言葉のサラダ
黄と藍

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■ グッドナイト

・・・
ぱりぱ・り
ぱ、リパり

剥がれていく
壊れていく

・・・
パり・ぱり
ぱりパ、リ

境界が消えていく
マスクに皹が入る

・・・
パ・リパリ
ぱりぱり、

嘘はいらない
真実も求めない

2003年10月31日(金)

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■ コウヨウ

解っていた結果なのにまたやってしまった
同じ道を指でなぞらせる
それだけに満足してしまう
影で見ているか
上で見ているかは解らない
認めて欲しいだけだった
嘘なんか吐いたって直ぐに解る
涙目で見上げても
血走った目で睨んでも
細めた目線に刺しても
何も変わらない
何も変わらない

2003年10月30日(木)

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■ 枯葉

落ちて行く中、手を伸ばした
誰も見つけてくれなくて落ちていった
残した手紙に周りが気付く
もう居ないあたしを忘れていく
手紙に気付いた友達があたしへ手紙を返す
もう帰らないのに手紙を返す
もう返らないのに手紙を返す

2003年10月29日(水)

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■ 散〃

一般に特殊は対応できない
特殊に一般は対応できない
正常が異常となるか
異常が正常になるか
矢印は向かい合ってなければならない
矢印が同じ方向を向くことはないんだから
それが当たり前で不満を持ってはいけない
違和感を感じているのは自分だけなんだから

腫れ物扱いは嫌?
出る杭は打たれるのに?
そう仕向けたのは己で?
馬鹿じゃない?
ホコタテな話?

異質者を見る目はいらない
抉りだしてやる
異変者と呼ぶ者の耳をモイデやろうか
変と発する口を裂いてもいい
私の身がおかしいなら硫酸のシャワーをよこせ

2003年10月28日(火)

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■ 序説

右か左か迷うのはいい
AかBか迷うのと同じだから
右を選んだら左は選ばれないし
右を選ばなければ必然的に左が選ばれるわけだ

しかし困る迷いとはそうじゃあない
否応なしにAとBを選んでしまう
右を選んでも左を選んだのと同じだし
右を選ばなくても結局左と一緒に選ばれてしまうからだ

両方はいらない、と跳ね除けると
選択肢は消えて自分までも消えてしまう
選ばないならさようなら
選ぶ気なら両方どうぞ

阿弥陀くじは無駄
だって着く所は同じだから
くじ引きも駄目
だって全部が同じなんだし

納豆を糸を引かせずに混ぜられるか?
不可能だ
既に混ぜる前から糸は有るから



それはウレシ泣キに似てる
それはカナシ笑イに似てる

2003年10月27日(月)

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■ 「死のう」と口遊む烏たち

生きるってのは死なないってこと
生きてるってのは死んでないってこと

人々は生き続けている
それは同時に
死なないで居続けているということ

死なないように生きるなんてつまらない
生きたくないから死ぬなんて下らない
平等に訪れるそれも何処か運命的なものがある

死を逃げと考える
生を常識と感じる
生きてるって実感するために
死のうと試みる人は多い
死んでるって実感するために
生きようと試みた人は絶えない

出来るなら、と私は思う
人は考えないだけで心底では思っている
死を選択したい、と
方法や時間や場所を

私もそうしたい
私がそうしたい

2003年10月26日(日)

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■ 過食症

絶対的に欠けてしまっている何かを探している
食物を見ると起こる吐き気
空腹を埋めるために口に含む
後に襲うのは吐き気
見れば含みたくなり
直後に吐き気が襲う
食欲があるのか
否か

気持ち悪さを食物で埋める

2003年10月25日(土)

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■ 困惑

言っていることが凄すぎて
疑うのは羨ましさから
素直に受け止められない
しかし越えることもままならない


羨ましい
決して真似は出来ないが

2003年10月24日(金)

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■ 受動態


嫌われるのが怖いだけで
好かれるのが怖いだけで

今すぐやりたくないから
明日早起きしたらやろうって決めて

たぶん朝起きたら
昨日やっとけばって後悔するのに

後悔はしたくないけど
やりたいこともやりたい

紅茶飲んで
朝焼けでも拝みますか


2003年10月23日(木)

