活字中毒のワタシの日記

2004年09月19日(日) 白倉 正子『私の人生は「トイレ」から始まった!』★★☆☆☆

入院中に読んだ本なので、心の琴線に触れたところだけ。
私の人生は「トイレ」から始まった!
白倉 正子
ポプラ社 (2004/02)

感想を一言で述べれば、「頑張ってる女性がいるなぁ」。

自分に素直に、自分に正直に、自分のしたいことをするために、起業。
彼女の着眼点がすごい。
ちなみに彼女の職業は「アントイレプランナー」。
トイレの何でも屋さん。

トイレは世界中、どこにでもあり、誰もが使う。
でも、とかく汚れがち。
汚いイメージ。
これを変えられたら。
世界平和も夢じゃない。

この発想にざぶとん10枚!

特に途上国ではトイレ(と水)環境の改善でおそらく乳幼児死亡率や伝染病は減るだろう。人口増の問題がまた別途起きるけど。
誰だって、キレイなトイレを使いたい。
(あとで、二階のトイレ掃除しよう…)

彼女の人生を応援する気持ちと、私の痔入院生活サヨナラ(祝退院日!)をこめて、この日はこの本しかないでしょ。

自分は何をしたいのだろう、と思い悩む人にもおすすめの一冊。
元気をもらうついでに自分にとっての大切な何かが見つかるかも。

私の人生は「トイレ」から始まった!



ジャンルでまとめました→読んで捨てる片づける整理する掃除する!
ジャンルでまとめました→本を読んで町へ出よう。
ブログ→捨ててスッキリ。キレイに暮らす。



2004年09月18日(土) 櫻井 よしこ『権力の道化』★★★★☆

権力の道化
権力の道化
櫻井 よしこ
新潮社 (2004/05/27)

入院中に読んだ本なので、印象に残ったところだけ。

(MARC」データベースより)
なぜ道路公団改革は頓挫したのか? 「改革の旗手」猪瀬直樹委員が果たした役割とは何だったのか? そして、諸悪の根源は小泉首相だ! 改革のやり直しという厚い壁を乗り越える方策を考える。『新潮45』連載を単行本化。

というわけで、ハードカバー253ページ、読ませていただきました。
大好きな櫻井 よしこさんの本ですもの。
(でもごめんなさい。読んだはずの迷走日本の原点は日記に書ける程読み込めなかったです)

この本を読むと、道路公団改革が失敗に終わったことがよくわかります。
そして、そのからくりも。
そして、「改革の旗手」猪瀬直樹委員の情けない姿も。

一方の言い分だけじゃなぁ猪瀬直樹さんの著書も読まないと不公平だよなぁと思いつつも、読む気がしない。たぶん時間の無駄。

結局、小泉首相に公団民営化のつもりなんかこれっぽっちもなかったんだなぁと情けなくなる。
カタチだけとって、ツケはうちの子どもや孫にとらせるってか。
何もしなかったよりは、少しでも前進したのだから、という気もする。
でも、「ぶっ壊して」まで言ってくれたのだから、やってほしかったよ。

本気だったら猪瀬直樹なんか選んでないか。
改革潰し用に送り込んだんだものね。

本気だったら佐高信さんとか櫻井 よしこさんとか大前健一さんとか委員にしちゃどうよ。官僚は卒倒しちゃうかもね。

それをやってくれる人を、国民として、国民の代表を選んでいかないといけないなぁとほんと思った。選挙って大事!

