マキュキュのからくり日記
マキュキュ


 (日記) 風邪退散で気分上々


昨日は微熱があったものの今日は全然気分爽快。
風邪を引いてる暇は無いのだと、きっと身体の細胞が猛働きをしながらエールを送ってくれているのだろう。
怖がっていた腰痛も、店を始めてからはほとんど出ていない。

さてさて昨日は先日日記に書いた不思議ちゃんの(V) ちゃんと推進マネージャーの(KS)が来てくれたのだが、(KS)既にヘロヘロ状態。
音楽の大きなイベントが有ったらしく、主要スタッフのお宅で打ち上げをして来た後らしい・・・。
どうしても顔だけ見せたかった感じで、飲み始めたものの、もう限界の様子でタクシーで帰って行った。
【大丈夫かぁ〜? 生きてるかぁ〜?】
今日はゆっくり恋女房の介抱を受けて身体を休ませるようにね。

その他はテツが会社の部下を大勢連れてきた。
テツは仕事には厳しいらしいが、面倒見が良く、万年少年のように無邪気で楽しい性格なので、部下には大変慕われている。
なのでああして大勢の人が寄って来て、又、ずっと離れないのだろう・・・。
テツを見ていると【この人の何処に悪意や邪気が有るのだろうか】と、ほのぼのとして来る。
昨日は気合を入れて作ったカレー8食分が、全て完売し、部下たちに「旨い旨い」と誉められた。
実に気分が良いではないか・・・・・・。

後から(E)ちゃんと(S)ちゃんが合流し、店を占めたのは3時半だ。

今日は付き出し作りに何時もより少し時間をかけた。
カブを出し汁で柔らかく煮て、肉味噌を掛けた物。
そして、こんにゃくをピリ辛く炒め煮した。
そして、レバーをしょうが汁を絞ったお湯でサッと塩茹でにし、にんにく醤油に漬けたものだ。
それに、彩で、たらことマヨネーズとねぎを刻んで入れた、変わり玉子焼き。この4点盛。
今日は全て和風で統一した・・・。

つい最近、食道楽で有名な昔のお客が来てくれた為、付き出し作りには一層力を入れるようになった。
早く客よ来い♪


2005年04月30日(土)


 (日記) 少々バテ気味で夏風邪みたいだぁ


此処2ヶ月の緊張感と疲れが一気に出たのか、少し夏風邪気味・・・。
一昨日までの異常な寒さから一気に真夏のような気温になって、身体が着いて行けてないみたいだ。
タダでさえ、子宮も卵巣も取っちゃった私は、無理やり更年期みたいな症状に一気に来られちゃった為、体温調節が上手くいかない。
そこに持ってきて、この温度差の激しい変化で、とうとうバテたようだ。
昨日は微熱が有ったが、薬を飲んで沢山寝たら、今日は下がっているからまぁ良いか・・・。

ところで・・・。
来月(5月)から日曜日を隔週で営業しようと思う。
日曜日はやっている店が少ないので、やっててくれるとありがたいと言う声がとても多いのだ。
しかし、毎週日曜日が営業になると、フゥーリィーと一生会えないような気がする。(笑)
今だって土曜の昼間と日曜日しか顔が見れないので「いやぁ、お久しぶりですねぇ・・・」などと挨拶を交わし合い、なんだか照れくさいくらい新鮮だ。
そのフゥーリィーさん、Gwは8日間も休みが有るそうで、なんとも羨ましい。
一人で居ても退屈そうなので、店を手伝わせちゃおうか♪

来月からどういう休みの取り方にするか、日曜日にでも検討してみよう。
その代わり月に一度くらいは2日間の連休を取れる日を作りたい。
それで無いと一日の休みじゃ疲れが取りきれないし、家の事がどんどんおろそかになってしまう。
あぁ、又少し微熱気味。

まぁ、今日明日頑張れば明後日は休みだ。
3日4日は親友の(M)が泊りがけで飲みに来る。
火事から2ヶ月が過ぎて少し落ち着いたみたいなので、癒しに来たいそうだ。
その日のためにも日曜はゆっくりと眠る事にしよう。






2005年04月29日(金)


 (日記) 昨日は久々に賑やかだったなぁ・・・


先ずは昨日、店への出掛けに詩の転載の許可が下りたので、昨日の日記の後に慌てて詩を載せられましたので、まだ読んでなかった方は是非読んでみてください。

サテサテ・・・。
今週は、連休を控えているためか、店は静かな日が多かったが、昨日は久々に賑わった。
先ずは親友【K】の同僚【M】が【K】を探しに入ってきたが、【K】は居らず、何処かに雲隠れの模様。【怪しいぞ・・・。さては給料が出たばかりだろうからコウリャンクラブかな?】
仕方なく【M】一人で飲みだした。

カウンターに置いてあるパソコンを見て「そう言えばさぁ、この前の昼休み、マキちゃんの日記読んだよ〜♪」と言っている。
『何を読んだ?』と聞くと、つい先日書いた【昌子との花見】の他、3つばかりを読んだという。

【M】もエポックの常連で、昌子の事は良く知っている。【K】も【M】も信大の職員で【K】と同年で同僚の彼は、若い頃からエポックの常連だ。
顔に似合わず「だめだ俺・・・、ああいうの読むと直ぐに泣けるんだよなぁ・・・」と言っている。
何時もは毒舌クールに装っている【M】。飲みすぎると寝る癖がある。
前回大賑わいだった時も誰かさん、あのけたたましい喧騒の中、一人で寝てたっけね・・・・・・。(笑)

意地悪なアタシはそんな【M】をもっと泣かせてやろうと思って、2002年の7月に書いた【母のテレフォンカード】を読ませたら、やっぱ、泣いている。(笑)
見たぞ見たぞ! これぞ鬼の目にも泪だ。(笑)
【M】はいくつもの日記を読み、泣いたり笑ったりしながら久々にゆっくりとアタシと会話し、飲んでいる。

と、そこに我が手術班が6人で入って来、付き出しを出し終えるか終えないかの内音楽仲間の【S】が来、その付き出しを出し終えるか終えないかの内、我が促進マネージャーの【KS】が入って来た。
『詩を載っけさせてくれてありがとう』と言うと、ウンウン頷いていた。
実は昨日の詩、【KS】のHPに書いてあった詩なのだ。

しかし、何時も思うけど、なにげに示し合わせたように一気に混むかなぁ・・・・・・(?)
そこが水商売の妙である。

手術班の中の【T】は【アタシの出頭医】今や婦人科助教授様である。
2度目の手術の出頭医だった【K教授】は、今や副病院長だと言う・・・。
アタシが携わった人は皆、凄い出世してるんだなぁ・・・・・・・・。
アタシャ一人取り残され、いまだ貧乏暮らしだ(苦笑)
いいさいいさ、おいてけどろぼー!!

しかしもう、気軽に【Tちゃん】などと呼べないよなぁ・・・、呼んでるけど・・・。
教授になったら【T様】と呼んでやろう・・・。
その【T】が昔のメンバーをひっ連れてやって来てくれたのだ。
エポック当時は新米ドクターだった皆が、立派な中年ドクターになり、個々に貫禄が付いてるから面白い。
このメンバー達はカラオケ大好きメンバーで、久々にエポックが蘇り、大いにはじけていた。
年は食っても、皆、あの頃と全然変わらないノリだ・・・。

エポック時代もそうだったけど、うちに来る客は、【俺だけの隠れ蓑にしたいからあまり人には教えたくないんだよなぁ・・・】と言う人間が多い。
でも、それじゃ困るのだ!!
いっぱい宣伝してもらって、沢山のお客が来ないと、早く借金が返せないじゃぁないか・・・・・・。

【M】も含め、昨日のメンバーは歴代のエポック仲間ばかりだった。
スタートが遅く、終わりが遅かったので、魂が抜けてしまい、さすがに昨日は後片付けが出来ないで帰ってきた。
あぁ〜・・・今までどんなに忙しくても、しょっぱなから洗物をするのは嫌なので、後片付けだけはちゃんとしてから帰ったのになぁ・・・・・・。【汚点一個】

今日は2時間ほど早めに家を出て、皿洗いと付き出し作りと掃除に励もう。


2005年04月27日(水)


 (日記) ある詩との出会い


友人のHPで、とても素晴らしい詩に出会った。
その詩は素人が書いた物らしく、今の私の心境に深く沁み込み、又、心を深くえぐられた。

その詩を私の日記でも載せたいと申し込んだのだが、まだメールの返事が来ないので保留にしている・・・・・・。
きっと友人は忙しくてまだメールを見ては居ないのだろう・・・・・・。

この詩を読んでいて贖罪の涙が溢れて仕方なかった。そしてある種の痛みも感じた。
自分の愚かさや、自分のエゴや、自分の未熟さや、自分の反省すべき点をいくつも思い知らされたようで、心が痛んだ・・・・・・。

そうだなぁ・・・・・と思う点もいくつもあり、実行出来ている事も少しはある。
又、そうならなきゃいけないよなぁ・・・・・・と思う点もいくつかあり、又、そんな風にはまだまだ当分なれないだろうなぁ・・・・・・という点もいくつもある。

でも、この詩を何度も読み返し、心に刻み込み、その全てに共感でき、その全てが心の底から実行し得たら、人生がとても素晴らしい物と感じられるようになれるような気がする。

人間はダメでも良いと思う。
途中があっても良いと思う。
人間死ぬまでは、全ての道のりが途中なのだから・・・・・・。
失敗だらけでも、人様に迷惑を掛けながらの生き様でも、情けない人生でも、無様な人生でも、成功を望めない人生でも良いのだと思う。

少しでも自分を成長させたい・・・、少しでも自分は成長していきたい・・・・・・。
その途中途中を、茂垣ながら、泣きながら、喘ぎながら、悔やみながらでも、己を成長させて行く向上心を持ち続けて生きてさえいれば、それはそれで良いのではないかと思う・・・・・・。
そんな事を深い部分で感じさせてくれる、良い詩だった。
その素晴らしい詩を、いつかこの日記にも載せたい。
自分への教訓として、この日記に留めて置きたい。

今午後の四時半。
たった今、友人から詩の転載の許可を貰ったので、早速その詩を載せてみたいと思う。(そろそろ仕事に出るところだったので、間に合って良かった♪)
この詩の心根に一歩でも近付いて行けるよう、己の反省教材とし、この詩を敬って行きたい。


道のうた  森川 りう

これから通る
今日の道 新しい道
通りなおしの出来ぬ道
苦しいことから逃げていると
楽しいことからも遠ざかる
感謝の心
みんなあるはず出せるはず
勝つ人は強いが
ゆずる人はさらに強い
人の世は 山坂多い旅の道
長所はうぬぼれると短所になる
短所は自覚すれば長所となる
やり手になるな
まかせられる人になれ
如何な云いわけも
自分の愚かさを隠すことが出来ない
出来ることはやろうとせず
出来ぬ事ばかり心配している
知りながら
つい忘れがち親の恩
幸福はどこにも見えず
誰にも知れず
だけどみんなのそばにある
過去が現在を作り
現在が未来を作る
苦しいことも苦しさの中に学ぶものを見よ
自分より他に自分を苦しめる者はない
むつかしい事は知らなくとも
人の悪口をいわないだけでとくになる
腹を立てまい
つとめて立てまい
腹を立てると寿命が縮む
人を困らせて得た物は
自分の身につかぬ
人の欠点にはよく気がつくが
善行や長所は見のがしやすい
身なりより光るあなたの心懸け
ああして
こうして
計画満点
実行せぬは玉に傷
ほめられて喜ぶ人は多いが
しかられて反省する人は少ない
与えても
減らぬ親切 残る徳
成り行きは偶然に来るものではない
いやな仕事を喜んでやれば
好きな仕事に変わってくる
人の世話はよく出来ても
人に恩をきせぬ事むつかしい
右でもない 左でもない所に
まことの道がある
仕事も人の心と身になって
金は重宝なもので神通力がある
ところが
金を我身の攻め道具にする人がある
豊かだから与えるのではない
与えるから豊かになる
笑顔でお早う
感謝でお休み
希望と感謝と反省の日を重ねつつ
我が生涯を意義深く


(原文のまま)


2005年04月26日(火)


 【愛猫エッセイ】 デブが帰ってきた!?


