気分刊日記

2002年04月29日(月) 久々に3本はしご

 今日も昼起き。で飯食ってすぐ出発!期限間近の株主券を使い切るべく今日も映画へ…。満を持して『ロード・オブ・ザ・リング』、その後は結構期待の『鬼が来た!』。最後は修行のつもりでレイトショー『日雇い刑事』

 スタート 『ロード・オブ・ザ・リング』 は上映30分前に家を出て渋谷パンテオンに…って、これが間に合うんだよね!実際玄関出てから本編開始までは予告編の時間を入れて40分位有ったんだけど、つくづく我が街の立地の良さに感動。劇場は、既に公開9週ですが、さすが連休暇な東京人?悪評高い戸田奈津子字幕版なのにほぼ満席。それでも一人見は楽に着席!まあ、字幕も確かに平坦な印象ではあるが、剣と魔法の世界に馴染みが無く、原作も読んでない一般の客にはそう難儀しないんじゃないかなぁ?ドラマも当たり前のことだがファンタジーの王道。役者もリブ・タイラー以外は概ね良し(イライジャ・ウッドの眼は若い頃の仲代達也みたい)。映像は素晴らしいの一言!ただ、難を言うとその美しい映像が映画館では暗くて画質が落ちるのが欠点。そんな訳で早く日本語吹き替え収録&30分以上のディレクターズカットを含んだDVDが出ることを熱望。そうでもないと、来年の春まで興味が持続しない。

 続いて新宿に移動して『鬼が来た!』。昨年のカンヌ映画祭作品賞を受賞した実力派の作品。扱ってるのが凄くデリケートで、そのくせ遣い古された題材、料理するのは中国人。我々日本人が見ても偏らず過不足ないものになっているかがポイント。予告が日本人には十分好意的に見えるシーンを採用しているのは大正解!ただ、そのシーンは映画中でも一際光るシーンの一つ。結果、戦争の事実や史実では無く、戦争と言う極限の環境や状況に追い詰められた人々の悲哀が描かれる。投掛けられたのは誰が悪いかとか何がダメかでは無く、その時自分はどうするか?全ての人々に均等に降り注がれる眼差しが、逆に主人公にも近付き過ぎる事なく客観的にとらえ、また白黒の映像が生々しさを押さえている。この監督、前作の「太陽の少年」はあまりにも青臭くてちょっとダサイと思ったが、しっかりと取材した脚本も、自身の演技もそして監督としても今後数年良い作品を撮りそうです。

 最後は運良く時間が余ったのでテアトル新宿のレイトショーで 『日雇い刑事』。大人計画&HIGHLEG JESUSの役者人が出演のインディーズ・ムービー。劇中我が街調布・深大寺のそば屋“大師茶屋”が舞台として登場!蕎麦掻は美味しいのか?只この作品映画と呼ぶには非常に辛い時間を過ごす事に…。どちらかと言うと実験ライブ映像(でも2時間は長すぎ!)。(私的に)人気の役者が出てなきゃ見る気も起きなかったであろう作品。



2002年04月28日(日) 不況の嵐

 昨夜は明け方まで色々やっていたので昼起き。取敢えず友人が修理に出していたバイクを受け取りに行くのを送り、朝飯食。おやつ時に家を出て近所の映画館で『クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』を子供達に混じって鑑賞。子供達は正直だよ、「ポケモン」の予告で「GBAのオリジナルソフトが当たる!」なんて言うと、「嘘だよ当たんねぇ!」とか、色々突っ込むし解説する。ゴジラの時も気付いたが、子供に受ける作品のリサーチには現場に足を運ぶのが一番だとつくづく思った。あと、「ゴジラvsメカゴジラ」は、また“ハム太郎”と一緒に上映するらしい。

 さて、映画の方だが、驚くほどシンプルな時代劇&タイムトラベルなストーリー!これまでの奇想天外な要素が盛り沢山の“しんちゃん”作品と比べ、話に重きが置かれている。それも、登場人物の所作や時代設定などかなりまめ。話がいわば悲恋物なので感情表現も漫画とはいえ抑えめ。おかげで子供達は緊張が続かず中盤辛かった様子。落ちも読めてはいたが、しっかりと収まる地味で硬い作り。刀の殺陣や、合戦の様子も丁寧でリアルに描かれているのも関心。ただ、このようなドラマをアニメでやることも無いんじゃないか?反面、実写でこれほどのものが出来ないってのも問題あるよなぁ。

 で、その後荻窪に向かいリストラに遭った旧友を交えて飲み&焼肉。たらふく食った後、バッティングセンター、そして友人宅へ。まあ、慰めるでもなくブルーになるでもなくだべって解散。帰りのタクシーは運転が酷くて吐くかと思ったよ。



2002年04月27日(土) R&Bにとって中南米・毎月26日は鬼門?

