2003年10月31日(金) |
恋をするとどうしようもなく弱く |
虚像。と実像の違いなんて、 絵に描いた餅と本物の餅との違いくらいしか無いんだと。 思う。 きっと感覚の衰えた動物には同じに見える。 同じものだと考える。 そんなくらいの違い。
虚と実の違いなんてそんなモノ。 そう思えば、 この身体はいつしか穏やかにほどけていってしまって、 後に意識だけが、 残る。
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散歩に行きたいなぁ、と思う真昼。 さんさんと日は射していて、穏やかな陽気。(たぶん。) 広い公園に行って、草むらに寝転んでいたいような。
朝少し寝坊したので、そのままベッドの中で本を読んでいた。 ふと時計を見るともう11時で、ごそごそ起き出してご飯にする。 郵便局に行ったりでちょいと出かけて、帰ってきてからもひたすら本を読む。 うぅん。 理解不能な本を結局は全部斜め読みして時間を無駄にする。 父親なんかは「しょうもない本は読むな!」って言うけど、しょうもない本かどうかは読んでみないとわからないんだからどうしようもない。 とにかく阿呆らしい本だった。 表の郵便受けに手紙の入る音。 知り合いからの手紙の来る予定は今のところ、無い。(恐らく)
2003年10月30日(木) |
そして11月は音も立てず |
最近ハマってるのはイスラームについて。 ノア・ゴードン「千年医師物語」シリーズ、読み出すと止まらなくて良い。 これは11世紀のイングランドからペルシアのイスファーハンまで医学を学ぶために旅をする少年の話。が第一部。ペストの話とかが出てきて面白い。 ペストに関してはコニー・ウィリスの「ドゥームズデイ・ブック」で散々読んだので、何だかちょっと身近な感じなのです。 本棚からあふれている本の整理をしてたらイスラームについての本(岩波新書)を見つけたので後で読む。たぶん。
こんな風に何か漠としたものに関しての興味、っていうのは久しぶり。 僕はだいたい作家を気に入ってから、その作家の本を読み漁ることがもっぱらなので、いつもと少し違う感じです。 これはやっぱり翻訳された小説だからかな。なんとなく。
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さて。 もうすぐ11月です。 11月は僕にとっては憧れの月でした!!アレルヤ! 何故かと言えば、11月になればスケートリンクが開くのです。万歳! 去年の夏に、うちの近くに巨大な総合運動施設が完成してから、僕はこの日を待ち焦がれていたと言っても過言ではありません。ひゃっほぅ。 スケート大大大好き人間なので。 だって幼稚園に入る前からスケートリンクに通ってたんですもの(笑) あぁ、うれしいなぁ。 my靴もそろそろ出番です。もう10年ぐらい使ってる古い靴だけど、大事に履いてるのでまだ丈夫。 ふふふふんっ。 もーいーくつねーるーとー、のきぶん。
2003年10月29日(水) |
世界はほんの少しだけ真理に近付いたように新しく |
日記休みがちですね。 こまりものの周防真です、こんばんは。 今、口内炎がたくさんできてて硬いものが食べられないという悲惨な状況です。 食欲がー。 減退してる、と言うより食欲を感じることを恐れてると言ったほうがいい気がします。 だって人間食べなきゃ死んじゃうんだもん。(しくしく) そうやって泣きながら食べて、だんだん口内炎は酷くなってゆくのでした。 うにゃー。 今日も旨そうなチキンが全部食えなかった!旨そうな筑前煮も! うにゃぁぁん。 食べ物を残したりなんかしたらモッタイナイオバケが出るよ、と脅されて育ったもので、食い物を残すのに罪悪感が伴うのです。いや、理由にならんか。 ビタミンになりそうなものを必死で摂取する毎日。 食べ物の美味しい日々よカムバック!! と念じて毎食の痛みに耐える僕であります(泣)。
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今日はすごいイイ感じのハガキを買ってきましたー。 と言うよりそれを売ってる店を見つけました、って言ったほうがいいな。 今日は何かと町屋に縁のある一日だったんですが。 そのハガキの店も良かったです。インパクト大。 また行こう。て感じ。