権力の道化



ジャンルでまとめました→読んで捨てる片づける整理する掃除する!
ジャンルでまとめました→本を読んで町へ出よう。
ブログ→捨ててスッキリ。キレイに暮らす。



2004年09月17日(金) 馬淵 一『デイ・トレーダー』★☆☆☆☆

『デイ・トレーダー』

米国シアトル在住の日本人デイ・トレーダーが、その仕組みや基本テクニック、危険性などを事実に基づいて描いたもの。

著者は米国在住で、1997年からデイ・トレードで稼いで生活している。
その稼ぎ方が、当時最新テク!とされてるのだけど、今読むと、こんなネット接続も怪しげな主婦が、手数料無料で(まあ通信料くらい払ってるか)同じようなことできちゃう、この数年間の進歩にまずびっくり。

当時は、デイ・トレーダー向けに、トレーディングに必要なシステムと資金を提供する会社があり(つまり個人が自宅のパソコンで、というのができなかった。日本においてはもう言うまでもない。)、専用の高速ネットワークを使ってナスダック(米国店頭株式市場)のシステムに直接アクセスし、機関投資家などを相手に売買を繰り返す。分刻みで表示される株価チャートから買い時を見極め、早ければ数分後には売却して利益を確定するという取引を繰り返す。
で、これを利用するのにそれなりのお金がかかる。

瞬間的に売買の判断をするにはかなりの訓練が必要になる。
その訓練プログラムへの参加もけっこうな額が必要。

それでも、参加者の多数が、「負け組」となって去っていく。
その中で「勝ち組」となった著者がその経過を語ってくれてます。

心に残ったところ。というか、肝に銘じたいところ。

『ストレスのないトレードをしよう』(p173)

『決めたルールを守る』(p177)

この後者も、お小遣いの範囲で収まってれば、パチンコも競馬もオートレースもギャンブルじゃないといってよいような気がする。
起業や事業の方がよっぽどギャンブルだ。人生をかけた。
それをやってる実父を、その点ではほんとに尊敬してる。

『デイ・トレーダー』

どーやらこの方、今はトレードではなくセミナーで儲けてるようですね。
そっちの方がストレスはなくていいよね。



ジャンルでまとめました→読んで捨てる片づける整理する掃除する!
ジャンルでまとめました→本を読んで町へ出よう。
ブログ→捨ててスッキリ。キレイに暮らす。



2004年09月16日(木) 矢貫 隆『自殺―生き残りの証言』★★☆☆☆

自殺―生き残りの証言
自殺―生き残りの証言
矢貫 隆
文藝春秋 (2000/02)

手首を切ってもなかなか死ねないようですね。

凝固してしまったり(私なんか血小板多いからその可能性大だ)、のこぎりで切っても死ねない人がいる。
お腹に包丁刺してもダメ。
相当高い所から落ちても(しかもここに登場した人は2度も!)死ねなかったり。

著者が関わったうちの一人は自殺未遂を繰り返し、最後には死んでしまうのですが、読んで思うのは、「中途半端な自殺は、苦しい」ということ。

農薬や薬を服毒すると、胃洗浄というのをするのですが、これが「死ぬ程つらい」というなんかブラックユーモアすら感じさせる話。

飛び下りも意識がしっかりしててあちこち折れてたら痛いだろうし。

年間自殺者3万人。
そして、未遂に終わった人は(幸か不幸か)何万人くらいいるのでしょうね。
思っただけの人は何十万人?その中に、私も入ります。

10代のリストカットが増えていて、自分を確認する作業だ、みたいなことを読んだんだけど、これって先日読んだ本の「居場所のない子どもたち」とつながるものがあるのかなぁ。
私は幸い、リストカットはしなかった。痛いの怖くて。

自殺を考えたら、ちょっと読んでみてもいいかも。

自殺―生き残りの証言



ジャンルでまとめました→読んで捨てる片づける整理する掃除する!
ジャンルでまとめました→本を読んで町へ出よう。
ブログ→捨ててスッキリ。キレイに暮らす。



2004年09月15日(水) 群ようこ『きもの365日』★★★☆☆

きもの365日
きもの365日
群 ようこ
集英社 (2004/05)

