気分刊日記

2003年03月31日(月) 卒業日記

 NHKの語学口座アシスタントのお姉ちゃん達が卒業して行く。大体最後はその言葉の母国に行くのだが、さっき仲根かすみがフランスに行っていたのか?吉岡美穂はイタリアに行ったのか?もうTVを全然見ていなのでわからない!
 での、フランス語会話の裏でやっていた「ろみひー」に懐かしの細川ふみえが出ていて、ああぁ仲根かすみも後何年かしたらこんなポジションになるんだろうなぁと意地悪な事を考えてしまった。



2003年03月30日(日) 春心日記

 春のせいだろうか、気もそぞろ、何事にも集中力を欠く。追い込みで踏ん張り所の仕事もポカが目立つ。そんな最近だけど、どうも春はついているらしくて、先日、加入している電話会社の懸賞で“ビクターDVDデジタルシアターシステムTH-PZ1”と言う物が当った。昨年も、春にラヂオのクイズ番組で16000円分のCD券をGETした。因にその番組は先週最終回で、残業で会社に居た私にいきなり電話をかけて来て、最終回なので番組初の高額商品獲得者としてコメントを求められてしまった。財布を落したりなんだかンだとサプライズが続く3月だが、“禍福は糾える縄のごとし”このラッキーのしっぺ返しとして何時どんな、禍が降り掛かるやら。

 そんな月末に、かなり退屈な作品を観て来ました。こんな、何の感想もで無いぐらいどうしようもない作品を売らねばならないと言うのが小売店の弱い所。今週中に1本宣伝を考えなくては・・・。

 レッド・ドラゴンimdbレクター博士は回を追う毎にばかになって行く。劇中レクターはグレアムに対して“想像力こそ大事”とかいっている割に、本作は原作からの飛躍やオリジナリティーが薄いイマジネーションのショボイ作品になっている。逆に言うと、結構原作に忠実な画作りとストーリーな訳で、その点では駄作とは言い切れないのかも。ただ、別にノートンでは無くても良いのではと思ったり、完全にオリジナルで、レクターが主役のスピン・オフを作った方が吹っ切れたんじゃ無いかなぁ?
 個人的には、原作をきちんと順序で読んでいるので、今更感は否めないのだが、チョットずつ原作と違うとこがなんで変える必要が有るのかわからない。例えば、原作ではノートンの役が、顔面をピカソのように切り刻まれてしまうのだがそこはカットされているし。全作通して出てくるキャラクターの一人“ジャック・クロフォード”が全て異なる役者である事に違和感を感じる。特に今回、ハーベー・カイテルの様な無骨な感じの親父がFBIの上司役ってのが合わない。どっちかと言うと、彼は叩き上げの刑事じゃない?
 あ、フィリッピ・シーモア・フォフマンは相変わらずげすで不潔で汁を出して、パンツいっちょになるので合格点。



2003年03月23日(日) 膠着日記

 生活リズムが膠着して来た。私のもっとも危ない状態“飽き”が訪れている。仕事に対しても私的な人間関係も、趣味の映画や観劇に対しても新鮮さが失われて来ている。とは言え、今更転職も難しいし、新しい人間関係の構築って非常にエネルギーを使うのでめんどくさい。ただでさえ、最近の忙しさにこれまでの人間関係がおざなりになっていて、友人を何人失っているかわからないのだ。これを5月病とでも言うのだろうか(まだ3月だど)?
 で、映画は出合いでしか無いので置いておいて、演劇でちょと違うものを観ようと言う事で、たまたまDMが来た‘サイモン・マクバニー’演出:『エレファント・バニッシュ』のチケットを購入してみた。5月末の予定なのだがどうだろう。でも次の日に『ドント・トラスト・オ−バ−30』が有るので観た後にじっくり考える余裕が少し無いんだよなぁ。そのついでに覗いた世田谷パブリックシアターって凄く理想的で、魅力的な運営をしている。こんな公演までやっているなんて、行ってみたいけどちょっと恐れ多い。これだけ充実したプログラムを組んでいて、きちんと採算が取れているのならそれは物凄い事だと思う。いいなぁ世田谷市民って。私にっとて世田谷市民区民に成れる日は自分が1ランクUPした時だと決めている、何時になるんだろう・・・。

 今日財布を受け取りに行った。1日開けて取りに行くなんて随分御気楽なものだと思われてしまうが、単に銀座に財布だけ取に行くのが面倒臭かっただけ。その足で『猟奇的な彼女』を観る手も有ったが、それは恥ずかしすぎる。受け取ったのが同劇場の窓口だから、落した財布からチケット出して入場ってなんかみじめ。

 その足で、会社まで歩いて5時間程仕事をした。タイムカードの機械が新しくなっていた。で、結局帰りに新宿で『猟奇的な彼女』を鑑賞。完全ハングルの映画は初だったのですが、それほど抵抗なかったです。

