土曜日生まれは腰痛持ち

2004年06月29日(火) 今日の無駄遣い/漫画アクションのコト

最近、仕事が込んできて、
日記を更新していなかったせいか、
相方がここを全くチェックしていないふしがあります。
……それを踏まえて書くわけですが

今日コンビニで「漫画アクション」を買いました。
5月に復刊され、一部で話題になった雑誌ですが、
「いつも読みたいと思うものが3本以上あれば雑誌を買う」※
という私的目安に則り、
首をひねるような作品も多いけれど、とりあえず買っております。

それはいいんですが、
どう見ても読んだことのあるものばっかりなのです。
そりゃそうだ……発売日(6月15日)当日に既に買っていたのです。
「毎月第1・第3火曜日」発売なのに、
なぜか「隔週発売」だと勘違いしたんでありました。
江口寿史さん※の美しい表紙イラストは、
とっても失礼な話ですが、いつも同じに見えてしまうので、
「この表紙に見覚えがあるか否か」まで頭が回りませんでした。
※後日補筆…江口寿史さんではなく、「平凡/陳淑芬」さんでした。
私は寡聞にして知らなかったのですが、
台湾出身で、ご夫婦でイラストを描いていらっしゃるとのこと
なまめかしくも清らかな肌の質感といい、あどけない表情といい、
かわいい美人を描くのが本当にお上手!



というわけで、相方、すまん。
もしも5号が2冊あるなあという気がしたら、
それは残念ながら気のせいではありません。

ところで、「いつも読みたい作品」ですが
「コドモのコドモ」さそうあきら
小5の少女がそうとは知らず妊娠しているという設定の話。
自分の娘よりやや年下の女の子の話だけに、ちょっと身につまされる。


「百合子のひとりめし」久住昌之×ナカタニD.
イチオシ!
離婚により名前が旧姓の「象(すがた)百合子」に戻った
美人フォトグラファーが、
これも何かの縁と、日本全国の象の写真を撮り始める。
そこで出会った「うまいもの」の数々。
百合子は行った先々で、空腹その他の事情から、
今までできなかった「ひとりめし」ができるようになる。
中高生の頃から「ひとりで食堂に入って月見うどんすする」
なんてことを平気でしていた元オヤジ女学生の私には、
女性が一人で飲食店に入る「覚悟」ってやつの描写が、
最初はいまいちわからなかったけど、
最近はそういう力みもないし、ますますおもしろくなっている。
もともと久住さん原作の食べ物話は好きだったし、
今回はナカタニD.さんの作画が魅力的でなおいい。


「殺し屋さん」タマちく
殺し屋を生業とする、一見優男、実は凄腕の主人公が、
4コマの主人公として、笑かしてくれます。
最初は絵が好みでないなーと思ったけれど、
最近は気にならなくなった。
(てか、考えてみたら、私には絵だけ好みの作家さんはいない。
アンドリュー・ワイエスやベン・シャーンがまんが描くんでもない限り
まんが読みさんなら、大抵そうかなあ)

上記3本ほどではないけど、楽しみな話

「モリのアサガオ」郷田マモラ
大阪の拘置所に勤める新人刑務官のお話。
そもそもの導入部からして、
結末が楽しみにならざるを得ないような描き方だったけど、
実は最近、少々タルくなってきた。
この人って、こんなに「ナニ金(故青木雄二氏の代表作)」入った絵
描く人だったっけ?
絵そのものが似ているというより、雰囲気がすごく似ている。
登場人物が関西弁というせいもありましょうが。


「1985年の奇跡」五十嵐貴久×堀口純男
くだらないといえばくだらない高校野球漫画。
でも、1985年に主人公たちと同じ高校2年生だった者として、
なんだか親近感を覚える作品です。
おちゃらけはおちゃらけとして、
「野球」というものをちゃんと描こうという意思は見えるし。


「アクション」と一緒に購い求めた
ブラックタピオカ入りのミルクティ
「珍珠奶茶(チンジュナイチャ)」が美味でした。
210円と少々お高いのですが、
まあ、中華カフェ?にでも行ったと思えばいいさ。



2004年06月06日(日) 似合う・似合わない

どうでもいいとりとめもないことを考えるのが好きな割に、
抽象的なことを考えるのが、いまひとつ得意でありません。

その最たるものが、
「○○は○○に似合わない」という美意識についてです。
例えば洋服についてなら、
体型のせいで物理的に無理とか、
そういう何か決定的なことがあれば別ですが、
ドン何がしさんとか、杉浦某氏とかが評論する
ファッションがどうのこうのというのが全く理解できないし、
(この点は同志がたくさんいるといいなあ…)
もっとわからないのは、
「美人に○○は似合わない」という表現です。
この○○に入るのは、ドテラでも焼き鳥でも構いませんが、
美人に似合わないものが、
果たしてこの世に存在するのか?
美人に似合わないものは、
誰にも似合わないんじゃないのか?

