マキュキュのからくり日記
マキュキュ


 (日記) チョンに召集令状が掛かる・・・・・・の巻。


昨日は最近、体調不良で引きこもっていたユッコが、久々のからくりリターンデーに・・・。

店への出がけにユッコから電話が入る。

「久々に出歩く気になったんだけどさ・・・。ねぇねぇ、いいお肉買ってきたから、店で焼いてくれる? 一緒に食べよう」
『もちろんいいよ〜〜〜ん! ああ、愛しの肉肉肉・・・・・・・・(嬉)久々の肉肉肉・・・・・・(涙)』

ユッコが登場し、二人で乾杯しながら早速調理にかかる。

見れば小ぶりだが、霜降りの旨そうな牛フィレ肉が二枚。
ご丁寧に庭で採れたピーマンと、小玉ねぎも・・・・・・。
付け合せまでもってくるなんざぁ、さすがユッコ。よくできた姉じゃ(笑)

先ずは肉に横文字海(忘れた)の岩塩とブラックペッパーを振り、一口大に切り、しばし放置。
にんにく2かけは3ミリの厚さにスライス・・・。
その間に、玉ねぎ・ピーマン・エノキ・舞茸を並べ、オリーブオイルで焼き、塩コショウを。

付け合せの野菜に火が通りかけた頃、別のフライパンにバターを落とし、にんにくをカリッと焼いておいてそこに肉を・・・。
良い肉なのでミディアムレアに焼き、大皿に付け合せの野菜とともに盛り付け、付属のステーキ用のわさびを乗せながら、醤油をひとたらししながら頂いた。

うまっ!!

そうこうしている内に(O)から電話が入る。

「これから行きたいんだけどさ、どうしてもチョンマゲさんに会いたいって人がいるから呼んどいてくれる?」

(O)は今ではいいオッサンだが、エポック時代からの常連で、信大生時代、長野の居酒屋でアルバイトしていたこともあり、チョンはそこの先輩だった。
チョンのことを今でもアニキ分のように慕っている。

その(O)の飲み仲間(?)ガールフレンド(?)怪しい関係(?)ま、なんでもいいか。・・・の(K)ちゃんが、どうしてもチョンに会いたいそうだ。

『え〜っ!? 明日仕事だし、もう家飲みしちゃってるだろうし、こんな時間からアタシが呼んでも多分来ないよ・・・。直接電話してみ?』

という事で直談判したらしいが、来ると言ってたと又電話が・・・・・・。「俺たちもこれから直ぐに行くわ」と(O)。

『おっ!! チョンが平日なのに珍しく来るってさ。女から誘われりゃ、すぐそれかい・・・・・・!!』と、ユッコに目配せをする。(笑)

んな訳で、(O)と(K)とユッコとアタシ でしばらく談笑しながら飲んでいると、10時頃、風呂に入って頭ツルツルに磨き上げてきたチョンが登場。

ユッコがユッコのダーリンの待つ他のスナックに行った後は、3人でカラオケ三昧。
(K)ちゃんはすごく美人ですごく面白い女性なので、すぐに意気投合。

(K)ちゃんは超美人なのに、いつも歌う歌が変なのだ。
嘉門達夫だっけ(?)の「青のり」などを好んで歌う(笑)

何か昨夜は久々にはっちゃけたなぁ・・・。
(O)は混んでる日に来るのがイヤみたいで、気の置けぬ仲間だけで飲みたいそうだ。

んじゃぁ、毎日予約して貸切で来てくれや・・・。

店の名物、エビにんにくパスタを二人前頼み、ウマイウマイと平らげてった。
昨日は(O)がわざわざ呼び出したという理由で、チョンの分も払ってくれるはずで、ボトルも入れたのだが・・・・・・・・・・・・・・ツケだった。

がちょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん[m:76][m:76][m:54]

昨日はアチャコチャ支払いしてきて、お金が足りなくなり、ただでさえつり銭2000円(しかもそれが有り金全部)しかなくても店開けたっちゅう〜に(我ながらすごい根性[m:76]ww)ユッコの売上は半分以上カラオケに消えたし、実入りはなしで、代行代だけ(O)にもらって帰った・・・・・・(トホホ)


2012年10月31日(水)


 (日記) 死について思うこと。


まだ志半ばの芸能人や著名人が亡くなったり、アタシよりもずっと若い友人知人が、事故や病気などで突然亡くなったりすると、自ずと自分の死についても時々真剣に考えることがある。

死がタブー視されていることもあるし、死はあまり明るいことではないし、ほとんどの人々は命を大切にし、一生懸命に生きることが美徳と感じていると思うので、あまり死がテーマの日記は極力書かないようにはしているが、アタシたちの年代になれば、本当なら最もちゃんと考えて、周りの人間くらいには、多少の意思を伝えておかないといけない気もする訳で・・・・・・。
アタシは今が楽しいに付け、辛いに付け、自分がもしも死んだりしたら、絶対にこうして欲しい・・・と思うことが幾つかある。
アタシ は死をタブー視していないし、死は生を授かることと同じくらいに、神聖で神秘的なものだと思っているので・・・・・・。

赤ちゃんや、少年少女や、若い人達が亡くなると、本当に家族は辛く、友人知人も辛く、周りにいる人たちにとって、こんなに哀しいことはない。
人間は本来死ぬことが一番の恐怖であり、それを避けたいがため、頑張って希望に向かって生きるものだし、中には、犯罪や盗人まで犯しながらも生きようとする人も居るのだと思う。

でも、お年寄りになると、「あぁ・・・、早くお迎えが来てくれないかなぁ・・・」などと本気で願う人が徐々に増えてくる訳で・・・・・・。
ハテ・・・? お年寄りは、本当に願って死にたいと思うのかなぁ・・・・・・。お年寄りは死ぬことは怖くなくなってくるのかなぁ・・・・・・。と、若い頃からとても不思議だった。
でも、この年になると、本当にお年寄りは死が怖くなくなるのでは・・・?と、何となくわかる気もするのだ。

その理由として考えられるのは、何かの理由で日々があまり幸せではないと感じている人。病気か何かを抱えていて今が辛い人。大好きだった連れ合いや友人、尊敬している人たちがどんどんとアチラ側に旅立ってしまった人などなど・・・・・・。
そんな人たちはきっと、ああ、向こうの世界の方がきっと楽しいだろうなぁ・・・って真剣に思うのだろう・・・・・・。

人間いつどうなるか本当にわからない。
今日は元気でも、明日はわからない。
神様が唯一平等に生き物全てに与えてくれるのは、いずれは確実にやって来る死だけなのだから・・・・・・。
だからいつ何が起こってもいいように、死に対するアタシ のささやかな願望を書いておこうと思う。

もしもアタシに突如そんなことが起きたら、お葬式などは絶対にあげて欲しくない。(ココ、一番の強調ね!!)
そんな事に無駄なお金は一切使わないで欲しい。

アタシの死を本当に心から悲しんでくれる人や、アタシの事を好きだった人は、どこかで飲み食べするついでに、アタシ用の小さなグラスを用意し、それに酒を満たし、心の中で乾杯し、語りかけながら、涙の一筋も流してくれれば、もう、それだけで充分だ。他には何も望むことはない。
可能であれば、アタシの好きだったシャンソンかハードロックでも掛けて聴かせてほしいな・・・。
お葬式などをして、アタシの死を大して悲しまない人達の手足を煩わせたくもないし、義理や人情で人に来て欲しくなんかないもの・・・。
本当にアタシの事を好きだった人だけが数人、愛しんで悲しんでくれる方がよほど嬉しい。
多分アタシのことだから、上から見下ろして、「アンタ本気で悲しんでないでしょう・・・」なんてホクソ笑でるかも・・・(笑)

そして保険金の中から、ご迷惑をかけた人や、応援してくれた人たちに借りたものはきちっと返金し切り、(コレも上から見てるから、ウソついてもダメよww)綺麗な身で旅立てるようにだけは必ずして欲しい。(計算に弱いアタシ だから解らないけど、足りなくなることは先ず無いと思われる・・・ww)
ただし、火葬場だけはちゃんと連れてってよね(笑)

後は、お墓もゴールデン街のそばにあるのだが、中山家の墓はもう複雑怪奇な人々がたくさん入ってて満杯で入れないし、お墓は要らないので、アタシの縁の地(世田谷の等々力・多摩川・幡ヶ谷・中野・九段・松本)等の一部に、耳掻きいっぱいずつほどの骨をコッソリ散骨し、残った骨の粉は海にでも蒔いて欲しい。(これもコッソリね)
そしてお金が少しでも余ったら、チョンのお小遣いに・・・・・・。
コレ等がアタシの、自分の死に対する願望の全てだ。

ちゃんとこういう事を書面にして手書きで書いておくことも必要なんだろうなぁ・・・・・・。
と、フト感じた今日この頃。



2012年10月30日(火)


 (日記) またしても・・・・・・図られた!!!!


