やっと。
薄暮
雨と共に流れて消える
記憶
入院中にくれた本、あれ、すごい良かった、
と、その人は笑った。
読んだ人だけが共有できる、感情を伝えたくて。
無事に学会が終わり、初めての発表を終えて
満足感と心地よい疲れの中でゆっくりと一日を過ごしました。
春に行った学会では右も左もわからず
ただ必死に理解しようとしているだけでしたが、
今回は多くの人に質問をすることができ、
また自分の発表に対して様々なアドバイスやコメントを頂けて、
今後の研究方針もまた見えてきた気がします。
明日から、また新しい日々。
出来事はすべて終わってしまって
気持ちだけが
行き先を見つけられず
夜の中を彷徨っていた
あのときも
このときも
そのひとが同じことを考えていて
同じものを見ていたと、知って
安心した
純粋で濁ることができない石があって
それがとてもとても大切で
どんな傷もつけたくないので
わたしはすべてを引き受けたい
炎の熱も
氷の冷気も
永遠のような時間も
時々寂しく、なりながらも、
立ち止まってはいないよ。
留学生がお香の煙を見て、
「これは体に悪くないのか?」
と言うので困ってしまった。
最近焚きすぎかも。
ヘビースモーカーみたいになってる。
学会直前なので忙しい日々です。
なかなか研究ってやつは素直に前に進まなくて、
可能性を見つけては
それがなくなって、
また見つけては
またなくなって、
結局最初に見たものしか残らなかったりするけれど、
そうやってデータを丁寧に見ていくということが
最近楽しく感じられてきて、ほっとしています。
学会が終わったら同期の学生の研究もちゃんと理解して、
苦手な物理も勉強していこう。
待っているの
よく頑張ったね
もう大丈夫だからねと
言いたくて
その優しさを、強さを、儚さを、
ちゃんと知っているからと
教えたくて
そんなに
胸を痛める必要なんて、全然ないのに
いない人のことを思うと
寂しいの
どうしようもない気持ちにゆれる
あの炎を
守れれば
この手で
地図の読めないわたしたちは
光の中で彷徨うだけ
まるで雪の中にいるみたいに
あたたかい
眠るか
目覚めるか
同じものを見たと思っていた
けれど
そうではなかった
わたしだけが見ていた
わたしだけが覚えている
目も、耳も、口も、閉ざして
さあどこへ行こう
それを経験したことがないから
わたしにはそれがどんな気持ちなのかわからないけれど、
怖かったのに、よくがんばったね。
寂しかった?だいじょうぶだからね。
癒えるように、たっぷり休んで。
3日連続で京都に行ってしまいました。
お寺の庭をうろうろしていると
歩くうちに色々な憑き物がおちてゆくような気がします。
今、わたしは目覚めたい。
眠っている間に、
みんな先に目覚めてしまって
いつの間にか取り残されていた。
目を開けて、
手を動かして、
そうやって生きたい。