気分刊日記

2002年06月30日(日) 消化日記

 朝から新宿に出向いて映画行脚スタート。先ずは「ヘドウィック・アンド・アングリ−インチ」。移動の合間にタワーレコードでCDを買い込んで次は 「ハイクライムズ」。飲み物を買って 「華の愛・遊園驚夢」。かなりの修行だったね。やっぱり1日3本は疲れる!がんばって帰ってW杯決勝を見ながらうたた寝。どうなの、ブラジルって?日本は一生なれないスタイルだから憧れるか、つまらないかの両極端かな。

『ヘドウィック・アンド・アングリ−インチ』 あぁぁ、ROCKっす。美しい映画です。ヘドウィックがちょっとレイチェル・リ−クックみたいな目だと思いました。ジョン・キャメロン・ミッチェルのジョン・キャメロン・ミッチェルによるジョン・キャメロン・ミッチェルのための映画。唱うシーンは文句無しにかっこいいのだがワンシーン、ワンシーン、特に歌のシーンが完璧に出来上がっているので、それ以外のシーンとつながりがぎこちない。これは、元ネタが舞台であると言う先入観が有るからなのかもしれないんですがね。ちょっとテンポが悪いけど、歌のシーンにキャプチャーができるならDVDで持ってても良いかも…。と思える良作だと思います。

『ハイクライムズ』裁判物です。モーガン・フリ−マンが大坂仕事でイイ味出してるんです。それ以外はなんかどうでもイイ感じです、アシュレー・ジャッドは脱ぎませんし、メグラ・ライアンとホリー・ハンターの壁は越えられない(でもドリュー・バリモアの線が細い感じ、歳が上だけど)、と言った様なポジションの映画です。私、この手の映画(法廷サスペンス)って何が面白いのかわかんないんですよね!まあ、興味も無いのに見たンでどうでもいいやぁ!
 でも、妹役のアマンダ・ピートが見事なホワイトラッシュっぷりで今後のコメディエンヌ路線に期待。あと新米弁護士軍人を演じたアダム・スコットがオドオドっぷりも良いが、狡猾で嫌らしい悪役なんかやるとエドワード・ノートンとキャラが被る位注目になるかも。
 配給会社もこの時期って苦しいんだろうね?ビデオスルーにするかどうするか考えちゃた作品かな?

『華の愛・遊園驚夢』綺麗な映画でしたね、退廃的、耽美的、或種精神的な呪縛に捕われた女二人の愛とも友情ともつかぬ物、その滅美の美学が切々と描かれる。そこで、何故宮沢りえ?どうして相手がジョイ・ウォンなんだ?宮沢りえってもう滅んでるじゃん(私と同じ歳なっだけどね)。ジョイ・ウォン(35)も香港辺じゃとっくに終わってるんだけど、一昔前ならブリジット・リン辺が男装の麗人だったのだがこの映画に限っては彼女でもよろしいんじゃないでしょうか?子役が可愛くてそこそこ上手いのはあれだけ人口が有る国なので今さら言う事もないです。画も、この手の映像を撮るなら一昔前は皆クリストファー・ドイルだったけど、本作は「美少年の恋」の監督と言う事もあり、画作りと言う点ではほぼ監督の意向で決定されているのだろう。
 この手の映画で思い出すのは陳凱歌監督の「花の影」。本作の邦題も明らかに意識している通り、扱った題材がかなり似ている。「花の影」は男女の関係でもあった分、舞台となった時代の流れに敏感に影響され流され、時に露骨に人間性を垣間見る、うねる様なストーリー展開も見て取れたのだが、本作はよりプラトニックな女同士の関係であり、二人の間に流れ込む時代は僅かで、回想シーンも多い分主人公達ですらずっと夢心地の耽美的な白昼夢の中で暮らしている様な中途半端なテンポで押し通す。おかげで122分が更に長く感じる。
 『花の影』と『華の愛』を見比べてみて下さい。その後、泉鏡花の作品も呼んでみて下さい。



2002年06月29日(土) 憂鬱日記

 今日は約束を2つもぶっちぎって昼過ぎに起床。それもこれも一昨日にちょっとショッキングな事があったため、それ以降気分が梅雨空のごとく。
 それでも朝からかなり力の入った朝食(パスタ2種)を仕上げちょっとガンバル。夕刻、鬱陶しい雨の中渋谷に出向き『ブレード2』を観る。スッゲー満足した!そのあと、いよいよ再来週で終了する「アメリ」を見ようと思ったがどうも風邪の徴候が有るので大人しく帰宅して、久しぶりにW杯をちらっと見る。両者スピーディーなパスワーク、ドリブル、セットプレーなど展開も早く良い試合だと思う。今回のワールドカップで(私の周りのサッカー好きを見ると)最も好印象を残したのはどうやらアイルランドとトルコの様な気がする。前者はその国の大きさの割りに粘り強くドでかい魂を見せつけ、トルコは日本サッカーが進むべき(本当に手が届きそうな)次のステップを見せてくれたと思う。天気予報では80%以上の確率で雨だそうだ、強国どうしの決勝にまさに水を差す雨だが、どちらの高水準のアスリートが揃っているので雨天の中の技術力にも感心させられるはずである。さて、明日の試合はどんな印象を残すのだろう。