 私はR&B、HIP-POPには疎いのですが、昨年8/26のバハマ諸島での飛行事故で亡くなったAaliyah(22)に続き、先日4/26にTLCのLEFTEYE(31)がホンジュラスで交通事故死と言う米R&Bシーンの訃報。音自体特に好んで聞かない私もJ-waveを聞いていると自然に耳に入ってくるジャンルでもあるのですが、その中でもLEFTEYEのソロは(評価はわからないが)かなり個性的でPVもcuteなbitchだなぁと言うインパクトを受けました。こんな時でもなきゃそのジャンルに目が向かないってのも悔しい自分です。で、昨年なくなったAaliyahの遺作は音楽ではなくMovieなのです。本国の興行収入(2/26BOX)はまぁぼちぼち。内容は原作が「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイヤ」の続編(同原者の作品の一編)『The Queen of the Damned』がそろそろ日本で公開される模様、東急系の映画館に立て看板がありました。

 そんな訳で、昨日駆け込みで映画を2本『キューティー・ブロンド』『コラテラル・ダメージ』を見てきました。前者は最高に胸のすく痛快サクセス・コメディー!!ぜひ皆さんにお勧め。ただ、カップルで見に行くと痛い目に会うのは男の子なので要注意。後者は、見てても胸糞悪くなる、そのままお蔵入りにすべきだったアメリカの膿・病・驕りが満ち満ちている作品。単にそのテーマ性だけでなく、シュワルツェネッガーを持ち上げるため話自体にも破綻が多すぎ!春になって堰を切ってハリウッド産の戦争映画が上陸しているけど最近少しは利口になったJAPは、もう君達にだまされない。それは興行成績を見れば一目瞭然だろう。でも、だます気満々の戦争映画がもうすぐ来るんだなぁ、ジョン・ウー監督の『WIND TALKERS』はニコラス・ケイジなど使い一応ヒューマン、やっぱり切れるアクション描写が見所な戦争映画。別に戦争を肯定してるわけではないが彼の描くアクションはスタイリッシュでカッコいいのは周知の事実。

 最後に、本日は友人の父の葬儀に参列してきたのですがあまりにもHe was discourageだったので辛かったです。日ごろ緊張の無い生活を送っているので、かける言葉も見つからず途方にくれていたのですが、彼の方がしっかりしていたのには頭が下がる。personalな面でも考えさせられる出来事なんですが、もう年齢的にも冠婚葬祭に出席する機会が増えてくるのでいくら背広を着る機会が無いとはいえ、礼服のひとつも持たなくてはいけないと思いました。



2002年04月26日(金) 今週はマリリン・モンロー&マリリン・マンソン

 取敢えず今週のテレホンオペレーターはマリリン・モンロー&マリリン・マンソン(先週のジェイソンとほぼ同じ)。
 月末連休前の忙しい時期に、ただでも人員不足なのに、職場でいきなりバックレた奴がいて地獄の忙しさ!友人の父のお通夜にも行けなくてストレス溜まりっ放し。



2002年04月23日(火) それは恋じゃない、そこに愛は無い!

 今日は、仕事が早めに終わったので銀座まで駆け足。『サンキュー・ボーズ』を観て来ました。当年とって26歳のドリュー・バリモアが15歳〜35歳までを演じる、体形的にも傍目ムリムリの役柄を強引に納得させることが出来たのは、アメリカの“杉田かおる”とも言える(ドリューの方が数段ダーティー)映画に負けない彼女のハードな人生があったから?現在のシーンで、息子とドライブする彼女を見ていたら、『バーバレラ』のリメイクは期待しないが、数年後でもいいので『グロリア』のリメイクをぜひ彼女でやってもらいたいものだと思った(シャロン・ストーンのはダメね)。親友役のブリタニー・マーフィーも可愛いって言うのか、‘プチすべた’っぷりがキュート。何よりドリューの息子役の子役達が上手!脚本的には、主人公の我の強さばかりが目に付き、本を出せるほどのクレバーでタフな面や、周りの男(BOYS=夫・息子・父)の書き込みが少ないようにも思った。
 個人的に印象的なのは、ラスト間際の息子とダメ父親の会話で、父が「(10数年もお前に会いに行かず)離れて暮らしていたは人生最大の偉業だ」見たいな事を言う台詞かな。

