『いいわけ劇場』群 ようこ講談社 (2005/03)いるいる、こういう人。でも、近くにいたら嫌。でも、ちょっと自分にもそういうところあるかも、とドキドキ。私の近所にも「困ったちゃん」はいるのだけど(私も困ったちゃんかもしれませんが)、もっと強烈に周囲をひかせてしまう『マイペース』を貫く人々が主人公。スキンケアに命をかけるOL。無添加食生活は譲れないが彼女も欲しい大学生。コドモが欲しくて欲しくてかわいくて他には何も見えない会社員。小遣いをせびる孫よりも、野良猫やカラスの方がかわいくて世話しまくる老夫婦。洋服を買うのが生き甲斐で、借金しまくっても買わずにはいられないOL。他にも、あらあらまあまあ、と読みながら人ごとながら作り事ながら「いいのかそれで?」とちと心配になってしまいそうな人々が登場。でまぁ、群ようこさんらしく、ぜーんぜんハッピーエンドでもなんでもないところが、リアルでよい。「おもしろうて、やがてかなしき」といった風情の短編集。秋の夜長にいかがでしょうか。『いいわけ劇場』
ジャンルでまとめました→読んで捨てる片づける整理する掃除する! ジャンルでまとめました→本を読んで町へ出よう。 ブログ→捨ててスッキリ。キレイに暮らす。
『日暮らし 下』宮部 みゆき講談社 (2004/12/22)上巻の前振りには期待させられた。かなり。どうやって謎解きするのだろう、と。犯人が登場した途端にわかった。この人しかいないけど、まさかこの人じゃないよね、あまりにもそれって「安直」。と思ったら…。それに動機は、、、やはり、安直。言いたくないけど、エラソーに言っちゃうけど、陳腐。上下巻ともなると、伏線の張り方もあったろうに、すかすかやないの?これってミステリじゃないよね?弓乃助があまりにも聡すぎるのは小説だからよいとして、相方(宮部さん苦手)がいつもいうように「短編のネタで長編を書くからあかん」、私もそう感じた。この作品に関しては。お初シリーズは心底面白い!と思うけれど。ひねりが足りないというより、ひねってないやろと。江戸物ミステリーとしては「御宿かわせみ」がずっと上かな。連載だったからしょうがないのかなあ。東野圭吾さん(私大ファン)の小説でも連載だったのはいまひとつ、てのがあったものなぁ辛口になったけど、やはり人情物としてはすばらしく、長屋のおっかさんお徳、佐吉、お恵、おでこと弓乃助のコンビも、いたらいいなぁ、会ってみたいなあと思った。出番は少ないけど、「細君」のファンもけっこういるのでは。私はその1人です。ラスト、ちょっといいこと、を語らせているんだけど、これが書きたくてここまでひっぱったのかなあと思いました。昨日図書館から借りてきたばかりの『孤宿の人』、明日から読もうと思うけどこっちに期待!『日暮らし 下』
『沙羅は和子の名を呼ぶ』加納 朋子集英社 (1999/10)『ささらさや』が面白かったので、その著者のものをいってみよう!と借りてみた一冊。ほんのり怖くてあったかい、短編集。印象に残った作品を紹介すると。『黒いベールの貴婦人』病院で起きた不幸な死亡事故。医療ミスだと騒がれて消えた院長。幽霊屋敷となった病院にこっそり写真を撮りに行った大学生の「僕」はそこでこどもの幽霊に出会う。車に轢かれて意識不明の少女との友情。明らかになる、少年の突然死の理由。どういう方向に話がすすむのか読めず、ドキドキしました。『天使の都』子供をなくした傷心の妻は、夫の赴任地へ訪れる。別れを告げるつもりで。でも、そこで出会った「天使」が心を溶かし…。主人公同様、私も「天使」に出会ってしまいました。ほっとできる話。『商店街の夜』『昔、そこに森があった』を思い出した。どこにでもありそうな、くたびれた商店街が、不思議なペインターによって森になる。落葉があり、銀杏の香りがし、そして、、、。『沙羅は和子の名を呼ぶ』パラレルワールドの話。引越し先の無人の家の中から見えた赤いワンピース。娘の和子は、見さえないともだち沙羅と遊ぶ。同僚のねたみ、妻の存在、犯してしまう過ち。あの時、もう一方を選択していたら。途中からややこしくなり、こんがらがった。でも、不思議な世界にちょこっとトリップ。加納 朋子さんの本、もう少し読んでみようと思った。できれば短編ではなく、長編を。『沙羅は和子の名を呼ぶ』