昔、ミュウーの宿敵だった【デブ】と言う名の猫が居た・・・・・・。
体格はミュウーの倍もあり、白と黒のパンダ猫。それは大きな大きな猫だった・・・。

デブはこの辺一体のボス猫で、他の猫達はデブを恐れ、服従していたのだ。

ミュウーのけたたましい悲鳴と共に、二匹で転がり合いながら私の家に飛び込んで来、ミュウーが殺されると思ったフゥーリィーが、デブを鷲掴みにして、窓から放り投げたのが、デブとの最初の出会いだ。

しかし、猫達のボスであったデブも、人間には大変人懐っこく、そんな事をされたフゥーリィーにさえ、姿を見れば遠くからミャオミャオ寄り添って来、私とフゥーリィーはそれ以来、デブを見かける度、なでてやり、遊んでやるようになった。

相変わらず、ミュウーとデブは、そりが合わず、ミュウーは何時もデブの餌食となり、庭先で始終追い掛け回されては居たが、そのうちデブはミュウーの事などにはわき目もくれず、アタシのパソコン横の窓辺に置いてある、エアコンの室外機に登っては、アタシに会いに通うようになったのだ・・・・・・。
デブの前にしゃがみこむと、大きな身体をゴツンゴツンぶつけて来、私たちもひっくり返ってしまうほどの力がある。
そんな姿を見て、ミュウーがやきもちを焼き、それが又、面白かった・・・。

そんなデブが何時の頃からか、どんどん痩せて行き、徐々に勢力を失って行った。
【デブは、病気みたいだね・・・】そんな事を思いながらも私たちはデブが来るたび、前にもまして遊んでやっていたのだ・・・・・・・。

最後にデブが室外機の上にやっとこさとよじ登り、暫くアタシに体を預け、気持ちよさそうになでられていた時、アタシはデブの写真を撮った。
キーボードを叩くアタシの姿を暫く見詰め、一鳴きして、デブは帰って行った・・・・・・。
そしてその後、田んぼのあぜ道をヨロヨロと歩くデブを見かけたのが、デブを見た最後となった・・・・・・。

その後、アタシはデブに会いたくて会いたくて、泣きじゃくりながら日記を書いた事がある。その時の日記がデブよ何処へだ。

昨日の日曜日、ミュウーが庭先で、一匹の猫を追いまわしていた。
いつも追いかけられているミュウーが、珍しくも、猫を追いまわしているのだ。(笑)
「おっ!? 珍しい事もあるじゃんかぁ・・・」と目先をその方向にやると・・・!!
な、な、何と、デブではないか・・・・・・!?

いや、厳密に言えば、デブの子孫に間違いないであろう。
まだミュウーよりも小さいが、明らかにデブの子だ。顔の特徴と柄がそっくりなのだ。
デブの血を受け継いだ子猫が、アタシに会いにやって来た・・・・・・。
アタシはそんな気がしてならなかった。

私は思わず、猫に駆け寄り【お帰り♪ デブ】と声を掛けた。
きっと又会いに来るだろう。
そして懐くようになってくれるだろう・・・・・・。

ミュウーよ、今のうちだぞ!! 追い掛け回せるのは・・・・・・【ムッヒッヒィ♪】 そのうち、アンタなんかよりずっと大きくなって、今度は又アンタが追い掛け回されるようになるんだから♪


2005年04月25日(月)


 (日記) 嬉しい金曜日


昨日の金曜は物凄く冷え込んだ事と、大型連休を控えた前の金曜なので、華金にはならず、落ち着いた金曜日だった。
8時を過ぎても誰も来ず、【折角、絶品の付き出し作って、竹の子ご飯まで炊いたのになぁ・・・・・・】
そんな事を呟きながら、パソコンのソリティアで何時ものように、運試し。
そしたら全部綺麗に取れ、良い兆し。

結果、売上は余り上がらなかったが、その代わり、とても良い日になった。

先ず最初に友人一人を連れて入って来てくれたのは、アタシが癌で入院していた時、隣のベッドに入院して居た【S】さん。
彼女もモチロン同じ病気で、アタシよりも少し前に入院した先輩だ。
年齢も多少先輩。
初めての癌入院の経験で、不安げなアタシに、色々と経験談を交えながら優しく指導してくれた。
彼女とはとても仲良しになり、数ヶ月間の入院生活の中で、様々なドラマもあり、互いに胸の内なども話しあえるような仲になり、退院後、ブティック勤めをしていた頃も、幾度となく顔を覗かせてくれ、お茶を飲んだりしていた。

その後、彼女は再び乳癌を再発し、乳癌の手術後、再びブティックを訪れてくれた時には、かなり痩せていて、アタシは心の中で、もしかしたら永遠に彼女を失うのではないかと言う漠然とした不安を抱えていたのだ・・・。
でも、彼女は前向きで、明るく、物の考え方もきちっとした人なので、きっと彼女自身の明るさで癌は克服してくれるだろうと、アタシは自分の気持ちをなだめていた。

アタシがブティックを辞めてから、スナックだの、旅館の仲居だの、マッサージ器具の販売など、仕事を転々としていた頃は、会うための余裕もなく、又、子宮癌の同窓生旅行などにも、経済理由で参加できず、暫くの間は電話などで数ヶ月に一度の割で近況を報告する程度だった。
つい最近、浅間の旅館に備わったスナックに勤めた時には、泊りがけで来てくれるはずだったのだが、彼女達が来る前に、社長に失望し辞めてしまう事になり、残念な悔しい思いをした。
しかし、アタシが念願だったこの店を持て、昨日初めて、プライベート(夜の席)で、彼女に会える事が出来たのだ。

2年半振りに会う彼女は、思いのほか血色も良く、当時よりも体重を増やし、「3キロ戻したのよ〜♪」と元気そうな顔をほころばせている。
「うわぁ〜い♪ 元気そうで良かったぁ〜♪」
私は思わず彼女に抱きついた。

彼女はお酒は飲める。しかもロックが良いという。
【お主、中々話せるな!頼もしい頼もしい♪】
連れの女性は見かけによらずゲコらしくウーロン茶だ。(笑)
二人ともカラオケは大好らしく、早速歌が飛び出した。
飲めぬ彼女に二人の想い出話などを聞いてもらいながら、手料理をつまんでもらい、竹の子ご飯も無駄にはならず、半分押し売りながら、一つ出た。(笑)
それからもずっと歌ったり話したり、楽しい時間を過ごしていた。

と、そこに例のカギ屋の【神さま】が来てくれた。
本当にアタシが思った通り、来てはくれたのだが、まさかこんなに早く来てくれるとは思っても見なかった。
彼は母の時代に、エポックに通っていたらしく、母の歌のファンだったそうで、母とは結構仲良しだったみたいだ。
以後、ちゃっかりうっかり物の母子共々、鍵や包丁の件では随分お世話になっている。

「先日のお礼にbeer一本サービスさせてください」と言うと、おじさん・・・。
「そんな事するなら、もう、2度と来ないからね」と全然受け付けてくれない。
そんな処がおじさんの優しさであり、おじさんの人間性でもあり、おじさんの無償の温かさを感じ取れる。

「でも、あのままじゃ、気がすまないしなぁ。んでは、母が歌ってた懐かしい歌を、おっ母に代わってプレゼントしましょうか?」と言った。
「それなら良いや」と、おじさんニコニコ顔。
母の写真をおじさんに見せ、アタシは母が好きだった越路吹雪の【ラストダンスは私と】を母に負けじと熱唱した。

それからは母の想い出話などを【S】達も交えてしながら、皆で歌い、皆で混ざりながらの楽しいひと時を過ごした。

普段めったに歌った事がないというおじさんも3曲ほど歌い、beerを3本も飲んでくれ、楽しそうだった。

【S】が明るく歌う姿を見ている内に、私は癌当時の想い出が浮かんで来て、思わず泣けてきてしまった・・・・・・。
辛い泪ではなく、悲しい泪でもなく、愛しい想い出に流す泪のような感動的なものだ・・・・・・。
おじさん、そんな私を笑顔で頷きながら見ている。

同じ病を持ち、同じ不安を覚え、同じ恐怖を味わってきた、戦友のような彼女が今、こうして元気にお酒を飲みながら歌っている・・・・・・。しかもアタシの店で・・・・・・。
誰にも理解は出来ぬであろう嬉しい嬉しい泪だった。

そんな感動的な金曜日だったが、おじさんのタクシーが来、【S】達のタクシーも来、余韻を愉しみながら後片づけをしているとセラピストの友人【Y】の彼氏の【H】君が一人で入ってきた。
【Y】は彼女自身の送別会で、中々抜け出せないらしく、一足先に来たようだ。

とは言っても、【H】君はとてつもなく無口で静かな青年だ。
彼の声は先日とて、30分に一言くらいしか聞いていない。(笑)
果たして私で彼のお役が勤まるだろうかと、少し不安になる。
それでも、ポツリポツリと会話を交わし合い、それからは結構色々な事に関しておしゃべりし合えた。

彼は若いのに、本当に静かに静かにおしゃべりする人だ。
何て、癒える存在なのだろう・・・・・・。
【Y】さんが恋人に選んだ理由が解るような気がする。

それにしても【Y】は遅い。ちっとも来る気配なし。
待ちくたびれた【H】君、竹の子ご飯を注文してくれ、「美味しいですね〜♪ 一人暮らしなのでこう言うご飯が中々食べられなくて」と舌鼓を打ちながら食べてくれている。
祖父のスクラップや、私の日記を読みながら、おしゃべりをしていると【Y】さんからこれから行くとの電話が入る。
しかし、まだ抜け出せないで居るのかいくら待っても来ない。
時刻はもう12時をとっくに廻っていた。

【Y】さんは普段から自分のエネルギーをすり減らし、費やしながら、人のカウンセリングをしている人なので、プライベートでは極力魂を休められる人達としか関わりたくない人なのだ。
心と心で慈しみ合える人間関係以外は、極度に彼女を疲労させてしまう。
いくら当人の送別会と言っても、そろそろ限界だろう・・・・・・。