昨夜・・・・・・。
最初にドアを開けて覗いてくれたのは、いかにも旅行者という感じの品の良さそうな見知らぬカップル。
「あの・・・、ネットのグルナビを見て来たんですが・・・いいでしょうか?」

いつになくドギマギするアタシ・・・。

『あらま、そうですか・・・・・・、さぁさ、さあさ、どうぞどうぞ。お好きなところにおかけください』

(ギョッ!!グルナビを見て来たとおっしゃるけれど・・・今日は諸事情であまり大した仕入れができてないんだけどなぁ・・・・・・さて、困ったぞ・・・・・・汗)

『今日はたいしたものはないんですが・・・。とりあえずお飲み物は何をお出しいたしましょうか?』

「では、ビールと、烏龍茶を・・・」

『ハイ、かしこまりました』

お飲み物をお出しし、付きだしをお出しし、カウンター越しから『ご旅行ですか?』とか『どちらからですか?』とか、お邪魔にならぬようなご挨拶程度の会話を二言三言・・・。

先ずは餃子を注文なさってくださり、ホッ!とする。(これはできるww)

餃子を包みながら、フライパンに入れ、羽根つき用の液を流し込み火をつける。
すると店の電話が鳴る。
店にかかってくる電話は、大抵がライターの営業か、食材の営業か、お酒の営業だ。

『ありがとうございます。からくり箱です』

すると、ちよっとハスキーボイスの男性が「あの・・・そちらにオノフさんというお客さんは見えてませんか?」

『はぁ?? オノフさんですか?(何語?何人?) ・・・さぁ・・・・・・(汗)そのような方はみえてないと思うのですが・・・・・・でも、少々お待ちください』

そしてそのカップルに『オノフさんという方はいらっしゃいますでしょうか・・・?』
とお聞きすると、手を挙げ「オノフです」と言う。

(変わった名前だなぁ・・・・・・。ちょっと小首をかしげながらww受話器をお渡しする)

すると、電話で話していたオノフさんとやらが「あの・・・ママさんにかわってくださいと言ってますので・・・」と、突如受話器をアタシ に渡すではないですか・・・・・・・。(ハ、ハ、ハ・・・ハイッ????????)

で、不審ながらも受話器を耳に当てると・・・・・・。

「ワタクシ、若林ケンと申します!!」


がぴ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!

『ケンさん!?』 (絶句!!&悶絶!!!)

またしても図られた!!!(笑)

そのカップルこそ、ケンさんのマイミクさんのONOFFさん&カタツムリプリンさんご夫妻でした。

よくケンさんのコメント欄ではお名前を拝見していたし、アタシ のところにも足跡が2度ほど付いていたので、名前見知りではあるものの(笑)マイミクさんではない。
しかもアタシャ英語に弱いので、ずっと発音もオンオフさんだとばかり思っていた。(恥)

一気に緊張もほぐれ(実はなおさら緊張したのだが)『え〜〜っ!? そういうことだったんですかぁ・・・又やられてしまった・・・』という事でアタシ もビールをいただき晴れて乾杯を・・・。

わざわざからくり箱に来るために、松本入りをしてくださったそうで、しかも、ネット上ではなく、マイミク申請を直にしたくて来てくださったというではないですか・・・・・・。
(そんな方は今までいなかったし、今まで見たことがないww)
とんだサプライズ。(笑)

しかし、ケンさんといい、オノフさんといい、やはり魔界の本家に集う人々は、本当に遊び心満載、少年心全開で、いつもドギモを抜かれる。

そして彼らのマイミクさんの話題に移り、アジアンオヤジさんという方の話題に・・・。

『実はその・・・、アジアンオヤジさんという方の足跡が何度かチョンマゲのところに着いていて・・・、それがMADOKAちゃんに書込みすると必ずと言っていいほど着くらしく・・・。なのでチョンマゲが、きっとこの人はMADIKAちゃんの親衛隊で、なんでこんなハゲオヤジがMADOKAちゃんの所に・・・・・って、きっと俺を偵察しに来てるんだよ・・・。なんて話をしてたんですよ』と言ったらオノフさんがゲラゲラお腹をかかえて笑っていた。(笑)
本日、そのアジアンオヤジさんともマイミクになりました。(笑)

それからはAKIKOさん、とらさん、あきら、ヒロさん、じょーじんちゃん、よしみ、あーか、エミなどが来てくれ、店は一気に賑やかに・・・・・・。
オノフさんも北海道にご縁が有り、とらさんやじょーじんちゃんと北海道つながりの話題にも花が咲きました。
よしみとオノフさんの演歌合戦もはじまり、オノフさんの歌のうまさにみんな唖然。
カラオケ三昧、おしゃべり三昧で、とてもとても楽しい一日になりました。

昨夜は新宿の魔界本家も満席だということで、きっとケンさんはクシャミを何度もしながらの営業になったことでしょう・・・・・・。

いやぁ・・・・・・。楽しかったなぁ・・・・・・。嬉しかったなぁ・・・・・・。

しかし参った・・・・・・。

こんなに楽しい事がこのところ沢山あるから、ますます悩むよなぁ・・・・・・。

やはり店はまだまだ続けろ!!という守護神様のお告げなのかなぁ・・・・・・・。

オノフさん、カタツムリプリンさん、ものすごく楽しい夜をありがとうございました。
次回はせめてグルナビに載っていたお料理に腕をふるいたいです。
なので必ず事前にお知らせくださいね。(笑)

これからもミクシィ共々でよろしくお願いします。

アジアンオヤジさん、すごくイケメンとお聞きしました。
なるべく早くからくり箱に来てください(笑)

ケンさん、心よりおしたい申し、愛しております。(笑)


2012年10月27日(土)


 (日記) 昨日の出勤前の慌ただしかったこと慌ただしかったこと・・・。


昨日、テレビのニュースで園遊会の様子を見ていたら、加藤みどりさんが出ていて・・・・・・。
そう言えば、昔お会いしたことがあったなぁ・・・なんて思い出していたら、アタシ の連想モードに火がつき、まさか有る訳無いとは思ったものの、思い立ったが吉日とばかり、you_tubeで真珠姫のテーマを検索していたら、残念ながらその歌は載ってなかったが、昔、仕事で水中バレエをやっていた時のサウンドトラック盤を見付け、店への出掛け直前だったのだが大興奮した。

http://www.youtube.com/watch?v=Dm77uKqsg6Y

水中バレエ劇場の歴史はけっこう古いのだが、アタシがそれをやり始めたのは確か18・19歳の頃だったと思う。
正にこのサントラは、ちょうどアタシ が入団していた時の演目そのものだ。(以前探したときは無かった。)

うそぉ!! あるじゃん!!!
もう、このジャケットを見つけたとたん、懐かしいやら嬉しいやら、思わず感涙してしまったよ・・・。
もちろんこのレコードはいまだにアタシ も思い出として取ってあるが、レコードなので聴くこともできず、押し入れのどこかの片隅で今でも眠っているはずだ。

削除されないうちにと、慌ててYouTubeにご変換だらけのコメントを書き(笑)、ミクシィのつぶやきにも載せたという訳で・・・・・・。

以下のURLは、アタシ が昔書いた手記の中から、水中バレエ時代のことを抜粋したもの。興味のある方は読んでください。
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87374&pg=20061201


話は突如かわり・・・。

そうしたら今度は、携帯に見知らぬ電話番号からお電話が・・・・・・。
実は半月ほど前、フリーライターになる為の知識が得たく、こんなサイトを見つけたのだ。
http://nanapi.jp/16628/

で、どこかの出版会社がWEB日記を募集していたので、一応ダメもとで、マキュキュのからくり日記のURLを貼り付けて応募してみたのだが、応募したこと自体忘れていたら、その出版社の企画部の人からだった。

うわぁ〜お!!!

