気分刊日記

2002年05月31日(金) サッカー祭り開幕

 遂に始まりました‘2002 FIFA WORLD CUP’。サッカーファンらしい人が多い職場では、いつも11時位まで残業している人も定時で帰ってしまうフィーバーぶり。私も、日頃からサッカーファン(主に欧州)と言うスタンスでいるので、開幕戦は絶対生で観たい!位の勢いで19時半に退社。周りも「開幕戦観たいのね」って感じですんなり。そんなフリして観に行っったのが 『スパイダーマン』。公開してそんなに経っていないので、まだ混んでいるはずなのですが、居なかったたねぇ客が。金曜の夜だと言うのに半分位しか入っていないでやんの、それも殆どカップル。帰りの街頭テレビにもまるで全盛期の巨人戦を観る様な人集りが。日本にはそんなにサッカーファンが多かったのか?と思う程影響が有るんですね。
 帰ってから開幕戦の結果を知ったんですが王者フランスがまさかの初戦●黒星。ジダンがいないからとは言えないのだけど、そうでも言わなきゃやりきれないのがフランスサポーターや常識派サッカー関係者の気持ちでしょう。
 で、どうしてジダンが居ないのかと言った点には触れない。何故って開催国の韓国との親善試合での接触も原因の一端だから。更には、金品万引きしたセネガルの選手にもお咎め無しで出場させたのもどうかと思う。逮捕告発して韓国が厳しい国だと思われたく無い、せっかくの自国開催に水を差すのを避けたいと言うカッコ付ける為には形振り構わないグレーな決定。これじゃあ韓国では、権力や圧力により簡単に法が曲げられるって感じを受ける。多分日本で同じ事が起っても似た様な事はになりかねないんだけど、サッカーは紳士的スポーツ(昔は格闘技って言ってたけどね)であり世界の子供達も観ているのだから、その辺の線引きをしっかりしないのは選手の為にもサッカーの普及の為にも良くない。そんな事だから韓国や日本がサッカー後進国から抜けだせず、FIFAでの政治的駆け引きでも甘く見られてしまうのです。
 ただ試合の話に戻ると、今大会のアフリカ勢は台風の目になるとは思う。これまでの身体能力頼りのサッカーから、ヨーロッパでプレーする選手が増えたいま、技術的・組織的な面が飛躍的に進歩しているので、それが何処まで集中して引き出せるかが注目。

 『スパイダーマン』原作についてはあまり知らないのですが、同じコミックヒーローのスーパーマンやバットマンと比べてもかなり一般人依りの弱っちい人間性が有るらしい。そう言われると登場時のトビー・マグワイアは黒縁のスチールメガネで、まるでのび太君みたい!しかし、スパイダーマンのアクション自体は殆どのシーンでCGキャラなんじゃ無いかと思うんですが、良いんですねェ?その昔、「バットマン」でビルから飛び下りるバットマンをフルCGで描写したシーンを入れようとしたら全米俳優組合いか何かが、俳優の職を奪うみたいな事で抗議してカットされた事が有ったはず。ある意味、スパイダーマンのCGにトビー・マグワイアのアテレコみたいな映画ともとれる。ストーリーはいたって単純、ボンクラ青年(とは言えハイスクールで科学賞獲ている賢い人)の人間的・ヒーローとしての成長&恋愛。アクションもまあ及第点。あとは今後の敵キャラに期待だね。 本作の監督サム・ライミやティム・バートンを筆頭に、ピーター・ジャクソンも含めハリウッドの一端は‘バランスのいいオタク’が担っているのを痛感させてくれるブロック・バスターMOVIE。(映画監督なんて殆どオタクなんだろうけどね)



2002年05月29日(水) 日常をちょっとズラす

 いつもの時間をちょっとづらして30分程遅刻して出勤。ちょっとしたゆとりと、考える時を持った。人間てあまりに不完全な生き物だとつくづく思った。

 あ、記憶が減って行く・・・



2002年05月26日(日) 怠惰な休日

 あ、夕方5時に起きて大人計画『春子ブックセンタ−』を観てきました。B列センター付近と言ういい席なのですがちょっと圧迫感があって、もう少し後ろの列でもいいかなと……なんて贅沢な!本公演初の宮藤官九郎の脚本・演出。なんと行っても映画・TVと猛烈に評価を上げ注目を浴びまくってUVカットが必要なクドカンが原点に戻って舞台で本領発揮?