そんな彼女を察した【H】君。
「今日はこのまま彼女を迎えに行き、送って帰りますね。又ゆっくり二人で来ます」
と言い、料金を精算し帰って行った。

【あぁ・・・【H】君は本当に【Y】さんを気遣い、心から愛しているんだなぁ・・・・・。彼の愛も又、無償に近い愛なのだろう・・・】

私は嬉しいような、安心したような、温かい気持ちになり、ニタニタしながら後片付けをしていると当の【Y】さんが入って来るではないか。(笑)
アラアラ、どこかですれ違っちゃったみたいだ!!
しかし、居場所も知らずに迎えに行くなんて、【H】君もせっかちで結構オッチョコチョイだ。(苦笑)

【Y】さん、慌てて【H】君に電話を掛け、Uターンして舞い戻ってきた【H】君。めでたくからくり箱で合流し、今日はもう遅いから又ゆっくりね〜♪ と、二人は仲良く寄り添いながら帰って行った。

良いなぁ・・・・・・。何か、良い日だったなぁ・・・・・・。

からくり箱を経営してると、そんないくつもの人間ドラマを毎日毎日、地で見られる。
そしてアタシの日記のネタが事欠かないで居られるのだ。

今日はフゥーリィーが屋台村で焼き鳥屋を営んでいる同級生と遅がけに飲みに来るみたいだ。
又、懐かしい高校時代の武勇伝と70年代の歌が、沢山飛び出す事だろう・・・・・・。


2005年04月23日(土)


 (日記) タンポポが真っ盛り


今日の仕入れの帰り、何時もの農道に差し掛かると、田んぼのぐるりが今、タンポポの花で真っ黄色だ。
店に行く時摘んで行って、今日の付き出しに添えよう・・・・・・。
今は花の季節なので、花や笹の葉などを飾りに使うとお客に喜ばれるのだ。

あれだけ有ると付き出しそのものにも使いたいが、タンポポのおひたしは、苦くは無いのだろうか・・・・・・。
良く酢を少したらした塩水で茹でるとえぐみが取れると聞いたが、本当だろうか?
子供の頃タンポポのおひたしとやらを一口つまんで、吐き出した事があるが、今はツクシやタンポポが真っ盛り・・・・・・。
ただなので使わない手は無いのだが・・・・・・。
良い料理法が有ったら知りたいものだ。


今日は午前中から買出しに出かけ、さっきTVで見たばかりの、エビとたけのこのつくね揚げの材料を買いに行き、今店で仕込んで来たところだ。
揚げたて熱々の物を出してあげたら、きっと喜ばれるだろう・・・。
後は茹で鳥のエスニックソース添えと、ウルメいわしの焼いた物を一本添える。
この3点盛が本日の付き出しだ。
中々Goodアイデア♪

【付き出し命】の店なので、毎日アレコレ手を変え品を変え考えるのだが、簡単に作れて、少しだけ手が込んでいて、ありきたりではなく、コストの掛からない良い物はないかと、毎日料理番組や料理本などを目を皿のようにして物色している。

でも、料理は本当に面白くて楽しい。
昼間の空いた時間、店の家賃は一緒なので、集に1.2度でも何か利用する手はないかと思案中。

コーヒーとケーキを出して、カラオケ指導でもしようかとか、週に1度でも、安い会費で材料を買い込んで、簡単ツマミ講習会でもやろうかなぁ・・・などのアイデアも浮かんでいるのだが、どうだろか・・・・・・。
皆で出来上がった物を試食しながら、アレコレ旦那の愚痴でもくっちゃべるのも楽しいかもしれない。
でも、あまり無理をして身体を痛めちゃ元もこも無いし。
取り敢えずは一つのアイデアと言う事で保留にし、頭にだけは入れておこう・・・・・・。

ああ、若さと気力と体力が欲しい。


2005年04月22日(金)


 (日記) やっちまったよ!!


先日、ホームセンターと西○ストアーに買い物に出かけた時の事。

その日はミュウーの餌に始まり、店家両方のトイレットペーパーやティッシュやフライパンなど、結構な大荷物が予想されていたので、両店舗は隣どうしなのだが、先ずはホームセンター側に駐車し、山ほどの荷物を押し込み、西○ストアー側に車を移動し、店の仕入れをしたのだ。

生イカを含めた仕入れを袋2つ分程し終わり、ようやく車に乗り込み、さぁ、今日は塩辛の仕込みで忙しいぞ〜♪ とエンジンを掛けた所で、ふとワイパーに目をやると、何かがくくりつけられているじゃないか?

「ん?な、な、何だ!?」と思い、車を降りた瞬間に、「ま、ま、まずい!! やっちまった!!」と気付くから、尚更情けない。
車のドアを閉めようとした時点では、まさかエンジンが掛かっているなんて事は頭からぶっ飛んでる物だ。

何時もの癖で車を離れる時は必ずロックをする癖が着いてしまっている。
手が覚えていて、無意識にやっちまうものだ。
無論財布も、携帯も、タバコも、全て車の中。
虚しげにエンジン音を立て、身体を震わせているアタシのアタシのアタシの車・・・・・・。

ワイパーに繰り付けられていたのはカギの束だ。
その中にスズキの軽自動車用のカギが混ざっていたので、きっとその人はアタシの車の物だと思い込み、ご親切にもくくりつけてくれたのだろう・・・・・・。

だけどさぁ、アンタ・・・、アタシャ、ミラだよ!! ダイハツだよ!!

こう言うのが小さな親切大きなお世話!!ってもんだい!!
アンタ(誰だかわからんが)が余計な事しなきゃ、こんな事にはならない物を・・・・・・。トホホ・・・。

仕方なく何とかなるだろうと思い、西○ストアーサービスカウンターにカギを渡しに行った。
そのついでに切々と事情を話し、何かキーロックを外す道具は無い物かと聞いてみたが、皆無。
お隣のホームセンターにも皆無。
西○に戻り、教えてくれたのは、ジャフの電話番号だ。
電話番号教えてもらったってアンタ・・・。アタシャ携帯も財布も車ん中だよ・・・。
第一、ジャフなんて呼んだひにゃ、小一万掛かってしまうじゃないか・・・!!
あ〜イライラする!! あ〜〜タバコでも吸って心を落ち着かせたい・・・!!
タバコも車ん中だよ・・・・・・。

アタシャ途方にくれ、近くのガソリンスタンドを2軒も回り、それでもダメで、もう一度西○に戻り、電話代を借りて夫に電話するが、所詮、仕事中などに呼び出しても来てもらえるわけもなく、タクシーで此処まで取りに来いと言う事だった。

しかしだよ、タクシーで夫の会社まで往復すれば、ジャフと同じくらい掛かってしまう。それに財布が【此処よ♪】とばかりに置いてある車を長く離れるのも、気が引ける。
ウインドウを一枚隔てた場所にある、財布と携帯が恨めしい・・・。
この間、既に一時間半が経過。あぁ、時間の無駄だ・・・・・・。忙しいってのにぃ・・・。

もう一度外のベンチでゆっくり途方にくれながら、又も西○のサービスカウンターで電話帳と電話を借り、最後の頼みの綱である、以前良く利用していたちょっとした顔見知りである、カギ屋と包丁屋さんを兼ね備えた店舗を探し出し、祈るような気持ちで電話をしてみる。
「昔お世話になっていたエポックの○×と申す者ですが・・・」と言うと、おじさん、私を覚えていたらしく、何と、伊勢町からちゃりんこですっ飛んできてくれたじゃないか・・・!!
【ちゃりで15分ほどの場所なのだ】

L字型の定規のような物でサササと開け、ハイ♪いっちょあがり〜♪ 
恐々「おじさん、いくらですか?」と聞くと「出張料あるんだから高いぞぉ〜♪」とほくそえんでる。

『どきっ!』

「いいやいいや、昔散々使ってくれたから2000円でいいや〜♪」
ホッ♪ ありがたや、ありがたや。
アタシャおじさんが神様に見えたよ。

オマケに又アタシが店を始めたと聞いて、近々飲みに来てくれると言ってくれた。
これぞ災い転じて福となる。ってもんだい。

ともかく、何処の誰だか知らねども、アナタ様の余計な親切心で、アタシャ、多くの時間のロスと、2000円の無駄金を使わされ、精神的にもかなり途方に暮れたわけで・・・・・・。
何故にサービスカウンターに直接届けてくれなかったと問い掛けたい気分だよ・・・。

皆様、カギを拾ったら、むやみに近場の車に思い込みでくくりつけるのは止めましょう・・・。

まぁ、いいか♪ 良いか♪ あの親切なおじさんにも又会えた訳だし、来てくれると言ったら必ず来てくれるおじさんだし・・・・・・。

その時ゃ、何か一品、サービスしてあげよう♪
あのおじさんが研いでくれた素晴らしい切れ味の包丁で作ったイカの塩辛でも。(笑)


2005年04月21日(木)


 (日記) 思わぬメッケ物


久々に松本に雨が降り、今日はなんとなくセンチメンタルな気分。
きっとこんな天気の給料前じゃ店も望めないだろう・・・・・・。
まぁ、いいか・・・。こういう日も必要だ。
たまには店の事や自分自身の事などをゆっくりと見詰め直し、反省し、心をリラクゼーションさせてやる事も大切だ♪
こんな日は、モンクのピアノでも聴きながらこの一週間で起きた出来事などを反芻し、咀嚼し、肥やしにするべく自分自身と対峙しよう。

処で、つい昨日、面白いものが見付かった。
29日の貸切予約の為、昔エポックで使ってた大皿を探すため、押入れをごった返してたら、母の遺品の中に見慣れぬダンボールがあり、その中から祖父が残したと思われる、それこそ、セピア色に変色した古〜い日記帳のようなものが出てきた。
「へぇ〜♪」と思い拾い上げてみると、表紙には達筆な文字で、
【昭和11年6月以降 当時をままに抜粋  呑海】(文字が達筆すぎてよく読めない)と書かれた一冊のスクラップ帳た。

中身を見ると、祖父の芝居の集合写真や、パンフレット、新聞記事やら祖父が書いた挿絵などなどが丁寧にスクラップされている。

先日来てくれ、あなたの背後にはお祖父さんが見えるわ。と言っていた【Y】さんに見せたら、さぞや珍しがるだろうと思い、今日店に持ってきた。
しかし、そんな事を【Y】さんに言われたばかりで、こんなものが見付かるとは、やはり【Y】さんのテレパシーは只者じゃない。
お祖父さんが何らかのメッセージを送って来てたのかなぁ・・・。

ともかく、中身を読んで見たいのだが、達筆すぎて何も読めない。
こんな物が好きなマニアックな大学教授でも信大に居ないかなぁ・・・。



2005年04月20日(水)


 (日記) 奇妙な女性


あんなに天真爛漫で、自分の感情通りに、素直に生きている女性を見たのは数十年ぶりのような気がする。
昔、ヒッピーが流行していた時代は、あんな感じの娘が良く居た物だ・・・。
時代の波に乗ろうともせず、昭和の良き時代で時を止めてしまった堕天使・・・。
昔そんな親友が居た・・・・・・。
その親友を思わせるような女性に昨夜出合えた。