しかしあまり時間がなく、もう既に6時半頃だったのでゆっくり話す暇がなかった。

※その方の話では、幾つかアタシ の日記を読んでみだら面白いので、企画会議に提案してみたい・・・とのこと。
※膨大な量の日記を、ほぼ毎日のように書いてきたことへの称賛。
※モノを書くきっかけは何ですか?との質問。などなど・・・・・・。

いくつかの質問に手短に、しかしすがるような気持ちで自己アピールしながら答え(笑)「でも、明日をも知れぬド貧乏ゆえ、一万のお金にも困っているのが実情です。もしもお金がかかるような自費出版や、協同出版を進められても絶対に無理ですから、もし何か面白いと思って使えるような文章がありましたら、お願いだからアタシ を拾ってください!」
と切願して電話を切った。(笑)

「日記も面白いけど、話しても面白い人ですねぇ・・・」と言われたことがたいへん嬉しかった。

きっと今日のこの日記も読んでくれるだろう・・・。(笑)
これが何かのきっかけになってくれたら嬉しいけどなぁ・・・。
でも過大期待はしない癖があるので、どうなることやら・・・・・・。
改めてゆっくり話がしたいと言ってくれてたがハテ・・・、掛かってくるだろうか・・・・・・。

最後に「期待しないでご連絡を待ってます。」と言ったら、やはり、彼はゲラゲラ笑っていた。(笑)


2012年10月26日(金)


 (日記) 日曜日にべーやんさんがやってきた・・・の巻


日曜日にべーやんさん(田辺満さん)が、からくり箱に来てくれた。
べーやんさんは今回が二度目の来店だ。
氏はものすごい人気ドラマをたくさん手がける、超有名な脚本家さんなのだ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E8%BE%BA%E6%BA%80


なぜ、そんなにすごい脚本家の彼が、遠い松本くんだりの場末のアタシなんかの店に来てくれるのかというと・・・・・・。

詳しく書いていると一冊の本が書けるくらい長くなるし、マイミクや常連さんには、既にいきさつを知ってる人も多いので、知らない人のためだけにかいつまんで理由を説明すると・・・。

ちょうど今から3年前、彼と同姓同名のアタシの中学の同級生が、べーやんさんに(脚本家に)なりすましてからくり箱に来店し、物書き志望者のアタシに過大期待をさせるようなことを言い、後に脚本家というのは真っ赤な嘘と判り、アタシが立ち直れぬほど失望をしたという珍事件が有った。
その約1年後、当時のアタシ の傷心日記を読んでくれた本物の(笑)脚本家のべーやんさんが心配し、アタシ のミクシィページを覗いてくれ、それからマイミクになってくれ、お友達としてのお付き合いが始まり、今に至る・・・・・・という訳だ。(アタシにしては最高に短かく6行で済んだww)

その間のメッセージのやり取りの中でも、何か知らねど、シンクロが沢山有って、お互いに(共通点が多いですねぇ・・・。これも何かの御縁でしょうかねぇ・・・)と、ビックリし合ったのだ。

☆まず、彼のプロフに好きな料理が、カレー・餃子と書いてあったこと。(どちらもアタシの18番料理)

☆奥さんの名前とアタシ の源氏名(アタシの本名はマキではないので)が一緒。

☆彼は世田谷在住でアタシ の生家も世田谷だった。
などなど、ほかにも確か共通点があった筈なのだが。それは忘れてしまった・・・。

最初はあまりの事に信じられず、彼もまた偽物なのではないかと随分疑ったものだが(笑)ホンモノでした。
なので、今ではべーんさんと出会うきっかけを作ってくれた、その偽物の脚本家の同級生に深く感謝している所存です。

日曜日はお陰さまで、たいへん盛り上がりました。

店には偽脚本家事件の時にも集まってくれた(ダウアー・カルロス・ロザリー・タカ)などが来てくれ、その他では、やはり珍事を知っているが本物の田辺さんをマダ見たことがない(コマキ・おさむ・かおるるん・エミ・はな姫・ヨシミ・乙さん)なども集まってくれた。
前回は膝の故障で店に来れなかったチョンマゲも、今回はべーやんさんに会えてとても喜んでくれた。
徐々にみんなが集まって来て、べーやんさんを取り囲んで、おしゃべりやカラオケで大賑わいをした。

べーやんさん、最初に来店してくれた時は奥様も一緒で、アタシともみんなとも初対面。
だからか、お互いに少し緊張気味でぎごこちなかったのだが、今回は二度目の来店なので、あの異空間の毒気に多少は慣れてくれたのか(笑)前回よりもかなりリラックスしてくれていたと思う。
若者たちの下ネタやアタシのどぎついブラックジョークなどにも、多少引きながらもウケてくれていたご様子だった。

悪友おさむも来てくれ、二人が隣同士で話し合ってる姿を見たら、なんか、嬉しくて涙ぐんでしまったよ・・・。
おさむは当時、癌の手術のための入院中で、かなり本人は辛かった時だろうに、アタシのその珍事件のことを、とても親身になって心配してくれていたからなぁ・・・・・・。
だから何としても、本物のべーやんさんに一度は会わせて安心してもらいたかったのだ。
べーやんさんの好物の餃子もカレーも気に入ってもらえたようだし、あの奇想天外、奇々怪々、魑魅魍魎な仲間たちとも気軽に楽しんでくれたみたいだし、アタシはとても楽しく嬉しく、感慨無量だった。

しかしアタシって、子供の頃から本当にドラマのような人生を実践で歩いているなぁ・・・と、つくづく思うのだ。
こんなに貧乏で、情けない人生で、だらしなくダメ人間のアタシが、普通では滅多にお会いできないような人たちとたくさん出会え、お友達になれたりしているのだもの・・・。
その類まれな人生を無駄にしてはいけないんだよなぁ・・・・・・。
それを活かして人が書けないものを書かなきゃ・・・・・・。
そしてアタシ のような人間の励みにならなきゃ・・・・・。

べーやんさん、来てくれて本当にありがとうです。とても嬉しかった。
思い出に残る一日を与えてくれたことに心より感謝します。
みんなもとても喜んでいましたよ。
だって、超超超楽しかったですもの。

近々ダウアーに来てもらって、ワードの設定法を聞き、オリジナルを書き始めます。
書き上げたらお忙しいでしょうが、一読お願いしますね。

またお会いできることを心より祈っています。




2012年10月23日(火)


 嬉しいな。またべーやんさんが来てくれる。


明日、再び脚本家のべーやんさん(田辺満氏)に会える。
それは思いもかけなかったことであり、想像すらしなかったことであり、昨日あきらから電話をもらって初めて知ったのだ。

ヒョウタンからコマ・事実は小説より奇なり・災い転じて福となる・嘘から出た実・・・・・・などの要因(?)から出会えたべーやんさんなのだが、二度目に来てくれる気になるということは、また会いたいなと少しでも思ってくれたという証拠でもあり、それがとても嬉しい。

明日はどうしても食べて欲しいスープカレーを仕込もうと思う。
べーやんさんはカレーが好きなのだがスープカレーにはあまり食指が動かないらしい。
ならば食指を動かしてやろうではないですか・・・(笑)
べーやんさんの好きな固ゆで卵を添えてお出しするつもりなので、小腹を空かせて来て下さいね。

今極限状態まで精神が凹んでいる時期なので、やはり本当にそうなると(演技や思い込みではなく)神様が視ているらしく、こりゃいかん!! 何とかしないと・・・・・・と、援護射撃をしてくれる。

最も嬉しい援護射撃だ。

べーやんさん、来るまでにお腹壊さないでくださいね。(笑)
多少のピーピーくらいなら来てくださいね。(笑)

今夜はあまり上田で飲み過ぎぬように・・・・・・。


2012年10月20日(土)


 (日記) 嘘について・・・。


人間、誰もが、軽い気持ちで一日一つや二つの、あまり罪にならない嘘はついているものだと思うし、誰かに注目されたい気持ちも、認めてもらいたい気持ちも、自分を大物に見せたいという自己顕示欲も多少はあるものだとも思う。

ただ、森○氏の嘘は、ちょっとスケールが大きすぎて、時が時だけにマスコミも取り上げちゃったものだから、あんなに大騒動になっちゃっている訳で・・・・・・。
もちろんその発言によって病気を抱えながら苦しんでいる人々の期待を大きく裏切り、落胆させたのは事実であり、それが罪だといえば罪だとも思う。

けれど、なんか最近は、どんどん森○氏が可哀想になってきて、『もういい加減許してあげてもいいじゃんね・・・。マスコミはホント、しつこいなぁ・・・。いつまで人の失態をアレでもかコレでもかと暴き立てりゃ気が済むのかね・・・。そろそろ解放してあげないと、あれじゃ自殺に追いこんじゃうぞ・・・・・・。これじゃマスコミ自体がいじめの根源になってるって事が子供達にだってわかるだろうに・・・・・・』

