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るり子の日録【オリーブの森で語りあう】
るり子の日録【オリーブの森で語りあう】
るり子



 だって本当なんだもの

感情のままに

彼だった人と ふと 会話したくなり、





「今、何してるの?

仕事だ、なんて多分言うよね? おしゃべりしたいのー」


と、とりあえず携帯からメールでオファーをだしたのは、

18時16分の事でした。








即答がありました。

「何してるって?車の運転中ー。」

あ゛〜   だ め じ ゃ ん −

パスパス。 パスね。








そんな伏線があって 23時40分。

「考えすぎかも知れませんが、

車運転していた時に来たメール、ひょっとして

送り先まちがえましたかぁ〜?」










な・な・ な ん で す と ぉ ーΣ( ̄□ ̄;)!!









「間違うわけ無いじゃん。

運転中の携帯見つかったら、罰則来るようになったらしいし。

だからね、パスしただけよ。」









何 ゆ う て ん の ッ、  お ば か っ ^^;









「送られてきたメールが、あの当時のような言い方だったので、

別離以降こういう類のメールは記憶に無い?気がしたものだから。。。

送り先間違えたのかな?って、思っちゃいました。」








Σ( ̄□ ̄;)!!







ここはひとつ、彼だった人にガツンといわなければ!? ^^;

ということで、





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^^; 

と、送信してしまいました。・・・・・・・、(爆)









だって本当 なんだもの。










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2003年11月19日(水)



 いつだって助けてあげる

一度は大切に想いあった人が

今夜 とても苦しんでいます。

最後に逢ったのは10ヶ月も前になるでしょうか。

一部上場企業の部長として ここに稀に登場する人です。



というか、

彼だった人と付き合う直前に 私と付き合っていて別離した人

といった方が 分かりやすいでしょうか。







実は昨夜 入稿を延々と待っていた先生も

とても疲れています。

どちらにも共通して言える事は

極度の睡眠不足が 恒常的に続いている事でしょう。







彼だった人だって、

深夜1時56分なんていう時間に

「お休みぃ〜」 なんて入れてくるし。








首都圏の大企業を中心に 日本経済は上昇傾向にある

らしい・・・・・・・・・・・・・・、(ホンマでっか?)

けれど、

過労死寸前の 正に死に体な男達がいっぱい。







あまりにその人が弱音を吐くものだから

目いっぱい 相手をしてしまいました。

でも、

メールを何度も往復させるうちに、

次第に彼らしい快活さが戻ってきました





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その人の 元気のツボを私が知っているのは

ここの私の掲示板にも

ちょっとだけ書いたけれど、



その人が

『男同士の友情は確かに素晴らしいんだが、

最後の一線を越えて肉体的にも精神的にも心許す存在は

たった一人の女性だけなんだよ。』

と、いみじくも言ったように、




たとえそれが過ぎた日の事だとしても

私を 最も傍に引き寄せ 

私に 心を預け

何でも語ってくれたからでしょう。








過ぎた日々に

あんなにも

私の支えになってくれた人だもの







いつだって

苦境になったら 助けてあげる。









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2003年11月18日(火)



 戯れの記念日

多忙な一日でした。

夜になっても お仕事でした。

で、まだ

お仕事です。(T^T)







何故かというと

オンラインで

今か 今かと 原稿をば・・・・・・・・・・・、待っているのであります。







毎月こうだもんね・・・・・・・・・・・・・・、たまんないっす(T^T)





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女がすたっちゃ いけねぇ (T^T)






それに、何気に こうして待ちの間に 日記も書けるし。(爆)







打てば響く人

真心を誠意で返してくれる人

理解しようとする心を素早く見抜いてくれる人

そんな人だけに 囲まれて生きて生きたい今日この頃。






で、






悪戯で

多情な人の ツバメになった

今日は 私の

戯れの記念日です。








ほんまでっか ^^;

あ〜 疲労で 頭が ウニ。








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2003年11月17日(月)



 不埒に思ったりします。

恋愛ネタが

一番気楽で どこにも差しさわりが無く

娯楽に満ちている。

書いていて 楽しいし。^^;




とはいっても、書かれる相手方はたまったものではないかな?

と、

このごろ 思ったりしています。







^^; 気づくの 遅いって・・・・・・・・・・・・・・(爆)







「何だか最近、変ですよ〜。。。

ボストン旅行、充分気をつけてくださいねー。(^^;)おやすみぃ♪」







たった今、

彼だった人に メールでそう言われてしまいました。

うっ・・・・・・・・・・・、

私、このごろ少し変ですか?^^





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だから どの人とも

こうして いつまでも関係が切ずに

ずっと 何らかの接点を持ち続けられるんじゃないかな?

