母のタイムスリップ日記
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月末の作業もようやく終えた。
昨日 地域の民生委員さんから電話があった。 「はなさん お母さん元気?」 「はい。お蔭様で元気ですよ」
「それは良かったです。この間救急搬送されたんですって?もう大丈夫なのね」 「??? うちで救急車呼んだことはないですよ」
「えっ。だってはなさんの家の前に救急車が止まったって聞いたわよ」 「何時の事ですか?」
「1週間くらい前かな?」 「あ 確かに近辺に救急車入っていましたね。でも車は家から見えるところには止まらなかったので何処だろうって気になっていました」
「あ そうだったの。何事もなくて良かったわ」 「ご心配戴いてありがとう」
母の年と介護度を考えれば 皆さん心配なんだろう。有りがたいと思わなくちゃね。
デイがお休みだと家に篭ってしまうからご近所さんと逢う機会もない。 姿が見えないと確認もできないから…そういう事になるんだなぁ。
ひとつ仕事が片付いても次の準備が出てくる。 明日は 近くの地域包括の家族介護教室に参加予定。 「介護鬱について」精神科医のお話がある。 家族介護教室を開いても参加する人が少ない。 これは 何処の地域でもそうだと聞いたことがある。 介護に追われて疲弊して参加できないのか? 興味がないのか? どうなんだろうな?
2012年11月29日(木) |
歯科医と管理栄養士と療法士と家族の連携… |
今日から5泊6日のショートステイ。 この間に年賀状と片付けを始める予定だった。 が 予定で終わりそうな気配。
「うわっ!」と思ったが…焦らずにと気持ちをなだめた。 「ね あんた。家事が出来なくて困窮してしまった?すべき事ができなかったことがあった?」と自分に問うてみた。 完璧にはできないけれど 何とかなってきた。
今日は午後会議があり出かけた。 管理栄養士さんの介護食の作り方 歯科医と栄養士さんと療法士さんの連携の大切さのお話を伺った。
それは大切な事だと思う。 私自身 そういった情報はネットで仕入れた。 半信半疑で 口腔ケア(頬の内側のブラッシング)をしてみたら言葉が多くなった。 しばらく頬のブラッシングをやめていたが ここ数日再度試みたらやっぱり言葉が出てきた。 理屈は判らないが やってみれば言葉が出てくるので間違いでないという事だ。
ただ介護食に関して 作り方は判っていてもどうしても作れない時がある。 また急に調子が悪くなって予定していた物が食べられなくなる時もある。 それをどう凌いで行くか…。そういった知恵も伝授して欲しいと思う。
調子の悪い時は 食事以外にも対応する事が多くなってしまうのが現実だ。 介護食を必要とするという事は大概の場合 機能が低下してきている時なのだ。身体介護にも時間を要する。目配りもいつもより多く必要だし。 ゆとりのある時はじっくり調理もできるのだ。
「急場は鰻の卵とじだった」とある方が言われた。 私もその一手を持っていて冷凍庫には鰻をストックしている。
ついさっき 月末のPC作業を終えた。 明日は作業日。 これで枕を高くして眠れるが 明日は早朝出勤の夫なので寝坊はできない。
2012年11月28日(水) |
寝返り打てなくとも1人で暮している人もいるから…って |
TBSラジオのディグを聞いていた。 「介護」がテーマだったから。 テレビでは突っ込まない事もかなり突っ込んでいた。 最期のところでゲストの言葉が… 「1人で暮していて 寝返りも打てず排泄もも食事もヘルパーを利用して我慢している人が現実にいる。それが我慢できないから仕事を止めて在宅で介護している」つまり…介護保険の行き先は 結局のところ 我慢しろという事だ…それが国の考えだって。
介護保険改正の折に垣間見えた事だけれど…。
これを黙ってみていていいのだろうか? 非常に息苦しい気持ちになった。
前から判っていたけれど…現実に公言されると…非常にしんどい。
さてと。 母は家に居る日。 午後いちばんに訪問リハ。入浴して程なくケアマネさん来訪。 来訪が多かったせいか ほどほどに疲れた様子でいつもより少し早目に就寝した。 就寝してしばらく傍にいたら 母が楽しそうに寝言言っていた。 相手が誰かはわからないけれど…ほんとに楽しそうだった。 辛そうな表情を見るよりもいいなぁ。
日中「大」排出できている。 食べる量も多い。 就寝後のトイレ誘導も順調。
そして北海道の友人に電話をしたら 停電区域でなかった。 でも雪の量は半端じゃないみたい。 実際停電しているところは ストーブも使えないらしい。 停電区域には特養や施設もあるだろう。 入所者も職員も大変なおもいをしているだろう。 早く復旧して欲しいなぁ。
デイの時間が長くなって帰宅する頃にはあたりは真っ暗。 門灯をつけている。
デイから戻った時「〇さん 寝てしまいました」と職員が言われた。 「あったかいから気持ちよくなったのでしょうかね」と言いながら心の内は「きっと排泄だな」と。
家に入って上履きに変えた時「大?」と聞いてみた。 それに頷いて返事。 トイレ誘導してやっぱり「大」排出できた。 「良かったね」と言ったらニコッと笑顔。
「目を瞑る」=「眠っている」ではないのだ。 母の場合は 排泄サイン。 テーブルたたきや落ち着きがなくなるのも排泄サイン。 サインが同じでないのは 若しかするといろいろ意味があるのかもしれないなんて考えたりする。
