言葉のサラダ
黄と藍

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■ 泳ぐ風船


潜ってみたら
意外と綺麗

泳いでみたら
気持ちいい

岩を見つけて
触れただけなのに
壊れて
バラバラになった

海面まで登った私は
空気に溶けて
飛んで行った

もう見えない
もう消えたから

2003年07月31日(木)

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■ 白線


膨らむ膨らむ
大きな風船のように

溢れる溢れる
壊れた蛇口のように

爆発しそう
ゴミ箱はどこ?
ゴミ袋が足りない

破壊しそう
残りはどれくらい?
こんな小さな部屋だから

有り余ったのは
どこにしまおう
窓から投げ捨てようか

踏み切りが良く聞こえる

2003年07月30日(水)

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■ ざー子


割れそうに痛むのは
雨の所為

布団に蹲って
体温計を使うべし

みんな風邪引け
今こそ風邪引け
倒れてしまえ
倒れてしまえ

喉を押さえ込み
せきをして
身を震わせ
クシャミでもしてやれ

移せ
移せ
風邪菌飛ばせ
困って
困って
泣くまで
やるのだ

2003年07月28日(月)

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■ ゴミ箱


明日のことなんか
考えずに過ごせる
日曜日があったら

家族のことなんか
忘れられる部屋で
一日中篭っていたい

時計も光も無い
静かな部屋で
眠れる夜があったら

お金で買えるなら
買いたいものは
いっぱいあるのに

殴っても
蹴っても
投げても
壊れないところで
壊しつづけたい

坂を下る自転車の
ブレーキに一切力をいれず
どこかに逝けたらなぁ

2003年07月24日(木)

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■ 帰宅


なみだで
ぐちょぐちょになった
コンタクトは
スルスルと
目玉から離れて
赤シートの上で
潰れた

口内に余る豆腐
食べきれずに
お皿に残した
席を立った夕食
伯母さんたちの
高い笑い声が
後ろから良く響いてた
話を右から左へ流されてて
脱線させられて
矛先をあたしに向けて
喋る気も
食べる気も
考える気も
失せた

鼻水が止らない

2003年07月21日(月)

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■ ふうせん


割れそうになって
叫び声をあげてた
両手で挟んで
空気が逃げる
ペンを持って
突き刺す
突き進むペン
高鳴る思い

両手の力を抜いた
遠くへ叩いて飛ばす

やっぱいいや

2003年07月20日(日)

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■ 庭


全身をアリが這う
ゾワっとした

振り払って
目の端に見えた
黒い影

擦り潰れて
今は足元

足を伝う厭な感じ
まだずっと残ってる

2003年07月18日(金)

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■ 4


明日はまだか
家は何処か
時間は何時か
いつまで続くのか
いつに終わるのか
気になる薄箱
気になる老い人

聞こえる
アナログの音
頭痛に襲われ
眠気は行って
眩しさに耐え
息を深く吸う


何故こんなにも夜は長いのか

2003年07月12日(土)

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■ ウミ


泣きたくなってきた
悲しい
怒られたのかなぁ
辛い
予想はしてたのに
恐い

塊は崩さなくちゃ
破片は危ないんだよ
流れの所為にして
逃げてちゃいけなかったんだ

でも
叩かれるの恐くて
甲羅に頭隠してたのは
あたしなんだよね

2003年07月10日(木)

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■ 夜の灯


元気が出ない
やる気が消える

火をつけたのが早すぎて
燃え尽きるまで短くて

安易な思いは
容易に崩れ
幼稚な脳へ
警告音

内へ篭り
外を塞ぎ
一人帰らず
待つ者ですらない

2003年07月09日(水)

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■ →←


矢印は向かい合っている
常に反発している
足した力は100になる

矢印は向かい合う
いつもなんども

2003年07月07日(月)

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■ ボール


頭を叩くのは簡単
足を踏むのは簡単

零れ落ちるデータ
崩れ行く足場

最初は拾おうと思っただけだった
最後まで診るつもりなどなかった

足跡は深く
永遠に残る

鳴る音に
振り返り
目を開いて
受け止めん

2003年07月06日(日)

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■ 遊園


嘘を吐いちゃいけないよ
大人の言うことを守って
人の話は最後まで聞いて
食べ物は残しちゃだめだ
砂場へ一人で行かせない
毎日御本を読みなさいね
お友達をぶってはだめよ
寝る前には歯を磨こうね
朝起きたら布団は畳みよ

お母さんはそればっか
見上げて指を繋ぐ
跨るお父さんの肩
首を絞めたらどうなるかな


青ざめた顔
朱に染まる指
ただ、遊んで欲しかった

2003年07月05日(土)

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■ 崩れ落ちる空の下で


花束を抱え
白い箱へ跪く
空は心地良い風が吹き
雲は伸ばした生地のよう

少年は手を見つめ
空を見上げ
地を見下ろし
白い箱を見つめ直す

やがて
空の生地は青くなり
重い粒を降り注ぐ

良く見たら
大したことでは無かった
大袈裟なのは少年だった

2003年07月04日(金)

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■ 間抜け


足を振って
土を蹴って
決して振り返らず
決して騙したりもせず
大きく息を吸いなおし
深く息を吐き出して
数キロ先の箱を目指す

2003年07月03日(木)

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■ 先


理屈は簡単に理解できる
どうすればよいのかも分かる
手足さえ付いてくれば
この巣へ戻らぬツバメを
手に納めることが出来るだろうに

2003年07月02日(水)
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