2004年05月31日(月) |
すずらんの会編『電池が切れるまで 子ども病院からのメッセージ』★★★☆☆ |
『「電池が切れるまで」の仲間たち―子ども病院物語』 宮本 雅史 角川書店 (2003/12)
長野県立子ども病院内の、長期入院中のこどもたちのための院内学級。 そこで書かれた、こどもたちの、命と向き合い、病と戦い、ともだちや家族を思う気持ちが綴られた詩。
以前製作した文集も、反響の多さにこどもたちが驚く程だった、とのこと。
健康なのに、こころちょっと病んでいるけど、薬飲んでいるけど、日々自宅で過ごせている自分。 彼等彼女らに恥ずかしくない自分でいたいな、と思った。 今の自分は、相当恥ずかしい。情けない。
それも、わたし、なのだけど。
それぞれの立場で、それぞれの立場の人がいいたいことを言えばいい。 思えばいい。
こどもたちの病気が、少しでも早く治りますように。 少しでも痛みの少ないものでありますように。 病院での暮らしが少しでも楽しいものでありますように。 親御さんやご家族のサポートができるだけ、なされていますように。
一編紹介。 がつーんときました。私もこういえるようになりたい。
「病気 藤本一宇 この病気は 僕に何を教えてくれたのか 今ならわかる気がする なぜ どうして それしか考えられなかった 自分のしてきたことを ふりかえりもしないで けどこの病気が気づかせてくれた 僕に夢もくれた 絶対僕には 病気が必要だった ありがとう」
タイトルの「電池が切れるまで」を書いた少女は、他界されました。 ご冥福を祈ります。 彼女の書いたような「命をむだにする人」にならないように、がんばりたいと思う。
『「電池が切れるまで」の仲間たち―子ども病院物語』
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