気分刊日記

2004年01月31日(土) その程度の体力すらないのか・・・?

 年明けからダラダラと過ごしていたので今月末にしわ寄せがきた。月末も月末31日だと言うので、久しぶりにハシゴした。朝は出勤時間に家を出て、銀座で『永遠のマリアカラス』、新宿に移動して『バレット・モンク』『シー・ビスケット』『ニューオリンズ・トライアル』。なんか、ぱっとしないラインナップに見えるが、実は一番大きな作品と思われる『シー・ビスケット』が一番普通の映画。後は思ったよりも面白かった。
 移動中殆ど何も食べなかったのだが、ず〜と「うどんが食べたい!」(山口みえっぽく)と思っていたのだが、手ごろなうどん屋に出会わなかったので、家に帰ってから自分で作って二玉分ゆでて食いました。

 『永遠のマリアカラス』imdb全体の三分の一まで、「おいおいお前らホントにそれでイイのかよ!」的な話が進み、「結局最後はそうなんだろって」感じで引退間際の老人達があの夢よもう一度と地位と金に任せて我儘してみたものの、ふっと、我に帰って引き際を思い出したって感じ。ファニー・アルダonステージ!ジーナ・ローランズ並にカッコイイっすよ姉さん!

 『バレット・モンク』imdbVFXはベタベタで胡散臭さが激しいんだけど、役者がそれぞれ魅力的。ストーリーも落ちが結構意外性を含んでいてかなり満足いくもの!不老不死を手に入れたとき、何が悲しいって“愛する人が、老いて自分よりも先に死ぬ事”。高橋留美子の「人魚の森」なんかはその辺をよく書いている。そこを考えて見返すと(過程はどうあれ)結構上手い落ちなんだ。
 出演人も、ショーン・ウィリアムスコットがあんなに良い体していたのには驚いたし、アブリル・ラビーン似のジェイミー・キングも結構可愛いかも。役者としてそれほど長くないキャリアなのに、既にパンフには「過去にドラッグで身を持ち崩しそうになったがリハビリ復帰!」なんで書いているって事は今後のヨゴレも厭わないってこと?そして、ユンファが可愛い!イイおっさんつかまえて「可愛い」はないが、久々のコミカル・ユンファが見れてうれしい。主役なのに一歩引いて周りを生かす演技は、同じ香港出身で年齢もほぼ同じジャッキーとは対照的だ。一歩引いたユンファの演技が微笑ましい、「フル・ブラッド」テイストのファンタジー・アクション


 『シー・ビスケット』imdbいい話だと思うんだけど、どう考えても毒にも薬にもならない動物使った、単なる美談

 『ニューオリンズ・トライアル』imdbん、なんか最近ジョン・キューザックを劇場で見るのが多いような。裁判物、それも陪審員制度に焦点を当てた日本人には馴染みが無い題材だで、重い内容なのですが。意外や意外、結構面白いです!さすが法廷物の大御所“ジョン・グリシャム”原作



2004年01月27日(火) やりたい放題

夕方から会社を抜け出して『ハッピー・フライト』の完成披露試写に行ってきた。本国公開時に某所で紹介を読んで「あ、観たいなぁ」と思っていたバカ映画

鑑賞後は会社に戻って終電まで仕事っすよ。でも、試写の時間も就業時間に含まれる!とは言え昼食時間分を抜いて観に行ったので実質30分程度のサボり。たいして働きもせず、「娘自慢で管を巻く」日々の飲み代を会社の経費で落としているウチの会社のオヤジに比べたら可愛いものだよ。だって、外回りの営業サラリーマンとかって、映画館で時間潰し足り車の中で寝てたりするじゃん!?ま、その分ノルマがきついんだろうけどね・・・

 『ハッピー・フライト』imdbなんかね、どうして本国でもたいして受けなかったか分かった気がする。殆ど「キューティーブロンド2」(前半)+「メラニーが行く!」(中盤)+「10日間で男をフル方法」(終盤)なんですわ・・・。それも公開時期が「10日間〜」がロングヒットした直ぐ後、出だし全米4位と今ひとつ。その前には「ジャスト・マリッジ」が1月登場で、全米初登場1位(一応)で4週ふんばっているので、この手のバカ映画は、さすがのアメ公でもお腹一杯だったか?ついでに、このネタ、日本的には「スチュワーデス物語」にも被る。

 要約すると、何時か(王子様が連れでしてくれて)町を出ることを夢見ていた田舎娘が、人生は自分の手で切り開かなくっちゃと一念発起!場末の航空会社スッチーからスタート、実は集中力抜群の優等生だった彼女は次々と試練を乗り越え、遂に夢みた大手航空会社に入って国際線のスッチーになれる!と思った瞬間ライバルの妨害に遭い小休止、それでもへこたれない彼女を救ったのは、彼女の憧れの人物。
 その間出会った彼とは、お互いを尊重して別れてはみたものの、いざ夢に登り詰めてみたら、「これって本当の幸せ?」と疑問を感じてしまい・・・。

 これだけ王道の話なんで、主演と脇役と脚本が丁寧にまとまっていればそこそこのできになるはずなんだけど、主演のグィネス・パルトローがダメ(個人的にはすきなんだけど)。まず、彼氏よりも背&体格がかなりデカイ、態度もでかい。で、地味。プレスの話じゃわがまま言って自分以外のブロンド(若手俳優陣)は染めさせたって話なんだけど、でも地味。「クリスティーナの好きな事」で弾けていたクリスティーナ・アップルゲイトも単にバカでいやみな奴でしか扱われていないのも勿体無い。だって、貶められるグィネスもたいして応えていない様子なんだもの。つくづく言われていた事だけど。アカデミー主演女優賞を取りながら、ここまで花が無い女優も珍しい。せっかく、マイク・マイヤーズが遊んでくれているのに浮いちゃっている。

