2003年07月31日(木) |
あるきながらあなたの目を愛でる |
大学は工事車両が出入りしていてなかなか騒々しい。 学期中の授業がある時よりずっと騒がしいぐらいで。 なんだかガラス張りの校舎とか。出来てたりするんですが(汗 わぁ。 どうもうちの大学には似合わんような。(苦笑 てゆーかうちの学部がアナクロなだけなんですけどねッ。 未だにクーラーついてない教室あるし! ・・・おかげでこの冷夏が嬉しかった前期でした。
いつも思うけど大学ってだだっ広いなぁ。 そしてカバンがいつも重いのですぐ疲れるし!(←体力ナシ) 炎天下を頑張っててくてく歩く、けど購買部まで足を伸ばそうという気にならない(泣 あついー。
そこから大阪へ。 んー、ほわほわと楽しかったり。 いろいろお得感のある1日でした。
明日の顔はしない。 今日の顔が無くなるから。
いつも刹那主義で生きる。 瞬間は永遠であって時間の定義に等しい。 ただたとえばそれは、一度闇色に染めてしまった糸がもう赤には戻らないような、後戻りのきかない間違いのようなもの。 僕の手のひらがはらはらと散るころ、あの薄闇の向こうに立っているのは誰なんだろう。
あきらめないで僕を探そうとして。 最後まであきらめないで僕を見上げて。 たとえ僕が地平線に沈んでしまっても、闇の中に溶けてしまっても、最後の閃きが夜空から消えてしまうまで僕をせめて理解しようとして。 共感は求めない。 それは最後の最後、僕の願いの最果てだから。 だけどもしもそれがあなたの本質なら、僕に気付かれないように寄り添って影の中で僕の背を抱いてください。
明日のことを考える。 明日のあなたのことを考える。 それは無責任なだけに奔放な想像で、何度もあなたを殺して僕も果てる。 明日はきっと美しい日。 けれど明日の顔を僕は知らない、想像の中、僕の顔だけがいつも白い。
2003年07月29日(火) |
カフェを探して三千里。 |
水を渡り復(ま)た水を渡り 花を看(み)還(ま)た花を看る 春風江上の道 覚えず君が家に到る
昨日の題名。 北村薫「夜の蝉」にて知りました。誰の詩句だったかな。 けっこう僕は漢詩も好きなんですよー。 あの、かくかくっとした語り口が好き。 そしてすごく世界が大きいので、その漢字一行を見るだけで目の前に絵が広がるような気がします。 どちらかというと李白より杜甫が好きかな。 えもいえずクラいので♪(笑
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今日は大阪へ。 暑い都市だな、と思う。いつも。 ヒートアイランド現象、とか色々言うけど、純粋にアスファルトやコンクリの面積が広いんだな。 熱風の吹き抜けるビルの谷間。あんまり好きじゃないなぁ。 てかカフェ少ない。僕の好きな風なのが少ない。 今日入ったとこはアイスティーオレが美味でした。まったりしてて。
やっぱり京都!京都ですよー。 カフェ多いし!(笑 ・・・やっぱりカフェは重要です。 最近行きたいのはPooh’sかなー。
2003年07月28日(月) |
渡水復渡水 看花還看花 春風江上路 不覚到君家 |
なんだか忘れそうなので書いておく。
昨日は、ついでがあって母校の近くまで行ったので、なんとなく見知らぬ道をだいたいの見当をつけながら歩いた。 駅と、山並みと、野生の勘みたいなもので。 陽がさんさんと射していて、だけど案外暑くもなく、てくてく歩く。 丘の上を歩いていると遠くまで、海が見えそうなくらいに見渡せて気持ちよかった。 そうこうするうちに、あっけなく母校についてしまってちょっと驚く。 こんなに簡単だと面白くない。なんて。 迷ったら寄らずに帰ってしまおうと思っていたので、拍子抜けしながら周りをぐるっと回って駅に向かって歩く。 日曜日だから当たり前だけど誰もいなかった。
てくてく、昔、あの暗い夜に歩いた道を探そうかと思ったけど。 でもこんな明るい昼間にはきっと見付からない気がして、てくてく帰った。 昔と、家並みがまったく違っているのを見るのが怖かったのかもしれない。 あるいはまったく変わっていないのを見るのが怖かったのかもしれない。 どちらでも。 どちらにしても、もうあのやわらかな暗闇に包まれた道なんて無いんだ。 きっと。 きっともう見付からないんだ。
