マキュキュのからくり日記
マキュキュ


 (日記) 昨夜も今年の締めくくりにふさわしい日になった。


皆様、今年一年間、マキュキュのからくり箱のご愛顧を賜り、そしてアタシのつたない日記を読み続けてくれてありがとうございました。
本当にお世話になりました。

皆様がくれるコメントや励ましに、からくり箱のドアを開けて向けてくれる笑顔に、どれほどくじけそうな心を救われてきたかわかりません。

来年も少しでも皆様の心に笑いや癒しを与えられるような店にすること。そして楽しみにされるような日記が書けるよう努力してまいりますので、どうか来年もくれぐれもよろしくお願いいたします。


サテサテ、昨日も今年の締めくくりにふさわしいような感動的で楽しい一夜になった。

先ずは、マイミクのミワッチが一年ぶりで埼玉から来てくれた。
彼は店の家主の友人で、家主が連れてきてくれてから独り立ちしてきてくれるようになった。
歌が大好きな30代半ばのイケメンである。

そして次に修が、まっちゃん、あっちゃん、けんやんたちを引き連れ、いつものメンバー4人でドアを開けてくれた。

ミワッチをボックス席に呼び、みんなで大カラオケ大会が始まる。

その内に、コマキが友人を連れてきてくれ、あっちゃんがきてくれ、AKIKOさんが来てくれ、家主が来てくれ、シモチャンという郵便局の客が二人で来てくれ……と、昨日も忙しくて楽しい日になった。

修はいたって元気そうで、楽しそうに何曲か歌も歌ってくれた。
いつものようにオチャラケて、手品なんかをやってみせたり、相も変わらず女の尻を追いかけまわしたりと、チャラオぶりを発揮しているところを見ると、とても深刻な病を抱えているようには見えない。
今を思い切り大切にし楽しむ……。そんな修の前向きな姿を見ていると大きな感動を覚える。

やはり昨日もAKIKOさんの完璧なお手伝いに寄って、アタシ自身も大いに楽しむことができ、感慨深い今年の最終日を迎えることができた。
来年からはAKIKOさんのできる範囲で週末はアルバイトを頼もうと思っている。

からくり箱って本当に楽しくて愉快な人たちが集まってくれる店だ。
そして日々、なにかしらドラマチックな店である。
それは集まる人一人ひとりが、みな計り知れないドラマを抱えている人たちだという証拠だと思う。
そんな人々がどこからともなく寄り集まって、あの箱の中で共感しあい共鳴しあい、明日への活力にしてもらえること……。
それがアタシの夢であり、理想の店なのだ。
徐々にその理想に近づけているようにも思う。

われながら他にはなかなかない好い店だなぁ…とも思う。

今日はそんな数々のドラマを思い出し、話し合いながら、チョンマゲと二匹の猫たちと年取りを迎えたいと思う。

今年一年、本当にありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
みなさま、楽しいお正月をお迎えください。





2011年12月31日(土)


 (日記) 近況報告&年末年始の営業のお知らせ。


25日のクリスマスの日、美佐緒は愛する夫の元へ帰って行きました。

この約一ヵ月弱、美佐緒とチョンマゲとアタシと猫二匹との生活は、とっても楽しく、日々お腹がよじれるほどの笑いが絶えず、一人っ子で兄弟姉妹の居ないアタシに取っては、頼もしい妹が出来たようで、本当に想い出深い素晴らしい日々になりました。
ぐうたら神は今年の最後になって、美佐緒の家出という、何とも小粋で、もの凄いステキなクリスマスプレゼントを与えてくれたものです。
今考えてみれば、アタシが一番心の中で望んでいたプレゼントと思えて仕方がない・・・・・・。

美佐緒が言ってくれた。
「マキさんの家は居れば居るほど、めちゃくちゃ居心地が良くなっていった…。毎日が楽しかったし、正直、もう帰りたくなんかないよ・・・・・・。でもこのままだと(T【美佐緒の夫】)が仕事も探せないし、可哀想だし、何時までも放置できないもんね…。でも、何かが有ればいつでも逃げ込める駆け込み寺を見付けたから、頑張って出来る範囲の事をしに家に戻るよ・・・」と……。