 『ブレイド2』「マトリックス」以降氾濫した、ワイヤーワークや香港風味マーシャルアーツ、マシンガンショット、タイムスライド等のVFXを「マトリックス」以前に取り込み成功していたアクション映画「ブレイド」。4年の歳月を経てさらなるグレードアップを果し漆黒の兄貴が帰ってきた!
 実はこの作品の「スーパーマン」「バットマン」「スパイダーマン」「X-マン」「キャプテンアメリカ」「ワンダーウーマン」「ザ・フラッシュ」「スポーン」「超人ハルク」etc、同様コミックヒーローが原作なのだが、バットマンなんかよりも圧倒的にダークヒーロー(何よりニガー)!更に本作は東洋色も強い。スパイダーマン同様、超人的なアクションで多用されるCGキャラによる殺陣も有るが、そこに目をつぶっても素晴らしい出来である。公開時期や宣伝規模、上映館の数や場所を見ればどう見てもセカンドラインの扱いだが、もっと多くの人が見るべきCOOL&GOTHな映画だ。先日の「ヴァイオハザード」同様スッキリすること請け合い。監督もあらゆる点で確信犯のオタクである。今回、「酔拳」等でジャッキー・チェンを売れっ子にし、マトリックスのアクション監督でハリウッドでも名を馳せた、エン・ウーピンの愛弟子であり、「修羅雪姫」でもその才覚をまざまざと見せつけたリアルクンフーの申し子‘ドニー・イェン’をアクション監督に召集した点、押井守との対談で物凄くリスペクトしていたオタク魂で魅せるアニメ的カットやCG処理も去ることながら、どうもWWF(現WWE)的な感覚もMIXされているのでは無いだろうか?それは、ブレーンバスターなんて大技が出る事や、圧倒的な攻防でどちらかが形勢有利になっても相手に反撃するチャンス‘一瞬の間’を与え、それを受けると言ったシーンが多々有るからだ。まあ、しっかりとマーシャルアーツの基礎ができていて、どう見てもヘヴィー級のウェズリー兄貴だからこその間合でもある。それは、リンチェイやジャキーの様な小柄な俳優が見せるスピーディーで流れる巧みなアクションでは無く、まさにワイルドでヘヴィー級の闘いが描かれる。しかし、それだけならシュワちゃんでもできる!そこに、動ける(体術を心得た)俳優ウェズリー兄貴がいて(体術をクリエイトする)ドニー師匠が加わるのだ!これはぜひスクリーンで見比べてもらいたい。<*編集中>



2002年06月23日(日) 単純日記

 今日は起きて飯食って映画に行くと言う単純な1日でした。私には珍しく、封切り2日目の作品を2本見に行きました。感心したのはどんなに今一つの映画だろうと、少なくとも封切り週の土日は幾らか混んでるのだと言う事。その昔「スターシップ・トゥルーパー」を封切りで見に行った時は、ムサイ野郎ばっかで、なおかつ空いていた様な記憶が・・・。因に本日の作品は、「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」とS・キングの原作を映画化してもろヒューマン監督の名を欲しいままにしているフランク・ダラボン監督の最新ヒューマン 『マジェスティック』。ドイツ生まれのサイコスリラー『es』。本当は順番替えて観たかったんだけど時間的に仕方なく「es」を後に観ましたが、物凄く嫌な気分で渋谷から帰ってきました。

 『マジェスティック』・imdb:この監督のこれまでの作品同様、夢と希望と現実に打ち勝つ勇気を与え、人間の尊厳とか信頼と信念の‘ヒューマンファンタジー’なのだが、(まあ、これまでも刑務所とかアメリカ南部での黒人差別だとかあったけど)ちょっと強い政治的なメッセージも含まれている。それはつまり、今回はハリウッドのアカ狩りを下敷きにやはり自由と尊厳を描いているのが、ハリウッド映画としてのメッセージ的な意味を喚起させる。パンフを見るとダラボンはこの映画に、50年代(映画)へのオマージュをかなり込めているそうなのだが、古い映画あまり知らないので今一つ解らない。でも、シーンの端々からクラシックな香が漂うのは感じる。特にヒロインのブロンドに青い目がその情緒を盛り上げる。
ストーリーは「失われた記憶がいつ戻るのか?」「祖国の英雄が一転、背信者になった時どうなる?」と言う点でちょっとしたサスペンス。「ここまで持ち上げられた‘希望’が再び失われた時、街の人々は?」みたいな点で一抹の不安を与え、無論ラストで大いなる大逆転を演じて感動なのだが、ラストの大演説の件がちょっと臭過ぎかな。どちらかと言うと前2作の方がファンタジーの出来は上だと思うんで、結局スティーブンキングは凄いって言う事。こういう映画も有り、バカ映画も有り、インディーズも有り、それらがきちんとワールドワイドに稼ぐのがアメリカ映画産業なんだね。本作のまとめは毒にも薬にもならない純粋なハリウッド産ヒューマン・ファンタジー。

 『es』・imdb:私は常々“人間の思考と行動を大きく左右するのは、環境と教育”だと思っているんですが、本作はその環境;状況を人為的につくり出す事により、その状況下で人々は如何なる行動をとるかと言った、心理学の実験を扱った映画です。映画と言うもの自体がある状況;シュチュエーションを造り出して進めて行くものなのでネタ的には作りやすいと思います。ただ、状況として‘戦争下’‘絶対的主従関係’等は分かりやすいんだけど見ていて気分のいいものではありません。この作品は特に、厳格で規律正しい反面、ナチを生み出したドイツ人の映画なので人間の本質が剥き出しにされた時が酷くリアルに感じられる。
 作りとしては、ずっと実験室の様子だけでは本当に見ている観客も気が変になりそうなので、外界のシーン:主人公が恋に落ちた(人とのつながりを探し求める)女性之話を挿入して息継ぎしたり工夫はしてるんだけど、構成とかキャラクター設定とか見るとアラはいっぱい有る。それでも、題材が圧倒的に勝っていて、実験を中心に極力シンプルに作ってあるので成功している。
 ホラーやサスペンスで何が一番コワイって‘人間’!それも‘人の心の中’程恐いものは無い!ゾンビも(人を食うのもそれが人間の根源的な欲求から来るからでもあり)元は同じ人で、人間の形をしていてまるで心が有るかの様に見えるから恐いのね。また、幽霊なんかは人の心だけが残った現象だから恐いのかもしれない。その人間の心の解らない部分を解明しようとする一方、無闇にほじくり壊す可能性が有るのも心理学なんだよね。これって、脳と同じで神の領域なのかね?
 しかし、わかっちゃいたけど本当に後味の悪い嫌な気分を与える映画なので、気分を盛りかえすためアフターケアを用意しておくように!ビデオで借りる時は必ず(「少林サッカー」の様な)90分位のバカ映画と一緒に借りる事!カップルで見に行く事は極力避けましょう。とは言え、一人で見に行って一人で凹むのも危険です。