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■ 虫眼鏡

おかしな色の猫が
路地の裏で蹲る。
寝てるのか、
果てや死んだのか、
突付く枝も見当たらない。

おかしな色の猫は
コタツを思い出していて、
聞こえない音に泣いて、
もしくは鳴いているのか、
自分のこともわからない。


こいつ方耳が無いぞ。
腐り落ちているのかもしれない。
随分不自由しているのだろうな。
誰も見つけない路地裏で、
ひっそりと生きていくのか。


寒い夕方の、
暖かい路地裏。
何も考えないで、
どこにも行こうとも思わないで、
ただ、ここに居ようと思う。



誰も居ない明け方の、
路地裏のダンボール、
汚れた毛布、
カラスの突付く生ゴミ、
ただの硬い肉片。

2003年10月22日(水)

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■ 恐怖なんて一瞬だ

泣きながらハンドクリームを塗りたくる
毟り取られたのは指先の皮だけじゃない
思い出しながらまたナミダが溢れてくる
やっぱり止める事なんて無理だったのかな


貫き通す意志が欲しい
受け止める器を持ちたい
無いものねだりはあたしだけじゃない
足して1にならなくちゃいけないなんて誰も言ってない
言い訳を探してもないよ
数字だって見つからないでしょ


大声で泣き叫びながら
ナミダの染みたティッシュを見回す
喉がべたべたになっちゃった

2003年10月21日(火)

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■ 歩く帰路は寂しい


誰もに
悪、と
呼ばれよう

雲が
こんなにも低くて

汚らしい夕日が家を覆う
窓からは隣りの呼び込みが聞こえる
そのうちに真っ暗になって
誰もワタシの姿を見なくなるだろう
今夜も雲が月を隠している

所々紫を帯びた雲は
太陽から逃げていき
挙句夜に吸い込まれて行く

キミとワタシが離れているように
クモとワタシも離れている
追っても追っても等距離で
詰めることの出来ない隙間を開けている

キミが
いい、と
勧めるなら

キミが
こんなにも遠くて

2003年10月20日(月)

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■ 太陽

足元があんなに遠い
天井に背中が届いたよ

ぐんぐん伸びる
あたし伸びてる

睫毛に雲が霞む
何か口にぶつかった?

ぐんぐん伸びる
まだ伸びる

両手が地面に引っ張られる
負けやしないと両手を伸ばす

ぐんぐん伸びる
もう終り?

届いたのはタイヨウ?
真っ黒なタイヨウ?


射られたのは何処?

2003年10月19日(日)

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■ まだ足そうか

マニキュア
水性ペン
消しゴム
目薬



サイゴまで使えないもの

2003年10月18日(土)

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■ 冷緑茶

とても集中できない
意識が飛び回る
ひと口で食べれない
我慢もできない

耐え切れないのを何かのせいにしても
笑ってる観客を背中にしても
泣き笑いで電話をしても
平気で嘘を吐いても
上りきれない階段に息切れしても

上を見上げて
唇を噛締めて
鉄の味を思い浮かべるだけだ

2003年10月17日(金)

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■ 容疑者

苦い薬を飲んだ
なんだか悪いことをしたみたいだ


2003年10月16日(木)

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■ 神サマ


うそつきなあたしの一言目はうそだ
三度話したことは作り話だ
虚言癖があるんだろう
信じれば真実

疑われないのが罪悪感
オーディエンスはいつも聴いてる
頭をいっぱいにさせるから
笑って少し吐き出す
いやだと言っても聞きゃあしない
黙れと言っても静かにゃならん
壁に叩き付ければ体がクラリ

さようなら
さようならみなさん
あたしはもうだめなんです

2003年10月15日(水)

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■ ふわふわ

石油のシャンプー
汚れててもよく泡立つ
強い毒素で汚れを落とす
水で洗い流しても
まだ頭に残ってる気がしてならない
よく泡の立つシャンプー
石油のシャンプーは私みたいだ

2003年10月14日(火)

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■ ガラス窓

小さく付いた傷がさぁ〜
いずれはいっぱいになってー
傷だらけって呼ばれるようになってー
すぐに新しいのと取り替えちゃうんだー

傷付けて
取り替えることで
また
自分自身が傷付いてるのにねぇ〜

2003年10月13日(月)

