2012年02月09日(木) |
ランディ・O.フロスト『ホーダー』 |
ランディ・O.フロスト『【送料無料】ホーダー 』
読みかけなので途中まで。
メモ。
「視野に入れておくことでモノとのつながりを確認するやり方は、ホーダーの間では広く見られる。」(p44)
「ホーディングは、少なくとも部分的には、情報を処理できないことからくる。モノを取っておくか、またどのように整理するかといった決断を下すためには、分類スキルや、記憶への信頼、そして注意の持続などが必要だ。秩序を保つためには、モノの価値や使い道を効率よく判断する能力も必要だ。」(p45)
「彼女は他のホーダーに見られる特徴である完璧主義、優柔不断、そしてモノへの思いや愛着をすべて持ち合わせていた。」(p60)
「サルトルは『持つこと』は人間の経験の三つの基本的な形のひとつであり、他の二つは『行動すること』と『自分であること』だと記している。」(p65)
強迫性人格障害(OCD)との関係。
ホーダー独特の、モノを手に入れることで得られる強烈な喜び。 機会や可能性への期待の高さと衝動。
「買い物の間は、自分の人生をコントロールしているという、そのとき以外ではまったく感じない感覚を得られるのだという。」(p92)
所有物と安心感。(p115)
「世間では、ホーディングがモノへの欠乏への反応であるといわれるが、原因がそれだけでないことは明らかだ。(略)しかし、欠乏は必ずしも物質的なものとは限らず、感情的な欠乏もまたひどい結果を生む。」(p121)
「ホーディングによって、彼らの多くは自分の人生をコントロールできているという錯覚を抱き、恐れの代わりに安心感を得られるのだ。」(p122)
「特別うまくいった方法は、あるモノを本当に必要としているのか、それともただ欲しいだけなのかを考えることだった。」(p124)
「『すべてを経験したい』という欲求により、ホーダーはさまざまなモノに愛着を感じるのだ。」(p132)
「彼女が自分について抱く感覚は、あまりにもモノと一体になってしまったために、何か捨てるたびに、自分の小さな一部分も死んでしまうと感じるのだった。」(p151-152)
「しかし、それを取っておくと決めたときには、他のホーダーと同様、そのために支払わなければならない代償について考えることはなかった。」(p177)
「モノを捨てるか取っておくかを決めるとき、ホーダーはその使い道に注目することが多い。」(p184)
「彼の人生は、何かを作ったり修理したりするという限りない可能性で満ちているが、実際にはモノを集めることで終わってしまうのだ。」(p189)
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