2004年09月23日(木) |
たわごとのようになら |
ぼんやり、と。 音を失くしたバスの中で、窓の外の雨を見ていた。
雨の日は憂欝。 雨の日はうよーん、と。なる。 雨の日は好きだ。 自分の中のプラスでない部分に引きずられていくように、自分が頭のてっぺんから足の爪先まで同じ温度になるような気分。 嫌いじゃない。
今日会った人の、左の小指だけ長く伸ばしたうつくしい爪を思い出す。 やわらかな声と。 くしゃくしゃの髪。 こんな一日の終わりはこれくらいの急な雨でいい。 明日のことを考えない。 今日のことも、昨日のことも。 少しくやわらかな気持ち。 軽くかさついた手のひらで目頭を揉む。 家に帰ればやっと眠り込むことができる。
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あのひとは僕を愛している、と。 切なく考える。 あのひとはぼくをあいしている。
どうやって線を引いたらいいのかわからない、と。 僕は訴える。 あのひとと僕のあいだ、誰かと僕のあいだ。 僕は言い訳を好まない。 それでも。 どこまで訴えればいいのかわからない。
その階段は雨の日も湿ることなくじっと佇んでいました、
窓を、押し開けて屋上へ。 どんなに僕が狡猾でも、それが許されるためでないことだけはわかっていた。 わかっていてほしいと思った。
孤独は心臓の内側にある。 どくどくと流れ出て身体を支配しては、またゆっくりとしぼんでいく。 鼓動は孤独の鳴き声で、僕はそれを愛していた。 いつの日も。
雨の日には、傘を差さずに歩く。 きっと風邪なんかひいてしまうけど。 それで身体の中にある熱が少しでも出て行ってくれるなら安いもんだ。 前髪をつたう雨粒を吸う。 きっともうすぐあのひとが来てくれる。 傘を差しかけて、泣きそうに怒る。
ほのかに、裏切りの匂い。 嗅ぎ付けるのは本能で、論理思考はそれを否定し得ない。 ただ宥めるように手のひらで包み込む。 僕らは明日が遠いのを知っていて、それを待ち焦がれたりはしないことにしている。 ただやるせない夜を言葉で埋めて、窓を開けて外へ歩き出す。 言葉は歩くたびにほろほろと服の裾からこぼれて、夜道に静かに光る。
「弱ってるので、」
口に出すともうがらがらと心が崩れてしまって。 せめてもの慰めに、大好きな小説をぱらぱらとめくってみる。 しあわせなお話。 夜は長いねぇ、 重いねぇ、 奥歯をきゅっとかみしめて過ごす。 誰かによる裏切りとかそんな悲しみじゃなく、今日は生きていることがとても重い。
あぁそうか、こんな日にこそ、 あいするひとたちと一緒に居るべきでした。
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今日は朝から出掛ける。 気が重いのは、まぁ色々理由はあるんだろうけど。 なんだかずっと独りでいたみたいな気分。 帰り道、何故か乗り過ごして河原町まで行ってしまったので、お気に入りの喫茶店でお茶でも飲んでから、と思って行ってみたのだけどちっとも気が晴れなかった。 困った話。 色々、あんまり上手く行かなかった、今日も。 うにゃ。 僕、頑張ってないし。 当然さね。 ・・・って、何か理由を見つけるの、やめたい。 僕は失敗したワケが知りたいんじゃなくてさ。 そんなんじゃなくて、ちゃんと反省してちゃんと改まった自分になりたいのに。 なのにね。 うにゃ。 馬鹿だねぇ、僕。 馬鹿だねぇ。
こんなに弱ってるのにあのひとに会えない。 会いたいのにな。
2004年09月18日(土) |
I wanna take ya |
せっっっかくの3連休なんですが、ね。 なかなか休めないままで終わりそうなよかん。と言うよりほぼ決定事項か。 うにゃー。 このローテンションをどうにかして欲しいです。 いいんだけど!もうどうでもいいんやけどっ。 うにゃーん。 明日もかなり苛々してるのかも。 ちゃんと休まないと、と思うんだけどなー。 今会いたい人たちがみんな忙しそうにしててストレス発散できない感じです。 溜まってるストレスは相当です。 破壊衝動とか。活字中毒とか。
やっぱりさみしい、とか。
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ちょっとイイコトないかな、と思って身辺を見渡してみました。
7月アタマに父親が植えたゴーヤーが庭で実をつけてたりします。 完熟になりつつあって、目にも鮮やかなオレンジ。 中身の種のまわりが真っ赤で甘いらしい、と聞いているので収穫が楽しみ。 種を取っておいて来年の夏にまた植えようと思います。 ごーやーちゃんぷるー!! 父親が作るのが旨いのです。乙なのです。 秘訣はめんつゆを使うこと、とか言ってた。