  天本英世さん(享年77才)が亡くなったんですねぇ。“仮面ライダーの死神博士=イカデビル”のとか、“マシンマンのプロフェッサーK”などが真っ先にあげられ、彼には不本意な報道のされ方をするのかもしれないけど、生来反骨的な方だったので彼の名誉のためにもできれば岡本喜八作品、『血と砂』とか『殺人狂時代』『愚連隊西へ』、百歩譲って『大誘拐』を代表作にあげるべきかと思うんですが・・・。
 まあ、本人の思いは別に(ドラキュラ俳優は“岸田森”に譲るとして)近年特に、その長身・年齢と言い、特撮が多い出演作(ハマー・プロならぬ円谷)と言い“日本のクリストファー・リー”的な位置に居ましたよね。
 ずっと世田谷の一軒家に住んでいたんだけど、立付けが悪く地震で玄関が開かなくなったとかで世田谷公園で寝泊まりしていたり、都内の友人宅を泊まり歩いていた時期があって、その時たまたま私の友人の父が知り合いだったため彼の家にお邪魔していた、と言うのを聞いてうらやましく思いました。やはり、彼の「スペインで死にたい」という望みは叶えられませんでしたね・・・。私も「旅の途中で行き倒れたい」と言うのが望みなんですが・・・。

 『猟奇的な彼女』



2003年03月21日(金) 天国日記

 実は今週2回程会社に泊まっておりまして、昨夜も朝9時半までおりました。そのまま家にかえって寝てしまっては身体に悪いので、曝睡覚悟で映画を3本程観て参りました。その間、前日の20時以降食事は無しです!だって、空腹が満たされると眠くなるから。
 で、見た映画は『ヘブン』『青い炎』『卒業』の邦画2本を含むあんまり疲れないラインナップは、洋物が多いと字幕を見るので目が疲れて寝てしまうから。でも3本目ではかなり曝睡モード・・・。なんで『青の炎』ごときで寝なかったのに『卒業』で寝てしまったのだろう、‘あやや’の分を差し引いても映画的に逆でしょ!?
 あと、ついてるんだかついて無いのかわからないんですが、最後の映画館で財布を落しました。地元に帰ってスーパーの買物カゴにアボガド2個とその他いっぱい入れてレジに着いて、いざ御会計の段で気付きました。恥ずかしかったです。電車の中か映画館と思い最後の『卒業』を見たシャンテシネに電話したら、なんと無傷で届けられていました。お金もそのマンマ。実は『オイル』のチケットとか『ドント・トラスト・30』の券が入っていて、かなりブルーになってしまい、その日は寝て暮れようかと思っていたのですが、結果オーライでした。久々にドキドキするスリルを味わえたと思えば儲け物かな?

 *3月16日に『DIE ANOTHER DAY』と『ダークネス』と『カルマ』の感想を追加しました。

 『ヘブン』imdb

 『青い炎』この作品、恐ろしい事にオフィシャルページが有りません!さらに、映画サイトでの紹介ページも殆ど無く写真もほぼ成し!これはジャニーズの縛りなんでしょうか?おかげでTV以外に全然宣伝が有りません。

 『卒業』



2003年03月20日(木) 憂国日記

 ついに始まってしまった“米英イラク戦争”。比べてはいけないのですが、今回の戦争で’01年の[ 9.11 ]よりも多くの人一般人が命を落とすのは間違いないでしょう。アフガニスタンへの空爆による直接的な被害を含み、難民流出や食料や衛生面などの二次的要因による死亡者はやはり膨大なものになります。また、前回の湾岸戦争での一般人の犠牲者の数は数万〜数十万と言われています。

 理由の如何を問わず病気や天災を除き、人々が何らかの外的要因で寿命をまっとうでないと言うことは非常に悲しいことです。

 アメリカは真珠湾や9.11など小規模なものを除き、自国が戦渦に巻き込まれるという、自らの身を切った痛みを得たことが有りません。史上初めて原子爆弾を投下された我々日本人でさえ戦後50年でその痛みを忘れアメリカを支持しています。

人間は学ぶべき歴史を膨大に残しながら、人間の歴史において最も忌むべき所業である“戦争”が無くなったことは有りませんでした。歴史のみならず、政治や哲学など多くの人々が、より豊かで理想的な社会を思考してきた結果がこれです。

 このことと関係があるのかどうか判りませんが、最近国内で謎の集団自殺のニュースがいくつか報道されています。世紀末には、カルト教団が集団自殺するとかいろんなこと囁かれていましたが、実際にたいしたことは起りませんでした。

今回報道される人たちが、個人的な理由からなのか、未来を悲観してかは判りませんが、現実の理不尽さを考えた時、余りにも救い様の無い我々“人間”の愚かさに嫌気がさしたのか、先行き真っ暗の人生に、自分を見失い絶望してしまったのかもしれません。

デンマークの哲学者キルケゴールが遺した言葉に『絶望とは死にいたる病である〜』と言った言葉があります。表層的な解釈かもしれませんが、まさにそんな気持ちに居たたまれなくなった人々がこれからも増えてくるのかもしれません。