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今日はどうしてもあのひとに会いたくて懇願して会ってもらう。 大げさかな。 でもあのひとは僕のオアシスです。 安らぎとか。 うん。(笑
2003年07月27日(日) |
嘘をついちゃいけないよ。 |
自分のプライドを売り渡して放心する夜、静かだ。 売り渡すようなプライドがあったんですか、なんて言う輩は殺してやる。 いや確かに安いんでしょうよ、きっと。 安すぎてわざわざ買おうとするヒトもいないんでしょうよ。 それでも僕のプライド。 誰にも売らないと思っていたけど。 売り渡した途端に、足元で灰になってしまったような。
でも僕が本当の嘘つきなら別に、今日は静かに眠れる。 眠ってみせるさ。 忘れてしまったような顔をして。 世の中に満ち足りぬヒトなど居ないような顔をして。 うん。 子供の頃だって、嘘をつくのに良心の呵責なんて感じなかったさ。 だって生きていくために、早く大きくなるためには、擬態が必要だったから。 今も。 僕ひとり、生きていくためなら嘘だって真実だって、何の違いも無いような顔をして眠ってやるから。 だから神様、間違えないで。 僕の安けないプライドを買い取ってしまった相手じゃなくて、 ちゃんと僕を、 嘘つきの僕を、 間違えないで地獄に連れて行ってください。
我ながらいつも、コラムを書くのが下手だ。 書いているあいだは良いんだけど、書き上げてから読み返すと悶絶するほど恥ずかしかったりする。 こんなモノを人様の目に曝して良いものか。と思います。 うにゃー。 もう割り切ってしまえばそれでもいいんだけど。 なまじ周りに上手い人がいたりすると穴掘って逃げたくなります。 まぁ、読んでいるのは僕を知らない人が大半なのでっ。 気にしないでいたいです。 切に。(泣
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去年の今ごろ何をしていたかしら、と。 思って。 手帳をぱらぱらめくる。 そうだ「暗い日曜日」を見たんでした。 やっぱりあの映画は、今でも僕にとっては5本の指に入るくらいの作品なんだけど。 何が好きって、やっぱり音楽かなー。 少しずつ足元や視点を狂わしていくような荘重な響きで。 そして救われない舞台設定。(笑 見ていて、指が震えるような気がしました。 あのピアノを弾く指が僕のものであるかのような感覚。
毒、を。 その杯に、ひとたらし、ふたたらし。 そしてあの旋律を、最期に。
助けられないなら手を伸ばすな。 僕に向けて。 その視線も心も言葉も。
僕はけっこう不遜な人間なので。 そんなことを思うときがあります。 ヒトのコトバでの思いやりとか慰めとか。あんま好きじゃなくて。 そして益にならない自分なら、居ても居なくても同じ、いや居ないほうが良い、と思うときがあります。 僕が居て、1のモノが1.5や2以上にならずに1のままなら僕の居る意味はないと思います。
・・・あんまり、それが間違ってるとは思わない。 もっとも、そう思うことも無益だけど。 そう思っても改善策が見出せるわけではないからね。 ただ僕が尻尾を巻いて逃げ出す言い訳になるくらいで。 精神的に落ち込んでいるときは、こんなふうに考える確率が高い。 ただ、僕以外に1のモノを2や3にできるヒトが居るなら話は別だ。 そのヒトに席を譲って僕は帰る。すたこらと。
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今日も本当はチョコレートリキュール入りミルクを試してみたいんですが。 うぬ。 どうかな、まだ時間あるかなー。 あの、えもいえぬ酩酊感がぢつに蠱惑的です。 むふふー。(笑
2003年07月24日(木) |
明日また会いましょう |
PCのフリーズする回数が増えてる。絶対増えてる! きー。 別に保存されてるデータに異常がなかったらそれでも良いんだけどっ。 だけどモノを書いてる途中にフリーズされると、もうそれからPC再起動させて書き直す気分にはなれなかったり。 うにゃー。