って 思ったりします。







強い感情。

例えば、好きだったり 愛しているだったり 恋焦がれている

のような感情は、

残念ながら いつか燃え尽きてしまいます。

どうしてなのか判らないけれと、

いつの間にか 本当に 完全消費してしまう。







そんなことになっても 別離しないで済むよう、

安定した生活なり

安心した子育てなりを ずっと継続して続けて行けるよう

人間が知恵を絞って作った

ひとつの契約の姿。


それが結婚というシステムなのだと

常々思っているものですから、





結婚という契約にのっとらなくても

気持ちが 何らかの形で繋がり続けて行くこともあるのだなと、

この頃は

というより、Rの私に対する感情を確かめてからは

少し 認識を新たにしています。






Rだって 彼だった人にだって

法的に有効な 保護すべき存在がある。

それは責任という名でも言い表せるし

もしかしたら 愛情という名で形容できもするのだろうけれど、






人の感情のキャパは それだけで終わらない

別種の 契約以外の感情。

それがずっと続く方が ずっと貴重で

もしかしたら 素敵なことなのかもしれないと

不埒に 思ったりします。







^^;









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2003年11月16日(日)



 聞きたいこと聞きたくないこと

土曜日の朝、

何度も 何時間も

過去に将来を誓ったかつての恋人Rが オンライン表示になるので

思い切って 気軽に・・・・・・・・・・!(笑)

変な表現だけど、

本当に思い切って気軽に^^; 

Rに 声をかけてみました。









「今、オフィスですか?」

「おはようございます。今、家なのです。」


「わかりました」

「すみません。。」




R、『。』は余韻?^^







私は 彼だった人の事は 何でも知りたかったし

実際何でも話してきたし

何でも共有してきたけれど、







Rに関しては どうなんだろうと・・・・・・

その短い会話の後 自問してみたのです。







私は Rと別れるとき、

私からRを取り上げた女の人の『名前』は決して私に聞かせないで欲しいと

Rに言いました。






昨日のことのように その事はハッキリ覚えています。






どうしてかというと、

一生私はその固有名詞を嫌悪するだろう事が

自分で想像されたからです。



将来出会う 同名の女性まで嫌いになりそうで怖かった。

だから、Rの妻の名前は 未だ知りません。








Rは私に 自分自身の範疇を超えることは 今のところ

全く言いません。






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私には、

すごく愛せそうな気がするのです。





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2003年11月15日(土)



 夢のようなおとぎ話

メッセンジャーに

私の人生で かなり大切なポイントを占める

かつての恋人 RのIDが加わって

一週間が経ちました。







半年前から そのIDはあったので、

正確には

それを『R』だと認識してから、一週間たったという事ですね。








これはちょっと初めての感情で、

何だか不思議です。

この何ともいえない感情を

Rは 半年も持ち続けていたのだと思うと、

何だか胸が切なくなります。







Rは

きっと とても迷って

迷って 迷って 迷った末に

半年後の先週

思い切って私にカミングアウトしてきたのだと思います。









Rにとって 多分それは 禁断のツールだったことでしょう。








知らなければ 知らない方が 幸せだったのかもしれません。

知ってしまった今は、

RのIDが ONでも OFFでも

気になるのです。






私は 圧倒的にオンラインです。

なぜなら、仕事上

デジタル入稿していただいている先生が複数いらっしゃり

また、ネット経由の読者投稿という場合もあり

よって常にオンライン状態なのです。







MSNをサインアウトしておけばいいと思われるでしょうが、

海外出張中の先生からMSNを通してメールが来ます。

自分のPCがなくても

ホテルや空港のPCからも接続可能なMSNはとても便利なツールです。

しかも全世界どこでも MSNなら日本語が読めるのですから。







Rは めったにオンラインになりませんが、

ある曜日だけは

頻繁にオンラインになるようです。

その訳を 私は聞こうかとも思いますが、

あの日のロングチャット以来、

オンラインになるRのIDを

「あっ、Rが ONになった。。。。。。。^^」

見たいな感じで、

今は ほのぼの見ているだけです。







ちょっと 余裕? (笑)

