疑われても疑われても嘘がつける人間でありたい。 あなたの真正直な目を覗き込んだそこに愚かしい自分の姿を見つけても、 それを冷静に見据えることのできる人間でありたい。
I WISH,
時にはコドモのように空想を積み上げて遊ぶ人間でありたい。 嘘を嘘ではなくて想像の飛翔を求められる人間でありたい。
I WISH,
あしたどこか遠くへ行きましょうと言われれば、 そのまま列車に乗りこんでしまえる人間でありたい。 そして後悔をしないでいられる人間でありたい。
好きなものはプラネタリウム。 なるべくなら人のいない。 ゆっくりと、でも高速に流れる星空。 冬を、春を、夏を抜けて、廻り続ける天体。
昔、うちのベランダに天体望遠鏡を据えて、火星を見たことがありました。 薄ぼやけて光る赤い大きな星。 あれはガスなの、と聞いたような記憶。 土星の輪っかは氷で。 同じように月を見ればクレーターが鮮やかでした。
本当は巨大な天体望遠鏡スバルを覗いてみたかったりしたのでした。 いつかそのうち。と思ってるけど。 高校の修学旅行で行った東北の、夜中の3時に見た星空が、いちばん怖くて寒くて綺麗でした。 周りに友達が何人いても、二十億光年の孤独を思い知らされるようで、胸の中がしんとしました。 吐く息が白く、空へ流れていって、 死んで還っていく場所を見たような気がしました。
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家から出られない状態が続いています。 うにゃー。 読み終えた本がうずたかく積まれてゆきます。
2003年08月28日(木) |
あしたあなたの恋をきらきらと |
今晩は湿気が多くて、田舎の夜の匂いがする。 合宿に行った夜の民宿の匂い。 大浴場から濡れ髪で帰ってくるときの。 程よく疲れたあとの、ピンと張ったシーツを待ち焦がれるような感じをちょっと思い出して、切ないような鬱陶しいような、フクザツな気分になる。
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頑固な家族。 我が家はみんな頑固だ。 敢えてヒトの意見に反論しなくとも、心の中では即座にケチをつけていたりして。 どちらかと言えば、僕と父親はあまり反論しないクチで、兄と母親は食ってかかるクチ。 兄貴と母親が議論しだすと喧喧諤諤、どころじゃ済まされなくって。 うるさすぎて核シェルターに閉じこもりたくなります。
頑固なのは悪いことじゃないと思う。 でも柔軟性が無いのは困った話なのかな。 ヒトの話を一応最後まで聞けるだけの余裕が欲しいと思います。 特に兄と母に。
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あした遠くへ行きましょう、くらやみに 光る星くずをよけながら。 万華鏡を片手に、高い山の上を踏んでいきましょう。 そしてすこしずつあつめた幸福の王子の金箔を 万華鏡に入れてしゃらしゃらと星空に向けて回しましょう。 あしたあなたのしあわせをのぞいて くらやみに光る恋をくるくる回しましょう。
2003年08月27日(水) |
僕がここに居ないでも愛してくれますか。 |
北に行って白夜の街に終日座り続けていたい。
上のような願いをよく耳にするけど。 なんだか白夜って何か美しいもののような幻想があるのですな。 現実は単に夜が来なくて明るいだけなんですけどね。 こう、夜明けとか夕暮れとかがなくて、昼の4時くらいの明るさが延々続くのです。 確かに日差しは無いのだけど、空は白く明るくて、眠るのがつらいぐらいの明るさ。 体内時計を温存するために、地元の人は時間的に夜になったらさっさと寝ます。 でないと毎日の暮らしが保てないしね。 そして実際、街の中も店が全部閉まるし人っ子ひとり居なくなるのですごく淋しくなります。 そんな時にふらふらと外に出るのは事情をよく知らない観光客とそれを狙うジプシー(つまり犯罪者)くらいです。
