活字中毒のワタシの日記

2014年07月21日(月) 野呂エイシロウ『終わらす技術』★★★★☆


野呂エイシロウ『終わらす技術

メモ。

「次々にやりたい仕事が舞い込んでくるのは、一つひとつの局面を上手に終わらせているから。そして、途中にも、『終わらせポイント』をたくさん設定して、いつもスッキリした気分でいるから何もかも運良くいくのだと、今では確信するようになりました。」(p26)

「僕にとって、終わらせることは単なる終わりではありません。終わらせることは、新しく始めることであり、気分良く続けることなのです。」(p27)

「今の僕にとって、始めることや続けることよりも、終わらせることのほうがはるかに重要になりました。」(p29)

終わらせるための三つの条件
「1 目的を明確に見据える」
「2 一個一個を確実に片づける」
「3 正しい場所に着地させる」(p59)

アメリカと日本の抗がん剤の副作用の考え方の違い。
「仕事においても、とんでもない副作用が出ることだってあるでしょう。しかし、副作用を恐れて半端なことをダラダラ続けていても、目的地には到達できません。」(p78)

「ご褒美でなく投資」(p84)

仕事を整理する方法
「1 今ある仕事をすべて書き出す」
「2 それぞれの仕事を細かく分解」
「3 どれから片づければいいか順番をつける」
「4 スケジュールにおとし込む」(p95) 

「第四章のまとめ
・まずは『最初の一個』に手をつけることが大事
・悪循環から抜け出すために、一度、『徹底した整理』をする
・仕事は小分けに『分解』して取り組む
・とにかく『一つの場所』で管理する
・『できるものから前倒し』でやってスッキリした気分を保つ
・『褒められポイント』を増やして自分のモチベーションをあげる」(p111)

「終わらす人の習慣7 カバンの中身は全部出す」(p142)

「終わらす人の習慣32 トイレ・風呂・玄関を毎日掃除する」(p167)

終わってる人々。
「自分探しをしている人は、いくら探しても永遠に見つからないし、永遠に成功しません。だって、探さなくても自分はそこにいて、やらなければならないことは明確なのに、それを見ようとしていないのですから。」(p180)

「成功者には自分探しなんてしているヒマはありません。ビジネスチャンスを探すので精一杯です。その、『最もやらなければならないこと』を一生懸命やっているから成功者なのです。」(p180)

「結局、成功する人と成功できない人の違いは、すぐにやるかやらないかだけのことなのかもしれません。」(p195)

幕の内弁当では、成功しない。はっきりとして個性を持つ弁当が選ばれる。

野呂エイシロウ『終わらす技術



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2014年07月20日(日) やましたひでこ『仕事に効く『断捨離』』☆☆☆☆☆


やましたひでこ『仕事に効く「断捨離」

ビジネス向けの断捨離本も出せば売れるだろう、と編集の方が資料を適当に集めて、適当にまとめて、適当に書き加えた、といった印象の一冊でした。
ビジネスの場で、ボールペンが切れたら総務に取りに行く(だから一本のみあればいい)というのは極端すぎる・・・けどそれくらい言わないと「断捨離」にならないということなのか。

参考になった部分をメモ。

「『断捨離』は変えられること探し」(p30)

「鉄則は『自立』『自由』『自在』」(p54)

「まずは3つに大きく分類する」(p69)

「それでも『口で言うのは簡単だが、やるのは大変』と思った方はいませんか?
『断捨離』ではセミナーに来ている方に、『動く前から失敗を想定している自分がいるのでは?そのことに気づいてください』と話しています。
やってみないとわからないものなのです。ところが、動かない自分をいつまでも責め続けているだけ。」(p101)

「12枚の紙1枚につき、大切なものをひとつずつ書く。(略)
12枚すべてを書き終えたら、要らないモノ1枚だけ破り捨てる。
そして、次の要らない1枚を破り捨てる。
次々に破り捨てていって、最後に残るモノとは・・・」(p190)

「着地点が見えているだけでは、前には進めないのです。必要なのは、着地点に加えて”着手点”を見つけること」(p191)

やましたひでこ『仕事に効く「断捨離」



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2014年07月19日(土) 林恭弘『なまけ心」に効くクスリ』★★★☆☆


林恭弘『「なまけ心」に効くクスリ プロカウンセラーが教える「ダメな自分」の救い方

メモ。

「あなたのように、やる前から『できない理由』を考えて何もできなくなってしまう人の共通点として、『やるからには、きちんとやらなければいけない』という思いが強すぎるということがあります。でも家事や育児というのは、きちんとやろうと思ったら、ものすごくきついと思います。(略)だからまず、完璧にやろうと思うところからやめるようにしないと。適当でいいんですよ。」(p20)