たったひと月足らずで美佐緒とアタシの友情は数倍深まったし、互いの信頼度も深まった……。
互いに極限の窮地に立たされた時こそ、頼れる存在として、この先も適度な距離感を保ちながらこれからもずっと親友で居続けられるように大切に友情を育んでいきたいと思う。


「マキさん、死ぬのって怖い…? 痛い…?苦しい?……。美佐緒、もうダメだよ・・・・・・」

美佐緒から突然そんな電話が入り、どこにいるのかと聞いたら死ぬために城山に登っていると言う。
いつもはアタシが危うくなる度に引きとめてくれていた美佐緒が今、とてつもない窮地に立たされている!!
取り敢えずは思い留まらせるため「話ゆっくり聴くから、そんなバカな事言ってないでこれから直ぐに店に来なさい!!」と叫んだら「解った…今から行くよ」という返事は貰ったものの、それから携帯もつながらなくなり、その二時間半たるや生きた心地もしなかった。

酒を飲んでいたので運転する訳にも行かず、タクシーで捜しに行くだけのお金も無かった……。
もしかしたら…というイヤな予感を振りはらいながら、ひたすら店で待ち続けた。
そして夜中の3時近くにボロボロの状態の美佐緒がドアを開けた時「生きて来てくれて良かった……」と、涙が出た……。
それから美佐緒との珍生活が始まったのだ。

今年は確実に何かがおかしく、11月と12月が全く良くなく、あまりの日々の生活の苦しさゆえ、アタシ自身が気もそぞろで、生きているのか死んでいるのか解らない精神状態が続いていた。
努力や頑張りが認められにくい今の世の中の仕組みに、アタシ自身が深く失望し、絶望していた。
それが、美佐緒の家出事件のお陰で、自分の命が救われたような結果になったとは・・・・・・。

しばらく無気力で、掃除もせず放置状態だった家が、美佐緒という珍客の襲来でなかば強制的に掃除をさせられる羽目になり、しかし楽しく笑いながら掃除をしていく内に徐々に奇麗になり、画期付き、翌日にはもう美佐緒にもアタシにも笑顔が戻っていた。
アタシタチは昔から家族ぐるみの付き合いで、何も隠し事もなく何でも言い合える仲なので、開けっぴろげもいいところ。

昼間は二人で家と店の掃除に明け暮れ、夜は一緒にからくり箱をやり、チョンマゲの休みの日には3人で食卓を囲み、ゲームで遊び、ジョークを言い合っては笑い転げた。
健康ランドのカラオケ大会では皆でとことん飲み、素っ裸で温泉に浸かり遊んだ。
そんな凝縮された夢のように楽しい一ヶ月弱だった。

今美佐緒が家に戻って行き、美佐緒たちが元の鞘に収まったと言う安堵感と、一抹の寂しさが交互に押し寄せている。風邪をひいているせいも有り、チョット放心状態だった・・・・・・。
色々と思う事も有り、考える事も有り、日記がしばらく途絶えてしまっていて、数人の友人から心配メールなどが届いていたが、それに対する返事も出来ない状態で本当に申し訳ない。

でもアタシは元気なので安心してね。

年末になって美佐緒の事をはじめとして、修の事、自分自身の事、店の事、店を良くしてくれるために思いがけぬ人が色々なアドバイスをしてくれた事などなど、あまりにも辛い事や嬉しい事などが交互にたて続けに来るものだから、それらを反芻しながら、反省したり、嬉しく感じたり、嘆いたり、この一年間の出来事などを心の中で振り返ったりしていたので、心の中が忙し過ぎて、もう、どんな日記を書いて良いのか解らなくなってしまい、少しお休みしていた次第です・・・・・・。

これで宝くじでも当たってくれたら全て一件落着なんだけど、今年は宝くじを買うお金も無かった。
有馬記念も二〇〇〇円だけ賭けてみたけどダメでした。
でも、来年の抱負などもちゃんと有るので、又近々日記書きますね。