・・・いや、あれってけっこう苦痛なんですよ。暮らしてる人間にとっては。 外が明るいのに眠るのってなかなか難しいし。 だから雨戸とか全部閉めて寝るんだけど、夏だからちょっと暑いし。 うん。 慢性的な寝不足になります。
でも個人的には、北国の夏はかなり好きです。 爽やかだし。 トーポリが綺麗だし。 日差しと白樺がきらきらしてて。 冬はマイナス40度の世界でも、夏は日傘と郊外の森が気持ちのいい所で。 うにゃ、また行こうっと。
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死んでしまうのは怖くない。 後に遺されるモノのことを考えなければ。 怖いのは植物人間になる日のこと。 絶対絶対イヤだ。って。 心臓がぎくっとする。鼓動が速くなるんじゃなくて、跳ねるような。
生き返る可能性の無い人形になってまで生きていたいと思わない。
2003年08月26日(火) |
あぁ何とかしてください! |
PCでなければ詩を書けないというのもおかしな話。 でもそうなんだもの。(拗ね 最近はいつもごく身近にPCやそれに繋がるものがあるから、なんとなく頼りきっているような感じで。 うーん。 本当に大事なのは情熱です。 衝動とか。 書かずにおれない、制止できない何か。
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かなしいこと、と呟いて少しぼんやりする。 次第に鳩尾のあたりに息苦しさが溜まる。 かなしみという言葉に、ヒトはどれだけの愛着を与えられるものだろう。 その印象がぼやけてしまうのは僕が今幸せだからで。 息苦しさも、結局は記憶の一部にすぎない。 そしてそれも少しずつ薄れていく。
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定期入れを紛失。 駅に問い合わせてるんですが見付からない可能性大だな・・・。 はぁぁ。 定期買ったばっかりだったのに!(やり場の無い怒り。 出掛けてしまったのが悔やまれます。 うにゃー。
いつか、どこか遠くに行きたいと思うときはよくある。 遠く、遠くに。 明確にどこというイメージが、ある時もあるし、ない時もある。 だけどそれはいつも、ここではない場所。
本を読んでいて、行きたい場所をひとつ思い出す。
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アイスをたくさん食べた日でした。 アーモンドチョコレートやヨーグルト味のや、色々。 そしていつもよりたくさん、笑っていた気がする。 一日中、なんだかふわふわしていた。 かすかにゆらめくような幸福感。
好き、という感覚はつきつめるときっと相手に溶けたいということだ。 てのひらを重ねて、溶けてしまえそうな気がする。 やわらかな光の中に。或いはしなやかな薄闇の中に。 何度も指を絡めて、
白昼の正しい陽ざしはまぶしすぎるので窓の外は見ない。
キスをするときに目を開けてみる。 みていると、あぁこのひとは僕が好きなんだ、となんとなくわかってちょっと嬉しかったりする。 しあわせすぎて眠かったけど、眠ったら簡単には起きられない気がしたから眠らなかった。
晴れた日は雨の日のことを考える、薄ねずみ色の空からひそやかに降る水滴のことを。 雨の日はここにない青空のことを考える、深い雲の合間から覗く鮮やかなあおのことを。
喪失というのはそういうものだ。 ここに無いからこそ、失うからこそ意識が及ぶ。 あのひとがいないというのも。 逢いたいと思うのも、そういうことだ。
薄い、あおの便箋に一文字ずつ迷いながら綴った手紙のことを思う。 そこから心はどこにも行けない。 同じようにあおい封筒に閉じ込められた紙を相手が開くまでは、僕の心はそこに埋葬されたまま、眠り続けるだけで。 たとえばポストの中の死角に、ひっそりと置き去りにされた手紙を想像する。 それは僕の手を離れてから、誰かが気付くまでの長すぎる時間をどのように待つだろう。 遠く響く、外の喧騒。 時折上空から舞い落ちてくる手紙たち。 それらが抱える乾いた熱気。 透けるほのかな光。
