言葉のサラダ
黄と藍

■■■
■■
■ 色色

伝たえられてた雪の白さを
誰でも当たり前に知ってた
この瞳覆う色眼鏡で
白は赤く汚れていた
裸眼で見る青い雪花
間近で見る醜い雪景

現実を覆す真実
夢中になれる嘘
難解な立体図形
容易な現実逃避

虚構の白
現実の赤
理想の青

この赤い世界を壊してくれ
正義の味方を殴り飛ばして

2003年12月31日(水)

■■■
■■
■ 乱暴

軽い軽い喉飴
卑しい卑しい言霊
甘い甘い罠
妖しい妖しい道
短い短い選択肢
優しい優しい言葉
強い強い時計
硬い硬い拳

2003年12月30日(火)

■■■
■■
■ キング

みんなに誉めてもらいたい、と
思うのに
誉めてばかりの人は信用ならない、と
思ってしまう

いつも肯定されたい、と
考えるのに
肯定は最楽な行動、と
考えてしまう

バカな人は救えない、と
感じるのに
バカに生きたい、と
感じてしまう

嘘吐き
矛盾
抵抗
乱戦
止めてしまえばいい
脳内を往復するなんてこと

2003年12月29日(月)

■■■
■■
■ 砂漠

いい加減な記憶
適当な口調
人任せな未来
安直な行動
素直な反応
後ろ暗い心
天国の大雲
いっぱいの抵抗
集中する視線
注目の接戦
嘘吐きな毎日
確実な失敗
泣かせる話
すれ違う感情
焦らせる時間
滑らかな共感
重いボストンバッグ
ただ回転する文字

2003年12月28日(日)

■■■
■■
■ ライト

ライトが映す
浮かぶどす黒い壁
ライトを照らす
消えた薄暗い影
ライトを向ける
照る醜い顔の縁
ライトが消える
暗い世界が窓を閉める

2003年12月27日(土)

■■■
■■
■ 名人

最期まで足掻いてみる
まだまだまだ穴には落ちない
日が沈んで体力が続かなくなっても
気合とか根性とかそんなもんで耐えてよう


いくらなんでも長すぎる
大好きなあの言葉を捜す
ライトの照らす暗い物置
最近気付いた一つの真実
長い目をした老婆が語る
地獄に落ちた黒い死神
切り株はまだキノコを生やさない
間抜けな面した狼が走る
転んだ姿も間抜けに見える

大きな時を刻んで鍋に滑りいれる
ちょっぴりこぼれても気にしない
下に落ちたなら諦めてしまうから
僕は今日優しい薫りを君の元へと
鍋と並んで数時間ただ匙を持ちかき回す
混ざって蕩けて煮立って焦げて
海の中にさようなら

2003年12月26日(金)

■■■
■■
■ ハイハイ

言葉を発掘
探索隊

緑の野菜は
生野菜

大きな声で
号令掛ける

小さな君に
一目惚れ

言葉を発見
いい言葉

いいことあったね
また明日

2003年12月25日(木)

■■■
■■
■ 積雪

今日降る雪は大雑把
レストランで削る塩みたい
しょっぱそうで大きくて邪魔な君たち

今日の雪はさらさらりん
片栗粉みたくもきゅもきゅしてる
大きな結晶が手袋で溶けた

今日はシャカシャカ大雪空さん
降っても降ってもじゃんじゃん積もり
ベージュのフードに真っ白お屋根

今日は晴天さわやか青空
降ってた雪はサラサラだった
雪球作るに一苦労
集める間に三つ当たる

素晴らしい空
下界に静かな雪の家
山の側面は生クリーム
生える木々はココアパウダー

2003年12月24日(水)

■■■
■■
■ ネズミ捕り

眠いのアップ
パソコン起動
確保朝飯
炊いたの昨夜

ダッシュなんとか
ゲット徹夜で
ラッキー猛犬
納豆昼飯

品切れアイス
どっかにミキサー
会いたいあの人
今夜も勉強?