『明日の記憶』荻原 浩光文社 (2004/10/20)途中まではちょっと退屈してた。読みおえて。なんていう恐ろしい小説なんだと思った。フィクションだけど、フィクションじゃない。誰に、そう明日私に起きてもおかしくない、現実。若年性アルツハイマーにかかった壮年の男性の物語。広告代理店で働き詰めの日々ももうすぐ一息つきそうで、やっと妻を旅行にも連れて行ってあげられそうかもと思う。一人娘は来年結婚、もうお腹に子どももいる。そんな最中、異変が起きる。記憶の欠落。度重なる日常生活への支障。そして恐れていた診断。あがこうと、メモで膨らんだポケット。陶芸教室での焼成代金の度重なる支払い。妻の顔さえ分からなくなる恐怖。日記を書いているあたりが「アルジャーノンに花束を」と似てるなぁと思ったけれど、あれはSFで、これはノンフィクションだと思ったら、心底ぞっとした。若年性アルツハイマーに、現在のところ治療薬はない。進行を遅らせる薬などはあるが、かかってしまったら通常よりも早いであろう死へと向かうのみ。(誰だって死へ向かってはいるのですが)ハッピーエンドはありえないのではないかと最後は読みたくない気持ちにもなっていたのだけど、救いはあった。献身的な妻の、愛。このところはフィクションっぽいと思ったけれど、小説だし、そうでもしないとつらすぎるだろう。わずかな焼成代にもたかろうとしてしまう、食えない陶芸家の苦悩には主人公同様私も怒りより悲しみを覚えた。生きるということは、大変なこと。でも、まだ「健康」の範疇にいられる自分。生きてるだけで丸儲け。と思ってやれることやりたいことに取り組んでいきたいと思う。頑張りすぎるとまた鬱になるのでほどほどに。『明日の記憶』
『日暮らし 上』宮部 みゆき講談社 (2004/12/22)この上下巻の前編にあたる『ぼんくら』は未読の私ですが(たしかそうだよなぁ)、それなりに楽しく読めた、時代小説大好きな私です。分かれて書かれたそれぞれのお話も脇役のオマケ話というよりは、短編の物語として感じられました。でもまぁ、平岩弓枝さんの『御宿かわせみ』シリーズを読みまくった今となっては、「希代のストーリーテラー宮部みゆき!」とまでは思わなくなりました。とはいえ、この方の人情ものはやっぱり大好きです。登場人物、大好きになっちゃいます。うまいと思います。江戸町民の平凡な暮らし。長屋で暮らす人々。彼らに降り掛かる、暗い影。謎。そして謎を解き明かそうとする、ぼんくら同心平四郎と、空恐ろしい程の美少年の弓之助。「手活けの花」葵のもとで暮らすことになる子連れの女、お六。彼女をつけねらう孫八は、まさに「ストーカー」。怖い。お恵の、夫佐吉に対するいじらしい思い、そして気づき(おこちゃまなはずの弓之助に諭されてしまうのだけど)。結婚って…と考えさせられる。『日暮らし 上』
『バグ』松岡 圭祐徳間書店 (2001/08)私と相方で評価がまっぷたつ。私の方がかなり無知で単純にできているので「あー面白かった!」の私に対し、「普通は読み終えると面白かったーって思うんだけれど、こんなにあら探しがしたくなる本はなかなかない」と相方。ゲーム業界の企業間の闘い、ゲームの子どもたちへの影響、企業秘密を売ったと疑われる社員、ゲームソフト、ハード制作会社の内情、私利私欲に走る重役たち、家庭内の問題を抱えた社長、壊れかけた結婚生活に涙する社員、そして日本中で突然起きた子どもたちの連続自殺未遂事件。と盛りだくさんでおもしろいじゃーん!と私は業界の内幕を覗き見する気分で楽しく読んだんだけれども(これはプレステ2のことだな、これはたまごっち、これは任天堂?などなど)、プログラマーの端くれの相方には、もうたまらなかったらしい。相方のつっこみの数々の一部を紹介すると…パソコンいっぱい置いてある部屋がタバコの煙もうもうなんてことあるのか?音声認識の方が早いなんてことあるのか?重役においだされたら創業社長が一文無しなんてことあるのか?いまどき棚一杯のぶあついパソコンのマニュアルなんかあるのか?いまどき誰もメールもできない病院があるのか?30分前についたって国際線に搭乗なんかできんだろ?