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公園に座って滑り台やシーソーに戯れる少年たちをぼんやり見つめる、 空がとても綺麗な日。 僕にはまだやっぱり無くしたくないものがあるのだ、と気付いてしまうと、 世界は少しだけ真理に近付いたように新しく見える。 もちろん、真理なんてものがどこにも見える形では存在しないことくらい、僕はずっと前から気付いちゃいるのだけど。
2003年10月27日(月) |
がんばったよ僕!(自慢げ) |
えぇぇ、体力と気力が保てているウチに日記を・・・。
HP更新しました。 なんだかもう、何故にトップのロゴが虹色になったりポップになってくれちゃったりするのかは激しく謎ですがもう一応解決済みなので放っておくことにしましょう。 全体的に更新するのは随分手間かかったし! 僕にしては力作っぽいし! あぁ手が冷たいー。 なんだか体力が急激に落ちてきているという危機感がひしひしとします。 スポーツジムでも通うべきかにゃ。 でもあれって、まずコンスタントに続けていく根性とインストラクターの兄さん姐さんたちと渡りあう気力が必要なのではないでしょうか(激違)
うにゃ。 なんてゆーか、ヒトってほんとに色々あるなぁ、と思う今日この頃。 自分は自分で変わってしまったところの無いように思えても、周りの変化についていけてない気がするし。 これからも色々あるんだろうなァ。 変わらなきゃ、と思うのもいいけど僕は正直あんまり変わりたくないです。 ↑安穏生活好き。(10月27日現在)
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Vodafoneに変わってメールアドレスの変更を迫られたので、最近オリジナルのアカウントに変えました。 「そんなん知らん!」と思う方は僕んとこまでメールください。当たり前ですがPCのほうのアドレスで。 かなり反抗期っぽいアカウントですが(笑) 覚えやすくしようと思ったら何か文章にするのが一番ですな。友達は何か歌の題名(?)っぽいものに変えてたような。
そろそろ機種変更したいなぁと思う今日このごろ。 でも新しい機種って高いんだろうなぁ。むー。 新規契約のときはあんな値段なのに、何で買い換えようと思ったらあんなに高くなるのか理由が知りたいものです。(って、それをどこかで教わった気がするけど結局忘れたダメ人間。) PCに繋いでデータ交換ができるようなのがいいな。とか。 いろいろ夢は膨らむのだけどね。
あぁぁあくびが出る。あぁぁふ。 ハイ。 今日は「花いちもんめ」でした! お客さん多くはなかったけど、でも面白かったので。良し、としよう。 僕はちょっとキモノ着て行ったので。 少し動きづらかったけど、まぁみんな和風で良かった。 ゲストの伊藤さんもいいひとで、って僕はあんまりしゃべる時間無かったんだけど、でもコメントとか色々聴いている限りはいいひとみたいでした。 僕の中では、詩人を理解してくれる人に悪い人はそう居ない。(笑) ふー。 またレポート書かなきゃ、だな。 でも今日は眠いのでこんくらい。
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だめ、って言う。 恋人に。 ダメ、って。 真剣なのに甘い、これって一体何なのでしょうね。 僕はあのひとを縛り付けたいわけではないから、少なくともそういうことにしておきたいから、ダメ、って言うのも押さえつけるようにではなく。 うぅむ。 どうなのかな。 少なくとも言ってる僕はそういう感じなんだけど。 うにゃ。
とりあえずあのひとはかわいいのです。 むふ。 美味しいものをたくさんあげたいように。一緒に居るのが幸せなように。 どこにも行かないでほしいって、それは僕の我がままだと思うんだけど。 うん。 とりあえず今は幸せ。 会えない日は会えない日なりに。アイシテルから。(笑)
リンパ腺が腫れている。と思う。 顎の裏側に鈍い痛み。 ビタミンCの錠剤を飲む。 レモン200個分のビタミンC、って言ったって余剰なビタミンCはただ体外に排出されるだけだと習った気がする。 過剰なビタミンの摂取は身体に良くありません。 でもビタミンCは水分に溶けやすく分解も早いので、余ったビタミンCは体外に排出されてしまうのです、ってたしか、ずっと昔。
体力無いなぁ、と最近よく感じる。 もっと歩いたほうがいいんだろうな。 ・・・靴を。 替えたいな、と思う。 もっと歩くためだけにあるような軽い靴に。 来月あたり、暇ができたら買いに行こう。 それで今ある靴を捨てて、歩いていろんな所に行く。なんて、少し現実味の薄いような話し振りだけど。 たぶん、きっと。