北海道がすごい事になっているのはニュースで知っていたが 友人の住むところは雪も少ないと聞いていたので大丈夫と思って詳しく調べていなかった。が娘からメールでそうでもなさそうと知った。 今頃 お見舞いメールはできないし。 停電だったら電話も無理 携帯だって充電が難しいだろうし…。 あした メールしてみよう。
母 良く眠っている。 トイレ誘導も順調だ。
母をデイへと送り出して 銀行に出かけた。 混んでいると覚悟していたが思ったより空いていて助かった。
その足で母の罹り付け医の所へ。 母の状態と家での対応について記したメモと後期高齢者の健康診断とインフルエンザの予防接種の予約の願いを渡し 母の薬をいただいた。 診療所超混雑。 待ち時間に待合室から抜け出して買い物をした。
帰路 新コースのバスに乗って秋の景色を楽しんだ。 昔は 良く歩いたが 最近は通ることもなくなっているので…充分楽しめた。
駅に戻って更に買い物をして両手にずっしりの荷物を持ってバスで帰宅。
遅い昼食を摂ってから夕食の支度をして月末恒例のPC作業。 最初の一歩が仕上がらなくて苦戦。
そうこうしている内に母帰宅。 雨の中車から降り家に入った。 クリマスツリーの飾り物を持っていた。 早速家の中のドアに飾った。
トイレ誘導で「大」少量排出。 水分補給と柿を1個。 今日は 母良く返事してくれた。 母の母親の名前を言って「お母さんだよね」と言ったら「うん」と頷き。 母の夫の名前を言っって「大好きな人だね」と言ったら「うん」と返事した。「私は 娘のはな」と言ったらじっと見て「うん」と頷く。 偶然の頷きもあるが今日ははっきり判っていた。
就寝前に「きょうも一杯我慢して頑張ったね。偉いなぁ」と言ったら「んだ」(そうだ)とはっきり言った。 毎日我慢している事が一杯あるんだといつも思うのだ。 何を我慢していたか?何が辛かったか?は言葉で言えないので具体的には判らないけれど…。
就寝後のトイレ誘導は順調。 「トイレに行くよ」と言ったら覚醒して「はい」と返事して抱える私の背中をトントンと叩いた。これは「急げ」という合図だ。 便座に座った途端音を立てて排出。 「間に合ったね」と言ったらこくりと頷いた。 今日は ほんとに意識がはっきりしており言葉も出ていた。 こういう日もまだあるんだなぁ。
3連休最終日。 明日はデイだと思うと肩の力も抜けてゆったり気分の朝だった。
3日間家に閉じこもっているのがちとしんどい。 食事の準備・洗濯・食事介助・後片付・トイレ介助・入浴介助等があり時間の隙間はこま切れとなり何かできる訳ではない。 頭の中で今週の予定を考えるとあれもこれも…と浮かぶ。 それをどうこなしていくか 時間配分等を考えると頭が痛くなってきてしまう。
今月は ショートステイの利用を少し控えた。 母にとってはいいのだが 私にとってはちょっと塩梅が悪い。 介護中だから仕方ないんだな。
今朝 夫は急に「田舎に行く」と言い出して1人で出かけた。 丁度 手土産になるようなものがあったのでそれを持たせて送り出した。 義姉には「折角の休日 お騒がせしてすみません」と電話を入れた。 何時だって快く受け容れてくれるのでほんとに嬉しい。
母は1日穏やかだった。 3連休の間 嘔吐止めを使っていない。 落ち着いているから使わずに済んだのだ。
食事の摂取量と食べる時間も程よい加減だった。 入浴時も安定していた。 何でだったか忘れたが「あははっ」といつもにない大きな声で笑った。 母の笑い声につられて笑ってしまった。
「大」は見られなかった。 「小」はやっぱり日中は少なめ。 けれど就寝してからは 多くなった。 水分摂取量や時間はこれまでと変わっていないのになぁ。 昨晩はあれから 1時と3時にトイレ誘導しずっしり重いパットを替えたのに6時の誘導もずっしり重かった。 寒いのかな? でも誘導時は手足も身体もホカホカだったんだけれどなぁ。
夫がついさっき帰宅。 高速が混んで大分遅れた。 義姉達からお野菜や果物をいっぱい戴いてきた。 ありがたいことです。
3連休中日。 どうも調子が狂う。 週末は2日間が休日。 あと1日踏ん張ろう。
月末の作業にプラスして別件の準備をしなければならないが 母のことがあるので思うようにいかない。 毎度のことだから…できることを少しずつ進めるしかないのだ。 「欲張りすぎるな!」と呟きながら…。
日中 少し咳が出ていた。 検温したが平熱なので風邪ではないだろう。 逆流なんだと思う。 仕方ないので便秘薬を1錠使った。
食事は いつも通りしっかり食べてくれた。 座位の姿勢は保たれている。 視線をきちんと合わせて返事しているので意識ははっきりしているだろう。 でも笑い声は聞かれない。 元気はあるので足の運びもよい。
午後入浴。 「夕食の支度をするので待っててね」と言ったら頷いてくれた。 配膳して介助したら 大きな口を開いて良く噛んで食べてくれた。
お昼は「小」の量が少なめ。夜間は大量。 そういう変化が出てきている。 夏の間とは違ってきている。
就寝後2度目のトイレ誘導で「大」排出。やったぁ! ただ寒くなってきてるのでトイレに篭るのも気になる。 手当てを済ませてベッドに移乗して手足を触ってみてまだ温かだったのでよかった。 さてそろそろ またトイレ誘導かな?
