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2009年07月01日(水) ■ |
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ペン先をめぐる×× |
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強弱のつけやすい、切れ込み入りの、しなるペン。 GペンのGって、なんでしょう。
ゴッドペン? グレートペン? グッドペン? グライダーペン? グロリーペン? グロブスターペン? ギリシャペン?
正解はおそらく、ABCDEFG〜♪の、「G」です。 何かの頭文字というより、順番の記号みたいなもん。「め組」みたいな。 いろんな形のペンを作って、順番にアルファベットをふっていったんですね。 その中ではGペンが、いま世界中で一番よく使われているのです。
イギリスのMitchelというメーカーが、1830〜40年頃、すでにA〜Wまでの種類を刻印したペン先をラインナップしていたそうな。で、他のメーカーもアルファベット刻印ペン先を作ったので、「他所は真似だ!うちがオリジナルだ!」と主張したみたい。「G」にはそれほどうるさくなかったけど、いくつかの文字については強くこだわったようです。「うちもGペン作ったけど、ギリシャのGだよ」というメーカーもあったらしいので、現在の形のオリジナルがMitchelだ!と100%確信はできませんが、おそらくそうじゃないのかな。
日本鋼ペン先懇談会『バーミンガムの鋼ペン先』という本に、だいたいそんな感じの由来が書かれてました。ニュアンスが違ってたらごめんなさい。
「Jペン」という種類も、このファミリーの一つです。 某漫画とタイアップしてアニ○イトが売り出したペン先もありましたが、オリジナルは、すごいぞ!伝説のスーパーアシスタント愛用!Jペンは本当にあったんだ!と喜ぶような漫画用のペンではありません。形からすると、先端は切りそろえたように少し幅があるので、カリグラフィーペンやロットリングアートペンのような書き味になると思われます。明治から昭和まで、Gペンとあわせて輸入されていました。
「Gペン」は外国から来ましたが、その外国のGペンを、現代ではほとんど見かけません。レオナルドくらいです。ふしぎ。 元祖?のMitchelでさえ、Gペンはもうないんじゃないかな。スクロールペンだとか、カリグラフィー用のペンはジョイフル本田で売ってるのに。 だから今は、世界中の「Gペン」シェアトップはゼブラなんじゃないかな。って思いますがどうなんでしょうね。
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