2002年06月22日(土) 俗物日記

 いや、安い性格でほんとスンません。6月14日の時点で半ば終了していたものが本日、唯一残った興味の対象まで取り上げられ、私の記憶の彼方に葬りさられました、と言うより抹消。世の中には‘分不相応’とか‘身の程知らず’とか‘時期尚早’と言う言葉も有りますが、‘無我夢中’‘自己満足’‘猪突猛進’には適わないみたいです。もう、最低を通り越して‘最高の最低’に至っているので、呆れて物が言えないと言うか、勝手にやってればって感じ。
 でもピッチに描かれている流れ自体はそれほど酷くはない、むしろ理想的な組織なのですが、その周りに見えてくるもの、むき出しになっているものが生理的に受け入れられない。

 で、今日は昼頃から車検の予約が入っていたので出向きました。今回も、軽自動車とは思えない車検代を払ってかなり凹んだ。その後。件の結果更にブルー。
 気を取り直し、月末も迫ってきたので恒例の株券消化週間で夕刻より新宿に出向きました。したら、歌舞伎町で太鼓を打鳴らし、狂喜乱舞するレッドデビルズの行進に出くわして脇道に逃げました。まあ、日本が同じ状態になっていたら同じ状況ができてたんだろうなぁと言う考えを持ち出して、仄かな嫌悪を打ち消し、ガンバレおまわりさんと囁き映画館へ。今更ながら歌舞伎町(特に大久保から歌舞伎町裏)の無国籍濃度の高さを思い知らされ、お前等何処にそんなに居たんだ?
 しかし、この時期微妙な映画しかやってない!それでも見たのは、「ジェボーダンの野獣」「ヴィドック」と続いてやってくるフランス産VFXサスペンス最新作『ルーブルの怪人』。どう考えても3流映画、ビデオスルーも危うい作品を劇場公開させたのは只只“主演:ソフィー・マルソー”の一点!その後、レイトショーで「メイド・イン・ホンコン」「花火降る夏」「リトル チュン」の香港返還三部作で高い評価を受けたフルーツ・チャン監督の『ドリアン ドリアン』

 『ルーブルの怪人』これ程何の興味も涌かないし、見終わっても何も残らないし、書く事がない作品も珍しい。どうもフランスって言うのはハリウッドの真似をすると絶対に失敗するらしい!ハリウッドの様にデコラティブにしろとは言わんが、話しの流れにメリハリがないし、人物設定・描写が薄ペラい。中途半端に出合ったヒロインと男が、深みの無い恋愛をフランス人のクセにあっさりと演じていたり、キレるンだかボケてるんだか解らない老刑事は幾つになってもお盛んなラテンぶりを発揮してみたり。VFXも「インディー・ジョーンズ」並にしか見えんし、頼みのソフィー・マルソーも全く脱がん!(とは言え、もう36ですか…)。発掘現場のセットでのオープニングや、資料映像風のタイトルロールからしてせこさが滲み出てる!!唯一の売であるル−ブル美術館全面協力の長期ロケにエネルギーと時間が費やされ、作品自体が呪われてしまったかの様な退屈さ。ラストの落ちは勧善懲悪のハリウッドに比べ、共和国フランスらしく、善悪以外の何処か(エジプトだけど)東洋的なエスニックな匂いとブラックユーモアを交えたものだった。でもそこへの話の道筋が今一つ纏りきらずヤマ場も無く、せっかくのreal artも中途半端にしか写らず、スクリーンでは美しさが半減!

 『ドリアン ドリアン』なんか中国映画の方が好き。取り敢えず、香港のシーンで出てくる食い物(ほぼブッカケ飯のお弁当)が懐かしくも旨そうに見えた。香港での常宿だったラッキー・ゲストハウスの近くにあった弁当屋はあんな感じだったと思う。ある時、その宿で「ドリアンと臭豆腐はどちらが臭いか?」と言う話になり、宿の客が夜の街に買い出しに行った事が有る。臭豆腐がなかなか見つからなかったが、結局二つとも偉く臭かったのは覚えている。機会があったら二つとも匂ってみて欲しい。映画も、そんな無邪気で素朴な面と、現実の辛くて痛くてタフな面を素直に同居させている。無論、オールロケや手持ちカメラ主体の撮影と言う事も有るが、この監督得意の素人起用(職業俳優を一切使っていないらしい)による新鮮さと、しっかりした取材に基づく人物描写が上手くミックスされているからなのかもしれない。ドリアンと言うとても印象的なアイティムを使っているのに、あまりクセがないようにも見えるかもしれないが、土地・生活環境・価値観・教育が如何に夢と現実を作り隔て認識させるのかと言うちょっとしんみりするお話。 一昔前の日本や、今の歌舞伎町でも同じ物語は有るかもしれない。



2002年06月18日(火) で、いくら積んだ?

 最悪だね。



2002年06月16日(日) 廃人日記

 今日もダメダメ!なぜかキルステン・ダンスト主演の壮大な学園青春シンデレラストーリで、ラストが日本の中学校のシーンと言う訳の判らん夢を見て、昼の3時に起床?<セネガルvsスウェーデン>を見つつ6時から横浜で知人の関係する舞台を見に行くつもりが、時間を見誤って開演後30分経ってから到着。余裕もって横浜に着いた割に、反対側におりるわなんやかやと迷ってしまった。終演後、大急ぎで地元に帰って友人宅でスペイン戦観戦。