ショウガをすって、白湯に入れる。 ほんとはお茶か葛湯に入れたいんだけど、どちらも見当たらなかったので。 とても咽喉に良さそうな味がする。 良薬口に苦し。 あとは睡眠、ちょっと良く寝よう。
明日は「花いちもんめ」です。 午後17時開場、17時半開演で、場所はTrademark京都。 みんなで作った企画だし、楽しみにしてきたイベント。 頑張ります。
弱っている自分を見られるのは好きじゃない。当たり前だけど。
お腹が空いてはいるのだけど、何も食べたくない。食べたいモノのイメージが浮かばないから。 何だろう、食欲の秋とか言うのにね。 んー、とりあえず明日は卵かな(苦笑
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泣き濡れた朝日のように 生まれ来るものはやはり血潮をともなうのだ 産声と とぎれとぎれの波のような痛み
夕闇が降りるにつれてゆらゆらと姿を伸ばすのは白樺の木で、 昼の名残りにうっすらとたゆたう陽射しの残滓を 胸いっぱいに吸い込んでひととき、夢見心地にひたっている。
親のところからこっそりと持ち出した小刀で傷付けた指を隠しながら家路を辿る少年、 赤々とした西の空にわずか怯えながら、 削いでしまった肉をしっかと押さえつけながら足早に丘を下っていく。
少女は鳥かごを開けてしまって、 戻らない鳥がどこかで空から落ちていく鳴き声を思い描きながら 不要になった餌を小さな餌箱から払い落とす。
なんか、ここ何日か弱ってる割合高いデス。
昨日は、朝にもそもそとパソコンに向かって、日記を書くだけ書いてあとは逃げた。 どうしようもなく。 なんでこんなに傷付けられなあかんのやろ。 2限だけ出てとぼとぼ帰った。 友達の顔を見ても話しかけられんかった。 家に戻って、ベッドの上で小さくなってた。それでも寒くて、眠ろうにも眠れなくて、さむいさむいってそれだけを思ってた。
つらいのは僕じゃなくって僕のエゴです。
お茶を淹れてきて、ひざ掛けを出して、本と漫画を際限なくものすごい速さで読んだ。 感情の描写がやりきれなかったから、なるべく胸に染み込まないように。 パズルを解いているみたいだと思った。 計算だけ、頭の中で。動いているのは演算機能だけ。 寒かった。 お茶をふくむ口元だけが暖かくて、生き物じゃないみたいだと思った。 生き物じゃないんだと思った。 そんなのが、いい。
いろんなものに、ばいばい、って手を振る感じ。
間違っているのが世界ではないことは自明で、 それなら間違っているのは僕なのかと思うけれどそれも首肯できずに、 助けてもらいたいのは真実でもそれは誰にどのようにしてなのかが判らずに、 際限なく際限なく脳裡に繰り返されるのは『お前は感情なんか持っていないんだ』とその、 切ないほど真理のように研ぎ澄まされた声音のいろだけで。
だけど僕は、間違ってはいない、間違ってはいない、僕ならもう傷付けられるのには慣れてしまったはずだから、この痛みも悲しみもきっと、
明日になれば。
2003年10月20日(月) |
朝によっても癒えないもの |
お前には感情なんてものは無いのだと言われて沈黙する夜、
そう見えるのならそれでもいいけどね、と言い捨ててみる。
傷付けられ易いときに限ってそういう言葉を投げつけられる、なんでこんなに僕は弱いのだろう。 ふるえる手。 無防備な心なんか要らない。 けれど普通なら傷付けられるはずのない相手からの攻撃なんか想定してないもの。
お前は感動なんかしない、 お前は喜びも悲しみもしない、 お前に有効な感情などひとつも無いのだ、 そんな、そんなこと。
はじめからわかっていましたよ、と力無く笑んでみる。
朝から空が綺麗。 夜になってもぱぁっと晴れていて、帰る道すがら、星が綺麗、に。 見慣れた星座のM字型を見つけて、あれがカシオペイア、そしてあれが北極星、あのひとの家は遠く西の、あの方角、と。 さみしくなんかないです。 雨も降ってないし。 好きな本もあるし。 温かい紅茶と、暮らすべき家もあり。
ただあのひとがここにいないだけで。
きっとすぐにすぐに会えるんだから、と思っても、1週間連絡がなくても平気だったあのころには戻れないのです。 会うだけがすべてではないのに、あのひとに会ったとたんに、ほっと萎えてしまう緊張があることを否めないのです。 だけどさみしくなんか。 ないよ。