 題材としては、個人的に痛い映画でした。『仄暗い水の底から』の時にもそんなことを書いたのですが、その時よりもより多面的に自分のルーツに気づかされる要素が多くてかなり凹んだ。
 で、映画を見終わって劇場から出たら通り挟んで女性の群集が!別の劇場でジャニーズ辺りの舞台挨拶でもあったのかと思ったら、なんと宝塚の出待ち!そう、東宝ビルの近所には宝塚劇場があるのでした。(決して『渡る世間は鬼ばかり』の出待ちではない。)



2002年04月22日(月) 誰も本当の俺を知らない…私ですら。

 酷く小心者で、卑屈で、あまりに自己中で人でなしかもしれないオイラは、最近自分にココロが有るのか不安になる。記憶と供にその日に受けた感動やココロの機微がリセットされている様な気がする。それは、「生きている実感」を放棄しているのだろうか?しようと思ってする恋は故意であって、夢にも熱病にもならない。愛してるなんて自覚出来る愛は hate してしまい気付いた瞬間に醒めている。それって誰もが夢見る恋をしたいッてことなのだけど、愛を見繕ったり擬似愛を構築したりして心を慰める程他人を利用する勇気が無い。先日の「自殺サークル」じゃなけど最近の俺は“私と私の関係”が日々断絶しており“私とあなたの関係”に無理矢理新たな展開を持ち込もうとしてみたりしている。そんな事を悶々と考えて行くと自爆しそうなので寝て忘れる!そして又明日から別の俺が活動を始める。
 今日帰ってきたらJ-waveから封筒が!噂ではラヂオの懸賞なんかは2ヵ月くらい経って届くとも言うので驚き!と思ったら中から折れ曲がったJ-waveのステッカーと、先日の放送に出演したゲストのライブチラシが。どうもおかしいと思ったよ、いくらなんでも普通郵便で16000円分の金券を送るはずないしね。



2002年04月21日(日) 人生経験値UP

 昨夜のお酒が残っていて、けだるい日曜の昼起き。もちろん今日も映画なんか行けない時間。But、今日は“鬼束ちひろ”のライブをNHKホールに行く予定が・・・。出発まで2時間、さくさくッと義務をこなし雨の中へ。まあ、チケットはSOLD OUTらしいのだが、立ち見が結構いる。でも今回の席は3階だよ、そんでもって初めてのNHKホールはでかい!で、3階から見える鬼束は只でさえちっちゃいのが、唱い始めるともっと小さくなる。1曲目が余りにバックに負けているので大丈夫か?と思ったら徐々にテンションが上がってきたようで、物凄い声量でガンガン熱唱!彼女が小さくなるのはその声を体全体で絞り出しているからなんだなぁ…と実感。強いて言うと選曲に少々不満が残ったかな。無論、いまだにMCが下手なのは言うまでも無い。彼女のエネルギー消費が激しいせいか、MC下手のせいか、アンコールを含めても2時間弱で終了。まあまあでしたが、もうこんな大きいハコには行きたく無いね。
 で、早く終わったもんだから連れと召し食うのに吉祥寺まで出向き『大豆屋』と言う、豆腐中心のお店に(店長はスチャダラ‘アニ’に似た感じの方)。動物性タンパク質を避けてオール大豆料理を喰らい、かなり精進料理っぽい事に。料理的にも店の雰囲気もなかなか面白いのでダイエットを考える女性を誘うのにイイかも。お勧めは、「黒胡麻豆腐」とデザート。一つだけ苦言は、客の前で店員を小突くのはどうかと…。



2002年04月20日(土) 大人の遊び

 朝から鬱陶しいことに悩まされ、結局今日も映画に行く事が出来ない。夕刻、友人sと共に吉祥寺に飯食いに出る。東急裏の通りを練り歩き‘アンティチョーク’を食わせるイタリア料理屋探すが、皆無。思わず「ヴィレッジ・バンガード」とかに入ったら、何時の間にか飲食店が終わりはじめていた。しょうがないので、AM 5:00までやっているイタリアンを見つけ入店。2000円コースと言うのオーダー、あと数品。前菜はまあまあ、後は2000円相応のレベル。ここはお酒が揃っている様なので、始発を待つ間に女を口説く、おつまみとお酒の店なんだと思う。場所はここら辺。一旦地元に戻り、再び吉祥寺へ・・・大人の時間。



