気分刊日記

2004年05月31日(月) お決まりの月末

平日なのに月末消化。『あなたにも書ける恋愛小説』をみてきた。最近のお気に入りですケイト・ハドソン。でも、胸ないよなぁ、こないだ子供生んだし。でも25だっけ?

 『あなたにも書ける恋愛小説』imdb



2004年05月30日(日) コミックDAY

 もらった招待券が今月中に使わなければならなかったので吉祥寺のバウスシアターで、『キューティー・ハニー』を見た。バウスシアターには以前、ナイロンのSIDE SESSION#1「箸の行方」を観に行って以来だと思うので、10年ぶりくらいの訪問になる。当時はもっと雑然とした小屋だったと思うのだが、入り口こそ田舎の遊園地並だが中は清潔でシンプルでお洒落。トイレ綺麗だし椅子も座り心地がよい。勿論、シネコンとは言えスクリーンの大きさもそこそこだし、音響もしっかりしている。何よりも、今時女性を呼べない映画館はナンセンスとばかりの変わりようにちょっと気に入りました。機会さえあれば新宿のスカラ座とか文化シネマで見るよりは環境的にかなり上です。

鑑賞後は、井の頭線で直線距離の渋谷にでて、『下妻物語』を鑑賞。20分位前に到着したのだが既に満席。まあ、作品が作品だけにヤンキーっぽい女の子やロリータっぽい女の子は勿論、OLや学生も含め、おおむねギャルが多い客層。若い女の子に評判がよければ成功と言って良いのではないだろうか。

今日は私の大好きなディテールが満載!作りこんだおバカと笑いの楽しい映画が連続だったので気分的にも十分リフレッシュできる一日でした。

『キューティーハニー良くも悪くもサトエリ映画である。決して可愛くないのだが抜群のプロポーションとボケキャラを買われて?ハニーとして登場した彼女は、いきなり下着で町を疾走したかと思うと、懐かしの「アイドル王」で見せたような開脚を惜しげもなく披露!終始このテンションで進むみ、もはや庵野の確信犯的な演出と相まってサトエリ・ファンは超萌えまくるのではないだろうか。

更に、お宅のツボを心得えた庵野。市川実日子をメガネっ娘に仕立て上げ、(チャイナのサトエリに対して)アオザイ着せて細いからだのラインを強調するあたりがいやらしい。

かわいそうなのは村淳。最近薄くなってきた頭を帽子で隠しつつ、「RED SHADOW」でも証明済みの軽くてキザなキャラを演じては見るも、本人が何処なく引いてしまっていて、寒い事この上ない。

そのくせ、キャラデザインには、出渕裕、寺田克。更には、松尾スズキやしりあがり寿、始まり、原作者の永井豪までもがカメオ出演するニュータイプからtvBros、ガロまでを網羅するような遊びを散りばめて、これで世界のワーナーが配給と言うのだから・・・。

 『下妻物語』いい意味で、CMだろうがPVだろうが映画だろうが、何を作ってもこの人のテイストが出ている監督っていますよね、中島監督はそういう人です。堤幸彦なんかもその部類に入ります。多分、今回は原作物であった事が的中して、変にこだわらない映像のアレンジセンスと、端的に纏め上げるCM的なセンスが特に発揮されたんだと思う。

主演の二人は可愛いし、ビジュアル的にも楽しいし、不愉快なものは殆ど出てこないので終始みていて新鮮。音楽もPOP。カット数も多く、くだらないものも含めた情報量も多くて画面の密度も濃い。テンポも今の人向け。映画も丁度いい長さ。

個人的に贔屓の劇団“拙者ムニエル”の成田さほこなど、小劇場系の役者を上手い具合に配して、皆が皆はまり役。その中でも一番美味しいと思ったのが岡田義徳!!電話越しに桃子に投げかける言葉はかっこよかったっすよ!やっぱり「ワイルド・フラワーズ」は観ておくべきだった・・・。

