活字中毒のワタシの日記

2003年09月30日(火) ダレン・シャン『ダレン・シャン3』★★★☆☆

ダレン・シャン3―バンパイア・クリスマス
ダレン・シャン3―バンパイア・クリスマス
ダレン シャン Darren Shan 橋本 恵
小学館 (2001/12)

ほんのりせつないダレンの恋の話もからむ、第三話。
あっっという間に読めるから、まあ読んでみてください。

小学6年のワタシに読ませてみてあげたかったなあ。
現実からいい意味で逃避というかトリップできたろうにね。

私の中では、『ゲド戦記』を10とすると、『ダレン・シャン』は4か5といったところかな。最後まで読んだら6か7までくるかも。きてほしい。
『ハリーポッター』シリーズは2か3かな。
なんかいまいちなの。

というか、単にドキドキハラハラする感性がすりきれちゃってるんだろうなあ。

ダレン・シャン3―バンパイア・クリスマス



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2003年09月29日(月) ダレン・シャン『ダレン・シャン2』★★★★☆

ダレン・シャン2―若きバンパイア
ダレン・シャン2―若きバンパイア
ダレン シャン Darren Shan 橋本 恵
小学館 (2001/09)

半バンパイアになってしまった、ダレン。
人間の血を飲まなければバンパイアといえども弱って死んでしまう。
しかし、人間の心を失わないために、絶対に飲まないと決めているダレン。
彼はどうなるのか…。
ダレンの孤独は…。

てことで1巻を読んでからやっとこ手にした2巻。
4巻まで読んだけど、その中ではこの2巻が一番面白いんじゃないでしょうか。

面白いというか、ダレンの気持に添うと、切なくて嬉しくて哀しくてやりきれなくて、まあ忙しいんだけど、こういうのはこうでなくっちゃ。

こどもがおしっこついてきてーと言ってるのでこれで。

ダレン・シャン2―若きバンパイア



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2003年09月28日(日) ダレン・シャン『ダレン・シャン1』★★★☆☆

ダレン・シャン―奇怪なサーカス
ダレン・シャン―奇怪なサーカス
ダレン シャン Darren Shan 橋本 恵
小学館 (2001/06)

あの一夜が運命を分けた…。

不思議なショー『シルク・ド・フリーク』になんとか入場したダレンと親友。
そこでバンパイアを見つけた親友はこっそり残ってバンパイアの手下にしてくれ!などという。
それをこっそり残って聞いてしまったダレン。
ショーに出て来た毒クモ「マダム」の魅力にとりつかれて、なんとそのバンパイアからクモを盗み出す。

そして運命の歯車が狂い、ダレンは取り返しのつかない、哀しく恐ろしい選択をすることになる。

ここまで、書いちゃっていいのかな?
まあこれ読んでドキドキハラハラする人はいないでしょうからいいでしょう。

異形のひとたち。
己の偏見にも気づかされてよいかもね。
おこがましくない自分でいたいけど、意外と難しかったりする。

ひさびさに「早く次が読みたい!」と思えた本。
面白い!

ダレン・シャン―奇怪なサーカス



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2003年09月27日(土) 戸梶圭太『アウトリミット』★★★☆☆

アウトリミット
アウトリミット
戸梶 圭太
徳間書店 (2002/03)

えーと。
『書き下ろし長編痛快クレイジーノベル』でもって『炎熱の東京下町に汗と欲望と狂気が爆ぜる!!怒濤の連続アクション百連発!』なお話でした。

ちょっと、飽きてきたかしら、という感じ。
ついでに通行人に流れ弾があたって肉が弾けとんでとかいう描写がさりげなーく続くのって、しんどい。慣れない。慣れたくない。

笑えるところもどきどきするところも面白いところもたーくさん、あるけれど、ちょっとしばらくはいいかなートカジさん。
そういう人間関係、ってあるよね。
好きだけど、もちっと距離を置いた方が私たち、うまくいくと思うの。

でも、私の好きなあの方が出てきてくれたのは嬉しかった。
しかも、笑いをこらえきれずに、なんて人間的な所も見せてくれちゃったりして。
彼が出てくる作品は他にもあるのかな?
だったら追いかけたい。


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えっとね、何に出て来てたっけ。

2003年08月19日(火) 戸梶圭太『溺れる魚』新潮文庫★★★★☆

これでした。
それにしてもロクでもないヤツらを描かせたらピカイチな作家だなあ。
この人。(ほめてんのか?)