 劇評:大人計画の役者さんは皆個性豊かで天下一品、キャラの宝庫。それを殺さず生かしてお話を纏め上げるのは至難の業。今回も各々愛すべき役者達が御馴染みのキャラで登場。今回は演出を担当していない松尾スズキがいつもより休むことを許されない出づっぱり。にも拘らず、その力の抜き具合が良いわぁ!
 前半のストリッパーと春子の掛け合い、中盤の仮装・化粧・一発ギャグや、後半のコントなど場面場面での作り込みは達者なのだが、その場面でも中心にいる人以外がちょっと死んでる。それでも、各キャラ(役者)が目立てるようなシーンが配さた構成は上手。ただ、そこがネックにもなっていたようで今ひとつ全体の‘お話’が散漫な感じがした(今回も宮藤と村杉は顔見せ程度の出演だし、荒川・三宅も今一つ生きてない)。これは嬉しい悩みなんだろうが役者が皆立派に育ってそれぞれの魅力が捨てがたいのは良くわかるが、それを捌いてこそ演出家の手腕。
 TVでついた客は役者を観に来る事が中心なので芝居の面白さより面白いことやっている役者(持ちネタ見せ)があればそこそこ満足して帰る。でも、『大人計画』の面白さ(特色)って、そのアブノーマルで排他的でブラックで卑屈で鬱屈していながらきちんと腑に落とすorしこりを残す芝居と、それをきちんと消化して演じられる役者の魅力なんだと思う。私個人としては『大人計画』にはそう言う芝居を求めていた。
 それが、ここまで来るとマンネリと承知で公演を打つと言う雰囲気になっている(これって、最近の“ワハハ本舗”なんかそう?)。すごく勿体無い事なんだけど「大人計画」は劇団としての任をそろそろ終えようとしているのではないだろうかとさえ思わせる。シティーボーイズのように1年に1回集まって同窓会とも実験室ともつかない公演をやるもの良いが、それにしても人が多すぎる。夢の遊民社はそれが原因で解散したし、第三舞台もそれで悩んだようだ。劇団健康にしてもそれを解消するためにナイロン100℃というユニットに改変してみたりした。でも、後期の第三舞台みたいに役者達が積極的に他の劇団やユニットに参加して色んな刺激を得て第三舞台に帰ってくるみたいな、まるで各クラブチームで活躍した選手がナショナルチームの代表として集まるような劇団に発展すると言う方向性も無きにしも非ず……これって小劇団にとっての永遠の悩みのひとつなんだよねきっと。

 今回の公演の結論として、(これは微妙な感想だが)松尾スズキの脚本・演出ならもっと納得できる芝居が見れるのではないかと言うのも少し残った。クドカンの舞台は前回の「キラークイーン666」でも思ったが、短いコントとしての完成度は高く、長いものになると編集が入ればかなり良くなる映像向きなのかもしれない。

 〜今回の公演は確かに面白い舞台であったが、あんまり面白い芝居ではなかった。〜
 まあしかし、小劇場を代表する様な劇団となった今、面白いのは当たりまえ。それを踏まえてと言う事なので、並の劇団を観に行くくらいなら十分お釣が来る満足度を得られる事は間違い無い。



2002年05月24日(金) 立てノリの野蛮人にはかなわんのだ!

 今日は今週一週間がんばって巻き入れてきた分、定時より15分早退して挑んだのは「ス−パ−カ−」のライブ in 赤坂BLITZ!赤坂見附で降りたんですけどちょっと迷ってしまったのに、いい加減な仕事っぷりが効を奏して、ちょっと早めに到着。
旧友2人と行ったのですが、席は別。勿論年寄りなので2階席でゆったりと。ミーハーなもので一番新しいアルバムしか聞いかず、本当にイイのか半信半疑だったのですが、ニューアルバムが中心のデジポップな前半々は気持ちよくウトウトしていたら、後半はバリバリのロック!って言うかニューウェーブ、プログレ、アンビエント、エレクトロ、などなど物凄く引き出しの多い感じで感心。いや凄かったのが1階フロアーの若者達が総立てノリ!BLITZでダイブまでかましてたのはオジサンついてけませんは(片っ端からスタッフに排除されていたけど)。2階席で来てた娘達も途中で下に行く程の熱いライブ。

 それにしてもこのバンド観ていて思ったのは、トルシエの日本代表じゃなけど、彼等の凄さはメンバーみんなオールラウンダーと言う事。ギターもできてキーボードもできる、ドラムもできてキーボードもできる、あまつさえボーカルもできて男女のツインボーカル。ただ、打ち込み系の曲、特に映画「ピンポン」の主題歌にもなっている‘YUMEGIWA LAST BOY’が生と打込みとボーカルのバランスが最悪。危惧していた所が今一つ解消で来ていなかったのは今後の課題かな。ツアーの大LASTでもあるので、アンコールも厚い構成かなと思っていたら、演奏終了後アンコールの曲かなと思っていた‘I’がスピーカーから流れる中、アンコール無しで呆気無く終了。投げっぱなしジャーマンならぬ、やりっ放しで終了にフロアーは肩透かし喰らっていた。終演後、色々な業界人が来ていたようだが、私が判ったのはヒロミックスぐらいかな。で、赤坂で飯食って帰宅。



2002年05月23日(木) 重い口を開こう

 先日サッカーの日本代表が発表され、各国の代表が徐々に来日しています。もうワールドカップ開幕まで一週間を切ろうとしており、日本全国それ一色。今考えるのは‘思った程海外からの観客が来ないのでは?’と言う事と‘これ終わった後のサッカーの扱いってどうなるの?’ってこと。カメルーン代表ごときに振り回されている村が有れば、担当課長が首を吊る街まで出る始末。このワールドカップを経て日本が得るものってなんだろう?