 そんな深刻なことを考えている人がいる反面、今日のお昼に会社の女の子と、窓の外を見ながらふと交わした会話が。

 彼女:『戦争始まったみたいですねぇ。』 私 :『そうみたいだね。』
 
 って、とっても人ごと。まるで空を見ながら天気の話をしてるような会話。
 
 彼女:『雨、降りそうですね。』  私 :『そうみたいだね。』

 ちょっと深刻な感じで書き始めてしまいましたが、これを徹夜明けの会社で書いてるのですからテンションがヤバヤバです。



2003年03月16日(日) 記録日記

 ふっふっふ!本日は超おバカな記録を達成しました。1日5本鑑賞です!それも今回は1度もオチる事無し!!もう、鑑賞と言うより速読ならぬ速観です。しかし、こういうのはタイムテーブル&ラインナップにもよると言う事を実感しました。あと、前日から寝食の調整をして望んだのも有効だった。
 そのラインナップはこちら 『呪怨』・『タキシード』・『007/ダイ・アナザ・デイ』・『カルマ』・『ダークネス』ホラー3本、アクション2本。なんも考えなくて済む、そのシーン毎に反応するだけの作品ばかり。くしくもホラー3本は、日本・スペイン(アメリカ)・香港と制作国が違う作品を見比べる良い機会になりました。アクションについては、ジャッキーは“ジャッキー映画”だし、007は“007”なのでどれだけ本流に沿っているか、どれだけ記号化したシーンを楽しめるかです。そう言う意味では007が本日一番ダメ映画でした、特にタイミング的にBUTでしたね。
 来週も1日4本予定、映画ばかりに構ってられないのが現状なんでちょっと眉を顰められても作品に目を通しておくのが最優先事項。

 予告編に付いて:『英雄』の予告編で確認したんですが、この作品の武術指導がチン・シュウタンが担当だと言うのが注目!只でさえ美しいジェット・リーのアクションに彼の殺陣が加わるという事は、非常に優雅な戦いが期待される!でも、配給がワーナー・・・。

『呪怨』恐らく、本日観た中でもっとも先鋭的な、そして感覚として恐怖が先ず植え付けられ、理解はおざなり‘考えるんじゃ無い、感じるんだ’の世界。
 本作の監督には思い出がる。以前、黒沢清・青山真治・塩田明彦のトークショーをお手伝いする機会に恵まれたのだが、その時に会場の質問で「お3人以外でそれぞれ気になる監督はいますか?」と言う様な質問に、かの黒沢清があげた名前が“清水崇”だった。一応、常にダッグを組んでいる脚本家・高橋洋が上げた名前だと前置きしていたが。その二人が今回監修と言う形で名を列ねているのも面白い。
 さて、その兆しかどうか冒頭のシーンでは押し入れの縁にガムテープが貼ってあるのが「回路」の様であるとか、確か6っのエピソードが登場人物ごとに区切られていてその内の「遠山」「いずみ」のエピソードが高橋洋と双璧を成す田中秀夫の『仄暗い水の底から』にも近い所がある。いやしかし、それらの作品よりも徹底して‘恐怖に絞り込んで’描いているのがこの作品の凄い所だ。そんな親子の人情や、ヒロインがいくら可愛くても問答無用に因果悪意の渦に飲み込まれ、戻って来ない・・・。
 出演者も、奥菜めぐみ、伊東美咲、(市川由衣)など、恐怖に目が大きく開く美人や、津田・森下・田中のベテラン(「リセット2」組)だったり、小道具も各エピソードでリンクしたり伏線になっている。「遠山」「いずみ」のエピソードではエレベーターのシーンなどカットが空間のつながりを説明するなど映画の文法はかなり丁寧に作られている。
 しかし、最初この映画だけ観たら、ここまで問答無用に時空から感情から人間関係から話の流れまでブッタ切って見せられるので、困惑している所に、絶妙の間でショックシーンが出現して終止ペースを握られたまま映画が終わり、してやられた、“凄い!”としか言えない。
 ところがプログラムを読むと、これまで発表されたVシネ版から話のつながりが有るとのこと。更に、『呪怨2』の制作も決定しているとか。ちょっとそれはずるい!観なきゃじゃん!!

『タキシード』imdbジャッキーも、もう50才。先日「そろそろアクションは終わりにして、演技がしたい」なんてスタローンみたいな事を言ったとか言わないとか。ジェット・リーが、その筋金入りのマーシャルアーツで全米No.1に輝いた今、彼のポジションも微妙に変化しているようだ。香港映画界ではトップスターである事には間違い無いが、今回はこれまでの様に始めからヒーローでは無い。彼に与えられたのは常に笑顔の人の良い中国人と言う定番と、類い希なドライビング・テクニック。そのドライビングテクニックも、車好きで有名なジャッキーが自ら制作した『デッド・ヒート』とは違い、今回は三菱自動車もでもなければ、カースタントもジャッキー自身では無いようだ。
 まあ、単なるマーシャルアーツでは無く道具や場所に趣向をこらしたアレンジの効いた千変万化なアクションが彼の持ち味なので圧倒的な強さや、カッコよさよりそのアイディアが見どころの作品。今回は、ジャッキー自身で無く‘タキシード’が闘う、“道具を操る”のでは無く、“タキシードに操られる”と言う難しいシュチュエーションを、時に機械的に、時に自然に、背広を着ながら通常とは異なるアクションを見事に披露してくれる。
 ストーリーは、一応スパイ物なので007の縮小規模、特撮ヒーローの悪の組織、初期デストロン並の悪事(でも科学的には手が混んでいる)を、新米諜報員と素人諜報員が解決する凸凹コンビもの。笑い的にはピーター・ストーメア演じる悪い博士などもっと膨らむ要素も有ったのだが、「ラッシュアワー」や「シャンハイ・ヌーン」程バカ映画には成り切れていなかったけど、ジェット・リーとは違い、ラブシーンが無くても十分男女のドラマが保つ流石の100分アクション。
 それは、ひとえに相方が、2流映画で馴したジェニファー・ラブ・ヒュ−イットだたからでもある。まあ、彼女の‘ビッチ’っぷりもすてきだったから満足と言えば満足。