が、あります。

訳は 判ってます。

それは Rの気持ちが私に今もあるから でしょう。

それが どんな種類の気持ちだとしても 

区別化された感情には違いありません。







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Rの事が 夢のようなおとぎ話に感じられるからでしょう。









甘美であれば 甘美であるほど

完全に

現実とは乖離している

と、

いう訳です。







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2003年11月14日(金)



 ちょっと変?己。

私はあまり 器用なタイプではなく

どう考えても 二股とかトリプルなんていう芸当は出来ないし。






いや 実際は

気持ち的には多分に ご都合主義のようなエナジーの分散の仕方をしていて

あれこれ惑いつつも

その実 しっかりマルチに楽しんでいる訳だ。


で、

何を楽しんでいるかといえば、

ちょっとした言葉遊びのような

現実世界での会話的 駆け引きや ^^;


携帯メールの先に住む人に送る

小じゃれた会話だったりする ^^;





小じゃれた会話をくれる人は 貴重品である。

めったに居るものではないし。






それらを同時に行えるのは 私が多情という訳ではなく、

単に

本命が居ないということに他ならない・・・・・・・・・・・・、と、思う。多分。






少しだけ

テリトリー進入を許してくれる男友達というカテゴリ。

そのカテゴリリストは

多ければ多いほど 楽しいというものだ。





が、





伏兵もある。

それは 多ければ多いほど 楽しいというものだ。といいつつ、

己というヤツは、徐々にそのリストを絞り込んで行く性癖があるのだ。






絞り込まれた先の人は さぞご迷惑様なことだろう。

と、思ったりしてしまうのは、

なぜだろう・・・・・・・・・・・・・・・・・・、






う〜む、禅問答のようだ、、、、^^;






実際私は 少し混乱している

Rの 突然の出現で すっかり正直な魂が露呈してしまったかのようだ。

つい、小じゃれた会話の先の人にまで

まぢな感情を送ってしまいがちで

まずいのである。^^;







そしてそれは 彼だった人にも向けられるのだ。

「ねぇ? 逢いたくない?ないかなぁ・・・・・・・・^^;」

「ん?どうしたの?何かあったの?」

突然こんな事を言い出せば

彼だった人は 当然 面食らう。

逢いたいというのは、実に別離以来 今夜が初めてのことなのだ。

うはは。^^;





「ううん、純粋に遊びに ご一緒したいだけ。(笑)」

「そっかぁ〜、ならいいけど(笑)。

また逢える機会が来れば、美味しいものでも 食べにいければいいね♪」


彼だった人は 現在ここまで心が癒えている・・・・・・・。

何だか私は ホッと 胸をなでおろす。

(しかし、現実的には手放しで『よし、行こう』とは言っていない事に注意である。)




「うん、食べれそうな時は連絡してね。^^」

「いい夢を♪おやすみぃ〜」






Σ( ̄ ̄ ̄ロ ̄ ̄ ̄|||)ノ今、何をしゃべったのだ、己。 

逢いたい? 逢いたい? 逢いたい!!!

だってぇ?!







誰に言った?  
 

Rにも言ったよね、己!→「親友でいて、一緒に映画にいこうよ。その方が楽しいじゃん。」


小じゃれた会話の先の人にも言ってたね、己!

→「京都がいいよ。金閣寺の出口の御茶屋さんでね、お抹茶しよ。」







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私はあまり 器用なタイプではなく

どう考えても 二股とかトリプルなんていう芸当は出来ないし。









と、冒頭で言ったのは、ならば嘘か? ^^;








う〜ん  何てことだ。

実に 相手の皆様には ご迷惑な話である。

その証拠に みんな 戸惑っているではないか・・・・・・・・・(爆)









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2003年11月12日(水)



 生きていけそうな気がします

ふっと思い出して

この【オリーブの森で語り合う】の冒頭日記部分を

一週間分程度 読み返してみました。







私は ここにRの事を書くつもりでいた、・・・・・・・・。

でも 彼だった人との別離がきて

以来 彼だった人との別離日記になっていった

その事が

よくわかりました。







人の気持ちって 何だか勝手なものですね。

というか、単に私が身勝手なんですね。^^;