「それでも『やる気が出ない』というなら、『やる気にならないとできない』と思っていること自体が間違いだと言いたいです。」(p21)
森田療法の紹介。

「『体がだるい』『疲れている』『落ち込んでいる』・・・そんなときに『元気を出して、やらなくちゃ』なんて思うことでやる気を出せる人なんていません。そんな感情を意識すると、ますます何もできなくなりますがから、やる気も元気もないし、気分が晴れないままでもいいので、淡々と体だけ動かすんです。」(p21)

「動機付け、すなわちモチベーションというものは、『期待x価値』の大きさに比例します。」(p29)

ダイエットがうまくいかない。
「あなたの場合は、意志が強いか弱いかではなく、深層心理の自己イメージが、体重九十kgを当たり前のこととして受け入れてしまっていることが最大の問題です。」(p47)

林恭弘『「なまけ心」に効くクスリ プロカウンセラーが教える「ダメな自分」の救い方



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2014年07月18日(金) 小林光恵『「捨てる」だけダイエット』★☆☆☆☆


小林光恵『「捨てる」だけダイエット

捨てたらダイエットできた。ということが書いてある本。

どのように、何を捨てたら、というのが書いてないので実際の作業の参考にしたい方には肩すかしをくらうと思います。

以前読んだ『「片づけられない女」は太る』と似たり寄ったり。タイトルのつけ方はうまいけれども、といった感想。
→文庫化の際に加筆修正したそうです。修正するところはもっとあるだろう・・・。

メモ。

著者の自宅の散らかしポイントは、居間、ベッド周り、仕事部屋。

「そこで、3つの散らかしポイントを中心に片づけることにしたところ、早くも3日目くらいから『効果』が現れはじめました。
だんだんと身体の中が軽やかになり、手の指先や耳の端まで血がいきわたり出したような感覚が生まれてきたのです。」(p53)

具体的にどう「片づけ」たかという描写が一切なく、

「やがて、その変わりようが自分でも楽しくなり、毎日思い出しては、『片づけー、片づけー』『捨てるぞー、捨てるぞー』と、まるで焼きいも屋さんのように何度も心の中で唱えながら、片づけに取り組むようになったのです。」(p53)

そもそも彼女の「片づけ」の定義がはっきりしない。
定位置に戻すこと?それで改善されていくのであれば、元々片づく仕組みができていたということ。
捨てるものがあるのであれば、仕組み以前ということ。
どの段階から始めたのかも不明。片づけ(捨てる?)基準も不明。

「まだまだ完璧というわけではありませんでしたが、もっとも散らかっていたときに比べてかなりキレイになりました。」(p54)

完璧、というのはどういった状態で、「比べてかなりキレイ」というのも漠然としていて経過も結果もいまいち見えてこない。

片づけの指南本も何冊か読んだけれども、それらはまだ先のステップだと見切る。
「それにほかの人からノウハウを教わるより、試行錯誤しながら自分に合った方法を見つける方が楽しめる気がしたので、それ以上、そうじ本は読まないことにしました。」(p54)

ならば、その、著者の「自分に合った方法」を紹介してもらえるのかと思いきや、それもなし。

私流で片づけました。
片づきました。
ダイエットに関する考え方も整理できました。

という内容がざっくり書かれているだけ、という印象でした。

思い込みを捨てる、捨てたらうまくいったという点は共感できました。

「大脳の前頭前野にある『眼窩回』という場所が、私たちの喜びの感情を支配しているそうですが、キレイなものを見たり聞いたりすると、それを『快感としてとらえられるのだとか。
つまり、きちんと掃除が整い、整頓されたキレイな部屋を見ると、その様子が眼窩回に送られ、そこから『気持ちよい』という感情が生まれ、同時に不安や心配などの感情が消えるというのです。」(p65)

きちんと掃除が整い、という表現に違和感。

「結局、『迷ったら、無理に捨てずに片づける』ことにしました。」(P128)

この「片づける」というのは「ひとまず収める」ということ?
方法は共感できるけれども「片づける」の定義がないまま、確定されないまま進んでいくので理解が難しかったです。

「ものも思い込みも、無理に捨てようとせず、迷ったらとりあえず片づけるのがおすすめです。」(P128)

「『整える』『隠す』も立派な片づけ

片づける時間がないときには、押し入れや所定の場所にしまい込まなくても、乱れた本や雑誌を整え、小物類はその場で並べ整え、タオルケットなどは折り畳んでい椅子などにかけておくだけでも、見た目はすっきりします。」(P131)