 『007/ダイ・アナザ・デイ』imdbシリーズ20作目と言う事もあって、過去の作品へのオマージュが散りばめてあるらしいのですが、わかりまシェン!でも、井筒が言っていた座席が飛び出す装置は有りました。氷上カーチェイスのシーンでひっくり返ったアストンマーチンを戻す時に、ジェットシートの反動で戻ります。勿論、過去の作品を未見でも単体でも楽しめるんですが、もうこれはバカ映画としてという限定を付けて。悪の親玉が北朝鮮の軍人って言うのがタイムリーでオバカなんだけど。それにしたって結局彼は西側諸国で教育を受け西側の手段を学んだ結果、今回の様な兇行に走るんだよね。それってどうなの?そして、今回のアメリカ諜報員‘ジンクス’こと、ハルベリー。個人的にちっとも綺麗でも無ければセクシーに思わないモデル上がりの彼女。『チョコレート』も観たけど、どうも役者として滲み出てくるオーラが薄い。彼女のもっも似合う役はやっぱり『X-MEN』の‘ストーム’だろう、だってもともと漫画の主人公だし人間じゃ無い(ミュータントと言う事)から生活感もいらなければリアルな人物像系も不要だしね。実はマイク・マイヤーズでも良かったんじゃ無いか?って言うぐらいオーラのない007が見れる、バカアクション映画。戦争レベルの被害で無事任務完了。全然秘密じゃ無い仕事をする、世界はスパイで溢れてるってのが最近のハリウッドなのね。

『カルマ』 ものスゲー、古典ホラー。多分レスリーが出て無きゃ公開どころかビデオ化もされなかったであろう作品。でも、古典であるからこそ香港映画にしては珍しく、最後まできっちりと話が出来ていて妙に納得出来る。
 ストーリーは、「幽霊はいない、幽霊は人の脳が造り出す幻である」と豪語する心理学の先生レスリーが、知り合いの紹介でやって来た「幽霊が見えてしまう」女の子をカウンセリングして治してあげる、その過程で彼女との仲が親密にるのだがどうしてもその先に踏み込もうとしないレスリー。実は彼女は失恋の痛手による心の病が引き金で現在の症状が出るようになり、そこを立ち直らすため親密に接して彼女の信頼を得て行く事でその症状を自ら克服させるという手段を取っていたのだ。が、しかし、彼女が立ち直ったあとレスリーを襲ったのは・・・。‘ミイラ取がミイラ’と言うお話。でも最後のレスリーは幽霊までもカウンセリングしてしまうと言う荒技をやってのけさしずめ除霊までしてしまう賢人振り。その若さのみならず遂に仙人の域に入りました!
 さて、ストーリー以外に本作では香港映画迷には嬉しいお話が幾つか。一つは、準主役でレスリーの有人役でレイ・チーホン(リー・チーハン)が出演している事。彼は『男たちの挽歌』でユンファの後釜で出世する黒社会の敵役でお馴染み。実は結構演技派でコメディーもできるし人情話もできる実力派なんだね『喝采の扉』(虎度門)にも出てたし。あと、エンドロールでアクション動作指導に火星(マーズ)の名前が!彼は、もともとジャッキー・スタントチームの一員、「プロジェクトA」にも顔が出てたと思うし、「ラッシュアワー」ではサウナのシーンでヒゲ面が拝めます(大坂芸人の‘ホンコン’蔵野 似)。実はこの日、ジャッキーの「タキシード」でも探したんだけど見つけられなかった。こんなとこで仕事してるとは!
 因に、レスリー・チャンは、ジャッキー(’54)と二つ違い、チョウ・ユンファ(’55)と一つ違いの’56年生まれ。年々若返ると噂の頭髪も今回はプール・シーンで大サービスショット。一応相手役は’78年生れと親子程も離れているのにそのデートシーンが・・・。ジメジメするアジア的なホラーだけど、今回のホラーの中で唯一救いが有る古典恐怖映画