あと、ラストで、土屋アンナが“BABY, THE STARTS SHINE BRIGHT”のモデルをやって赤いロリータファッションで登場、パルコの壁にでかでかとポスターが掛かるシーンがあるのですが、さすがモデルだけあって可愛い!!でも、この写真がパンフにも載っていないのは残念・・・!!!
原作読んでなくても、フィーリングでみても十分ハズレ無しの計算され尽くした作品



2004年05月27日(木) いけない事か〜い♪

 お仕事の伝で久しぶりに試写に行ってきました、『シルミド』です。韓国映画とは言え、流行の純愛系ではないので高を括っていたら、20分前の到着でも席が満席でした。

 最近やっと韓国映画に対して違和感がなくなってきたんですが、それはやはりエンタテイメント性がかなり洗練されてきたって事と、物凄くバラエティに富む作品があるので、苦手な作品を避ける一方で、確実に面白い作品にも出で会える確立が増えたって事でしょう。これは、量が質を底上げするって事でしょうか?

『シルミド』indb個人的に最近は戦争物とかは特に避けてしまうのだが、体調が良かったおかけも有って結構すんなり受け入れる事が出来た。

作品全体からは、日活や大映のプログラムピクチャー(「兵隊やくざ」とか)、東映のヤクザ物の匂いが感じられる。とは言え私自身あまりその辺の作品を見ているわけではないので大きなことは言えないが、その時代にあった映画の熱気に近い物が詰まっている。とにかく映画から、役者や現場、造り手の気迫や活気、そういう物を享受してより求めている韓国カルチャーの勢いがひしひしと伝わってくる。

内容に関しては、どこまでが真実かはさておき、事実はある程度定まっている史実を映画化するにあたり、変なリアルさよりもむしろ、登場人物の絆や内面の葛藤などを掘り下げることで作品に奥行きを持たせる方法をとった監督はさすがベテラン大御所監督。(と言うよりも韓国国内でこの事件は周知の事実なので今更しつこく説明する必要がなかったらしい。)

実際、この事件を知らない日本人の私にも、話の流れやオチは直に想像がつくのだが、そこに到るまでに描かれる登場人物たちの絆は二重三重に結びつき、これ切る時のカタルシスは物凄いエネルギーになるだろうなぁと、奥歯を噛み締めつつ見てしまう。このての余韻を残す映画として初期の香港ノワール「友は風邪の彼方に」や「男達の挽歌」、近年の「欲望の街」シリーズなど近いような気がする。

役者に関しては、申し訳ないが日本の俳優をかぶせてしまいがちだった。例えば主演のソル・ギョングに大杉蓮、チョン・ジェヨンには遠藤憲一、もう一人の隊長はでんでん、ホ・ジュノは白竜、途中でコックになる人は竹内力。アン・ソンギですら辻萬長を連想していた。純粋な映画の見方を冒涜するようなコメントでごめんなさい。

全体として、“臭い”“くどい”“暑苦しい”で片付けるのは簡単だが、これだけの群像劇で全ての意志が同じ方向に向けて(途中2人脱落したけど)この仰々しくてストレートな劇を臆面もなくやり遂げてしまう勢いとその魅力や新鮮さは、カンヌを含めた世界中が注目していることは間違いない。でも、この勢いって戦後の日本映画や、返還前の香港映画にもあったものなんだけど、これを乗り越えどれだけの駄作を排出して、それを如何に淘汰選別してゆくかが今後の韓国映画の課題になっていくもだと思う。それには南北問題も少なからず影響を与えるはず。

ただ、戦争映画だからしょうがないかもしれないけど、女気ゼロ!閉鎖的空間において長時間の緊張状態を共有する事によるシンパシーの高まりや、立場や年齢を超えた信頼関係、先輩後輩・上司と部下は勿論、父と息子、兄弟・・・と言った男社会で考えうる男同士の結びつきが超色濃く描かれて非常に男臭い点が見る人を選ぶかもしれない。本当に、全くといって良いほど女が描かれない、と言うか出て来ない。一応主人公が故郷の母の思いを語るのだが、それすら父と息子の関係を物語る裏返し出しかないのだから凄い。
同じように俳優だらけの群像劇だった日本映画「突入せよ!浅間山荘」と比べるとお国柄が良く分かる造りです。