「それで、イジメはダメだとか、人を追い詰めるのは罪だとか、よく言うよなぁ!!」
なんて話をし合っている。
一事が万事みたいな物の見方をする世の中って、なんかはかなくて、冷たくて、嫌だなぁ・・・・・・。

アタシ も子供の頃は結構な嘘つきだった。(今でももちろんたまにはつくけどww)
ただ、人を傷つけたり、欺いたり、利益のために騙したり・・・、と言う犯罪に繋がるような罪深い嘘は吐いた覚えはなく、小学校時代転校が多く、あまり友達が出来ない間は、母にバービードールを買ってもらったとか、昨日UFOを見たとか、お化けを見たとか、有名人が私に会いに来たとか(本当は母の経営している店に、ブルーコメッツの小田さんがお客さんとして数回来ていただけなのに)そんな嘘は度々ついていた気がする。

罪深い嘘としては、中学時代にチョイ不良化し、ゴーゴー喫茶(古!)に入り浸っていたのだが、その度、母に学校で必要なものを買うからと嘘をつき、お金をくすねたりしていた程度だ・・・・・・。
母も甘く、普段構ってあげられないせいで、財布の紐はゆるかったもんな・・・。

そんな自分にいつしか嫌気がさすようになり、それが反面教師となり、こんなにバカ正直で、書かなくてもいいことまで書いてみたり、今の自分の実態を人様たちに了解していて欲しいがため、貧乏やら自分のダメさを曝け出してモノを書いたりするようになったのかもしれない。と思うのだ。

アタシは未だしつこく物書き志望者なので、日記をつけるにあたり、ただの日記としてではなく、読み物として少しでも楽しんでもらいたいというサービス精神もあり、多少自分や日記の登場者をディフォルメして書く場合もあるが、極力人様のことを書くときには、その人が読んでもクスリ、ニタリと笑えるようなことを書かなければ・・・と言う注意はなるべく怠らないようにはしている。
時々グサッと刺さるようなことを書く場合もあるが、傷つける目的はなく、本人に面と向かって言えないような陰口は、なるべく書かないようにもしている。

ある女流小説家が「物書きは、敢えて書かないこともあるし、書けないこともある。そしてもちろん嘘や想像は書くのだけれど、知らない事だけはどうしたって書けなし、知らない世界のことも書けないもんよ・・・。だからドラマ性を出すには多かれ少なかれ、登場人物のモデルになった人様にご迷惑をかけてるわね・・・」と言っていたが、アタシもそう思う。
どの人の書物にも、その登場人物に反映されているモデルは居るのだと思う・・・・・・。

知っていることを如何に面白く、人を傷つけずに書くかということが物書きへの一歩らしいが、それが一番難しい訳で・・・・・・。
いい人ばかりが出てくる作品や、綺麗事ばかりの作品。自分自身及び、自分の家族や子供たちの幸せ自慢・・・みたいな畜無害で明るい日記は、羨ましく、微笑ましく、その類が大好きな人も多くいるかもしれないが、アタシ のようなちょっと外れたヒネクレ者の人間は、そのようなものを読んでいると、自分の情けなさや不甲斐なさがより露呈してきて、読むに耐えない日もあったりする。
ようは僻みっぽいだけのことなのだが・・・・・・。

アタシ は本当に芯から涙があふれるような、人間のどうしようもなく愚かな心の襞だを書いた、痛く深刻な作品も大好きだ。(松本清張など)
でも、不幸でありながら、でもとことんまで暗くはなく、ちょっと笑えるような小説や映画も好きだなぁ・・・。
それか、どん底まで行っておきながら、何かのきっかけで急浮上した人が書いたものなんかも、読んでいて説得力があって大好きだ。
作品にペーソスとか、なにか物悲しさが漂うものを特に好む傾向がある。

なので自分にも人にも、ある程度の毒を貼り付けながらアタシ は日記を書いてはいるのだが、その兼ね合いがとても難しいよなぁ・・・・・・。

今書こうとしているのは「からくり箱」自体がモデルで、その店が生まれてから今現在に至る、店の日頃の風景や、時々起きる常連客ひとりひとりのプチドラマなどをまとめた作品が書きたいなぁ・・・と思うのだが、その登場人物たちの、どこまでを書いたらいいのかが全くわからない。

マキュキュと言う、ド貧乏で、商売ベタで、だらしなくて、明日も無いような綱渡りの危なっかしい経営者を、優しさだけで支える面々・・・・・みたいな美談ものなど、誰も読もうとはしないだろう。
その面々それぞれの人生ドラマや個性も、ある程度はリアルに織り込まなければ、みんながいい人だけで終わってしまう。
そうするとドラマチックにもならないし、面白みにも欠けると思う。

自分に対してはいくらでも毒は吐けるし、悪者にできるのだけど、人のことを書くとなると、とても悩む。
だって読む人が読めば、いくら店の名前や設定を変えても、名前を変えても,職業や年齢を変えても、そのキャラで、あっ!!これはあの人のことだ。と解ってしまうしなぁ・・・(笑)
でも、あの店の、「限りなく真実に近い、嘘の物語」は、いつか必ず書きたいよなぁ・・・・・・。
それには、人様の恥部にも多少は触れないとなぁ・・・・・・。
あきら、早くアタシ の小説書いてよ!! それを参考に書くから・・・。(笑)

なんか、途中から話の方向性がかなりズレてしまった。


2012年10月18日(木)


 (日記) 昨夜はシャンソン三昧の夜だった。


昨夜は魔の火曜日とあって店は暇だった。(もっとも、最近は魔の月〜土曜日という日も多いのだがww)
で、最初にケイイチ君が来てくれて、二人で踊るさんま御殿を観ながらビールを飲み、いつものように雑談に花が咲く。

最初の話題は、有名人の二世について。
今やちょっとした二世タレントブームなのだが、なかなか親を超えたり、芸能界で長く生き残るのって難しいことなんだろうね・・・なんて話題になった。
というのも、アタシ の母も、祖母が女優としてはまぁまぁ有名だったらしいので、演技その他で常に祖母と比べられ、過大期待をされすぎ、そのプレッシャーやらに負けて挫折した人間だ。
そしてアタシ の従兄弟も又、伯父があまりにも芸達者で偉大であったために、長年芝居や何かの活動はやり続けていたのだが、さほど芽も出ずじまいだった。
だから全く親と違う路線で勝負をするか、視聴者に個人の魅力を与え続ける個性みたいなものを磨いていくのがいいんだろうね・・・なんていう話をしていたのだ。

その後、いつものようにあちゃこちゃに話題が飛ぶのだが、ケイイチ君との会話は、とてもためになることが多くて楽しい。
なんとなく世間に対する物の見方なども似通ってるところもあるので、彼とはよく時事の話やら、最近の若者の話やら、嘘がバレてタジタジになってしまった森○さんの話に発展しつつ、いつもあっという間に時間が過ぎるのだ。

そんなところに(Y)っちが来てくれ、しばらくするとケイイチくんはバトンを渡して帰ってゆく。
サテ、(Y)っちと二人だけになってしまい、顔を見合わせ、「んじゃぁ、今夜は歌いまくるとするかね!!」という事になった。

(Y)っちは無類のシャンソン好き。彼自身の歌が上手い、上手くないは別にしても(笑)彼は東京のライブハウスにはしょっちゅう通っているので、様々なシャンソン歌手の歌はかなり聴いている人だ。なので耳はこえている。
そんな理由で、アタシ も本格的(マニアック)なシャンソンを店のカラオケで練習するには、(Y)っちは良き審査員になってくれる人な訳で・・・・・・。

ウチの店は比較的若いお客が多いので、普段はあまりシャンソンを歌わないようにしている。
エグザイルやラブ・サイケデリコなんかの話題で盛り上がってる時に、何か一人で感情込めてシャンソンを歌うのもこっ恥ずかしいし、浮く・・・・・・。

だから昨夜は誰はばかることなく、水を得た魚のようにシャンソン三昧。(笑)
しかも、なるべく一般的なお客が歌わないような、マニアックな歌だけを歌い合おうよね。という事になった。

んで、(Y)っちが歌ったのは

ちあきなおみの「あかとんぼ」
(これはシャンソンではないけど、Yっち曰く、アタシ の店のテーマソングらしい(笑)