 ビデオスルーにしておいた方が怪我しなくて済むんじゃないかな〜GAGAさん。僕は好きだけどね。



2004年01月26日(月) うどんが喰いたい

 基本的に会社では書かないんですが、一言『うどんが喰いたい!』はなまるうどんでいいから職場の近所にできて欲しい。京橋まで歩くのはおっくぅで・・・



2004年01月25日(日) なんだかなぁ〜

 明け方飲んで帰って夕方出かけた。ケラの映画『1980』と、そのままレイトショーで『のんきな姉さん』を観た。どっちも何だかなぁ〜、いかにも単館系の邦画だなぁって感じでその雰囲気で見る意識が少し減退。

 どうでもいいけど最近酒抜けるの遅くなったわ。回復力減!何度も言うけど今年に入ってから生命力=生きる意欲が減退しているんであちこちガタがきている。

 『1980』

 『のんきな姉さん』



2004年01月18日(日) 歳をとると涙腺が緩む

 やっと『ラストサムライ』を観てきた。ちょっと男泣きな所もあったけど、感動したのは作品の内容とは関係ないところが多かった。それよりも、もっと別の所、『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』の予告編で潤んでしまった。どうして?っといわれても、なんかがんばってるなぁと思って、ピーター・ジャクソンが。

 『ラストサムライ』imdb



2004年01月12日(月) 日々是修行でしょ?

 成人式らしい。でも、朝から仕事に出かけているので、例年より晴着を見ることが少なかった。ゲレンデのスキーウェアーと、成人式の晴着ほど馬子にも衣装なものは無い。普段ならたいしてトキメかない相手にも思わず「あれ、・・・?」なんて気がするものだ。まあ、どちらも久しく縁が無い私だが、最近周りの同年代がやにわに所帯じみた空気をかもし出しているので、ちょっと物思いに耽ると孤独の影を感じたりしてしまう軟弱者になっている。

 その様な幸せに中てられるに付け“私には、結婚と言う契約の下、同じ女性を愛し続ける事が先ず無理だろう”なんて再認識してしまう。まあ、こんな事もいうのも空元気か強がりか、寂しく観に行く映画は『味』『アイデン&ティティ』。順番的には逆の方がいいかもと思ったり、この二つの前に『ジョゼ〜』なんか観たら、“愛について”な1日になりそうで怖い。

 がしかし、先日の2本『赤目〜』『幸福の鐘』よりも今日の2本の方が芯に来る物があると言う事は、果たして、私がまだまだ未熟なのだろうか、それとも単に愛に飢えているだけなのだろうか?どちらも否定はしないが、「赤目〜」と「味」:「幸福の鐘」と「アイデン〜」の関係式を持って見れば、商業的にはどっこいどっこいな感じもする4本である。最終的には「アイデン〜」と「ジョゼ〜」がヒットと言うレベルになるとは思うんだけどね・・・。

 『味』

 『アイデン&ティティ』



2004年01月11日(日) 周りは何をする人ぞ

 気が付けばもう見続けて2年?5回目となるシベリア少女鉄道の公演vol.9「ウォッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」に行ってきた。私的に念願の下北沢進出!!前回の三鷹から更に演劇界の中心へ迫ってきた感じで、次回は新宿のシアタートップス。でも、第2回公演でも新宿のタイニーアリスを使っていたんだよね、その時たまたまポスターを見た覚えがあるんだけど、結局観に行ってみようと思ったのはココの感想を読んでだったた様な気がする。

とは言え、今回は駅前劇場。


 シベリア少女鉄道vol.9「ウォッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」:



2004年01月08日(木) 8日もたって新年

 今年も、気が向いたら何か書いてゆきます。殆ど映画の話になってしまうかと思いますがまあ心惹かれる映画に出会う事を祈りましょう。

 さて年末年始は殆ど家でゴロゴロ。3日になってのそのそと下北まで『赤目四十八瀧心中未遂』を、4日に『幸福の鐘』を鑑賞。このあと、1月は邦画ばかり『ジョゼと虎と魚たち』、『アイデン&ティティ』、『ヴァイブレーター』、『味』、『1980』を観に行く予定です。

 でも、今木になる映画はこれ『ションヤンの酒家』。予告編の画が凄く良い!要塞都市の様な“重慶”に行きたくなった。あまりにも味があるその風景はちょっとしたブームになりかねないし、写真集も見てみたい。

 『赤目四十八瀧心中未遂』つげ義春の漫画&不思議の国のアリスのような映画でした。

 主人公が太宰的ダメ人間なんだけど、それ程高尚でもなければ屑でもなと言う聊か感情移入するにはぬるいキャラだったのと、主演女優賞総なめの“寺島しのぶ”さんに魅力を感じないんですよ、エロさも、母性も、可愛さも皆無。私を寄せ付けない理由として、この二つが致命的です。

 『幸福の鐘』オチは、観る前に分かりますね。エピソードの並べ方も漫画的と言うか、いかにも日本映画的。まあ、その分テンポがいいのでそれほど長くは感じない。

 寺島進だから話が進む、彼だから黙っていても画になる。でも、彼が記号化する一歩手前ですんでいるのは彼がそれ程BIGじゃなかったからでもある。


 < 過去  INDEX  未来 >


73k [MAIL]