2004年05月24日(月) 日本人でも疎外感を感じています

 なんか社会人として、仕事してないかも。一日中ネットサーフしているダケみたいな日が有っても良いのだろうか?そんな訳で、いつもより早めに切り上げて、銀座で『ロスト・イン・トランスレーション』を見て来ました。

21:30からなので普通に会社が終わった人もちょっと腹ごしらえしてから観に行けるし、渋谷程込んでいません。但し、テアトル系なので水曜日は気をつける事と、終映が23:10なので、ボーとしていると終電逃す事も有るので注意です。

 『ロスト・イン・トランスレーション』imdbそこに住んでる私からしたら「こんなにドライで体臭のないない街だったかしら、東京は?」って感じですね。ま、そう言う空気を再現した映画なので当たりまえですが、まるでニューヨークの様に見えるのはソフィアのセンスなんだろう。スクリーンに映っているからと言うだけではなく、ソフィアというフィルターを介してみる東京は我々東京に住む日本人から見ても異世界に見える。これは、映画として凄く正しくて完成度が高いって事。だって、映画はあくまでもフェイクションなんだから(ドキュメントは別)。

主人公はソフィア・コッポラ自身の投影だと言うのは周知だが、それをしてカメラマンの旦那は‘スパイク・ジョーンズ’、来日中の下品女優は‘キャメロン・ディアス’だと言う評を某所で読んだのだが、そう思ってみると笑いも増える。

単純な興味から行くとビル・マレーとスカーレット・ヨハンソンが何時キスをするのか、本当にキスするのだろうかと言うフラストレーションを持続させるのだが。それは、勿論ラストまで引張る。ビル・マレーの演技は相変わらずニヒリスティックで飄々としているのが良い。で、スカーレット・ヨハンソンてカワイイか?綺麗か?現時点ではキルスティン・ダンストと同じくらいのブスカワだと思うぞ!

外国人にとっての対日本人、又は海外における日本人のコミュニケーション能力は世界有数の未開レベル。私が海外旅行、特にヨーロッパに行くのはこういう気分を味わい、日本語の聞こえない、コミュニケーションが疎外されまくる状況に置かれたい、と言うのが理由の一つ。そんな状況下に置かれてしまった普通なら交わらない二人が交わすある意味、ストックホルム症候群的男女の交流



2004年05月22日(土) 31度線突破!

 昨日は私の聖誕祭だったのですが、23:00まで残業してました。なんかもう、この歳になると、祝うのも面倒臭いし、何かもらうのも仰々しい。強いて意識するのは疲れやすくなった時かな?

ま、日々変わらず徐々に向上してゆく事を望みダラダラと行きましょう。結局変わらぬこれからです。

今日は、『リアリズムの宿』『ドラムライン』。本当は「死に花」とか、「ホーンテッド・マンション」とか、「世界の中心で愛をさけぶ」とかの券があって観に行かなきゃいけないんだけど、気が進まない。観たい映画なら「スイミング・プール」とか「ドーン・オブ・ザ・デッド」、「バーバー吉野」「あなたにも書ける恋愛小説」「ル・ディボース」etcなんか有るんですが金と気力が持たない・・・。あ、「トロイ」は観る気はないけどやっぱり観に行かなきゃいかんのかなぁ。

なんか最近屋内のエンタテインメントばかりの日々なので、スゲー野外レイブ・イベントに行きたくなっちゃいました。フジロックは疲れるからパス、WIRE04埼玉横浜だっけ?もうすぐラブ・パレードの時期だしなぁ、もしかしたら職場が無くなるかもしれないのでタイミング的には行けるかも・・・?