アウトリミット



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2003年09月21日(日) 乙一『ZOO』★★★☆☆

ZOO
ZOO
乙一
集英社 (2003/06)

帯より。
『第三回本格ミステリ大賞受賞後第一作。
天衣無縫、驚天動地。
ジャンル分け不能。驚異の天才乙一、最新短編集!』
『何なんだこれは。北上次郎』

とありました。
でもって、わたしの感想も

なんじゃこりゃ。

でした。

おもしろい、とも、つまんない、とも、きもちわるい、とも、ようわからん、でもない。
読める。楽しめる。でもなんかなぁ。
強くオススメもできないけど、酷評もしようと思わない。

こんなんもありかあ。

とりあえず次の一冊もいってみようと思います。
とても読みやすいので、そういうのが好きな方にもいいでしょう。

ZOO



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2003年09月20日(土) 新井素子『くますけと一緒に』★★★☆☆

くますけと一緒に
くますけと一緒に
新井 素子
徳間書店 (2001/10)

昔めっちゃ読んだなあ、新井素子。
だあいすきだった。
星へ行く船シリーズ(だったっけか?)とか、愛する故に食べちゃう話とか壁のあっちとこっちでああっそういうどんでんがえしだったのか、とか。

んで、この話もSFファンタジー。
ぬいぐるみのくますけが手放せない小学生高学年の成美。
成美をいじめた葉子ちゃんは怪我をし、けんかばかりで成美をせめるばかりの両親は事故死。

ひとりぼっちになった成美をひきとろうという母親の友人裕子。

成美は人を不幸にさせる力を持っているのか。
ぬいぐるみを手放せない成美はおかしいのか。
くますけは魔のぬいぐるみなのか。
裕子は成美の心を開かせることができるのか。

ラストは、ほうっとこころあたたまる結末。
裕子のダンナが泣かせるよね。

ぜひぜひ、最後のくますけと重要人物(人?物だからいいか)との会話までたどり着いてむふふっとしてくださいね。

こういう話は、好きだなあ。
でもせめて十代で読みたかったなあ。

くますけと一緒に



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2003年09月15日(月) 乃南アサ『涙』★★★☆☆

涙

乃南 アサ
幻冬舎 (2000/11)

帯より。
「『俺のことは、忘れてくれて、いい』
昭和39年東京オリンピック前夜。一方的な別離の電話を最後に、挙式を翌月に控えた萄子の前から、婚約者・勝が姿を消した。
刑事である勝には、ある凄惨な殺人事件の嫌疑がかけられていた。
潔白を信じる萄子は、勝を探し出す決心をするが、同じ頃、勝への復讐を誓った男も行動を起こしていたー。

(略)すれ違い、裏切られ、絶望と希望の間で激しく揺れながら続けた孤独な旅の尾張に、萄子が見たものはー?」

涙あふれる感動のサスペンス巨編、だそうだが、ちーっとも泣けなかったわたしって…。
どこが泣きどころなの?ほんと、すみません、おしえてください。

最後のクライマックスで、ふたりきり、元の恋人同士に戻ることも(気持の上でね)できただろうに、二人の間の深い溝は、こえられない。
できてしまった壁はとりはらえない。
そこが、とても哀しい。


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次会う時は…なんてかなしい人生だよね。

それにしても、こんなにページ使う必要あったのかな?
ついつい東野圭吾さんの『超長編小説』だったか思い出してしまいました。
これもおっもしろいので読んでみてー。長編への見方が変わるかも(よくない方に…)



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2003年09月13日(土) 赤川次郎『盗んで、開いて 夢はショパンを駆け巡る』★★☆☆☆

盗んで、開いて―夢はショパンを駆け巡る
赤川 次郎
徳間書店 (2002/10)

異色の夫婦コンビが繰り広げるドタバタシリーズ。
頭の切れる泥棒の夫淳一と、すぐに射殺する!とむちゃくちゃ言う刑事の真弓。
13作目のこの作品は、初の長編なんだそうだ。

で、読み終えて、まあ、期待通りというか、面白かったです。
うん。
心になにか、残るというのでもなく、楽しいお話でした。

パン職人の登場には笑えたね。



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2003年09月06日(土) 戸梶圭太『湾岸リベンジャー』★★★☆☆

湾岸リベンジャー
湾岸リベンジャー
戸梶 圭太
祥伝社 (2001/07)

交通事故で妻を失った元ラリードライバー。
孫を失った資産家。
彼等が復讐しようとするのは、走り屋。
復讐は達成できるのか、また彼等の運命は。

これが東野圭吾さんだと泣かせる展開になるんだろうけど、(それも読んでみたいなぁ)戸梶さんだもの、そりゃあむちゃくちゃよ。

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なんて展開になっていく。

どーしよーもない走り屋バカで冷酷な男灰原につくし続ける泉美の置き手紙が写真で載っているんだけど、これがまたいい味だしてる。
走り屋用語はさっぱりわからないけれど、それなりに楽しめます。

資産家の考えた復讐。あっちゃいけないことだけど、気持はすごくわかる。
東野圭吾さんの『交通警察の夜』と同様のやりきれなさが残った。

湾岸リベンジャー



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