「ラ・ボエーム」 金子由香利

「愛の讃歌」 菅原洋一バージョン

「さくらんぼの実る頃」 金子由香利

「再会」 金子由香利などなど他数曲。


アタシ が歌ったのは

「黒い鷲」 岸洋子

「メランコリー」 越路吹雪

「行かないで」 金子由香利

「おお我が人生」金子由香利などなど他数曲。
どれも1〜2度しか歌っていない曲ばかりだ。

本当ならもっと歌いたい曲は山ほどあるが、カラオケにあるのはそのくらい。
以前、バイオリニストのあっちゃんと、自分のキーにあったオケ作って、松本のライブハウスやちょっとしたホテルなどに、あっちゃんのバイオリンとアタシ の歌で売り込みに行くか、なんて話で盛り上がった事もあるんだけどなぁ・・・・・・。立ち消えたままだし・・・。(笑)
アタシ にはそんな、趣味と実益を兼ねたようなアルバイトしかできそうにないもんな・・・・・・。

なので、(Y)っちに、「ねぇねぇ、ネットで調べたらシャンソン専門のカラオケがあるみたいで、すごくいい曲がたくさん入ってるから、(Y)っち、それを買ってこの店に寄付してよ。そうしたら(Y)っちもモット歌える歌増えるじゃない?」と持ちかけてみた。
そうしたら、マキュキュの歌伴が欲しいなら、俺の知っているシャンソンのピアニストに伴奏オケ作ってもらえんばいいよ・・・と言うのだが・・・・・・。

そんな簡単に行くわけないじゃんね・・・。
一曲作ってもらうのに、あ〜た、一体いくら掛かることやら・・・・・・。(トホホ)
(Y)っちがスポンサーになってくれるの?(笑)

何はともかく(Y)っち、昨夜はありがとうね。たくさん歌いたい歌が歌えてすごく楽しかったよ。
また歌いましょう。
秋の夜長はシャンソンに限るね。


2012年10月17日(水)


 (日記) ケンちゃんはマゾか!!(笑)


ここ、一年ほど、名古屋からわざわざ定期的に通ってくれているケンちゃんこと、セミプロ絵描きの(M)。
そのケンちゃんが昨日、しおらしい蚊の鳴くような声で電話をしてきた。

「あ、あの・・・、今さ、また松本まで来ているんだけどさ、ママの顔見たくなってさ・・・。今日はお店やってる?」

『やってますよ』

「じゃぁ、後で行ってもいいかな?」

『どうぞ』

「じゃぁ、7時半頃行きますから、よろしくお願いします」

『はい』

皆様どっちが客やねん!!(笑) と思うだろうが、前回ケンちゃんが来店した時、ちょっとアタシ がむくれるようなことがあったので、ついついこんな感じの口調になってしまったのだ。(笑)

約束通りの7時半キッカリに(笑)恐る恐る、そぉ〜〜〜〜っとドアを開けながら入ってきたケンちゃんに、アタシ は満面の笑みを浮かべ、迎え入れる。

「ママの顔見たら笑ってるから安心したよ。、この前はゴメンネ・・・あのさ、実はさ、☆□▽〃〒※◎♂∂・・・・・・」

『まぁ、もうそんな事はいいから早く座って飲みましょうよ』
ってことでワインで乾杯し、すぐに仲直り。

まぁ、何があったのかはそれぞれのご想像におまかせするとして、このケンちゃんはアタシ よりも6つほど年上なのだが、すこぶるお人よしで、騙されやすそうで、優しすぎる人なのだ。
どっちかというと、心配で見ちゃいられないという感じ・・・。
なので男女を問わず、ケンちゃんをとても可愛がってくれる人も多く、愛されキャラではあるのだが、ちょっとお調子者のところもあるのが難。
ついつい相手を喜ばせたいあまりに、できない約束をしては相手を裏切る結果になるので、この前も友達にこっぴどく叱られたらしい。

アタシ はこの人のことが最初は全く分からず、数ヶ月間は距離を置きながらじわりじわり様子を見ていたのだが、なんだか最近はとても良く解ってきて、本当に憎めない可愛い人なのかもしれないなぁ・・・・・・と思うようになってきたのだ。
なのでたまに、ちょっといじめたくなってしまう(笑)

「松本に来るようになって、いろんな店を飲み歩いてはいるけどさ、なんか、ついつい、ここに足が向いてしまうんだよね・・・・・。他の店には綺麗なママさんがいたり、綺麗な若いお姉さんが居たりするところもあるんだけどさ(綺麗じゃなくて、若くなくて、悪うござんしたね!!)なんか会話をしてても、社交辞令ばかりで、心が全然入ってなくて、物足りなくてつまんないんだよね・・・」

『そうなの? まぁ、お客さん商売だし、相手をお客さんだと思うから(常識的には当たり前なんだけど)ついついそうなっちゃうんだろうね・・・。ケンちゃんは絵描きだし、感性がほかの人とはかなり違うから、そういうところが見えちゃうんだね・・・きっと』

「そうなのよ・・・。会話に魂が篭ってないというか、売上のために無難なことしか言わないっていうか、それがミエミエな訳。ここに来るとさ、歌は下手すぎるってハッキリ言われるし、しょっちゅう怒られるし、どっちがお客だか、たまに分かんなくなっちゃうんだけどさ、ママが真剣に怒ってくれたり、真剣に話してくれるもんだからさ、なんか母親や姉に会ってるみたいで、安心するんだよね・・・」
(彼は若い時に母親を亡くしている)

『ケンちゃんはマゾか!!(笑)』

「だって、いくら綺麗な人がいても、何の心のこもらないお世辞や、相槌を打つばかりじゃ、暖簾に腕押しでつまんないでしょう・・・。そんな店は結構ねだんも高いしさ」

『綺麗代だと思えばいいじゃない?』

「そりゃそうなんだけど、何か店を出たあと虚しくなるんだよね・・・・・・。そうするとここに来たくなってどうしようもなくなるのよ」

『ケンちゃんはマゾか!!(笑)』

「僕さ、ゲイバーなんかも好きなもんだから、ここに来るとそういう店に来てるような気がしてさ、無性に楽しいのよ」

『アタシャ、カマかい!!』

そこでまたちょっとわざとむくれてみる。(笑)

「そうそう、その顔。ママの怒った顔、案外可愛いじゃん。変な店の美人ママより綺麗に見える時がある」

『ケッ!! 今更おだてたって遅いよ!! 余計なお世話だわ』

そんな会話が延々続き、そこへ久々のあっちゃんが登場し、その後、てっちゃん(ラーメン居酒屋のマスター)がサボリに来て、ケンちゃんもノリノリで、またまた音程ド外しのシャンソンを歌い、しばしカラオケタイムに・・・・・・。

なんか、最近ケンちゃんがだんだん愛しく思えてきた(笑)

帰り際。
「ねぇねぇ、ケンちゃん、ケンちゃんの絵に、アタシ の短文ポエムでもくっつけて、ハガキ大の小本にして、二人で売り歩こうか!」
と提案したら、すごく嬉しそうに「それいいね!! やろう、やろう」と言っていた。

何か六歳も年上のケンちゃんが、本当に息子か弟のように見える時があるから不思議だ・・・。


2012年10月12日(金)


 (日記) シズさんたちはこよなくコッチ寄りの人たちだった。


mixiやその他のwebで、長年懲りもせず「貧乏赤裸々日記」を書いて来た訳だけど「マキュキュの日記って一度読んだら、またもうひとつ読みたくなるんだよなぁ・・・。そのうち読まないと気になって仕方なくなる」なんて、たまにホメて(?)くれる人もいたりして、そこから知り合いになった人もたくさんいる訳で・・・。
なのでアタシ の日記は面白いのかな? なんてついつい勘違いして鼻の下がビロンビロンに伸びてしまうことも・・・。

web上では何度もやり取りをしているので、もうお友達感覚というか、身内感覚に近くなる人さえも居たりして。だから当然、お互いに会いたくなったりする・・・・・・。

でもアタシは万年の究極貧乏人なので、どこにも行けず、こちらから会いにいくことはままならない。
なのでいつも相手の方が、遠い松本くんだりまでわざわざ会いに来てくれることになる。
web上では親しくしてても、お顔を見るのもお話するのも初めてな人たちばかりなので、アタシ はお会いすることになると、男女を問わず、毎回ド酷く緊張するのだ。

ハタして、日記のイメージに負けてない自分をお見せすることができるのかなぁ・・・・・・。
なぁんだ。書いてる物ほど面白い人間じゃないじゃん。って思われるのではないかと、急に不安になる訳で・・・・・・。