 ま、それはさておき、ずっと書かなかったけど巷の似非評論家並みに日本代表について一言。中山が入ったのは意外、と言うかトルシエ「実は既に入れるつもりでいたけど周りから言われて入れたように思われるのがやだった」のでは?秋田に関してはもっと意外!取り敢えず高さで勝てるDFが欲しかったてっところ(ノルウェー戦で痛感)?俊介の代表落ちは‘サントス’が入った時点でトルシエには見えちゃったんじゃ無いかなぁ?だから会見出たくなかったんだよ、俊介みんなのアイドルだし(あの髪型だけど)。西沢なんかいらないと思ったけど高原が出れないんじゃ、高さとパワーのビエリorビアホフタイプのFWを探すと実績とか考えたら取り敢えず入れるしか無かったんだろうね。それにしてもDFが6人、FWが4人、MFが10人て・・・いくら流用が効くからってMF10人て、日本の決定力不足を現しているよね。実際決まってみてMFの10人は一部(中田・小野・森島・服部)を覗いて微妙だけど、技術、精神、経験、フィジカル、ポジションなどかなりバランス良い布陣だと思う。個人的には密かにロシアの躍進(ベスト4入り)が 見れるのではと予想。ま、これから1ヵ月有る程度いい加減に仕事してもワールドカップ効果と言う事で許されるでしょう。



2002年05月21日(火) 史実として誕生日でした

 本日は、日本国民として生活する私の戸籍上・誕生日として記録されている日でした。とは言え特に何事もなく、残業切り上げて一人で映画観てきました。独り寂しく観たのは『アザーズ』。帰宅の途中2・3友人から電話が有ったり電話したりして家に着くと、以前ラヂオのクイズ番組に出演して獲得した‘16000円分のTOWER RECORDSの商品券’と‘J-WABEのTシャツ’が届いていました。自分の力で獲得した自分からの誕生日プレゼント。まさにGOODタイミング!

 もうこの歳になると、誕生日って言うのは‘何もせずに過ぎ去った過去への後悔’と‘なにかするには残り少ない時間への焦りと呆然’を顧みる日になる。子供の頃はなにかもらえる物欲踊るお楽しみだったんだけどなぁ...。

 『アザーズ』:ハリウッド戦争映画ラッシュの次はサスペンス、サイコホラーの競演。「パニックルーム」や「サウンド・オブ・サイレンス」「スパイダー」etc。はっきり言ってしまうと、本作は「パニックルーム」よりは面白い。しかし、オチは・・・すぐ解る。けど、まさか、そんなはずはないデショ?と思っていると全くそのとおりなのでちょっと期待外れ。考え方のベースは黒澤清の「回路」にも似ているし、舞台設定は手塚治の火の鳥‘異形編’にもにている。ここでのネタバレは避けますが、ヒントは‘昨日の今日’on 気分刊日記。パニックルームを怪我で降番したニコール・キットマンがゴシックな立ち降るまい、美しさ際立つ神経質気味の奥様を熱演。グレイス・ケリーばりの美しさ、メイクやヘア−が秀逸(なんてったって役名がグレース)。メイド長の婆さまが意味深でよろしい。子役はやたらと不健康そうなのだが、役造りとしても今後の活躍はあまり見込め無さそうな可も無く不可も無い感じ。弟役の子がちょっといけそうかな位。とはいえ、構成や音楽、画面から滲み出る緊張感はかなり計算されていて、監督の力量が素晴らしい事を物語る。私としてはそう無い事だが、みていて一瞬‘ビクッッ!’としちゃった。
 帰りのエレベーターの中で、結局話を理解できなかったらしい、バカそうな彼女に一所懸命オチを説明している男性がいてちょっと苦笑い。



2002年05月20日(月) 映画を観たい気分。

 今週も週明けから残業しまくり。たまたまつけたBS2で「シックス・センス」「アンブレイカブル」のM・ナイト・シャマラン監督の長篇処女作『翼のない天使』(IMDb)を観てしまった。スッゴク良い映画だった、子役が上手い!少年の成長を幾つかの捻ったエピソードと共に描いている。彼の成長の過程やきっかけがつぶさに描かれ、観てるもの考えてる事が徐々に纏まって行くのがナレーションから解るのだが、その英語が結構簡単なので勉強にも成る。話の印象は「僕のバラ色の人生」に似た感じ。’98年の作品で未公開らしいがハリウッドの下らない戦争映画をかけるぐらいならよっぽどこの作品を上映した方がイイ。春先のシネマライズとか、新宿の武蔵野館辺で上映したら規模的にもイイかな。ただ、邦題がちょっとまんま過ぎ。因に、主人公の姉の役でジュリアン・スタイルズが出てたのも観てしまった理由。おかげでまた4時寝・・・。



2002年05月19日(日) 日曜日はさっぱりと!