2003年12月23日(火)

■■■
■■
■ ラッキーダッシュ5

溢れ出したノウミソ
味付けはもちシオで
箸より匙がオススメ
左には座らないでネ
熱がるのは汁のハネ

搾り出すよクリーム
飾りつけはナイーブ
夜にサンタとカタナ
危険が溢れるネドコ
足元にはネズミ花火

花見も良いかとハハ
歯並は結構サイアク
人並みには勉強シロ
流されていくよ人波
嘘吐くならメモ用意

簡単ですよカード戦
先頭にいかがよ蝋燭
吹消すならタメイキ
唾なんかは掛けない
眠れない夜はテツヤ

2003年12月22日(月)

■■■
■■
■ サラダ

ドレッシングを掛けよう
赤と緑と黄色と紫
生野菜が山盛りだ

いっそ混ぜ合わせようか
まんべんないドレッシングとサラダ色
混ざってしまえば飾りなんていらない

銀ギラぎんのフォークで食べよう
めでたい今日の主役に贈る
華やかな君にはよく似合ってる

取り皿は真っ白で
何色にも似合うから
取り込んで汚すこともない

いただきますは食前に
食べ終わったらごちそうさま

2003年12月21日(日)

■■■
■■
■ ト音

欲しいだけもらった
欲しいだけもらえた
手の届くところに何でもあった
手の届くところは何でもあった
頭を抱え込むようなことはなかった
頭を抱え込んだ経験は皆無に等しい
伸びならしたいだけした
伸びたいときに伸びてた
届かないものは台を使った
届かないものに台を使えた
遊びは一通りした
遊びも一通りした
退屈になってきた
退屈に感じてきた
寝込むなんてまさか
寝込むなんて思わず
イビキもかけまい
アグラもかけまい

2003年12月20日(土)

■■■
■■
■ 薄皮


町中に溢れる自販機のように
私の言動一つひとつは無駄が多い
帰宅してもまだタイムセールで
もう呆れて笑いですら起きない
忙しく変わる信号機のように
いつもいつでも落ち着きがない
懐かしい深夜の音色で
不安に駆られて目だけが覚める

嘘ばかり吐いていて悲しい
眼鏡越しじゃ映る顔だって私だけじゃない
限界が来ない限り頑張れる
辞典を見開いてみんな、どうしたの?

2003年12月19日(金)

■■■
■■
■ 追加

仕草が苛立つ
感化していく
反れた道の花

みんな走ってて
あたしは歩く
早足で

置いてかれても
泣かない
なみだは作らない

右手で握ったペン
左手に貼ったバンソウコウ
擦っても平気
また立ってやるから

2003年12月18日(木)

■■■
■■
■ 視力

徐々に失う
視界が霞む
鏡の向こうの
私も部屋も
2つ3つに
重なって
白んでその先
消えてなくなる

2003年12月17日(水)

■■■
■■
■ 調律

黒い世界に浮き出た
白い思考の文字ども

埋め尽くして
白髪のあたま
不安定に繰り返す日常
枕に頭の跡を深く残す

出来ぬことなら四肢でも数え足りない
出来ることなら一を満たすほどもない

足踏みだけで穴が開きそうだ
闇に向かって振れる腕もない
バイオリンの弦が狂ってしまう
治すピアノはもう壊れてやがる

2003年12月16日(火)

■■■
■■
■ 予告

焦燥感があたしを満たす
基準をあげなくちゃいけないらしい
振り向くと瞳を輝かせた学友が教室に机を並べている

1度屈めた目線になれてしまったから
背筋を伸ばすのが苦労する
目線が高くなれば上へ手を伸ばしたくなるのに
いつから腰痛に慣れてしまったんだろう

客観的な意見を述べたり
周囲を批判しつづけても
結局悪いのは自分だけ
ナビに頼ってて地図を破いたからこんなことになった
もう1度歩いて地図をこしらえよう

2003年12月15日(月)

■■■
■■
■ 蛇足

あたしの”本当”はどこへ行った?
”最初の意見”はどこへ消えた?
何が選ぶ基準になってた?
あたしの生きる”層”はどこだ?


社会か
常識か
正しさか

曖昧な記憶で生きて
不確かな真実で死ぬ
惑わされて一人嘆く
夜が寒いのは頬が冷えるから
決して布団が寂しく冷ますわけじゃない

2003年12月14日(日)

■■■
■■
■ ある日にある空で

独り言が止らない
今日も大勢で大喧嘩
否定するのはいつも一人
支えてくれる人は殺された
次々に死んで行くからもうだめ
殺人鬼が潜んでいる
いつも大声で叫ぶバカ
楽しそうに雑談をし続けるババァども
金切り声で怒鳴る女
低い声で論理を重ねる男
疑問をすぐ口に出すガキ
意見に惑わされて何も考えない私

みんないっぱいで邪魔
掃除機はお金まで吸っちゃうんだ

2003年12月13日(土)