この数日

はっきり言って Rで思考が止まってしまって

私の脳内で、同じエリアにいたはずのR以外の人たちの存在が

すっかり無になっていました。






でも

幸いな事に 仕事は別の脳を使っていると見えて

不思議に さくさく運ぶのです。






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いずれも 私の大切な経験には違いないのだけれど、

だからと言って

そんなにすぐに比重を一極に移して良い訳でもありません。







大体 心はどうであれ

実際 肉体は別所にある人という部分で

Rも 彼だった人も 同じなのですし。








しかし

「まだハッキリ君を覚えてますから」

と言った Rのこの言葉で

私は これからもずっと頑張って生きていけそうな気がする

これも 事実です。







別れた人とは ずっと友達でいたい。

こういう気持ちは イレギュラーな事なのでしょうか。

別れた人とは一生友達で 

ずっと互いの人生に絡んで生きたい

私はそう思います。







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2003年11月11日(火)



 私の人『そんなの駄目よ、R。』

かつて 


強く互いを求め合い、

愛しい気持ちを交歓し、


それぞれに それぞれを 

心の芯に抱いたまま

ちぎれる様に別離した人。






その人と、 

必然のような偶然に導かれ

気が遠くなるほどの日々を超え

再びめぐり あいました。

その人の名は R。









明日も互いに仕事だというのに、

とうとう明け方近くまで

私たちは チャットを続けました。



なぜ簡単なボイスでは無かったかと言えば、

Rには妻がいるからです。

その女性は 私から結果としてRを取りあげた その人本人です。





リアルタイムで送信された Rの顔。

その携帯画像の背景には 

低めの白い天井と鉄筋特有の梁が写っていました。

Rはマンションに暮らしているようでした。

とてもシンプルで清潔そうな部屋でした。






Rは 仕事上のあれこれを 私に沢山語りました。

例えば、

「○○って知ってます?」

「もち! 餅じゃないよ。」

「。。。」

「。。。。^^;」

こんな 寒いギャグでさえ 私達には次第に打ち解けて行くための良いアイテムでした。

「それ、僕のした仕事です。」

・・・・・・・・・・・・・・、!









あまたのベンチャーから

サイドビジネスとして いろいろ誘われている事も知りました。

例えば、

「○○○○は知ってる?」

「知ってる。そこで叩かれたことあるもん。」

「ホントに?」

「それによると、プライド高い30女らしい、私は。」

「プライド高い30女。いいじゃないですか。」

さりげなく私を誉めてくれる R。

「もしかして、□□□□さんと組むの?」

「□□□□、知ってるの?」

Rは その人を呼び捨てにしました。

「有名だから、名前だけは知ってる。会ったことあるの?」

「ありますよ。東山似のかっこいい子ですよ。うーん。君の好みかも。△△歳だし。」

かつて交わした会話を 未だRが覚えていてくれたことも

嬉しさに加速がかかります。


でも、・・・・・・・・・・・・、Rと組んだらソコは最強だわ。なんて事だろう!

私は密かに そう思いました。








驚く事ばかりでしたが、

会話の端々に

当時かわしていた 私たちの言葉達が混じり込み、

それはまるで 昨日交わしたばかりの言葉達のようで

長い間 私とRを隔てていた時が 

次第に縮まって行く気がしました。








「こういうの、いいね。なんだろう、語らぬ想いが交錯する、みたいな?」

「僕の中では、お互い生きてて良かった、みたいな感覚があるんです。

ちゃんとそれぞれ生きてて、存在を確認できてると何となくうれしいという。

会うとやっぱりバランスが崩れてしまいそうだ。」








Rの不安は ここにありました。







「いや、親友で映画観たほうが、楽しいぞぃ〜(笑)。」

「いいなー。余裕あってー。」





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「何が心配?」

「親友らしくふるまえないこと、ですか。僕の方が。」









・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、そんなの駄目よ、R。










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2003年11月10日(月)



 私の人『まだハッキリ君を覚えてますから。』

「R、PCに自分の画像ないの?今、探してる?ない?」

「今撮ってる。。。」







一生離れないと、


万が一るり子と結婚できなかったら、

一生独身でいるか、死ぬかのどちらかだ と、


そう 私に誓った人が、

別の女性と戸籍を共にし 私から離れていったのは

もう 何年も前の事です。


その人の名は Rといいました。





 

