2003年08月31日(日) |
マイケル・ローゼン再話ヘレン・オクセンバリー絵山口文生訳『きょうはみんなでクマがりだ』★★★☆☆ |
『きょうはみんなでクマがりだ』 Michael Rosen Helen Oxenbury 山口 文生 マイケル ローゼン ヘレン オクセンバリー 評論社 (1997/10)
言葉の繰り返しを楽しむ絵本。
クマがりに出かけて行く家族。 川があれば渡り、ぬかるみがあれば歩き、森があれば通り抜け、そしてクマがいるらしき穴にたどりつき…。
見返しにも絵がかかれていて、最初は明るい昼間の誰もいない海岸。 そして終わりは月の光の中とぼとぼと歩いていくクマの姿。
ヘレン・オクセンバリーの絵が見たくて借りた本なのだが、期待を裏切らない楽しく美しい絵だった。
テクテクテクテクテク、ビュービュービュー、ジャブジャブ、ガサガサ、と言葉も楽しいので赤ちゃんでも喜びそう。 3歳くらいならクマとの遭遇と逃げてく様にドキドキすることでしょう。 大人でも「あっ!家についたのはいいけどドアしまってないよ!」とドキドキするでしょう(私です)。
『きょうはみんなでクマがりだ』
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2003年08月04日(月) |
辻仁成『99才まで生きたあかんぼう』★★☆☆☆ |
『99才まで生きたあかんぼう』 辻 仁成 ホーム社 (2003/06)
あかんぼうの、0才から99才までの人生劇場。 見つめ続けるのは、「わたし」。 カミサマ、でしょうか。
人生の不思議さ面白さつらさもろもろが、1才ごとにカミサマのコメントつきで語られていく。
面白かった。 けど。 なんかうまくいきすぎ?
なんて思う私がネガティブ過ぎ? きっとそうなのでしょう。
もうひとひねり、ほしかったな。
『99才まで生きたあかんぼう』
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2003年08月03日(日) |
東野圭吾『ゲームの名は誘拐』★★★☆☆ |
『ゲームの名は誘拐』 東野 圭吾 光文社 (2002/11/19)
久々の東野圭吾さん。 読了。
いいっ。 おもしろいっ。 よみやすいっ。 すきすきっ。
もっとよみたーい。
期待通りに楽しめました。 ラストが気になるんだけど、あれってどっちだったんでしょ? 切り札を手にして、さあどうなる。 悪い方には考えないでおこう。 ゲームだし、ゲーム。
あさはかな予想をしながら読んで、それが気持良く裏切られ、また裏切られ、そしてまたまたひっくりかえされ、読者はもう大変です。 それが気持よく、ジェットコースターに乗る怖い物みたさみたいな快感を得られた。
また読みたいな。
『ゲームの名は誘拐』
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2003年08月01日(金) |
金盛浦子『もうひとりの私をゆるしてあげよう』★★★★☆ |
『もうひとりの私をゆるしてあげよう―幸せなアダルトチルドレンになるために』 金盛 浦子 ベストセラーズ (1997/07)
副題の、「幸せなアダルトチルドレンになるために」。 そう。 アダルトチルドレンかどうかだとか、免罪符だとか甘えだとか、そういうことにこだわることなく、ACでもそうでなくても、幸せになるために。 そのためにできること。必要なこと。 それを考えたい、知りたい。
心の琴線にふれたところ。 「私はね、自立って、周囲の人に上手に迷惑をかけられることなんじゃないかって思ってるの。それと、周囲の人がかける迷惑を、上手に、適切に背負えることかな。 (略)なんでも自分で背負い込もうとするのは、ちっとも自立じゃないよね」 (P75)
「私はね、親が子どもに伝えてやれる最高の財産は、幸せな心もちなんだと思うように鉈んです。どんな場面であっても、不満や不平をいう前に、幸せの材料を見つけられる力。それさえあれば、この人生はどんなふうにでも歩いていったっていいんですよね」 (P191)
この本の中で、癒しの過程としてインナートリップが紹介されている。 過去の自分のところへ行き、怯え、不信になり、孤独で泣いている子どもの自分をなぐさめ、認める。そして抗議するべき対象に正当な怒りをぶつける。(実際その対象にそれをするかは別)
私は、知らなかったけど、やっていたようだ。 行かなくても、こどもの方からやってきてた。 感情が麻痺したり抑えられないような何かきっかけがあると、その子はやってきて、一緒に泣いた。 一緒におびえた。 ずっと一緒だった。 ある時支えてくれる人が現れて、今の自分が今の自分でなんとかやっていけそうになった。 そして初めて、その子に「大丈夫だよ」「泣かなくていいよ」と声をかけてあげられるようになった。
今はかなりその子もたくましくなれたけど、それでもダメなところはあって、時々真っ白になる。 自暴自棄になる。なにもかも、どうでもよくなる。
誰でもまっさらな状態で生きてくことはできないし、それでいいのだろう。 でも、不要な傷は増やさないでいきたい。 ナイフを持たないのではなくて、ナイフの使い方を覚えることが大事。
このテの本が、早くつまらなく感じられるようになるといいな。
『もうひとりの私をゆるしてあげよう―幸せなアダルトチルドレンになるために』
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