■■■
■■
■ 最高にバイバイ

もうすぐ指が死ぬ
めがねでよかった
拭うタオルもある
酒飲んで眠りたい

余計な口なんて聞かない
下手に心配させられない
ただ我慢さえすればいい
時間が経てば消えるから

目を見開いていた
目は乾かないから
溢れていく涙を見てた
じっとしていても湧き出る
涙は見れなかった
滲む鏡の顔が見れた
こぼれていく涙があった
タオルにそっと涙を染み込ませるのを
雨の林を背景に観察してしまった

2003年12月12日(金)

■■■
■■
■ 縦列駐車

人に考えてもらえるなんてすっごい楽
楽が一番大好きですよ
毎日毎日人任せで過ごせてきてるよ
だからこんなに狂ってる
歌い出す真実なんてもう存在してない
あるのは妥協と屈強だけ
みんながやってるのを見ていればいいんだ
積まれた荷物は全てすてよう

2003年12月11日(木)

■■■
■■
■ RPG

回復には時間が掛かる
戦う前にセーブしなくちゃ
リセットに指構えて進む
コントローラーは左手操作
装備が重要
嘗めて掛かるとやられる
お金も仲間も揃った
敵はあたしの後ろか

2003年12月10日(水)

■■■
■■
■ 比較

あたしにはダメで
あのこにはオッケー

あたしは許されなくても
あのこは許されること

あたしは出来なくて
あのこは出来るし

あたしは受け入れられて
あのこは受け入れられない

2003年12月09日(火)

■■■
■■
■ むだてん

しゃべるな
しゃべるな
無駄口天国
マスクをしたけど
無駄口天国
手で塞いでも
無駄口天国
テープを貼っても
無駄口天国
目をペケにして
無駄口天国
死人は上から
無駄口天国

2003年12月08日(月)

■■■
■■
■ 紫のふち

マスクがいっぱい
カラフルマスクズ
おしゃべり大好き
コワイロとりどり
がまんができない
あたまがまわるの
みどりのセーター
せたけは飛び出て
英国しょうじょが
そらにじ見下ろす

2003年12月07日(日)

■■■
■■
■ 白状

道が開いた
声が出る


まだ歩けるか調べているが
逃げ道にはなりそうだ
椅子の足は多いほうがいい
2本じゃ足りなかったから
嘘でもよかった
話せて嬉しかった
遠くても姿が見えるならそれで十分だ
迷惑な蝿を叩き潰そう

2003年12月06日(土)

■■■
■■
■ 遺跡

右手の拳を振りかざし
ミサイルのように頬を打つ


全ての苦痛が這い上がってきた
現代人は我慢が出来ないらしい
ストレスに耐え切れなくて内から破った袋
中から溢れ出た水で周囲を濡らそうとも己は関知しない
飛び越えた壁が低くとも「壁を越えた」と言える

ミサイルの当たる頬が腫れればいい
醜く映った鏡を壊してみよ

2003年12月05日(金)

■■■
■■
■ 依存

君だけが頼り
君のおかげで喋れる
ルールを守らないで酷使
喉が壊れようが知らぬ
今だけを見て
今だけを考える

2003年12月04日(木)

■■■
■■
■ 付加

不快な羽音が教室内を往復する
潰すには多いし出るには面倒だ
壁を壊せるなら壊したい
代わりに目を潰し耳を塞ごう
確かに選択肢は有った
盲点に捕らえてたのは私の勝手
合理的な解釈も必要だったから
四方から突付かれても追出されるまい
不快なのは羽音と私の記憶
オーディエンスが髪を引く

2003年12月03日(水)

■■■
■■
■ 歩行

未知は恐怖
知識が道を照らす


一言なら手紙で澄ませばいい
二言ならお前が電話を遣せ
三言を越えるならいっそ会おう

嘘が実現するとき
虚無が運ぶ無傷な道
刃を片手に摺り足
盗みは働かない
風船に掴まる少年よりも
岩を辿る少女を羨む
暗い道を街頭が照らす
映した道が偽りでも

2003年12月02日(火)

■■■
■■
■ 懐中電灯

闇が襲ってくる
もうすぐ
暗幕のカーテンに世界は覆われ
急かされるように日は縮められてゆく
願う前に消える星よりも底意地が悪い

夜明けを待つ前に
闇に喰い殺されてしまいそうだ
助けてくれ
階段の足踏みが近づく

2003年12月01日(月)
≪ ≫ 初日 最新 目次 MAIL


My追加