久しぶりに 

本当に久しぶりに 私の前にその人が現れました。

それは

メッセンジャーを介した 突然の再開でした。








「面影あるね。当然ね。前髪の感じも、変わってないね。」

「こんなでしたっけ。」

少し憂いを含んだようなRのリアルタイム画像は 未だ 私の好みの顔そのものでした。





「R、わたしね、持ってるのまだ。

履歴書の写真や、大学の学生証や、私の顔をデッサンしてくれたスケッチとかも。

就職試験の履歴書写真、すごくハンサムだったじゃん(笑)。」


「あれは良く写ってましたね。」





Rと初めて会ったのは 彼が大学三年生の時でした。

ある日突然 Rは持っていて欲しいと 私に学生証を手渡しました。

学校には紛失届けを出し Rの学生証は再発行されました。



また、就職用の写真を撮りに言った時のRの嬉しそうな言葉も

私には忘れる事が出来ません。

「るり子を知ってから撮った写真だから、こんなにも顔に自信がみなぎっているんだな?」

そう言いながら、Rは

私に その小さな証明用の写真のひと切れを 手渡してくれました。


「写真館のおじいさんが、『男前だ』と盛んに誉めてくれるものだから、照れくさかったよ。」

といったRの顔も 私は忘れる事が出来ません。








懐かしいR 

Rが モニタの向こうから 私を呼んでいる。

私は少し 心が震えました。






Rは だいぶ緊張しているようでした。

それを示すかのように、

私たちの 久々の会話の間は かなり長いものでした。






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そう

それはまるで 私たちの心の鼓動 そのものでした。








モニターを通した会話は この頃には もう三時間を越えていました。

逢いたい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

私の感情は そこに次第に集約されていきました。







「いつかお茶でもしましょ。銀座でお茶しましょ。」

豊かな Rの感情の揺らぎが モニターの向こうにあるような気がしました。








「会うのちょっと恐くないですか?」と応えるR。

「全然。別人28号です。あの頃の細胞は、みんないれかわっちゃったのに(笑)」

Rは、何が怖いんだろう・・・・・・・・・・・・・・・・、

隔たっていた 互いの歳月が怖いの?






沈黙の後、

思いがけない言葉が Rから発せられました。







「また惚れちゃったらヤバいし。」







え゛っ・・・・・・・・・・・・・・・、?







「親友で、よくない?」

それまで感情を抑えていたRは たたみ込むように言います。

「やっぱ親友ってわけにはいかないかなー。そういうつもりではなかったし。。

僕は、とにかく冷静ではいられない。体がまだハッキリ君を覚えてますから。」








嘘っ・・・・・・・・・・・・・・・・、!








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続きは午後、成人=るり子の日録【愛が終わる日】で書かせてください。






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2003年11月09日(日)



 私の人『Rの画像』

Rと私は あるサークルの仲間でした。

私の家で 同じサークルの男の子の送別パーティーを開く事になって、

Rは 初めて私の家にやってきました。






ずっと思っていたことでは在りましたが、

20人程集った男の子のなかで

Rは、際立った存在感がありました。



また、容姿以上にその内なるRの才能と精神は

私を虜にして余りあるものでしたが、


私は敢えて 己の心を抑えていました。

Rが私を好きでいる訳がない、

そう思っていたのです。






しかし、私が毎日ネットにアクセスする時間帯には 必ずRのIDもあり

いやにタイミングの合う人だとは 思っていました。

後日知った事ですが、

私がオンラインになる頃を見計らって

一時間ほど前には いつもネットでスタンバイしていたと Rは言いました。






その夜のパーティーはとても楽しいもので、

ケータリングの食料を囲み 語らい 飲み 

卓球をしたり めいめいの車を触ったり

ジムカーナーの話で盛り上がったり、

それは楽しい夜が更けて行きました。

立ち去りがたい人も在り、

すっかりヨッパしてしまった人もあり、

結局 四人ほどの男の子が 私の家にそのまま泊まって行きました。

その中には、

家庭教師のバイトが入っていた筈の Rも含まれていました。






その数日後、 一本の電話が架かって来ました。

二分間程の無言があった後、相手が私に告げました。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、Rです。」








この日から 私はRの恋人になりました。








何年経っても 人のアクションは 変わらぬパタンをとるかのような

あの日の電話の間合いのような 二分ほどの沈黙の後、

「サファイアさんじゃないです。ずっとご無沙汰してるRです。」

懐かしいRが 

私のメッセに突然飛び込んで来ました。







私は Rに今の私の姿が写っている画像を

本能のように 送信していました。




折り返し、

「会社の備品の携帯ですが。。。今、写しました。どうやって画像送ればいいんだろ。」

Rからも 画像が私のパソコンに届いたのです。





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いつの間にか時間は、零時を回っていました。







私は Rに このごろの仕事を尋ねました。

すると、私がいつも便利に使っているネットの

そして 多分これを今お読みの方の中にも

便利に使っている方が沢山いらっしゃるだろう あるシステムの

そのコアを、

Rは構築したのだと いいました。







私は 感動してしまいました。

ずっと離れていた筈なのに

私はRの作ったプログラムを使って

ネットで楽しんでいたことになるのです。








遠くに行ってしまったはずのRが こんなに傍にいたなんて。

互いの近況を話しているうちに

時計は 午前二時を回っていました。








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また、長くなってしまいました。

よろしかったら、しばらく私の今の惑いに

お付き合い下さればと思います。









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2003年11月08日(土)