喪中の葉書がぼつぼつと。 数少ない母の賀状送付先がまたひとつなくなった。 母のことを気にかけて下さっていた方だ。 至極残念。 高齢になるとなくなったことも特別知らせが来るわけではなくて 喪中の便りで知ることとなる。 故郷の人なので行ける訳でもないし…。
高校の友人からも喪中の葉書が届いた。 お義母さまの介護をなさっていた看護士さん。 看取られたようだ。 悲痛な電話で「どうすればよい?」と言ってきたのがついこの間と思っていたが…。 今は 施設の看護士として働き始めたが家庭介護とは違った意味で悩んでいるとあった。チームワークなのかな?よく聞いてみないと…。 「いつまでたってもエキスパートなどにはなれない」とつくづく思うとあった。「私はエキスパート」と胸を張っていう人でなくて良かったと思った。
昨日のお腹の痛みは消えているようで笑顔で起床。 トイレ誘導から順繰りに介助。 朝から笑い声が響いた。
「さぁ 食事」と思ってお粥さんの炊飯器の蓋を開けたら…。 水に浸ったお米が…。ドッキン!やっちゃった!
「えと えと…」冷凍庫を開いたら先日購入したほうれん草のキッッシュがありました。 これこれ…。後はバナナを1本と野菜のスープとヨーグルトとヤクルトと温泉たまご。デザートは 柿。
やれやれでした。
お昼前に入浴。 入浴後爪きり。 そして出来立てのお粥さんで昼食。
午後は 母の隣で新聞読み。 後は メモを片手にあれこれ思考。 PCにすると母に背を向けることになるのでなるべく母の隣で作業。 隣で「あはは」と時折母の笑い声が響く。
雨降りなので洗濯物も家の中に干す。
夕食の支度をしている時は しきりに1人言を言う母だった。 其のたび母の傍に言って「なあに?」と聞いた。 母は「うふふ」と。
夕食は早めに。 「お腹が空いた?」と聞くとしっかり頷くので…。 今日はポトフ。 塊肉は細かく刻んで…。
食事中は 目がパッチリしていたが食べ終えると眠そうな目つき。 1時間休息後 就寝とした。 直ぐにzzz。
今日は 母の傍に暖房機を置いていたので足はほかほかだった。 3連休1日目はこうやって過ぎたが…。 今日は「大」排出なし。 服用した薬は血圧の薬のみ。
入れ歯が不調なのは判っているが 家で様子を見ている限り何とかなっている。ベストにしてあげるには通院すべき状況なのは間違いない。
デイの送りの職員に入れ歯が不調のようで今日は入れ歯を手に持っていました。デイでできる対応をしてくださったとの事だった。 心遣いに感謝。介護者として反省。
でも…でも…。 入れ歯を手に持っていたという事は 母の体調の悪さのサインと私は判断する。これまでもずっとそうだから…。 入れ歯に不具合があっても 体調が良ければそういったことはしない母だ。
「どうしたかなぁ」とあれこれ探っていると…。 立位介助の度にガスが出ていることに気がついた。 今朝 大量にトイレで排出しそれもかなりやわらかいものだったのでマグラックスは中止した。 其の事は デイの連絡帳にも記しておいた。
家に入ってトイレ誘導したら…。 やっぱり また軟らかな「大」が出た。 これは 腹痛があるなぁ。お腹もけっこう賑やかだ。
手当てを済ませて…。 「今日は いっぱい我慢してたんだね。お腹痛くて辛かったでしょう」と話しかけたらじっと目をみて頷いた。 「まだ 痛いみたいだね。早く治るといいね」と言ったら「うん」と返事した。
「痛いときは痛いって言っていいんだからね。ちゃんと教えてね」と話しかけたけれど…。それは伝わっていると思うけれど…。 でもね 母から「お腹が痛い」と訴えられることはないだろうと思う。 こちらが感じ取るしかないのだ。 だから認知症なんだ。
そんなやり取り後 母は穏やかな表情をみせてくれた。 痛みは残っているだろうけれど…わかって貰えた安心感があるのではないかと想像している。 痛みは 我慢できる状態だけれど不快感があるのだろうと思う。
対応が悪いとかと考えている訳ではない。 ただ いつもと違う動きは いろいろな訴えをしていて見極めるのは家族の役目かななんて思った。
夕食は 消化の良い野菜にして蛋白源は ソフト食と豆腐にした。 薬は 使わず様子見。 水分は 温かい焙じ茶。
食後休息して 眠気の出るまで待って就寝してもらう。 この時間まで2度のトイレ誘導をしてるが 腰は重く足取りも良くない。 でも深く眠っている。 丁度3連休なので 体調を整えるのには程よい時間がある。
2012年11月21日(水) |
おお そんな季節でしたね。 |
ちょっと寝坊した。 玄関がパシンと静かに閉まった音で慌てて起き出した。 まことに至らぬ妻であります。夫に感謝。
ちょっと通院。 いつもより遅れてしまった。 待合室はマスクをしている患者さんで溢れていた。 最近は 診療所でマスクを準備していて風邪の人には着用してくださいというのが多い。
2時間待ちと言われた。 私は風邪をひいている訳ではないのでトットコ退散。 地元ではないので戻ったら面倒なのでお昼の街をウロチョロ。
時間を見計らって戻ったが 更に30分待つことに。 ようやく診察を受けて…急いで家に戻った。 受付で「冬はこんな感じでしょうかね」と聞いたら「そうですね。患者さんが多くなりますからね」と。 そんな季節です。
母が帰る一時間前に戻って夕食の支度。
夕方 母 元気に帰宅。 「大」はなく 入浴はしていないとの事で…。 トイレ誘導し「大」排出。 「待ってました!」とばかりの表情だった。 それから 入浴。 身体を洗って洗髪して…。 水分補給後 夕食。 しっかり食べてくれて…反応も非常によい。