『ダークネス』imdb前作、『ネームレス』は、オンリー・ハーツの試写で行けなかったのが残念!と言う事で、その評価もかなり高かった前作は未見なんですが、最近東急松竹系公開されるニッチ映画(GAGA配給多し)の中で、「ゴースト・シップ」の次に食指が動いた本作は、本日の中で2番目に救われないホラーでした。個人的には同時期公開されていた『インプラント』と見比べてみたかったのだが、如何せんどちらも公開時期が短過ぎて・・・。
 ストーリーは一見「七人岬」、父の故郷であるスペインに引越して来たある一家が、引っ越し先の家で奇妙な現象に遭遇しはじめる。やがてそれは家族の仲までにも影響を及し、その異常に気付いた娘が真相を調べる中で、意外な事実が判明する・・・。実はその現象の裏には、意外な人物の邪な意志が常に主人公一家を見つめており、全てはその意志の思うまま話は闇に満ちて行く・・・。
 一応2点3点のドンデン返しで落ちるんですが、その脈絡に論理性が有る様な無い様な今一つハッキリしない筋にちょっと消化不良!極め付けはヒロインのアンナ・パキンが酷い!「ピアノ・レッスン」の時はあんな可愛かったのに、「X-MEN」でもちょっときついと思ったが、今回スイミングシーンが有る段に至っては激しい突っ込みを入れたくなることしきり!どうも彼女は、映画の中で神聖な役割を与えられている様なのだが、あれじゃぁ邪悪も避けて通るって感じ。恐らくこの映画の中での一番の謎が彼女のキャスティングに有るだろう。
 ただ、根本的に提示された“闇”の恐怖は、本日観た作品の中でも最も宗教的かつ原初的な表現だった。その点をきちんと踏まえオカルト的な要素に丁寧なカット割りで特撮を極力排除した画作りは完璧なまでに行き届いている。それ以外も、ロングのシーンや雨の表現、闇に対する明かりの用い方など映像はとても綺麗だ。『アザーズ』のアメナバール監督にしても、どうしてヨーロッパの、特にスペインの監督と言うのは‘負の美学’‘闇の美しさ’を凄くシンプルに、それでいて湿り気も無く、ここまで丁寧に描けるのだどう?最も現代的でスタイリッシュ、ヒロインさえ間違わなければ、美と恐怖のアンサンブルが見事に完成した気鋭のヨーロッパ監督作品。 かれの映像センスは古風かもしれないが、MTV出身の監督が多い昨今逆に新鮮さが有るので、今後ホラー以外の作品も観てみたい!



2003年03月15日(土) 予想日記

 忙しいんだけど色々やりたくなるのは、小春日和に誘われるからなのだろうか。もっとも、現在送っている日常の大半は年中ブラインドが降り切り、多分部屋の片隅、奥まったスペースには5年物にも成ろうとする熟成した空気が淀んでいる様な黴の生えた、いや黴すら生える余地も残さない荒んだ環境だ。それでも、パソコンの画面ウィンドウから眺める世界中の新鮮な映画の調べは、やはり春のせいなのだろうか、心踊らせるものが増えて来た。
 そんな窓からも見える今の景色で、今最も旬なのがアカデミー賞だ。残念ながら今年のアカデミー賞ノミネート作は、すぐに観てみたい作品ばかりで仕方ない。何故残念なのかと言うと、ここ10年近くアカデミー賞作品賞・監督賞受賞作を封切りで観た記憶が無いのだ。昨年のビューティフル・マインドにしてもチケットをもらって、仕事の関係で止む無く観に行った。これは全く誉められたものでは無いんだけど、別に映画評論家でもないし、この事をとってもあまり大声では‘私は映画好きです’なんて言った事も無いので平気で書いてしまう。
 さて、その無責任仕事に事欠いて今年も主要4賞(作品・監督・主演女優・主演男優)を予想してみます。大本命のシカゴ(未見)は、昨年のムーランルージュよりも、よりファンタジーが無いまでも、ドラマ性が強そう。得に主演のレニー・ゼルヴィガーの本当はかなりイケてないのを必死で隠した事への主演女優賞ノミネートより、キャサリン・ゼタ=ジョーンズの黒い花っぷりが大いに期待出来る。めぐりあう時間たち(ホントに酷い邦題だね)未見のため演出の有無は問えないが、キャスティングの素晴らしさ、そこへ来て最近のニコール・キットマンの仕事を考えると期待せずにはいられない。もちろんリトルダンサーではかなり感動させてもらった監督にも期待大。他は既に日本公開が有る作品なのではっきり言うが、前評判にしても観た感想にしても作品賞足り得るものは無い。唯一ギャング・オブ・ニュ−ヨ−クが作品の内容とは別の要素で可能性を少し残すのみ。ロード・オブ・ザ・リング〜二つの塔 はそもそもそう言う意図の作品では無いので別の形で、または3作揃ってから評価してあげたい。戦場のピアニストは優等生過ぎて、ポランスキーに功労賞をあげる程度、その意味で監督賞にとどめる。同じ意味でスコセッシも監督賞候補。主演男優賞は全くわからない作品ばかりだけど、趣味的にはアバウト・シュミットのジャック・ニコルソン。でも、『恋愛小説家』でも受賞しているし、コメディ?はなかなか評価されないから、順当にダニエル・デイ=ルイス!これでまた、何年もスクリーンに出て来ないんだからあげといても損は無い。主演女優賞は、そのポスターを見るかぎリでもニコールに間違いないんじゃ無いかな?特にその仕事っぷりの見事さとして、昨年公開された『ムーラン・ルージュ』『アザーズ』『バースデイ・ガール』など毛色の違う作品を物の見事に演じ分けていたのには感心した。