なにしろ、今は少しゆっくり心の中を整理したいと思っています。


さてさて、年末年始の営業ですが……。

今年は12月30日の金曜日まで営業いたします。

そして31日・元旦・2日・3日の4日間、お休みさせていただきます。

来年からは、日曜・祝日・第三月曜日が予約の無い限りは定休日になります。

そして画像は無いのですが、新年の4日〜7日までの4日間は、毎年恒例の、マキュキュのからくり箱、特製のお雑煮を、ご来店の皆さま全員に振舞わさせていただきます。

これは一度食べてみる価値大アリです。一度r食べた人はあの味が忘れられず、お正月を楽しみにしてくれています。

めちゃくちゃ美味しいですよ〜〜〜。


ではでは、今日の日記はこの辺で。







2011年12月28日(水)


 (日記) 日曜日と昨日の事。


日曜日、健康ランドのカラオケ大会のグランドチャンピオン大会に出場してきた。
呟きにも書いたけど、今回は皆さまの応援も虚しくスカでした。(笑)
たくさん応援していただいたのに力及ばずで、申し訳ない。

3〜4日前ほどから風邪がヒドクなり、咳止め、下痢止め、鼻水止めは飲んで出たものの、家を出た頃から熱も上がり気味で、薬局を探し探し行ったけれど薬局が見付からず、ランドのフロントで風邪薬を頂き、焼酎で流し込んで挑んだ。

早くから会場入りをして席を取ってくれてた修に案内されると、一番前に席を陣取ってあるではないか!!
「い、い、一番前かい?! 厭だなぁ……ww」
『だってここしか空いてないんだもん……』
応援者は、修、ショーちゃん、修の甥、チョンマゲ、美佐緒、息子のお迎えで途中退場のコマキの6名。

何故か一昨日は皆さんの練習風景のころから、マイクがハウリングしっぱなしで、人が歌うたびにボーボー・キンキン会場中にノイズが・・・・・・。

そして本番が始まり、本番でも所々でマイクのハウリはおさまらず、サテといよいよ順番がきて、案の定アタシは声が元々でかいみたいだし、マイクの扱いも多少は店で慣れてはいるので、かなり出だしの部分は意識的にマイクを離して抑え気味に歌ったのだけれど、そこでカラオケ係りの人が変にマイク調節なんかをしちゃったもんだから、サビの部分などはかなりハウリっぱなしになってしまった。
結果は何も賞を取れず、修への冥土の土産がなくなったので、修は長生せざるを得ないと言う好結果になった。(ざまぁ〜みろ!! 修!!!)

それはそれでアタシは良かったと思っていたのだが、修と美佐緒とチョンマゲは納得がいかなかったみたいで、後々までぶーぶー、ブー垂れていた(笑)

その日は修とショーちゃんと、修の甥たちと真夜中まで飲んで騒いで、修たちを見送り、スパを満喫してお洒落な仮眠室で美佐緒と眠った。

翌朝、スパのドレッシングルームで見知らぬ母子に「アナタ、昨日歌ってたお姉さんじゃない? すっごく良かったですよ〜。アナタが優勝すると思っていたのに・・・」などと声をかけられ、ものすごく嬉しく良い気分に・・・・・・。

昨日は第3月曜で店が定休日の為、ランドから帰ってきて、皆寝不足ゆえ昼寝をしたり、ゲームで遊んだり、ゆっくり体を休め、夕方は最後の晩餐よろしく美佐緒とチョンマゲと3人でカンパイ。
写真は、皆の手が加わった料理の品々。
美佐緒作のスパサラ・美佐緒の夫作の浸し豆・白菜の漬物・アタシ作の餃子・美佐緒の夫からの差し入れの手作りエビカツ・生湯葉の刺身・チョンマゲ作のキャベツサラダ・AKIKOさん作の沢庵などなど……。
それらを並べて、美味しく楽しく飲んだ。