などなど「ロクに知らずに書いているに違いない」と酷評。松岡圭祐さん好きの私としては、ぜひ「マジシャン」あたりを読んでもらって名誉回復したいところ。私もまぁ、スーツのあちこちがブルブルってあたりを想像するとおかしかったですけど、ラストはそうきたか!とそこそこミステリーの醍醐味を感じさせてもらえました。未来に期待の持てる結末になったし。成功するといいな、二人の願い。寡黙なプログラマー、技術開発部長の津久井は私のイメージでは線の細い陰気そうな男性だったんだけど、相方が「ドランクドラゴンのオタクな東大生」というのに一番ウケました。得意なとこだけ饒舌になってあとはしぃーーーーん、ってところ、確かに似てる!けどそれだとお笑いになっちゃうよ。そんなこと言ってたら欲しくなってきた。『ドランクドラゴンカンフー[DVD]』iPod nanoよりも先に買っちゃお!『バグ』
『できる人は1週間を「168時間」で考えている―バランスよく時間を管理する技術』本間 正人中経出版 (2004/10)本書が教えてくれるのは、時間をうまく使い、よりよい人生を送るための一つのコツ。で、そのコツとは、1週間を7日ではなく、168時間と考えてみること。1日で考えると使える時間はわずかに感じて、仕事から帰って家事をして、それからでは何もできない、とあきらめてしまう。でも168時間を仕事や家事や睡眠や通勤や趣味などに分けてみると、使える時間は意外とあることに気づく。バカに出来ない通勤時間に外国語の勉強をしたり。一日15分のCNNニュースを聴くことも、毎日続ければ一週間で1時間15分したことになる。また、時間ではなく分で考えてみると10080分。このオマケのような80分を、ちょっとした特別なことをするのに使うとしたら。例えば花屋さんで苗を買う。それを植えてみる。片付かない2階の部屋から、ゴミ一袋を出す。写真の整理。グリーティングカードを贈ってみる。そんなちょっとしたアクセントを入れる事で、その1週間がちょこっと光る。だらだらと日々を送ってしまっていて、ちょっとなんとかしたいなぁと思っている人におすすめの一冊です。時間配分についての示唆もためになったけれど、私にはストレスについてのアドバイスがとても参考になった。毎日を、そして人生をいきいきと過ごすために、ストレス発散はとても大事。ストレスマネジメントの5原則というのを忘れないようにしたいと思った。何かというと。1全体性の回復普段使わない場所をつかい、リラクゼーションにつなげる。目の酷使の場合(仕事でパソコン使用しまくりの私もプログラマーの相方もまさにコレです。読書も大好きだし…ああ目のストックが欲しい)、目を閉じて音楽を聴く。2非日常性の原則日常と違う事をしてみることが有効。違う道をとおる、美術館、音楽会、など日常の仕事や生活空間と違うところに身を置く。旅は最適。ハレとケでメリハリをつける。3洞窟願望刺激が慢性的に高い状態が続くと影響を受けすぎてストレスに。外界から遮断されて1人の空間にいたいと思う。人間関係のわずらわしさをストレッサーと感じる人に。1人で本を読む、音楽を聴く、ゲーム、パチンコ。それに集中している時は、外部のことを一切忘れている事が多く、没入することで外のわずらわしさを忘れられる。4創造活動外からの刺激に対応している状態から、自分の内側にある創作欲求を活かすことでストレスを発散させる。リラックスにはリラクゼーションと、リクリエーションがあり、創造活動はまさに後者。5カタルシス医学用語で「ためこんでいたものを放出する」。大声を出す、涙を流す、ものを捨てる。映画をみて、本を読んで涙を流す。これを読んで、ちょっと計画立ててみました。面倒なのは後回しにしちゃって、予定が後ろにずれこんでいるので今日はそれをだだだっと片付けたいと思います。『できる人は1週間を「168時間」で考えている―バランスよく時間を管理する技術』