話は変わりますがBeachBoysの'Kokomo'がすごい好き。 僕のナツウタ、って感じがしてさ。 ビーチでのほほんと聴くのだ。日焼けしながらねー。
2004年09月13日(月) |
それは鳥の歓喜に似ている |
なんだか、
遠くにいる人のことを思うのは何故にこんなに甘いんだろう。 それはどこか安心感に似ている。 空想はひどく高くに羽ばたくから、それが簡単に墜落しないよう願う心が相手の遠さゆえに安らぐのだろう。 どこかしらけなげな安堵。
近頃、時間がいつも重い。 簡単にすべり去って行ってしまうのを、いつも必死で食い止めているような。 あるいは必死の早足で付いて行っているような。 んん、つまりは僕が機敏じゃなくなったってことかしら。 僕の身体はたぶん、すぐに自由に馴染んでしまうから、ぎりぎりと腕を捻り上げる寸前のところで留められているのが不思議と気持ちいいらしい。 もう少し此処に馴染んだら、こんな死んだような目はやめてしまおう。 綺麗な目を探そう。
そして不愉快に馴染むのは簡単だ。 けれど染まらない。 力一杯の笑顔。 で、 にやりと笑う。 洗われる。
心の闇を想う。 人を陥れる闇、人を引きずり下ろす闇、人を憎む闇。 僕は信じたい。 己の闇が他人を凌駕して得るものなど無いと。 それは僕が幸せな側面しか歩いてこなかったせいかもしれないけれど、僕は信じたい。 人が救われたいと望むものだと。 瞳に映る視界が波紋のようにゆがむ悦楽を僕も知っては居るけれど。
2004年09月12日(日) |
淋しいと言ってはいけない |
今日はもしかしたら懐かしい人に会えるかも、だったのですが。 帰ってきてしまいました。 なんだか居たたまれなくて。 明日は月曜だし。 お金も無いし。 とか、理由はいくらでもあるけど。 ね。
たぶんみんな何となくわかってたんだと思う。
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古びた校舎のぎしぎし鳴る床の上にそぅっと座って、ビルの間から偶然の恩寵のように射し入る光をこの上なく美しいものと 見て 今しかないと思うものがどんなに多いのかを考えてみる 瞬間は日常の薄いスライスの一枚に過ぎなくても ここにいてよかった、でもなく それが貴重だと思うのでもなく 記憶に焼付くのはその一瞬の光 なのでした
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Paorett最後のイベント、「心吟」終わりました。 いろんな人に、どんなにか愛してもらったと思う。 お客としてきてくれた人に、お世話になった方々に、そしてやっぱりスタッフに、
ありがとうございました。
怒られるのはキライだ。 怒るのも好きじゃないけど。 怒られるのは泣きそうになる。 僕が悪いんじゃない、と思ってる場合だと余計に。 かつかつと歩くそばからゆっくりと視界が歪んでいく。
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先輩がハリポタを貸してくれると言う。 わぁい。 本は何でも好き。 活字なら何でも。 恋人がくれるメールの文字を何度もなぞる。 やわらかく溶け崩れていきそうな甘い文字。 僕がもっと強い人間だったらよかった。 そうすればあのひとはもっと幸せだったんじゃないか、とか考える。 強くてやさしいライオンになりたかった。
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帰り道、桂の駅前でパトカーのくるくる回る赤いランプを見る。 タクシーの運ちゃんは殺人事件があったのよ、と教えてくれる。 男のヒトが刺されたって。 黄色いテープとたくさんの野次馬。 殺人は隣の町の出来事じゃなくてすぐ此処で起きる。
目が覚めかけつつ、うつらうつらの中で地震を感じる。 たぶん夜明け、3時ごろ。 ふぅっと汗が引く気配がした。 怖いことを考える。うとうとしながらだと、それはまるで白昼夢みたいで。 ゆらゆら、水面に浮かぶように地面が揺れるのを感じた。
そのままゆっくりと沈んでいく。
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どう考えても最近地震が多い。 さっきもあったし。 何か前兆のようで心理的に圧力。 地震については予知も予防もできないと思ってしまうのがやるせないね。 あぁ、また揺れている気がする。 これは僕の心臓の音なのか。
