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■ 【愛猫日記 その14】 マネッコチブチ
昨日、アタシが店に居る時間、すごく面白い事があったと亭主が今朝話してくれた。
夫と金蔵とチブチの生活拠点は居間である。 夫はいつも居間に置いてあるソファーベッドで眠っている。 そしてミュウー婆さんはアタシの寝室とパソコン部屋が生活拠点なのだ。 だから、夜はアタシの寝室のドレッサーの上で眠りながらアタシの帰りを待っているという感じである。
なんでも昨夜、夫の寝入りばな、どうも金蔵が居間のふすまをこじ開け、ミュウー婆さんにちょっかいを出しにアタシの寝室に脱走したらしく、ミュウー婆さんの悲鳴にも似た声に飛び起き、「コラッ!! 金蔵!!」と一喝したそうだが、戻って来ず、チブチの姿も無く「あぁあぁ〜、チブチまで脱走しやがった!! どこかに潜り込んだら探すの大変だわなぁ・・・」と、ブツクサ言いながらアタシの部屋に行ったらしい。
金蔵はアタシの事はオモチャ代わりか同等だと思っているので、ナメ切っているのだが、あれでも亭主には一目置いている。 夫の一喝はツルリ・・・・・いや・・・、ツルの一声なのだ。 アタシの部屋に行き「コラ“〜〜〜ッ!!」と一怒鳴りしただけで、金蔵が一目散にすっ飛んで居間に戻ったそうなのだが、その時チブチも金蔵の後を追いかけて一目散に戻ったそうで、ミュウー婆さんは何事が起こったのかと言うようなスットンキョウな顔をして、目で二匹の姿を追っていたらしい。その一連の出来事が可笑しくて可笑しくて、亭主はしばらく笑いが止まらなかったそうだ。 「おかげで真夜中のチブチ捜索をしなくてすんだわ」と、亭主が苦笑い。
金蔵が水を飲めば水を横取りして飲み、エサを食べればえさを横取りして食べ、アタシと金蔵がジャレてればアタシを横取りし、チブチは何でもかんでも金蔵の真似をしたがる。 人間の子供となんら変わりないなぁ・・・・・・。ほんに猫って無邪気で憎らしいほど可愛い。 シュバイツァーの名言じゃないが、「私の艱難辛苦(かんなんしんく)を癒せるのは、猫と音楽だけだ」という言葉、アタシも深く深く共感する。
後2日とチョイでチブチが居なくなる。 暫くは3人とも(金蔵とアタシと亭主)ペットロスのような状態になるのだろうなぁ・・・。 居れば手を焼き、追い掛け回し、家の中は二匹の鬼ごっこで現在手のつけられないほどの悲惨な状態である。 コレでやっと解放されると思うとヤレヤレである。 なぁ〜んて強がりを言うものの、本当は寂しくて寂しくて仕方が無い。人間には何で情などと言う、うっとうしく煩わしい感情が有るのだろうか・・・・・・。
しばしチブチどもから離れて、とても心を打たれた詩を紹介したい。 コレは今日、あまりに感動し、朝っぱらから泣かされたので、仕返しにコマキの日記からかっさらってきたのだ。(o^―^o) アタシはこの詩に深く、重く共感し、つくづく、本当に心からそう思うよ・・・・・・と独り言を言ってしまった。
相田みつをの詩だそうだ。 この人の言葉集はアタシもかなり読んだが、この詩は初めてだったなぁ・・・・・・。 物凄く魂に染み込むいい詩だ・・・・・・。
『つまづいたおかげで』
つまづいたり ころんだり したおかげで 物事を深く考えるようになりました
あやまちや失敗をくり返したおかげで 少しずつだが 人のやることを 暖かい目で 見られるようになりました。
何回も追いつめられたおかげで 人間としての 自分の弱さと だらしなさを いやというほど知りました。
だまされたり 裏切られたり したおかげで 馬鹿正直で 親切な人間の暖かさも知りました そして・・・ 身近な人の死に逢うたびに 人のいのちのはかなさと いま ここに 生きていることの尊さを 骨身にしみて味わいました
人のいのちの尊さを 骨身にしみて 味わったおかげで 人のいのちを ほんとうに大切にする ほんものの人間に裸で逢うことができました
一人の ほんものの人間に めぐり逢えたおかげで それが 縁となり 次々に 沢山のよい人たちに めぐり逢うことができました
だから わたしの まわりにいる人たちは みんな よい人ばかりなんです
2010年07月30日(金)
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