 以前、関係者のお勧めでとか言うので見に行った舞台は最悪だった事も有るのであまり期待してはいなかったのだが(むしろ戦々兢々)・・・、役者もしっかりと背筋も伸びて声も通るし、何より役者っぽい。ただ、女性の演技が一本調子に見えたのは役柄のせいかな?舞台設定や暗転の多い構成、出演者の一人にナレーションをさせる話の運び方等、偉くこなれた作り(意外と洗練されたとも言う)は、自己満に陥りがちな小演劇にあって、なんとか食い止めようとしている工夫が見えた。内容も、ちょっとした青春人生劇の様な、作・演出者の中から出てくる身近な要素が多く、ともすればクドく成りがちな題材をドライに描くのは上手くいってると思う(ここで暗転多用が役立っている)。ただ、個人的な好みかもしれないが、余りにも上手な舞台なのであまり印象に残らないかもしれない。これは、題材が身近で役者の年齢的にもはまっているが故に、それだけで話が説得力を持ってしまい、もう一つ何かアクセント(役者的・ストーリー的)が欲しいと思わせてしまうからかな。
 たまたま、この作品を上演したタイミングも有るんだろうが、もっと別の芝居が見れると彼等の幅がもっと見れるかもしれない。客に舞台を見せると言う点ではスタイルがきちんと確立されていて問題ないのだが、何処に向けて何を表現するかをもっと客観的に引張て来れれば、ちょっと見続けてもイイかなと思う物を感じさせた。

 <セネガルvsスウェーデン>:恐るべしセネガルの個人技!たとえ、日本がトルコに勝てたとしても先ず彼等には勝てない。組織的な守りを突破するパワーをまざまざと見せつけられた。1対1に劣るからこそ日本の守りは組織に重点を置く訳で、欧州の強豪が負けてるチームに勝つ訳がない。唯一、セネガルは守りに弱点があっても、そこを突くFWが日本に居ないし!いや、まさに台風の目だよこのチームは。

 <スペインvsアイルランド>:オフサイド19:1が物語るスペインの攻撃力!フリーキック29が物語るアイルランドの突破力!この試合の展開を決定付けたのは選手起用!スペインは明らかに失敗!PK戦を決めたとは言えメンディエタの出来はちょっと‘?’な感じ。第一同点弾のきっかけを作ったの彼。それ以上に、スペインが1:0で後半の初めからに守りに入っちゃいかんであしょ!同点後は攻め手に欠くは、脚が止まるはで、見るも無惨。延長戦なんかサンドバック状態!かなり欠点を露呈しつつベスト8進出おめでとう!日本人好みの‘燻し銀’アイルランドチームもご苦労様。

P.S.このサッカー熱の吹き荒れる中、夏を前に様々な方が亡くなっています。ナンシー関、村田英雄、そして本日はやはり燻し銀の名傍役‘室田日出男’さんがお亡くなりに。故・拓ボンとピラニア軍団を結成する等個性豊かな悪役や渋い熟練刑事や極道の親分、最近ではちょっとおどけた強面オヤジなど味の有る演技。ちょっと八名信夫とかぶる感じも有りましたが、最近痩せてきたのでもしやと思ったらやっぱり肺ガンだそうです。タバコ吸いそうだもんなぁ。



2002年06月14日(金) もうどうでも良くなってきた

 ‘日本’決勝トーナメント進出おめでとう!何処でもそうだったと思うけど、会社では皆TV見てたのでその時間は殆ど機能停止してたでしょう。まさか無敗で1位通過するとは。選手器用もことごとくあたってるのでトルシエは御満悦の日々でしょう。帰りの渋谷八こう前はJAPANES フーリガンが占拠していて最低でした。
 韓国も取り敢えずおめでとう。でも素直には喜べない・・・、何故って、ポルトガルがもう見れないから。あの1点は素晴らしいの一言だし、ヒディングに代わってからの韓国の躍進は目を見張るものが有る。でも、今日の試合は開催国としてせめて引分けるべきでしょ?それも、審判使って9人にしておいてなんだけど。それじゃぁ、アメリカとなんら変わらないサッカーの流れが読めない野蛮人に成り下がるよ。今大会は、フランス、アルゼンチン、ナイジェリア、カメルーンと、華の有るサッカーをするチームがことごとく消えてしまっているのでせめてスペインとポルトガルは決勝トーナメントに行かせとくべきデショ?まぁ、日本はトルコとの決勝トーナメント初戦で終わるっぽいけど、もうスペインの試合ぐらいしか面白そうな試合が残って無いじゃない!それに、スペインも優勝するにはちょっと勝ち気がない感じなので・・・。
 まあ、日韓両国はここまで開催国のホームアドバンテージが効いた試合はもう一生ないので、今回決勝トーナメント進出できてホントに良かったね。義務は果した、それでお役御免だよ。



2002年06月13日(木) CGは取り敢えず波瀾無し

 いや、仕事してないです。今日はイタリア戦を観る為に職場のサッカーファンが19時で一斉放棄。私はサッカー好きとか言っておきながらハリウッド映画「バイオ・ハザード」のマスコミ完成披露試写と言うのに行ってきました。見かけた芸能人はジャニーズの誰か、石井苗子、そして三島賞受賞作家中原昌也 !!「誰っ?」て思う人には取り敢えず‘暴力温泉芸者’とだけ。なんかパッとしないなぁ。結構早く着いたのに会場は満席、空いていた席はスクリーン最前列の真中辺。こんな見難い席で見るの「バタリアン」以来じゃ無いかな?かなり見応え有りましたよ!終了後は最近お決まりの情報遮断体制で帰宅。速攻飯食ってビデオで試合を観戦!

