マキュキュのからくり日記
マキュキュ


 (日記) 取り締まるばかりで何も考えちゃいない・・・


7月8月と店がけっこう良かったのに、飲酒運転の取締りが強化されてから、夜の世界はカンコドリが鳴きっ放しだ。本当に死活問題である。
切実に今月持つか持たないか・・・という店が結構多いのではないかなぁ。
ご多分に漏れずわが店も危ういところだ。

ああ軒並み飲酒の取締りをしてたんじゃ、皆怖くて飲みに出る気もしない。
むろんアタシは飲酒運転を進めているわけではない。
飲酒運転は悪い事だという事も危険だということも百も承知だ。
しかし松本は自家用車で出勤している人間が8割だとおもう。バスや電車を利用している人は極わずかだ。
バスなど9時代といえば最終になってしまう。

給料は下がる、ボーナスはほとんど出ない、タバコは上がるし、発泡酒も上がる、サラリーマンの楽しみと懐はしぼむ一方だ。
小遣い2万くらいのサラリーマンも多いはず。
そんなサラリーマンが飲み代を削り、家で飲むようになり、それでもたまには外で憂さを晴らしたいと、飲み屋にやって来て4〜5千円を使う。その後、代行で3〜4千円が消えるわけだ。下手すりゃ代行代やタクシー代の方が飲み代よりも高くつくこともある。
哀れなサラリーマンのわずかな楽しみを奪うなよ!!
これからどんどんどんどん我が家のような店は暇になっていくばかりだ。
経済効果も景気も下がるばかりだろう。

飲酒の取締りなどいくらしても構わない。ただ、夜の店が潤うように、自宅近くで降ろしてくれるような深夜専用の小型路線バスや、格安の相乗りタクシーなどを作り、もっともっと酒を飲みに行きやすい状態を作ってくれるべきだとおもう。

店の売り上げが数千円しかなくても、客に進められ一杯飲めば、もう2千円以上払い、代行で帰らなければならない・・・・・・。客が進めてくれれば少しでも売り上げが上がるよう飲みたいのが情けじゃないか。
そんな飲み屋側の気持ちも少しは考えてくだしゃいよ・・・。ホント。



2006年09月23日(土)


 (日記) 大阪からはるばる(M)ちゃ登場!


昨夜、数年来のチャット仲間の(M)ちゃんが、わざわざ大阪から出向いてくれた。
そのチャットルームにアタシはもう6年越しに通い続けている。その部屋の主の次くらいに古株なのだ。
心が痛い時、嬉しい事が有った時、自分に迷いが生じた時、アタシは暇さえあればそこを訪れる。
顔も本名も素性も知らない常連達が、顔も本名も素性も知らない人達を励まし、和ませ、笑わせ、真剣に語り合い、家族的な絆を深めている。
(M)君もその仲間の一人だ。
大阪在住で、若いのに温泉好きで、勝手気ままな温泉めぐりドライブを楽しんでる青年である。

顔を知らない仲間たちとの交流は、いたって想像力が働き、自分勝手なイメージを作り上げるものだ。オフで会うと、想像とかなり掛け離れた人が居てみたり、想像通りの人が居たり、男だと思っていた人が女だったりと、それはそれで面白い。
(M)はアタシよりもかなり若いのだが、想像していたよりももっと落ち着いていて、生真面目で、控えめな青年だった。
チャットルームでは駄洒落連発、なぞなぞ好きでノリも良く、アタシャも少し落ち着きの無い青年かと思っていた。(失礼!)

彼はbeerが強く、アタシの餃子やちょっとしたツマミを旨い旨いと食べてくれ、名物のカレーも大層気に入ってくれてらしく、常連客とも慣れ親しみ、歌なんかも歌ったりして楽しく遊んいた。
閉店時間が来、私は代行で家に帰り、彼には無駄遣いをさせたくなかったので店のソファーに寝てもらった。(笑)
今朝彼は店を出、アタシが紹介した温泉に浸かって来たらしく、その温泉にも満足してくれたみたいだ。
その後待ち合わせをし、蕎麦屋と松本の名所と喫茶店を案内した。

最後の最後に彼は「本当に来て良かったですよ。凄く楽しかった」と言ってくれた。その言葉が何よりのご褒美だ。

貧乏なので何のおもてなしも出来なかったが、人に喜ばれる事の大好きなアタシは、ありがとうと言う言葉のプレゼントを沢山もらえた。
(M)ちゃ、こっちこそ、ありがとう。
又いつでも遊びに来てね〜♪


2006年09月22日(金)


