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■ (日記) ヒョウタンからコマ物語。
事の起こりは今から約1年半前の2009年の11月のこと。 かなり長くなりそうなので、なるべくかなりかいつまんで書く。
当時ミクシィのコミュニティで、母校の中学のコミュを見付け、懐かしく思い、同級生でも見つかったらいいなぁと、書き込みをしたことがあった。 そしたらそのコメントに26歳の(SK)と名乗る女性から返信が来ていたのだ。
「私の父(田辺満)がどうも、マキュキュさんの小学校(6年生の時だけ)と中学校の同級生みたいです。父は今外国に滞在中ですし、ミクシィはしていないので、これ以後、私を介して、父がマキュキュさんと是非やり取りをしたいと申しておりますので宜しかったら私とマイミクになってください」とのことだった。
彼女とのやり取りの中で、中学の卒業アルバムを見たらクラスは違っていたが、本当にその名前の人物がいて、他の同級生のあだ名や先生たちの特徴なんかも良くご存じのようなので、私は本当の同級生に間違いないと思い、彼女を介してメッセでやり取りをしていたのだ。
その後のやり取りで彼女が言うには、私の父の職業は、脚本家で、ヒーロー・ソムリエ・だめんずウォーカーなど、数々の超ヒットドラマを手がけた人物だという。 ネットで検索してみたら、その通りの人がいた。
しかも、脚本家の他にも、国際弁護士、国際医師、他10項目以上ETC……の仕事を数多くしてるという。 そして彼女(娘さん)自身もエトワールバレリーナー・国際医師・乗馬の先生・画家・華道教師、デザイナー他十項目以上ETC……と国際的に仕事をこなしているという。
アタシに比べて、同級生は偉く出世しちゃったもんだなぁ……と、驚愕するとともに、まさか本当の同級生を騙す理由もないと思い、何を疑う事もなくアタシはただただ、すごい人もいるもんだなぁ…と、溜息を吐きながら信じ込んでいたのだ。
そしてしばらくの時が過ぎ、田辺君のメルアドを教えてくれて、田辺君がアタシに会いにくるというではないか。しかもアタシが書いたものを見てくれるという。 この時点で騙される事になるなんてこれっぽっちも思う訳もなく……。 増してやアタシはド貧乏のるつぼなんだし、なまじっかズブの素人という訳でもなく、三木のり平という伯父や杉田成道という業界トップクラスの元身内もいた訳で……、決して騙しやすい類の人間でもない筈で……。
やがて田辺君本人から電話が掛かるようになり、直接やり取りをするようになったのだが、はたまた、アタシのようなド貧乏の面白い人間が居ることで、そのままドラマになるようなことまで言われ、アタシが書いた自伝エッセイをそのままドラマとして脚本を書いてみたいとまで言い出すではないか…。(笑)
やっとアタシにも遅咲きの春がやってくるかもしれないと、過大な期待に胸を震わせ、彼を松本にお迎えした訳ですよ……。
しかし、この頃になり、あまりに彼や娘さんの話のスケールがデカ過ぎることばかりなので、徐々に疑惑を抱き始めていたのも確かでした。 だからこそ当日は、地元の業界筋の人やら、TV局関係の人やら、千里眼を持つ常連を沢山募り、皆で見定めてもらうことにし、満席状態で彼をお迎えたのだ。
やはりエセ田辺はとてつもないペテン師で、同級生というのと本名は事実だったのだが、脚本家というのも国際医師も真っ赤なウソ!! 同姓同名の有名脚本家に成り済ましていただけだったのだ。 彼は多分、誇大妄想や、虚言癖のあるちょっとイカレた人物なのだろう。 田辺君の滞在中、娘さんの存在も架空の存在と分かり、なおさら不気味に……。 いまだ彼は架空の娘さんに成り済まし日記を継続して書いている。
当時のアタシの日記。これ以降ニセ脚本家物語が多少続いている。 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1335628818&owner_id=527963
いまだ騙そうとした理由も目的もわからないまま、時が過ぎてゆき、あの忌まわしい記憶も徐々に薄れかけていた去年の暮。
なんとミクシィに「べーやん」さんという見慣れぬ足跡が付いているではないですか・・・・・。 とりあえず足跡がつけば訪問はしてみる主義なので、その方のページを覗き、プロフを見てみたら……。
な、な、な、な、な、な、なんと!!! 田辺満とのお名前が!!!