方法は共感。見出しと文章が矛盾・・・。

「『出したものは、使い終わったらすぐいもとの場所に返す』
この基本中の基本のことをきちんと実行するコツは、『ものを置く定位置を決める』ことだと気づきました。どんなものにも『家』がある、と考え、使ったら必ずその『家』に戻してあげる。」(p148)

もしかして、四の五の言わず、自分の考える「片づけ」でいいからやってみなよ!という斬新な提案なのかもしれないな、とも思いました。
にしても、やっぱりお片づけ本としては参考にならない。
ダイエットにしても、どうかなー。

ナースの本が面白かっただけに、残念。

小林光恵『「捨てる」だけダイエット



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2014年07月17日(木) 境野勝悟『道元「禅」の言葉』★★★☆☆


境野勝悟『道元「禅」の言葉

メモ。

「高僧みずからが食事を作る理由」(p63)

「座禅は静処よろし<座禅儀>」(p84)

「人のしぬるのち、さらに生とならず<現成公案>」(p108)

「知及せるもの、またくあらず<画餅>」(p126)
考えるより感じよ、と。

「放てば手に満てり<弁道話>」(p136)

「退歩を学すべし<普勧座禅儀>」(p178)
戻る勇気を持つ。

「八大人覚<八大人覚>」(p202)

<少欲、知足、楽寂静、勤精進、不忘念、修禅定、修智慧、不戯論>

境野勝悟『道元「禅」の言葉



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2014年07月16日(水) 湯浅邦弘『菜根譚』★★★★☆


湯浅邦弘『菜根譚

メモ。

「正しく治まった世では、身をきちんと整えた『方』の生き方。乱世では、角張らず時世に丸く収まるような『円』の生き方。そして叔季(末の世)では、この二つをうまく併用する。」(p41)

「人間も、同様である。多少の垢や汚れをのみこむような度量を持つことが必要である。(略)この世で生きていく限り、度量は必要である。」(p49)

「人生を磨く砥石」(p125)

「儒家の推奨する『学』は、確かに重要である。学べば学ぶほど、日々知識は増えていく。しかし、それで本当に人は幸せになれるのか。
これに対して、道家の理想とする真実の世界『道』は、それを実践すればするほど、だんだん身につけるものがなくなっていkじゅ。そしてついには無為の境地に至る。だが、無為とは決して何もなさないという意味ではない。無為なのに、やるべきことはなしとげられているのである。」(p194)

「こうした境地に近づくためには、ただ草木を植えるような質素な暮らしが大切である。(略)
また、捨て去る、忘れ去る、ということ自体を意識しなくなる。そうした境地に至るためには、ただ香をたき、お茶をたてるような風雅な生活が必要である。」(p194)

「事の渦中と事の外。渦中にいながら、外から自分を冷静に見つめることが大切だと『菜根譚』はいう。」(p218)

相対化。俯瞰。客観視。

「人生の幸不幸の境界を作り出しているのは、他人や周囲のものごとではない。自分自身の心のあり方である。人は、禍福が外からやってくると思っているかもしれないが、実は、禍福を招いているのは、わが心である。」(p241)

湯浅邦弘『菜根譚



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2014年07月13日(日) 主婦と生活社『暮らしを、整える』★★★★☆


主婦と生活社『暮らしを、整える 部屋と頭と心のお片づけ

メモ。

「引き出しは、モノではなくコトで分類する」(p12)

「目指すのは、モノとモノの間にある自分らしい秩序」(p28)

居心地のよさを生み出すのは、秩序と調和。

「書いて頭と心を整理する」(p37)

「仕事の書類は一か所にまとめて上から片づける」(伊藤まさこさん P40)

「『すぐやる箱』をつくる」(p41)

「片づけは、一歩先の暮らしを変える力をもっています。」(p50)

「花を飾りたいなら、まず台所をピカピカに。
歯磨きをしていないのに、口紅は塗らないでしょう?」(p53)

「すぐに出かけられるクロゼットをつくる」(p55)

「水まわりは白&クリアに」(p57)

「家の乱れと心のざわざわはつながっています。
家を片づけることは心を掃き清めること」(p60)

「すぐ使えるように整えておけば、心がクリアになり、大切なことが見えてくる」(p61)

「忙しい日が続くといつもの”片づけルール”が崩壊します。でも、それならそれで仕方がない。休みの火にブルドーザーのように片づければいんです。」(p66)

「家族がいれば大丈夫!片づけの全自動システムをつくる」(p70)

「1教える 2待つ 3まかせる 4『イヤ』を許さない」(p74)

「無理をして考え、何かをひねり出すよりも、自然に『その時』が来るのを待ったほうがいい」(p83)

整えるのは、よりよく気持ちよく楽に暮らすための手段。

主婦と生活社『暮らしを、整える



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