そんなこんなで、昨日は11時半ごろにPCさわってたんだけど、その直前に飲んだチョコレートリキュール入りミルクが回る回る。 洋酒系はひさびさだったもんで。 なんでかなー、日本酒だと平気なのに。 ほんの5㎜程度しか注がなかったリキュールがこんだけ回るとは。 おかげで12時半くらいには素直におねんねしてました。 ぱたん。て。
**
あのひとに電話する。 じゃなくてあのひとから電話がある。 だけど会えない、と思うと急激に喉が重くなる。 僕の中では。 あのひとに、会えたらそれで何が変わるわけでもないんだけど、・・・これで僕が東京とか行っちゃったらどうなるんだろう、と思ってしまったりする。 たぶんオンラインではある程度会える。 メールもできるし。 だけどリアルじゃないと思うのかな。
たぶん今よりずっと淋しいと思うんだろう。 晴れた日に、雨の日に、あのひとに会いに行きたいと思う回数がずっと多くなるんだろう。 ・・・だけど、 手を伸ばせば届く距離に焦がれる人がいるのは精神衛生上よろしくなかった。 本能と理性のギリギリと拮抗する音が聞こえて、 少しずつ精神が病んでいく感じで。
「明日はきっと、晴れだ。」 なんて書いておきながら、いや雨だろ。なんて心の中でツッこんでた僕。
予想にたがわず朝から雨。 ざんざん降ってる雨音で、PCの音が聞こえづらかったりしつつ。
なんだかうみのおとがする。
遠くで。 コクトォが詠ったような海の響きかどうかはわからないけど。 ・・・たぶん、ただの車の行き交う音や風の音がそう聞こえただけだと思う。 だけどこの海から遠い街で、はるかに海の音が聞こえるならそれはちょっと素敵だ。 なんて。
このあいだ、ロシアの映像をテレビで流していて。 白樺の林が綺麗だった。 夏は本当に、木々の緑が明るく映えて、白夜でずっとお祭りみたいな夜で。 祝日にはクレムリンから花火を打ち上げて。 トーポリの樹がいっぱいに綿毛を飛ばして、そのふわふわが妙に好きだったなぁ、なんて思い出した。 なんてゆーか、お金さえあれば天国みたいな街でした。 もちろん冬は極寒なんだけどさ。 でも冬も、雪で白く染め上げられてやっぱり天国のようで。 あんまり変わってしまわないうちにもう一度行くんだ、って思ってたけど、たぶんもう遅いんだろうな。資本主義化しちゃったし。 なんだかね、お菓子はあんまり美味しくなかったけど、パン焼き機と圧力釜とで僕たちはいつも幸せでした。 アイスクリームがめちゃくちゃ美味かったし。(笑 日本人にもけっこう親切で。 うん。 またきっと行ってみようと思います。
2003年07月22日(火) |
あのひとの夜に溶けるように |
あつい。 じりじりと焦がされていくような。 最近、屋内で過ごす生活が長くてめっきり老けこ・・・もとい、弱っちくなってます。 うにゃ。 今週はちょっと引きこもって勉強するつもりで。 あーでも明日、映画に行きたいなぁ(死
そう、えらくカウンタ回ってるなぁと思ったら、美女入門のフクナガさん が文中リンクしてくださったらしく。 かなり照れつつ。 ありがとうございます~。 なんか、「日記が好き」って言ってもらえるのってすごいくすぐったい気分。 メールをくださった、ひろさんにも特大のアリガトウを。 なんてゆーか、びっくりでした。(笑
**
ちゃんと言えるときに「愛してる」って言っておかないと後悔しそうだから、なんとなく勢いで愛してるよと言ってみる。 少し寝惚けているような振りをする自分が情けないけど。 僕の言葉があのひとの夜に溶けるように。 きらきらと、水面に落とした硬貨が光りながら沈んでいくように、 できるならそんなふうに手に取れない輝きのように明るく光るといい。 少し切なくても。 うん。 明日はきっと、晴れだ。
たくさん てのひらからこぼれていく、 あのひとは知らず、 あのひとは気付かない
ゆるやかに、 くびをかたむければはらはらと花びらは砂のようにくずれて うっすらとゆびさきにしろく 灰が かすかにのこるだけで
朝は夜のなごり、 夜は夕のなごりをいつまでもとどめて みつめつづける眼にはきらきらとくらやみのなごりを 薄らに溶かして ひえてゆく
それは抱き寄せられるままに逆らわなかったわたしの罪科(つみとが)ですね