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今日はPaorettの小ミーティングでした。 話していく内にいっぱい、考えなきゃいけない事ややらなきゃいけない事に気付いてくらくらする。 そんなにできるのか。 うぅ。 とりあえず今週中に、いくつか終わらせなきゃなぁ。(涙
2003年08月23日(土) |
ジョッキを持って来いジョッキを! |
・・・・・・。 ふあー。
疲労困憊。炎天下の陶芸教室は面白かったです。 ・・・てか、僕の作品は八割方、先生に作ってもらったようなものだったけど(微 ぬぅ。 陶芸、生まれてこのかた2回目だもんな。 仕方ないさ。・・・と自分を慰めつつ。
そして何故か、ビール注ぎの玄人になっちゃってる僕。 ジョッキに、サーバーからぷあーっと。 泡の厚さは1センチ以下で! 飲みごたえありますぜお客さん!(笑 散々周りからおだてられつつだったんですが。 きゃー、樽〇達人?なんて(笑 結果的に今日は100杯以上注いだと思われます。
で、その合間合間にビールを流し込む僕。 炎天下のビールって美味しいですね!とか言ってみたりして。 いや、実のところ僕って日本酒党なので。ビールを美味しいと思って飲んだことって無いんですよねー。 炎天下で、かつビールサーバーから飲むってのが良かったのかなー。 うにゃ、一杯だけなら(笑)美味かったです。心底。
2003年08月22日(金) |
今日は会えなかったね。 |
爪がどこか欠けているようで、さっきから何度も引っかけたり引っかいたりしている。 痛い。 知らない間にできている傷。 嘘くさい、痛みもない受傷。 なのに後になって痛みはじめて。 不意に汗が染みて、赤く走る傷痕に気付く。 ・・・それは何かに似ていて。 手が止まってしまう。 延々とリピートしながら終わらない曲のように。思考が同じところをぐるぐる回る。 ・・・恋人には悪いけど、文旦があったらよかったのに、って思う。 あれを剥いていると不思議に気分が軽くなった。 単純作業は別なことを考えながらするのには向いていると思うけど、文旦はそのあいだもなんとなく幸せで。 理由もわからない憂鬱にはちょうど良かったんです。 美味しいし(笑 だから文旦は特別。僕にとって。
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明日は近所の地蔵盆です。 カラオケ大会とか。ある・・・のかな?(微
会いたいなぁ。 寝転がりながら、明日が会える日だったって幻想を見て、でもそのあと現実に気がついて、急にがっかりしてタオルケットにくるまる。 ふにゅぅ。 拗ねる。独りで。 なんだかとても、淋しい。
最近、周りの影響もあってガンダムにちょっとハマる。 ・・・あれはハマると言動がヤバくなるらしい。
『―――何故か!』『坊やだからさ』
『小僧、良い目をしているな』
『ぶったな!2度もぶった! 父さんにもぶたれたことないのに!』『それが甘ったれなんだ!』
そういう台詞に出くわすと思わず含み笑いをしてしまったり。・・・いやいや(照 なんてゆーか、ナツメロ? みたいな感じなのだと思います。 たぶん。(笑
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じりじりと熱い陽射しの中、庭に水を撒く。 本当はこんな昼日中に水をやったらいけないんだろうけど。 葡萄の樹が枯れていた。 朝顔は元気で。 名前も知らない白い花が咲いていて、勢いよくかかった水に急速にしぼんだ。 そこから、家の前のアスファルトにも水を撒く。 気化熱が奪われて、涼しくなるような気が、する。 立ちのぼる蒸気と細かい霧が虹を作って、少しだけ視界が歪む。 何度も、 何度でもフラッシュバックが起きる。 夏になれば、いつも。 そうして生きていると実感する。
とうめいな孤独。 ほんものの孤独に光がさしても、 そのままそこを通りぬけてしまうので陰翳はできない。 光は、かすかに震えることさえしない。 ただ透きとおる、 透きとおる だけ。