今日は、ちょっと奇妙奇天烈で、不思議な魅力に満ち溢れた女の子(厳密にはそうは若くは無い)の事を書いてみようと思う・・・。


昨日我が店の促進マネージャー【KS】に連れられて来た【V】ちゃん。
【KS】の高校時代の後輩らしいが、今は東京で一人で暮らしていると言う。
【KS】が参加している音楽関係のイベント参加のため、今回松本に帰ってきたらしい。

声のトーンは甘く高く、あれほど極端に高くはないが、ピンクの電話のよっちゃん系。
ボディラインはグラマーだ。
その容姿が、無遠慮なおじ様方の視線をついつい集めてしまうので、彼女自身はあまり好きではないだそうだ・・・。【アタシャ とっても羨ましい・・・】
彼女はちょっと若い頃の高瀬春奈を思わせる。

私の事は【KS】が招待してくれた共通サイトの紹介文で知っていたらしく、店に入って座るなり、私に愛想良く自己紹介をし、「前からこのお店に来たかったんですよ〜♪」と言ってくれた。
彼女は焼酎のお湯割を飲み【KS】は水割りに梅を入れ、グチュグチュにして飲んでいる。
それを見て彼女は「邪道だねぇ〜♪」と一言。(笑)
付き出しを誉め、エビのパスタを誉め、サバ缶サラダを誉め、ヌカヅケを誉め、良く飲み良く食べ良くしゃべる。
「近くにこんな店があったら、一人でも飲みに行くんだけどなぁ・・・」と呟いている。

彼女のおしゃべりは、激しい人見知りの裏返しなのだと言う・・・・・・。
彼女の書いたプロフィールを、【KS】からのお誘いで参加した、共通サイトで今読んでみた・・・・・・。

本当は物凄く人見知りなのに、馴れるまでは沈黙が怖くて、弾丸トークして落込んでしまうようなヤツです。
自分の狭い世界から、色んな輪が広がって、成長出来たら良いなって思っています。


なるほどなんだなぁ・・・と、今更ながら彼女がいじらしく思える。

3人で会話をしながら飲んでいると、常連の【K】が来る。
役所勤めの彼は、良く一人でポツンと来ては、2〜3杯飲んで2〜3曲歌って、早々と切り上げるような飲み方の人間だ。
そんな彼にも【V】ちゃんは、話を振って仲間に混ぜさせようと一生懸命気を使いながら話し掛けてくれている。

夜はゆぅ〜っくりと過ぎて行き、やがて【KS】の親友であり、級友でもあるメリーが来る。
転勤し、忙しがっていて中々来れないで居るメリーを【KS】が呼んでくれたのだ。
メリーと言うあだ名の【N】は、そのあだ名が余りにも似つかわしくない容貌の大男。
彼は郵便局の職員で、エポック時代からの大常連だ。
我が推進マネージャーの【KS】を始めて連れてきてくれたのは、他でもないメリーである。
母が生きていた頃のエポック時代からのアタシの歴史を、全て知り尽くしている友人である。

何故、一見、プロレスラー的な容姿の彼のあだ名がメリーなのかというと、彼らが高校時代、互いのあだ名を付け合う時、わざと容姿にそぐわないようなあだ名を付け合ったらしい。
そのメリーが浸透し、未だに人は彼をメリーと呼んでいる。
郵便局員までそう呼ぶ人も居るそうだ。

そのメリーが【からくり箱】を訪れたのは、昨日が初めてだ。
このメンツが揃えば、やはり歌が出ないわけが無い。
暫くの間、世間話をしながらゆっくりと飲み、メリーを受け入れるべく【V】ちゃんの弾丸トークが飛び出す。
【V】ちゃんはザルではなく、自称ワクだと言うだけ有って、本当にお酒が強い。
でも、徐々にほろ酔いになってきたのか【V】ちゃん、益々饒舌になって来る。
【V】ちゃんの類稀な人懐っこさと、ユニークな辛らつトークに、初めはどう対処したものかと困惑気味だったメリーも、徐々に彼女のペースに巻き込まれ、彼女の摩訶不思議な魅力の虜になって来た様子。
その辺で【K】がこれからまだ仕事があるのでと帰り、残るは【KS】達のみとなる。
徐々に雰囲気も盛り上がり、いよいよカラオケスタートとなる。

【KS】は無論のこと、メリーも歌はとても上手だ。
【KS】とメリーのコンビも、前回日記に出てきた【M】と【A】のヂュオよろしく、もうプロ同様だ。
ウォンビーロングや、レイニーブルーなどを皆でハモリながら順番で歌う。

「マキさんもソロで何か歌ってあげてよ」と【KS】に言われ、今お得意の【明日】を歌い始めた途端、何と、【V】ちゃんがビィービィー泣き出してしまった。(笑)
声をしゃくりあげながら、本当にびぃ〜びぃ〜泣いているのだ。

「何泣いてるんだよぅ〜♪」と言う【KS】に、「だってぇ〜、だってぇ〜、もう、泣かない・・・もう逃げない・・・なんて、今のアタシの心境にどんぴしゃに合った歌を歌うんだもん〜!!!!!」と、まるで赤ん坊のようにヒクヒク泣きじゃくりながら訴えている。【苦笑】

無邪気だなぁ・・・・・・。何とも、無邪気な女性だ・・・・・・。
本当に天真爛漫と言うのは、あの娘みたいな人の事を言うのだろう・・・。
何処にも邪気や悪意を持ち合わせていないような気がする・・・・・・。

歌い合い、愉しんでいる内にあっという間に2時半になり、そろそろお開きにするか・・・、となったわけだが、昨日は珍しく【KS】のもう一軒いかが? のお誘いも断り、なぜか一人で明かりを暗くした店に残り、音楽を聴きながらシミジミとした気分で少しだけ飲んだ。
昔、18歳のままで自殺した、【リミ】と言う女の子のことを思いながら・・・・・・。

彼女が生きていたら、きっと【V】チャンくらいの年齢になっていただろうか・・・。
あどけなく、無邪気だったリミは、父母のセックス場面を見てしまった夜、ガス管を加えて自殺した・・・・・・。
きっと両親の愛の営みを、汚れたものとして捕らえてしまったのだろう。
それほど純粋な少女だった。

人懐っこく、どこか寂しげで、優しかったリミは、なんとなく彼女に居ている。
昨夜はリミが姿を変えて、私に会いに来たような錯覚に陥った・・・・・・。

【V】ちゃん、とても楽しかったよ〜♪ 又一緒に飲みましょうね。
そしてあなたのその純粋さを私にも吸収させてください。


2005年04月19日(火)


 (日記) 昌子との花見


家で日記を書いている暇がなくなってしまったので、今店で書いている。

昨日の日曜は、良いお天気で、絶好の花見日和だった。
夕方近くに家を出て、店の駐車場に車を置き、歩いて5〜6分の場所に松本城がある。
桜も正に満開で、人も沢山出ており、大きく風が吹くたびに薄ピンクの雪が降る。

しかし、人は多いものの、城内での宴会が禁止されるようになったのか、敷物を敷いて宴会をやっている様子は何処にも伺えない。
まだ日が高いせいなのだろうか・・・?
皆行儀良く、ベンチで花を見ている人ばかりだ。
仕方なく私たちもベンチに腰掛け、昌子の小さな遺影を取り出し、3人でしばし花を眺めた。

その後店に寄り、初めて昌子の遺影に店を見せてやり、カウンターの真ん中に遺影を置き、珈琲好きの昌子にコーヒーを立ててやり、フゥーリィーと二人でツマミを作り、ビールで乾杯した。
『昌子も一緒に歌おうね〜♪』と、カラオケもたくさん歌った。

昌子は生前、サザンオールスターズの歌や、ジャズやシャンソンなんかを好んで歌っていた。艶と張りのある声で、歌とダンスはとても上手だった。駐軍の慰問で、ジャズを歌っていたと言うくらいだ。
私のようなシャガレ声ではない。
昔、まだ小学生だった私を連れ、九段のナイトクラブでダンスのステップを教えてもらったことがある。
そのときバンドをバックに昌子がジャズを歌い、絶賛の拍手を浴び、子供心にも自慢であったものだ。
なので、そんな曲も取り混ぜ、昌子の歌う姿を思い出しながら、沢山歌った。
普段、仏様はホットケ様になっているので、昨日は昌子と沢山遊んでやった。

【素敵な店になったじゃない?】昌子の遺影はそう微笑んでいる。


昌子の小さな遺影は店の片隅に飾ってあげることにした。
今日も、あっちのボトル棚の片隅でやさしく微笑んでいる。

さぁ、今日の月曜日はどうじゃろか・・・。
昌子よ、楽しい客を呼んでおくれでないか・・・・・・。


と、ここまで書いたら、我がカラクリ箱促進マネージャーのKSから、これから二人で行くと電話が入った。
昌子!! でかしたぞ!!


2005年04月18日(月)


 (日記) 着る人生と脱ぐ人生


金曜日がバカ忙しいと、土曜日は必ずといって良いほどその加熱しすぎた店のオーラを覚ますような静寂の時が訪れる。
両方が忙しいという事は少なく、又どちらも暇だという事も少なく、大抵どちらかがお祭り騒ぎだと、どちらかは時が止まる。

これは昔からのパターンで、慣れてはいるものの、水商売の皮肉さを感じる事もある。
金曜日に入りきれなかった客がこんな日に来てくれれば良いのになぁ・・・などと呟き、カーメンマクレーなんかを聴きながら本を読んでいると、友人から【九時半を廻った頃行きますね〜】とMAILが入る。
私のセラピスト的存在の(Y)さんからだ。
実際に彼女の仕事はプロのセラピストでもある。
つい先日、初めて店を訪れ、店の空気をとても気に入ってくれ「やっと私が癒される空間が出来てくれて、本当に嬉しい」と言ってくれた。

彼を連れて入って来た(Y)さんは「あら、今日は静かなのねぇ・・・」と不思議そうに目をしばたいている。
『ホラネ? 神さまの計らいで、(Y)さんが来る日はちゃんといつも、ゆっくりと対話できる時を作ってくれているでしょう・・・?』と私も笑いながら応える。

彼女との本格的な出合いは今から丁度8年ほど前になるのだろうか・・・・・・。
彼女と私は友人の紹介で知り合った。
沢山のマイナス要因を身体一杯に抱え込んで、息も絶え絶えだった頃、常連客だった友人から紹介された人だ。

それ以来、事ある毎に彼女を訪問し、心の澱を吐き出しては、癒してもらい、又、叱ってもらい、沢山の事を学ばせてもらってきた。
魂が触れ合って共鳴し、二人でポロポロ泣きながら対話した事もある。
私の魂が叫び声を発すると、呼ばずとも会えるという何か不思議なテレパシーを持った女性だ。
私が生きて行く過程で、自分の信念が揺らぎかけた時、厳しく、又温かく、抱き止めてくれる存在・・・・・・。