2002年04月19日(金) ラヂオ出ました

 今週末も映画を見にゆく事が出来なかった・・・。その代わりと言うか毎日外食で金が無くなる!金曜は友人の引っ越し祝いで、と言うかお手伝いのお返しで横浜の方に有る揚州商人あざみ野店で深夜1時頃にたらふく喰らう。深夜2時頃、帰りの車のカーラヂオから流れていたJ-waveの 『TOKYO FUNKADELUXE』。ここの所毎週引っ越しの手伝いで土曜の夜は車に乗っていたので、この番組を毎週(始まって3週目)聞いていたのだが、毎回テレホンオペレーターが“デカ長”“猪木”など、物まね?で今週は“ジェイソン”(って言うかデーモン小暮)。おもしろがって友達とリクエスト電話かけたら繋がってしまい取り敢えずリクエストを‘泉谷しげる「黒い鞄」’が、なんかジェイソンに大受けしてた。でも、かかる様子も無いので寝ようとしてたらいきなり電話がかかってきてイントロクイズに出る事に!?60秒で10曲のイントロが流れてアーティストを当てると言うもの。1曲当てるごとに2000円相当のCD券が当り、全問正解だと4/26発売の「未知との遭遇特別編DVD」が付くとのこと。で、結果は8問正解CD券16000円分をGET!しかし「お魚天国」のアーティストはさすがに解らんゾ!そのまま、聞いては見たがどうもリクエストは流れなかったようです。
P.S. VISAカードのCMにチャン・ツィイが!



2002年04月16日(火) 改めてエヴァの凄さを痛感。

 最近遂に日常のルーティーン化が顕著になってきている。私的には結構メンタルなチャレンジを試みているのだが、根が怠者の自己中なのでチャレンジも結構いい加減になってきている。おかげでここ3週間程映画に行くのもおっくうになっていた。
 で、がんばって月曜からレイトショーで『自殺サークル』なんて見に行ってしまった。自主映画「自転車吐息」が伝説的に知られているぴあ出身の監督・園子温。敢てジャンルを言うならサイコサスペンス・スプラッターホラーなのだろうか。もっと下世話な例えだとTVドラマ「QUIZE」と、映画「回路」「オールナイトロング」を混ぜこぜにした作品?エヴァ以来随所に描かれる他者との関係性から自らのアイデンティティを再確認や、無作為無秩序に描かれる出来事の混沌には、実は規則性が有り因果律の環が廻っていると言った様なしたたかな脚本。出演者がとても魅力的なのだが、何よりその撮影方法に疑問が涌く。JR駅構内、それも新宿の中央線辺りのホームで撮影されたシーンはやっぱり‘ゲリラ’だったのだろうか?だってJRって普通撮影許可おりないでしょ、それも中央線に50人一斉飛び込み自殺のロケじゃなおさら!?でも、永瀬正敏や、石橋綾、麿赤児なんかがホームをうろうろしてたらちょっとヤバいデショ?そんな撮影方法もあってか、前半の主人公である石橋綾がいなくなってから、主役が不在になる不思議な作品。(でも、殆ど編集の魔術なんだろう。)



2002年04月10日(水) おすぎ目撃!って当たりなの?

 本体のほうがちょっと不具合で復旧に時間がかかるので、とりあえず自分の記憶が壊れる前に備忘録を。
 今日も仕事があるのは喜ばしいことなのですが、さらに職権を乱用して就業中にSPEの試写室で『パニック・ルーム』を試写ってきました。先日4/1に主演のジョディー・フォスターが来日していましたが、その4日後、「スパイダーマン」組みでキルステン・ダンストも来日していました。

 ま、それはさておき『パニック・ルーム』の試写ですが、水曜の昼だと言うのに結構人が来てるの。「キリングミー・ソフトリー」の時とはえらい違い。そのなかでも今日は“おすぎ”が来ていました。一応、本業は忘れてないようですね。ま彼のトークショーではないのでどうこうないのですが、“おすぎ”でなければ、単に感じ悪いおっさんですね。
 映画の方は、自己完結した女“ジョディー・フォスター”がタフなおっかさんを淡々と演じている。こったカメラワークを駆使して勢い見せるサスペンスではあるが、それはやはり監督でビッド・フィンチャーの手腕かな。脚本自体はたいしたこと無いと思うぞ!あと、翻訳も戸田奈津子がイマイチなのは最近のことですが、オープニング直後の物件内覧のシーンでエージェントのおばさんが言っていた「アルバムなんたら」のジョークの意味がわからんかった。娘役のクリステン・スチュワートがラリー・クラーク監督の「KIDS」のクロエ・セヴィニーっぽい感じがする。ただ、今回はちょっと病んでいる生っ白い役だったので、もっとはじけたティーンらしい演技を見てみたい。


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