2006年01月24日(火) |
軍司 貞則『踊れ!―「YOSAKOIソーラン祭り」の青春』★★★★☆ |
『踊れ!―「YOSAKOIソーラン祭り」の青春』 軍司 貞則 文藝春秋 (1996/05)
「感動した!」
読み終えて叫んだ私に相方は「小泉首相か」と突っ込みました。
いやだって、読みなよこれ。
パワーがあふれてて、ドキドキするよ。 この前読んだ『亡国のイージス』とはまた違うドキドキ。あれはどっちかというと、ハラハラだ。
この本の、「札幌でよさこいを!」という熱い思い、あきらめない粘り、へこたれない気概、アドバイスを吸収する素直さ、あやういハッタリ、大学生の一見酔狂な企画に乗っていく大人たち。 たもとを別れていく仲間。
いやーみんな、かっこいいよ。
愛知県出身の北大生が、四国で見たよさこいに感動し、札幌でソーラン節をミックスした「YOSAKOIソーラン祭り」を企画、成功させるまでの物語。
脚色がないとは思わないけど、それをさっぴいても、すごいよこの人たち。
高知県知事橋本大二郎へのゲリラ的アタック。
何百社と断られても続けた寄付の依頼。
ようやく現れた応援者、船会社の決断。
よさこい最強チームの誘致、150名もの団体を札幌までどうやって招待するのか。
見たこともない人々を相手によさこいの、祭りのよさを伝える難しさ。
組織が分裂していく厳しさ。
前例がないものに厳しい官公庁の首を縦に振らせることは出来るのか。
去年、テレビで札幌のよさこいを見た。 夏には地元のお祭りでも地元のよさこいチームが踊ってた。
レベルは違っても、誰もがみな楽しそうな様子には惹かれるものを感じた。 トップレベルのチームは、ほんとにめちゃくちゃかっこいいしね。 去年の夏からやりたいな〜と思っていた気持ち、実行に移してみようかな。 今度の土曜日、体育館覗きに行ってみよう。
ほんもののよさこいも、生で見てみたいなぁ。
『踊れ!―「YOSAKOIソーラン祭り」の青春』
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