 (日記) みんな辛がってるなぁ・・・・・・。


最近私の回りに何かを辛がってる人が多い。

【駆け込み寺】ないし【懺悔室】のような人間になれたら良いなぁ・・・と思う事が有る。
多分人それぞれ悩みを打ち明けたり、愚痴を言い合ったり、有る程度の事までは話せる友人や親友は持ってると思う。
でも、本当に自分自身に嫌気が差すほど凹んだ時、全てを素直に正直に曝け出せ、ソレを黙って聞いてくれ、「ヨシヨシ、それはさぞかし辛かろう・・・」と頭をナゼナゼしてハグしてくれる存在が居たら、人間どんなに救われることだろう・・・などと思うのだ・・・・・・。
一人に一人、そんな存在が居たら、たぶん犯罪も自殺も親族殺しもDVも激減すのではないかなぁ・・・・・・。

人間を苦しめたり、悩ませたり、落ち込ませたり、貶めたりする物は、社会や世間や自分の周りではなく、とどのつまり、自分自身のような気がして来た。
そんな自分の愚かさやどうしようもなさは本人がちゃんと気付いている場合も多い。気付きながらも中々直せず、試行錯誤しているのではないか。
【本当に気付かない人や、まるで意識してない人も確かに多いが・・・】

自分に落ち込んでみたりする事も大事であり、自己嫌悪に陥り悩むだけ、その人はまだ救われているのではないかな。
ただその愚かさの全てを曝け出すのにはかなりの勇気が要るし、もしかしたらその場でその人を失うかも知れない。
それが怖くて人は中々本性を剥き出せない。
でも、極限状態の時こそ、そんな存在が必要不可欠なんだろうなぁ。

私もダメ人間の最たるものなので、時々そんな存在が側に居てくれたどんなに楽かなぁ・・・と思い、キョロキョロ辺りを見回して見るのだが、やはり亭主と言えども親子と言えども言えない事も有るし、やはり遠慮やそこまで言って引かれてはいけないと思い、架空のぐうたら神などと言う存在を作り上げ、ぶちまけ懺悔している訳だ。

極限を超え、本当に辛い時、人間は口を閉ざす。
でもそんな時こそ、吐き出しに来てもらえるような存在になれたら良いなぁ・・・。アタシじゃまだまだ修行が足りなくて無理だよなぁ・・・・・・。


2006年09月14日(木)


 【料理エッセイ】 エビのリゾット ガーリック風味


最近店で良く出て、中々好評なのがエビのリゾットだ。
昔、アタシが松本に来て間もない頃、当時はまだ珍しかった小洒落たフーズバーの走りみたいな店が出来、そこで生まれて初めてリゾットたる存在を知った。
食に関しては新し物好きなので興味本位で頼んでみたのだが、とてもじゃないがお世辞にも旨いとは言えず、こりゃ、オジヤだわ! と、がっかりしたものだった。
ご承知の通り、私の大の苦手な物の順序は、地震・雷・火事・おじやなのだ。
コテコテ・フニャフニャで味もそっけも無かったソレは正におじやで、アタシャそれ以来リゾット恐怖症になった。

そのリゾット恐怖症を克服できたのは、またまた昔、かなり気に入って見ていた深夜ドラマの【デザートはあなた】と言う番組のお陰だ。
大西俊介(岩城晃一)というプレイボーイが毎回美女を自宅に招待しては自慢の手料理でもてなしながら口説くと言うストーリー。確か忌野清志郎も毎回友情出演していたはずだ。
俊介の口説き文句「今夜のデザートは君だよ」がこのドラマの
タイトルになっている。
原作は今は亡き 森 瑤子で毎週大物ゲスト女優と豪華な料理が出てくると言う実に洒落ていて贅沢な作りの小粋なドラマだった。
レシピや作り方も紹介する番組で、料理の参考になるので欠かさず見ていた。

そのドラマの何回目かにやっていた料理がリゾットで、「米にスープを入れ始めてからカッキリ17分で仕上げるんだよ。芯が命なんだから・・・」と言うセリフが印象に残り、そんなに旨い物ならば自分で作ってみようと思った。
それからだ。リゾットにハマったのは・・・・・・。

今回のリゾットは私のオリジナルだが、簡単で旨いので是非試して欲しい。

【材料】 一人前

米(洗わずに使う) 半カップ
剥きエビ(5〜6センチのなるべく大きな物) 6尾
玉葱のみじん切り  大さじ2
にんにくのみじん切り 小さじ1白ワイン  大さじ3
バター   小さじ1
オリーブオイル 小さじ2
コンソメ顆粒  大さじ3
湯     適量
コショウ  適量
生クリーム 大さじ1
パルメザンチーズ 大さじ1
パセリのみじん切り 小さじ1