昨日も色々な事を語り合った。
店の事、人間関係の事、恋人に対しての事、生き方に対しての信念などなど・・・・・・。

「あなたも、やっとこっち側の人間になりつつあるのね・・・。だから私が来れるようになったのよ」と、彼女は悪戯っぽく笑っている。

色々な事を語り合って解った事は、昔の私はむやみやたらに色々な物を着込もう着込もうと釈迦力になっていたみたいだ。
でも、今の私はやっと脱ぎ始める事の大切さに気付き始めている時期らしい。

人間本来の幸せとは・・・・・・。
最低限の物だけが有れば十分幸せなんだと感じられる心を持てる事。
物質欲からも開放され、多くの人々から共感されたいと言う媚びも無くし、本物だけを見定め、マイナスのエネルギーを入り込ませぬ断固とした壁を作り、やるべき事をしっかりと見据え、人生を愉しみながら、それらを大切に思い、慈しみ、感謝しながら生きられる・・・。
これが人間本来の幸せなのだと言う本をつい最近読んだばかりなのだが、彼女は限りなくその考えに近しい人である。
色々な欲を脱ぎ捨て、魂を浄化し合える人間関係を持ち、今与えられた仕事に喜びを感じながら励める。
そんな風に考えられたら、なんて幸せなんだろう・・・と、私も思う。思うけど出来ない。
でも、そう思うようになって来たと言うだけでも、少しの成長なのだと彼女は笑う。

(Y)さんと私が熱く語り合っている中、恋人の(H)君は、まるで無の存在のように邪魔をせず、でしゃばらず、又、退屈そうでもなく、ロックの焼酎を舐めながら時折頷き微笑んでいる。
彼もきっと色々な物を脱ぎ捨ててきた人なのだろう・・・。
何て自然体で穏やかな面持ちの青年なんだろう・・・・・・。

身になる話を沢山話し終えた後、3人で順番に歌を歌った。
「又3時になっちゃったね・・・」
皆であくびを噛み殺しながら、解散した。
為になったステキな一日だった・・・・・・。


私はまだまだ修行が足りない。
まだまだ潔く脱ぎ捨てられない物が山ほどある。


2005年04月17日(日)


 (日記) あるメルマガ


どんな物事にでも感謝しながら生きていると・・・良い事ばかりが増えてくる。
怒りや悪意の感情は極力心の中に仕舞い込んで、その怒りの矛先にさえ、慈悲、慈愛の気持ちを持って生きられるようになれれば、必ず人生は良き物となって行く。

・・・と言うような事ばかりが書かれた、プラス思考のメルマガを以前読んでいた時期がある。

その当時は尽く重なるアクシデントや、世間に対する矛盾や、気持ちや神経の余裕の無さで、【何を言ってやがる!! そんな奇麗事だけで世の中渡れるかぁ〜!!】と思っていた。
【じゃぁ、アンタが今の私の立場でも、そんな風に考えられるんかよ〜っ!?】と、くって掛かりたいような気持ちだった。
人間何処かに少しでも余裕が無くなると、本当に全てに八つ当たりしたい気持ちになり、そんな自分自身にも嫌気が差し、とても苦しいものだ・・・・・・。
よくよく考えてみれば、然程腹を立てるべきでもない事にまで腹も立ってくる。
そんな時には、とてもじゃないが、プラスに物事など考えられなくなる。

でも、ヨキニハカラエ精神。感謝精神。
その考え方は大方間違いではないという事が、最近やっと少しずつだけど解り掛けて来たような気がする。【まだまだ全然なってないけど・・・】

チョットの偶然のラッキ〜♪な事にも【例えば、道に迷ったら偶然郵便配達員が目の前に止まったり、混雑しているスーパーの駐車場で、ため息を吐いた途端、一番入り口に近い所が偶然空いたりとか・・・】大げさに喜び、声に出して感謝していたりすると、そんな事ばかりが沢山増えてくるから不思議だ・・・・・・。
そしてそんな事が沢山増えてくると、人に対しても、だんだん怒りの感情がなくなって来る。
反対にいつも不平や不満や怒りばかり口にしていると、そんな事ばかりが増えてくるのも、又実践済みだ。
これは何か科学的に立証されているのだろうか・・・・・・?
なにしろ、楽天的に物事を考えるのが一番良いみたいだ。

以前、ウイルスでディスクを入れ直した時、そのメルマガを削除してしまい、そのメルマガは今では手に入らないが【ランキングサイトからも削除されてしまっているので】もう一度読みたいと思うが、何処から探せばいいのやら・・・・・・。
メルマガの発行者の名もはっきりとは覚えていない・・・・・・。
確か石井なんとかさんのメルマガだったと思う・・・。
何方かご存知の方がいらしたら、教えて欲しい。


サテサテ、今日はエポック初期時代のバイトだった【E】から12〜3人の予約を受けている。
その他には、母の時代からの常連で数年前に東京に移り住んだ【T】さんが、松本に久々に帰ってくるらしく、私の店でその仲間が集まってくれる事になっている。
今仕入れを済ませてきたところで、少し時間が空いたので、短いが、日記が書けた。
これからアレコレ考えながら、料理の下ごしらえをしようと思う。
今夜も楽しく賑わいそうだ。
感謝感謝♪


2005年04月15日(金)


 (日記) 正に桜が満開直前


今の松本は桜が5分咲きといったところだろうか・・・。
アタシは桜の花が大好きだ。他の花とは明らかに違う、泣きたくなるような愛しさを感じる。年に一度しか見られぬ儚い命の花だからか、花屋に並ばぬ花だからか、ドラマを一杯作ってきた花だからか、少し悲しい愛しさを感じてならない・・・・・・。

店に行く途中に小学校があり、一寸した桜の密集地になっている。
そして店から徒歩で5分ほどのところに松本城があり、そこは桜のメッカである。
なのでわざと遠回りをし、桜の花を満喫してからいつも店に入っている。
【今くらいの咲き具合が一番良いなぁ・・・】
きっと明日、明後日の週末は、何処も花見客でごった返す事だろう・・・・・・。
しかし、昨夜の松本は花冷えもいいところだった・・・・・・。

昨日は、最も会いたかった友人の一人(Y)ちゃんが初めて来てくれ、遅くまで話し込んでいて、片付け終えて店を出たのは4時を廻っていた。「4月だってぇ〜のに、寒いじゃないか・・・」と呟きながら駐車場に着くと、車がビシビシに凍結していてビックリした。
しばしエンジンを掛け、徐々に氷が解けるのを待っている間、つい居眠りしそうになる。
どうか花見客の皆様、風邪を引かないように、ホッカイロ持参してください。

アタシとフゥーリィーは日曜日、桜が大好きだった昌子【亡き母】の写真を持って、二人だけで桜を見に行く。
そして昌子とアレコレ一杯話してこよう・・・・・・。


でぃあ 昌子

桜の木の下で 花吹雪を浴びる時

私は貴女に頭をなでられているような錯覚に陥る

両手一杯に広げた 桜の枝を見る時

私は貴女に抱きしめられるような錯覚に陥る

桜が好きだった貴女の季節が

今年も来たよ

一緒にお花見しましょうね・・・・・・

コーヒーとセブンスターを持って・・・・・・

小さなゴザを持って・・・・・・





2005年04月14日(木)


 (日記) 素晴らしい創作料理


今日は、以前エポックでバイトをしていた【N】ちゃんと、その友人の【M】ゃんとの3人で、前から行こう行こうと言いながら中々行けないでいたイタリアン創作料理の店にランチを食べに行ってきた。
【N】ちゃん達の高校の同級生【T】君が出した店だ。
彼らは皆、エポックの大常連で、【T】君からは色々なレシピを教わった恩もある。

選んだランチは税込み(¥1050)のランチ。
前菜6品盛り・本日のパスタorオムライスが選べ、ドリンクバー付きでこの値段だ。
私はオムライスをチョイスし、二人はパスタをチョイスし、皆で分けっこしながら食べた。
メインのオムライスはデミグラスソースがほんのり甘めのやわらかい味で、フワフワ卵が乗った絶品だったが、何よりもその、前菜6品盛りというのが素晴らしく美味しかった。

今覚えているものは、ワカサギのエスカページュ。サーモンのマリネ。チキンのマヨネーズエッグ乗せ(料理名解らん?)。生ハム。生春巻き。もう一品は思い出せん・・・。【汗】
彩りも綺麗で、どの味も素晴らしい。
地元グルメ雑誌の【もう一度行きたい店ベスト10】の上位を占めているらしいが、なるほどしかりの味だった。

その後3人でお茶を飲み、私の店で少し雑談し、二人と別れた後、スーパーを探索し、今日の付き出しを考えながら仕入れをした。

【T】の料理に触発され、ワカサギのエスカページュを作った。
後は小振りだが、バイ貝が安かったので、しょうが汁を絞った甘辛い煮汁で煮含めた。
後はボイルしたタコを、辛子、マヨネーズ、ごま油数滴、白ごま、卵黄、コショウ、バジルで和えて見た。

ワカサギエスカページュと、バイ貝の煮付けと、タコの黄身辛子マヨネーズ和え。この3品盛が本日の付き出しだ。
なんと和洋折衷なこっちゃ・・・!

客〜よ来い♪ は〜やく来い♪

アタシは専門的な料理は作れないけれど、家庭のよりもちょっと美味しくて、専門レストランよりもかなり庶民的な、無節操なお手軽料理はお手の物だ。

今週の金曜日も、お蔭様で13〜4人の予約と、たった今、電話で3人の予約が入った。
その日はサテ・・・何を作ろうかなぁ?


2005年04月13日(水)


 【愛猫エッセイ】 うちで吐くなよ・・・・・・!


朝、アタシが起きると待ってましたとばかりミュウーが擦り寄ってきて【おはよう〜♪】とゴマをする。
顔を洗い、コーヒーメーカーのセットをしている間もずっと足元にまとわり付きながら、足の指を1舐め2舐め・・・・・・。
くすぐったいったらありゃぁ〜しない・・・。

これは朝の挨拶なんかじゃなく、単に、外に出して欲しいがための社交辞令。

外に出すと30分ほど何処かにナリを潜め、そして一度帰ってくる。
胃薬役の草を食べ、胃液と毛玉を吐きに帰ってくるのだ。
丁度その時間帯はアタシが日記を書いている時間なので、セッセセッセとタイピングをしていると、帰って来たらしきミュウーが「コケ〜ッ!コケ〜ッ!コケ〜ッ!」っと、雌鳥のような奇妙な音をあげ、どこかで嘔吐の寸前模様。

アタシャその度に手近に置いた新聞紙を持ち、ドタバタと部屋を駆け巡り、吐く寸前に新聞をあてがうのだ。
ミュウ〜の【ゲボ用新聞】も、すぐに間に合うよう、数箇所手の届く位置にちゃんと用意してある。
用意周到! ムッフッフッ♪

このワザも手馴れた物で、はじめから新聞紙をあてがうと逃げようとするので、ゲボッ! とやる瞬間に滑り込むのだ。・・・・・・が、今日は、滑り込んだにもかかわらず外した!! 
オマケに思い切りコケた!
そんなアタシをあざ笑い、ミュウーはしゃっ知らん顔して、又、外へ・・・・・・。
【注:しゃっ知らん顔=知らん顔の3乗】

「てんめぇ〜っ!! 何もわざわざ、いちいちうちの中に戻って来てから吐かなくたって良いだろうがぁ〜!! 外で吐いて来いよ! 外でぇ・・・・・・!!」

ぶつくさ文句を言いながら、草と胃液の処理をする。


ミュウーは相変わらず超〜超〜元気だ。そして相変わらず小憎らしい。でも相変わらず愛しい。

金曜日、火事に逢った【M】が来た時、「ミュウ〜は相変わらず元気なの?」とアタシに聞いた。
あの癌騒ぎの時のアタシの酷い憔悴振りを熟知しているからだ・・・。
『元気も良い所だよ・・・。あん時ゃ、ホント、どんな思いをした事か・・・・・・。あん時の気持ちどうしてくれるんだい!!って感じだよ・・・、まったくぅ・・・』と言ってやった。
「本当だよねぇ! あのヤブ女医め!! 散々人を脅かしといて、心配させといて、落ち込ませといてさぁ・・・・・・、本当にけしからんやっちゃ! 訴えちまえ!!」
とボヤキ合った。

でもまぁ、良いじゃないか、全て良きに計らえじゃ!!
ミュウーが今でも元気で、無事で、こうして手を煩わさせてもらい、ゲロピーの後始末をさせていただき、膝小憎スリムかさせて頂き・・・・・・、ありがたいじゃぁ〜ないか・・・・・・。 

何がじゃ〜っ!!