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CDに書類に新聞にティッシュにハガキにうちわにカタログに雑誌、そろそろ片付けないと机の上はモノを書くスペースがなくなる。 今度の日曜こそは。 と思い続けて実際の日曜になるとぐうたらと本を読む。 日曜じゃなくていいんだよ、明日こそは。 せめて机の上とその周辺くらいは。 頑張ります。(泣
今日は朝から、地域の相撲大会の手伝いに駆り出されておりました。 若い者はさんざ持ち上げられてこき使われた一日。 走るときは走り、重い物を担ぎ、設営から後片付けまで。 ふいー。 かなり日に焼けた気がします。 今日は早く寝たいな。
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朝。 夢の断片はそこかしこに散らばっていて、もうすこし、向こう側で生きていたかったな、と思う。 ドーナツ屋でドーナツを箱に10個くらい詰めてもらう。 あのひとと歩いて、てくてくと、山の中へ入っていく。
ほんとはね 観覧車に 乗りたいんです ビルの上にあるのでも 海際にあるのでも 遊園地の中のでも どれでもいいから ゆっくりと ゆらゆら空まで運ばれて 繭のように区切られた空間に閉じこもっていたいのです 夜には 怖いくらいの夜景が 僕たちの足下を埋めてしまうから
2003年10月17日(金) |
この身体の凹凸があなたに添うように |
そして僕はその言葉を見つける。運命のように。 帰りしな、本屋に平積みされた単行本の上。
「静かな情熱」
奇しくもそれは誕生日に恋人に買ってもらう約束だった本の上。 僕を表現した恩師の言葉。 そしてそれは恋人が僕に教えてくれた言葉の中でも尊い部類のもの。
あぁ、だから読みたかったのだと 思えて仕方なかった。
**
何だか今日は色々恥ずかしいところを見られた気が。 ―――思い出し赤面をする電車の中。 見せてしまった顔とか。見られてしまった顔とか。 でも昨日『パスカルの恋』を読んでから、妙にあのひとに会いたかったので。 いいや、と。 ・・・思えたらいいんだけど。(泣
このところ無理をしてでも恋人に会ってる頻度が高い。 ような気がする。 ・・・いや、僕は結構いつでも無理してるのかもしれないけど。 だからいつでも精神的に崖っぷちなのかもなぁ。 むー。
つづき。 本を読んでいるといつの間にか机の前からベッドの上に移動していて、読み終わるとすうすう寝てしまっていたりする。 窓を開けていると涼しすぎる風。 寒いなぁ、と思って自然に目が覚める。
そうだあのひとに会いに行こう。 そんな、気持ち。
少し昔の、去年の秋を思い出す。駅の改札口。秋雨。 あのひとと京都の街中をてくてく歩いたのでした。 わぁ、何だか懐かしいな。 それにしても京都って街は魅力がいっぱいで、もう一回来ようね、って店がいっぱいありすぎて果たしきれない約束みたいにいっぱいいっぱい。 したいことも行きたい場所もまだまだたくさんあるのに。 これからもそんなの、増える一方なんだろうな。 むぅ。
**
イベントの告知。
来る25日(土)17時より、Trademark京都にてPaorett【パオレ】主催オープンマイクイベント『花いちもんめ』を開催いたします。 Trademarkさんは一応京都の町屋なんだけど、色々なイベントに使えるスペースで僕たちはかなり気に入ってます。 今回のイベントは、オープンマイクがメインであること、そしてオープンマイクOnlyのイベントである点で、従来の詩のイベントとはかなりコンセプトからして違います。 けど、僕たちは今回はほっこり系のイベントを目指したいと思ってて、それをオープンマイクのイベントでどうやって実現できるのかが楽しみでもあります。 そしてお客さん集めに只今奔走中。(笑 まぁ、何人のお客さんでもほっこりしながら帰っていただきます! がんばるぞー。
2003年10月15日(水) |
世界は円く神聖なもの |
実はこれは10月16日の夕方(体感時間)に書いているものです。
時間の観念って曖昧じゃないかな? ずいぶんひどかった昨日の(10月15日の)頭痛は今日(10月16日)朝起きてからもずっと僕をふらふらさせてました。 昨日の晩からずっと時間が続いているというイメージ。 僕が結局、昨日の晩より何ひとつ癒されていないというイメージ。 そして休息の在り処が知りたい朝。