 私の人『なぜ?どうして?』

何から書けば いいのだろう・・・・・・・・・・・・・・。








MSN メッセンジャーに

見知らぬ人が リスト登録を申し出てきたのは

もう半年ほど前の事でしょうか。


アバターか自己紹介か何かを見て 

物好きな人が私に興味半分の登録を申しでてきたのね?

軽い気持ちで、こちらからも許可しました。

ID表記は MSNのメルアドそのものでした。


その人は 時々オンラインになりましたが

私にはずっと無関心のようでした。

そのうちに 私もすっかり その人の存在を忘れてしまいました。








私には 一生忘れられないだろう人がいます。

一年ほど前に 戯れにGoogleをして 

その人のメルアドを知り 私たちは 一往復ほどの近況報告をし合いました。





そのGoogleの日から一年ほど経った 先日、

その人が メルアドを変えたという内容の、短いメールを私のパソコンに入れてきました。

それはフリーメールなどでない

プロバイターによる 正規のメルアドでした。

私は その意図を量りかね、戸惑いました。








私たちは 当時結婚の約束をしていました。

その人の就職に伴う研修で、私たちは遠恋状態になりましたが、

その人のあまりに強い求婚に わたしはすっかり慢心し、

結果として別の女性に その人を奪われてしまいました。

その女性は 彼の妻になりました。








昨日

仕事的に 人の醜い部分を嫌というほど見せ付けられ、

その毒をかぶったまま 重い気分でパソコンを開きました。


ここに日記を書いている間、

何度も オンライン オフラインを繰り返すメッセンジャー上の人がいました。

『何てうざったい NO  OFF のしかたなんだろう』



日記も書き終え、

こんな日は、早めに眠りについてしまおうと思った時、

うざったいNO・OFFを繰り返していた人から コールがかかりました。





うざったいNO・OFFの人は、ID表記がメルアドのままでした。

メルアドをID表示に使っている私のメッセは 二人だけ。


あとのメッセ友だちは 思い思いのハンドル表記をしていますから、

私はてっきり いつも接してくれる心優しい女性の方だと思い、


「おや、サファイアさん^^」

と、挨拶をしました。



二分ほどの沈黙の後

「サファイアさんじゃないです。ずっとご無沙汰してるRです。」

と、いう返信が メッセの小窓に表示されました。






「R、Rなの?」、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、私の、一生忘れられない人です。

メッセに登録申し込みをしてきた あの頃から、

あなたは、ずっと私を意識し続けていたの?







私の驚きは とても大きいものでした。

そして

その 二分間の沈黙は

その人の 心の揺らぎと惑い そのものだったのです。





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長くなりすぎました。

明日、続きを書かせてください。










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2003年11月07日(金)



 彼女でいる資格

いつも遠まわしに書くものだから

昨日の日記の真意を

正確に書き記せたか どうか・・・・・・・・・・・。








つまり、

私たちが分かれるきっかけになった あの諍いの時に、

そう

あのときに






私の

「ペアのストラップだけじゃなきゃ嫌」

という精神に対して

「どっちなんだ。駄目なのか、単に拗ねているだけなのか。」

と、真剣に問い詰めた 彼だった人の精神は

とても ミスマッチだった。

  

そういう事。








私の心を 落としどころに落とす為には

彼だった人は 

真っ向から受けて立ってはいけなかったし





彼の気持ちを 落としどころに落とすために





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ぐらい

言えなきゃ 

あの人の彼女でいる資格は

なかったのだ。








恋愛下手

といってしまえば それでおしまいだけど。


どちらもいい歳をして 子供のようだった

といってしまえば それでおしまいだけど。








そして

彼という名の男は 女心を

私という名の女は 男心を

全く理解していなかった





ね。








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2003年11月06日(木)