 全く違う話で恐縮だが、火曜深夜フジTVでやっていたキディ・グレイドがかなり面白かった。最近のSFアニメはラストに近付くにつれ『エヴァ』っぽいコミュケイト不良による激しい拒絶と精神的・内面の葛藤や戦いに終止してしまいがちなのに比べ、本作はかなり古典的に愛や人情、社会システムに根付いたそれでいてサイエンスも絡んだ正当SF的なオチを見せてくれた。そして、その脚本も結構きちんと言葉(台詞)を選んでいたように思う。とは言え、視聴率がきついのか一晩に3話も4話も連続して放送するのはどう言う訳なんだ?前のクールに同枠でやっていた、『グラビオン』の後半も同じ事になっていたぞ!?両作品とも作画のレベルは毎週かなり高いし、キャラデザインもシャープで私好みの線なので売れて欲しい。でも来週が最終回。



2003年03月12日(水) 税務日記

 今日は、頑張って頑張って正当な理由もあって1日休みを頂いた。もう1年近く平日の休みなってとっていなかったからたいそう寛いだかといへば全然。朝から市役所迄へ“確定申告”に行って来ました。昨年中はできる限り領収書を切りまくったので結構帰って来そう。しがない日雇い労働者としては大助かり。

 その後、築地まで出かけて試写鑑賞。会社に行って就業時間内に観に来る事も出来たのだが、2本連続でミルつもりだったのでさすがに気が退けて休みもらって来ました。作品は『アイ・スパイ』『クローサー』。前者はエディー・マフィ−&オーウェン・ウィルソン主演お馬鹿スパイ・アクション。後者はユン・ケイ監督、スー・チー、ヴィッキー・チャオ、カレン・モク主演の香港アクション。どちらも少し期待していたけど、今一つ。因に、『アイ・スパイ』の試写には“おすぎ”が来ていて一番前の席でつまらなそうに足を投出し何回も組み換えて観ていました。ギリギリに到着した私はまさか彼女?が居るとは知らず同じ列に座ってしまい、上映中気に触らないようじっとして観てました。

 帰宅後、半年振り位にカレーを作った。セールで買った250g、3パック1000円の牛肉を2パック使ったら肉カレーになってしまい、なんだか美味しく無かった・・・。

 『アイ・スパイ』imdbエディー・マ−フィ−が楽な仕事をこなしている。可愛い男の子が全然出てこない、オーエン・ウィルソンでは歳が行き過ぎているし、これじゃぁおすぎもつまらないでしょ。それどころか可愛い女の子すら出てこない!ファムケ・ヤンセンって「X-men」の“ジーン・グレイ”(写真左の赤毛)だし、「MIB2」でララ・フリン・ボイルの演じたセクシーな悪役宇宙人を降板、あとその前には「T3」の女サイボーグも降板しているんだけど、今回の作品の扱いもセクシーと言うよりデカくて・強そうで・まあ美人、でもって悪役。全部同じラインで出てくる所がわかり易い!でも、「X-men」での“知的な正義の味方”をもう一回出来たのは良かったね。本人はいたってまともなオランダ女のようですが。
 ただ、個人的に興味津々だったのが、舞台となった“ハンガリー”。特にブタペストだ。過去2回程訪れ滞在日数も結構ある、親しみ深い都市なんです。だから、導入の空撮も感慨深いし、バギーで上る漁夫の塔(白い尖塔ね)や王宮なんて世界遺産だぜ!ケーブル・カーは乗った事ない(脇には階段がある)けど、黄色い路面電車は乗った。この街はとても綺麗で世界遺産も有って、更に近年観光に力を入れているようで、街角の標識(もちろん英語)も凄くわかりやすい。物価も安くて食べ物も美味しい。ワインも安くて上手い!と、観光ガイドしか浮かばない映画でした。

 『クローサー』imdbなんか、『ロミオ・マスト・ダイ』並に無駄にVFXを使い過ぎ。逆に違和感が有り過ぎて一歩間違えて笑いそうなシーンもちらほら。プレスなど見ても、ストーリー・テリングには定評の有るジェフ・ラウだし、監督インタビューでも普通の香港アクション映画は、殺陣のシーンが在ってそこからドラマを組み立てるところを、ストーリーが先ず在りきで制作した香港アクションとしては希な映画の作り方をしたそうで、話には力を入れているそうなのだが・・・どうも穴が多すぎる。