「ギョぇェ!!!!!」 アタシは不気味に思い、又あのエセ田辺の嫌がらせかと恐怖心までも覚え、エセ田辺事件の生き証人であるマイミクの数人に頼み、偵察に行っていただいたのですよ。 そしたら、どうも本物の脚本家さんみたいだというではないですか……。
それで恐る恐る、べーやんさんにメッセを出してみたのです。
「かくかくこうこうしかじかで…、以前あなた様の名を名乗ったニセ脚本家に騙されて、かなり痛い目にあったのですが、まさか、あなた様は本物の田辺満さんではないですよね?もしも間違っていましたら唐突にこんな無礼なメッセージを送ってしまって申し訳ありません」みたいなことを書いたんです。
そうしたら本物の脚本家の田辺満さんだという事で……。
ニセ田辺に騙された時もショックだったけど、それがきっかけでまさか本物と知り合いになるという出来事も、ドラマだったとしても、あまりにわざとらしい位にドラマな訳で……。 アタシは自分の身に起きている出来事を把握するのにかなりの時間を費やしましたよ…。
しかもですよ。 プロフに、好きなものがカレーと餃子と書いてあるんです。 信じられますか????????? いかにもわざとらしいという感じにしか取れないでしょう……。(爆)
アタシの得意料理の二品目ですよ……。(笑)
しかももっと驚いたのはメッセでやり取りをする内、べーやんさんはまだ新婚だそうですが、奥様の名前までがアタシと同じで……。 もうこうなると、映画の世界でもあり得ない、ミラクルそのものですよ。
あまりにシンクロニシティがありすぎて、却って現実感がなく信じられなくなりました。(笑)
どうもべーやんさんは、アタシがニセ田辺に騙された頃の日記を。もう一つの日記サイト、エンピツの方の日記で読んでくれたらしく、ニセ田辺事件の事を御承知のようでした。 それでご友人に誘われたミクシィで、私の存在をフと思い出し、どうしているかと思ってくれたのでしょう、マキュキュ・松本・50〜60・女性…と検索してくださり、アタシのページに足跡をお残しになってみてくれたそうです。
それからメッセ内でのやり取りがあり、奇遇ですねぇ…奇遇ですねぇ…とお話が盛り上がり、そして晴れてマイミクになってくださり、今回からくり箱に来てくれる事になったという……。 長い長いお話です。
正にひょうたんからコマ物語。ウソから出たマコト物語に進展していったという訳です。
かなりかいつまんだつもりですが、やはり、こんなに長くなってしまった……(汗)
しかし、あんなに憧れだった…、二年前までは単なる心の中だけの憧れの君でしかなかったケンさんにも会う事が出来、マイミクになっていただき、しかも、しかも、あんな前代未聞のドッキリを仕掛けてくださり、ケンさんのミニリサイタルをからくり箱というボロボロな場末の店で執り行えたという奇跡といい、今回のベーやんさんの来松物語といい、スローダンサーさんというやはり大物マイミクさんと知り合えた事といい、何かアタシの人生ってとても良いか悪いかの両極端で成り立っているような気がする。
でも、アタシはそんな自分の人生を楽しんでいる部分もある。 めったやたらな人生ではないことだけは確かなのだから……。
強く願ったことや、強く心に残った苦しみや悲しみや悔しい思いなどが、全て良い形で後に報われることになる人生なのかもしれない。そう思えるようにもなってきた。
まだベーやンさんにはお会いできてはいないが、キット近い将来その夢も必ず叶うだろう。 後もう一歩だ。
何しろアタシは、こんなアタシが、有名な人たちと出会えて、お友達にしてもらえてる事ただけでも嬉しい訳で……、そんなあり得ない事が起こる最高の人生なんだという事自体が嬉しい訳で……。 だからこの先も書くネタに尽きることもないだろう……。 アタシャ好きな文章を書けてさえいられればそれで十分だ。 いずれ出版社の誰かが、アタシの人生を面白がってくれてライターとして拾ってくれるかもしれない。
だからと言ってアタシの貧乏生活はキットこの先何の変化も起きないと思われます……。 でもどうか見放さないでください。
2011年03月30日(水)
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