2005年04月12日(火)


 (日記) バツ君ヒロ君、松本参上! (2)


前回の日記日付を一日ずらし、今、昨夜の続きを書いている。【でないとバカ長い文章になってしまう】

翌日、酔い覚ましの朝風呂に入り、パパパと支度をし、土産の生湯葉【超安い土産で申し訳ない・・・】を手に、駅前のドトールまで二人を迎えに行き【喫茶店まるも】で仕切りなおしをする。
大将ロマン風建物のこのクラシカルな喫茶店は、私の日記にも幾たびか登場し、私がゲストを迎える時の定番寄り道店なのだ。
その日は運良くご主人にも逢え、先日ご主人から聞いていた【まるも】がモデルとなったと言う本(小説)を貸していただく。

香り豊かなコーヒーが運ばれ、3人でそれを啜りながら昨夜の感想やエピソードの数々を話し合う。
「しかし、マキュの仲間達って、本当にフレンドリーで楽しい人たちばかりで、俺は本当に安心したよ」
バツにそう言われ、とても嬉しい。
『あんな仲間達に囲まれ、ワイワイがやがや、時に叱られ、時に突付き合いながら暮らしてこれたんだよね・・・。本当にありがたい事だわ・・・』

しばしツマミの話題に変わり、ヒロ君が「あの、生湯葉と納豆の入った揚げ、旨かったなぁ・・・」と誉めてくれる。
どれもこれも私の料理は安い食材で簡単に作れる物ばかりなのだが・・・・・・。
「しかし、昨日は良く飲んだよねぇ・・・ボトル1本半だもの・・・・・・」
『ヒロ君の歌の上手さにはビックラコイタヨ・・・』
とアタシが言うと、すかさずバツが・・・、
「あの関さんって言う人も凄いね! さすがプロだ。上手いねぇ・・・。マイクあんなに離して声が通るんだもの・・・」
時間を惜しむようにそんな雑談を交わしている内に、蕎麦屋に向かう時間となる。

私のお勧め店は3軒に増えたが、やはり、まずは【もとき】を選んだ。
揚げ立ての天麩羅蕎麦を是非食して欲しかったのだ。
評判はやはり上々だった。
東京にも支店が増えたので、バツが「今度行ってみよう〜♪」とパンフレットを持って帰った。

蕎麦を満喫した後は腹ごなしにお城に行き、散歩しながら皆で記念写真を沢山撮った。
マキュキュギャラリーの【後ろにアルプス、隣にあるブス】他、ご覧あれ・・・。【コンチクショウ〜っ!! でも、上手い事言うなぁ・・・・・・】

晴れ渡った小春日和で、桜の蕾が今にも開かんばかりだ。
しかし、松本と東京は10度前後の温度差があるようで、昨夜バツは「マキュの嘘つきめ!! 何が半袖で良いだよ。松本はまだまだ寒いじゃないかぁ・・・」と鼻を啜りながら店に入って来た。
ヒロ君は酷い花粉症らしく、始終辛そうだった。
そんなお二人、本当に本当に楽しい一夜をプレゼントしてくれてありがとう・・・・・・。
お世話になったのはこっちの方です。
そしてお金を沢山使わせてしまってごめんね・・・。
もっともっと、サービスを沢山してあげたかったんだけど、バツに次々と却下され、結局は何のサービスも出来ず仕舞いだった事に少々悔いが残る・・・。
でも、お陰様で金曜日の売上で、中古の冷蔵庫を買う事が出来ました。

駅まで二人を送り、別れる時、不覚にも私は泣いてしまった・・・・・・。
別れは大なり小なりとても寂しい・・・・・・。
又逢える事は解っているのにね・・・・・・。



バツ&ヒロ君。

遠くからわざわざ来てくれてありがとうね・・・。

【からくり箱】の一夜、楽しんでいただけたようで嬉しいです。ホッ!と安心しました。
本当はドキドキだったんだから・・・!(苦笑)

アタシはいつだってあの店の狭いカウンターの中で、あなた達を待ってます。

扉を開いて、又いつかフラリと飲みに来て下さいね〜。

アタシはいつでも、満面のちょっとコワイあの笑顔と、しゃがれ声で、あなた達を迎え入れる事でしょう・・・・・・。

遠い場所のちっぽけな店だけど、アナタ達の信州でのホームグラウンドにしてくださいね・・・・・。

本当に心底楽しかったよ・・・・・・。 ありがとう・・・・・・。


2005年04月11日(月)


 (日記) バツ&ヒロ君松本参上! (1)


本当ならば昨日の夜までに日記を書きたかったのだが、昨日はフゥーリィーと二人で中古の冷蔵庫探しで半日掛け、町じゅうのリサイクルショップのはしごをしていた。
数件見たところで気に入った物があったので購入し、軽トラ貸し出しサービス着きなので、店まで二人で運び込み、冷蔵庫の中身の入れ替えをしたり、店で何だかんだしている内に、もう夕方近くになり、家に帰ってお風呂に入って夕飯の支度をしはじめた頃にはもうサザエさんが始まっていた。
休みの日ってどうしてこうも、アッ!と言う間に終わってしまうのだろう・・・・・・。

夕食後、TVを見ながら転寝をし、そのまま寝込んでしまったらしく、気が付けば深夜の一時半・・・・・・。
それからコーヒーを立て、BBSを覗き、そして今、ようやく日記を書きはじめている。

金曜日に、北は東京、南は九州から、ネット友達のバツ&ヒロ君が飲みに来てくれた。
金曜は本当に賑やかで楽しい一日だった・・・。

あの日、午前中からウキウキと買出しに出かけ、家でヒロ君リクエストのカレーと付き出し用の鰻巻を仕込む。
その他の料理は店で全て作れる物ばかりなので、材料だけを取り揃え簡単な下ごしらえだけして置いた。

午後になり、カレーも出来上がり、バツ達よりも一足先に【白糸の湯】に行き、ひとっ風呂浴び、夜の為に腰に十分栄養補給をし、飲料用の温泉を2本の焼酎ペットボトルに汲み込んで来た。
つい最近気付いたのだが、どうもペットボトル2〜3本? までの温泉モチ帰りが許されているのだそうだ・・・。【もっと早く気付けよ!!】
東京では飲めないであろう【天然温泉割り】を是非是非飲ませてあげたかった。

開店すると先ずは真っ先に、先日火災に逢った【M】が、真っ白な新種のアジサイの鉢を両手に、店に入ってきた。
【M】は思いのほか元気そうでアタシはホッ!と安心した。
【M】とアタシは姉妹のような仲。直ぐに漫才のようなジョークが飛び交う。
『大変な時なのに、そんなに気を使うなよ・・・。手ぶらで来りゃ良いもんを・・・』
「だけどさぁ、そんな訳にもいかないじゃんかぁ・・・ただ酒飲みに来たんだからぁ〜♪」
そんなジョークを交わし、互いに開店と【M】一家の身体の無事を感謝し、ひとまずbeerで乾杯する。

【M】は店内を見渡し、「本当に良い店だねぇ・・・!」と言ってくれた。
そしてバイトの【R】を含め、火事の怖さなどを話し合っている内に、妹分【M】の友人【K】ちゃんが一足先に店に来る。


そして時間差でいよいよヒロ君が顔を覗かせる。
【ウヒョウ〜♪ ヒロ君中々のハンサム青年!】
バツは暫くドアの外に隠れいたらしく、ソォ〜ッと覗き込む・・・。プププッ!
もう、バレバレなんだよ〜ん♪
さぁ、これから【からくり箱、金曜ドラマ】の幕開けだ・・・。

激旨の明太子とステキな敷物&コースターのセットをヒロ君からお土産に頂き、「こんな店には勿体無いね・・・」と呟きながらも早速飾らせてもらう。
そしてバツには開店祝いまで頂き恐縮してしまう・・・・・・。
そして【R】【M】【K】達、松本の友人メンバーを紹介する。
『この子が火事に遭遇した【M】で・・・、この子がバイトの【R】で・・・、そして、この子は・・・・・・』
「リアルタイムで見るマキュの友人達は、皆美人揃いだなぁ・・・」と、バツが直ぐさま鼻の下を伸ばす。(笑)
そして改めて皆で乾杯し、松本での出遭いを祝し合った。

あの日はそれを皮切りに、バツ達に紹介したいメンバーが偶然にも沢山集まってくれ、後に店内は、訳のわからないほど大賑わいになった。
妹分【M】も来、二人の【M】が互いに私の噂では知っていても、初顔合わせで揃い、サテ、そろそろ盛り上がろうかと言う最中、【M】のダンナと息子が迎えに来、【M】はまだ帰りたくないのにぃ・・・、と言うように顔をしかめながらも、袋イ〜ッパイの洋服を手に「これをくれた人にくれぐれもよろしく伝えてね。落ち着いたら又来るからね〜♪」と、嬉しそうに帰って行った・・・・・・。

それからバツ達に少しずつ料理を出し初め、料理の評価を聞く。
二人とも一つの物を出すたび「うん! 旨い!」と頷いてくれる。
【ヤリ〜♪ 評価はマズマズのようだ!】
そうする内にもどんどん松本仲間が入って来、次々にバツ&ヒロ君に紹介する。
九州から来てくれたヒロ君は同郷の【K】と2ショットで、なにやら意気投合!
バツはそれを横目でチラリと見ながらニンマリし、他のメンバー達と順繰りに盛り上がっている。
店全体が仲間内の集まりのように和気アイアイで良い雰囲気だった・・・。

日記に登場してくる人々と実際目で見る人々の違和感が全然ないと、二人は感心していた。
ヒロ君の素晴らしい歌唱力の歌をスタートに、後は全員、飲めや歌えやのドンチャン騒ぎになった・・・。