(「BOOK」データベースより)
「きものは大好きだけど、あくまでも「非日常着」だった著者が、1年365日きもので過ごすという試みに挑戦。ところが、思わぬ所から冷えて風邪をひいたり、針仕事の大変さに目を回したり、失敗と試行錯誤と発見の繰り返し。生活形態も変わり、愛猫も目をパチクリ。働き者の「昭和のおかあさん」をめざして奮闘した1年間。写真やイラストも充実、きもの生活のガイドとしても役立つ、傑作日記エッセイ。」

きもの365日をめざす私としては、是非読みたかった本でした。
そんな私の今日のいでたちは、ポロシャツにジーンズ。
外は台風が北上にかかわらず、青い空、心地よい風。
絶好の着物日和ではないか!
でもちと疲れるので(洗濯物も増えるし。明日雨だろうから乾燥機の電気代もバカにならないのだ)のんびりと。

写真も掲載されていて、彼女のもちもののかわいらしさにうっとり。
特に草履がとてもかわいらしい!
普段のちょっとしたお洒落にこういうものあつらえるのって、いいだろなぁ。
でもすんごい値段なんだろうなぁ。

針仕事の大変さもよーくわかりました。
私、けっこう着てるくせに、この前初めて半襟を外しただけ。
つけてもいなくて、この先どーするよ。
家庭科1の私に着物ライフ、できるでしょうか。
おっぱいないから、補正もちゃんとしないとおばーちゃんみたいになっちゃうし。
その枯れた雰囲気もまたよし?(開き直り)

10月は、大島を着よう。
気倒そう。この前死にたい気持ちになった時は大島のこともどうでもよくなり、かなりヤバいな、と思った。うつの指標なのです。

その大島、見たい?
きもの365日



ジャンルでまとめました→読んで捨てる片づける整理する掃除する!
ジャンルでまとめました→本を読んで町へ出よう。
ブログ→捨ててスッキリ。キレイに暮らす。



2004年09月14日(火) 東保 裕之『株式投資これだけはやってはいけない』★★★★☆

株式投資これだけはやってはいけない
株式投資これだけはやってはいけない
東保 裕之
日本経済新聞社 (2002/06)

入院してた時に読んだ本の中で一番勉強になった一冊です。
いかに自分がアホ、カモ投資家(というのも恥ずかしい)かというのがよーくわかりました。

目次
第1章 株式投資で大損するタイプ―こんな投資家になってはいけない
第2章 売買テクニックの基本―これぐらいは知っておこう
第3章 気がつかないうちに陥りやすい失敗
第4章 苦しい時の対処法―負けを軽くすることが勝利への道
第5章 飛びついてはいけない―一見儲かりそうだが実は危険なこと
第6章 株価指標これをチェックするだけで十分だ

表紙見開きでまず、ぱーんち。
「勝率至上主義は致命傷になる」(負けたくないもん…で塩漬け)
「場中の株価ウォッチはほどほどに」(冷静な判断ができなくなる)
「ロスカットこそ勝者への近道だ」(最近ちょっと覚えましたよ!)
「新高値、新安値銘柄ほど要注意」(仕手さん大口さんにはめられる…)

最近投機に近づいてる私の株式投資に反省を促してくれた一冊でした。
これから株式投資を始めようと思っている人は必読!
と言いたいところだけど、失敗から学ぶことも大事だから、まずは思うようにがんばってみてね、ただし、余裕資金でね、と言いたいです。

今は個人投資家もザラ場を見ることができる時代。
「この人はどーしてもこの値段以下で売りたくないんだろなー」
「この人はこれ売って何を買いたいんだろう」
「大口でたぁっ、売りをぱくりっ。びっくり!」
「大口のビンタの張り合いだぁ」
と楽しくはあるのですが、疲れます。

母の場合はコドモにあたっちゃいます。(あたるなよ。株で当てろよ…)
だから、ほどほどに。
中長期でいこうっと。
キャピタルゲインよりも、インカムゲインにシフトしていこう。
ってインカムでやっていけるほどないってば!とほほ。