2003年03月10日(月) 宗教日記

 おい、北村一輝!みすず学苑のCMでヤマトタケル・聖徳太・関帝の3役に扮して御出演しているが、そちらの予備校は某宗教団体系列と御存じで受けた仕事かな?
 まあ、人の信仰は自由なので何も言わんし、役者と言う不安定な職業の方の多くは宗教に入っていたりする事も多いので別に構わんが。この時期関頭東京の地上波、特に深夜ではかかるので機会があったら観て欲しい。ここは、昔から歴史の偉人の挿し絵なんかで新聞の一面に広告とか出していたから御存じの方もいると思う。某エル・カンターラの様に位の高い天使がうまれかわたりしているのかなぁ?
 西荻窪を拠点とする予備校なんですが、西荻にはアレフ(元オーム)も有ったし、幸福の科学の本部も有るし、なんか新興宗教のメッカだよね。美味しいパン屋も有るし、ラーメン屋も多いけど。



2003年03月09日(日) 蒼青日記

 今日は、以前予告したコレに行って来ました(大友良英についてはコチラ)。かなりなめて、ギリギリに着いたら超満員で最初のトークショーがあんまり聞こえませんでした(大友さんマイク使って!)。なんか会場には業界人っぽい感じの人ばかり。でもキレイな人やカワイイ人がいっぱいいてチョット・ハッピー!
 で、トークショーの後、前半は大友さんが手掛けた過去の作品から色々。『路地へ』『風花』『青い凧』『女人、四十』『スタントウーマン』『ごめん』『幸せ写真館』などから。「風花」からは2曲やったんだけど最初の曲が殆どノイズor現代音楽のレベルで皆さんチョット引き気味。でもコレって、彼本来の音っぽいのね。その後は、「風花」のエンディングや他の作品のテーマ曲と言った聞き心地のイイ曲でしたが、如何せん全て映画の為に作られた音楽、それも別々の作品用に作られた曲を流れでやるのは辛いかな。曲の合間に本日のテーマ作品『blue』の出演者、市川実日子さん 御一行が到着、綺麗ですよ!他にも色々来たけど綺麗な人だった事以外判別不能。

 <21:10頃から>楽器の転換セッティングの合間、映画監督‘青山真治’によるDJ(初DJ)。誰も気が付かない、興味ないのかなぁ?音楽も音楽でBGMにしかなってなくて、DJか?って感じ。青山さんは主にCDでDJをやっていたんだけど、ヘッドフォンとか使わないで秒数だけ観て繋いでた、それも各CDの始めと終わりばかり。殆どフロアーを見ないし、フロアーも座り込んでいる人が多く殆ど青山氏のDJに見向きもしない。完全に自己満のレベルに近いかな。
 あと、DJ中にお姉ちゃんが青山氏に話し掛けたら、ニコニコしながら「気が散るからはなしかけるなよ!」と行って彼女の飲んでいたビールを継ぎ飲みしていた。良く見るとそれは‘とよた真帆’であった(奥さんね)。ラブラブだよ!こちらも結構綺麗だよ!しかし、あのDJで青山氏は満足したのかな?

 さて、本日の主役、映画『blue』のサントラを手掛けた大友良英率いるThe‘Blue’bandが登場。映画「blue」のオープニングの後、同作監督・安藤尋氏『dead BEAT』・『ピアス』から。そして、安藤監督、市川実日子、など豪華パーカッション(打楽器隊)が舞台に上がって一曲。「blue」のオープニング曲は、リコダーがかなりアクセントになっていて侘びしい様な清清しい様な突き抜けた曲でした。最後にアンコールでまた、映画「blue」のオープニングを打楽器隊と一緒にやる様子でしたが、23:30になろうとしていたので仕方なく抜けて来ました。
 全体としては今一つのイベントでしたが、色んなモンが見れたという点では面白かったです。
 しかし、4時間standingは腰にきた・・・。



2003年03月08日(土) 飽食日記

 昨日の至福も何処へやら、朝から会社です。おい、一段落したんじゃ無いのか?とお思うでしょうが、一つミスをしてしまい仕方なく出社です。途中、うとうとしたりして4時間位仕事してから何処も寄らずに地元に帰りました。

 銀座辺で映画を見るのも考えたんですが、今週は地元の映画祭があってそこで『いたいふたり』が無料上映するんで観ようかと思いまして。一般上映が渋谷のユーロスペースのレイトだったのでなかなか行けなくて残念だったんですよ。実は上映に先立って当映画祭名物の‘監督のトークショー’と言うのも有ったですがあんまり興味が無くて無視しました。でも終わりの方にチョットだけみたら、立松和平をこざっぱりさせた様な風貌でした。

 劇場環境が少々悪くても無料なんで良しとして、そつなく観終えてから、やっと再就職する友人と地元「のえびすや」で焼肉。昨日と言い、今日と言い、‘プリン体’享受しまくり、痛風へ真っしぐら!

