夏の終わり

学生だったのは遥か遠い昔なのに(笑)、今でも8月31日が区切りの日のように思えてなりません。まだしばらくは残暑が続くとはわかっていても、「もう夏が終わってしまう…」という焦りと寂しさで落ち着かない気分になるのです。
この夏は、「愛・地球博」にも『アレグリア2』にも結局行けず(←しつこい/苦笑)、わりとおとなしく過ごしたのですが、振り返ってみると生きることと死ぬことについて考える機会がけっこう多かったように思います。戦後60年…という節目の年であったことや、とある事情(笑)で生まれて初めて「24時間テレビ」をじっくり見たことがきっかけとなったのかもしれません。
生きること、生き続けてゆくこと。消えてしまうこと、それを受け入れること…。何年生きてみても、わからないことだらけです。オトナになってわかったことは、オトナだからと言って何でもわかっているわけではない、ということくらいで(苦笑)。
命について考えるとき、いつも思い出す言葉があります。私にとって特別な思い入れのある某漫画に出てくるセリフで、「命なら二番目」…というもの。この言葉に出会ってからずっと「一番目」を探し続けているのですが、情けないことにまだ見つけられずにいるようです。
2005年08月31日(水)


やさしいパパ

週末の電車は、行楽地へ向かうカップルや家族連れで満員。ドアにもたれていた私の隣には、Tシャツに短パンというラフな格好のお父さんと、それプラスキャップ&リュック姿の幼稚園生くらいの男の子が並んで立っていました。
ふたりが乗り込んできてから3駅ほど過ぎた頃、男の子がお父さんに「この電車、どこまで乗るの?」と訊きました。「終点まで」と答えたお父さんに、男の子は黙って頷きました。
それからしばらくの間、男の子はお父さんの脚に絡んだりしておとなしく遊んでいたのですが、ふとお父さんが男の子に「もしかしてトイレに行きたいのか?」と訊いたのです。「ええっ、いきなりなんで?」と驚く私の隣で、男の子は「終点まで大丈夫」とけなげに答え、またお父さんの脚に甘え始めました。どうやら子供なりに状況を判断して遠慮しているらしいことが、赤の他人の私にも見て取れました。
ところがそれを聞いたお父さんは、「電車なんて、次から次からいくらでも来るんだ。次で降りよう」と言って、男の子の背中に手を当てて窓の方へ向かせたのです。
…ホレました、お父さんに(笑)。

似たような場面は、これまでにも何度か見かけたことがあります。突然電車の中でトイレに行きたいと言い出した子供にお母さんが、「だからさっき乗る前に、本当に行きたくないかどうか何回も訊いたでしょ? 何でそのときに言わないのよ!」と叱るパターンです。
そういう場面に遭遇するたび、そんな小さい子供に数分後の自分の状況を想像しろだなんてムチャな話なのでは…と胸が痛みました。忙しいお母さんの事情も、もちろんわからなくはないのですが、どんな状況であれ子供にとって大好きな親から投げつけられたキツイ言葉というのは、たぶん親が想像するよりもずっと強く響くはずなので。
2005年08月20日(土)


お盆

盂蘭盆の行事については、宗派によっても異なるようですが、我が家では13日の夜に麻(お)がらを焚いて迎え火をし、盆提灯の明かりをともします。精霊棚には、季節の野菜や果物などをお供えし、お盆の間は毎日「お霊供(りょうぐ)」と呼ばれる朱塗りのお膳にご飯や煮物、お味噌汁などを並べたものをお供えします(もちろん精進料理)。お仏花も、ほおずきや蓮が組み込まれたお盆特別版。
他に、13日のお迎え団子+おけそく(白餅)+おはぎ+蓮菓子…から始まって、16日の送り団子+おけそくまで、日替わりでおはぎや白むし(餅米を蒸したもの)などの盛り物をお供えします。
そして16日の夜には、再び麻がらを焚いて送り火をします。麻がらだけではちょっと寂しい感じがするので、我が家ではいつも花火で賑やかにお精霊さんを送り迎えしています(笑)。
子供の頃抱いていた「お盆」のイメージは、「地蔵盆」や「盆おどり」など町内の夏のイベント(苦笑)でした。それが身近な行事に思えるようになったのは、見よう見まねでキュウリの馬とナスの牛を自分が作ったときからでしょうか。
キュウリで作った馬を飾るのは、お精霊さんを少しでも早くお迎えしたいから。ナスで牛を作るのは、お盆が終わってゆっくりお帰りいただきたいから…。ちっちゃい子の工作のように何とも可愛らしい姿の馬と牛にそのような願いが込められているのだと知ったとき、私はこれからもずっとこの行事を大切にしてゆきたいなぁ…と思ったのでした。
2005年08月13日(土)