あれはなつのひ つよい青と緑のまぶしいひかり 奪うくらやみに それは 唇無くともこの腕無くとも みつめつづける眼ひとつででも犯し得た戒律でした、
のぼる端から階段は崩れていって足元にはいつも残像が置き去りになっているだけで 足を 絶えず踏み出していなければきっと うしろを振り返ってしまうから、 ただ 戻れないと後悔するためだけに、
たくさん、てのひらからこぼれていく あのひとは あのひとは 知らない。
今日は1日ずっと家に。 暑かったです!京都は。 そして頑固にクーラーをつけずに頑張る僕。 ・・・でも流石に昼過ぎには挫折しました。 文明の利器の偉大さに感涙しつつ、昼寝したり(爆
**
手のひらをやわらかく、広げる。 じっと手を見る、と詠った人は自嘲を込めてそう詠ったのだろうけど、 たぶん僕も彼と感じることは同じだ。 まぁ僕はまだ他人に借金をしないで妻を内職漬けにしないだけマシかな。
昨日は夜、電話がかかってきた。 「~しないでください」って、 言われても、正直むずかしい。 僕はそうしたくてしてるわけじゃないし。 だから気持ちだけ、ありがたいその気持ちだけ、もらっておくから。 だからそれ以上僕に何も求めないで。
なんだかね、ちょっと今最悪なので。 あんまりちゃんと日記書けてないです、ごめんなさい。 ・・・みたく、僕が悪いことじゃないのに謝ってしまうくらい精神的に弱ってると思います。 それでもいいんだけど。 たぶん。 何にも言わずに倒れる、とかカッコイイのかみっともないのかわからないようなことはできそうにないし。 精一杯に信号を発信するだけです。 言葉で、身体で、ココロから。
・・・大学、行かなきゃなぁって思うんだけど、時間が取れないかも。 色々忙しくて、色々手一杯です。 今いちばん自分でイヤなのは、独りでいると際限なく本を読んでること。 勉強とかじゃなくて、逃避だコレは。 今の家ん中では、別に僕だけが大変なんじゃなくって兄貴も母親も父親もみんなテンパってるような状態で、一家団欒なんてはっきり言って幻想だ。 同じテレビ番組を見て笑ってても、一家4人がお互いにその場の微妙な均衡と雰囲気を壊さないために弱々しく笑っているのが現実。 ・・・って書いてるとなんだか末期的ですね(疲 そう聞こえるほど絶望的ではないと信じたいんだけど。
今僕が欲しいものをランダムに挙げるとするなら(たぶんそれがいちばん本能的だ)、 あのひとを腕に抱いたまま眠ることのできるたった一晩の時間。 詩を書き散らすことのできる穏やかで忠実なパソコン。 安定。うわべだけでもいいから。 そして僕を慰めることのできる、何でもいいから心地好いもの。 何でもいいから。
何でもいいからあなたにとって有益なものでありたかった。 生まなければ良かった、って言われないように。 子供の出来には恵まれなかった、ってもうこれ以上言われないように。
どうもNetscapeと別PNのHPサーバーとは相性が悪いらしく、文字化けしてどうしようもないのでしくしく泣きながら日記を先に書いてます。 うにゃ、ひさびさに更新しようとかするとこうなるんだからー(泣
この爽やかな陽気も今日で終わりのようですな。 残念。 明日はまだ曇りだからいいか・・・って言っても蒸し暑くなると京都は地獄です。 まぢで。 もう、外に一歩出たが最後、押し寄せる息も詰まる熱気と湿気。て感じになります。 うん。 まだ今年は祇園祭が爽やかだったので良しとするか。
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今日も一日読書と昼寝。 いや勉強しろよお前。・・・って思うことは思うんですが(汗 つい足が図書館に向かってしまい、本を借りてくるとつい手が伸び、本を読み始めてつい枕に頭を落としてウトウト。 悪循環です。 (いや循環してないし)
伊坂幸太郎『重力ピエロ』。 このヒトについては『陽気なギャングが地球を回す』から読み始めたので、今日の『重力ピエロ』はちょっと重い感じがしました。 でも内容としてはそれなりかな。 個人的には「夏子さん」がヒット。 図書館で予約してからずいぶん待たされたけど、そんなに人気作家さんなのでしょうかね?