 『リアリズムの宿』ボケ二人、“間”でみせる初期ビシバ・システムや、ラーメンズのショートコントの積み重ねの様な雰囲気。とにかく、ツボをズラすことで脱力な笑いがいい。午前中・その日の宿×4の8幕構成の場面が変わる度にテンポが変調する。
ストリーじゃなくて“間”で魅せる、変わっった映画。

 『ドラムライン』imdb昨年のこの時期には「8mile」と「ブルー・クラッシュ」と言う傑出した青春映画が公開されていたのだが、今年はこれかな。まあ、昨年の2本があまりにも完成度が高かったので、「ドラムライン」に於ては前出の2本より些か展開が古臭い感じはするけど、十分盛り上がる作品だ。

 ブラスバンド、日本的に言うと鼓笛隊は一見文科系に入りそうだが、十分スポコンドラマ。全体として、ハングリーなエリートの突っ走り、恋い有り、挫折有り、ライバルとの戦いと強力、仲間の後押しなどなど・・・王道の要素が十分盛り込まれていてシャープに仕上がっている。

 しかし、残念ながら主役のキャラが余り深く描かれていないため、今一つ魅力や嫌味な面を感じないので、その分、コーチやライバルや、チームメイトが中途半端に描かれている点にも目が行ってしまう。「8mile」なんかはその点が凄く描かれていたので、周りの浅さは気にならなかった。

 これはひとえに、音楽、演奏シーンに多大なるエネルギーと時間が費やされたためだと思われる。そう言う意味で言うと、後半の大会シーンは圧巻!数チームで競うのだが、ストーリーの都合上全部は観れないのが残念。これは、DVD化した時にスペシャル映像でフルコーラス見せると思うので大いに期待すべし。
ブラック・ミュージック(HIO-HOP)で彩られた「なんと孫六」



2004年05月18日(火) 来月からセーブ

『クッキー・フォーチュン』見てきました。リンゼイ・ローハンって、肉付きのいい神戸みゆきみたいだ。

『クッキー・フォーチュン』imdbこの手の映画は本当にティーン向けですね。



2004年05月16日(日) レバークーゼン並には

 何と『クッキー・フォーチュン』と『ミッシング』が僅か2・3週めの今週で終わってしまう!今日行かねば殆ど無理なんだけど、友人から、今日行われるJリーグ<FC東京vsサンフレッチェ広島>の試合を味スタで見ようと言う事で、地元に住んでいながら、サッカー好きと言っていながら、FC東京ファンなんて言いながら、始めてスタジアムの中に入りました。

小雨まじりの中、スタジアム迄徒歩15分程度の家を出たんだけど、傘さして歩くのが面倒臭くなって近くの駅から各駅に乗ってしまった。いや、ローカルなスタジアムでの試合を見るのって、多分、3年前(中田が移籍する前の年)のパルマで見た試合以来だと思う。取り敢えず、友人お勧めの席は屋根のある2階ゴール裏。ここだと、ガス・サポの応援が堪能出来るらしいので。でも、おれ敵味方関係なく駄目なプレーは腐すし、オモロイプレーは誉める、惜しいプレイには臍を噛むんで怖いなぁ。

勿論、オヤジのスポーツ観戦にはビールが憑物なんだけど、最初に飲んだのはモルツ。もちろん近所の府中にサントリー武蔵野ビール工場が有るから提携しているのかと思ったが、次に来たのはアサヒ・ドライ、その次がキリン・ドライ。私は酒に弱いので、3杯で満足だったのだがエビス・ビールも有るらしいので、売り子で主要な会社は皆飲めるらしい。捜しゃ深大ビールも有るんじゃないか?

肝心の試合はかなり面白くなかったのですが、日本のサッカーを取り巻く環境にちょっと感動。(←最近本筋と違う所に感動する捻れっぷり)先ず、女性が多い。カワイイかどうかは別として、女の子同士でも見に来ているのが凄い。更に子供が多い!!スタジアム内を子供が駆け回っている、それも子供達だけで!!この子供の多さは試合後にも目立っていて、調布に出て飲み屋に入っても家族連れが多い!確実にスタジアムが、サッカーが地域に金を落している。こんな家族がスタジアムに来るって言うのが密着度を現している(当日の入場者やク18000人)。

何だかんだ言って今日みたいなゲームだったらあんまり見る気しないので原さんもっと頑張って下さい。頑張ればこの夏のラコルーニャでのプレマッチに付いて行ってあげる!!(←嘘)