しばらく姑問題で家出中だった美佐緒は、本日美佐緒の家に話し合いに行き、もしかしたら豊科の家に戻る事になるかもしれない。
なので昨夜は送別会を兼ねての最後の晩餐になった訳だ。
美佐緒と夫はいまだとても仲が良くて、ずっと愛し合っている二人なので、夫婦間の事はずっと安心していたのだけれど、お姑さんがなぁ・・・・・・・・。
それで今回も家出という強硬手段に出たのだが、やはり夫の事が心配で家に戻る決心をしたみたいだ。

しかし、美佐緒が家出して来てくれたお陰で、この2週間はとても楽しく、家も店も二人で楽しみながら奇麗に掃除をすることができた。
かねてから、それを一番望んでおり、やらなければ、やらなければ…とは思いつつ、チョンマゲの膝の故障ゆえ、一人ではとてもやる気になれなく、諦めかけていた暮の大掃除が、美佐緒の家出というヒョンなアクシデントのお陰で、無理なく決行することができ、この小さな珍事件も、よくよく考えてみれば、ぐうたら神の粋な計らいだったのかもしれない……などと思えて仕方がないのだ。

そう考えると、ぐうたら神教&他力本願の御利益はもの凄いものだ!!!!

美佐緒が夫の元に戻っても、どうか向こうでの生活が平和で楽しく幸がつづくよう心から祈りたい気持ちで有る。
そして美佐緒と美佐緒の夫(T)とアタシタチ夫婦の友情も数倍深まった気がする。
今度チョンマゲと喧嘩したら次回はアタシが家出しよう。(笑)

ともかく、この1年間も紆余曲折だらけで、大変経済的にはいつもと何ら変わらぬ苦しい1年だったが、色々な出会いや嬉しい事等のスケールも年々大きくなってきて、楽しい一年だった。

今年も残すところ、後僅かだが、周りに居てくれる人々のお陰で、今年も無事に終えられそうである。
皆さま、こんなアタシタチにいつも良くしてくださって本当にありがとう。
アタシタチ夫婦は皆さんのお陰で、本当に幸せで楽しい人生を送っています。
凄く勿体ないほどの人生であることを皆さまにお伝えしたいです。

本当に皆さまのお陰で、全ての出来事が楽しく有意義で感謝感謝で終わりそうな1年になった。
美佐緒が居なくなってしまうのはとても寂しいけど、残り少ないあと数日簡、今年の締めくくりとして、店をがんばりますので、どうか皆さま足を運んでくださいね。

追記

今日からの一週間は「からくり箱クリスマス週間」として、ささやかなサービスを考案してます。
どうか一人でも多く遊びに来てくれると嬉しいなぁ〜。


2011年12月20日(火)


 (日記) アナタはいくつの流れ星を見付けられましたか?


昨夜は、お客さんがたった一人だけ…と言う寂しい夜を終え、美佐緒とコンビニに寄って発泡酒を二本買い、一時ごろ家の駐車場に車を止めて、準備万端整え、車の中で飲みながら二人でシートを倒して流れ星探索をした。

車を止めて空を見上げた途端、凄く奇麗な星が一つ流れ、二人で感動してキャァ〜キャァ〜歓声を上げる。

「今流れたの、もの凄く明るくて奇麗だったね〜。デモ一瞬だから願い事する暇なんか無かったよね」

「ホントホント。生きるためのお金をください。なんて言ってる暇なんかないよね」

「もう、流れた途端、『金〜〜〜〜〜っ!!』って叫ぶしかないね」

「キャハハ、うんうん!」

こんなことを話し、ビールを飲もうとしたらその途端星が流れ、「あっ!」と叫んだためビールが口からこぼれたりして、そんな事でゲラゲラ笑いながら、良い大人のオバさん二人が、まるで女子高生みたいなノリではしゃぎながら星を見つめる。

「あっ!!又流れた」

「あっ、又!!!!!!」

美佐緒は目が良いので10個ほどの流れ星を見付け、アタシは目が悪いので4個ほどの流れ星を見付けた。

でもみんな一瞬で消えてしまうので心の中で後々祈った。

「普通に暮らしていけるだけのお金をください」

「修の病気が消えますように」

「チョンマゲと仲良く暮らせますように」

「私の周り中の善人達全てが幸せになれますように」


数年前にチョンマゲと見たしし座流星群は、あちらこちらでバラバラと星が流れて、目がロンパリになってしまうほど追うのに忙しかったが、昨夜の流星群は数が少なかったように思うけど、でも目が悪い割には4つも見付けられて嬉しかった。