と思うのです。
ニコール・キッドマンが、バカボンパパのコスプレ!なんて、
むしろ見てみたい気がするんですけどねえ。
ちょっと想像しても、似合うとはいいませんが、
そのミスマッチぶりが、また新しいケミストリーのようなものを
生じさせるのではないかと思うのです。

それはそうと、『日曜美術館』を見ていたら、
森村泰昌さんが出演なさっていたのですが、
この人は、その独特のお仕事もさることながら、
お召しものにもすごみがありますね。
あのピンクのスーツ
スタイリストさんの仕込みか私服か存じませんが、
同年代のおっさんには、なかなか着こなせないでしょう。
(てか、妙齢の女性でも多分無理だぁ〜というシロモノでした)



2004年06月02日(水) お・じい・さ〜ん(涙)

先週の「トリビアの泉」を見ていたら、

「アルプスの少女ハイジ」続編でペーターを演じていたのは………


チャーリー・シーンである。


なるものが採用されていて、投稿主には大変失礼ですが、
「へぇ、これがトリビアになるのか」という意味で驚きました。
「何の役にも立たない、些細な知識」なんだから、
別におかしくはないのですが、
ズイヨー映像のアニメとして慣れ親しんだ世代としては、
続編?え、実写?何それ?と、まずなってしまうし、
いきなりアメリカ製の実写版を持ってこられてもなあ。
しかも、例えばオチの部分が
ブラッド・ピットだのトム・クルーズなら
まだ「へぇ」を押しがいもありますが、
(それとて、3年後、5年後にはどうだか…)
チャーリー・シーンって、
まるっきり過去の人と言うのは乱暴ですが、
強いて言えば「どっこい生きてる」の感があり、
今さら「プラトーン」で一躍スターに、と言われても、
正直、リアクションに苦しむところです。
(番組内での、まだ年若いベッキーの高揚ぶりには、
ちょっとびっくりしました。
それこそ、私がベッキーちゃんくらいの頃の大スターだもんなあ)


とはいえ、そこは「トリビア」ですから、
解説の見せ方の方はぬかりありません。
件の映画の若き日のチャリ坊のペーターを、
きちんと小原“ドラえも〜ん”乃梨子さん
吹き替えで見せてくれるサービスぶりでした。
もちろんハイジの方は、杉山“コロ助なり”佳寿子さんです。
ただし、アルムおんじ役が、宮内“これ、一休!”幸平さんでは
ありませんでした。
あれ?ひょっとして宮内さん、既に鬼籍に入られた?と思ったら、
1995年6月2日、つまりは9年前のきょう、
65歳で亡くなっていたことを、まさに本日知りました。
正直、冒頭のトリビアネタよりも、
個人的には、このことに驚きました。

9年前に65歳、ということは、
もし今御存命でも74歳ということです。
それだけならばまだしも、
1929年生まれということですから、
アルムおんじの役を演じていらしたころは、
実はまだ40代だったということになります。
ええ〜、40代であのじいさん声!ただものではありません。

ほかにも「一休さん」の外艦和尚とか、
比較的最近でも、「ドラゴンボール」の亀仙人、
「きかんしゃトーマス」のトップハムハット卿など、
貫禄あるじいさん声ならこの人で決まり、
というほどのハマりようでした。
高齢者の枯淡の演技というよりは、
「まだ若いもんには負けんわい」という気概を感じさせる
張りのある声が魅力的な方でした。

実は今、次女と一緒になって、
「アルプスの少女ハイジ」のDVDを見まくっています。
見るたびに、
ハイジの健気さや賢さ、強さに改めて感じ入っていましたが、
(第2話が個人的には涙のツボです)
宮内さんの祥月命日である本日は、
また感慨深く見入ってしまいそう。


 < 過去  INDEX  未来 >


ユリノキマリ [MAIL] [Saturday's Child] <