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■ (日記) 声はすれども姿は見えず・・・・・・
昨日の夜、どうもアタシの出勤と共に、店の中に蟋蟀(コオロギ)が入り込んだらしい。 (コオロギって漢字だとこう書くんだ・・・。難しい漢字だなぁ・・・・・。)
昨夜は一日中、店のどこかで鳴いていた。 声のする方に近づくと一瞬鳴くのを止め、又遠のくと鳴き出す。
キュウリの切れ端を声のするそばに置き、遠巻きに様子を見ていたが、出てくる気配もなく、ただひたすらアタシだけのためにエレジーをソロってくれていた。
中々良いもんだ・・・・・・。風流だなぁ・・・・・・。
昨日は半年振りのお茶ッ引き・・・。お客は誰も来てくれなかった。 小雨のそぼ降る秋の夜の突然の来訪者のコオロギ君とたった二人だけ・・・。
何故かフツフツと寂しくなり、又、何故か泣きたくもなり、コオロギ君のソロを聴きながら一人でチビリチビリ飲んでいた。 この寂しさは何なんだろうか・・・・・・。
秋だなぁ・・・・・・。
アタシは秋が季節の中で一番好きだ。 秋のウラ寂しさや、もの寂しさが、何とも好きだ。
心が和み落ち着く。 色々な感傷に浸れる。 コーヒーが旨く感じる。 食い物が断然旨くなる。 酒の味も少し変化する。
結局は飲み食いに行き着くんかい!!
ともかくアタシの秋がやって来た。 ほんの短い貴重な秋だからこそ、アタシなりの感性を磨きたいと思う。
所で・・・・・・。 昨日のコオロギ君は今日は居なくなってるみたいだ。 もう声もしない・・・・・・。
きっと昨日はお客が来ない事が解って、アタシを慰めに来てくれたのかもしれない・・・・・・。
コオロギ君の粋な計らいに敬意を表し、へたくそながら一句。
秋の夜 小雨がおりて 客も無く コオロギのソロ 聴きながら酔う
2007年08月31日(金)
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