因に表題のレバークーゼンとは、ドイツのクラブチームでFC東京と同じくらいのチーム(レベルはCLレベル)で、スタジアムにはマクドナルドが併設していて、ホームゲームの時にはマックのスタッフがレバークーゼンのユニフォームを着て接客する。飛田給のマクドナルドもFC東京コーナーがあって、多分試合の日にはユニフォームを着ている。



2004年05月15日(土) 予定なんて狂うために有るのさ

 観なきゃいけない映画が山ほど有る(←誰が決めたんだ?)のに昼迄寝ているオイラは、とっと買っておけばいいのに1時間列ぶ手間をかけて“シベリア少女鉄道”vol.10『天までとどけ』の前売り券を当日で入手。実は前売りで買ったものを友人夫妻にゆずっていたのだが、手に入れた券は彼等より1列前と言う、さすが1時間の御利益と言うべきか。列んでいる間に暇になるので近所のコンビニで雑誌BRUTUSを購入して読んでいた。マガジンハウスの雑誌なんてめったに買わないんだけど、4月を持ってGUCCIを退任したトム・フォードの表紙に惹かれたので購入。結構面白かったです。
 舞台もまあ平均点でしたが、新人女優が2人参加して、内一人は染谷さんとキャラが被っているのですが、今後、染谷さんはどうなってしまうのでしょう?

観賞後は一度行ってみたかったごまや系列の“ごまや 新宿東口店”で友人夫妻と夕食。胡麻豆腐以外は今一つ。先週の大豆屋の勝ちですな。さ、次もヘルシー路線で蒟蒻屋へ!(有るのか?)

 “シベリア少女鉄道”vol.10『天までとどけ』これまでの公演を微妙にブレンドしたネタ構成に立体的演出に磨きがかかった感じで、初めての人にも受けそうな舞台。



2004年05月13日(木) 社会人失格してる。

昨夜の不摂生が人生において致命的な事になりそうな今日は会社を休んだ。一日体調を崩して、どんなに「自分が癌で余命幾許もないと言う事実が降って涌いて来ないかなぁ」なんて、人生逃げる事ばかり考えてしまう程バイオリズムの低下でどん底だ。

それでも、絶不調の身体を押して渋谷迄出向くのは、渋谷シネパレスの木曜日は先週から始まった“Men'S Day”というやつで、21日で終わってしまう『ゴッド・ディーバ』を男性が1000円で鑑賞出来から。この劇場は最近改装があったようで物凄く広くて綺麗でオシャレになっている。松竹系なんだけど前から経営者の努力が素晴らしい劇場で今後この“メンズ・デー”を大いに利用したいと思う。で、いま劇場では「ゴッド・ディーバ」はレイトショーなんだけどその前は「CASSHERN」がやっている。それを考えると、どちらの作品も、デーバックを背負ったムサイ映画オタクの野郎ども(含む俺)が一人で来るだけで採算的には失敗な印象かもしれない・・・。

たかが映画800円安く観る為に人生を棒に降りかねない私は、バカなんだと思う。でも、作品がそれだけして観るに値するものであれば良いのだが・・・そうでもないんだなぁ。

 『ゴッド・ディーバ』imdb「CASSHERN」よりはましだろうと思ったが、トンでも八分歩いて五分。映画としてはかなりのトンデモ映画に仕上がっていた。ビジュアルセンスは相変わらず抜群なんだけど、なんとこの映画、“主要3人以外はみんなCGキャラ”と言う、フルCG大コケ映画「ファイナル・ファンタジー」も真っ青の作品!いや、予告編ではいかにもCGキャラみたいなホルス(古代エイジプト神)が出ているのはわかったけど、まさかそこ迄CGキャラとは・・・。



2004年05月12日(水) いかん、誰かに似ている!