 今朝も7時位まで徹マンでしたがなんとかおやつ時前に起きて、やっとCUTに行く事ができました。古畑ばりの襟足や、兜光司ばりのもみあげがさっぱりCUTされ3才位若返った感じです。

 そんな爽やかな気分で観に行ったのは『KT』−−「どついたるねん」「鉄拳」「王手」「トカレフ」「新・仁義なき戦い。」など男臭いの骨太映画では当代随一!「ビリケン」「顔」と言った人情味溢れるエンタテインメントも撮りこなす器用さも合わせ持つ実力派監督・阪本順治の作品。さくっと観終わって、下北の‘珈琲と手作りケーキの店’の看板が出ているお店で友人の誕生日にケーキでも買うかなと不意に思ったので買ってみました。で、彼女とラブラブ中の本人の元に押し掛けてプレゼント&一緒に食って帰ってきました。

 『KT』: どうも韓国映画が苦手な私ですが、今回は韓国語に違和感を感じずすんなり鑑賞できました。題材としては、国家間の利害闘争、政争や権謀術策、巨大なチカラのお話とそれに飲み込まれる個人や、したたかに生き抜く輩たちの群像劇(主に男)。ストーリーや編集は上手く処理されているし、音楽や展開もテンポが良い。ただ、観終わった後に、事件への興味は涌いたが、映画としての印象があまり残らなかった。何より、主人公と思われる佐藤浩市の人間性やポリシーが理解し難い(何より彼の演技はどの作品も一本調子だと気付いた)。時代的なものか私の思考が浅いのか解らないが、各々出てくるキャラクターは上手な役者さんを惜し気もなく使っているのだが、特定の人物にスポットを当てる訳でもなく、さして掘り下げるでもなく本当にドキュメントっぽく淡々と事件が流れるので誰かに感情移入する余地はあまりない。唯一掘り下げられる人物は3人、KCIA行動隊長・金車雲(キム・ガプス)、夕刊トーキョー記者・神川昭和(原田芳雄)、金大中のボディーガード・金甲寿(筒井道隆)。それでも、前2人は自分の口から話される台詞として、唯一、筒井道隆の役だけ母親(江波杏子)や彼女とのやりとりで薄ら見えてくる。あと、日韓のお話なのに韓国の国民性やその当時の韓国社会の風潮が今一つ見えない。(これに関しては、逆にそう撮っていたのかもしれないが、)韓国側の人たちが日本人とあんまり変わらない思考で動いているように見えた。昨日の「ビューティフル・マインド」でも思ったのですが、実話物は原作やそれにまつわる資料に興味を持ってもらえれば一つ使命が果たせたと言えるだろう。その点で本作も及第点はとれるはず。テーマや時代との距離が有り過ぎて取っ掛かりにかける。その分ダイナミックなエンタテインメントに仕上げる手腕を監督が発揮したが、渋い役者の魅力だけでは今の日本映画の興行は苦戦。
 おまけ:金大中の俳優さんがあがた森魚に似てたなんてのはあり?



2002年05月18日(土) アカデミー賞作品を観てしまた・・・

 券が有ったので、思わず観に行ったのは今年のアカデミー作品賞受賞『ビューティフル・マインド』。恐らくここ6年以内のアカデミ作品賞受賞作は1本も観ていないはずなのでかなり異例の鑑賞。酷く期待しないで行った分そんなに退屈もしなかった。

 『ビューティフル・マインド』:実話に基づいたお話なのだが、サスペンスかと思う様な造りだったのでかなり衝撃的。もっと、ヒューマンな作品かと思った。
とにかくラッセル・クローが嫌い。あの男臭がムンムンと漂うとこが・・・。だいたい数学者に見えない!知的に見えない!それでも、ジェニファー・コネリーがかなり復活している事に感動。「ラビリンス」の頃の少女の面影と、その後のフェロモンムンムンのぽっちゃりし過ぎた成熟っぷりが記憶に残っていたので、アカデミー助演女優賞候補と言われても信じていなかったのだが、かなり絞れて、レベッカ・デモーネやホリ−・ハンタ−の様な一本筋の通った芯の強さが感じられる演技だった。あと、チャールズ役のポ−ル・ベタニ−はいかにもイギリス人舞台俳優ぽい上手さが好印象なので、今後のハリウッドでの活躍に期待。勿論、チャールズの姪役のヴィヴィアン・カードーンも良いのだがまだなんとも言えないお年なので次回作でお目にかかった時にでも。後半役者達が老けメイクを重ねて行くのだがなかなか本物っぽくて感心。



2002年05月16日(木) 夏は越えられませんでした

 昨年暮れの“志ん朝”に続き、遂に柳家小さんがお亡くなりになりました。枝雀が亡くなって以来、取り敢えず危なそうなので1回は観ておきたい落語家の一人でした。1年ちょっと前に、‘小さん&志ん朝二人会’など有った時は平日にも関わらづ午前中ですぐ締切ったらしいです。まあ、今となっては悔やまれるばかり・・・・。次に逝きそうなのが‘小さん治’や‘圓蔵’もちょっとづつヤバさがでる。‘柳昇’や‘円楽’はぼけてるから当分長もちしそう。