「いっぱい我慢して偉かったねぇ」と話しかけたら「うん」と言って頷いた。ショートだけが我慢を強いている訳ではない。 私からだって デイだって…何処だって我慢を強いているのだが…。
洗濯物たたみの見守りをして貰って 眠くなるまで休息。 それから就寝。 就寝後のトイレ誘導順調。
夜に会議が予定されているので1泊ショート利用。 安定しており1泊なので不安はないつもりだった。
だが…。 ショートの迎えにきた職員に「1階上のフロアで鼻かぜがはやり始めています。」と報告を受け「おっと!忘れていたわ。そんな季節だわ」と。 「1階上のフロアなので行き来はないですから…」と職員が話していた。
母は 特別不安そうな表情もなく迎えの車に乗り込んで行った。
夜の会議はイヴェントの振り返り。 今後の検討課題等も見えてきた。
この会議に参加した仲間内に 来年に企画しているうちの介護者の会の後援会の話をざっくりと伝えた。 「ワッ おもしろくなりそうね」「よくぞ企画した」と皆興味深深。 お偉い先生様ではなく 介護者ふたり。 このふたりを知っている人でないとこの真の面白さは予測できないと思う。
介護者の会自体は 小さな会なのだがどんなにいい先生さまをお呼びしても会員外の人の参加が少ない。 今 どの媒体を使って告知していくかを考えている。 地元のミニコミや大手新聞社の地域イヴェントの告知の欄をつかい 広報も使ってもほんとにお人が来ないのだ。
大勢のお人を集めるよりもうちの会の人が満足できればそれでよいのだが…。ひとりうちに篭って不安がっている人には 是非とも聞いて欲しいのだ。だから これから告知に頭をひねっていこうと思っている。
昨日の夕食後 梅酒をお湯で割ってトロミをつけておちょこ1杯母に飲んで貰った。身体の冷えを改善できればいいなと思った。
就寝近くから 母は良く笑って(上機嫌)。 梅酒の力かななんて夫とふたりデ微笑ましくみていた。
今日も飲んで貰おうと思っていたのに忘れてしまった!!
今朝は 穏やかに目覚め「ふふ」と笑い声も聞かれた。 食事も定量。 気温が低く ぎりぎりまで部屋にいて車の音が聞こえてから玄関へと移動した。デイの車に乗り込んでデイへと出かけた。
夕方 デイより帰宅。 「帰りますよ」と言ったら「はい」と返事してくれましたと職員が教えてくれた。今日は よく目を見てくれていたので偶然では意識なさっていると思いますよとも言っていた。
今日は 意識がはっきりしているようだ。 「お便所に行く?」と聞くと頷き 誘導中は「あはは」と笑い便座に座ったら「小」排出。「大」も少量。
「お腹空いた?」と聞けば頷いてくれた。 夕食もしっかり食べる事ができた。
ただ前屈が強い。 「お腹痛い?」と聞けばうなずくが…顔をしかめることもなくて…。 様子見。
寒そうなので足を温めた。 就寝前は しばらくマッサージして温めた。 いつもなら嫌がるが今日は とても気持ち良さそうだった。
「もう眠るかな?」と聞いたら頷くので就寝とした。 就寝後のトイレ誘導は 落ち着いた足の運びだった。 腰を固定しながらの介助だが…。
2012年11月17日(土) |
家の外も内も小春日和 |
昨日は 日記ちょいとお休みしてしまった。
最近 母の左足が冷たい。左右の足の温かさが違うのだ。 寝ている時にそう感じたことがあった。 でも下になっていたので血のめぐりが悪かったせいだろうと思っていた。
起きて座位をして左右の温度差がない時でもやっぱり左の足が冷たかった。 今度通院の折に聞いて見ましょうっと。
昨日今日とおうちで過す日。 昨日は 気温が下がったので入浴したが洗髪は取りやめた。 今日は 身体も洗い洗髪もしっかり。
昨日も今日も食事の摂取量は変わらない。 おやつは果物やらケーキやらを食べて貰った。 これがとても嬉しそう。
昨日は雨が降っていて寒かったので 母の前で自己流創作ダンスを披露し失笑をかった。 見ているのは母だけなので大サービス。 いや見てくれるのは母だけ。いや見たくなくとも見せられる状況だ。 笑ってもらうことと自分の運動不足の解消のため。 今日は 午後ベッドに足を伸ばして座位して貰った。 長い時間は負担が強いので短時間。 どうしても膝が曲がり易いので…思い出したときにちょこっと。
今日は 笑い声が多かった。 「ははは」「ふふ」と。 おしゃべりもある程度意味が理解できた。 探し当てた言葉を返すと「ふふ」と笑っていた。 あたらずとも遠からじって所だろう。
朝 便秘薬を服用して貰ったので 就寝前に「大」排出。 2度目のトイレ誘導でも「大」排出。
姿勢もしっかり保てた1日だった。 歩行も床に足をつけて右左交互に出してくれた。
母も私も比較的よい1日だった。 青い空でお日様が差し込み気温も比較的あたたかでお天気も上々だった。
何かの拍子にメールが開けなくなってしまった。 今 ワタワタしている。 でも必死で直す気力もないし きっと別のパソコンで開けるだろうと楽観視している。
母は「おそらく大丈夫」という状態でデイへとでかけた。 薬の服用は特別に加えた物はなくてマグラックスを止めた。
デイの迎えにきた職員が「先日ショートステイ中の様子をみて 良く召し上がっておいでなのだと判りました」と言われた。 おそらく認知症担当ではないのでデイでは母の介助に当たる事もなかったのでしょう。 年齢と認知症発症時期と介護度から想像して驚かれたのだろうと思う。 私は 普通から考えるので「摂取量が減ったな」と不安になる時もあるのだ。(今は 以前ほど心配していない)