株式投資これだけはやってはいけない



ジャンルでまとめました→読んで捨てる片づける整理する掃除する!
ジャンルでまとめました→本を読んで町へ出よう。
ブログ→捨ててスッキリ。キレイに暮らす。



2004年09月13日(月) 斎藤 茂太『「うつ」から元気になれる本』★★★☆☆

「うつ」から元気になれる本
「うつ」から元気になれる本
斎藤 茂太
ぶんか社 (2004/07)

目次
1章 つらい気分はどこからくるのか
2章 ストレスを「リセット」しよう
3章 「マイナスの感情群」を増やさない
4章 「疲れをためる習慣」を変える
5章 医療に上手にサポートされるコツ
6章 「さわやかさ」を早く取り戻そう

帯に「『ゆううつ』が『うつ』になる前に読んで下さい」とあるのですでに私には手遅れなのですが、たぶんうつの人も、ゆううつの人も、予備軍もいっぱいいると思うので、気になる方は、まだ本屋へ行けるうちに(出かける気力がなくなる前に)行ってみるといいかも。

偉ぶらない、権威です。この方。

今うつの方(お仲間)、うつと上手につきあっていきましょうね。
そうするとこんな駄文も書けるくらいには回復してくるから。

この方の一番今売れてる本が、これですって↓。
先延ばしにしちゃうのは、意識しなければ皆そうなるもんなのかしら。
『グズをなおせば人生はうまくいく―ついつい“先のばし”する損な人たち』

「うつ」から元気になれる本



ジャンルでまとめました→読んで捨てる片づける整理する掃除する!
ジャンルでまとめました→本を読んで町へ出よう。
ブログ→捨ててスッキリ。キレイに暮らす。



2004年09月12日(日) 小泉 十三『頭がいい人の45歳からの習慣術』☆☆★

頭がいい人の45歳からの習慣術
頭がいい人の45歳からの習慣術
小泉 十三
河出書房新社 (2004/08/24)

出版社/著者からの内容紹介
頭が固くなり、体力も落ちてゆく中高年。でも真に「頭のいいオヤジ」はその危機を乗り越えイキイキと活躍している…人気シリーズ、今回は全てに充実した「人生の後半」を迎えるために有効な生き方習慣術を多角度から伝授。

私にビビっときたのは、ここです。



「『返事』と『お礼』は
すべての仕事に優先させよ」(p63)


デキる人になるためには時間管理つまりスケジュールをたてそれを実行する、という一見簡単そうでなかなかできないことなのだけど、これを守りつつも、『返事』と『お礼』は最優先させる。これは同感。
てことはできてない、ということなのですが…(反省)。

各章毎にポイントがまとめられているので、何処から読んでもいいし、読みやすい本です。
いい習慣を、45歳になる前に身につけていきたい!

頭がいい人の45歳からの習慣術



ジャンルでまとめました→読んで捨てる片づける整理する掃除する!
ジャンルでまとめました→本を読んで町へ出よう。
ブログ→捨ててスッキリ。キレイに暮らす。



2004年09月11日(土) 岩崎 峰子『祇園の教訓―昇る人、昇りきらずに終わる人』

祇園の教訓―昇る人、昇りきらずに終わる人
祇園の教訓―昇る人、昇りきらずに終わる人
岩崎 峰子
幻冬舎 (2003/07)

レビューではどうもけちょんけちょんみたい。
だってビジネス作家じゃないんやからあんなもんちゃうの、と私は思うけど。

第1章 お座敷で知った、一流になる人の共通点
第2章 祇園で通じる一流の人のお金の使い方
第3章 祇園で出会った一流の生き方、考え方
第4章 人の心を引きつける接待術・会話術
第5章 座を盛り上げるための芸妓の会話術
第6章 常にお客様に気を配る芸妓の仕事術
第7章 ツーカーでわかる祇園のチームワーク

タイトルはうまいことつけてますけんど、なんや京都らしいぼやかし方で、ポイントは読む人が気合いいれて読まはれへんと気ぃつけへんのやないでっしゃろか。
学ばれへん人は所詮それまでのお人でしたちゅうことやあらへんか思いますねんけど。

ちょっと祇園風にしてみました(*^-^*)。
全然違う?