2002年05月14日(火) アラブと関西は苦手

 今日は職場でトラブルが。客電の対応に同僚が出たのですがそれがどうも関西弁の罵声怒号だったらしくかなり打ちのめされ、引き継いで電話に出たボスが客との相性が最悪でもう収集がつかない。一応避難的な役割で僕も電話に出たのですが、なんか逆切れしてた。結局後始末はボスに任せたので私は関知せず。しかし、旅行の時と前職場でも思ったのですが、関西人(大坂)とアラブ人の価値観or経済観念は東京者にはキツイね。あと、お客さまは神様だとでもお思っている人が多いのだが、サービスを受けるに値しない客もいるってこと。「王様のレストラン」でも「首をきられた王様もいます」と松本幸四郎が言っていたね。

 そんな混乱からか、職場も早めに帰る方が多く、私も便乗していつもより早めに退社して、レイトショーで『害虫』を見てきました。

 『害虫』:メインは‘宮崎あおい’ちゃんですが、共演の‘蒼井優’も「リリイ・シュシュのすべて」で光っていたのでそちらも注目。因に蒼井優は10代目三井のリハウスガールでもある(毎日前を通る不動産屋が三井不動産なのです)。...このままじゃ単なるロリコンなので、監督の塩田明彦が「どこまでもいこう」「月光の囁き」「ギプス」など子供や少女を使ったユニークな作品を作る邦画界では注目の監督だから(ホローになっていない)。
 さて、作品ですがなんか最近自分の原体験・過去に近い要素の作品が多いのではと、またも思わされた部分が少しあった。子供は知識や経験がないかわりに感性が鋭く、自分を傷つけるものや、周りを傷つけることに直面し、頭では処理できなくなると兎に角その場から距離をとる。その行動を繰り返す事で、周りから孤立して行く子供と、周りとの微妙な距離を巧みに掴む社交性に秀でた子供に分かれる。前者は引き籠りや非行などに走り、後者は常に客観的な目で観る可愛げの無いガキになる。本作の主人公は後者。それも、必要以上に距離を狭め懐に入って来ようとする者を、逆に拒絶し攻撃してしまう。つまり、社会的に必要な関係性は作るけど、それが信用や信頼、愛情から成り立つものではないのね。そんな切ない生き方を選んでしまう少女の話。
 役者も適材適所でキャラも立っている。りょうの幸薄(って言うか色素薄過ぎ!)でキレ気味の演技は今回もはまり役。雨宮良のいやらしい、悪徳な匂いが滲み出る演技が秀逸。‘たま’の石川浩司の頭足りないっぷりは天然かと思う程!カメラも、少女達の脚を撮りまくるのがフェチ。まだルーズソックスで足首を隠す程太いサリーチャン脚でもなく、ヒールを履いてメリハリの出た大人の脚でもない、華奢な若木の様な脚のカットが頻繁に有るのは趣味な世界。野良猫は餌をもらっても一生人には懐かない。



2002年05月12日(日) 下北沢は僕の裏庭

 もう忙しくて髪の毛がダサダサで、あまり外に出たくない程のイケてなさ。只でさえ冴えない風貌がもうちょっと、ねェ...って感じ。そんな気分を払拭するため、少ない時間の中やっとCUTの予約が取れたのだが、昼の1時からになってしまった。で、前日徹マンだったのでギリギリに起きてバタバタと下北に向ったのは良いが、財布を忘れてしまい結局延期。さらに、その後下北で友人と会食の予定だったので一端財布とりに家に帰ったら待ち合わせに遅刻!追い討ちをかけて、お目当ての店が休み!と、ちょっとついてない。

 ま、時間が早かったのでちょっとお茶でもしてからと言う事で入ったのは、以前もスズナリの開演を待つのに使ったジャズの流れる茶店‘HASHU!’。我々が入るのと入れ違いで窓際の心地よい席を後にしたのは阿佐ヶ谷スパイダースの長塚圭史、猫のホテルの千葉雅子andもう一人。思わずストローとか採取しようかと思ってしまいました。多分スズナリでやっていた‘にんじんボーン’の「たんぽぽは眠らない」を見に行ったのでしょう。

 2週間ぶりくらいに下北に行ったので気がつきませんでしたが、スズナリの‘にんじんボーン’、駅前劇場で‘モロ師岡の一人芝’がやっていたなんて!両方とも見たいじゃないですか、迂闊でした。尻切れとんぼ・・・。



2002年05月09日(木) ユンケルをピッチャーでお願いします。

 いやホント連夜の12時間労働、おかげで睡眠がままならない。めいっぱいチョコラBBを頬張りながら、ジョッキいっぱいのユンケルをガブ飲みしても足りないぐらい。

 で、またサッカー話しですが、プレミアはアーセナルが優勝してカップ戦とリーグの2冠。おめでとう!小野のいるフェイノールトはUEFAカップに優勝。リーグ優勝を逃したけど、ホームで行われた決勝でBigタイトルを勝ったので喜びもひとしお。個人的には15日にレアル(スペイン)がチャンピオンリーグで優勝すればそれなりに楽しい2001-2002シーズンだったと思う。小さな楽しみとしては、ブンデス(コトブス)ではセリエA(イタリア)ではキエボの様な弱小チームが生き残ったのは喜ばしい、特にキエボはUEFA・CUP出場権まで手に入れて大奮闘!