2011年12月15日(木)


 (日記) どう寄り添えばいいのだろうか・・・・・・。


先週はじめ、二年前に喉頭癌の手術をうけた腐れ縁の悪友【修】から電話がかかってきた。
修はつい先日、術後二年目の定期検診を終えたばかりなのだが、検査の結果が出て、肺に癌が転移していて、後半年の命と医師に宣告されてしまったみたいなのだ。

かなり酔っていたらしく、呂律も回っていなかったので、所々聞き取れなかったのだが、いつもピエロのように面白い事を言って人を笑わせてばかりいた修が、まるで無防備な赤ん坊のように「もう無理…。もう無理…」を繰り返しながら、電話口でヒーヒー泣きじゃくっていたのだ。

修はチョンマゲよりも数年長いくらいの付き合いなので、もう互いの性格の隅々まで解り合っているし、従兄弟のような存在である。
しかし、こんな時って、、親友の存在なんて無力も良いところだ。
下手に前向きな事を言って慰めてみても、励ましてみても、何の役にも立ちそうにない。

何事においてもそうだが、本人の立場に立たされてみて初めて、その恐怖感や絶望感や気持がわかるのだろうから……。
同じ種類の悩みや絶望には過去何度も苛まれてきた同士だが、こと健康に関しては、今のアタシは彼にとっては所詮健常者の高見の見物人でしかないのだから・・・・・・。

アタシタチは昔から本音で喧嘩したり、言いたい事を言い合ったり、世の中の偽造を皮肉ったりしてきた仲なので、どんな時でも、そんななおざりな慰め言葉など、お互いに掛け合っては来なかった。
アタシはただただ、電話口で「うん、うん、そうかそうか……怖いんだろうね……辛いだろうね……」と、オウム返しに繰り返すしか術がなかった。

そんな修が独り旅に出たと知り、しかも富士山の近くにいると知り、しかも昨日の夜は、アタシのメールに何の返信も入らずじまいだったので、アタシの心配は頂点に達していた。

「樹海には行かないからね(笑)」
「マキさんの葬式に出るまでは俺は生きるからね(笑)」
「来週のグランドチャンピオン大会、楽しみだね」などの僅かなメール文にすがる思いで今朝を迎えた。
そうしたら今朝になって元気そうなメールが届いたので、一安心した所だ。

修は、かなりの寂しがり屋だし、注射一本すら怖がるほどの臆病ものだから、自分から死んだり出来ないとたかはくくっているのだが、それだって真の部分ではだれにも解らないことだし、もう「残された命を大切に生きろ」などと言う無責任な言葉も使いきれない自分も居る。

そんな立場にいる友人と、今後どうやって寄り添って行けばいいのだろうか・・・・・・。
普通に今まで通り楽しくしててあげることが、きっと一番なのだろうなぁ……。
いくら頑張っても人の運命や定めのようなものを変える事は出来ないのだし、アタシは先ずアタシの生を無駄なく生きなければならないのだから……。

日記がしばらく書けなかった理由はそんな事も含まれていたのだが、今朝の修の「来週は大応援団を引き連れて応援に行くからね」と言う、すがすがしいメールに慰められ、「アンタの事を日記に書いても良い?」と入れたら、本人に「オレの事は何を書いてくれてもかまわないからね。その代わり面白おかしく書いてよね」と言われたので「面白おかしくなんて書けるか!!アホ!!」とメールを入れておいた。

それでやっと今日から日記を書く気持になれたのだ。
修自身もアタシの日記は毎日楽しみにしてくれているみたいだしね……。

来週のカラオケ大会のグラチャン大会は、何としてでも優勝して、修の冥土の土産にしてあげないといけないなぁ……。
それで喜んで癌が治ってしまうかもしれないし……。
元はと言えば、カラオケ大会にイヤイヤ出場したのも、修が「カラオケ大会に優勝したら健康ランドのホテルの無料宿泊券がもらえるよ」という言葉にまんまと騙されたからなのだから……。