そして続くは三浦真奈美「アグラファ」シリーズ。 筆も話の内容も筋もけっこう軽いんだけど、まぁ重くないから読んでる、という感じかな。 続きが読みたくてたまらん、って感じではないんだけど。
あとは平岩弓枝「御宿かわせみ」シリーズ。 まぁこれもヒマつぶし。 読んでるとすぐに話の筋がわかってしまう、と言うか、もうこれは定型化された連作だなぁと思って感心する。
なんてゆーか、もっと中身の濃い本を読めよ、って思いますね。 自分でも思うんだけどね。 でも僕はあんまり書評とか信頼しない人間なので。 本は読んでみる以外に無い。菓子は食ってみる以外に無い。 そういう主義なので、時間が勿体無いと思ったら途中で読むのを止める以外に無いのです。 著しく不経済ですが。
今日は祇園祭に行ってまいりました。 僕はもう大学の授業も終わったので、昼間っから浴衣姿のひとと待ち合わせてぶらぶら(笑 梅雨の晴れ間、ひどく爽やかな陽気で、風が良く吹いて気持ちのいい夕べ。 いっぱい買い食いをしました。・・・って言っても数回だけどさ。 なんだかそういうの久しぶりで、シアワセな気分でした。
普段から見慣れた町がお祭り一色になって、普段閑静な町並みが人でごったがえして、祇園祭ってのは不思議だ。 時間を区切ってだけど、車を通行止めにして歩行者天国にしてしまった通りは陽気な顔の人たちであふれて、 与謝野晶子が「こよひあふひと皆うつくしき」と詠ったように、 幾多の提灯に照らし出された人々と町並みはやわらかな光に穏やかにあかるい。 それは燦然と眩しいばかりに光を浴びせかけられた都会ではなくて、あくまで奥床しい行き届くだけの灯りで照らされる人間の営みで。 だから都会では忌まれるべき暗闇も、そこでは安らぎに満ちている。
・・・だから小さく、君に口付けても誰も気付かない。
2003年07月14日(月) |
世界はいつも、切なく広くあかるい。 |
Web上で日記を書く、というのは正直微妙な作業だ。 時々「信じられない」とか、「なんでそんなことするん?」とか、それに近いことを言われる。 いや、僕自身そう思う部分はあるんだけども。 でも書いてる。 確かに、日記っていうモノは他人に見られることを前提としていない、本人だけのための備忘録に近いものだと思う。 本来は。 だからそんな日記をWeb上で書くってのは、言葉は悪いけど露出趣味のある人間じゃないか、みたく思われるらしい。
でもその一方で、その日記が文学や資料として後世に伝わっているのもまた事実で。 たとえば「アンネの日記」、「三条実朝日記(?)」、etc.。 ・・・しかし、「アンネの日記」を出版したお父さんの気持ちはちょっと理解できない。 読んでみればわかることだけど、女のコのかなり私的な部分まで書かれてて、僕なんかが読むとちょっと赤面する。 娘のプライバシーとか守ろうって気が無かったんだろうか。 僕はまず絶対に親に自分の日記を読まれたり公開されたりしたくない。 それがある程度公的な内容ならいざ知らず。 たとえば今日失恋しただの、いやらしい夢を見ただの、・・・いや絶対イヤでしょ。 たとえ僕が既に死んでいたとしても絶対ヤだ。
そういう僕が、なんでこんなふうに日記をWeb上に掲載してるかって、その正確な理由なんて誰にも理解できないししてほしくもないんだけど、 たぶん僕の中の露出趣味な部分とそれを抑えたい部分と、その両方が働いて、こんなカタチで日記を書くことに落ち着いたんだと思う。 自分でもややこしいんですが。 吐き出さずにはおれない部分を吐き出しているだけです、っていうのとも違って。 うん。 言葉が誰にも届かないのは淋しい。 でも特定の誰かに届けたいわけでもない。 誰の、どんな反応も無くてもいいから。 ・・・って、思ったり、するんだけど、ね。
雨に降り込められてると、どうも眠気が襲ってきてしかたない。 おかげで2度も昼寝をしてしまった。 横になって本を読んでいて、ちょっと目を瞑ると気持ち良くなってしまってすーっと寝てしまう。 枕の誘惑。って気分で。 でも昼寝をすると、起きたときの気分が最悪なんで普段はやらない。 今日はなんとなく、雨の音につられたみたい。