 心の落ち着き所

己の心が 納得する言葉。






精神が安定する場所に きっちり 言葉によって落としてくれる、

そんな人について

最近の日記に 書いたけれど、

今日はその納得のカラクリを 少し考えてみようと思います。






彼だった人は、

どうして 私の心のツボをはずす事が多かったんだろう。






いつまでたっても、

己の心が満足するところに彼だった人の言葉が落ちない。

だからますます私は

彼を追い詰めるような 時間の奪い方をしてしまう。

「どこにいるの?」「お返事して。」「今日は直帰なの?」

その悪循環は

彼だった人を おそらく疲れさせ 追い詰めていったのだろうと

今更ながら そう 思います。





でも その種の言葉は

決して 

愛情の深さと比例した所から発せられるものではない

という事を

最初にお断りしておかなくては。






彼らの名誉のために 

その事を 書き記しておかなければならない。






例えば

私が 多分答えてはくれないだろうな

と、判っている様な質問を 

相手に尋ねたとしましょう。





実際にはこんな感じです。





「まぁ、聞いてもパスだね、多分」

「やっとディーラーの癖をつかんだようだね 笑」


「そんなの 最初っから知ってるもん〜(T^T)」

「泣くな 笑」



このたった一言の「泣くな 笑」こそ、

私の聴きたかった言葉であり、心の落ち着く言葉であることを

この人は 知らずに そう応えている。

その人は 自分自身の個性で 

そう 応える。





これは様々な所で変形活用され、

あるときは

短く一言 「負けるなよ。」であったり、




また、

「組織にいる裏切り者や、スパイ野郎や、コウモリ野郎がね、」

には、





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この最高な 一言で、

私の苦悩は たちまち失笑に変化して 

取るに足らないトピックになる。


うじうじ一緒に悩まれたら 

たまったものじゃない。








「顔文字は趣味じゃないなぁ」というので、

「なら、よすょぉ」と、応えると


「使いな 笑 

締まらない話しだなぁ・・・

つまんねぇだろう?」



と、

実に鷹揚な反応を見せる。







私と彼だった人は、

同じ思考で 同じような言葉を使い、

二人で苦悩をもてあまし 一緒に奈落の底に落ちて行ったのだと


今更ながら そう 思います。








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2003年11月05日(水)



 お も い ま す 。

彼だった人から電話が架かってきて

何だか絶好調な私たち

見たいな日から、




あの日以来、もうずっと

全く私は 彼だった人にメールも電話もしていないのです。^^;





むしろ 関係は良い方向に向かっている感じなのに。

どうしてなんでしょ。



でも 理由は

自分では

解っているのです。






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私が全然音沙汰がないものだから、

彼だった人の方から 

ついに メールを入れてくるようになってしまった。







すごいッ

進歩だわ (笑)





例えば こんなふう。

「こんにちはぁ〜♪

いい天気やねぇ〜〜♪

こんな日に仕事していると、気分もおちこんじゃいます(笑)

いい連休を・・・♪。」









絵文字が使えない同士だから

機嫌のいい印は どうしても「♪」になってしまう。

それと、語尾の「促音」ね。

「〜〜」も、「関西弁」も、

彼の場合、ポイント かなっ^^。





 

でもね、

表層を するりと滑ってしまう

そんなメール。





こんな事を言うと、怒られそうだけど、

人の心に ストンと落ちる言葉を掛けられる人 

というのは

ある種の

根本的な性格というか、才能なんだろうと思うのです。







天賦のものと 言い換えても いいかもしれない。





その才は、

恋愛関係にあるときなら 誰にだって備わっている力だけれど、

ふつうにそれが出来るのは、

やっぱり 感受性のなせる業だと







お も い ま す 。






だから なにさ?

いえ、深い意味はないの(笑)



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2003年11月04日(火)



 一生理解されないもの

結婚の約束を

のらりくらりと 来年になったらいいかも なんて 

生返事 しているうちに、

こまめな とても女性らしい人に

結果として 奪われてしまった。

昨日のお話の結末は 

そんなとこ。







そういえば

ここのタイトルと トップの画像は

その人の本であり そこから取ったものであった事を

書き漏らしていました。









暇な時に

その人に 携帯の画像を添付して

パソコンにメールをいれてみようかな。






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不思議ね 携帯画像って。







実は

大学近くのワンルームを その人が引き上げる時

私は その人と一緒に過ごした時間の容を

分けてもらっていました。



具体的には

何十冊の単行本と

私たちが使っていた食器類と

私が お化粧直しに使っていた鏡です。

それらは全て 彼のものでした。



今でも 手元にそれらがあって

たまに 使ったりしています。



記憶が閉じ込められた 容



私が物に愛着というか 執着するのは

ここいら辺に根っこがありそうです。








彼だった人とは、

ペアストラップが直接の原因で 別離した訳ですが

私のこの物への愛着は

彼だった人には

おそらく一生理解されないものでしょう。








明日は

彼だった人の事を 書きたいな。







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2003年11月03日(月)