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今日は朝から、父親の仕事場に行って本を回収ー。してきました。 帰りに京都の市街を歩いたんだけど、めっちゃ暑かった。 くらっ、てかんじ。 気温が35度まで上がってたらしいですよ!ほぼ体温。
昼寝から起きて、夢を見た気がする、とふと思う。 夢の内容は覚えてないんだけど。 細かい部分どころかあらすじさえ覚えてないんだけど。 …でもなんだかひどく、胸がいたむ。 息ができなくなりそうなかなしみ。
灰色に朽ちた歓楽街、 空を埋め尽くす蝶の大群、 あざやかな鱗粉が雨のようにふりそそぐ。
2003年08月19日(火) |
別に、殴ってもいいよと僕は言ったのでした |
悪いけどそこをどいてください、僕は もう行かねばなりません。
あ、殴られる。
そう感じると自然に身がすくむものだということを知った時がある。 喧嘩の時や殴り合いの時ならまだ、すくみ上がったりはしないのだけど。 だけど純粋に、怒りや憎しみから傷付けようとして殴られる、というのは何か違った感がある。 とても。怖い。 僕に臆病な面は確かにあるけど。 でもまたそれとも違って、ヒトに憎まれる、という状態は他人の悪意を突きつけられるようでひしひしと痛い。 いや、僕にしてみれば当然の報いなのかもしれないけど。
僕は感情が行動に転化されるのが少しばかり遅い。 衝動は常に抑え込まれるべき、と思ってしまうから。 何度も頭の中でシミュレイトする。 腕を振り上げて、叩きつける瞬間。 拳の外側で、ヒトの肉が弾力に満ちながら歪む感触。骨に当たる痛み。 それは僕の腕であって僕の腕でない、ちから、のようなもので。 フィクションのはずの映像が僕の腕に残す余波。 余韻。 時々それがただの想像物かそうでないのかを判断しきれなくて茫然とする。 感覚、なんて、あやふやなもの。 記憶も、感情も、制御できて初めて人間ではないかと。
朝、目を覚ますと、 ―――と言うよりあまりよく眠れなくて薄らな夢のあいだを彷徨していたようなものだったのだけど、 閉じられた雨戸の隙間やドアの輪郭から、淡く光が差していて あぁ朝だ、と思う。 微妙な安堵。
眠れない、ということは自分の中の緊張だとか現状に対する拒絶だとかを如実に表すようで、それらを自覚してしまうことに怯えてどきどきしてしまう。 巧く言えないけど。 自分が現実を受け容れたくないと思っているということに気付かされるというのは、精神構造の多層性を見せつけられるようで落ち着かないのだ。
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あめのおとをきいていました。 ずっと仏間の線香の匂いをききながら。 お供えの葡萄の香りがしていました。 あめに閉じこめられる家の灰色を思いました。
黒いリボンの太さが好きだと思いました。 小さい頃の演奏会用の服についていたリボンに似ていたから。 手になめらかな黒い着物もうらやましいと思いました。 深くせんすの匂いがしていました。
いつかここに 私も死ぬのだと でもきっと私はそれを嫌がるだろうと 少しだけ泣いて 微笑むのは写真だけで そんなもので いいと思いました。
2003年08月17日(日) |
ときどき強く、痛む。けれど。 |
ふわふわと優しく霧のような雨、朝から。 前髪がしんなりと湿って、綿毛のように細かく水滴がつく。 世界が穏やかに円い輪郭。 明日は少し遠い場所で朝を迎える。
遠くに行く朝は覚悟のようなものが違う。 心臓が少し、強張るような感覚。 何処に居ても同じ人間でいられるとは思わない。 そんなままで生きていられるほど僕は強くない。
どんなにか優しい人間で居られたら良い。 どんなにか強い人間で居られたら良い。 明日僕が何処に居ても、 あのひとがきっとやわらかに生きている。 それで。 充分だと思う。
2003年08月16日(土) |
僕が泣き出しそうなのをあのひとは気付いていたのでしょう。 |
制靴の爪先を、それだけを強く強く見つめた。 明日の話をすることはとてつもなく重くて。 でも希望だとか、それに似た星の光のようなモノが存在することを僕は信じたくて、できるならあのひとにだって信じてもらいたくて、言葉を、 震えそうな喉を抑えながらできる限り淡々と、並べて。