 最近、木曜深夜は1:10頃からTVK『銀河英雄伝説』を見ているんですが、ナレーションの声(屋良有作)=ちびまる子ちゃんの父‘ひろし’が、先日見に行ったクレヨンしんちゃんの武将:井尻又兵衛の声だったのね。あと、フレデリカ・グリーンヒル=南雲隊長、お蝶夫人(榊原良子)は何時聞いても良い声ですねぇ、ニュース・ステーションのナレーションなんかもやってるのね。



2002年05月08日(水) 肌荒れが心配、チョコラBBをくれ!

 今日も働き詰さ。家につく頃には‘ニュース23’がはじまっているさ。たいしたネタは無いのですが、今日、仕事帰りのホームでやたらゴスっぽい娘達がウロウロしているた。で、彼女達が肩から下げた袋には“PIERROT”の文字が。どうも武道館でLIVEが有ったらしい。調布の駅についても、いかにもPIERROTのライブ行って来ましたって言う格好(セーラー服やメイド服をアレンジしたコスプレ)の人が居ました(激ブス)。

 今朝の[R・マドリードvs日本代表]の試合を前半だけon timeで見ていたんだけど、コンディションが異常に悪いのはわかるが、その中でも日本選手の技術力の低さ、特にトラップがダメなのには愕然とした!そしてFW鈴木の無駄なファールやFWとしてのダメさ加減に苛立ち、いつ替えるのかと思って前半見切ってしまったのね。因みに日本チームで唯一イケていたのは稲本のみ。一応付け加えておくとレアルはロベカルやフィーゴが居たけど顔見世程度。メンバー1.5軍〜2軍レベル、後半は明らかに2軍。その中で久しぶりに見たのはイワン・カンポ!まだレアルにいたんだねぇ〜。大ポカ大王の彼が出ているぐらいなので相当バカにされていたのね日本代表は。

 そんな訳で今日一日ネムネム・・・・・・・・〜*



2002年05月07日(火) 休み明け12時間労働

 いや、連休明けから働き過ぎてます。ま、しかし、いよいよもって失職の危機が深刻に忍び寄ってきておりまして、職場は些か渾沌に陥りつつ有ります。

 さて、欧州のサッカーリーグはプレミア(英国)以外ほぼ結果が出そろってきました。スペインは私の最も大好きなヴァレンシアが優勝、現地で観戦して街もチームも凄く気に入り、ストッキングやマフラーなど買った程!私は常々、FC東京も斯様なチームになって欲しいと言っております。でも、今年100周年のレアルにも優勝してほしかった。コパ・デルレイ(カップ戦)も準優勝だし、残るチャンピオンズリーグは優勝して欲しいのだが...相手のレバークーゼンも、やはり現地観戦した事も有りドイツリーグでは最も好きなチーム、ヴァレンシアと同じように万年2位、今年も1ポイント差でボルシア・ドルトムント(ドイツ)に苦汁を飲まされた。イタリアはユベントスが優勝、ホームタウンはトリノ−−赤ワイン(ヴァローロ)とフィアット/車が有名なミラノから電車で2時間ばかりの北イタリアを代表する古都であり、私がイタリアに行くと毎回買い物をしている街。フランスはオリンピック・リヨンかな?
 で、プレミアはやはり万年2位のアーセナル(ロンドン)が優勝に手をかけている!もちろん、このチームも現地観戦したお気に入りのチーム。外人(非英国人)ばかりなのが気になるがなんとか優勝して欲しい。でもマンU戦にはアンリが出れないらしい!

 フジTV深夜(正確にはBSフジ)の『バベル』って、「Dの遺伝子」と「BLACK OUT」を足した様なもの?

 TV番組のリンクとしてはここも凄いです。美少年アワーにでもしようって言うのか?

 最後に、‘モ娘。’の保田って「私の青空2002」の田畑智子に似てる?



2002年05月05日(日) 明日で終わり

 先ずは、最近の備忘録に付け足しと憶い出しをいくつか。

「ロード・オブ・ザ・リング」の字幕について、たいして問題無いんじゃないか?なんて書いたんですがここを見たら、見事に御指摘道理の勘違い(ボロミアを単に卑怯な奴と思ったetc...)を一般客の私がしている事に気がつき「こりゃいかんわ、原作読まにゃ!」って思った。原作を愛する‘ピーター・ジャクソン’に直接英語で書簡でも送ってみた方が良いんじゃないかなんて思った。

 「パコダテ人」見て、次は‘あ〜や’(松浦亜弥)の映画を作るべきと思った。それも、ブリトニーの「ノット・ア・ガール」並に!でもさんざんTVでショート・ドラマの主役やってるんだよね。