彼女が自信満々才能に溢れた人であれば、ここまで上り詰めることはできなかったでしょう。5歳で見込まれて花柳界の祇園甲部の跡継ぎになったのだからやっぱり天性の「おもてなしの才」はあったのかもしれません。

でも実は人見知り、とかだからこそ努力した、とか大変でしたでっしゃろなぁと言いたくもなるのです。

世界8ヶ国でベストセラーというは?ですが、日本の「オーゲイシャ、ビューティフル」以上の深い物を知ってもらえたというのは評価したい。
そういう私も芸妓、舞妓の区別も知らなかったので勉強になりました。

祇園の教訓―昇る人、昇りきらずに終わる人



ジャンルでまとめました→読んで捨てる片づける整理する掃除する!
ジャンルでまとめました→本を読んで町へ出よう。
ブログ→捨ててスッキリ。キレイに暮らす。



2004年09月10日(金) 肥後 紀子『パソコンでできた おうちdeおしごと大図鑑』 ★★☆☆☆

パソコンでできた おうちdeおしごと大図鑑
パソコンでできた おうちdeおしごと大図鑑
肥後 紀子 パソコン主婦の友編集部 SOHOコンピューティング編集部
サイビズ (2002/11)

入院中に読んだ本なので、印象に残ったところだけ。

紹介されている成功者たちは、パソコンでなくても成功してたんでは?と思う程の情熱と実力を持ってる人たちだなぁ、ということ。
花のネット通販も、センスが評価されてだし、建築パース制作も絶対、私にはできないし、DTPデザインも知識よりもデザインセンスが重要だと思う。

もちろん、お客さま商売だから、お客様を大事にできるココロ、これがきっと一番大事。

在宅ワークやSOHOスタイルで活躍する12人の主婦の姿を見てみたい方、読んでみられてはいかがでしょう。

第1章 「好きなこと」を仕事にできた!
第2章 家事も育児も。マイペースで働く
第3章 夫婦でがんばる仕事と生き方
第4章 ひょんなことから仕事は見つかった
第5章 「パソコン仕事」始める前のお役立ち情報
第6章 相談から登録まで 仕事を始める第一歩

パソコンでできた おうちdeおしごと大図鑑



ジャンルでまとめました→読んで捨てる片づける整理する掃除する!
ジャンルでまとめました→本を読んで町へ出よう。
ブログ→捨ててスッキリ。キレイに暮らす。



2004年09月09日(木) 鳥山敏子『居場所のない子どもたち アダルト・チルドレンの魂にふれる』★★★☆☆

居場所のない子どもたち―アダルト・チルドレンの魂にふれる
居場所のない子どもたち―アダルト・チルドレンの魂にふれる
鳥山 敏子
岩波書店 (1997/02)

入院中に読んだ本なので、心の琴線に触れたところだけ。

「子どもが自分の身の危険を感じたり、自分がいいたいことがいえなかったり、したいことがどういうことかわからななくなったりということでは、その子にとっては親はいなかったことになります。子どもが子どもとして受け入れられる、また、無条件に、その存在を肯定される、生まれてきたことが祝福され、その存在がとても大切に思われて、そこにいる。そういう居場所があってはじめて子どもが子どもとして存在できるのです。親とは、そういう居場所を保証することのできる人のことだと思います。」(p29)

いいたいこと、いえなかった。
なにがしたいのか、今も模索中。
なにを感じているのか、わからない。
(親や世間体と違うようには)感じてはいけない。
(親や世間体と違うようには)考えてはいけない。

私の育った環境って「親」いなかったってこと?
今書き写しながら、ありゃーそういうこと、とびっくりだ。
まぁこれも理想、であって親も当時それなりに必死なわけだし、現在親の自分の非常に重い課題であるのですが。