いい方に捉えて貰えるとこちらも力を得た気分になるから不思議だ。
デイから戻った母は 意志の疎通もできるようになり目に力が戻ってきた。 何しろお腹の中で演奏会が開かれているような感じだったのだが すっかり落ち着いたようだ。
夕食はいつも通りに食べる事ができて…就寝までほぼいつも通りに過せた。
母がデイに出かけている間 介護者の会があった。 今日はいつも会場準備をしてくれるかた2人がお休みで…ちょっと早目に会場に向かった。 手伝ってくださる方も遅れるといっていたのに定刻には着いて…。
本音であれこれ いいお話を沢山聞かせていただいた。 地域包括の方も見えて 話の中に入って頂き…。 自分のこれからも含めてあれこれと。
さてさて 今日はPCの調製で目も頭も疲れてしまったので…この辺でパッチン。
朝1番のトイレ誘導で「大」排出。 これで デイも安心かなと思った。
身支度を整えて朝食を食べて貰った。 今朝も冷たいヨーグルトを食べて貰ったが…。 冬でもアイスを食べたりするのだから気にするほどでもないかとも思うのだが…。
食事を終えて 少しケフッとしたので一応吐き気止めの薬を持たせた。 「ははは」と良く笑うが…意味のない笑いのようにも思える。 身体的に快調だから内側から笑いが出るのか?何か想像して笑いが出るのか…こちらが認識しきれない笑いが時折出る。 今日はそういう笑いのような気がする。
夕方 デイから帰宅。 職員が申し訳なさそうに「下痢がありまして 下着と上衣を替えています」と。3時前の事であとは落ち着いているとの報告だった。
最近は 朝お通じがあってもマグを服用しても全く影響がないので今朝もマグラックスを服用して貰った。 でもこの2週間ほどだんだん緩くなってきているように思えたのでやめておけばよかったんだろう。 ついつい 母の様子ではなく習性で薬を服用させることがあって 反省しなくちゃだ。
トイレ誘導で少量「大」排出。 家では とことん出切るまで手当てをするが デイやショートにそれを希望する訳には行かないので…。「してください」と申し出ていない。自主規制。
夕食は 急遽変更。 口当たりのよく消化のよいものに替えた。 酷い下痢ではないが…。 そして水分補給を多めにした。
野菜は ほうれん草のみだったのでちと少ないかと思って軟らかな柿をレンジでチンしてから食べて貰った。
食後は 下痢止めとビオフェルミン服用。
食後は落ち着いているし 座位の姿勢も悪くない。 口腔ケア後 トイレ誘導して母の部屋へ移動。
洗濯物たたみの見守りをして貰って休息をとり 就寝。 今日もおしゃべりは多いが どうしても意味が汲み取れない。 体調は悪そうではない。
就寝後のトイレ誘導も順調。 そろそろ また誘導の時間だなぁ。 落ち着いて良く眠っている。
今日 朝日新聞の記事で目に留まった記事がある。 「最期の選択」というコラム。 認知症で12年 97歳の実母を介護している方。 風邪をこじらせて老衰の域に入り「痰の吸引」の判断が必要となり説明を受けた後「自然に任せる」と腹をくくったそうだ。 その後 食事の出来るまで回復して北海道旅行までできているそうだ。 今も穏やかに落ち着いているという記事だった。 (記事を要約しているのでこの日記を鵜呑みにしないで下さい)
おそらく風邪をこじらせていただけで一時的に嚥下が難しくなっていたのだろうと想像している。 母も高齢であり これから何が起きるかは判らない。 ひとつの判断材料として頭の中に留めて置こうと思った。
職員と楽しそうにおしゃべりしながら車から降りてきた。 「3日目なんです」と申し訳なさそうに職員は言った。
薬を使った経過と食事の摂取量を聞いて「大丈夫かも」と思った。 持参したOS1ゼリーは使いきらず ゼリー等で対応したとの事だった。
直ぐにトイレ誘導。 予想通り「大」排出。
それから水分補給と柿1個。 美味しそうに食べてくれた。 おしゃべりが多い。不明な部分もあるが はっきりとした言葉が出ることもあった。
それから入浴。 身体を洗い 洗髪して湯船に浸かって貰って身体ポカポカ。 髪の毛を乾かしてから夕食。
いつもより1時間近く遅い夕食となった。 噎せもなく落ち着いて食べてくれた。
食後は言葉も少なくなって目と頷きで返事するようになった。 私達の食事を見守って貰って…。 口腔ケアと顔を良く拭いてトイレ誘導した。
「眠い」との事でベッド移乗して就寝。 就寝後のトイレ誘導は 覚醒しており「ははは」と声を出して笑っていた。
2012年11月13日(火) |
仲間の協力に支えられて… |
母は明日ショートより帰ってくる。 その前にラストスパート。
今朝のメールで大いに慌てたけれど 救世主のおかげで準備している事のお人の事はあらかた済んだ。 ついでにお役所を廻ってお願いをして了解も得た。 仲間に協力の依頼をしながら 今準備している事を話したら「面白そう」との感触があった。
ここまでできれば 母が帰ってきても大丈夫だろう。
特段力んでいる訳ではなくさらりと普段通りに…。 おそらく協力してくださる方々が介護のスペシャリスト…構えずに本音で語ってくれる筈。 それを大いに期待している。
大きなイヴェントも小さな集まりも…仲間の快諾で何とか動き出せそう。 「介護家族」をキーワードにした仲間。 本当に感謝!