 『バイオ・ハザード』3月に公開した本国ではそんなにヒットした様な形跡が無い。そのせいかどうかは判らないが、本国での今一つの反応に配給元がビビったのか、SPE夏の大攻勢に押されたのか、公開は8月下旬全国松竹洋画系公開。できれば、7月中旬or下旬から全国東急系で公開して欲しかった。それ位のインパクトとパワーが有る事請け合い!
 ストーリーは、もちろん世界的ヒット・ゲーム“バイオハザード”の設定 をベースに、近代ホラーの古典「ゾンビ」へのオマージュ満載の展開であり、「エイリアン」どちらかと言うと‘2’を連想させるストーリーが丁寧に描かれている。なもんだから主人公のキャラが リプリー(シガニー・ウィバー)に近い。ただ、あちらはゴリラ女でこちらはトカゲ女の印象。準主役の女性戦士がゴリラキャラだが、殆ど「トゥームレイダー」のジョリー姐の焼き直しに見えてしまうのが可哀想。CGマップを使ったりしてゲーム感覚満点の特殊効果やCGも見事に溶け込んでいる編集は、101分と言う、まあアクション映画としては理想的な長さだが、最初から最後まで息つく暇の無いスリルの連続なのに、肩の力を抜いて疲れる事無く軽快に見る事ができる。モデル出身のミラ・ジョボビッチはその均整の取れたスタイルで「フィフス・エレメント」でもそれなりに動いていたが今回はスタント一切無しで挑んだそうで、アクションもかなり手だれのマーシャルアーツ・アドバイザーが付いていたと見え、かなりに美しくえげつない格闘が見れる。重火器も見る人が見たらそれなりの凝り様で、試写会場には東京マルイのBB SOFT AIR GUNのパンフが置いてあった。
 監督と主演・出演者は、原作の大ファンであり実際に何度もプレーしているので作品にも愛が有る(特に、ゲーム中でもマストアイテムとなるGUNをゲットするシーンの描き方は、playした人らしい丁寧さが有る)。さらに、ゲームの映画化と言う点で監督のトーマス・アンダーソンはゲームが原作の「モータル・コンバト」の監督を努めて成功しており、ゲームの構造と映画の構造を上手く取り入れ、かつ劇場作品としてのクオリティーを約100分で納めるのにはホラーよりアクション重視、更に原作から有る程度距離を置くと言う事を心得た、大変バランスの取れた奴だ。その点で、「トゥームレーダー」と同じかそれ以上に面白い作品だと思う。

彼女がいたら絶対連れて行く超駑級SFバイオ(レンス)アクション(ホラー)。


<イタリアvsメキシコ>
ゴメン、メキシコ!君たちのサッカーは結構面白い事が判った。イタリアもインザーギが先発するは、デルピエーロが活躍するはで役者も揃いなんとか踏ん張ってくれた。Gグループは順位こそ意外だが妥当な面子が残って良かった。



2002年06月11日(火) 天気が良いけどこの湿度は・・・

 いやぁ、昨日宣言したズル休みを今日決行。罪悪感を持ちつつ昼まで半睡して、映画を観にのこのこと渋谷に出かけました。それにしても、スゲー良い天気なのにスゲー蒸し暑い!これじゃピッチの上はなおさら。サラリーマンがさぼって映画館で寝ている気持ちが判らんでも無い。
 さて映画1っ発目はJET LEE主演「The One」。新宿に移動して香港映画 「拳神」、予告編では初めて「吹替え版 :スターウォーズ〜」を観たのだが、ヨーダの声が「うる星やつら」のチェリー(永井一郎)でやんの!これって誰もが望んだキャストだよね?台詞も語尾に注目「クローン戦争のはじまりじゃ!」とか言っているからかなりマッチしてる(「定じゃっ!」って言って欲しい)。一服してファレリー兄弟最新作 「愛しのローズマリー」...と一気に3本観て心の潤いを取り戻したつもりが複合的な理由でかなり凹んでしまった。結局、またもや私の心と脳に欠陥が有るんじゃ無いかと思ってしまうニガいSpecial Holiday。

 『The One』できる限り日本公開の有るリンチェイ映画は劇場で観るつもりでいるのですが、どれも公開期間が短いのでもたもたしてると終わってしまう。この作品も一部を除き今週いっぱい、僅か3週ですよ!まあ、サッカーフィーバーのこの期間に上映してそこそこ結果出すには、絶対無敵のブロックバスターMovieか、固定客の付いている作品しか無いんだろうね。
 で、内容ですが特撮込のアクションとしては「ロミオ・マスト・ダイ」よりは数段吹っ切れたストーリに、VFX、そしてアクションシーン。何よりこれまでの作品ではあまり多く登場し無かった太極拳的(八卦拳)な円の動きによるアクションがかっこいい。因に李蓮杰によるこの動きがもっとも堪能出来る作品は「マスター・オブ・リアルカンフ−/大地無限」である。残念ながら課題のラブシーンは今回もお預けですが、125人のリンチェイがいると言う設定なので金髪のリンチェイ、ドレッド、ロンゲなどちょっとした冠り物のリンチェイ(写真だけ)が見れるほか、「リーサル・ウエポン4」以来の悪役もだいぶ上手くなった。話の筋やSF設定考証等細かい事を考えては行けない、只々胸の空く様な痛快バカ・アクションでも有るのだろうが、ジェット・リーのアクションは何時観ても身が引き締まるのも事実。その演技をもっと上手く活かすにはカメラをもうちょっと引きで全身を写した長回しのシーンを入れてくれた方がリンチェイの流れる様な美しい動きがもっと伝わると思う。
 その他では、リンチェイのかみさん役で「スパイキッズ」(ママ・スパイ)のカーラ・ジグーノや、年輩時空捜査官に「サイダー・ハウス・ルール」(黒人の農夫頭)のデルロイ・リンド、若手時空捜査官に「スナッチ」(主人公のボクシングプロモーター)ジェイソン・ステーサムなど、面白い役者が出演。そして、アクション監督はリンチェイの盟友コーリー・ユエン。
 ビデオになったら間違い無く回転する李蓮杰映画、でもアクションは大画面で観る程面白いので、今後につなげる為ビデオ屋さんにはJET LEEコーナーの設置を切に願う次第です。

 『拳神』くしくも、コーリー・ユエン武術監督の作品を2本連続。しかし、この作品も今週で終わり、公開3週目位だったかな?久々に広東語の香港映画では有るのだが、明らかに香港の若人向けのアイドル映画ですね。いくら特撮による修正が入っていても、リンチェイの本物を観た後だとアクションのキレに粗が見えてしまうので、見る順序を間違えたかな。それでも、武術指導のユン・ケイに加え、サモ・ハン、ユンピョウと七小福が3人も揃っているので要所の踏ん張りは効いている?お話は、圧倒的にゲームのパクリ「鉄拳」(主人公の髪型がまんま)「スト2」を中心にどっかで観た内容。それもそのはず、制作の王晶は「スト2」の完全パクリの為日本公開が不可能な“超級学校覇王”(最初は‘超級街頭覇王’だったが、あまりにもそのまんまなので改名した)の制作者。さらに、しっかりと確認していないのだが本作は制作にナムコが絡んでるみたい?更には、キャストの一人、サモ・ハンの次回監督作(ハリウッド監督デビュー作)はナムコの「ソウルキャリバ−」の実写版らしいです。以下後日記入・・・

 『愛しのローズマリー』後日記入・・・



2002年06月10日(月) 1日を34時間にして下さい!