9/25まで

「愛・地球博」と「アレグリア2」に行きたくて、ずっと友人・知人に声をかけているのですが、なぜか応じてくれる人がひとりもいません(泣)。
イベントやおまつりごとが大好きで、しかも期間限定モノは押さえずにはいられない私(笑)にとって、かろうじて日帰りできる場所で開催されている万博に行けないのは、とても悔しいです(泣)。
また、サーカスやミュージカルが大好きな私にとって、シルク・ドゥ・ソレイユは、一度は生で観てみたい憧れのステージ。移動遊園地っぽいのある特設テントの外観を目にしただけでも、うっとり夢見心地になるほど。
だけど、どちらも誰かと一緒にきゃあきゃあ感動を分かち合うタイプのイベントだと思うので、ひとりで出かけるのはちょっと寂しい…。
奇しくも最終日は、どちらも9/25まで。これを読んで、「しょうがないな、つき合ってあげるよ」…と思った心優しき友人・知人の皆さん、ぜひご一報を!
2005年08月12日(金)


夏のおまつり

いよいよ明日から開催…ですね。
実は、お友だちからチケットが余ってるんだけど…とお誘いをいただいたのですが(Fさん、ありがとうございました!)、私がお買い物をしたいジャンルの日程ではなかったためお断りすることに。
思えば、おまつりの楽しさを覚えたての頃には、3日間とも一般入場…なんて無謀なこともやったものでした。若かったのねぇ…(遠い目)。

夏のおまつりの思い出といえば。
夜、ホテルで買ったばかりのお宝(笑)を開封し、友だちとそれぞれのベッドで読んでいたときのこと。お宝の中にものすごくツボを突かれた作品があって、私は友だちのことも気にせずダーダー泣き始めてしまいました。私の涙腺がハンパじゃなく緩いことを日頃から話してはいたものの、実際に泣いているところを見たことのなかった友だちは、「うわぁ〜、ホントに泣いてる〜」と大爆笑(笑)。
「え〜っ、だからいつも言ってるのに〜」と、泣きべそ顔で言い返す自分がおかしくて、ふたりしてしばらく笑い転げていたという。
…何か、「ザ・セイシュン!」って感じのエピソードになっちゃいましたね(爆)。
2005年08月11日(木)


陶器まつり

本日付でブログへアップした「六道まいり」と毎年同じ期間に、すぐ近くの五条坂一帯では陶器まつりが行われます。約500店が軒を連ね、毎年約50万人の焼き物ファンが訪れるというこの陶器市は、全国最大規模なのだとか。
六道さんへお参りするついでに、いつもぶらぶら冷やかしながら歩くのですが、地元の清水焼(このあたりが発祥の地)だけでなく、瀬戸、有田、信楽、九谷、織部…など全国の産地から陶器が一斉に集まってきているので、ただ眺めているだけでも楽しめます。
窯元や卸し屋さんのお店で掘り出し物を探すのもいいのですが、若手の作家さんのお店で「こんなのもあるんだ」と驚くような斬新なデザインのものを見つける楽しみも。

500ものお店が並んでいると、お客さまで賑わっているお店とそうでないお店はけっこうシビアに分かれます。いかにも職人っぽいおじさんがひとりで店番をされているところもあれば、浴衣を着た若いお姉さんたちが「いらっしゃいませ〜♪」と元気よく客引きをしているお店も。また商品の数は少ないけれど、ディスプレイにすごく凝っているお店があったり…。
それらをぼんやり眺めながら、「これってイベントに似てる…」と毎年思ってしまいます(苦笑)。そして自分の経験から、一度商品を手に取ったお客様にそのまま黙って去ってゆかれるツラさがとてもよくわかるので(泣)、よほどのことでない限り、お店の前で立ち止まらないように…と心がけている私です。
2005年08月09日(火)


音楽配信サービス

先週、アップルコンピュータのCEOスティーブ・ジョブズさん(←好きv)自ら「iTunes Music Store」の日本におけるサービス開始を告げられました。
早速覗きにいってあれこれ視聴もしてみたのですが、まだ限られたアーティストの曲に偏っていて(私の好きなアーティストの曲も無かった/泣)、まだ始まったばかりだからなぁ…という印象を受けました。
面白いと思ったのが、音楽配信以外のサービス。最近話題のPodcastやオーディオブックなどは、今後日本語モノが増えてくれることを期待しています。英語モノをがんばって聴いて、語学力を高める…というのもアリだとは思うのですが(苦笑)。
それにしても。
ダウンロードした曲はデータとして保存され、パソコンで再生したりiPodに転送したりCDに書き込んだりして自由に楽しむことができるけれど、商品として目に見える「形」は持たないわけで。ゴミができないから地球に優しいかも…などと思う一方で、「形」が無いモノに対する不安のようなものを抱いてしまうのは、私だけでしょうか。
ほんの数年後には、「昔は、CDだったよね。プラスティックケースに入って売られてて、“ジャケ買い”とかもあったっけ。懐かしい〜」なんて笑い話をするようになったりする日が来るのかなぁ…。
2005年08月07日(日)

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