「子ど時代を記憶していない人というのは、つらすぎて記憶を消しているんです。」(p143)

このクセは今もついていて、グザっとくることを言われた時も、流そう流そうとして、「なんかつらかったことがあった」というぼんやりした記憶はあるのに、何を言われたのか忘れてる。でないと毎日その言葉に傷つき続けるから。

入院中も、「平日はこなくていいよ」って言いたかった。
毎日来てくれて、談話室で晩ご飯食べて(私は済ませてる)、その間も漫画読んで(確かにハマるよ『カムイ伝』は)それにぼーっとつきあってる無言の時間に、幸せを感じられなかった私は愛情がもうないのでしょうか。

その間にもなんかスゴイこと言われた。
変えられないことについて、とか。それってルール違反じゃない?

それすらも、言えない。

終わってる?

居場所のない子どもたち―アダルト・チルドレンの魂にふれる

親に居場所を用意してもらえなかった皆、自分で創ろうね。
居心地のよい場所を。
一人じゃないから。きっとできるから。
と、自分に言い聞かせつつ。



ジャンルでまとめました→読んで捨てる片づける整理する掃除する!
ジャンルでまとめました→本を読んで町へ出よう。
ブログ→捨ててスッキリ。キレイに暮らす。



2004年09月08日(水) 宮田雄吾『子育てがつらくなったら読む本』★★★☆☆

子育てがつらくなったら読む本―“イライラ”ママの悩みに答える精神科医の処方箋80
子育てがつらくなったら読む本―“イライラ”ママの悩みに答える精神科医の処方箋80
宮田 雄吾
情報センター出版局 (2004/05)

副題「”イライラ”ママの悩みに答える精神科医の処方箋80」。

著者は精神科医で、3児の父。
この本は、この家族の「子育て奮闘記」ではなく、奥さんの体験を参考にしながらも精神科医の視点で書かれたアドバイス集です。

だから、「コドモには愛情をもって接しましょう」なんてアタリマエとされてることなんて書いてありません。
「コドモを愛せなくても親切にすることはできる。それでOK」とか、3歳児神話を打ち破ってくれたりと、私のようなイライラにっちもさっちもいかなくなるようなママに、オススメの一冊です。

帯に書かれたことが一冊の内容まとめられてるようなので、紹介。

『「きょうはママもさぼっちゃおう!」と笑って言えますか?
ほんとうに子どものことを思うなら、お母さん自身が楽しく元気に生きなきゃダメ!悩みが尽きない子育ての”正しい手の抜き方”を本書が正々堂々、お教えします。』

たぶん、この本を手にするような母親は、とっても真時目で努力家。
子育てでも満点をめざしちゃうような人。
そして悩んでしまう人。
51点でじゅうぶんだと著者はいいます。
マイナス49点で元気に生きているお母さんの姿が『子どもをホッとさせる』。これが一番大時。
書きながら、ほんとそうだよなーと思う私です。

わかっていても、なかなかできないのだけど。

子育てがつらくなったら読む本―“イライラ”ママの悩みに答える精神科医の処方箋80



ジャンルでまとめました→読んで捨てる片づける整理する掃除する!
ジャンルでまとめました→本を読んで町へ出よう。
ブログ→捨ててスッキリ。キレイに暮らす。



2004年09月03日(金) ダレン・シャン『ダレン・シャン10精霊の湖』★★☆☆☆

ダレン・シャン 10 精霊の湖
ダレン・シャン 10 精霊の湖
ダレン・シャン 田口 智子 橋本 恵
小学館 (2004/04/28)

読んでない人のために…。

やっぱあの人の不在は大きい。(読んだ人、そうでしょそう思うよね?)