あなたもいつか死ぬんですね、と。 だから。 それでも。
接続詞なんか何でもよくて。 僕が言いたいことなんか初めからあのひとはわかっていたはずだから。 この世の中の最後の一人にまで嘘をついてもいいと思いました。 そんなものです。 そんなものです、さみしくて、 さみしすぎて生きてゆけないと思うことなんか。
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今日の京都は五山の送り火でした。 大文字が明るく燃えていくのが見えました。 でも人多いし! 嵐山にいたんですがね。 ヒトの頭で見えなくて、よっぽど渡月橋の欄干に登ろうかと思いました。 しかし大堰川は水量が多すぎてちょい怖かったです。
間近に見る君の瞳。 嘘をつきたくなくて目を閉じる。 感覚は、唯一だからこそ鋭敏になるのだと僕は信じていて。 混じり合ってしまえばそれらは愚鈍になるだけだ。 きっと。
僕はあまり器用な感覚を持っていない。 集中するなら一ヶ所でなければ。 たぶん弾き語りとか、運転しながら会話とか、器用にはできないと思う。 そういう意味で尊敬するのは聖徳太子、別名は豊耳皇子。 反対に共感するのは関羽。左腕を切り落としながら将棋を打ったとか。 一点に集中していれば他の事を忘れる、ってのはイイと思う。 たぶん。 その方が楽だと思う。
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今日は古本屋へ。87冊背負って。 ・・・と言うのはちょっと嘘。 すごい金額になってびっくりでした。 ちょっとしたお小遣いっぽいです。 しかし、僕は本に金を無駄づかいしすぎってことですな。
明後日から徳島に行ってきます。 父親の実家なので。 すだちジュースが美味いです。ちくわも。(笑 ・・・そういえば、こないだ飲んだ『すだちティーソーダ』はひっじょーにまずかったです、非常に。
2003年08月14日(木) |
遠い高台の平らな屋根からりゅうりゅうと滴る雨のしずく |
ワインを、少量。 4倍くらいの水で割って、一気。 それでふらふらになる僕って・・・。(悲 うにゃ。
今日は神戸に行ってまいりましたよ。 クリムトを見に。 個人的には一緒に飾ってあった別人の絵がツボだったんですが!(→一生懸命ポストカードを探す僕。でも無かった。哀。) クリムトもなかなか良かったです。 正直、あんまり点数無かった気がするけど(微 でもそれなりに満足。 ただ雨ざんざん降りだったんで!ズボンの裾がぐちゃぐちゃに濡れました。 靴も。 まぁ涼しかったのと合わせて相殺、って感じかしらー。
何を見に行きたかったかって、まずは「ユディト」なんですが。 「パラス・アテナ」も良かったです。 クリムトの絵は絢爛さとどこかメルヒェンな感じが宜しい。(笑
2003年08月13日(水) |
僕が64歳になっても。 |
つらいとき走っていく場所がなかったですか。 高校生くらいの頃。 もっと単純に言えば、秘密基地みたいな場所がなかったですか。 コドモの頃から、ずっと。
僕にしてみれば、いつも現実にそんな場所が存在したわけではないけど、小学生の頃も中学生の頃も高校生の頃も、どこか独りになれる場所があったように思います。 それは朝の保健室だったり、校舎の屋上だったり、非常階段の上だったり、美術準備室の隅だったりしたけど。 泣かないことを覚えるために必要な、時間を与えてくれる場所。 自分の中身を全部ぶちまけてしまって、ひとつひとつ整理しながら詰めなおす作業をする場所。 条件はひとつ、独りになれるということだけだったかもしれないけど。 外界をシャットアウトできる、静かな場所で。
友人からメールをもらったりして、不意に思い返す。 今僕にそんな場所が明確に存在するわけではないけど。 たとえば恋人を連れて行きたい場所ならある。 だけど時々、自分だけのために存在したような薄暗い静かな場所に走って行きたくなるときがある。 ・・・それが子供じみてる、と言われてもいい。 だけど何歳になっても誰もいない真夜中が淋しいように、何歳になってもそれは変わらないんだろうと思う。 僕が64歳の爺さんになってもさ。