【作り方】

○ 先ずはコンソメ顆粒を湯で溶かしたスープを多目に作っておく。(ちゃんと取ったスープストックなら、尚良い)
○ 少し深めのフライパンにバターとオリーブオイルを溶かし、にんにく・玉葱の順に炒める。
○ 玉葱が透き通ったらエビを入れ、7部通り火が通った時点でエビだけ取り出しておく。(そのままだとエビが縮んで硬くなってしまう)
○ エビを除いたフライパンに洗わぬ生の米を入れ、米が透き通るまで良く炒め、そこに白ワインを注ぐ。
○ ストックしておいたスープをお玉で一杯ずつ入れ、手早く混ぜ、水分が無くなって来たら又スープをお玉一杯足す。(最初にスープを入れた時点でタイマーを17分にセットする)
○ 数回それを繰り返し、タイマーが鳴る1分手前くらいでエビを戻し、パルメザンチーズとコショウ、薄ければ塩を足し、味を調える。
○ 仕上げに生クリームを入れ、手早く混ぜてコクを出す。
○ パセリのみじん切りを振って出来上がり。

注意 米に芯を残すようアルデンテに仕上げるのがミソだ。

時間は掛かるが、飛び切り旨いリゾットが出来あがるぞよ。


2006年09月13日(水)


 (日記) フナの哀れ・・・


今ちょっとした仕込が済み、何気なく長野県のTVニュースを見ていたら、フナ(田ブナ)のニュースをやっていた。
何でも田んぼにフナの幼魚を放しておくと、害虫や余分な微生物などを食べてくれ、田んぼの水質を良好に保てると言う。要するに田んぼのお掃除役をしてくれるわけだ。
それらの餌を食べ5センチほどに成長したフナは、お役ごめんで水揚げされ、甘露煮やら佃煮にされてしまうらしい。
散々働かされた挙句、「ご苦労様、今までありがとうね」の言葉も無く(多分)生きたまま揚げられたり煮たりされ、食われてしまうわけだ。
何か可哀想だなぁ・・・・・・。

イカも何となく哀れな気がする。
何もそれを食べなきゃ人間生きて行けない訳でもないのだろうに、刺身にされたり、ノサれたり、裂かれたり、輪切りにされ、主食でもなく人間の酒のツマミにされるわけだ。
何か可哀想だなぁ・・・・・・。

そう言いながらも、私は今、昨日客に出そうと思い買ってきた(いしもち)が売れなかったので、酒と塩をまぶし塩焼きにし、熱々を齧り付きながらこの日記を書いている。
「旨いっ!!」
いしもちって、大好きだなぁ・・・・・・。

「頂きます」と言う言葉は、単なるご飯時の挨拶ではなく、全ての食物の命を頂きますと言う、謙虚な言葉なのだそうだ。
そう考えると良い言葉だ。


2006年09月05日(火)


 (日記) ご無沙汰しまして・・・・・・


一ヶ月以上も日記を滞たのは初めてなので、色々な人に心配されてしまった。
最近メールを復活したばかりの知人からも「まじめに日記を書きなさい」とお叱りを受けた。(でも、こんな事がチト嬉しい)

書きたい事は毎日有り、もちろん文章を書いていないと落ち着かないのは以前と少しも変わらないのだが、いざ書き始めるとお客さんが来てくれたりでついついタイミングを逃してしまう。
ここ2〜3ヶ月、店が順調で結構早い時間帯からお客さんが来てくれるようになった。
お盆も休まず営業していたし、店事体は去年に比べれば、売り上げも少しずつではあるが明らかに良くなって来ている。

この所のサイクルとしては、早番のお客が食事を終え、サテと本格的に飲み始めた頃から遅番の客達がポツポツ来出し、古株の常連や新規の常連が混ざりながら賑わいつつ夜が更けていく。と言うパターンだ。

書きかけの日記を保存しておき、店が終わった後に再び続きを書けば良いのだろうが、後片付けだけで精一杯になってしまい、もう疲れてパソコンを閉じて家に帰っちゃう。
もう年には勝てないなぁ・・・・・・。少し前なら夜更かしも徹夜も何のそのだったのに・・・

翌日は店に入れば真っ先に開店準備と仕込みに掛かるので、日記はツイツイ後回しになる。その内に客が来て・・・・・ってな具合なのだ。
前みたいに一度昼間店に来て日記を書いてから仕入れに行くと言う元気ももう無くなってしまったなぁ・・・・・・。

オマケにこの所、サッカーやバレーボールも始まり、またまた日記から遠ざかってしまうと言う悪循環だ。
やはり家のパソコンをネットに繋げないと、落ち着いて日記や良い文章が書けないや・・・。
朝起きて、コーヒーカップを傾けながら日記を書いていた頃が恋しいよ・・・。
早くネット復活しなきゃね。

物凄くショックだったのは、フゥーリィーの夏のボーナスが今年は殆どゼロに等しく、ボーナス払いやら、車検やら、家の更新などで何時もの月より20万近くも出費が多いのに、全然足りりなくなり、折角店が順調だったのにネットに繋ぐ余裕が持てなかった事だ・・・。

去年の経験ではこれから暫くは暇になる時期だ。ヤレヤレ・・・・、まだまだ家のパソコンのネット復活は無理そうだなぁ・・・・・・。
どうか私に早く日記を書かせてあげたいと思ってくださったら、精一杯からくり箱に通い詰めてくださいな。(笑)


2006年09月04日(月)

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