2010年09月28日(火) |
上野千鶴子『おひとりさまの老後』★★☆☆☆ |
『おひとりさまの老後』
こころに残ったところ。
「長生きすればするほど、みんな最後はひとりになる。 結婚したひとも、結婚しなかったひとも、最後はひとりになる。」(P2)
「『おひとりさまの老後』にはスキルとインフラが必要だ。」(P3)
「『後家楽』を楽しむための条件は、健康と時間、それに自由になるおカネと、もうひとつ、自分のための空間だ。」(p16)
「生きていれば、かならず危険はある。それは若いか高齢かにかかわらない。(略)事故も災難も犯罪も、予測できないリスクのひとつ。」(p99)
「ひとり暮らしの基本のキは、ひとりでいることに耐性があること。」(p103)
「家族のメンテナンスを怠ってきたからこそ、男は家庭に居場所を失ったのだ。ほうっておいても保つような関係は、関係とはいわない。無関係、というのだ。」(p106)
小倉千加子さんの『オンナらしさ入門(笑)』からの一節。一番大切なモノは、「笑う晩ご飯」。(p120)
「孤独とは、ふたつのつきあい方しかない。まぎらわせるか、向き合うか。」(p130)
「介護される側の心得10か条」 「1.自分のココロとカラダの感覚に忠実かつ敏感になる 2.自分にできること、できないことの境界をわきまえる 3.不必要ながまんや遠慮はしない 4.なにがキモチよくて、なにがキモチ悪いかをはっきりことばで伝える 5.相手が受けいれやすい言い方を選ぶ 6.喜びを表現し、相手をほめる 7.なれなれしいことばづかいや、子ども扱いを拒否する 8.介護してくれる相手に、過激な期待や依存をしない 9.報酬は正規の料金で決済し、チップやモノをあげない 10.ユーモアと感謝を忘れない」(p1097)
「ひとは死んでなにを遺すか?モノは散逸し、無くなり、腐る。不動産は人手に渡る。最後に遺るのは、残されたひとびとのうちにある記憶である。」(p234)
「ひとは生きてきたように死ぬ」(p246)
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