就職決まりました。いぇい。(笑
今日はPaorett会議。 コトノハ・サーキットを終えて、次の企画へ向けての活動を開始したPaorett。 頑張るからね。 てか新企画は僕がチーフ。だったりします。 みんな来てくださいねー。 スタッフ女性陣は着物。男性陣は作務衣。 ・・・に、なるかも。 色々、Paorettの京都色をアピールするつもりです。 まずはハコ探しー。 ・・・できるのか。(不安
それと並行して、アートフルデイズ第二弾も打ちます。 こちらは11月かな。 色々大変そうなんですが、少しは身軽になったのも手伝って頑張ろうかな。 そして詩も書きたいです!ちゃんと。
で、夜。 焼肉ー。 美味かったです!めちゃめちゃ。 こんなにたくさん肉を食べたのはいつ以来かしら。と思いつつ。 やわやわの肉を。 うにゃー、また行こうっと。(笑
本日はPaorettのイベント、コトノハ・サーキット京都でございました。 けっこうお客さん入ってくれてたので感謝! そして頑張ったPaorettバンドにお疲れ様。 個人的には、初めて聞いた原田博行さんの演奏+歌に圧倒されました。 それと谷くんの歌だ。 うぬー、頑張って練習したんだなぁ、と思ったり。
僕は少し遅れて行ったんだけど、スタッフ余ってる状態で、やることが少なくてだいぶのんびりしてました。 舞台もかなり落ち着いて見られたし。 やっぱり3回目(名古屋・神戸に続いて)ともなるとみんな落ち着いてるかなー、と思ったけどやっぱり誰かはテンパってたりして。 どんなイベントも何かと大変だなー。 と、他人事のように。(笑
**
さみしくなんかない、と誰もが 生きながら懸命に主張しつつあるので 間違いなら間違いで 潔く死んでいきたいと思う あなたひとり残して 飛翔は遠く高々と遥かだ 虚空に浮かぶ階段のような神様の足跡目掛けて
2003年08月09日(土) |
諾々と眠ったつもりだったのに。 |
あのひとに会いにゆく朝。 空が、あらしのなごりを残して立体的な翳り。 あのひとはホームの先で、黒くほっそりと俯いていた。
ワインを探してデパ地下をうろつく。 高い。普段飲むやつの3倍くらいしてるし! 清水の舞台からダイブするつもりで買う。 ぬぅ。 これくらい、買い物カゴに顔色も変えずに入れられるくらい稼げるようになりたいー。 まったく。
あのひとの手を引いて東へ。 鴨川が奔流で濁流になっていて、かなり怖い。 雨は小ぶりになっていたけど、橋が流されそうだと思ってみる。 コーヒー牛乳、と思って、すこしやさしくなる。
行きたい場所が見付からない。 傘を差す人たちがぶち当たって邪魔。 不意に殺意を感じてしまったりして、自分の感情の激しさに、うろたえたり。 前にキューピッドを飲ませてくれた喫茶店は閉店していたりして、少しずつ低調になっていくテンション。 あったかくて甘いもの、食べたくなって、遠くの喫茶店まで遠征。
あのひとと別れてタクシーに乗る。 土曜日の京都市内は車が込んでいて、なかなかすんなりと走れない。 それでもバスを追い抜いて、焦りながら駅に着く。 眠い。
2003年08月08日(金) |
今日は少し安らかに眠る |
結局、神戸行けませんでした(泣 うあーん。 台風が悪いんです!何もかも。
明日は友人宅へ。 酒盛りですか。 ・・・でも日本酒は出てこないだろうな。 飲みたかったら自分で買ってこいって?(涙 うにゃーん。 でもアイスワインが飲みたいかも☆ 買ってくか。高いけど。
**
いちばんほしいメールが来ない。 ちょっとやさぐれつつ。 僕の意識とか理性とか情熱とか、たぶんいっこうに気にしないのがあのひとで。 それでもいいんだけどさ。
バイバイ僕、
って独り言のようにつぶやいてみる。 僕ひとりの心はいつも風船みたいにふらふら漂って、誘う水さえあればそれを頼りに流されていってしまう。 僕の心なんてモノに価値は無いと思うから。 僕、という自我なんて必要ではないと僕自身だって思うのに、他の誰が必要だと思えるんでしょう。
