青の階

2008年07月31日(木) シトリン



白亜の壁に光が反射して
ハレーションの午後
貝殻のこすれるカラカラという音がしたような気がした

ここではないどこかで
休暇がほしいけれど
ほっとけないものが沢山あるから
そしてそれらが大切だから
ここにいるよ



2008年07月30日(水) 待つ人



明日は晴れるかな
晴れたら笑ってね



2008年07月28日(月) 魔法が解ける前に



喋り続けるその子の目を見つめて
しーっ、と指を立てた。
喋り続けていると魔法が解けてしまうから
口を閉じたほうがいいよ。

うす青い光の部屋だった。

明け方、そんな夢を見た。



2008年07月27日(日) 幸福な夏



夕日に照らされて腕がつやつやと光っていた。

明日試験が終わったら、夏休み。
好きに毎日研究をして過ごしていいなんて
なんて幸せなんだろう。



2008年07月26日(土) 青へ伸びゆく



たしかに季節は夏になって、
わたしは毎日陶酔したようにぼうっとしながら
夏だ、夏だ、と
何度も確認するように心の中でつぶやいている
はげしい光の中で消えてしまいそうだ

こんなことを高校生の頃も思っていた
同じことをいまも思っているのに
鏡を見ると
おとなっぽくなった自分がいて
すこしさみしい



2008年07月21日(月) ことり



7月末。
小学校でも
中学校でも
高校でも
大学学部生のときでも
いつでもこの時期は期末試験の季節だった。

今年もまた
7月は試験勉強。
遠くで蝉の声。
クーラーの音が響いている。



2008年07月20日(日) 空を歩く



夕方になってもまだ
鴨川には素足を水に浸して涼をとる人が大勢いた。
そんな夏の夕暮。

旅に出たくて
遠くに行きたくて
今日も夢を見ている。



2008年07月19日(土) はるか



ノック、ノック
言葉がうまく出てこないから
そっと叩くよ



2008年07月16日(水) きっと明るい



後輩たちがもうすぐ入試なので
その面接練習や願書を見たりしている。
後輩ってなんてかわいいんだろう、
でもなんて賢いんだろう。
わたしもしっかりしよう。



2008年07月15日(火) 温度差



暑い中をふらふら歩いたせいか
完全に夏ばてになってしまって
朝から眠たい、だるい、眠たい、眠たい…。

それでもクーラーのきいた部屋で日がなうつらうつらとしながら
外のハレーションをおこす様子を眺めていると
なんだか自然に口元がうっすらと笑んでしまう。



2008年07月13日(日) 刹那



じりじりと熱が肌にはいりこんできて
少し歩いただけで眩暈がした。

コントラストの激しい風景
人も少ない午後
ペットボトルの水滴
クーラーの音
青空

夏はいつも切ない



2008年07月11日(金) 世界



強くならないと



2008年07月10日(木) こぼれるひとかけ



どうしてあんなに悲しくて涙が流れたのか
もうわからないけれど、
なんだか何かを失ってしまったような
そんな気がしたの。

失っていないと思うから
だから
まだ待ってる。



2008年07月09日(水) 頭の中が白い



毎日とても眠たくて
うつらうつらしてばかりいる。

そばで眠らせて



2008年07月05日(土) 不意に何かが



不意打ちで空気が変わった。
夏が来た気がする。

抜けるような青空に
白い雲がどんどん膨らんでいく様子を
ブラインドの隙間から眺めていた。

今年の夏は
泳がなくてもいいから海に行ったり、
居心地がよくて涼しいカフェを探したり、
夜には浴衣で花火を見に行って、
時には深夜まで研究して
将来のことで悩んだり
誰かを待ったり
何かに憧れたり
笑ったり
そうやって過ごそう。



2008年07月03日(木) 蒼い夏のはじまり



待てば待つほど苦しくなる。
もっと強く、もっと自由であればいいのに。

強い雨が降ったり止んだりの一日だった。
肌寒いぐらいにクーラーのきいた部屋で
ガタガタと雨粒に打たれて鳴る窓の音を聴いていると
すっかり寂しくなってしまった。



2008年07月01日(火) 夢現



わかっていても
待ったり期待したりしてしまうけれど
期待はずれでがっかりしてばかり。
でも期待通りだったらきっとつまらないので
今のままで間違っていないんだろう。


 < 過去  昔の話  未来 >


si-la [MAIL] [PHOTO DIARY]