ダレン・シャンの10巻です。
要望するまで買わなかった町の図書館、も少ししっかり頼みます。

9巻で最後の最後にあきらかにされたバンパイア大王。
そして、倒さなければいけないバンパイア大王をしとめそこねた上に、殺せる資格を持ったハンター3人のうち、一人が命を落とす。

あまりのショックで、泣けもしないダレン。

なじんだ場所、シルク・ド・フリークへ行くと、かつてのガールフレンドと9巻で登場した警部が登場。
バンパイアがバンパニーズと戦うように、人間の自分達も、バンパニーズの子分の人間バンペットと戦うべきだというのだ。
バンパイア・マウンテンへの道案内をすることになるダレン。

悪夢に悩まされる友人ハーキャットの前に現れるデズモント・タイニー。
タイニーの指示にしたがって精霊の湖まで行けば、自分が誰だったかわかる。わからなければ死ぬ。という選択をせまられるハーキャット。
過酷で危険な旅。
ダレンは思い出す。何度もハーキャットに救われたことを。

そして、二人は不思議な門をくぐり、精霊の湖までの想像をくつがえされる旅へとでかけていく。
バンパイア・マウンテンへの道を教えて。

結果はともかく、9巻までの本筋からすすんでいない!
ハンターの一人がバンパイアマウンテンへ行き、方策を練るくらいのことしか想像できないでないの。

あっ出てる!
ダレン・シャン 11 闇の帝王
なになに…レビューを読むと…なんとなく先が読めたような。でも読みたい。
読むぞ!

あ、でもたしかに。10巻のレビューにあった、10巻でのショックをやわらげる意味では「ちょっとここでコマーシャル」じゃないけど「ちょっと外伝」という気持ちを落ち着かせる効果はあったかも。
9、11と連続で読んでも問題ないくらいなのだけど、大人でもかなりの衝撃だったから、そうだね、これでよかったのかも。

ダレン・シャン 10 精霊の湖



ジャンルでまとめました→読んで捨てる片づける整理する掃除する!
ジャンルでまとめました→本を読んで町へ出よう。
ブログ→捨ててスッキリ。キレイに暮らす。



2004年09月02日(木) 鎌田慧『せめてあのとき一言でも』草思社★★☆☆☆

せめてあのとき一言でも―いじめ自殺した子どもの親は訴える
鎌田 慧
草思社 (1996/10)

副題は、「いじめ自殺したコドモの親は訴える」。
1996年に書かれた本。
いじめで自殺した12人のコドモの親の訴えのルポです。

いじめに気づいてやれなかった自責の念。
真実を隠そうとする学校。
明らかにしようとすることで、被害者から加害者の目を向けられる苦痛。
なかったことにしようとする、周囲の空気。

コドモを亡くした(殺されたといってもいいでしょう)親や兄弟姉妹のコドモたちが、追いつめられていく孤独感が伝わってきます。

出版から8年。
いじめを苦にした自殺は減ったのでしょうか。
いのちの尊さを学校現場では教えようとしているのでしょうか。
家庭ももちろん大事な役を担っている。
地域も。

自殺者全体は増加しています。3万人を越えています。
自動車事故の死者よりも多いです。

私自身鬱病で、死が頭から離れなかった時期があります。
独身だったら、迷わなかったかもしれません。

コドモは死を選択しちゃいけない。
逃げればいい。
それを、親が、大人が、誰だっていい。
助けられるような仕組みであればいい。
どうしたらいいんだろうね。

私が保健センターを見つけたように。家庭100番をみつけたように。神経科を受診できたように。
こどもが容易に助けを求められるように、そして『開かれた学校』であるように。祈るばかり。

せめてあのとき一言でも―いじめ自殺した子どもの親は訴える



ジャンルでまとめました→読んで捨てる片づける整理する掃除する!
ジャンルでまとめました→本を読んで町へ出よう。
ブログ→捨ててスッキリ。キレイに暮らす。


 前回読んだもの  これまで読んだもの  この後読んだもの



あなたは 人めの活字中毒さんです
まき [MAIL] [捨ててスッキリ。キレイに暮らす。]
[本を読んで町へ出よう。]

Google