あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2006年03月24日(金) 花の名前





こころにざわめくものをわすれてしまいたい





あめを
かぞえて
とけてつぶれてゆく雪だるまのことを考えている

 あんなに、必死になって、つくったのに

地球には
穴があいているんだ
希望をゆるさない 穴があいているんだ
そういう
ゆめみるものほど すぐに
消えていってしまうんだ

くちびるを噛んで離れていったくちびるのことを考えないようにしている

飲み
干してしまった たそがれ色のアルコールのことを
かぞえ きれなかった
あめのあとにひらいた色のない花のことを
おぼれてゆく雪だるまの目のことを くちのことを 腕の 帽子のことを
あしもとから
沈んでゆく しずかな
世界のことを

 目をとじると消えてしまう不在の多さにおびえているんだ、きみは

手のひらが
傘の柄をにぎりしめて
さしかける
あめが少しだけ止む
 まだ、咲かない花のことを
空いた壜に生けられた 名もない花のつぼみのいろをおぼえていないと言う

 うらぎったね、

あめににじんで
だるまは透けて
ちの色にじめんに流れて ゆくのを
ゆっくりと
地球に
しみこんでゆくのを
踏みわけた声でなぞる くりかえす なぞる
流れこむ穴の場所をおぼえておく

ここにあるのが、こころと 心臓と どこかとても こい に にたものです














↑それでも何度も、その花はあめのあとににじむようにひらくのだ

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2006年03月22日(水) すなあらし





仰ぎ見るとそこには
しんしんと冷たく雪が舞っていて
少しずつ消されてゆく自分の前に
あのひとが立っていたことも もう
見えなくなってゆくのでした





かえりみちという言葉はどこかせつない
それは
僕が排除された残りものでできているせいだ
帰ってゆくあのひとに僕はいない
僕はあのひとの
消しゴムで消された薄い筆圧の線にすぎない


いないここにいないそこにいない
だから
どこにもいない 世界は
あのひとを境界線にして終わっていて
そこから先の茫漠に
僕は一瞬で飲み込まれている
混沌は ここで
僕を喰らう




乱される
一心に 降りつづく雪が
かき消されるように僕を包み
視界は白に閉ざされる
やがて
うつむいた 視野のどこかに映っていたあのひとの靴先ももう
どこかへ去っていって
今や
白く煙っていたこの 息ですら

僕を 崩していきます













嘘つきだ、って、
もう誰も言わない


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2006年03月18日(土) ハル




2日連続でお帰りが日付変わっていたり。
ふあ。
微妙に飲んだアルコールが喉に少し、残っている。焼酎、飲みたかった、な。

もうこんな時間か。
やらなきゃいけないこととか多すぎる。
会いたいひととか。
行きたいとことか。
できないこと、会えないひと、行けない場所の想いが溜まるような。

そうこうしているうちに、こころ、が。変形していそうでこわい。







↑諦めが、悪いってこと。

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ときどき朝の話をする。
眠れない夜に。
その朝は解放の朝で、明け方は金色に眩い。

春は何かに渇くように物狂おしい。
唇、から、何か取り返しのつかない言葉が零れてしまいそうなのを必死に抑える。
此処は、井戸の底、だ。





2006年03月12日(日) 捨ておくもの




来たー来た来た来た!!

って感じです。うにゃ。何って花粉症。
この春はほとんど症状出てなかったんですが、なんとなく昨日あたりからくしゃみが。
喉もイガイガするし。
なんとなく肌もちくちくする感じがします。
まぁでも、あんまり症状も酷くならない方なので(そう思い込んでる)まだマシかな。
父親はすごい。
見てて可哀相になります。

しかし花粉症の薬があまり進歩しないのは非常に不思議。
花粉症のために日本の経済効率は相当悪くなってると思うのに。
・・・一方で花粉症による経済効果はかなりのものだとも言うし。
コンビニとか薬局とか、花粉症対策のグッズを置いてない所ないもんね。
はー。
早いとこ、何とかしてくれる薬が開発されるのを祈ります。
・・・明日は職場にティッシュの箱を持って行こうかな。マスク嫌いだし。
ふにゃー。


 **

昨日は友達に会ってきました。
ちゃんと顔を合わせて話すのはずいぶん久しぶりで。
4時間半くらいかな、延々と喋ってました。
じっくりと考えながら話すひとで、それに合わせようとしながらも、僕はつい自分のペースで話してしまいがちで。
でもとても楽しかった。
バニラの香りのするタバコを買ってもらいました。
初の両切り。そしてすごい高い。
こわごわと吸うと、もわっと煙が出てびっくりした。
唇に近づけると強烈なバニラ。すごく濃い味だというイメージ。
「なんか、思いっきり吸ったらいっぺんに寿命10年ぐらい縮みそうですよね!」
とほがらかに言われてすごい笑った。
いいひとだ。
また会おうね、また連絡してね、するからね、と言って別れた。

あのひとは寂しい記憶に繋がる人だ。
だけどちゃんと、笑って会えてよかった。
恋人の話を少しだけした。
親しかったひとの話も、した。
どこか、ほんの少しだけ、後ろめたいような目をしていた。僕のごく主観的なイメージかもしれないけど。
たぶんそれは、僕が同じように、どこかに沈めているかもしれないものだ。

僕の奥裡にあるものが誰かに伝わればいい。
そんなやわらかな思いが伝わってればいいな、と。
かすかに思った。








↑もうあの光景はどこにもない。

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切り捨てられるものは切り捨てられるだけ、
置いてゆけるものは置いてゆけるだけ、
忘れられるものは忘れられるだけ、
ここからついてこられないものはもう要らないものだ。





2006年03月09日(木) キラキラ。





やりたいことがたくさんあって、

読みたい本が山積みで、

勉強したいことや

行きたいところや

会いたいヒトや

挑戦したいものがたくさんある。それはひどくなつかしく晴れた気持ちだ。



窓の外は雨です。
仕事はいやになるくらいな忙しさだけど、なんとなく今はこれでいいと思ってる。
うん。
眠るような日々。
だけど目は閉じてないからさ。
どこへでも走ってゆけるよ。たとえそれが僕ひとりでも。












↑好きなものは残さない。

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今週読んだ本はこちら:
隆慶一郎「かくれさと苦界行」
北森鴻「瑠璃の契り」
吉屋信子「徳川の夫人たち 上」
アガサ・クリスティー「茶色い服の男」
今はダヴィンチ・コード読んでる。下巻を職場において帰っちゃって、続きが気になって困る。




2006年03月08日(水) ただいま







帰ってきました。




   なんだか、此処に書くといろんなことがばれてしまいそうで
   今は少しだけ笑うのにとどめておこうと思う。







この世界にはまだ、

僕の逃げてゆける場所がある。



それだけのことで、僕はひどく泣いてしまう















↑私は裸で母の胎を出た。裸でそこへ帰ろう

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2006年03月01日(水) ちゅういがき






最近やる気無いなぁ。



明後日からしばらく海外脱出してきます。
携帯も通じないし持っていかないので、何かあれば英語でメールをください。
なんて、ココ見てるヒトで連絡とる必要性を感じるヒトがいるだろうか。










↑わらう。怒るあなたは美しい

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まだ荷造りもできてない。
だけど持っていく本だけは決めた。





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