あの日顔を揃えたメンバーは、総勢20人。
バイトの【R】とその亭主の【H】。二人の【M】。【M】の家族。【T&E】に【K】の仲間が4人。女性の【K】。母時代からの客である【T】。我が促進マネージャーの【SK&H】そしてスペシャルゲストの【バツ&ヒロ君】
【マキュキュギャラリーにバツが写真を載せてくれてあります】

途中、みんなの熱気にオーバーヒートしたのか、冷蔵庫がお釈迦になり、バツたちに『ねっ!? アタシの貧乏暮らしにこうして拍車を掛けるように、定期的なアクシデントが起こる事って、満更嘘ではないでしょう?』とヤレヤレで愚痴る。
バツは長い顔を更に引き伸ばしww「本当だねぇ・・・」とびっくりしてた。
なんせ、15〜6年前の冷蔵庫らしい。故障しても無理は無いか・・・・・・。
でも、何も今日でなくても良い物を・・・・・・。
先週のHちゃんたち22人の集まりの時は、炊飯ジャーが炊く段階で動かなくなり、炊き込み御飯を作る予定だったので大慌てし、急遽酒屋に借りたのだ。
これが居ぬきの店の定めと、アタシの運勢の定めである。
ボトル棚のブラックライトも点滅しているし・・・・・・。【ため息】
ブラックライトは高いので、蛍光灯で我慢我慢・・・・・・。

2時近くまで歌と酒で盛り上がり、バツたちのお迎えのタクシーが来、皆で解散した後は【KS&H】たちに呼ばれ、直ぐ隣ビルの店で5時近くまで付き合った。
代行が来たのはもう明るくなってからだ・・・・・・。
あぁ・・・久々にはじけた・・。眠いよぅ〜。

何時だって何時だって、楽しい時間はアッ!という間の短い物だ・・・・・・。
酔いと心地良い疲れで、家に帰れば化粧を落す間もなくバタンキューだった・・・。

サテサテ、この続きは又明日。


2005年04月10日(日)


 (日記) 今日は時間が無いので一言だけ


今、朝の10時だ。少し寝坊した。
今日は九州&東京からネット友達が飲みに来てくれるので、これから材料仕入れに行って来る。
楽しみだなぁ〜♪ ドキドキだなぁ〜♪ ワクワクだなぁ〜♪
お店を気に入ってもらえるととっても嬉しい。

今日の松本はとても暖かく、良い天気だ。
きっと温泉日和だろう・・・。
二人で温泉に浸かってから来ると言っていたので、きっと、二人ともハラペコで来ることだろう・・・・・・。
腕によりをかけて美味しい物作って待ってるから、道中気をつけてきてね〜♪

バツは以前、東京でオフ会をしたので顔も声も知っているけれど、ヒロ君と会うのは初めてだ。どんな青年なんだろうか・・・・・・・。


ともかく私の店がオフの会場になるなんて、夢のような話だ。
さぁさぁ、仕入れに行かなくちゃ・・・。


2005年04月08日(金)


 【松本食べ歩記】 お蕎麦屋さんの時間差攻撃サービス心に切腹!!


店の開店前、友人に客単価やメニューの事で相談などをしていた頃、蕎麦キチガイな私を知ってか知らずか、友人【K】に「旨い蕎麦屋が有るけど、行かないか?」と誘われた事がある。
蕎麦と聞けば目の無いアタシなのだが、生憎、その日は家でご飯を食べたばかりだったので、【食べてこなけりゃ良かった・・・】と、少々後悔しながら、喫茶店で話すことにしたのだ。

明日ネット仲間が、わざわざ遠方から【からくり箱】に飲みに来てくれるので、翌日に美味しいお蕎麦屋さんでも案内してあげたく、2件ばかりの候補はあるのだが、昨日その事をふと思い出し、ドレドレと下見をしてきた。

場所は家から車で3分ほど。ほんの直ぐ蕎麦なのだ。←駄洒落ww。
(おや?)中々見当たらないぞぉ・・・?
明らかに通り過ぎたと思い、運良く目の前に止まった郵便配達員に場所を聞き、一本道が手前だった事が判明。
駐車場にたどり着き、少々ドキドキしながら引き戸を引くと、そう広くは無いがスッキリと小粋に纏められた店内には、jazzが流れているではないか・・・。
【ほう〜♪ 中々ステキ・・・】
お昼時を外して行ったので、テーブルが一つだけ空いていた。
こんなところも【ラッキ〜♪】

真中のテーブルには、男女を交えた白髪のご老人達が3人。しかも、とてもセレブで気品の高い感じのする人達で、クラッシックコンサートの指揮者の話題などに花を咲かせていた。
その向こうのテーブルには、これ又、かなり食通そうな中年カップルが・・・。

恐る恐るメニューを覗いて見ると、せいろ蕎麦1000円と書かれていて内心ホッ!とする。
【蕎麦屋と聞いていたので、小銭入れに2000円しか持ってこなかった】

我が啓愛する天麩羅蕎麦も有ったには有ったのだが、たくさん儲かった時のご褒美にと取っておく。【お楽しみは後あと・・・・・・】
メニューも、温・冷含め、4〜5種類しかない。
【オッ! これは中々イケそうだ!!】
あまりメニュー数の多い蕎麦屋は、味も大衆向けだと以前、食道楽の人に聞いたことが有る。

髭面、バンダナ姿の私よりも少し若そうなマスター(大将と呼ぶべきだろうが? でも、この店の雰囲気では明らかにjazzBARのマスターって感じ)に、せいろ蕎麦を注文し、ふとテーブルを見ると、楽座通信と言う読み物が・・・・。
蕎麦打ちの薀蓄などだけが書かれているかと思いきや、エッセイ形式で、とても面白い事が書いてある。
私が読んだ項目は、NHKの受信料支払い拒否法に関する物や、飲み仲間に関する物など・・・。
フムフム頷きながら楽しく読んでいると、蕎麦が打ちあがってきた。

先ずは何もつけずに蕎麦だけを一口すする。
ひと噛みすると、すぐさま蕎麦の香りがたちあがり、中々のアルデンテ仕様。
今度は薬味無しの蕎麦汁で一口。
その蕎麦汁だが、一人前のせいろ蕎麦を食べるにギリギリの量だ。
【こんなところも粋な蕎麦屋って感じだ】
その甘味を抑え、鰹の利いた蕎麦汁は、正に私好みの味だ。
そしてようやく薬味を入れ、普通に食す。
【うん! 旨いっ♪】
後はわき目も触れず一気に啜り込む。
食べ終わるか終わらないかの絶妙なタイミングで、無口で職人気質風の大将が、新たに小さいピッチャーに蕎麦汁を持ってきてくれる。
【ほほう〜♪ さすが・・・】

そして一足遅れに、熱々の蕎麦湯が届く。
【おぬし・・・中々の曲者じゃな・・・】

これだけでも大満足で、もう終わりかと思いきや・・・・・・。

なんと、蕎麦湯を飲み終えた頃、再び熱々の蕎麦茶のお代わりと共に、小さな洒落た器に、イチゴが1房、一口サイズに切られたバナナが一個。「デザート代わりにどうぞ」と届けられたではないか・・・!!
このサービス精神に私は只者ではない意気込みを感じ、いやはや参った!! 切腹〜〜〜〜〜っ!!

アタシャ感動すら覚えてしまった・・・。

【蕎麦打ち(楽座)】という素晴らしい蕎麦屋さんだった。


此処も捨てがたいし、バチバチと音を立て揚げ立ての天麩羅が踊る【もとき】も捨てがたいし、塩尻の芸術品とも言える細打ち蕎麦の【まる泉】も捨てがたいし・・・・・・、何処を紹介してあげよう。
う〜〜〜ん・・・! 迷うところだ。

ありがとう【K】
良い蕎麦屋を紹介していただいた。


2005年04月07日(木)


 (日記) 歌がないと生きていけない・・・


昨日はバカ暇だった・・・・・・。でも、とっても楽しいバカ暇デーになった・・・。

底冷えのする陽気、新入学シーズン・移動時期がやっと終わり、皆懐が寂しい時期らしく、ぐっと客足が鈍る期間だ。
これからは花見の時期がくるまで少し静かな日が多くなる事だろう・・・。

昨夜は早い時間に一人の常連が、忙しないようにビールを飲みに来た後は、少し間が空き、去年の4月の日記に書いた【最高に良〜〜〜い時間を過ごした】に登場する【M】と、その親友である【K】の二人組みが入って来た。
【M】は先日の22人の予約が有った時も、恋女房とその友人の3人連れで来てくれたのだが、あの日は狭い店にギュウギュ詰めの状態を見て、しばし圧倒されていたようだ。
あの日とは打って変わって静かな静かな夜だった・・・・・・。

【M】と【K】は、同年であり、大親友であり、松本では歌の上手さでは有名な名コンビなのだ。
二人とも私より4つばかり若いが、二人に出遭ったのはアタシがまだ20代後半の頃でアタシの息子もまだ3歳くらいの時だった・・・。

二人は若い頃から、松本のカラオケ大会荒らしだったらしく、チャゲ&飛鳥やアリスの歌を素晴らしいハーモニィーでディュオっては、優勝しまくっていたような経歴を持っている。
昔はしょっちゅう3人で、明け方近くまでカラオケスナックで飲んだものだ・・・。
3人で飲んでいたら【K】の奥さんに子供が生まれたとの緊急連絡が入り、そのまま酒臭い息で病院に掛け付けさせたと言う、ハチャメチャ劇もあった・・・・・・。
それから早20年、今だ3人で会えば、締めには必ずカラオケ荒らしに行っていた。

今まではよその店に出向いていたのが、そんな場所をアタシが始めた事で、二人ともバラバラには来ていたのだが、昨日は開店以来、初めて3人が顔を合わせたわけだ・・・。
盛り上がらないわけが無い・・・。

生憎と言うか、神さまのお志と言うか、昨日はその間他の客はまったく無く、本当に阿吽の呼吸の3人が久々に集合し、想い出話に花が咲き、歌いまくり、まるで同級会のような日になった・・・。

何と、カラオケだけで35曲。カラオケ代だけでも7000円の売上だ。(笑)
【半分カラオケ屋に持って行かれるのが悔しい気分・・・】

井上揚水に始まり、吉田たくろう、かぐや姫、サザンオールスターズ、アリス、松任谷由美、グループサウンズソング、と・・・、3人で順番に次々に歌いまくった。

二人とも翌日は仕事なので1時までしか居られないと言う事だったが、アッと言う間に1時になり、町全体が暇だったせいか、予定より早く来過ぎてしまったタクシーに二人を押し込み、もう誰も来なさそうなので看板を消し・・・、片付け物を済ませ・・・・・・。本当ならタクシーが来る前に最後の締めに皆で歌うはずだった歌をもう一曲入れ、ポツリと一人ぽっちになってしまった店で歌ってから帰った・・・・・・。
あんなにも楽しかった余韻を胸に、しみじみとした気分で歌った・・・・・・。

曲名は玉置浩二の【メロディー】

あんなにも好きだった君が居たこの町で・・・
いまもまだ大好きなあの歌は聴こえてるよ・・・
いつも優しくて少しさみしくて・・・

こんな詩で始まるバラードだが、私はこの歌が大好きだ。
この歌をテーマソングのように皆で毎回歌っていた、皆がもっともっと若かった頃のエポック時代が鮮明に蘇ってきた・・・・・・。

歌い終わり、少し涙ぐみながらあくびをかみ殺し、電気を消して外に出た・・・・・・。
星が一杯出ていた夜だった・・・・・・。
明日は好天になるだろう・・・・・・。

アタシには歌が無い世界など考えられない・・・。
歌がないと生きていけない・・・。
アタシに取って歌とは・・・、人生のページの中のシオリのような物だ。


焼酎ボトル一本空け、ツマミを3種食べ、〆て13000円の売上だった。
と言う事は飲食いだけなら、6000円かぁ。安ッ!! 


