2004年02月21日(土)
電車通学、電車通勤というのをしたことがなかったんですが、この一年あまりは電車・バスで移動というのが定着してきて確かに手持ち無沙汰と言うか、せめて音楽聴きたいよなーということに。
プレイヤーをどうするかという選定から始めたかったが、先にポータブルHDDとしての必要に迫られてiPodを利用していたので音源はこれ。で、まずは適当なイヤホンとしてSONYのインナーイヤー式「MDR-EX51SP」を選択してみた。色は赤。三色あったなかで塗装の質が最も気に入ったから。iPodとおそろいにするなら白の「MDR-EX71SL」なのかもしれないが。
確かに音はよかった。具体的にはそれまで聴こえなかったかすかな音なんかがきちんと聴こえたというか。左右の音が別々に聴こえたとか。うーん、基本性能の問題か?
3サイズ付属しているシリコン製のイヤーピースもふにょふにょと当たりが良く、他のどんなイアホンも疲れて長時間はかけていられなかったのに、これは数時間着用し続けてもほとんど気にならない。すごいよ、価格が高いって意味があるんだ、などと、トボケた感動に浸ってしまった。
が、電車の中では聞こえない。英語の聴き取り教材なんかも試したが、ただでさえわからないので雑音と一体化してしまう。バスや飛行機の中でもよく聞こえないので、結局聴かなくなってしまった。
そんなこんなでiPodはHDDとしてのみ容赦なく使役されていたのだが、ふとノイズキャンセリング機能の付いたヘッドホンの使用レポートを読んだことから、再び「電車で音楽」にトライしようと思った。
結論から先に書くと、これは出費だけのことはあるといえよう。
いくつか店頭で比較して、またまたSONYのネックバンド式のもの「MDR-G94NC」を選択。折りたたみできるということと、価格が相対的に手頃だったのでこれ。
これまで躊躇していた理由はなにしろ価格が高い。店頭価格?6500-overというのは物の値段としてはどうなのかはともかく、ヘッドフォンとしてはそこそこではないか。それなら性能にお金をかけたいと思って選んだのが先に使っていたものだったわけ。
自宅で聴く、静かなところで聴く、そういう目的なら性能(んまあ、指標にしているのは周波特性とかいう数値だけ)対価格の検討で十分なのかも。だが、電車のがたんがたんいう中で、周囲に音漏れを振りまくことなく目的の音が聴けることがこれほど快適とは思わなかった。
雑音が全くなくなるわけではないし、電車のアナウンスも聞き取れる。にもかかわらず、聴きたい音の背後が「静か」。
この「静か」というのが欲しかったもので、電車と雑踏の喧噪から逃れたかったのかもしれない。などとムツカシイことを考えて、音源なしでノイズキャンセリングをオンにしたヘッドホンを耳にかけてはみたものの、落ち着かないことこのうえない。そういえば「静か」な図書館で長時間だまってじっとしているのはとっても苦痛だということを思い出してしまった。
やっぱり音楽聴きたい。
で、電車の中が快適すぎて、CDショップを数年ぶりにうろうろしてしまったではありませんか。新譜も、気になってたベスト盤も、買ってみようかって気になる、そんな効果?も。
-------memo ■SONY MDR-G94NC
軽い:右側ハウジングに単四電池一本を使用するので、どうかなーと思ったがかけてみると軽い。特にバランスも悪くない、いや、すこぶるよい。
音:SONYのヘッドホンが好きなら違和感はないかと。そもそもMP3しか聴いてみていないので何とも言えない。
その他:ウレタンのパッドが同種のものに比べて厚いのでクッションがとてもよい。そのため冬は暖かくて快適。夏のことは今考えなくてよろしい。折りたたみネックバンドはたいへん華奢なのでハードな使用には不安もあるが、左右のツル?の間接に仕込まれたキャッチ(留め具)の動作も快適。電池ケースも、カバーをはずす以外は余分な部品がなく、溝に電池を滑らす感じでセット。これは流石SONYという形状。ノイズキャンセリングのスイッチも右ハウジング側面にあり着用したままでの操作が楽。
難:すこぶるカッコいいパッケージが開けにくい。凝ったブリスターパックなんだが、華奢な本体が折り畳んで、しかもぴったりのプラスティック型に収納されているので取り出すときに力を入れると本体を壊しそうで怖かった。
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