で、アタシの方も、コメントの書き方とか内容とか雰囲気で、お相手はどんな人なんだろうと、勝手に妄想するのだ。

そんなドキドキ感に苛まれてた昨日のご対面なのだが、シズさんはアタシが勝手にイメージしていた感じとは、良い意味でかなり違っていた。

想像では、例えるなら女優の、木村多江さんのような地味で生真面目そうで、おとなしい感じの女性かと思っていたのだ。(そう言う感じの人だと、正直何を話したらいいのか解らず、しどろもどろになったりする)
あまり真面目な人と面と向かうと、タバコを吸ってもいいのか、とか、飲んでもいいのかとか、高尚な話をしなくてはいけないのではないのかとか・・・・・そんなことばかりで悩んでしまう。

でも、実際お会いしたら、たかの友梨さんのような、はつらつとした美女で、とてもサッパリした魅力溢れた、きさくなお姉さまだった。

お連れのお友達の(A)さんは、アタシ達より、かなり年配の女性なのだが、彼女もまた超美人で、ベリーショートが良くお似合いだった。
着こなしのセンスも抜群で、絶対にこの女性はただものではないと言う雰囲気やオーラをプンプン醸し出していらっしゃる。
女優さんで言えば浅香光代さんをもっと若く美人にして、気品さを加えた感じかなぁ。

そしてご主人へのイメージは、如何にも板前風情で、少しごつい目の人かなぁ・・・と思っていたのだが、これまた大外れ。(笑)
にこやかで、人好きで、お酒好きで、如何にもお人好しそうな優しい方だった。

そんなご三方と、色々な話で盛り上がり、散々飲み、歌ったりもしたのだが、アタシはいつも本当に不思議に思う・・・・・・。

とらさんとのコメントのやりとりではないが、やはり、人と人とが何かで知り合い、実際に出会える時って、自分たちだけの意思や願望ではどうにもならない気がする。

何か、目に見えない大きな存在があり、それが支配をして、その人の、その場の状況に見合った人たちを、必要だと感じた時にタイミングを合わせて送り込んでくれる・・・・・・。そんな気がしてならない。

それはアタシに限らずなのだろうが、いくら心の中で、こんな人たちと出会えたらいいなぁ・・・と願っても、その時期が来るまでは絶対に出会えない人ってたくさんいるのだと思う。
ただの空想に過ぎない。

でも、アタシ の場合は不思議と、究極に色々なことが辛くなったり、とことんどん底まで気持ちが沈み込むと、必ずと言っていいほど、すごく出会いたいような人たちにちゃんと出会えるから不思議なのだ。

手相で言う、神秘十字線というものの不思議を、以前收に教えてもらったのだが、あの時アタシ の両手にひとつずつあり、修もひとつずつあり、修が「これって何万人にだかに一人の確率なんだよ。片手に一戸アルだけでも珍しいのに、両手にある人なんて最高に強運なんだから・・・」と言っていたのだが・・・・・・。
今それを思い出しフト見てみたら、ごく薄いものを含めると 、アタシの両手になんと7個もできてるじゃないか(ありゃイイってもんでもないのだろうけど・・・笑)
毎回これ以上ないほど究極に心が死ぬたび、ひとつずつ増えていて、その度に、今の自分にとって最も必要な人が現れてくれる感じがするのだ。

そう思うと、アタシ は究極に貧乏だけど、不思議な存在に守られている、究極に幸せな人間なのかもしれない・・・とは思うが、何しろ早くこんな状態から抜け出したい。

このように、普通ではめったに出会えないような人たちによく出会えるからといって、アタシはその人たちに取り入ろうとするわけでもなく、その事でアタシ の何かが変わるわけでもないのだが、知り合いになれた!!! それだけでもう十分嬉しくて仕方がないのだ。
なのであまり関係に進展性はないのだが(笑)、先方はアタシ の素行が気になってくれるみたいで、時々連絡をくれたり、心配して会いに来てくれたりする。
それがとても嬉しい。


昨夜、シズさんに伊香保に来なさいよ! と言われた(笑)

でもアタシ のような人間は、どこに行こうが、何をしようが、きっと根本を変えない限りダメっ放しなんだろうな・・・・・・。
持って生まれた性格なのでもうどうしようもない。
それに、普通に賢く、ちゃんと物事をそつなくこなせるような人ばかりになったら、それはそれで面白みもなく、ドラマもなにも生まれないとも思う。
ダメ人間が居るから、賢い人間がより賢く見えるので、賢い人間への貢献もしているとも思う。(屁理屈ww)

何はともあれ、昨夜はとても楽しく、ご三方は、こよなくアタシの親族に感覚が近い、コッチ寄りの方たちだったので、とても初めてお会いした気がせず、無礼講で楽しく遊ばせていただいた。

昨日はお任せでいいからなんでも出して。と言われたので、つぼ鯛の西京漬け・(はなちさんにいただいた白味噌で漬けたもの)サーモンとキノコのホイル包み焼き・エビとチキンのマカロニグラタン・餃子、酒盗豆腐・リンゴ入のサラダなどをお出しした。
みんな綺麗に食べて行って下さり、美味しいと褒めてくれた。(ε-(´∀`*)ホッ)

いつか皆で伊香保に遊びに行けたらいいな・・・。
一生懸命働いて伊香保貯金しなきゃ・・・。

シズさん、(A)さん、ご主人様、昨夜は本当に遠いところ、からくり箱にきてくださってありがとうございました。
すごく楽しく、すごく嬉しい日になりました。

貴女たちとの出逢いに、摩訶不思議な神様の愛情を感じました。
またお会いできたら嬉しいです。


2012年10月11日(木)


 (日記) チョンと「帰らざる日々」の歌詞について語り合う・・・の巻。


昨夜の晩酌は、けん爺にいただいた白菜をたっぷり使った、豚バラのごく薄切りと白菜の、蒸し鍋に・・・・・・。(画像撮る間もなくがっついた)

土鍋に白菜と豚バラをサンドイッチ状にギュウギュウ詰めに並べてゆき(縦並べ)、上に長ネギ一本半分くらいの薄斜め切りをタップリと散りばめ、水は使わず、カップ1弱の酒に昆布茶少々、塩少々を混ぜたものを回しかけ、蓋をし、弱火でとろとろ蒸し煮にしたという簡単な鍋だ。
ほのかに薄味はついているので、そのまま食べてもいいが、おろしポン酢をつけていただくとまたまた絶品。

その鍋と、店から持ち帰った餃子を焼き、その他は、サラダなどの簡単なツマミをつつきながら、チョンと、土曜日の夜の様子などを報告してたのだ。
その流れから、アタシ が歌った「帰らざる日々」の歌詞について話題は移ってゆくのだが・・・・・・。

(注 アタシ のセリフは『』。チョンのセリフは「」です)

『ねぇねぇ、帰らざる日々に出てくる「命を飲み干して〜目を〜閉じる〜」の命って、アンタはなんのことだと思う?』
とアタシが切り出す・・・。

「そりゃ自殺の歌なんだから本人の命だろう・・・」

『アホか!!そんな事はわかってるに決まってるじゃない。そうじゃぁ〜なくて、アタシ昨日も歌いながら考えてたんだけどさ・・・。この歌の主人公は、一体何を飲み干して自殺したんだと思う? ってことだわよ』


「・・・・・・それは単に睡眠薬じゃないの?」

『違うと思うよ。だってさ、飲み干し、目を閉じる・・・ってくらいだから、ほんの一口くらいを一気に飲んだってことでしょう? 睡眠薬なんて、あの当時から市販されてる物も、処方されてる物も、そんな簡単に飲み干せるほどの量じゃ死ねなないはずだもの・・・・・・。瓶一個分や、何百錠もの薬を一回で飲み干したら薬で死ぬより先に窒息死になっちゃうだろうし・・・もし、ひつ口ずつ飲んだ薬をバリバリ噛みながらじゃぁ、悠長に涙をそそられるような電話なんてかけてられるか?それじゃ、あまり絵にならないでしょうに・・・』

「んじゃぁ、ヒ素とかの毒薬?」

『それも違うと思うのよ。ヒ素なんてやたら手に入らないだろうし、それを飲み干したら苦しさにのたうちまわってて、ウエ〜ッ!!とかオエ〜〜〜ッ!!とか、ウギャァ〜〜〜ッ!!!とか呻きまわりもするだろうから、悲劇にはならず、ホラーになるだろうし、やっぱ悠長に電話なんかかけてられるか?』