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■ 対立

変わりたいと思うのに
そのままでいてと言われる
やりたいと実行したことは
やめてくれと止められる
実際分からないのに
知ってると断言される
問題に向かい合えないのに
頑張れと励まされる
見た目以上に元気がないのに
悩みを握り消してくれるのかも

君の顔が眩しい
直視できないよ

2003年10月12日(日)

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■ 初めて深呼吸をした

スーっと蕩けて
水の中に消える

頭だけ有って
身体はどこかに行っちゃった感じ

冷水に浸った身体は
真っ赤に変わり
食道を抜ける酸素が涼しい

目の前がクラリとした
頬を浸すと目が覚める

「あたし、此処に居る」

水に入れた食塩の様
まだ飽和溶液にはなってない

2003年10月11日(土)

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■ チクリ

中指を火傷した
やっぱり約束なんて作らなければ良かった
中指がヒリヒリする
タイピングなんてお止めなさい
中指が赤い
だってあなた氷で冷やさなかったでしょう

我侭なあなたは
どんな結果になっても
受け入れなさい

2003年10月10日(金)

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■ コサイン

笑ってみよう
とりあえず
泣いたふりよりずっといい

楽しんでみよう
とりあえず
頬は膨らまさないで

責任が取れないから
全部人任せにするの
何か失敗しても
その人が悪いの
あたしはただ
言われた通りにしていただけだもん
時間通りに事が
運ばれないのなんて当たり前じゃない

2003年10月09日(木)

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■ 懇願

人はみんな理由を探しているものだと思ってた

形容詞とか
占いとか
診断テストとか

形にして理由にしたいものだと思ってた

『なんとなく』
なんかは誤魔化しに過ぎないと思ってた
逃げているのだと
形容詞が見つからないフリをしているのだと思ってた


でも目の前には平気で使ってる人が居る

2003年10月07日(火)

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■ バー

面白いことがない。
夢中になれるものがない。

熱心にプレイしてたゲームも
データを再生するまでですら待てない。
あんなに必死で模写してたのに
もう頁を開けない。

今はそれでいい。
そうでなくちゃいけない。

だって耐えられない。

2003年10月06日(月)

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■ 黙祷

扉を開ける前に鍵を開けようと思った
鍵を探してた

金色の古い鍵を手に持った
差し込むのに何で躊躇ったんだろう

取っ手に手を掛ける時でなく
何故今躊躇ったんだろう



鍵をやっと回して
それからずっと動けない

2003年10月05日(日)

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■ 虹色

青いサカナが泳いでる
キラキラ光ってないし
肥えてもいない
ちっとも魅力がない
誰の目にも留まらない
形容詞なら「青い」だけ

それ以外何も説明出来ない
誰にも相手にされないから
サカナは何れ群を離れた

泳いでるサカナは小さいのかもしれない
あるいは大きいのかもしれない
比べるサカナが居ないから
自分が何かも分からない
もしかしたら自分は「サカナ」だけど
「魚」ではないのかもしれない
誰にも指摘されないから何も疑問を感じない

ピンクの藻に引っ掛かった
そうしてサカナは死んだ

2003年10月04日(土)

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■ メモ

もし死なれたら
あたしはその瞬間から
泣き続け
目を腫らして
布団に蹲り続けるだろう

そして無気力になり
死んだように生活をするか
もしくは本当に死んでしまうかもしれない

あの目を忘れないように
焼かれる前に取り出して
肌身放さず持ち歩くだろう

毎日画像を再生して
並べて壁紙にして
声を聞き続けるかもしれない
部屋で私物を探し続けるかもしれない

寝る間も惜しんで話したい
毎日顔を見ていたい
いつも傍に居て欲しい

時間はもうないんだよ

2003年10月03日(金)

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■ 仮装

マスク越しの深呼吸は辛いや
肺に酸素が届かない

着ぐるみ越しじゃ暑いも寒いもないよ
あぁ重い


なんであの子には分かるんだろう
無意識に見透かしてる


演劇部に入った方がいい?

2003年10月01日(水)
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