しかし、アタシは何で「別離」などと言う曲を選んでしまったのだろうか・・・・・・。
その部分をとても後悔している……。
来週アタシはこの歌を泣かずに歌えるのだろうか・・・・・・。



2011年12月12日(月)


 (日記) 凄く事が上手く運んでくる兆しアリ……の巻。


うちの店の常連客たちは、みんさん年齢も職種も性別もバラバラなのだが、(性別は二種しかない訳だけど、たまに、どちら付かづの人も…)集合無意識とかと言う、目には見えない何がしかの偶然が働くのか、会える時は皆で一気に集まれたりする事も有るのだが、その真逆の時も有って、其々がなにがしかに忙しく、まるで神隠しにでも遇ったかのように、常連達が一気に雲隠れするような事態が起こるのが不思議と毎年11月な訳で……。

なので10月は神無月だけど、毎年11月は客無月とアタシは呼んでいる。
まぁ、もっとも世間の人は皆、暮に向けて、財布の紐もきつく結び直すのもこの時期なのだろう……。
仕方がないと言えば仕方がないが、商売人には最も辛い時期である。

いつも週1のペースで来てくれる常連が月に1〜2度しか来られなかったり、まるまる一回も来れない人なども居たりして・・・・・・、一気に売り上げが凹むのが11月なのだ。

今月に入ってからも、まだまだそうは回復の兆しもなく、ただ、(T)教授たちが歌いに来てくれたり、(U)君と言う5〜6カ月に一度の割で来てくれる大好きなマイミクさんが来てくれたり、最近常連になってくれた消防団の人が、仲間を連れて来てくれたりと、少しずつ元気を取り戻しつつはある。

そしてこの所でアタシのみならず、男女を含め、親友達にも色々な出来事があり、美佐緒が諸事情から、しばらくの間アタシの家に居候する事になった。(笑)

彼女、金曜日と土曜日は本来のバイト先に行かなければならないので、からくり箱は手伝えぬが、月曜〜木曜までは一緒にからくり箱をやってくれる事になったのだ。
彼女とは、もう30年近い家族ぐるみの友人なので、気心も互いの家庭事情も経済事情も、何もかも知りつくしている仲だ。
チョンマゲの前でも平気でオナラするような(笑)飾り気の全くない女性である。
その点では気楽なのだが、彼女はなかなかの美人である。
そして歌もうまいし、話も面白い。

彼女の存在は、からくり箱にも新風を吹き込んでくれるような気がし、なにかに付け、楽しく良い方向に展開して行ってくれるような予感アリ。

料理や物を書く事に対してはマメでも、掃除や片付けが苦手なアタシ。
料理だけは大嫌いだが、掃除や片付けものが大好きな美佐緒。

このように、われ鍋にとじ蓋のような二人なので、きっと上手く事が運ぶに違いない。
いつもチョンマゲと二人きりなので、しばらくの間は凄く楽しい生活になりそうだ。
美佐緒の存在が何か大きなキーワードになっているような気がし、店も家も皆の心も奇麗サッパリする事になりそうだ。


2011年12月04日(日)


 べーやんさん夫妻と呑んだ♪ 遊んだ♪


今朝目覚め・・・・・・。
ハテ?! 昨夜の出来事は夢かうつつか幻か……。
そんな思いがフと過り、慌ててハンドバッグを漁ってみる。

出てきました、出てきましたよ、証拠の品々が・・・・・・・。


夢ではなかったんだね……。本当だったんだね……。

安心したら急にコーヒーが飲みたくなった。


今朝のコーヒーは一際美味しい。


写真1は、ベーやんさんに頂いたパリのお土産(つい先日新婚旅行からご帰還)のキーホルダーとタバコ。

写真2は、ベーやんさんの妻、マキさんが描いてくれた、からくり仲間の似顔絵。

写真3は、美佐緒が描いたベーやんさんの似顔絵。


嘘から出た真。ヒョウタンからコマ。事実は小説より奇なり。


一番最初にミクシィに(ベーやん)と言う見知らぬ足跡が付いたのは、約1年ほど前の事だったのかな・・・・・・。
アタシは足跡が付けば必ずプロフィールを見に行くので、そこに田辺満と書いてあったので、ギョッ!!とした。

