あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2006年05月29日(月) お題募集。




夜、窓を閉めようと身を乗り出すと、甘い外気の匂い。
苧環(おだまき)の香りだ。
雨の前のくもりぞらの下を帰ってくるといつも、ニセアカシアの大木の下に生えている苧環が、これから来る梅雨を思わせるように濃く匂っていて、僕はいつも顔を覆ってあの暗い道を思い出す。
早朝、誰もまだ通らない暗い道を抜けて
雨の前の校庭に辿り着くとそこは
どんよりと重い灰色の空の垂れ込めて、
不穏な朝だ。
そんな感じ。

なんだかとても文章が書きたくなってしまう。
題材を持ってきて、誰かと競作とかしたくなってしまう。
なんだかなぁ。
やっぱりフィクションが好きなのかも。
それがどんなにリアルでも結局現実には勝てないことを知っていても。
思い描く何もかもが現実には程遠かったけど、そうやって比較する対象があったこともいわゆる経験だ。か ら、ヨシとしよう。
バカヤロウ。



うーん。
どんくらいの人が見ていただいてるのかわかりませんが。
そして自分が書けるのかも謎ですが。

とりあえず題材募集です。
お名前(匿名可)と題材(なんでも)を送っていただいたら何か書きます。

たぶん詩とも随筆ともつかないものだと思うけど。


お暇な方ヨロシク。







↑すいません、ベタで。

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2006年05月26日(金)






喉が、渇く。

目が冴えて起きてしまった。



たぶんこれは、あのひとの喉が渇いているのだ

そんなたわごとを言ってみる。
けれどそれは、いかにも事実らしくて哀しい






2006年05月23日(火) アクリル板




京都に帰り着くと夏の夜が香った。
地下からゆっくりと、エスカレータを上がると、満天の星を見上げるように幾何学模様のアーケードがきらきらしていた。
異国に、帰ってきたようだ、なんて考えながら草臥れた体を在来線の各駅停車に乗せた。
やわらかく夜の空気は弾力に満ちていて、僕を抱きしめるように包む。



たくさんの思い出を塗りつぶす。上から重ねて汚してゆく。
それで救われるって思える自分がまだ青くさいと思う。

知ってる。
消せない思い出は結局、自分がどうしようもなく消したくないだけで。
上書きなんか一度だってできないようないちばんまっさらな場所があって、目を閉じるその一瞬さえも必要なく、その場所は僕を抱きしめてしまう。
そこでは僕は息もできない。


   あぁ、 こいしい、






I'll never be
able to



5月も終わり、もうすぐあのひとが、

死んでしまった日だ。









↑それはたぶん、あなたのもの

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ただ、何度も、何度でも僕は嘆く

夢なんか一度も見ない。

それなのに何故、
あなたは行ってしまうんだろう





2006年05月21日(日) 観劇の日。





マレビトの会の『船福本』/『パライゾノート』を観てきた。
何とも言えない芝居だった。
やっぱり松田正隆はすごく惹かれる。というのがひとつ。
そして不条理性がその理由なのか、というのを見極めたいというのがひとつ。

というわけで行ってきましたアトリエ劇研。
インパクトという点では『王女A』と同レベルかもしれない。
ただ、『王女A』にあった鬼気迫るようなエネルギーは薄れていたかなぁと思う。
うーん。
不条理性はやっぱり魅力なんだな。
論理的思考では打ち勝てない部分は、はっきり言って僕の弱点というかツボで。
松田正隆作品は(まだ2つしか見てないけど)訳のわからない台詞と展開が羅列されているのが、非常に計算されているかのようでもあり天性のようでもあり。
観ていると無意識のうちに肩を強張らせてしまうのだけど、言葉が音楽的でそれだけでもとても好きだなぁと思う。

ただスイカ割らないでほしい。飛んできたし・・・。



最近はけっこう演劇は色々観に行ってて、今度は何かな。
てゆか勉強しろよ自分・・・(泣)









↑うん、なかなか見事だった。でもあれがもっとたぷたぷでもまた違ってイイと思う。

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2006年05月20日(土) 遠くへ行く前に




渇くように朝が来る。

そういえば、友達に誕生日を祝ってあげるのを忘れていた。
しまったなぁ。

春がようやく終わって、初夏の陽気、なんとなくシェイクスピアを読もうとして辟易しているような自分を思い出す。
背筋を伸ばして、空と山の美しいのを見る。
夕暮れ、穏やかにまろやかに、時間は嘘のように流れる加茂川のそば。
髪からどことなく甘い香り。