2005年04月06日(水)


 (日記) なごり雪


今朝、目覚めて外を見たら、うっすらと雪が積もっているではないか・・・・・・。
今は朝の10時半。
この時間になって、もう全て跡形もなく溶けてしまったが、これは【なごり雪】になるのだろうか・・・・・・。
4月に入ったと言うのに、松本はまだまだ寒い寒い。
今夜も雪が舞い散るかもしれないと、今朝の天気予報で言っていた。

なごり雪と言えば、イルカが歌っている名曲中の名曲で、私も未だにたまに歌うのだが、このシーズンになると必ず歓送迎会のカラオケに登場してくる。
それだけ根強い人気で、人々の胸の中に住み着いてしまった歌なのだろう・・・。

私はこの歌の中で今でもグッ!っと来る個所は【君の唇がさようならと動く事が怖くて下を向いてた・・・】と言う歌詞である。
これをリアルタイムで歌っていた70年代の時期、同じような別れをした経験があり、東京駅のホームで永遠に会う事も無くなるであろう【TS】を見送りながら、この歌詞がグルグル廻り、やはり顔を見ることが出来ず、彼の手ばかりを見ていた経験がある。
懐かしく、甘く、切なく、胸キュンのいい想い出だ。
我が人生、最大級の憧れだった【TS】君も、いまや、頭の薄くなった良いオヤジになっている事だろう・・・・・・。
どこかで元気に暮らしているだろうか・・・・・・。


サテサテ・・・。
後5日ばかりで、はや、開店一ヶ月になる。
月日の流れは本当に速いものだなぁ。
こんなに早く月日が流れると、直ぐにお婆ちゃんになってしまうようで悲しいな。

時よ・・・・・・。もう少し、余韻を持たせて、ゆっくりと流れてはくれないだろうか・・・・・・。
アタシャとても追いついて行けそうにないよ・・・・・・。
人間、少しだけ留まって居たい時も有るのだから・・・・・・。


過去の経験の、色々な想い想いを胸に秘め、小さなドラマの断片を思い浮かべながら歌を歌う時、私はいまだ、少しだけセンチメンタルになる。


2005年04月04日(月)


 (日記) 本当にドジ・・・!!


3日間、まともにパソコンを覗けなかったので、正直BBSにこんなにも多くの書き込みがあったとは思いもしなかった。

私の日記の事であんなにも大事になっているので、何でだろうと、やっと落ち着いた今日、改めてアノ日の日記を読み返してみてハッ!と気が付いた。
せしめてしまおう!を、しまったと過去形で書いてあるではないか・・・・・・!
やはり、慌てて日記を書くと、とろくな事が無い・・・・・・。
これじゃ、非難されても誤解をされても、本当に仕方が無い事だ。

せしめてしまおうも、しまったも、同じようなものなのだが、大きな違いがある。
今更遅いが、少しだけ言い訳をさせてもらう。

【L】君が送ってくれた服は思いのほか沢山有ったのだ。大きな袋に2つ分。
(R)から、そのままつっこんだので汚れた物もあるかもしれないからと言われていたので、一応チエックをし、もしも汚れた物があったら洗濯ついでに洗って渡そうと思っていたのだ。
そして見てみるとTシャツ類だけでも20枚以上は入っていた。
しかし、サイズはすべて細身。
Mの息子達もとても細身なので、その中の少し大きめなサイズの物だけを分けておいて、Mに渡す際に相談しながら私も少し分けてもらうつもりで居たのだ。
なので数点、めぼしは付けて置いたのだが・・・。(笑)

本当は金曜日の朝にでも届けるつもりで居たのだが、Mも仕事を始めたため、夕方取りに来るとの事だったが、夕方はもう予約の当日でバタバタなので、落ち着いて話す時間も無いので、結局は商品の引渡しは来週にと言う事になった。

むろん、双方の了解を得て私は洋服のおこぼれを貰うつもりでいた。
そしてMが喜んでいた様子と、私もおこぼれを貰った事は、(L&R)へのお礼の手紙に書くつもりで居たのだ。(これは事後承諾になってしまうけれど・・・)
でも、私の書き方の間違いと、順序の逆でこれほど大事になってしまったのだ・・・。
大いに反省しています。
あらためて本当にお詫びしたい気持ちだ。そして顔から火がでるほど恥ずかしい・・・。本当にごめんなさい。

私はおっちょこちょいで、せっかちで、誤字脱字も多く、ただでさえかなり誤解を受けやすい人間だと思う。
取り急ぎ書いてはそのまま載せてしまうので、少し気をつけなければならない。
なので、書いた翌日チェックをしなおし、書き換えることも多いのだ。
これからは慌てて書かなければならない時には、無理をせずに日記を休む事にしよう・・・・・・。

しかし、私が気になったのは、掲示板で人の名前を勝手に名乗り、便乗して攻撃した人間が居ると言う事だ。
それこそ、横領ではないか・・・
そんな事をする人間に、人を責める資格は無いと思う。


店同様、私は掲示板も客を選びたい。
店の客も、掲示板も、皆との和を大切にしてもらえる人の集まりにしたいと願いたい。
苦言は喜んで受けるが、そう言う人に振り回され、皆が嫌な思いをする事こそが、最も嫌なのだ。


さっきは急用が出来たので、日記が途中になっていたが、又時間が取れたので、少し続きを書くことにする。

お陰様で、一昨日も昨日も、身体的にはとても忙しかったけど、凄く嬉しい日になった。

一昨日はフゥーリィーの現場の職員14人が全員来てくれ、料理も店の雰囲気も絶賛を浴びられた。
「みんなからくり箱の大ファンになっちゃって、俺も呼び甲斐があって嬉しいよ」と誉めてくれた。

そして昨日は、横浜の我が心の恩師、【H】ちゃんたちのパーティーだった。
女性だけで22人。
22人と言う大人数を収容するには、かなり嬉しい事でもあり、かなりドキドキもした。
女性は食べる物に敏感だし、日々調理もするので、とても気を使う・・・・・・。
なにせ、20人で一杯一杯の店なのだから、狭いカウンター内だけの調理場なのでそれはそれは慎重に準備をしたつもりだ・・・・・・。

それでも、何度となく行われた少人数のパーティで、少し予行演習が出来たお陰と、家で殆どの準備をした事と、バイトの【R】と【R】の愛夫【H】君、そして我が愛夫フゥーリィーの助っ人で、かなりスムーズに料理作りも接客サービスも出来たと思う。
私としては自分で80点くらいは点数を付けてやりたい気分だ。

その証拠に、最後は【H】と抱き合いながら二人で泣いてしまった・・・・・・。
それが【H】の私の店に対する感想の応えだと思う。
「良くやった。良く頑張って店を出した・・・・・」そんな言葉が【H】の口から漏れた時、私は嬉しさで泣いた・・・・・・。


私に出来る事、私が望む事は、美味しい料理を作る事。
心に残る良い歌を聴かせてあげる事。
少しでも良い時間をお客様に持ってもらう事。
真剣に、そして自分自身も楽しみながら、与えられた仕事を精一杯にこなし、少しでも多くの人に楽しんで喜んでもらう事。

それさえ一生懸命にしていれば、最後は神さまも私を認めてくれると思う。


2005年04月03日(日)


 (日記) お詫び


昨日の日記で不信感をもたれた方が数人居たので、お詫びをしたい。
と共に、送られてきた洋服は、やはり一枚残らず、【M】に全てお渡しすることにした。
当然と言えば当然の事だ。

ただ、【M】と私の仲なので、私が着たきりすずめの事も知っているので、その中から4〜5枚分けてもらって良い? と言えば「もちろん」と言ってくれると思い、又、送り主の【R】君にも、詳細を書いて理解していただくつもりでいたのだが、事の順序を完全に間違えていたのは私のバカさたる所以だった・・・。
ただ、本当に【M】を助けたいと言う気持ちだけで必死でお願いをしたのも事実だ。

私のやるべき順序は、送り主の【R】に先にお伺いを立てておき、【M】にすべての服を見せながら、その中から2〜3枚分けてもらったと書くのが本筋だった・・・・・・。
モチロン【R】君にも【M】にも承諾を得ながら分けて貰おうとしていたのだが、先に日記に書いてしまえば、誤解を受けても仕方が無い事だ。

ただ、私がずるい人間や、悪意のある人間なら、日記にも書かず黙って着服していたと思う・・・・・。

皆様からの援助で、死ぬほど追い詰められた時期を乗り越えられ、生活基盤を作るための店まで与えられた。
なので、お金のありがたみや、お金の大切さは、今回の事で身にしみて感じている。
生活も、自粛も、以前と全然変わっていないし、極力贅沢を省き、最小限の仕入れで、手間隙を掛け美味しい物を作り、安い仕入れでも味で満足してもらい、多少でも利益を上げていきたい・・・。そう願って努力もしているつもりで居る。
少しでも多く売上を貯めていき、返せる所から一日でも早く返していこう・・・。
なので、洋服などのぜいたく品は、例え1000円のTシャツ一枚買うにも本当に迷いながら諦めているのだ・・・・・・。

ただ、この上、私にも古着などを譲ってくださいと募ったとしたら、店を経営しておきながら、まだ人に甘えるつもりか・・・と言う思いの人も出てくるだろうし、かと言って1000円のTシャツを買ったにしても、値段は解らない。
人のお金で店を出したくせに洋服など買って贅沢だ。と言う人も出てくるだろう・・・・・・。
ただ、本当に着る物が無いのも事実なのだ。

よく【バカ正直なのもどうかと思う】と言われる事が有るが、自分でも本当にそう思う・・・・・。
以前にも書いたことがあるが、書かないことはあっても、嘘は書けないし、書きたくない・・・と言う思いはある。

贅沢は敵だ! そんな気持ちで毎日を過ごしている事だけは事実なのだ。
いよいよ着る物がなくなってきたので、その中から数枚だけ分けて欲しい・・・。単にそんな気持ちだった。

お陰様で今日はフゥーリィーの会社の予約が10人〜13人入っている。
これから買出しに出かけ、リクエストのチキンカレーとおでんを仕込む。
もっと書きたいが、時間切れになってしまった・・・。
明日は22人の予約なので朝の8時ごろから動くつもりなので、多分日記を核時間は無いと思う。

一生懸命働こう! そして、ご褒美にTシャツ買おう。


2005年04月01日(金)

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