『そういえば何で昔のドラマや映画に出てくる毒薬の包み紙って、決まって赤いんだろうね・・・』

「それは危険ですよ!!って警告色だからでしょう」

『そか・・・・。黄色じゃダメなのかなぁ・・・』

※と、この辺で話が大幅にずれるのだが長くなるのでカット。

「睡眠薬でもなければ毒でもないとすると、じゃぁ、なによ」

『筋弛緩剤だって手に入らないしなぁ・・・・・・、何かの毒薬なんだろうけどなぁ・・・・・・。まさか殺虫剤や、室井佑月じゃあるまいに、漂白剤でもないだろうし、(以前室井さんは恋人の心中に付き合い、漂白剤を飲んだそうだ)それも絵にならないし・・・・・・。でも気になり出すととことん気になるのよね・・・。いったい何を飲み干したんだろうねぇ・・・作者に聞いてみたいくらい』

※それから先は、人間は何で死ぬのが一番怖くなく痛くなく、楽なんだろうね・・・・・・という話題に移り・・・・・・。
しかし、これも長くなるのでカット。

結論は男も女も老衰での自然死、もしくは、身内はたまらないだろうが、腹上死かもしれないね・・・・・・。という結論に至った。

しかし、採れたての白菜は甘味が強く大変美味しいもんなんだなぁ。
新鮮だからサラダにも生で入れたら、茎の部分が瑞瑞しくて、甘いの何の・・・。
超美味しかった。


2012年10月08日(月)


 (日記) シンクロ的な偶然が重なった日。


昨日はシンクロ的な引き寄せ?の重なりに、正直自分でびっくりした。

アタシは年に数回、これ以上そうなったら死んでしまうんじゃないかと思うほど、とことん気持ちが沈む時がある。
そうなる原因は、自分自身への自己嫌悪、経済的な苦しさ、身内のこと、社会のことなど様々だ。

そういう時の治療法は、自分の気持ちをごまかさず、とことん落ち込むだけ落ち込み、一日中何もせず、怠惰な猫になってベッドに逃げこみ、いろいろな事に想いを巡らせながら、じっと自分の心と対峙することにしている。(飲まず食わず垂れずの状態だww)

でも、落ち込み度が生半可な時には何もないのだが、そのように、気持ちの落ち込みや凹み度が頂点に達すると、いつも何か不思議な現象が必ず起こる。
昨日もそんな日だった。

先ずはユッコから連絡が入り、久々にランチをしようということになった。

夕方になり、けん爺から二年ぶりくらいに着信があり、明日(今夜)店に来てくれるという。

そして、昨夜店に行く途中で、やはり一年ぶりくらいの常連さん(T)から電話が入り、「今夜8時頃に店に行くから、何かマキュキュの愛情手料理を用意しといてね」
とのこと。

アタシの心の叫びを、やはり心でキャッチしやすい人というのが何人か居てくれるみたいで、こちらからは何の連絡もしないのに、そんなことがある都度、チャンネルが合致したのかしら・・・・・・。不思議だなぁ・・・と思うのだ。
きっとそういう人たちのことを、スピリチャルフレンドと呼ぶのかもしれないなぁ・・・。なんて感じる。

普段は離れ離れで、何かがない限り互いに何の連絡も取り合わず、ましてやアタシは明日餓死するくらいになるまで、営業電話などできない方だし、あまりしたくない性格なので、本当に一年も二年も音信不通になるのは当たり前、という人も結構多い。
だからアタシから営業電話が入ったときは、俺が(私が)今日行ってあげないと、あいつは明日餓死するんだな・・・と思ってよね(笑)

冗談はさておき、そんな訳で昨日は(T)と話していて更に驚いたのだが・・・・・・。

(T)とは十年ぐらいの付き合いなのだが、からくり箱をオープンする前、アタシ は様々なパートを転々としていた時期があった。
あるスナックの厨房を手伝っていたとき、初めて(T)に会ったのだ。

話をするうちに互いに物書き志望者ということがわかり(彼は児童文學家志望)しかもチョンマゲと元、勤め先が一緒だということもわかり、意気投合してからの付き合いで、かなり深い悩みまで話せる人である。

そんな(T)が「店が開いてて良かったよ。ずっと気にはなってたんだけど忙しくて中々こっちまでこれなくて・・・・・・。ところでマキュキュの近況はどうなの?」と聞くので、「愚痴聴き屋を再開しようと思ってまた始めたのよ」と言ったら、な、な、な、なんと、(T)は数年前にコーチングの勉強をしたらしく、それを教える仕事を始めているというではないか・・・・・・。
そして普通なら十数万かかるそのコーチングの勉強を、アタシ にただで受けさせてくれるというではないですか・・・・・・。

その(コーチング)という聞きなれぬ言葉自体も、ごくごく最近、違うマイミクさんから教えてもらったばかりで、昨日という日に起こる筋書きのために、数日前に伏線があったみたいで、話を聞きながら、コレってすごく面白いなぁ・・・・・・。まさにドラマのワンシーンだねと、一人でニタニタしていた訳だ。

アタシ が愚痴聴き屋を始めたことは(T)も大賛成みたいで、さらにそのコーチングのコーチをww受ければ、鬼に金棒だと言っていた。

ほんのお礼だけど、数年前からアタシに備わりつつある、人の身体に手をかざすと、その人の身体に異常がある部分がビリビリしびれるという技(?)みたいなものをやってみたら、やはりおかしい場所がことごとく当たったみたいで、それも活かせばいいとのこと。

そんな訳で、少しずつアタシ の人生に幅が広がりそうで、将来の希望も見えてきて、嬉しくなった。


2012年10月06日(土)


 (日記) 昨日のご老人。


昨日は常連二人(それぞれ一人ずつ)が帰り、その後お客が途絶え、11時も近付いたのでそろそろ看板を消そうかなぁ・・・・・・と思った頃、チャリンチャリンとドアベル(正式名称わからない)が鳴り、見知らぬ白髪のご老人が入っていらした・・・。

見れば高そうなワイシャツの腕にN・Mのイニシャル刺繍が・・・・・・。(マキ中山じゃんねww)
ここ最近、イニシャル刺繍入りのワイシャツをお召の方など見たことがない。

「いらっしゃいませ」と元気いっぱいに声をかけ、さあさ、どうぞとカウンターへお通しする。

「お客様、はじめましてですよね? ようこそいらしてくださいました」と、ご挨拶。
(アタシだって場合によっちゃ、そのくらいの丁寧語は使うんじゃい!ww)

「ところで、ここはカラオケはあるのかね? 私は歌が大好きなんでね」

『ええ、ございますとも』

「じゃぁ、私はビールをいただくとするか・・・。あ、お嬢ちゃんもお好きなものをお一つどうぞ」

『(へっ!? お嬢ちゃんだって・・・・・・照)あ、ありがとうございます。では私はバーボンの水割りを・・・』

付き出しをお出しした後、乾杯をし、「どうぞよろしくです」と、名刺をお渡した。

「へぇ〜こんなところに、こんな店があったとはねぇ・・・」

『どなたかのご紹介でしょうか?』

と聞いたら「いや、なんとなくフラリと・・・・・・」とおっしゃる。

そんな感じで無難な会話が始まり、アタシ はいつものように何気なく質問をしながら何者かを詮索するともなしに探るのだ。(初対面の人との、この時間が楽しくて大好き)

ちょっと秘密主義らしく、「さぁね」とニコニコ笑っているだけで、肝心なところは中々お話にならない。

(コヤツ、中々手ごわいな!?)

と、そのご老人が・・・。

「私は歌が大好きで、とっても上手いんだ。お嬢ちゃんと勝負をしようじゃないか」

『えっ!? し、し、し、勝負ですか? 恥ずかしいですわ。なにとぞお手柔らかにお願いいたします』とアタシも得意分野に話が振られたのでカマトトぶるが、内心はニンマリ。

そこでご老人がルールを説明する。
二人で三曲ずつカラオケの採点ゲームをして、アタシ が勝ったら勘定倍取り。
アタシ が負けたらホッペにキスをさせろ、と言う。
(ホッペくらい、なんのその。第一アタシ が負けるわけ無いでしょ!!勘定倍取り確定ね!!!ウヒャヒャ)

『(おもしれぇ〜じゃねぇか!! 受けて立とうってもんせ←コレ、マツモトベン!!)了解いたしました。ではお受けいたしましょう・・・』

そこで歌合戦が始まった。

ご老人は「悲しい酒」「ラバウル小唄」「リリーマルレーン」と、不思議なバラエティーに富んだ三曲を。

アタシ は「星の流れに」「百万本のバラ」「お吉物語」といった、これまた全く纏まりのない三曲を。

正直、ご老人はぜんぜん歌はうまくないのだが(笑)でも、なぜかアタシャ点数が出ないのよね・・・・・・。出ても80点が過去最高。
ご老人はちっとも上手くないのに、アタシ より全て点数が上じゃぁないか。(悔!!)