 サッカーのおかげで映画に行けません(コンサートにも)!チケットが無駄になってゆきます!!どうしましょう!仕方ないから睡眠時間削ってますってな感じです。でも、表題の様に1日34時間にしても、日本人は残業時間が増えるだけかな?水曜辺り休んじゃうか?!
 今日は、二日酔いで殆ど仕事してません。で、帰りがけにタワレコに寄って、CDギフト券を使い切ってきました。なぜかと言うと、今、タワーレコードではW杯で日本が勝利or引分けだと、日本戦の翌日のポイントが倍になるダブル・ポイントキャンペーンだから!でも欲しいCDがあんまり無いので、テクノ&アンビエントで良さげな物を2枚と、母から頼まれていたQEENのベストを所望。締めて9000円分x2=18000円分のポイントだ!!

 <ポルトガルvsポーランド>やっと、ポルトガルが爆発!とはいえ、後半からルイ・コスタを投入してやっと、と言う感じ。申し訳ないが、韓国を撃破して勝ち上がって欲しい!でも、フィーゴはまだ本調子では無いようだし、単にポ−ランドが今一つの出来のチームのようです(攻めパターンは有るようだけどFWが不安定)。まあ、決勝までの残らないと日本には来れないので、生フィ−ゴは年末のトヨタ杯までお預けか(日本好き彼の事だから大会後ひっそりと日本に上陸してるかも)?



2002年06月09日(日) 日露戦瞬間最高視聴率81.9祝日本勝利!

 だらりと3時頃起き。ちょっとした義理で築地まで音楽劇を観に。面白かったのは、開演前のBGMが終わった後、スピーカからCMが流れてきた事。近くにソニーピクチャーが有る関係でそこの劇場のスポンサーとして付いてもらっているんだろうね、他にも製薬会社とか色々な企業CMが流れた。映画が始まる前にCMや予告編が流れるのは珍しく無いが、舞台の前に音声でCMや予告編が流れるのは良い方法だと感心。
 舞台の方は、歌が上手いのと楽器ができるのは羨ましいなぁと思いました。劇の方はまあなんとも。(私も含め)客層が非常に不思議な面子で、微妙な空気が漂っていたかな。時間的にも予想した通りだし、それほど退屈し無かったのでまあ良しですか?終演後速攻で帰路に付く。そりゃもう日本戦をライブで観る為ですわ!

<日本vsロシア>
 地上波で観るのは鬱陶しかったので、スカパーを導入している友人宅にお邪魔。何より、倉敷&原博己解説なのでそこそこ面白いはず。前半の0-0は上出来。後半の稲本はもう目に見えて今大会における日本の‘ワンダーボーイ’!そりゃ、小野や中田の様にヨーロッパのリーグで1シーズンフルに働いていないデブ稲本は、余力が有るわな。それに、メンバー決定後の練習試合、先日の対ベルギー戦と、調子を上げて来ているので、まさに調子づいている。今大会は稲本株急上昇!ベンゲル売時だ!あとは戸田、明神、そして宮本!?ディフェンス面が見事に修正されていたのは上出来。選手交代も適時適任だし、トルシエもしてやったりだね。中山の交代時なんか鳥肌がたったよ!しかし、後半のラスト3分の落ち着きっぷりは経験のたまものだね。

 試合後、興奮覚めやらぬ友人と吉祥寺にくり出してギャバクラ豪遊。最終戦でロシアン・パブに挑戦!店は常連しか居ない様な閑散、というか殺伐とした雰囲気。ついたロシア人もクルニコワなんか程遠い!こちらの日露戦は試合放棄、完敗です。因に彼女達は2ヵ月の観光orダンサービザで入国、出身は殆どの娘がハバロフスクだそうです。



2002年06月08日(土) 波瀾起き過ぎで第3戦まで手が抜けない。

 本日はたまったビデオを見ながらダラダラと、イタリア戦待ち。遅れましたが、スペインの予選通過が早々と決定!ラウール&モリエンテスのレアルコンビが大活躍。さらに、ナイジェリアの予選敗退も決定。決して悪いチームじゃ無いし、凄く面白いサッカーをやっているナイジェリアだが、入ったグループが悪かった。
 因に、W杯のせいで影が薄いのだが、テニスの全仏とバスケのNBAファイナルも行われています。前者は男子の試合は面白いけど、女子は結局またヴィーナス姉妹対決。NBAはレイカーズの3連破に注目!!って言うかヘッドコーチのフィル・ジャクソンは偉大な指導者です。ブルズで(ジョーダンやピペンが居たとは言え)2回3連破を成して、レイカーズでもって事になれば、異例の監督殿堂入りでしょ?ファイナルのおける勝率も桁違いのはず。

<イタリアvsクロアチア>
 まさかイタリアが負けるとは・・・。ケガ以外の負ける要素が見当たらなかったイタリアと。前の試合で、世代交代に失敗してる事を感じさせたクロアチア。事前情報も全く無かったのでなんですが、今日の試合では前線のロートル組(とは言え30代前半)を一新。守備でもイタリアに互角の戦い。確かにネスタの交代は予想外だったけど、マルディーニがクロアチアのスピードに付いて行けてなかったんじゃないかな?攻撃はそんなに問題ないけど、まあ不運としか言えないね。できればもうちょっと攻撃にバラエティーが欲しいかね。
<ブラジルvs中国>
 視聴率がドット落ちたのが感じられる、今一つ面白みに欠ける試合。ブラジルのいるグループは楽過ぎ!ナイジェリアとか、スロベニアとか、もっと報われないチームを入れてあげる方が見ている方も楽しめる。ロナウド、リバウド、ロナウジーニョ、ロベカルとマンネリな感が有る責めも色んな型で決めていたからまあ決勝リーグ上がってもベスト16位はいけるでしょう。なんたって相手は日本のいるグループHの2位だもん。ベルギーか日本デショ?