1限のある日はいつも大学で朝ごはんを食べる。 フレンチトーストと、フレッシュを2個入れたホットコーヒーをカップ半分。(これで300円はたいへん安いと思う。) 今日のコーヒーは砂糖をいくら入れても僕の血糖値を上げてくれなかった。 だから、カップに半分コーヒーを残してカフェテリアを出て、その脇にある自販機でココアを買う。ちゃんと粉から入れてくれるやつ。 ココアは教室まで運ばれるあいだ、カップからふわふわと風もない朝の空に蒸気を立ち昇らせていました。 教室の椅子に座って飲んだそれはちゃんと熱かった。 おいしい。 でも頭痛は治まらなくて、結局クスリに手を出す。
クスリを飲んでも1限のあいだずっと頭痛は消えなくて、2限をサボって家へ。 机の上にたくさん食べ物とお茶とを用意して、本を広げる。 帰る道すがらいつの間にか頭は痛みが失せているから不思議。登校拒否児でしょうか僕。 本は駒井れん「パスカルの恋」。 お茶は凍頂烏龍。 食べ物は昨日買ってきた煎餅とか色々。 世界は円くて神聖だ。って思うひととき。
2003年10月14日(火) |
やたら寒かったです。 |
怖いのは、 こころが簡単にほどけてしまうこと。
朝から恋人に会いに行く。 電車に乗って、遠くまで。雨はまだ降っていなくて、でも踏切の音はよく響く。 何だか忘れ物をしているような気分がしていたのでした。あのひとに会うまでは。
僕が朝ごはんを食べる隣にいてもらう。 朝の喫茶店は人が少なくて回転が速くて、ミルクティーが美味しい。 1時間はすぐに経ってしまう。短すぎる、って思う。 でも別れたあとに用事が待っているのは、一人で家に帰っていくよりずっとマシだと思う。あまり淋しくなくて。朝ごはんを食べたような気持ち。
京都に帰る。 うちの最寄り駅を特急電車で通り過ぎて、終点まで。 渡っていく広い河の水面を見下ろすと、雨が降り出したのだとわかる。 穏やかな水面に散っていく、円く儚い波紋の多さ。
昼、友人と話す。 漠とした不安のこととか。 若者は将来を思うときいつも不安で、幸せな楽観を羨んでしまう。快適な建物の中で雨の外を見つめて、あぁ外に出て行くの憂鬱だなぁ、って思うときみたいに。
なんとなくパーフェクトな雨靴が欲しくなってしまった。 水が染みこんだりせず、蒸れたりもせず、僕の足にぴったりで、てくてく歩いて行けて、スタイリッシュな雨靴。 あったら履いてるよなぁ。
2003年10月13日(月) |
どこに居たらいいんですか。 |
気配を殺せる人間になりたかった。
・・・と言うとなんだか忍者にでもなりたかったみたいだな。 や、別に忍者でもかまわなかったんですが。 その場の雰囲気に一瞬にして溶け込んで、とか、そういう目立たなさの特技を身に着けたかったのです。 うにゃ。
・・・そのくせ、集団に埋没して生きるのは嫌いなんですね。 厄介な性格ですが。 もう少し簡単に嘘がつける人間だったら、と時々思います。 今でも十分に簡単に嘘をついているのは事実なので。 もう少し、簡単に。 罪悪感とか良心の呵責とか後ろめたさなんかを感じることなく。
*
救いはどこか僕には見えない場所にあるんだと思ってました。 僕にだけは絶対に見付けられない場所に。
・・・なかなか不幸でしょう。 でも、そうやってあきらめていれば案外楽だったんですよ。 期待をしないでいられるから。 今では馬鹿げていると思えるのに。救いは自分で見付けると思えるのに。 うー、でもまだダメかも。時々は。
「自分を客観視したとたんに別の自分が出現するから、自分を分析するのは嫌い。」
↑どこかの本にあった言葉。
ふよふよ、としております。ゴディバのチョコレートリキュールは酩酊感がすごい。 ほんの20ミリリットルくらいなんだけど。ミルクで薄めて。 ふよふよします。
今日はバスに乗り、電車に乗り、車に乗り、歩き、車に乗り、電車に乗り、歩き、電車に乗り、バスに乗り、って感じでした。 ふにゃ、疲れたー。 京都駅近くでやってたポエムバザールにもなんとか顔を出せたので良しとしよう。30分くらいしか居られなかったけどさ。 ここんとこPaorettのミーティングに出られないのが続いてたから、久々に(?)みんなの顔を見て、なんだかほっとした。 やっぱりいいな、Paorett。はっきりとした形ではないけど、あの連帯感がすごくいい。 がんばるぞー、って思う。 うんうん。(微照
なんだか妙に熱っぽいな、と思ってたら今日はえらい暑かったんですな。 僕の体感温度が間違ってるのかと思った。 長袖の上着が非常に暑かったです。そしてもはや冷房の入らない車内。 明日はどうかな、雨みたいですね。