『蒼穹の昴〈下〉』浅田 次郎講談社 (1996/04)出版社/著者からの内容紹介愛と権力のドラマ、頂点に。魂をうつ歴史超大作!落日の清朝には領土を分割せんと狙う列強の牙が迫っていた。科挙進士の友とも別れ、西太后の側近となった宦官の春児(チュンル)は、野望渦巻く紫禁城で権力をつかんでいった。ということなのですが…印象に残った点。読んでないとわからないと思いますが、こんなことを感じながら読み進めました。プレジデント・リー、かっこよすぎます。あの地の返還(ちょっと前にありましたねぇ)につながる会談に、ああっと驚き。爆破事件、はらはらしました。こどもをかばった彼、痛ましい。リンリンの恋、切ない。最後の気づき、重い。どこまでが実在の人物???歴史って面白い!とこのトシになって実感。春児をかばう宦官たち。上巻で春児を慈しんだ元宦官たちの人情もよかったけれど、このシーンは痛快!の一言。栄録の悪運、どこまで続く?見事な悪役ぶり。天才カスチリョーネの遺蹟、いくつかの謎が書簡によって明かされる。うまいです。読み終えて、清の終焉まで見届けたいという気持ちになりました。疲れたけれど、骨太な、良質なドラマの渦中にいた気持ちになれました。どこまで史実に基づいていてどこからが空想なのか。知りたい、知りたい。と思ったら…主役を変えて、続きあり。幽閉された皇帝・光緒帝の愛妃、珍妃の暗殺を題材にした宮廷ミステリー。読みたい読みたい。『珍妃の井戸』『蒼穹の昴〈下〉』
『蒼穹の昴〈上〉』浅田 次郎講談社 (1996/04)初めての浅田次郎。たぶんこの本が最初でよかったんじゃないかと思う。大作です。最初は漢字が多いし読めへんし(バカ)、登場人物多いし、猛烈な貧困だし暗いし、難しーという感じだったのですが、後半を超えてからぐぐっと面白くなってきました。舞台は科挙があったころの中国、晩清。貧農の息子春児(チュンル)は貧困の中、牛の糞拾いで日々のたつきを辛うじて得ている。一方彼の亡くなった兄の友人だった郷紳(庄屋さんみたいなもの?)の次男の梁文秀。西太后の過酷な政治が続く中で二人が生き抜いていく様が描かれています。無知な私は宦官のしくみや事実(どこまでホントかわかりませんが)に感心し、おそらく創作である西太后の内面や後宮の内幕を覗き見した気になり、時や空間を超えたつながりに畏敬や切なさを覚えたり、とても楽しかったです。激動の時代をどう生きていくのか。清という国はどうなっていくのか。めっちゃ下巻が楽しみ!希代の占い師白太太(パイタイタイ)に死んでいたはずだと占われた春児が自らの手で人生を切り拓いていく様子がたまらない。がんばれチュンル!と応援したくなる。またこのパイタイタイのおばーちゃんもいいんだ。というわけで、蒼穹の昴〈下〉に続く。『蒼穹の昴〈上〉』
『色のない空―虐殺と差別を超えて』久郷 ポンナレット春秋社 (2001/04)無知を、恥じた。手に取り、「色のない空、ってなんだろう?」と思いつつ読み進んだ。そして私にも見えた(ような気がした)、色のない空。カンボジアのポル・ポトによる政府に寄る自国民の強制労働、家族の分離、暴力、殺害、偏見、差別を生き抜いて日本に渡った女性の記録。首都プノンペンで不自由ない豊かな暮らしをしていた10歳の少女が、突然その幸せを奪われた。知識階級の父を奪われ(おそらく虐殺)、強制移住(といっても住まいもなく)させられ、家族と別れさせられ、いわれない差別を受け、母や妹を失いながらも生き延び、重なった幸運、善意によって「内戦のない」日本にくることができた。今は夫とやさしいこどもたちと暮らす社会活動も活発な主婦だけれど、日本国籍をとるいきさつ、日本にきてからの外国人差別など、彼女の困難は続いた。知らなくて、ごめんなさい。と思った。私が幸せに、能天気にくらしてた少女時代に、こんな暮らしをしていた人がいたなんて。しかもそれを全然知らなかったなんて。私も彼女の言う、偏見を持った日本人の一人。カンボジアといえば、地雷、ポル・ポト、アンコール・ワット。あまりにも無関心だったことが恥ずかしい。もう少し知りたい。私も彼女のようなまっすぐさ、あたたかさ(カンボジア人の国民性だろうか。登場する親類他の人々が日本人の私には信じがたいほど親切だ。一方で虫けら以下に扱ったのも、ポル・ポト時代の事実)をすこしでも身につけたい。あやかりたい。久々に著者に手紙を書きたい衝動が起きた一冊だった。「今は幸せ」とおっしゃる著者だけど、「もっともっと幸せになってください」と伝えたい。ポンナレットさんのHPです。平塚周辺の方は必見!(カンボジア料理教室いいなぁ~)Check it now!『色のない空―虐殺と差別を超えて』