http://www.google.co.jp/search?q=%E7%94%B0%E8%BE%BA%E6%BA%80%E7%94%BB%E5%83%8F&hl=ja&rlz=1C2SKPL_enJP423&prmd=imvnso&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=18_WTtesCajMmAWvkrjdCw&sqi=2&ved=0CCIQsAQ&biw=804&bih=679

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E8%BE%BA%E6%BA%80

2年前(※前回の日記に3年前と書いたが2年前だった)の、あの忌まわしい記憶が蘇る・・・・・・(ニセ脚本家・同姓同名の田辺満に騙された事件)

プロフを読み進めて見れば、好きな食べ物は餃子とカレーとある。

んな、ばかな……。
如何にもわざとらしく、あまりに出来過ぎではないか・・・・・・。

なにせアタシの一番の得意料理が餃子とカレーなのだから……。
ニセ田辺はこんなことまで書いて、未だに執拗な嫌がらせをしに来てる・・・・・・。益々アタシは疑りの境地に。(笑)

そこでニセ田辺事件に大いに興味シンシンのマイミク(S)に偵察に行かせてみる。
すると……。

「マキュキュ、どうやら彼は本物の脚本家の田辺満さんみたいなのよ・・・」と彼女からの回答が・・・。

うそ!!! マ、マ、マ、マジ!?  しかしなぜ・・・・・・!?

田辺氏は仕事に行き詰ると、良くも悪くも自分の脚本の真の評価を知りたく、自分の名前をネットで検索し、作品についての様々な評価を見る事があると言う。
そこで引っ掛かったのがアタシのエンピツ日記の【ニセ脚本家に騙された事件日記】だったそうだ。

しかし当時はミクシィをしてはおらず、アタシに(騙されてます)と警告したいものの、エンピツ日記に掲示板がなかったため、成す術がなかったそうなのだ。

後に友人にミクシィに誘われ、ミクシィの使い勝手が解り始めた頃、そう言えば日記にミクシィがなんたらかんたらと書いてあったので、試しに探してみるか…と、(マキュキュ・50〜60・長野県…・)と検索してアタシを探し出してくれたらしい。

さて、足跡だけは付けたものの「私が本物の脚本家の田辺満です」と名乗るのも何だかおかしなものだし…(笑)やっと落ち着いた頃に再び蒸し返すのもなんだと思い、アタシからのアクションを待っていてくれたそうである。

そんな経緯から本物のベーやんさんとの御縁が出来たアタシは、映画やドラマには人一倍興味も有るので、コメント欄やメッセなどでやり取りをさせてもらうようになったのだが、やり取りの中であまりに共通点が多いので驚く事ばかりだった……。

先ずは先ほどのカレーと餃子。

奥様の名前がマキさん。

しかも世田谷&横浜と(横浜は昨夜初めて出てきたキーワードで、アタシが半年間嫁に行った場所)何かしらで一致する点がかなり多かったのだ。

ベーやんさんもアタシの日記を読んでくれるようになり、初めてコメントを頂いた時など飛び上るほど嬉しかった。
そんな事から、徐々にお付き合いが始まり、何と昨夜、ついに松本に来てくれる事となり、物凄く楽しい一夜を迎える事になった。

昨日は平日の月末と言う事で、凄く会いたかった人たちも来られぬ人も多かったのだが、昨日集まってくれた生き証人(笑)は、あきら、美佐緒、ダウアー、AKIKOさん、カルロス、(K)さんたち3人組の8名。

最初は美佐緒と二人だけだった。
そこに現れたベーやんさん夫妻。
べーやんさんはWEBの写真で見るよりもずっとスマートで若々しく、奥さんのマキさんに至っては、下手をすれば女子大生かと思うほどのベビーフェイス。
最初は緊張も照れも有り、少しカチコチでぎこちなかったのだが、皆で乾杯・・・・・と言う所で、ゾクゾクと生き証人たちが現れ出し、しばしのオアズケに・・・・・・。