**
この世のどこかであなたが目を開ける瞬間が好きだと思う。 きっと。 そこに何か新たな世界を感じるから。 ひとくぎりの永遠を思えるから。 どこか希望に満ちているように思えるのです、真実はどうあれ僕には。 朝の覚醒のそのとき、あぁ今日はあのひとに会えるのだと思ってまぶたを開く、世界はどこかきらきらしている。 そうでなくても、夢の続きでも、幻想の可能性を思います。 今日もあなたが、僕自身が、幸せでありますように。
2003年10月11日(土) |
とろとろとからめて? |
フォンデュ鍋セットをもらいました。 んー、しかし使うんだろうか、コレ。我が家は冷めた家庭なのでこういうモノにあまり縁がにゃいのです。 チョコフォンデュでもするかな。ひとりで。・・・さぶっ。(泣
手帳を買いました。 で、買ってみて気付いたのは12月分からしかついてないのでまだ使えないなぁと。 うにゃ。 手帳とかって買ったらすぐ使いたいですよねっ。 まぁ、今頃から買ってしまう僕も僕だ。むー。
あと何か欲しいものがあったはずなんだけど。 あー、パイプオルガンのCDー。 カレンダーも欲しいかな。 んー、服も靴も人並みに欲しいですが、今まったく無いわけではないし。 今ある服を全部着てしまってから考えようかな。・・・ってのも微妙ですが。
**
久しぶりに人前で泣いてしまった。 ・・・てか何であのひとの前だと不意に大泣きしてしまったりするんだろう。 めちゃ恥ずかしいんですが。うぅ。 でも間違いなく弱い所を見せられる相手であることは確かです。 でないと付き合っていけない。少なくとも僕は。 あんまり人前で威張ったり馬鹿なこと言ったりしたりできるような器用さは持ち合わせていないので、そういった微妙な感情をそのまま出せる相手が居るって貴重です。 ・・・って何気に非常に恥ずかしいこと書いてますね?僕。(笑
ま、いいんだけどね・・・。
J-PHONE同士の、いや今はvodaphoneか、土日祝の通話料が1分5円になるサービスが始まってちょっと嬉しい。 ふふん。 あのひとに電話するんだー。 ふふふん。て感じです(笑) いや、通話料に関係なく、電話したい時にはしてるつもりだったけどさ。 ふふん。
**
大勢の知らない人たちの中に居ると寂しくなる。 周りに居るのは同じ種族の同胞でも、僕の心を許容する相手ではない。 唐突に、 こんなとこにいたくないな、と思う。 人の視線を侵しながら、あるいは侵されながらこんな場所に居るのは僕でなくて良い。
こんな気持ちがぶらぶら歩きの最中に襲ってくると悲劇的だ。 回れ右、をするのにも勇気が要るんだから。 だいたい僕は何だってこんな所に来てしまったんだ?なんて思って。 うぅ帰りたい、なんて、幼い子供みたいに。
早く寒い日が来るといい。 あのひとと手をつないで、ずっと遠くまで歩いて行けたらいい。 荷物はどこかの岸辺に置いて、分厚いブーツの裏で砂利道を踏みながら、鼻歌を歌って遠くへ。 僕のホームはここにあって、どこに居てもそこに安息がある。 そんなふうに。
2003年10月09日(木) |
あえて言葉にするなら、 |
私は忘れなければなりません、 あなたが生きていることを。
私は忘れなければなりません、 あなたが生きていたことを。
私は忘れなければなりません、 あなたが居た頃の私自身を。
昔もらった手紙を読み返したいと思うときがある。 今よりずっと下手くそな字でつづった手紙に対して返された返事、 その青いインクの跡。 もうどこに仕舞われているのかも 探さないとわからないけど、それをするべきかそうでないかで少し迷う。
そのうち、 あのひとに見せても良いと思えるようになったら、 探し出して読んでいるあいだ隣に居てもらおう。 ・・・でもたぶん、 そんなの僕はいつまでたってもやらないだろうけど。
今日も早く寝ましょう。ねむねむ。
2003年10月08日(水) |
あなたがしあわせならそれで |
十三夜。 部屋の明かりを消すと月が冴え冴えとしている。 すこし、頭痛。 なんだか今日は朝からずっと、明日はあの人に会える日だって気がしていた。そうじゃないんだ、って思うたびにじんわりとつらい。 早く寝よう。 だけど夢を見ると自分の願いがあんまり鮮やかで、せつなくなる。 あのひとと、 ドーナツを10個ばかり買って緑の濃い道を歩いていました。
すっかり活字中毒だ。 本を読むスピードが尋常じゃなくて、読解のスピードはついていってないのにまるで昔の白黒のトーキーみたいな読書。登場人物の口の動きに台詞が合ってないような。 本があるのが問題なのかな。 そして勉強のほうはあんまり手につかない。 うにゃ。