3曲ずつのはずがもう一曲歌ってくれというので、苦手な分野なのだが、リクエストの「川の流れのように」を歌ったら、「いやぁ、お嬢ちゃんは歌が上手いなぁ・・・・・・。俺よりは落ちるが、お嬢ちゃんの歌にはなんていうか、ハートがある!!」と大変褒めてくれた。(笑)

「いやぁ今日は楽しかった。また来るからね」

そう言ってホッペにキスをし、満足げに帰って行かれた。

(こんちくしょう!! 勘定倍取り失敗かい!!)

足元がふらついていたので、外までお見送りし、「お嬢ちゃんまたね」というので

『そのお嬢ちゃんはやめてください。アタシ は孫の居る身ですから・・・」と言っておいた。


変わった人だけど、なかなか遊び慣れた雰囲気を感じさせる、オモシロイお爺ちゃんだった。

アタシ はご老人が帰ったあと、なんだか飲み足りなくて、30分ほど店で一人で飲んだ後、代行を呼んだ。

帰りがけの信号待ちで、ふと左脇の路地から、千鳥足で絡み合って歩いている熟年カップルをお見かけし、目を凝らしたら、なんと、先ほどのご老人ではないですか・・・。
(爺ちゃん、なかなかヤルやんけ!!)

代行の運転手に「あの人さっきまで店にいた人だわ」と告げると、運転手さんが「へぇ〜。ママの店のお客さんの割には、随分年配のお方だね」と。

思わず「先程はありがとうございました〜!」と、声をかけたら、女性はどこかの店のマダムらしく、「はぁ〜っ!? 何ですか?」と、ちょっとおっかない顔で近づいてきた。

(ヤバッ!!クワバラクワバラ・・・汗)

と、丁度そこに一台のチャリが通りかかったので、アタシャ慌てて「「あっ、あの自転車の人がさっきお店に来てくれたもんですから・・・」とごまかしたら、女性が「あっ、そうなの・・・オホホ」と安心したようなお顔に早変わり。まさかあのご老人の愛人!?(笑)

代行の運転所がゲラゲラ笑いながら「さすが!!!ママは上手いなぁ〜」と超ウケていた。

果たして、あのお爺ちゃんは本当にまた来るだろうか・・・・・・。
かなり千鳥ってたし、きっと店がどこにあったかも覚えちゃいないだろう・・・・・・。

ご老人が帰ったあと、掃除をしたら、アタシ があげた名刺、ちゃっかり床に落ちてたし・・・・・・(笑)


2012年10月04日(木)


 【詩】 少女へ


あまりにも酷いニュースを見て、何か心の中にずっと残り続けそうで・・・・・・。
少女の魂に届けたく、即興で下手くそな詩を書きました。


少女へ

痛かったね・・・辛かったね・・・
怖かったね・・・哀しかったね・・・

あなたは いま どんな思いで どこを彷徨っているのでしょう?
あなたのニュースを見たとき 私の胸が張り裂けた
こんな酷いことが起きたなんて 信じたくはなかった
大好きなお母さんに殺められ 幼すぎる命が散った 

やっとお母さんと暮らせると あなたは心から嬉しかったんだよね
仲間や先生に見送られ 未来を夢見て 巣立ったんだよね
お母さんもきっと 幸せにできると思っていたんだよ
でも何かの歯車が狂ってしまった

あなたの後を追いかけて お母さんの代わりにきつく抱きしめてあげたい
今度生まれてくる時は きっとどこの誰よりも幸せになれる
せめて そう信じたい せめて そう信じさせて


痛かったね・・・辛かったね・・・
怖かったね・・・哀しかったね・・・

あなたは いま 解き放たれ 可憐な羽をつけて空を舞う
あなたの可愛い笑顔は まるで天使のよう
お花のベッドに横たわり 傷だらけの羽を癒してね
時々下界に降りてきてね 一緒に遊んで欲しいの

いつもは怖いお母さんも  優しくなると信じていたんだよね
いい子にしてれば愛されると 頑張ってたいたのよね
でも神様はちゃんとあなたを見てるよ

あなたの後を追いかけて お母さんの代わりにきつく抱きしめてあげたい
今度生まれてくる時は きっとどこの誰よりも幸せになれる
せめて そう信じたい せめて そう信じさせて


http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5146567.html


2012年10月03日(水)


 (日記) ヨイトマケの唄


若くない人たちなら、この「ヨイトマケの唄」を知っている人も多いと思う。
若い人も一度くらいは聴いたことがあるかもしれない。

「ヨイトマケの唄は日本の偉大なシャンソンだ!!!」 「涙なくしてはとても聴けない!!」と、絶賛する人も多いのだが、正直、アタシはこの歌があまり好きではない。
いや、大嫌いといってもいいかもしれない。

お涙ちょうだい的で、貧乏臭くて、泥臭過ぎて、生臭過ぎて・・・、何か、泣かせよう泣かせよう的な魂胆を感じられる歌やドラマや読み物がアタシ は元々苦手で、だからこの歌もその魂胆が感じられ、今まで避けて通ってきた傾向がある。
もちろん過去に歌ったこともなく、歌おうとも思わず、人が歌っているこの歌を聴くのも、何か、気恥ずかしいような気さえしていたのだ。

昨夜、ここ一年くらい前から常連になってくれたお客さんの(K)ちゃんが来た。
彼はひと月ほど、親友とイタリアに遊びに行ってたらしいが、月末に帰国したらしく、顔を出してくれたのだ。
彼は某大手自動車メーカーのフランス支社に長年勤めていた人なのだが、今は退職し年金暮らしのセミプロの絵描きさんである。
今現在は奈良に住んでいるらしく、信州によく絵を描きに来るということで、たまたま松本を散歩していて、「語り処」と書かれた店の看板に興味を惹かれたらしく、フラリと立ち寄ってくれてから、あの変てこりんな店を気に入ってくれたみたいだ。
その時、シャンソン好きな彼にアタシ が一曲歌ったのが功を奏したらしい。

昨日も(K)ちゃんは、発音は抜群だが音程妖しきフランス語のシャンソンを数曲歌い、その後に珍しく「ヨイトマケの唄」を自分で勝手に入れ、歌い始めていた。
(ヨイトマケかよ・・・・・・珍しいじゃん・・・)
アタシ はそんな気持ちでいたのだが、歌い始めてワンコーラスも終わらぬうちに、(K)ちゃん、泣き出しちゃって歌えなくなり(笑)「ママ、続き頼む」と、アタシにマイクを渡すじゃないですか・・・・・・。

(え〜っ!????何でアタシ までヨイトマケの唄を歌わなきゃならないのよ・・・。嫌だなぁ・・・)
と、一瞬ためらったものの、お客さんの要望だし、仕方がないので本家本元みたいに大げさにではなく、語るように静かに歌い始めたのだが、なぜか不本意ながらアタシまで歌いながら涙が滲んでくるではないか・・・・・・。

(アラ嫌だ!! こんなはずじゃないのに・・・!!何でアタシまでこの歌唄いながら泣いてるんだよ!?)
そうしたら(K)ちゃんの鳴き声がやがて号泣に変わり、鼻水垂らしながらヒィ〜ヒィ〜〜声を上げて嗚咽しはじめるし・・・・・・。
大嫌いだったヨイトマケの唄を、仕方なしに歌ったら、人がこんなにも泣いてくれた・・・・・・。

なぜか、くすぐったいような嬉しいような不思議な感覚を覚えた。

「ママ、ママのこの歌すごくイイよ!! 今まで聞いた誰のよりもイイよ。これからもこの歌を歌いなよ」

『い、い、嫌だ!!! 絶対に歌わない!!!今日が最初で最後だわよ!!!』
アタシは猛反発した。

何であんなに泣いたのか後に聞いてみると、彼も母子家庭で育ったらしく、子供の頃に辛い経験があったそうだ。

そういえばアタシも母子家庭だったもんな・・・。
だから泣いてしまったのだろうか・・・・・・。

何か、日本人の魂の奥には、もしかしたら誰もがヨイトマケの唄を受け入れたがるDNEみたいなものが流れてるのかもしれないなぁ・・・・・・。

昨日はそんな苦笑いが漏れた夜だった。


2012年10月02日(火)

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