出すものを出し終え、生き証人たちをひとりずつ紹介し、少しずつ皆の会話も弾み、徐々に馴染んでくる。
そしてこの後は、面白トーク&大カラオケ大会と化してゆくのであった……。


明日につづく。

さてと、からくり仲間をベーやんさんに紹介した後の話題は、もっぱらニセ田辺事件の事に・・・・・・。
脚本家だと言う事は嘘だけど、同級生である事と名前が同姓同名という事は本当なのだ。
ナベタブ(ニセのあだ名)が書いたサインや、中学の卒業アルバムなどを見せながら、皆でその当時の話で盛り上がり「どうせならニセも此処に同席してほしかったよね・・・・・・と残念だった。

べーやんさんは思った以上にナチュラルな人で、そんな彼の気取らなさがとても心地よく、やはりアタシは此処にナベタブも居たらどんな展開になっていただろうと空想しながら楽しんでいた。

その後の話題は、アタシは物書き志望者なので、脚本についての話に移行し、アタシとべーやんさんとの出会いの話に移行し、その後は奥様との馴れ初めやら、なにやらと、皆でワイワイ盛り上がる。

サテと…そろそろカラオケでもしましょうか・・・・・・。
という事で皆でジャンケンポン。(笑)

いつもジャンケンにはめっぽう強いアタシがなぜか負けてしまった。
(心が興奮状態に有るとジャンケンがよわくなる)

一番負けたダウアー(だっけ?)が歌い、アタシが二番手に歌い、皆が順番に歌い、サテいよいよベーやんさんの番に・・・・・・。

ここで皆がびっくらこいた!!!

べーやんさんの歌の上手なこと上手なこと……。
べーやんさんはバンドを組んでいたみたいで、とても歌もお上手。
べーやんさんはアタシよりも4つ年下だが、彼の歌う歌はアタシも知っている曲ばかりなので、途中でハモったりしながら盛り上がった。

ダウアーの例の異様なまでのハイトーンの異邦人・カルロスのプロ並みの戦士の休息・あきらのたくろう(曲名忘れた)べーやんさんの奥さんのなごり雪・・・・・・・と大カラオケ大会に移行し、その後は奥さんのマキさんと美佐緒のお絵描き合戦に・・・・・・・・。

物凄く楽しくて、あっという間に時間は過ぎ去り、2時近くまで盛り上がりべーやんさん夫妻は雨のそぼ降る中、仲良くホテルに帰って行きました。

店に最後まで残ってくれていたダウアーと思わず顔を見合わせて……

「やっと実現したね〜〜〜〜〜〜〜〜!!! 夢じゃないんだよね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!1あの時の悔しさが全て晴れたよ!!!」とハグハグし合い、一つのおおきなおおきなドラマはハッピーエンドを迎えたのだ。

今思えば、ナベタブの存在が有ってこそ、ベーやんさんに出会えた訳で……。
自分の人生に大きな衝撃や、不幸、苦しみ、怒りをもたらす人に出会う事も有るが、その全てに対し、本人に怒り返しをぶつけず、ぐっと堪えて耐えていれば、神様はちゃんと見ててくれるものだ・・・・・・と、改めて気付いた。
そうすればこうして、いつかきっとご褒美をくれるのだ。


べーやんさん、本当に長旅で疲れていた所、松本行きを決行してくださってありがとうございました。
お陰さまで、この二年間の心の片隅にあった屈辱や恨みの思いが晴れました。(笑)

まきさんの腰、労わって差し上げてください。

本当に楽しく思い出に残る一日をありがとうございました。

べーやんさんのお土産のキーホルダーは、アタシタチ夫婦は使えません。
一生の宝物として大切に保管します。

できましたら、べーやんさんに会いたがっているまだまだ多くの生き証人が居ますので、又からくり箱に来てくださいね。


2011年12月02日(金)

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