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■ (日記) 束の間の我が家
今束の間、家に帰ってきている。 アタシの誰よりも愛しいミュウーと金蔵にご飯を与える為と、アチャコチャの月末の支払いをする為にである。(トホホ・・・)
義母の亡骸はまるで嫁入り時代に戻ったようにウブで健やかで若々しかった。 正直、今まで一度も義母の化粧した顔を見た事が無かった。 義父の葬儀の時だって紅を差していた記憶が無いほどだ。 いつも素顔の義母は、素朴で質素な女性である。 如何にも善人で働き者の田舎のカアチャンらしい日向のような笑顔と多少の皺だけが、唯一彼女の化粧だったような気がする。 そんな義母に死に化粧が施され、目と閉じて安らかに眠っている顔を見ていたら、王子様のキスを待っている白雪姫のようだ・・・。なんて思った。 (チト誉めすぎか?ww) きっと若返った義父(ジジ)と義母(ババ)は今頃抱き合って、昔のCMのように浜辺(花畑?)をスローモーションでグルグル回りながらアチラで戯れあっている事だろう。
長時間患う事も無く、何の苦痛も無く、最期をとげられた義母は死ぬ間際、さも、立つ鳥跡を濁さず的に、様々な準備を整えて旅立ったのかと思われるような不思議なエピソードを沢山残していた。 その話しは又後日書くとして、みんなとちゃんとお別れをし、最も理想的な旅立ち方をした義母をアタシはとても羨ましく思うし、アタシも是非そう有りたいと心から願ったものだった。
そんな義母の事はむしろこちら側も微笑んで見送る事が出来るのだが、アタシが一番心を痛めるのは義母が飼っていた愛猫(ミー)の事だ。 義父が旅立った後、寂しさを紛らわす為、義母は1年半ほど前に一匹の仔猫をわざわざ松本から貰ってきたそうで、その猫をとても可愛がっていたと言う。 ミーも義母にしか懐いてなく、待ち焦がれていた義母の亡骸を見たミーは、一瞬身体を硬直させ、二階に逃げ込んでしまい、その後、何とも言いようの無い悲しげな声で鳴き、今も尚、義母の姿を捜し求め続けている。 猫には解るのだ。愛する飼い主の死が・・・・・・。 そんなミーが不憫で哀れで仕方が無い。
昨日はお通夜だったので、大勢の人々が訪れたが、怯えおののき、誰にも寄り付かず、餌も殆ど食べず、物置や物の隙間に身を隠して塞ぎこんだままだった。 彼の姿を見てると涙が溢れて来、アタシャオイオイ泣けてしまう・・・。
義兄には余り懐いては居ないようで、この先益々留守がちになろうあの家にポツリと残されたミーの事を思うと、いたたまれなくなってしまうのだ。
そんな人に寄り付かないミーが、アタシが余りに追い掛け回すものだから、徐々にアタシのそばに恐る恐る近付いてき、昨夜はとうとうアタシの足元にじゃれ付き、まだ多少警戒しながらでは有るが、1時間ほど遊んでくれた。 そしたら益々涙が出てきて心が痛んで仕方なかった・・・・・・。
飼えるものなら飼ってやりたいが、アタシの家はアパートで、動物も一匹までなら・・・と言う契約なのに既にもう二匹居る訳で・・・・・・。 しかもミュウーと金蔵は真っ黒な猫なので、少々のごまかしは効くものの、ミーはシャム系の雑種なので、クリーム色系なのだ。 フゥーリィーに「ビゲンで染めちゃってウチで飼いたいくらいだよ・・・」と言ったが、ウチも手一杯でどうしても不可能なのだ。 アタシ等が追い出され、猫共々路頭に迷ってしまう。
人には懐なつきにくいと言うが、アタシのように執念深く愛情を持って接すれば、一日で心を許し始め、じゃれ付いて来る位なので、絶対に懐くと思う。 誰か飼ってくれる人は居ないかなぁ・・・・・・。 一生のお願いだよ・・・・・・。
外には出ない猫なのでまだ去勢手術もワクチンも施されてはいないようだが、愛情持って飼ってくれる人が見付かれば、義兄もその費用くらいは負担すると思うし、最悪アタシが出しても良い。
義母も娘や息子達の事なんぞ、もう何の気がかりも心配も無いだろう・・・。 唯一気がかりなのはミーの事だけではないのだろうかと思うと、やはりこの日記を書きながらでも泣けてきて仕方が無い・・・・・・。
オネガイ!! 誰か手を挙げて・・・・・。
まだミーは一歳半のオスです。 身体はもう立派な大人のようですが、ちょっとヨリ目で中々愛嬌のある顔をしています。 シャメ撮れたら今日撮って来ますね。
そんな訳で、今日はアレコレ用事を済ませたら、又電車で木曾に戻る。 明日はコマキとロザリーとまさやんがアタシの留守中店を開けてくれるそうなので、どうか集まって、コレと無い機会なのでアタシの悪口でも叩き合ってくださいな。(笑) しかしソレも泣けるよなぁ・・・・・・。
思わず昨夜、皆に「こんな良い仲間達や常連さんを持ってるんですよ」と自慢してしまったよ・・・。
2009年07月30日(木)
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