スリッパを出してきて履く。 裸足のぺたぺたが好きなんだけど、とたとた言うスリッパも暖かくて良い。 部屋では怪獣の足。 ひざ掛けも、とりあえず出してきた。 あとは冬物を出すのを早くやらなきゃなー。 かっこいい格好をするのは嫌いじゃない。時々肩が凝るけど。 くたくたの格好をするときは所作もくたくたにするので楽だけど、しゃんとした格好できりっとしてるのも好きは好きで。 果たしてあのスエードのジャケット、着るときあるのかな。 たまにはあのひととレトロな館でも行くかなー。
さぁ、寝ましょう、寝ましょう。
早起き。 と言うより目が覚めてしまう。
ここ数日は必ず午前4時ごろに一度寝苦しくて起きてしまい、そこから再びうとうととまどろんで朝になる。 寝苦しい、と言うのは何故か体がだるく熱っぽくなって目が覚めて、その次には悪寒が来てみぞおちの辺りが不愉快にぞくぞくするということ。 半分くらいは精神的なものが原因だろうと思うのだけど。 このままだとまたヘルペスにやられるかもな。 うにゃー。
まぁ、そんなこんなで1限に間に合うくらいの時間に家を出る。 家族はまだ寝ている。 外は息が白くなりそうなくらい肌寒い。
かたことと電車に揺られていく。 おかしいな、と思ったときには腹が痛くなってました。 初めは昨日の食い合わせでも悪かったかな、と思ってたんだけど、その後しくしくと差し込むように痛くなる。 あぁこれは胃だ。と思ってもその場にぶっ倒れるわけにはいかないので歯を食い縛りながら歩く。 顔の筋肉と痛みの神経を直結させてはいけない、と思った結果、真っ青になりながら微妙に笑っているかのような表情で硬直。 本人は真剣なのです。
目的地に着いて、お願いして胃腸薬をもらう。 薬を飲むとすうっと痛みが引くように思うのはたぶん錯覚で、薬というものの有する精神への鎮静作用によるものだね。と少し連れと話す。 うん。 しょっぱなからかなり散々な誕生日。 まぁ、それからあとは万全だったので良しとしよう。
お昼はオムライス。 僕が「たーまーご!」と主張したため。 ふあふあの卵は幸せ、だと思う。わぁい。
それからいろんな人たちにメール等で祝ってもらいました。皆様ありがとう☆ まだ胃は少し痛むけど、 みんなの明日が良い日でありますように。そして僕のこれからも。 今日一日特別な気分で幸せでした。 わぁい。
2003年10月06日(月) |
引出しにはひっそりと、 |
机には遺書を入れておく。 いつも。 いつ死んでしまっても良いように。 残される人が寂しくないように。
もう何枚か溜まりました。 前のを捨てないまま、残したままで上に重ねていく。 薄い青の便箋、薄緑の便箋、白のルーズリーフ、和紙のような切れ端。 これは覚悟です。 僕が死ぬそのときまで、これを書いたときの気持ちを嘘にしない。 嘘になれば捨ててしまうのだろうけど。 死んでしまう、そのときまで。 最後の息を引き取るまで。
僕はそう信じ続けて死んでいくから、あなたもそれを信じて生きて。
**
去年の今頃は風邪を引いていたのでした。 たしか。 今年はまだ秋になってからは風邪ひいてないな。 運動しなきゃ、運動。 でないとすぐに熱出してしまう。
今ちょっとやってみたいのは太極拳だったりします。 高校で少しだけかじったけどもう覚えてないしなー。 あの摩訶不思議な動きが何とも言えないのです。 ニ胡だとか琴(きん)だとかの音が似合いそうな、ふよよ、とした典雅な動き。 僕けっこうあゆの好きなのです。(笑)
朝からみちみちと勉強。 はん。 あんまり面白くない。 新聞を読めと言われて読む。 日曜日の新聞って面白くないな。面白いと思うのは書評欄ぐらいだけど、今日のはあんまり読みたくなる本が載ってなかった。
昔から強制されるのにはあまり逆らってこなかった。 流れに沿う体勢で。 あんまり大切なものが無かったから。 無くしたら生きていけないものが無かったから。 欲しいと思うのは人の心で、 でもそれも、面倒だと思うことが多かった。
息はのびのびとできるんです。 それだけで生きてると言ってもいいと思う。 いざとなったら飛び出してやる、って算段もそのうちつけられるようになるだろ。
あぁ、もうすぐ誕生日なのに。 うにゃー。
**
友人たちと会うと、お互いの変わらなさが嬉しいと思う。 イジるところは恋人の話や何かに変わったけど。 でもみんな、自分の道をどんな時でもしっかり歩いてるところはずっと変わらないだろうな。 よぉ同志、って、いつでも笑って会えるからさ。