家の事を除けば 順調に進んだ。 家の中は まだ積み残しはあるのであとちょっと踏ん張りが必要。
母はショート中。 この間にあれこれと未処理だった事に取り組んでいる。
そのひとつにお礼の電話。 故郷の友人が美味しい果物を送ってくれていた。 「そういう季節になったんだなぁ」と故郷の晩秋の景色を想い浮かべてた。なかなか行けない状況だし 想い起こす事も少なくなってしまっているので自分の原点を思い起こすきっかけにもなっている。
今日はふるさとで職場の先輩だった方。 認知症ではないが90歳を越えたお母さまに纏わる話となった。 室内歩行は危なげながらできているのだが 膝の痛み等も出てきていると言う。 そのおかあさまが外反母趾の影響で足指に疱瘡ができ始めているということだった。 普通に話せるし身体をあれこれと観察されるのも嫌がるので気がつかなかったそうだ。 話を聞く限り 母よりも強い疱瘡の様子だった。
母は言葉もないので あちこちまめに観察しており気がつくことも多いし介護仲間の話から起き得ることの症状も聞いているので発見が早い。 でも話ができる高齢者で慢性になっている症状は 本人も事態の大変さに気がつかないので発見が遅れるという事もあるのだなぁと感じた。
認知症だから…という視点より 高齢者という視点も必要なのだなと あらためて思った。
友人は 介護保険制度についてきちんと理解できている人で利用できるサービスについても良く判っている人だ。 でも家族との関係の中で 余計な一言を発しないように注意している。思い通りにできないことへの苛立ちも話されていた。 「あなたは もうずっと以前にこういう場面を通ってきたのよね」と言われた。 昔 かなり愚痴を聞いて貰ったのでその辺のことはよくご存知。
介護って 当事者と歩くことの他に家族との関係もあり ほんとに単純には行かない煩雑さがある。
家族の事で苛立ったり 荒れた言葉を聞くたびに自分が磨耗してしてしまう。みんなが同じ経験をする訳ではないが 多くの介護者が経験する事だと思う。
「介護がほんとに介護だけだったら…」という友人の言葉が昔の自分の呟きと重なり 過ぎた日々を思い出した。 母と私と家族と時々兄弟の長い道のり…のことを。
2012年11月08日(木) |
言葉はなかなか出ないけれど… |
穏やかに起床。 朝食も噎せずに良く食べてくれた。 デイの身支度も済んで時間に余裕があった。
デイの迎えの職員にぺこりと頭を下げていた。 職員も気がついて「おはようございます」と挨拶してくれていた。 言葉はでないけれど意志を伝えられているんだな。
もし私が認知症になってもそうありたいと思う。 認知症の理解がもっと深まって行くだろうからちゃんと判ってくれる職員が対応してくれると信じている。
夕方 デイより帰宅。 笑顔はなかったが特別気分悪そうではなかった。 トイレ誘導したら「大」がおりてきていて結構な量を排出できた。 「よかったね」と言ったら頷いていた。
夕食を仕上げて配膳。 ゆっくりと食事介助。 今年初のアケビの皮の味噌炒め。 母はにっこり笑顔を見せてくれた。 他に魚のすり身の卸煮とソフト食と豆腐と茄子の味噌汁とお粥とアスパラとほうれん草のからしマヨネーズ和え。 量が多いかなと思ったけれど噎せもなく食べ終えた。 40分ほどかかった。でも食べっぷりはよい。
食後の口腔ケアもすんで顔も綺麗に拭いて母の隣に座して…。 「あのね いっぱいお話してよ」と話しかけた。 言葉で返ってくることはなかったが「わかったよ」という表情をしていた。
トイレ誘導して「小」を排出できた。 母の部屋に移動して洗濯物たたみを見守ってもらった。 時々じっと私の手元をみていた。
動きがなく言葉もないので「眠い?」と聞くと小さく頷いたので就寝してもらった。
就寝後のトイレ誘導も順調。 笑顔を見せてくれしっかり覚醒していた。
今朝は休日モードで起床。 夫を送り出してから母を椅子へと移乗した。 座位してしばらくは ぼんやりモードだったがだんだんに笑顔も見られるようになった。 着替える頃には「うふふ」と笑った。
朝食時のお茶を飲んでもらってるとき少し咳き込む。 ついつい量を多めにしてしまう。 量を少なめにして口に運ぶようになったら噎せも治まった。
座位の姿勢もしっかりしている。 午前中に入浴。
お風呂から上がってからが慌しくなった。 昼食の準備をして食事介助。 ほどなく療法士さんが見えてリハビリ。 1度急に泣き出した。 最近 急に笑ったり泣いたりと感情失禁の症状が見られる。 一度きりで直ぐにけろりとするのだが…。
リハが済んでしばらく運動。 立位や上腕を上げたり歩いて貰ったり…。