**
ヒマつぶしにぱらぱらとガイドブックを見る。 いや、京都の町のなんだけど(汗 ちょっと老舗っぽいカフェに行きたいなと思う。 前田珈琲にはけっこう行ってるけど、イノダコーヒーにはもう1年以上行ってない。 イノダコーヒーはカウンターに座って、ウェイター(?)がネルでコーヒーを漉してるのを見られるのがいい。 コーヒーカップが分厚くて大きいのもいい。 古き良き時代の、旦那衆が集うカフェみたいな雰囲気が残ってて、ノスタルジーを感じたり。
んー、しかし祇園祭で混雑してるかな。 17日まではどうしても人通り多そうだしなー。 昨日乗ったタクシーの運ちゃんがぼやいてました。 まぁ景気がイイのはいいことです。 うざいけど。(笑
2003年07月12日(土) |
それは間違いじゃないよって、言って。 |
何かあかるいもの。 朝。 太陽。(でも晴れた日の太陽は断罪するように鮮やかすぎて冥い。) 光。 希望。(でも希望はいつも絶望を許さないだけに残酷だ。) 空。 恋人。 花。(でも花は淫靡に暗い。) 明日。
組み合わせたあかるさが不意に衰えるのは、そこに罪を見出すからだ。 ねぇ、何度も 何度でも かなしいって、言って。
甘美な味の告解。
間違えない。 自分を分析する。 何度でも切り裂いて自分を分析する。 間違えない。 たとえば僕の、
そこにあるのは悦びと痛み。
あしあと なんか、残さない、 残さない、 けど、 アナタのココロに烙印を押して逝くから。
恋人に教えてもらったアイスを食べる。 口の中で、少し溶けて柔らかくなっていたアイスがとろりとほどける。 新作か何かでキャラメル味が出てた。 あのひとは何してるかな、と思いながら読書な午後。
恋人に、初めて会った日の話を聞く。 ・・・何か文法おかしい、と思われそうだけど。 僕が憶えてないこととか。恋人の視点から見たあの日のこと。 単なる年下のヒトでしかなかったあのひと。 何故僕に興味をもったのかわからなくて。 でもなんだか、あの日は空気がきらきらしていた。
このヒトの恋人になる人は大変だろうな、と思った。 なんとなく。 12月で、薄着をして外に居た僕はとても寒くて、手が凍りそうで。 だけど、 あのひとに馬鹿なことを言ってみたりして。 このヒトの手に触れてみたいと思った。 なんとなく。
このひとを、恋人に、なんて思ってもいなかったと言ったら嘘になる。 だって僕、根っからの浮気性だし。(死 でもそんなことにはならないと、思って。 僕の目が綺麗に見えているといいなと思った。 たとえ僕がどんなに幸せそうに見えてても。 反対にどんなに薄汚く見えてても。
せめて、このひとがずっと幸せに生きていってくれたら、と思った。
あぁこのひとも ぜつぼうのにおいがする
とおもいながら。
夢を見る。 ぎゅっときつく抱きしめる。 なのに乾いた夢だ。 少し、あつい、朝の光を夢うつつに感じながらシーツの上で溺れそうに泳いでいる。
遠いヒトが胸に飛び込んでくる、もう 抱きしめなきゃいけない筈はないのに引き剥がせないでいる。 誰かのかなしげな視線をちりちりと首筋に感じる。 あつい。
・・・そんなに 欲しいなら、持っていけばいい そう言ってしまいたくなる。 あつい。 僕なんかアナタのその嘆きに値するモノではないのに。
2003年07月09日(水) |
1通のメールにも5MBの魂。 |
おや。 時計を見るとまだ10時過ぎだ! うわー、なんか嬉しい。 風呂から上がってくる時間が早いのは夏っぽくていい。 そして寝るまでの時間が長いのものんびりできていい。 うにゃ。 最近、寝るのが2時近くなってたりしてたんで(何もしてないのに!)今日くらいはさっさと寝ようという気になりますね。
**
ケータイのメール容量が一杯になりつつあったんで整理。 なんとなく1年くらい前のメールとかを見る。 「何やってたんかな?」って思うのやら、懐かしいのやら、色々。 だいたい整理しつつ残してあるメールばっかりのはずなんだけど、どういう経緯で残したのか謎なのもけっこうあったり。
苦しい内容のもある。 結局知らない振りをして過ごしてしまったメールとかも。 わからないやつはほとんど消した。 ・・・でもこういうの、ケータイの機種変えたら消えちゃうんだな。 それを思うと、なんだか無性にさみしかった。 こういうときは、ちゃんと手帳をつけよう、って思う。 たぶん僕は不精だからすぐに忘れてしまうんだろうけど。 電子記号じゃなくて、形に残しておかないと消えてしまうんだったら。 ふるえた文字でも残しておこうと思う。 残しておかなきゃと思う。