2003年10月04日(土) |
教育、なんて怖ろしいこと、よくもやってくれましたね。 |
僕の怒りは相手に伝わらない。 何にせよとてもとても、脳の血管が焼き切れるくらいに怒っていても。 だから僕は逆行して冷え冷えとしていく。 咽喉が熱くならないように。何も叫びだしたりしないように。
えぇそうですこの家を出たいのはあなたに振り回される僕自身を見るのが惨めだからです。
いったん夢を諦めさせておいてまた挑戦しろとか言うんですか。 ・・・きっとあの人は僕が好き勝手に生きるのが嫌なんだろう、と思う。 そして僕が自慢できるような存在でないのが悔しいんだ、と思う。 簡単に分析できてんだよ。 アナタの浅い考えなんか。 でもアナタ自身が気付いてもいないその際限ない欲求不満を誰が満たせるって言うんですか。
愛してないから、 ちゃんと愛してなんかいないから、 もううるさく言わないで。 ちゃんとすぐに出て行くから。
図書館に本を返す期限を忘れていた。 あー、もう延長できないだろうな。ちょっと残念。
読みたい本が山ほどあって、しかもその山を自分から増やしたりして自分で自分の首を絞めている気分。 とりあえず図書館の本は先に読もう。 ・・・でも予約してまで借りた本のはずなのに、何故かもう読む気が薄れてたりして、これはもう活字は食傷気味ってことですか。 んー。 でも別の本は読みたいからな。待ちくたびれた、ってやつかしら。
今読んでるのは東野圭吾「殺人の門」。 正直、この人のこういう書き方ってちょっと飽きたな、と思う。 最近の作風って全部似通ってきてないですか?とか。 「学生街の殺人」好きだったなー。「探偵ガリレオ」シリーズも好き。 でも「白夜行」あたりから似たような雰囲気のが多い気がする。 そういや「G@ME」(原題「ゲームの名は誘拐」)映画化されてますね。 あの予告編はけっこう好きなんだけどな。 原作を先に読んでしまってると、あんまり見に行こうって思わない。 んー。 仲間由紀恵(?)がヒロインのイメージとちょっと合わないんだよな。 もう少し幼いイメージ。 ・・・考えてみると、東野圭吾はけっこう読んでるなー。 「トキオ」の主人公の雰囲気と「ゲームの・・・」の主人公の雰囲気はちょっと似てる。とか。 挙げだすときりがないです。 たぶん新刊は全部読むようにしてるのだと思う。 ・・・わー。(驚)
東野圭吾はエッセイも僕の好み。 そゆ作家さんはけっこう珍しい。
**
メールを見て少しだけ泣いた。ほろ、ほろと。 相手が本当に嫌な人間ならいいと思った。嘘つきで、実は僕が心の底から嫌われているのならいいと思った。 馬鹿にするな、って。 思った。 楽しみにしてたのに。 楽しみにしてたのに。
だけど 嘘つきなやつ、って、僕は怒れない。
2003年10月01日(水) |
郵便受けを覗いて待っている。 |
最近、生活が完全に夜型になってて、夜の11時くらいから「さて、何しようか」って思うのが多い。 1時過ぎてもまだ寝たくない、と言うよりやりたいことが終わらない。 まだあれもこれも終わってないよ!って思ったり。 けど翌朝に早起きの時はあきらめて寝る。・・・そのあきらめ方が、我ながら「しぶしぶ」って感じで苦笑いモノです。 いや、電気を消したらもう、きっぱり寝るんだけど。
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今日は初対面のヒトばかりいっぱいと会った。 とても疲れた。正直に言うと。 たぶん今日はゆっくり寝ると思う。
無性にあのひとに会いたくなる。 電車、降りずにこのままコトコト乗っていこうかな。 あのひとがどこに居たって僕は僕で、あのひとはあのひとなんだけど、それを、そのことだけをただ確かめに行きたくなるのです。 抱きしめる強さが、ぬくもりが、そのまま変わっていないということを。 うにゃ、会いたいよぅ。 どこに居ますか。君は。 どこに居ますか。
帰りに映画でも見に行こうと思っていたのに忘れてた。 代わりに駅でDVDを借りて帰る。 新しい靴は履きなれなくて少し痛い。 帰りのバスは、空いていたのを幸い、靴を脱いで座っていた。 のろのろと歩いて家の傍まで来ると、うちの隣に生えているキンモクセイが強く香っている。 それで少し、ほっとする。
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