バイバイ、僕。 明日は嘘をついて嘘をついて嘘をついて、それでも心は軽いでしょう。
2003年08月07日(木) |
蝶の花と爪先と心拍数。 |
さてさて。 Paorettコトノハ・サーキットin名古屋は終了したようで。 明日は神戸ですな。
・・・ってか今回ほとんど参加できてないんですけど!(涙 名古屋行きたかったにゃー。 うー。 明日の神戸も行けるか微妙やし(汗 てゆーか台風どうなんでしょうね?! 風速40メートルとか。 うあーっ。 だいたい京都ですらちゃんと行けるのか? 行けるだろうな? うにゃ。 がんばる。(爆
**
死んでいくヒトのことを考える。 死んでいく日のことを考える。 死んでいくコトバのことを考える。 死んでいく心のことを考える。
僕は自分が嘘つきであることに引け目を感じたりはしない。 ただ深い業だと、思って。 そしてそれは僕を殺しはしない。 あざやかに咲いていく花を枯らしはしない。 それでもどんなにたくさんの清純な水を飲み込んでも、僕の中では毒が精製され、花はいっそう毒々しく開いていく。 それは禍々しいように美しくて儚い花だ。
明日のことを考える。 夢見る平安のことを考える。 ささやかなはずの安定と幸福のことを考える。 きっと僕はそれらを手に入れることはないだろう。
いつだってそれは切ないほど遠くて、花に埋もれる視界はあのひとの姿を隠し、伸ばす手には何も触れない。
2003年08月06日(水) |
蝶と標本と蝶のピアス。 |
夕食の油モノが胃にもたれてげっそりしてます。
どうやら夏風邪をひいたみたいです。 えらい鼻水が出るなー、とは思ったけど、てっきり甜茶が切れたせいだと思ってて。 でも若干熱もあるみたいだし。 かなりだるいですー。クーラーの風が身に痛い感じ。 そんなわけで明日は家でゆっくりします。
**
不意に遅れて届くメール。 傷付かないで。って僕にもあなたにも言う権利はない。 資格も無い。 あなたひとりなら守りぬけるって期待? 希望? 理想なのか。 さようならを語りつづける耳元の時計。 壊れてしまってあのひとの指を鍵穴に差し込んでも直らない。ずいぶん 文字盤が血で汚れてしまった。 もう 帰るはずだった12時がいつ鳴ったのかを知る術はない。
足元に気を付けて。 灯りは僕の髪を燃やして贖いましょう。
駆け下りていく階段の段数を数えて。 数字。 あのひとの誕生日と同じ。 かたかたかた かたかたかた 踏みしめられる石段の軋む合図で信号を送るから。
だけど階段の下でいつも誰かがやっぱり間違えましたね、と微笑んで僕を両腕で蝶のように捕らえてしまうのだ。
2003年08月05日(火) |
余裕とクーラーとフロンガス。 |
日曜あたりから精神的に余裕が無くなってきてる。 プライバシーにすごいぴりぴりしてたりとか。 普通にてくてく歩いてるだけなのに、胸のうち暗黒だったりとか。 そういうの、どうってことないと言えばどうってことないけどさ。 でもやっぱり神経が張りつめてる。 どこか奥深いところで、1本の弦が繊細に張ってあるように。
たぶん、家の中で自分だけの場所が減ってしまったっていうのも理由の一つではあるんだけど。 だけどそれだけが理由、とか思いたくないし。 それだけが理由だったら救われないし。 逃げ出すように家を出て必要もなく街中をうろつくのは精神的にだけじゃなくて肉体的にもキツイ。 こんな日々がずっと続くかも、って思うとうんざりする。 ・・・でもその【うんざり】も、なんだかいっそうキツイな。(涙)
余裕が無い、って僕にとっては限界を試されているようで、「やってられん!」って思うことの方が多い。 あんまり僕は素直でもないし、キレやすかったりもしないけど、決して忍耐強いわけではないから。 早くいろんなことが一段落して、ちょっと遠いところに行きたい。 温泉とか。 田舎とか。 本当は別府とか湯布院とか行きたいんだけど。 それより先にバイトとかしなきゃなぁ・・・。 うあー。
・・・ちょっとテンパってる、と言うのかも。こういう状態のこと。