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何か新しいことをしよう。 と思って、探している。 身体を動かすのがやりたいんだけど。 本当はフリークライミングとかね。 ・・・しかし僕の指、あんまり向いてなさそうなんだよねぇ。でも兄貴もやってるのを考えると大丈夫なのか。今度聞いてみよう。 まず京都だとどっかあるのかな。登るとこ。
だけどそれは味気なく、あじけなく 溶けていってしまう、 手のひらからうっすらと石鹸の匂い。 遠くに、薄く陽炎が立つのは、 あれはあの場所にひとの望みがあるからです、 尽きせぬ望みがあるからです。 それは僕の望みかもしれません
にゃー。 暑いにゃー。 まぁでも例年の9月に比べたらなんだかマシな気がするので別にイイ。 なんかけっこう色々予定が詰まりつつありますよ。 てか僕、自分自身で把握できてるんだろうか。 あー、かなりダメ人間になりつつあります。 以前にも増して。 とりあえず11・12日のPaorettのイベントだけは忘れるまいです。 「心吟」、その言葉の響きだけで、なんだか懐かしいような、気がします。
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おとついは地震があって、家が軋んで思わず外に飛び出したりしてて、かなり怖かった。 今朝もありましたね。 うちの家もたいがい古いので、そろそろ危ないかもね、と親と話す。 真横に亀裂とかうっすら入ってるんデスよ。 うにゃ。 2階の本の重みのせいかねぇ。 父親の本がだいぶ1階に移動したからマシになってるんだけど。 ・・・やっぱりうちの部屋の本の重量のせいかねぇ。
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心から、うたうものなんて僕には一生声になんかできない気がするけれど、 こっそり言うなら、僕も何か詠んでみたかった。
2004年09月06日(月) |
leave me not |
とりあえず今の時制に復帰。 追いついたことにしておこう。 なんだか今日はとても暑い。昨日もだったけど、まるで梅雨のあいだのよう。
風邪は良くならない。 今日もずいぶんな咳で、昨日の夜はずっと眠れなくて困った。 咳止めの薬が切れてしまったのに買ってくるのを忘れたなー。 朝早くでは開いてる店も無いし。 こういう時はコンビニで薬を売っててほしいと思う。 せめて咳止めとか。 頭痛薬とか。 切羽詰った時に必要なもの。・・・って薬はみんなそうか。
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無性にさみしいのは疲れているせいだ、と思って 家に帰ると晩御飯が不味い。 あんまりたくさん食べられなくて、もう寝る、と二階へ上がる。 早く寝てしまおう、と思いながら寝る準備もできずにベッドに倒れている。
さみしいからと言って泣きそうになる僕を信じないでください、 あなたがいなくても生きていけそうな自分が悔しいのです。 それだのにさみしい、と 言わずにおれないのはあなたに甘えているだけなのですきっと、 それだけなのです。
明日は雨だそうだ。 台風が来るんだって。 それなら早く帰してもらえるかな。 台風なんてただの雨じゃないですか、と 言ってしまう僕は都会っ子です。 たぶん。
だけどはやく帰ってきて、 はやく早く、 僕を独りで放っておかないでくださいね、
2004年09月02日(木) |
あなたの隣で世界は美しい |
風邪をひきました。 鼻水と咳と、けっこうつらい。 朝に健康ドリンク飲んで頑張ってます。 てか頑張ってるなぁ、自分。
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朝の空が最近綺麗だ。 夜明けの時刻が遅くなってきたからかな。 虫の声の響く薄闇。 曇り空のような薄明かり。 辺りはまだ眠りの中にあって、僕だけが目を覚まして外界を見つめている、と錯覚してしまいそうな静けさ。 少しずつ涼しくなってきたのも好き。 僕は冬好きなので。 寒いほうが好きなのです。長袖シャツとかブーツとかコートとか。 ふかふかのマフラーとか毛皮とか。 もうすぐです。 とりあえず秋。 ひゃっほぅ。
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あのひとは暗いバスから降りる 星空が凍てつく空気に震える あつい うすっぺらな味のコーヒーを口に含んで 白く吐息に変える あなたが此処にいて 夜は美しい
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