2005年10月29日(土) |
山田 真哉『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』★★★☆☆ |
『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』 山田 真哉 光文社 (2005/02/16)
読みやすく面白く取っ付きやすい会計学の入門書を書きたい。
という著者の目標は達成できていると私は思う。
興味深く最後まで読んだ。
さおだけ屋はなぜ潰れないのか?
人気のない高級フランス料理店はなぜ潰れないのか?
雀荘の店員はなぜつまらない手で上がったのか?
などなど、とっつきやすさ最優先で書かれている。 さらに、簡単な会計入門としてもわかりやすく説明されている。
こりゃ(株式投資の)役に立つな、もう少し詳しく学びたいな、と思った私がいることは筆者の狙い通りなのではなかろうか。 連結とか回転率とか在庫管理とか、わかりやすい!
でもまぁ、私のツボにはまったのは会計というモノとの出会いの喜びというよりは、偶然の出会いの方なのだけど。 それは以下のふたつ。
投資に関して。
「ギャンブルの極意は、『勝っているときに席を立つ』ことだ。」(p131)
整理、収納、捨てることに関して。
「一般の家庭でも一緒で、使われないモノがあるなら、それには『在庫コスト』がかかっているはずだ。(略) 他にも、『いつか使うかも』系のモノはだいたい無駄になりがちであり、その分スペースを取ったり(場所代)、整理や処分の手間(人件費)がかかったりしてしまう。」(p88-89)
どちらも耳が痛いです。 でも、本当にその通り。
シンプルに、豊かに、暮らすために明日から励もう。
『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』
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2005年10月03日(月) |
宮部 みゆき『孤宿の人 上』★★☆☆☆ |
宮部 みゆき 新人物往来社 (2005/06/21) 売り上げランキング: 430
おすすめ度の平均: ひたすら泣ける時代ミステリー 宮部みゆきの新境地を開く傑作 泣けた!
やっとこ読めました。 大好きな宮部みゆきさんの、大好きな時代物。 それも上下巻。
で、半分読み終えて。
なんなのこれは?
時は江戸時代。 不幸なおいたちながら、城に仕える医師の親子の元に迎えられ、下女として働く素朴な娘、ほう。 引手という岡っ引き見習いとして働く娘、宇佐。 宇佐がほのかに思いを寄せる、聡明な青年医師、啓一郎。 啓一郎の妹琴江に思いを寄せる、短期な侍、渡辺。
ほうは、ある人物が屋敷に入って行くのを見かける。 あれは琴江様の……。
そして、琴江の毒殺。
同時に起こった事故で血まみれになった侍たち。
まるで、これから流罪となってやってくる、加賀様の所業をなぞるように…。
加賀様が運んできた災悪なのか、真相はなんなのか、ほうの運命は?
…というような時代物ミステリーなんだと思うけれど、どの辺りがミステリーなんでしょうか? ほうが目撃したものが、実は「妖し」なものなのか?と期待したけど結局見えたまんま、とか真相はなんともあっけなく上巻でさらされてしまうとか、加賀様のお目見えまで引っ張りすぎちゃう?とか、この後はどうするの?と余計な心配をしてしまいました。
期待しすぎた私がいけないのでしょう。
でも、加賀様のお屋敷に奉公することになったほう、そして引手の仕事を突然奪われた宇佐、そして愛する人を殺され憎しみの募る渡辺一馬。 この面々の今後が気にはなります。
というわけで、『孤宿の人 下』へ続く。
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2005年10月02日(日) |
高田 勝弘『たった30日で鬼妻が仏妻に変わる!』★★★☆☆ |
『たった30日で鬼妻が仏妻に変わる!』
話題のメルマガを単行本にしたものだそうです。
コケにされ続けた夫が鬼妻を仏妻にいかにして変えたか。
夫婦関係だけでなく、一般の人間関係においても通用するというよりも大切なことが書かれていると感じました。
一言で言うと、「相手を大事にすること」。
愛されたければまず愛せ。 与えることによって、与えられる。 北風より太陽。 ありのままの「受容」。
そんなことを読みながら感じました。
妻を(または夫や姑や敵や仕事の相手やコドモ)を変えるコツは? と思って読む方もいるだろうけど、やっぱね、違うんだよ。
他人を変えることはできない。
変えられるのは自分だけ。
自分が変われば相手も変わる。
そういうことなんだと思います。 そういうことも書いてはるし。
プラスのアプローチには、プラスのアプローチが返ってくる。 すぐ、というわけにはいかないけれど。 まぁ30日で!というのはかなり無理があるとは思いますが、そのくらいの気合いなら変われるでしょう、ということでしょうか。
夫婦関係のコツというよりは、聴く(聞くではない傾聴)ことの難しさや成功法則を教えてくれる、見た目よりも(失礼)ためになる本でした。
『たった30日で鬼妻が仏妻に変わる!』
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2005年10月01日(土) |
メアリー ランバート 『風水流がらくた整理法』★★☆☆☆ |
メアリー ランバート Mary Lambert 越智 由香 産調出版 (2002/04)
本気でがらくたを処分したい人、読むとよいかも。 私はこの本を読んで、余計な物がなくスッキリとした部屋と清々しい空気、をイメージすることができました。 そしてそれを実現したい!という気持ちもわきました。
p17の質問表にまずノックアウト。
ええ、私は「がらくたため込み屋さん」ですとも。 免許皆伝です。 師匠とお呼び。
たとえば、 2、片方だけになったソックスやくたびれたストッキングが寝室の引出しの中に潜 んでいる。 3、1年以上前の雑誌が置いてある。 8、何の鍵か見当もつかない謎の鍵が引き出しいっぱいある。 20、コンピュータには2度と参照することのないファイルが詰め込まれている。
……すみません、やりまくりです。
と、まずパンチをくらってから、がらくたをどうするか、についての話がすすんでいきます。
まず、空間浄化の方法を紹介。 ちょっと宗教がかっているようでもあるけれど、暗示にかかりやすい人にはよいか も。私はちょっとひきました。 まぁ風水だし。
そしてがらくた除去計画へ。
がらくたチェックリスト(p31)を参考にして、はじめの1歩を踏み出そう。 家の各所ごとにアドバイスが続きます。
リビングルームは和やかさとくつろぎの場所。 そのために不要なものは処分しよう。
捨てられないというのは、未来より過去にとらわれているということ。
それでは人生を楽しめない。
バスルームは魂を清める場所。 水とお金は関連していて、淀んでいるとお金も逃げる。 うちが……なのは、そういう理由ですか……とほほ。
などとまぁ参考になりました。 すっきりしたインテリアや収納具などの写真も素敵で、こんなうちにしたい〜!と動機づけてもくれました。 さっぱりしたあとの、スッキリした状態をキープするためにも時々ぱらぱらするといい本かもしれません。
『風水流がらくた整理法』
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