2003年08月04日(月) |
明日の現存を信じますか。 |
朝から大学へ。 早く着きすぎて、そして用事が早く終わりすぎて、勿体無い気分になって友人に呼び出しメールを送る。 結局、その友人に2時間近く付き合ってもらって学食(?)で散々だべる。 「学食(?)」っていうのは最近出来た我が校には似合わずオシャレな食堂でして。 いや、ウェイトレスが居るから喫茶店と言うべきか? それから炎天下を帰る。
炎天下を歩いていると、すぐに涼むために店に入りたくなる。 で、要らん本を買ってしまったり。 ・・・¥経済効果?(死
**
なんでもないことで恋人と喧嘩する。 ・・・いや、ただ僕が独りで怒っただけって気もするけど。
1つ分かっているのは、僕とあのひとの間がとても脆いものであること。 たぶん、場合によってはたった一言でも簡単にほどけてしまうもので。 だからずっと慎重にやってきたつもりだったんだけど。 ね。 案外簡単なんだ。 他人が思うより、たぶん僕自身が思うよりも、ずっと。
ここんとこハマっているもの → 〇『検屍官シリーズ』P・コーンウェル 〇麦茶(烏龍茶mix) 〇豆腐(森嘉!) 〇経済本。(笑
陽だまりに咲いた花のように白く光る日傘がアスファルトの道を進んでいく。 時折、くるリくるりと花が回る。 うだるような暑さの中で見ると、かげろうのように儚くて遠い。
*
今日は京都芸術センターで、Paorettの詩集を印刷。 今回はたくさんスタッフが来てくれたので楽だったな。 みんなでそのあとお茶する。 なんでPaorettのスタッフで集まるとあんなに楽しいのかしらん。。 前田珈琲にさんざん居座って笑ってました。 新規MMと詩集(?)の名称を考えてたんだけど、 『ぱおれな人々』とか。 『ぱおれ学』とか。 『ぱれお』とか。 『田植え』とか。(笑 最終的にどうなったかはお楽しみです☆ まぁ、僕ら的にツボ。(謎
*
明日もうここに居なくても良いと思う感覚。 たとえば感情を凍らせていくように。 だけど時間は翌日へと動いていくし、寛大な人間になんかなれない。
僕なんか、理解しようとしないでください。
夜が
せまってくるね、とあのひとは言ったのでした 暗い校舎の中は次第に 射し入る西日にあかく 座り込んだ廊下にまで その色はひたひたと打ち寄せてくるのでした
ことばが 傷付けるためだけに あるのだとしても それでもなお僕はあのひとのことばを求めずにはいられず それだけがあのひとのかけらであるかのような 気がして すこし泣いたのです これは恋ではないと ようやく
あの日もし雨が 降っていたら と 思い出す あのあかさに出ていけなかったあの日のかなしみ うつくしいモノを見ては もう生きて行かれない気がしました 心を 押しつぶすのはことばではなくて ことばにならないモノ 情熱のような
慟哭のような。
それらかなしみのあかあかとした炎のような痛みを誰がいったいどのようにして救えたというのでしょう?
暗い道を 星を踏むように歩いて
PC部屋が帰省してきた兄貴に占領されているので、詩や日記を書きたいという気にならない。 書かなきゃ、とは思うんだけど。 うぬー。 プライバシーがほしい夏の日。 でも兄貴は8月いっぱい居るかも、とかヌかすし! ・・・暑苦しいです。
明日も、明後日も、明々後日も、 何かしら用事があって自由じゃない。全然。 ねぇここまで下りてきてください。 あなたの隣りで勉強するから。 黙りこくったまま背中合わせでも幸せだから、僕の隣りに居てください。 なんて。 それはたぶん口に出しては言えない願いだけど。 少しだけ願ったり。 あきらめたり、 を、くりかえす。
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たとえばそれが 僕の最後の 希望でも、 打ち砕かれる時にはきっと あなたの声ほど澄んではいないと 思って さようなら、って、何度も、 素直につぶやけるように練習している
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