 休みボケか、心理的なものか、月曜火曜が物凄く疲れてしまった。で、仕事も早々に切り上げて21日までとなってしまった、『タカダワタル的』を見に行く。

高田渡、個人的には’93年にハウス・クリームシチューのCMに使われた時、一気に露出が増えたんだけど、その時に良く見かけて知ってはいた。そのときも「まだ生きていたのか」と言われていたくらいなのに2000年を越えてからセミ・ドキュメント見たいなものが作られるなんて驚き。

映画はかなり面白かった。多分殆どの人が、観ていると「いせや」に行きたくなる。この日記を見ている友人はそのうちの週末に行きましょう!その後でカラオケ、できればそこで『生活の柄』か『ホントはみんな』(シチューのCMで使っていた曲)なんか歌って見ようと思う(カラオケに入っていたら)。

で、身を持ち崩すような酒飲みで人好きする憎めない生き物が高田渡なのだが、それに近い知り合いが私にも一人いて、それに付き合って飲んで身を持ち崩しかねないのが私だ。取りあえず、彼はまだ(高田渡るよりは)若いので信じられないほど健康、むしろめったに酒を飲まない私よりも健康。血の代わりにアルコールが流れていると言われるほど始終酒を飲んでいる。

地元に着いたらそいつから電話が掛かってきて、吉祥寺に行こうと言い出した(PM11:30)。ああ、そこで断らない私はアホだ。それも、高田渡のように純粋に酒ではない、不純な酒なのだから・・・。

 『タカダワタル的』タカダワタルは犬である。それも、“今年大学を出て社会人になった娘が生まれる前から家にいるヨレヨレの老犬(雑種)”といった風合いである。でも、その犬は家族の皆から忘れられていたりするのだが、いざ居なくなってみると一家総出で心配して探し回り、見つかった時には“犬と家族絆”そして、(実はほぼ家庭崩壊を起こしていた)“家族の絆”が再確認される、高橋留美子の短編みたいな要素を持っている。
 存在が愛されている、存在し続けることが周りの人にとっては当たり前の様な空気のような存在だと思った。
 しかし、あの皺くちゃでボロボロの風体でも、まだ55才だと言うのだから、普通だったらどんな人生だったのか怖くて余り聞けない。本人は「大した事無い人生だよ」と言いそうだけど。



2004年05月10日(月) 板谷由夏 の頃から観ています〜☆

加藤ローサって6才迄ナポリで暮らしていたんだね、ハーフってことですか?6才迄はイタリア語しか話せなかったらしいですよ。でも、今は全然イタリア語を話せないらしいです。で、イタリア語会話アシスタントですか。NHKもアシスタントのポートレートを教材の表紙に使うなんて確信犯だね。まず、ヒアリングは大丈夫そうなので歴代アシスタントを凌ぐ結果になればいいですね。(歴代アシスタントでいまだにきちんとイタリア語を覚えている奴は入るのだろうか・・・)

因に、表題の板谷由夏がイタリア語会話のアシスタントだったのは’96年の事。

さて、11日発売の週刊プレーボーイに、松尾スズキとティム・バートンの対談が載っていました。内容はたいした事無いのですが、取り合わせが面白いので一見してみて下さい。



2004年05月07日(金) 牛肉うどん?ぎゅうにゅう丼?

 ひー!“はなまるうどん”が“吉野屋”に買収された!!出て来た当時は四国発本物の美味くて安いうどんと言う事でしたが、最近では何処言っても中国人の方がメインで調理場に入るんですよ。

どうも彼等には接客と言う概念が気薄なようで、与えられた仕事をさっさとこなす事ばかり考えている、剰え直ぐに怠けようとしているようにさえ見える。これって石原慎太郎並みの偏見ですかねぇ・・・?

因に、今年から働いてい入る私の新しい同僚もこんな感じで、日本人なんだけど訛ってます。気が効かない、融通が効かない、解らない事が有っても知らぬフリ!尻拭いは私に来るんですよ。

あと、経営再建中のカネボウから事業を分離した新会社「カネボウ化粧品」の社長の名前凄くない?知識賢治だよ!知識を賢く治めるときたもんだ!!なんか「賢くなかったら詐欺だ!」ぐらいのプレッシャーを人生に背負わされているんだろうなぁ。



