2002年12月31日(火) |
東野圭吾・作/杉田比呂美・画『サンタのおばさん』★★★★☆ |
『サンタのおばさん』 東野 圭吾 杉田 比呂美 文藝春秋 (2001/11)
帯より。 「おかしくて、ちょっぴり切ない、クリスマス・ストーリー」 「すべての人々に贈る素敵なメッセージ」 「男と女ってそんなに遠くて違う生き物なのかな」
素敵な、お話でした。 欠員の出たサンタの後任を決めるサンタ会議。 やってきたのは、女性のジェシカ。
サンタは女性じゃいけないのか。 サンタは色が黒くちゃいけないのか。 サンタは薄着じゃいけないのか。 サンタの服は赤以外じゃいけないのか。 サンタは…。
世界が100人の村だったら、というベストセラーがあって、あまのじゃくな私はしばらくは読まないと思うのだけど、伝えたいメッセージは、問いかけたい疑問は、根底にあるものは同じような気がする。 そう、「すべての人々に」考えてもらいたい大事なこと。
また杉田比呂美さんの絵がすてき。ジェシカがとってもかわいいの。 とってもかわいい小太りのおばさん。 ラストの各国のサンタの日常がまた、どれも抱きしめたくなるかわいらしさ。 アフリカサンタの洗濯が私は好きよ。 (しかしアフリカって、まとめすぎ、ではあるよね。四国県、みたいな違和感はあるがまあいいか)
税抜き1333円。買おうかなーどうしようかなー。 毎年、クリスマスの頃に読みたいな。サイズも厚みもプレゼントにもよさそう。買お!
ということで、2002年も楽しい本とたくさん出会えて幸せでした。 2003年もいーっぱい出会えると、いいな。
こんなつたない文章を読んでくださったあなたにも感謝です。 ありがとうございました。
『サンタのおばさん』
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