 今更な人から届いた一通。

うららな

少し遅めの朝の陽光に誘われて 犬とお散歩に行きました。

思い立って

少し遠いけれど

河川敷まで 足を運んでみました。






丁度こんな 秋の日の 同じこの河川敷で

私と 私の傍らにいた ある人。

その時私は その傍らにいた人の子を 妊娠していました。




傍らにいた人は 

入社したての企業で 松山へ研修に回されていましたが、

私のつわりを心配して、

毎週末

私に逢いに来てくれていました。





「るり子、結婚しよう。」

そう、何度もその人は言いました。

その人が大学生だった頃から

ずっと私に そういい続けてくれていました。




その人は

私にとって 全く完璧な人でした。

にもかかわらず、

私は彼の希望を 汲んであげる事ができなかった。








一年ほど前に

ほんの思いつきの遊び心で 

その人の名前と企業名をGoogleに乗せてみました。






すぐに彼の研究レポートが検索され

メーリングリストからは、

その人のメアドまで 出てきたのでした。

主任研究員になっていました。




誰もが知るその人が就職した企業の エリア入社式で、

数百人採用された新入社員中の代表として 

入社式に挨拶をした人でしたから

初めから嘱望されていたのです。





がんばっているんだね。





挨拶程度の短いメール交換をしたのは 一年も前の事です。

なのに・・・・・・・・・・・・、






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どういうこと?

メールを出して いいの?









とびきりの ハンサム顔をもった


二度と逢わない 


私の恋人


だった人。












古くて壊れやすいものがすき さんが、

昨日私がここに記した、色気のあるフォントについて、

デザイナーらしい感想を含む日記を書いて下さいました。



細いサンセリフが好きと、おっしゃる。

私も細いサンセリフ系なら 

Itc Kabel Book や、フーツラライトが好き。

って、やっぱり最後は「フーツラ」と・・・・、

写研系のフォント名が口から出てしまいます。






*****  補足説明 *****

サンセリフというのはフランス語で、

セリフが無いという意味。

セリフとは、文字のエッジにつく飾りのようなものを言います。

後で、ここにサンセリフとセリフフォントを貼りますね。



↓ セリフ書体。足に飾りがあるでしょ。
Courier New


↓ サンセリフ書体。切りっ放しの足にご注目ね。
Microsoft Sans Serif







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2003年11月02日(日)



 一瞬の代わり身

瞬間的に

脳裏に

不意に

イメージした人。







その人からメールが

その瞬間 イメージにかぶさるように 私に着信する。







着信音は 「ジムノペディー」







なんて 素敵。







重奏にアレンジされたそのサティーは

とてもその人に 似つかわしく

デリケートで かつ 

一筋縄ではいかない ゆらぎ を含んでいる。







その人は言う。

「僕を好きだからだろう? 笑」






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それを受けて その人が更に言う。

「大人の対応だ。

そう言うところは むしろこっちが好きだな」








一瞬

人と人としての会話だった筈のものが

男と女の会話にすりかわり

また元の 人と人に還り来る。






その一瞬の代わり身の なんと豊かな 

遊び心よ。






「あなたの言葉には 色気があるわ。」

という私に



「そうかい? じゃ ついでに色気あるフォントって どれだと思う?」

楽しい問いを その人は

更に私に投げかける。






「私はW3レベルの詰め印字正楷書に色気を見るけど。

モリサワ系より断然 写研系だわ。

ちなみに私のメインフォント指定は、DF明朝W3・10.3ポイント平体。

字送り9ポイント、詰め打ちよ。」






「写研だな確かに。エディターらしい意見だ。

それに真っ当だ。読みやすい上に、字面も綺麗だ。」






「あなたの感じる 色気系のフォントは なに?」

「ヘルベチカ シカゴ モリサワならじゅん。 でも 写研だな」






「楽しい会話だわ。何気にカウンターパンチも入ったし。(笑)」

「気がまぎれたら いいさ」








 
私はこの日 

取るに足らない己の人生の中で

五本の指に入る程度には充分重大な

岐路を迎えていたのだ。








その人の

「気がまぎれたら いいさ」には、

私の苦悩を知っていた人の 深い同情が含まれている。







Thanks  a  lot








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2003年11月01日(土)
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