2004年05月05日(水) 今日も何処かで虐待されている子が・・・

ダメ人間の特徴としては、一応夏休みとか連休前にはスケジュールとか予定を緻密に立ててみるんだけど、立てただけで満足して実行しない。そんなダメ人間の多分にもれず、全く無為に過ごした連休最後の日は散髪に出かけました。

行き付けの店の担当さんがちょっと離れた新店に移動になったのでそちらに出向いたら、なんかやたらとゆとりがあって空いていた。でも、ほぼ坊主の様に短くするだけなので、極論「お前みたいなダサイおっさんが、わざわざここ迄来る事もないのではないか?」と言われると返す言葉がない。

さっぱりして下北でちょこちょこ変な物ばかり買物をして、新宿で『きょうのできごと』を鑑賞。なんか、関西弁の女の子が可愛く見える映画だ。

アラブ人と同じように関西人が苦手と行っている私だが、実は、今迄の人生で周りに関西出身の人が居た事は殆ど無く、知り合いにも1・2人いる程度だ。そんな彼等も東京に出て来て長いので結構な割合標準語になてしまっている。正味の話、吉祥寺とかのギャバクラとか行っても、関西弁のオネーちゃんが付いた事は殆ど無いし、博多弁とか九州の人もあった事がない。目下のところ京都弁の女の子に出合う事を期待している毎日です。

 『きょうのできごと』今、日本の映画界で、商業面、評価、作品のバラエティー、本人の能力とやりたい事が最もバランスの取れている是定勲監督が、田中麗奈、妻夫木聡、伊藤歩、柏原収史、池脇千鶴など25歳前後の旬な役者を使い、複数の同時進行する何でもない日常&青春の一コマを淡々と綴る“日本的”「マグノリア」。
 遅ればせながらこの作品を観てわかったのが、是定監督ってポスト岩井俊二的なポジションに居るんだなぁってことです。作る作品の規模が大きい時にも商業的な結果を求められながらも、その作家性を出す事も許され、時には作家性でなんとすることまで求められるという。たぶん、彼の意識の中にはプロヂューサー的な客観視する視線がいつも有るからこの要望にも有る程度答えられるバランスのいい作品が生まれるのだと思う。因に、この視点に秀でた日本の監督に、「月光の囁き」「黄泉がえり」の塩田明彦が居る。
 作品の印象とシテは、全体に物語としては緩く薄いので、メイン以外の話もそれなりに面白いけど同でもいい感じもする。ただ、使っている役者が日本映画屈指の傍役だったりするのでよそう以上に面白くなっているだけ。まあ、そのパートも(役者自身も含め)キャラクターに皆親しみが持てるのがいい。特にメインのパートでは、ダルでもっさい関東者は、関西弁を使う女子に憧れてしまう(実際の役者では関西人の女子は池脇千鶴だけ)。京都弁の女の子いいなぁ・・・とか。



2004年05月04日(火) 羨ましいけど、うれしい。

 1日に知人の結婚式の2次回と言うのにいったあと、何の収穫もなく新宿のギャバクラなるものを小一時間見学して帰宅した後、2・3日は引きこもってました。

4日になってやっと外出。用事は下北沢本多劇場で日本総合悲劇協会vol.4『ドライブイン・カリフォルイニア』を観劇するため。でも、その前に今週いっぱいで終わってしまうジェニファー・アニストン主演の『グッド・ガール』を観に日比谷シネマへ行って来た。

 観賞後に渋谷の人の多さに人酔いしそうになって慌てて下北にいって、久々に会う知人の職場にお邪魔してレイコ−を馳走してもらう。毎度彼女に会う度に思うのが、一緒に働いていた頃と比べ転職してから日々活き活きと若返っているようで羨ましい。生き物として良い女である。

仕事中に長居するのも失礼なので、そそくさとおいとましたのは良いが時間を潰そうと思っていたカフェが早めに店を閉じてしまい困った・・・。

 『グッド・ガール』imdbパンフレットに書いてある滝本師匠のお言葉通り「ダルな幸福、凡庸な不幸」という表現がピッタリな本作。

日本総合悲劇協会vol.4『ドライブイン・カリフォルイニア』


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