3時にお茶タイム。 羊羹とお茶。 羊羹が口の中に入ると「ふふふ」と笑う。
4時ごろサラダせんべいのかけらを口に運んだら急に噎せた。 やはり嚥下の問題が生じつつあるように思えた。
夕食は 軟らかく煮た野菜とソフト食と温泉たまごと南瓜の味噌汁と温やっこにした。 噎せは見られなかった。
食後休息。 今日は目がパッチリコンなので眠くなるまで時間がかかった。
今日は父の誕生日。 父の年齢は17年前に83歳で止まってしまった。 「お母さんを頼むよ」と託されたけれど 父の願った通りに母に接しているだろうか…と気になる。 いろいろなことがあったけれど 母と過せて良かったと思う。 急変しない限り母はまだ元気。元気な方。元気だと思う。 母が発症したころ認知症になったら他の病が併発して10年は生きられないと言われていたが…。もうを倍以上の時を過している。 血圧の薬と便秘対策等一般の人が服用してる薬のみで特別のことはしていない。母の気力と生命力が維持できているのだろう。
今日も「1日たくさんのことを我慢して良く頑張ったねぇ。偉いねぇ。ありがとう」「明日もまた一緒に遊んでくれる?」と就寝の時に聞いた。 頑張ったねぇのところで「うふふ」と笑い「遊んでくれる?」のところで頷いた。
今日は介護者の会だった。 不思議な話を聞いた。 「認知症の症状が出ている時を本人が判ってその時には頭の右側をこんこんと叩き 普通と変わらない時には頭の左側をこんこんと叩くのですよ…」だそうだ。きちんと告知を受けており おかしくなっていることも自覚しているそうで「おかしいんだよ」と話されるそうだ。 この話が正しいのかどうかは判らないが傍にいる人がそう感じているのだから其の方に限っていえば正しいのだろうと思う。 対応を伺っているとほんとに良く接しておられると感じた。 この方が会に見えるようになったのは先月のこと。 「ここに来るとみんなが私の見方になってくれて嬉しい」と話されていた。
10年前の介護者からこういう話は聞けなかった。 認知症の理解が介護者を中心に随分深まってきているなぁと感じた。
昨日は咳が出ていた。 風邪か?誤嚥か?逆流か?判断できなかった。 検温しても平熱。 娘は逆流しているようにみえない。喉のあたりで咳をしているように見えると言う。 排泄の関係で少し逆流が起きているのではないかと感じていた。 夕食前トイレ誘導で「大」少量。 夕方レシカルボンを使った。 就寝中は咳はでなかった。
今朝の検温も平熱。 起床してトイレで「大」排出。 食後も咳は出なかった。 でも笑い声は出ていない。 目にみえる変化はないのでデイサービスへと出かけた。
夕方帰宅。 咳き込みは見られない。 柿を1個食べて夕食。 全量摂取。 食事の片付けをしている間に目を瞑ってしまった。 眠いのかあくびを連発。 口腔ケアを済ませてトイレ誘導し母の部屋へ移動。
椅子に座ってもらい足のマッサージ。 家の中はエアコンのみの暖房。 足が冷たくなる季節に入ったのでマッサージで足を温めている。
眠そうなので着替えて就寝してもらった。 直ぐにzzz。
今日も笑い声も話す声も聞かれなかった。 それでもこちらの話しかけは届いているようだ。 質問すると「ん?」と再度聞き返し その後頷く。
就寝後のトイレ誘導は順調。
母の衣類の入れ替えが済んだ。 娘が手伝ってくれた。
母の身体介助をしている時私はさほど大変と感じない。 それは 母の力を引き出せているからだと思う。 母もかなり協力してくれている。
おととい叔母のところに行って椅子の座りなおしをして貰った時1回では思うように姿勢を正して上げられなかった。 3度目でようやくきちんと座りなおして貰えた。 ひょっとしたら慣れていないから…もあるのかもしれない。 足がきちんと床についているのに1回で綺麗な座位にできなかったのは 阿吽の呼吸もあるし腰の力が不足しているのだと感じた。 歩行器を使い始めていたのできっと改善されてくると思うが…。
今日 娘が母のパジャマの着替えをしてくれた。 昨日もしてくれたが さすがズボンの方は腰が痛くなるのと母に不安なおもいをさせるからとしなかった。 今日 ちょこっとコツを教えた。 するとひょいと立位介助できてきていたズボンを下ろせた。 当然 パジャマのズボンを着用させる事もできた。 「どう 腰が痛い?」と聞いたら「痛くなかった」と言っていた。
「ごめんね。怖くなかった?不安な介助でごめんね」と母に謝っていた。
今朝もトイレで「大」排出。 調子の良いスタート。
食事も定量をいいペースで食べることができた。 食べる事と排泄が順調だと母の生活の質が良くなる。 座位も保てるし笑顔も多くなる。