今日は掃除機をいじってたら一日が終わっていました。 いや、気分的にはそんな感じ。(笑 母親が通販でいきなり掃除機を買ったんですね。 ・・・てゆーか今は僕の家には2台も掃除機あったんですけどね・・・(黙
ある日家に帰ると玄関に馬鹿でかい箱がありまして。 「これ何なん!?」 と尋ねると母親はひとこと、 「掃除機」 いやそれは見ればわかるし。 ・・・なんでもイタリア製の、水フィルターを使った掃除機で、吸引した空気を水にくぐらせるために、排気が綺麗な上にマイナスイオンが出て部屋の中が快適になるんだとか。 はい。 それはいいんだけどさ。 1回使うたびに水を2.5リットルもドラムに入れなきゃいけない上に、使い終わったら即座に機械全体(ほぼ)を洗浄せねばならない。 そして図体がでかくて重いので、・・・たぶん年寄りになったら使えません。使おうとしたら階段から転がり落ちる。 ・・・というわけで、僕が箱から出して組み立てて家じゅうを掃除して、更には掃除機も掃除するという羽目になったんですね。 うにゃ、疲れた。
・・・しかし、使うのにいちいち水を入れ、水を捨て、洗浄せねばならないような掃除機ってどうなんでしょうね? まったく。 全体でたぶん2時間くらいかかったり。します。 そして洗ったあとは日陰で乾かさねばならないので場所を食います。ただでさえでかいのに!(爆死
・・・そしてそれよりも、うちに余ってるあと2台の掃除機の始末をどうするつもりでしょうね?うちの母上は。(脱力
あのひとにくっついて、眠りたいと、思うのは僕の本能の一部。
あのひとに、目を開けない やわらかな輪郭の世界で 生きていてほしいと思うのは僕の身勝手な一部。
そしてあのひとの、しあわせが 僕のと重なっているように願うのは、 僕の 既に枯れてしまっていたはずの情熱の一部。
正直にあなたが好きだと言っておきましょう。まるでクリムトの絵のような絢爛と荘厳のあいだで。
**
うにゃ。 昨日・今日となんだかシアワセな2日で。 とてもよく眠れそうな感じ。 んー、明日はちょっと古本屋に、たまった本を売っぱらいに行かなきゃ。 高く買ってくれるところ無いかなー。 今月はまぁ、もうあんまり出かけなさそうだけどやっぱり金欠なので。 てゆーか僕が毎日本を買いすぎるのが悪いんだな。 毎月3万は本に使ってます。ってそれはやばいよなぁ、ということに今さら気付く僕。 遅いか。(爆 その話をしたら友人に「ありえへん!」と絶叫されました。 そこまででもないんやけどな。むー。 うちの家は、服とかには金をかけないけど、本にかけるお金は無条件で出してもらえたりする家なのです。 ・・・とはいえ僕が買うような小説なんかには出してもらえないけどな。 イイのさ、別に。 今度から控えるさ。(本当か?!)
2003年07月05日(土) |
はらはらと散る雨粒のとなり |
カゲロウ
そうだ一瞬の神様の幻視 細すぎる指の間からこぼれる光 筆を置くことができずに机を離れられない あの日 カミサマはゆっくり私の手を引いて 木立の中 セミの音が反響する山を下りていった 木漏れ日がきらきら 高い木々の梢から仄かに降り注ぎ 足の下でひとつ 乾いたセミの死骸がくしゃりと潰れた
あの かろやかな足取りの中 カミサマの白い背を見つめ 導かれ 無秩序な土の段を下って 土と樹と 生の死の匂いがした 森 汗の浮く肌 絡む 指 下りてはいけないと 背後からの声を聞いた気がした けれど 振り返ることも無く ただ不安なままで カミサマに委ねた手はあくまで暖かかったから
土の上に散る セミの残骸 崩れかけた腹から 何が滲み出るわけでもないから そこに死の不様さは ない ただ憐れ 憐れなだけで なのにこの罪悪感は何だろう
カミサマが 先に立つ あの はらはらと 木漏れ日の落ちる あの道は ゆるやかに ゆるやかに山を下り 生命を奪えないカミサマは そのあいだ一度も口をきかなかった 足元で壊れゆく 命なきモノには目もくれず ただ私の手を そうっと包んで
次第に震えだす指が カミサマの手の中で 近づく下界に慄いたけれど ためらいの無い背中は 私を振り返りもしなかった だから いつだってあなたは平気なのだと 思っていた