旅に出る前は心が既に遠い。
飛翔する心の糸を思うように。




2006年05月15日(月) the beautiful world





メールが来ない。
少しだけ心待ちにしているのに。
来ない。
少しだけ淋しい。

朝、たかたかと走っていくとこの季節、緑がひどく鮮やかに光る。
僕の季節だ、なんて思う。
行きたい場所がある。
焦がれるように思う。
・・・そう、この体調さえ元に戻るなら、行ってみたいと思う



僕が目を閉ざすあいだ、世界は美しい






2006年05月14日(日) ネェ神様どこまで行くんですか。





僕は簡単に嘘をつくからね。
それを見抜いてね。
少なくとも見抜こうとしてね。


自分でもどこからどこまでが嘘なのかわからないんだ


足跡を、消したね。
そういう表面的なことを守るのは簡単なようで難しかったろぅ?
口に出してしまえば言霊が守ってくれるって思ってる。
言霊は僕の神様で、
僕のひとつ、大事なルールで。


いちばん、大事なものとか
いちばん、好きなものとか
いちばん、守らなきゃならないモノとか
見付けた瞬間に疑いがこみあげて目の前が真っ暗になるんだ


ヒトって何のために生きるんだろうね?
何気なく言った問いに君が答えた
「                  」
今も
僕はその答えが思い出せない。





そして僕は今も世界を探している







↑砂糖壷を、捨てる

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ネェ神様、どこまで行くんですか。
答なんか今も、たぶん今も、あの場所に待っているんだろうと思うのに




2006年05月13日(土) 容積不測






何かで僕は一杯になるだろうか。
ひどく懐疑的だけれども。

昨日から体調が悪い。
溺れるものがほしい、と虚ろに思う。
あのひとは笑うだろうか。それともただ痛ましそうな眼で僕を見るだろうか。
わかっているこれは逃避だ。
ただの。
単なる逃避だ。
だけどここに刻み付けられたものを削ろうとするのにどんな労力が必要かなんてとても想定できない

神様、神様、神様。


僕はまっさらになりたいなんて思わない





心を捨てて4ヶ月とすこし。
ようやく1年の3分の1。
まただ。
こうやって僕は、いつも永遠を数えるのに四苦八苦している。
自分自身を疑いながら、時間が積み重なっていくのをじりじりしながら待っている。
永遠が埋まるまでにどれだけかかるだろうと思いながら。
先を思えば心が凍りそうになる。
それでも、いいか。
どうせもう捨てた心だ。







↑雨に濡れて帰ろう

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ナンジャモンジャ、牡丹、アカシア、ツツジ、ハナミズキ。



2006年05月05日(金) フェイク、あるいは贋物





もうすぐ死ぬひとの話を聴く。
そのあいだじゅうずっと、おだやかで激しいピアノの曲が頭から消えない。


諦めを吐くようにひとは語る。
時間を未来を諦めるように。
諦めを受け容れるように僕は促す。
これは果たして自己満足のためだろうか欺瞞だろうかと考えながら。


自分の中のひどく冷たい何かを理解している。
心から、と、いつもどうしても言えない何か。
非情な言葉。
ここにあるもの、これは情か、心か、それとも理性か、単なる条件反射か。
言葉はとても論理的でかつ矛盾を愛し(詩人のように)、同時に、これは何か読んだものや見聞きした体験した誰かの猿真似ではないかと懼れる。
感情を疑うことからこの身の定義は崩れる。
そして容易く、
欺瞞に染まる。





執着はいつも、何か音楽のように
ひとつながりの何か故あるもののように僕を導いた。
その繰り返し繰り返す主題。
懇願のように。
自己実現の欲求のように。










↑うす青い、陳列棚のガラスの中。

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2006年05月03日(水) passion











『祈るも祈らないもなくて愛している。』

そう言うだけの、気持ちを何処へやってしまったんだか。
















そしてそれは果たして無駄だったのかそうでないのか。











↑目を開けろ。

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恋よ! そのあどけない横顔よ!





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