『いつのまにか「お金がたまる人」のさりげない習慣―ほんのちょっとした工夫で気がつくとお金がたまる50のヒント』大勝 文仁こう書房 (2001/11)ライター、編集の仕事をしてきて様々なお金持ちに出会ってきた筆者が、無理せず自然体にお金をためるためにどうすればいいか、のヒントをあげている。参考になるものも、ならないものも。(ちゃんと筆者も個人の意見だと断りを入れている)そりゃ無茶よ。というものもある。そりゃないだろと思ったこと。「ダイエットもかねて1日2食主義も悪くない」「お金のかかる女とは、いますぐ別れよう」けれど、共感できたのはまえがきにあるこの言葉。「あるとき、私はその理由がわかりました。それは、「自分の生活スタイルをそのままにして、無理してためようとしている」からである、と。ならば、その人の生活習慣や考え方自体を、お金のたまるかたちに変えることができれば、あとはごく自然に、いつのまにかお金がたまっていくのではないだろうか…」(P1)そのとーり。実際お金持ちはそうしているのだろう。その中で、意識していきたいな、と思ったことを挙げると。「効率のよい『はがきコミニュケーション』でお金と時間を節約する」「目標額を決めなければお金は絶対にたまらない」「小さな目標を立ててお金をためる」「高いものを買う方が結果的に安い場合もある」「子供にお金の教育をしておこう」「たとえ親・兄妹でも保証人には絶対ならない」一番イタイところ(おっしゃる通りですがなかなか)を突かれたのが、「お金の資産より時間の資産のほうが貴重である」私、ほんとに無駄遣いしすぎ。意識していこう。『いつのまにか「お金がたまる人」のさりげない習慣―ほんのちょっとした工夫で気がつくとお金がたまる50のヒント』
『乱歩賞作家赤の謎』長坂 秀佳 真保 裕一 川田 弥一郎講談社 (2006/04/14)乱歩賞受賞作家の短編集。面白かった!面白かった順に並べます。・真保裕一 『黒部の羆』冬型の気圧配置が強まっていた。季節も終わり、山小屋を去ろうとする元救難隊の男に届く遭難事故の知らせ。25年前の馬鹿な男の姿が胸をよぎった。・高野和明 『二つの銃口』迷い込んだ大量殺戮者と、閉ざされた無人の校舎に閉じ込められた青年。極限の恐怖と、精神の深淵を描く緊迫スリラー。この二つが かなり ド キ ド キ いたしました。しかも『黒部の羆』は登山モノで、小道具の形状や使い方が私にはさっぱりわからず、小説と私の貧困な想像とはかなり違うはずなのに、それでもものすごいドキドキした。そして筆者のひっかけに見事に「やられたー!」。最初「あれ?誤植?」と思った自分が恥ずかしい。えええーっとまた最初から読み直すミステリーって、騙されても痛快。そして、人情ものとしてもナンかええ話で読後感よし。この話だけなら★4つです。真保さん、面白い!もっと読みます。『二つの銃口』は映画『危険な情事』のようで、映像がリアルに浮かんで怖かった。最後までドキドキハラハラの展開。・新野剛志 『家路』師走の街で通り魔に刺された主人公。被害者なのに、加害者のごとく扱われ、その謎を解きに行動を起こす。冷酷な父との関係、記憶にない過去の犯罪との関係は。悪くはないのだけど、ちょっと美談にもっていくのが強引じゃないかと。・川田弥一郎 『ライフ・サポート』大金持ちの末期癌患者の最後の願いは「昔捨てた娘探し」同行したプライベイト・ドクター一行は娘を見つけることができるのか、娘が逃げているわけは何か。これもまぁ面白かったけれど、人物にあまり入り込めなかったです。 ・長坂秀佳 『「密室」作ります』“喪服婦人”からメールで届いたキイワード。「密室」でそのキイワードどおりの事件が・・・・・・。ちょっとピノ子が変人で(登場人物みんな変ではあったけれど)、ついていきにくかった。でてきた密室トリック問題、もちろん私は全滅でありました。それにしてもミステリーは、面白い!『乱歩賞作家赤の謎』