 『いたいふたり』トークショーの終わりでも言っていたが、物凄い低予算プリを感じさせる画質である。別に画質が問題になる様な作品では無いので良いのですが・・・。西島君て、全てを包み込む様な好青年なんだけど、その実、きちんと逃げ道を用意しておく‘卑怯な男’が似合うよね。でもって、頭良くて殆どの状況をあらかじめ予測して対策を立てておくんだけど、それを逸脱するとパニクるの。「Dolls」や「世界の終わりという名の雑貨店」でもそんな印象が。
 ほいでもって、唯野さんて、凄くナチュラルででも一本芯がある感じが可愛い。でもおない歳。とにかくキャラはそれぞれ立っていて面白かった。話は色々破綻は有ったもののできれば90分位がベストかな。「Dolls」も本作も愛情をつながっている・共有している事で表現している。これって、人が固体として一生相容れない他人である事への答え?あ、またエヴァの影が・・・。



2003年03月07日(金) 至福日記

至福日記 今週は、忙しかった。なんせ金曜日に解禁になるBIGな代物が2つ程あって、その下準備にうおさおしていたのだ。
 一つは「額に雷の傷が有るメガネのガキがおどろおどろしい隠し部屋に入る話」もう一つは「元ニコールの旦那で身長を誤魔化している男と、何時まで経ってもガキのままで大人の恋愛が描けないヒゲの監督が、巨匠フィリップ・K・ディックの原作を映像化したSF」。前者は画像の使用が厳しかったり特典の車が何対何で付くかを聞いて無かったり、ギリギリまで競ってた。後者は、頑張ってもネタが見つからず文章が書けなくて「如何に印象の薄い映画だったか」をひしひしと実感した。それでも、昼過ぎには一通り片付いてルーティーンをこなしたらなんとか21時半位に会社を出れることに!これって、画期的な時間ですよ最近では!!!

 そこで、今期常々目論んでおった下北沢のオキニのイタリアンに季節の料理“白子のフライ、バルサミコソーズがけ」”を喰いに行く事に。ずっと色んな友人を誘っていたのだが、フラれまくっていたので遂に一人で行く。寂しいけど、その意を決する程美味しいのだ。以前ここを紹介した友人が、先日別の人と訪れた時に「“白子のフライ”最高!」なんてメールをよこしやがったので、もう我慢汁チョチョぎれてしまったさ!

 約9ヵ月振りに入った店にはなんと友人カップルが先に乗り込んでいた!会社を出る前に電話で今日はここに行く話をしたけど、奴等は新宿で飯喰ってたはずでは?そんなSURPRISも有りつつやっと巡り合えた“白子のフライ”は、料理記者歴40年・岸朝子こが100人出て来てもかなわない、かの北大路魯山人の愛弟子がなんと言おうとも美味しい。とろける様な白子と衣のサクサク感、バルサミコの香と酸味が白子の甘味を中和させ舌の上で昇華させれるぅ・・・・ヨは満足じゃ!

 “グレープフルーツとアボガドと蟹のサラダ”サッパリしていて大変美味しゅうございました。“イワシのトマト鉄板焼”オリーブオイルとにんにくの香が生臭さを消し、芳ばしくて美味しゅうございました。“ゴルゴンゾーラのリゾット”お米の芯が良い感じで残っていて、くどすぎないゴルゴンゾーラがその外側に程よく絡み美味しゅうございました。3人で白ワインを1本空けほんのりと良い気分で地元に帰りました。



2003年03月03日(月) 乖離日記

 精神的に定まっていない、思考と肉体が乖離している。言っている事とやっている事、やれる事とやら無きゃ行けない事、見ているものと触れているもの、考えている事が飛んで行ってしまい戻って来ない。抜け殻ならまだしも、暴走した惰性が一人歩きしている。でも金は稼げ!

 近所のコンビニに入ったら、思わずコレを買ってしまった。
テレバイダーは予算の都合で終わったらしい。でも、あんな番組の何処に予算がかかったのだろう。ヤバいのかMXTV!?



2003年03月02日(日) 不運日記

 今日は何かと付いてない日だった。何がって言われてもいろいろ。人にも言いたく無い事が多かった。取り敢えず散髪に行って、『ウェルカム!ヘヴン』を観て来た。でもその後も今一つ付いてない事ばかりで、しおらしく家に帰って今日が過ぎるのを大人しく待とう。映画もたいして面白く無かったし・・・。

 『ウェルカム!ヘヴン』imdbスペイン映画って年に何本作られているんだろう。最近の作品は芸術的な作品かペドロ・アルドモバル作品ぐらいしか日本には来て無いんじゃ無いか?たぶん、日本にやって来ないバカ映画やカス映画も結構多く有ったりして。今回のこの作品も今一つわけわからんかった。まあ、売りは“ペネロペ・クルス”が出ている事なのだろうが、結構きついなペネロペ。もう熟れた時期から徐々に腐りかけてる様な影がちらほら。恐るべきラテン女。コンセプトとして、地上の言葉が「スペイン語」・天国が「フランス語」・地獄が「英語」、更に天国の描写はモノトーンだったりと結構凝っていル。でもストーリーが尻つぼみ、徐々にスケールが小さくなって行く様な。で結論としては、スペインのバカ映画は香港映画的な構造を持つってこと。昨日観た「8人の女たち」に出ていたファニー・アルダンが天使の親分。やっぱりスゲー存在感、まるで若き日の清川虹子の様。天使なのに艶っぽくって凄みが有るって言う。

 ●1970年付けの‘鑑賞リスト’に昨年分のまとめと今年の作品を追加しました。恐らく、去年は一昨年より映画を観ていません。


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