 「少林サッカー」の“吹替え版”の公開が決定!とか、「フライング・ハイ」「裸の銃を持つ男」のズッカー兄弟(ザッカー?)&ジョン・ランディス初期のバカ映画「ケンタッキーフライドムービー」が公開だったかDVD化で、字幕監修が‘みうらじゅん’だとか。

 さて、わざわざ天王州アイル・アートスフィアまで出かけてシティーボーイズ『パパ・センプリチータ』を見に行ってきました。一昨年の「ウルトラシオシオハイミナール」がかなり辛かったので、もう観に行くまいと思いつつ、昨年チケットを入手しながら旅行の為友人に譲った「ラ・ハッスルきのこショー」の評価が高かったので、ちょっと惹かれてはいたのですが・・・。友人が券が有ると言うので行きました。
 ま、大爆笑と言うものでは有りませんでしたが、結局彼等のステージは絶対に確立された各々のキャラクター(ポジション又は芸風)を崩したり・エスカレートさせたりして、息の合ったチームでその場のアドリブ合戦を交えて笑わせるんですよね。ネタ自体の完成度よりシュチュエーションコメディーとしてのネタが先に有る。なんで、特に新鮮な事もあまりないのですが、今回は若い作家が多かったらしく意外性のあるネタもチラホラ。それでも、シティーボーイズはシティーボーイズのまま。今後は、前回の「ラ・ハッスル〜」の様に“ラジカル・ガジベリビンバ”の面子が集まる時以外はパスだね。因に今回は映像監督は彼等の盟友‘中野裕之’、音楽は‘石野卓球’。 



2002年05月04日(土) ボク無計画

 昨日のオペレーターがなんだったか聞くの忘れました。今日は何もしていません。因に昨夜タイヤがパンクしました。色々使おうとしていた矢先の出来事だったので一気にブルーに!出費が…。さらに、今日、色々とチケットを購入「スーパーカー」「コーネリアス」「クラムボン」etc...スゲー出費!来月は収入少ないんだよね(日当だから)。どうしよう?



2002年05月03日(金) “ZOO” by辻人成 ←“人として最低”by南果歩

 昨夜の酒は一献も残って無いなんて結構高価いお酒だったのかしら?まあ、そんな事はさておき、昼から動物園なんぞ言って参りました。多摩動物公園に行くのはかれこれ20年ぶり位になるのではないでしょうか。動物園と言う施設自体10数年ぶりだと思う。無職時代の平日にダメっぷりを自己演出するため何度か足を運ぼうかと思った事も有りましたが、実行しませんでした。

 先ず、高幡不動から動物園駅までのワンマン列車(東府中から出ている競馬場前駅行きと同じ仕事)なんかもワクワクですよ!駅に着くともう動物園は目の前、物凄い数の家族連れが園内に!さらに、5月5日(開園日として入場無料になる)の子供の日に向け、暖簾or目刺の様に連なった鯉のぼりが入り口付近に大量にぶら下がっており、一緒に大漁旗を下げたら面白そうな感じでした。

 で、動物園は‘アフリカ園’‘オーストラリア園’‘アジア園’という風に別れているのですが、各々の見どころとして「ライオンバス」「コアラ」「インドサイ?」らしいのですが、密かに目指したのがアジア園の‘オラウータン’。実は小学1年位の頃、ここのオラウータンに名前をつけたんです(当時園で生まれた色んな動物の名前を公募していた)。名前は“ジャック”、確かその前日とかにTVのアニメプログラム「世界名作劇場」(中村メイ子が声をやっているやつ)だったかで「ジャックと豆の木」を観たと記憶する。その名残りで付けた名前。当時、記念の銅メダルと図書券1000円分をもらったのだが、その彼が居るかを確かめに…。残念ながら彼は’88.8.2に千葉市動物園に移籍、その後も’93.4.22に広島市安佐動物園に渡ると言う流浪の人生を送っており、会う事が出来なかった。まあ亡くなってはいない様なのでちょっと安心かな。

 その後も、雪豹、レッサーパンダ、ウォンバット、パルマワラビ−、勿論コアラ(どいつもこいつも寝ていた)、アジア象(スティービー・ワンダー入っていた)、アムール虎、チンパンジー、キリン、シマウマ、アフリカ象、フラミンゴ、ライオン、etc....。僕の動物園の印象はライオンや虎などぐた〜としてやる気のない状態でいるか、久保キリコの「バケツでごはん」みたいに大坂仕事でがんばっているかのどちらかだったのですが。今日の動物達は後者。黄金週間の後半初日と言う事も有り、虎もチータも動いてた。まるでファッションショーのキャットウォークの様に客の前を右から左に流したかと思うと、ちょっと止まって極めポーズなんかとる!ただ、人気者の奢りなのか、単に生活時間の違いなのか‘コアラ’は全く動かなかった。いや、でも、多摩ZOOは山なんで歩き疲れたよ、特に今日は朝食とらなかったし最近不摂生が続いてたので。帰りの入り口付近で‘コアラチャン焼き’とか‘モノレールモナカ’‘コアラまんじゅう’なんてのも売っていました。



2002年05月02日(木) 殆ど休日出勤

 ダラダラと休日出勤。でもやってる事はいつもと変わらない時間までかかってた。帰ろうとしたらボスが「ビール飲もう」と言うのでおつき合い。結局六本木のボスの馴染みの小料理屋。一品2000円位する居酒屋ライクな私には想像も出来ない世界。ゴメンねボス、ごちそうさま。日本酒とか飲んで大江戸線に乗って新宿。でも京王の最終は桜上水まで。なんとか友人にバイクで迎えにきてもらい帰宅できました。みんなサンキュー!&曝睡!