デイの迎えの車に乗り込む時「あら パーマかけましたか?」「はい」 「やっぱり表情がかわりますね」と職員が言ってくれた。 嫌がるなら行かないが母もじっくりしているので…。 近所の床屋さんが「これだけ動くのにパーマをよくかけられますね」と美容院の人を褒めていた。 美容院では ずっと母の隣にいて必要な時には「ちょっと我慢してね」と話しかけながら頭を抑える役目の私。
母を送り出して朝食を摂っているとデイから電話があった。 一瞬ひやりとしたが…「連絡帳家にありませんか?」とのこと。 今朝は特に申し送る事もなくて「お世話になります。元気です」と記してバックに入れた記憶があるが…。 「直ぐ探します」と置きそうな場所をみたが見つからない。 「家にはないようです」と伝えたら「ありました。陰に隠れていたそうです」と。やれやれでした。
それから大急ぎで身支度を整えてバスに乗り込む。 それから電車に乗り 乗り換えてまたバスに乗って叔母の入所している施設へと向かった。 バスを降りた時反対方向のバス停で待つ人が1時間経ってもバスが来ないと言っており慌てた。 「母の帰宅前までに家に戻れるだろうか?こりゃ大変だ!」 ここまできて帰るわけにも行かず ひとまず叔母の施設へトットコ。
自分のお弁当を持ってきたのでおばと一緒に昼食を摂った。 叔母は箸とスプーンを使って食事。 普通食だった。 前回の時の職員の説明では ご飯をかきこむように食べるのでぽろぽろ零すといっていた。 急がないように食べるように留意していますと言っていた。 今日の様子を見る限りゆっくりと零さずにたべていた。 ご飯が少しかたい様子で時折噎せていた。 「ん〜お粥の方がベストかな」と思ったが今日は何も言わずに…。
全部食べ切った。 噎せた時には目をうるうるさせて 鼻水も出た。 持っていたポケットティッシュを出して目を拭いて鼻水も拭いた。 「ありがとう」と叔母さん。 途中「遠くから来てくれてありがとう」と叔母さんが言った。 勿論先に挨拶はしたが…よくは覚えていないだろうと思う。 「おじちゃんは?」と聞いたら「仕事で出張しています」と。 確かにおじちゃんは出張が多かったから。
食事を終えて「部屋に移動したいのですが 車椅子はどれですか?」と伺うと今は車椅子は使っていないとの事だった。 エッと思ったら腰の高さの歩行器を出し「これを使って歩いています」と言われた。 そうか…よく頑張ってくれているなぁ。 良く見ると他の方も職員が介添えをして歩いてもらっている。 ちょっと嬉しくなった。
部屋でゼリーを食べて貰って…。 時計をみるとそろそろ帰宅時間。 「また来るね」と挨拶して施設を後にした。
バス停でしばらく待つとバスが来た。 胸を撫で下ろして家へと向かった。
家に着いて急いで夕食の支度。 夕餉のかおりがたつ頃に母はデイより帰宅。 テーブルについて柿を食べて貰った。 「どうもありがとう」とぽつんと声が聴こえた。 …「おおっ!やったね」…と心の内。 「いえいえどう致しまして」と返事を返した。
夕食もしっかり摂取できた。 休息後トイレ誘導で「大」排出。 それから洗濯物たたみを見守って貰って就寝。 就寝後 なにやら寝言。何を言っていたか聞き取れなかったが 楽しい雰囲気の声だった。
朝のトイレ介助で「大」排出。 「デイへ送る前でよかった」と思う一方で 時計を気にしながらでひやひやとした。
少し早目に起きて貰ったので迎えの車が到着する前までには充分間に合った。
デイへと送り出して 介護仲間と作業。 ちょっとしたミスもあったが無事作業を終えた。 仲間と食事してその足で母のかかりつけの医師の所まで出かけた。 先日戴いた薬確認せずにいたら足りない薬があったのだ。 受け取る時にきちんと確認しなかった私のミス。
家に戻って夕食の支度。 母をゆっくりと出迎えることができた。
夕食前に柿1個と水分補給。 そしてトイレ誘導。「大」排出。 根菜類と果物と水分の効果だろう。 夏も過ぎたので嘔吐の不安も少し緩和できそう。
夕食も定量をほぼいつものペースで食べる事ができた。 好物が口の中に入ると「ふふ」っと笑う。 良く噛んで飲み込めているので油断して少しおおめに口に運んでしまうと「おおっ」と噎せてしまう。 神経質になることもない状態だが 油断は禁物。
就寝前には足のマッサージ。 両足指の外側がほんのり赤味を帯びている。冬場は要観察。 血の巡りが良くないので疱瘡になる可能性大なのだ。 予防のためのマッサージ…。 今日は割合温かい足だった。
そしてパジャマに着替えて就寝。 すぐに 軽いいびきをたてて眠ってしまった。
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