2002年06月07日(金) 世紀の対戦情報を遮断!

 今日は近年のW杯史上歴史的な対戦である<イングランドvsアルゼンチン>です。なのに、wyolicaのライブチケットがあるは、金曜は残業があるはでどうしよう。結局ライブのチケットは無駄になりました!そして、中途半端な時間になってしまったので、新宿のHUBにでも行って外人(主に英国人)に囲まれて観戦でもしようかと思い出向いてみると、なんと入場制限してやんの。意地になって吉祥寺に行ったら2件あるHUBが両方とも入場制限!こうなりゃライブで観るのは諦めてゆっくりビデオで見ようと思い、家に着くまで結果を聞かないようにするのが大変。MDウォークマンを聞きながら黙々と帰路に・・・。しかし、その前に友人と飲み屋に行く事に!それでも結果を聞く事も無く、かなり飲んで朝帰り。と言う訳で、試合結果は翌日に昼頃から見始めたビデオで判明!
<イングランドvsアルゼンチン>
 初戦の出来から考えてどう足掻いてもアルゼンチンの優勢は変わるまいと思っていたら・・・。イングランドのDFの素晴らしい事!特にコールが完全にオルテガを止めてアルゼンチンの横の揺さぶりを遮断。でも、相変わらず責め手を欠いている。それでも、少しはオーエンへのパスがつながりだしてそれが効を奏した。アルゼンチンは豊富なタレント有するため、逆に監督の采配(交代)ミスで決め手を奪えなかったのでは無いだろうか。得に、調子が悪いとは言え、ベロンでは無くオルテガをアイマールと代えるべきだったのでは無いだろうか?あと、ベッカムの必要性は微妙だね。要所要所では効くけど90分はきついんじゃないかな。



2002年06月04日(火) 最も質が悪いのは日本サポーターでした。

 さあ、いよいよ日本の初戦が行われました。午後の仕事は有る様な無い様な感じで職場は観戦ムード。試合が終わったら即タイムカード押して、帰りに新宿で『少林サッカー』を鑑賞してきました。歌舞伎町ミラノ座で観たのですが、劇場の向いの広場には青いユニホームを着た暴徒が馬鹿騒ぎ、警察も臨戦体制。で、映画館は激空き!私のバカ笑いが響いてしまう。

 <日本vsベルギー>
 職場でも仕事中にも関わらづ皆会議室でTV観戦。前半の中途半端さに後半殆ど観ていなかったら、かなりのドラマが・・・。鈴木のシュートは多分彼の一生の運を使い果たしたんじゃ無いだろうか?この試合の収穫は‘稲本’彼の活躍は多くのサッカー関係者から「ウチのチームなら即レギュラーで出す!」というオファーが殺到するであろう良い宣伝になっなのでは無いでしょうか(幻の3点目を含めて)?ま、日本は勝てた試合を落したね。あと、柳沢をどうして代えないかなぁ?なにかしそうと言う雰囲気だけで出続けている様な感じがする。そりゃ、フォワード不足だからってのも有るだろうが。2点目の戦犯は、ホントはそうじゃ無くても、替わった宮本になってしまうだろう。だって、明らかにラインコントロールミスでしょ?

 <韓国vsポーランド>
 どうしちゃったの?素晴らしいチームに仕上がっているよ!ポルトガルと引き分けたら決勝トーナメントにいけるね!そうで無くても多分行ける。

 『少林サッカー』これ、多分旧正月映画でしょ?でもって、北京語バージョンを上映して無い?まあ、「アストロ球団」「明日のジョ−」「香港代表」とか元ネタと思われるのは多々有るが、実写でここまでやっちゃえばOK!前半のストーリーはモチベーション解説や伏線にはちょっと欠陥(と言うよりオチバレ)が有るが、全ては後半のアクションで払拭される。あと、サッカーなのに11人のキャラを全て立てなくて良い!剰えグランドに11人居なくても良いと言う考えが香港映画らしい。しかし、残るキャラ(ほぼオヤジキャラ)が濃濃い。展開や構成はほぼ「食神」と変わらないし、李小龍ネタや李蓮杰ネタが有ったり主題歌がアンディー・ラウだったり、カレン・モク、セシリア・チャン、ビンセント・コック等のカメオ出演などお祭り気分満点。そしてアクションは、エン・ウーピンやコーリー・ユエン等と並び香港屈指の武術指導‘程小東’が参加しているのが注目!彼の傑作は「スウォーズマン」シリーズやチャウ・シンチ−の「チャイニーズ・オデッセイ」などで堪能出来る。以前から、なんで彼がハリウッドに出ないのかちょっと疑問に思っているんですがね。ジェット・リーもそうだけど、チャウ・シンチ−(周星馳)もラブシーンが苦手だよねぇ、周星馳は笑いに対してどことなく志村ケンっぽいものを感じる。ここまで大々的に宣伝していてなんだけど、基本的な超人ネタは良いのだが、 香港映画好き意外には「本当に面白いのか?」と言った、今一つ理解できない笑いが残る作品。

P.S.『I am sam』への疑問と期待。疑問は、どうやて主人公(ショーン・ペン)は子供を作ったのか?そんなのでよくも7才まで育てられたねぇ?とか・・・。期待は、千変万化のショーン・ペンの身障者演技のはまり具合。子役の少女が激カワイイ&激上手い!非常にベタであざとい映画では有るのだが、彼等二人を観るだけでも行く価値は有りだと思う。
 



2002年06月02日(日) 勉強しよう、そうしよう!