2002年05月01日(水) 映画の日を満喫

 せっかくの連休も赤く無い日は出勤の憂き目に。でもそこをなんとか映画の日は休めるようにやりくり。で、休日お決まりの昼起き!洗濯して、ちょっと掃除して出発。前日色々タイムテーブル組んでたのに時間にルーズすぎて計画がオジャン。それでも、絶対見に行くと決めていた『Laundry』を軸にタイムテーブルを再編成、3っ見るつもりだったけど時間に余裕持たせて『WXIII(機動警察パトレイバー3)』と2つだけに。混んでるだろうと思い余裕もってシネ・アミューズに行ったら前の回に間に合ってしまいそのまま鑑賞、調子にのって全て繰り上げて『ふたつの時、ふたりの時間』も見れるように調整!しかし、なんと「パトレーバー」が満員、さらに 新宿東映会館の4っある劇場の内何処かで事件があったらしく警察が!?急遽同じ建物で上映の『パコダテ人』に切り替え。またも1日3本でしたがちょっと疲れました。そのくせ明日は仕事!?今晩?と言うか今朝はヨーロッパサッカーの醍醐味UEFAチャンピオンリーグ準決勝<R・マドリードvsF.C.バルセロナ>の2ndラウンド(通称CLクラシコ)が地上波でも見れるので勿論観戦予定。ちょっと無茶し過ぎ……。

 さて、一本目 『Laundry』は、予告編・小雪のジャンプシーン(下からなめたアングル)がスゲーカッコ良いかったのと、My Favorite“BONNIE PINK”の主題歌が僕の心を鷲掴み!前半は「風花」を思い出させるロードムービー的な部分も有ったり、全編ロケシーンが多いので凄く開放感が有る印象。細かいエピソードはリアルなのに結果として‘楽園探し’&‘純愛ラブストーリー’の御伽噺的な印象を受けるのは窪塚くんのキャラが有るからなのか?凄く、素敵と言う訳では無いし、絵になるシーンは数有れど唸る程饒舌な脚本では無いのだが2時間を颯爽と駆け抜けて行く。個人的なポイントとして、私は爽健美茶の頃から小雪が好きなんだね。最初は手首切っちゃいそうな印象の役が多かったけど「西洋骨董洋菓子店」のコメディエンヌも良かったし、「日経新聞」のシャキッとしたのもいいし、出合い系サイトのO-netの広告でのコスプレシリーズも素敵だった。基本的には実はボケ的な人だけど。カッコ良い魅力的な女性って大好き(でもSEXアピールは感じないんだよね、今作には必要無いけど)!

 速攻新宿に向い「パトレーバー」が見れなかったけど 『パコダテ人』。モチ“宮崎あおい”ちゃん目当て!で、期待通りと言うか、これアイドル映画じゃン!それも「タンタンたぬき」へのオマージュ?萩原聖人は「YAWARA」の松田だし…。でもこれはアイドル映画、突っ込みはお門違い!“宮崎あおい”ちゃんが可愛くいっぱい見れる事が大事。その点では満点!お姉さん役の‘松田一沙’さんもキュート!脇も徳井優や松田美由紀、(もう北海道限定では無い)大泉洋など充実&安定。圧巻は函館スクープ編集長の‘木下ほうか’!「ゴジラ(平成13)」の佐野史郎の様な怪演。この人の演技の幅の広さには感心させられる、これで子役上がりだってンだからまさに役者になるべく生まれてきた人だね。

 ラストは 『ふたつの時、ふたりの時間』。ちょっと気になってはいたが、蔡明亮は初めて。台湾の監督は侯考賢、揚徳昌とそんなに相性は悪く無いのでどうだろう…。ごめん、最初の10分くらいオチ気味でした。とは言え、まずはその色調の美しさに感心。埃っぽく人が多くゴミが多く汚い印象が有る台北の街が物凄く孤独でスタイリッシュに写る。オシャレなパリも乾いて冷たくザラザラしている。トリュフォーの影響が有るらしいが、私 、ヌーベルバーグには疎いんですね。まあ、哲学的と言うかやっぱり人と人の関係性、同時に孤独である事の普遍性みたいな所を時間と空間の影響または跳躍を交えて淡々と描いたのでしょうか?結論として、今日はその前の作品があまりにもファンタジーなドラマだったので、この映画に対するシフトが入りずらかったのだろうか?それとも最近の私の脳はこういう映画を消化する部分が退化しているらしい…。もう一度、蔡明亮の過去の作品を含め観てみる必要が有ると思う。


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