光が斑(まだら)に染め抜く 石畳の上 私の眼に 一瞬を見入り 唯一絶対の カミサマは そのまま ばらばらとくずおれた 下り終えた山から 生々しく セミの声の反響が落ち来て あなたの身体を包んで
いつかこの手が離され 神の手があなたを 打ち砕くことを 確かに私は もう悟っていた。 だから私は ずっと ずっとあの森の中をあなたと 歩いていたかった
カミサマ ねぇカミサマ あなたに憧れて 焦がれて でも私にはあなたと 光の下を歩む価値などあるとは思えなかった
気付き 傷付く日の光の下 だから木漏れ日の中 時だけを重ね そのあなたの傍らで 生命の歌を詠って あなたの手を取って ゆっくり ゆっくりと歩を進め すい と 見上げれば木々の間に見える眩しげな空に憧れることもなく
2002.1.5
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一年半ほど前に書いたものなんですが。 なんとなく、アップしないまま(?)だったのを持ってきました。 なんてゆーか、晒し状態。(爆
今日は友人のオケ部の演奏会へ。 めちゃ上手かった!びびっくりで。 行ってよかったです。楽しかったし♪
2003年07月04日(金) |
たとえば花占いのように |
なんだか最近、言葉を出し渋っているような感じかな。 たぶん忙しいのと、感情を乗せた言葉を吐いたりしてる割合が多いので。 少し疲れたり、します。
まぁ、他人に向ける愛情が多いのは良いことだ。とか思ったり。 だって愛情が無かったら怒ったり慰めたりしないし。僕は。 どうでもいい相手なら放っておく。 なくしたくない友人ならそれだけ、正直にリプライするし。 えこひいきする。 応対の面で。 けっこう僕は自分なりに物事の順位づけが厳然とあるらしく。 人間関係は特に、相手によってすごく差がある。 ・・・基本的には相手の希望を優先する方なんだけどね。
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今日は西宮とか行ってました。 遠いなぁ、って思った。 時間的にはそんなにかからなかったんだけど、乗り換えの回数が多かった・・・。 乗り換えの回数が多いってことは階段の上り下りが多いってことで。 運動不足もあって膝が痛い(爆
帰りに、高校の頃から見慣れた駅でシュークリームを買いました。 立ったままわしわし食べる。 シュークリームはちょっとかりっとしてるのが良いね。だから作りたてが好きです。 なんだか疲れたので、あとは普通電車でことこと帰った。 小説を読みながら。・・・最近は若竹七海にハマってます。
いつもよりちょっと近くの空の下に恋人がいる、って思うのは少しあたたかい感じで。 会えないのはわかってるから連絡なんかはしないけど、僕ひとり、昼間の少し空いた電車の中から曇り空の下の町並みを見る。
あのひとはたぶん、あのあたり。
2003年07月02日(水) |
嘘つきでも、イイわ。 |
鮮烈な陽射し。 木漏れ日、ちらちらと万華鏡を回すように目の前をよぎる。
ばいばい、ワタシ。 ばいばい、ボク。 力の無いやさしい僕を、いつまで隠れ蓑にしているつもりだい?
気付かないあいだにすっかり弱ってしまった。 大股で、がしがしと歩道の石畳を踏みつけながら歩く。
あなたに、会わない方が気分が安定しててイイなんて、 思う日が来るとは思ってなかったね。
もう処分した方が良さそうな靴だけど捨てられない。 まだ履けるし。 まだ丈夫だ。
本質を見つめなさい。 本質を見つめなさい。 本質を見つめなさい。
まぶしくて太陽に手をかざす、今日はまるで5月みたいな陽気で。 木々の葉っぱが孔雀石みたいにきらきらして綺麗だ。 だけど背筋が腰の上でぐにゃりと横に歪曲しているよう。
捨てた方がいいモノをどれだけ取っておけるかが豊かさの象徴、なんて思ってない?
あぁ、そうでした この左手の薬指、 あの時に あの時に あの時に 切り落としておくんでした。
無心に足を前へ前へと送る、 太陽が、暑いけど綺麗だ。 そして今日はきっと夕空は燃えない。
たとえば、生きているのが明日の約束のためだとしても、
明日なんて本当は存在しないんですよ。
何度も何度も響く呼び出し音。 答えるモノは無い。
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