 今朝は昼から起きて友人と深大寺に蕎を食べにゆく、昼飯である。東京で今年一番の暑さらしい文月二日目の日射しは、薄い若葉からしっかりとした強みの有る緑へと成長を遂げた深大寺の新緑に所々遮られ時折ちくりと肌を差す程度の心地よさだ。日曜と言う事も有りそぞろに訪れる参拝客も幾分多く感じられる。友人が持ち出した旧式のカメラで取り留めの無い写真を何枚か撮ってみる。ピントや露出を手動で行わなければならない少々難儀な代物だが、思いもかけない味の有る写真がとれる事を望みつつ、シャッターを切る。と、いきなりシャッターが切れなくなり二進も三進もいかなくなてしまったので撮影は中断。一服もかねて蕎屋に席をとる。旧知の店でも有るので御主人と語らう一方、仕方なくカメラを開けてみるとフィルムが絡まっていた。撮影はまた後日、きちんとカメラの使い方を把握してからとなるようだ。表に陣取り天ざるを頂く。初夏の日射しの中頂く、ざるのさっぱりさはまた格別である。
 ひとしきり話もすむと、天気が怪しくなってきたので足早に店を後にする。帰りの道すがら幾つかの買い物を済ませ、友人を送り届けてから帰宅する。アルゼンチンvsナイジェリアが始まっていた・・・。今日はこの後『CORNELIUS』のライブへ向うので、今夜の試合は全て録画して行かねば。しかし、コンサートからの帰路で試合の結果を聞かずに帰って来れるののだろうかとちょっと心配である。
 果して、大きなリュックを背負ってタワーレコードでアニメ雑誌「NEWTYPE」を探すドイツ人らしき人物と、代表ユニホームを着た赤ら顔のイングランド人は多く見かけたが、彼等から推測するにはちょっと微妙な結果だったようだ。幸い結果を聞かずに帰宅できたので、新鮮な気持ちでビデオでの試合を観れた。

 『CORNELIUS』:CORNELIUS自体さして好きなわけでもないのだが、なんとなくそういったスノッブなライブの雰囲気に酔いしれてみたいと言うか、実は結構テクノを期待していたんだ。あとは、対バンが“暴力温泉芸者”・“Buffalo Daughter”・“ASA-CHAN&JUNRAY”など、ちょっとハズレが無い面子なので退屈することは無いかなと思いまして。
 “暴力温泉芸者”:T-シャツとか見ていたら、いきないフロアからストレートなノイズが轟音で響いてきた。気付くのが遅かったので入り口付近で眺めていたが、久々に聞く純粋なノイズで嬉しくなってしまったのだが、しょっぱなから客を引かしている!出来ればスピーカーの正面で陶酔したかった。
 “Buffalo Daughter”:やっぱ大好き!ユミコさん素敵!最新作“I”からの曲も含め、前作“New Rock”などもう至福の瞬間atスピーカーの前。
 “ASA-CHAN&JUNRAY”:「獣がれ俺らの猿と」のラストで流れた“花”が素晴らしかったので、いかがなものかと思いましたが…なんかそれ以外の音はちょっと感性が古い感じがした。ステージの合間に出てくるDJ的なポジションだったので、客も引いて良いんだかなんかもてあましていたのは可愛そうだった。
 “CORNELIUS”:期待していた通りおしゃれ、でもって、ROCKなんで立てのり。テルミン操作を客にさせる客参加パートありと、かなり一体となっていた。



2002年06月01日(土) この時期に日頃混んでいる所へ

 今日はサッカー三昧。昼から<アイルランドvsカメルーン戦>を観て、夕方から久しぶりにサッカーの練習に参加。足首の故障があってからだいぶ休んでいたのでかなり体力的にきつかったです。それも故障は完治していないので終わってからぶり返すし。帰ってからシャワー浴びて<ドイツvsサウジアラビア戦>。あまりの一方的な試合に前半だけ観て部屋で寝ました。因に、今の時期はサッカー以外にもNBAファイナルやテニス全仏が開催中なのでスポーツ三昧と言うべき日々。

<アイルランドvsカメルーン>
 職場でW杯に向けてスカパーを導入した人の話では、カメルーンは相当強いらしい。オリンピック、アフリカ・ネイションズ・カップと大きな大会をこなしたメンバーの組織力はかなり熟成されいるはず。対するアイルランドは、闘将抜きでも安定した戦いができるとは思う。で、結果は1-1と、初戦としては無難なものだが、試合展開は両チームがグランドを広く使ったスペクタクルな展開で非常に面白かった。突出したサイド攻撃有り、長中短織りまぜたシュートも美しく、特にアイルランドの得点は低くて早くて回転も無く素晴らしいシュートでした。ビデオとっとけば良かった!
<ドイツvsサウジアラビア>
 今日練習中、実は昔はドイツのサッカーが好きだった事を思い出したのだが、いまはなぜか嫌い。我街をキャンプ地としたサウジにはがんばってもらいたかったのだが・・・。思った通り高さとデカさと強面で上回るドイツが一方的に進めた試合。ロングボールから放り込んで高さ&デカさで競り勝ちヘディングシュート。徹底的なお家芸で得点を量産!綺麗に流れから得点しているのになぜか面白く無い。って言うかヤンカ−恐過ぎ!それで無くてもサウジは圧倒的にフィジカルで負けまくり、終わってみれば8-0と屈辱の結果。日本が対戦しなくて本当に良かった。しかしドイツ、これだけハッキリしたサッカースタイルだとフィジカルでの優位を活かす面では似ているが、‘剛のドイツ’vs‘柔のカメルーン’と、サッカーの質が対極に有るカメルーンとの対戦はかなり面白い試合になりそう。
 あと、その後のニュースで各チームのキャンプ地となった街の公民館などで、誘致したチームを応援する地元の人々が写し出されたら、調布市民だけかなりシラケていた。

 今更書いておきますが、この日記は“私的記憶補完機能”を有しているので思い出した事が有れば後から幾らでもる書き足します。それも昔の日記に。その辺はご了承願います。


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