白い原稿用紙

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2004年03月30日(火) 日常と非日常の境

屋根の工事が始まりましたわ。
これから2週間ばかりは落ち着かない日々。

毎日毎日 ばたばたと落ち着きがなく
「ああ 早く穏やかな日常に戻りたい〜〜ん」
と願う毎日でしたけれども
今日 フト気がついたわ。

穏やかな日常

って どんなんだったかしら。

そもそも
あたくしの日常ってどんなんだったかしらん?

記憶を掘り起こして思い出してみる。
毎日どうしていたかしら。

ええと。
仕事してる時は
ああ早く終わらせてお掃除しなきゃ、
日々の雑用もしなきゃ
お人形で遊びたいし
通販もあまりお待たせしてはいけないわっ
サイトの更新だってしたい
友達と遊ぶ約束もまだ果たしてない
でも許されるなら
この原稿にずっとかかずらわっていたい、

とか考えていて

仕事してない時は
早く次の仕事にかかれば
締め切りに秒単位の戦いにならなくてすむんだから
さっさとやるのよ
でもお掃除まだやってないし
雑用も終わってないし
お人形でも遊び足りないし
友達との約束はまだ……
あああ〜〜いよいよタイムリミット
お仕事にかからなきゃやばい日取りだわ〜〜っ

とか考えていたのよね。

なんだ。
落ち着きがないと思っている
今この時と 同じ状態じゃないの。

ただちょっと
やらなきゃ行けない事とか
気になる事とかが2〜3項目増えただけじゃないの。

なあんだ〜〜。
はらはらして損しちゃったわ。
遊んでる場合じゃないとか思っていたけど
いつだって
遊んでる場合じゃない時に
遊んでいたりしていたわけじゃないの。

時間をもっとうまく使わないと
とか思いつつぜんぜんうまく使えないまま
じたばたいろいろやっていたんじゃないの。

つまり
全然成長していないわけだけど。
まあいいわ。(よくないかも)

とにかく
今日そう気がついたら肩の力がヌけたわ。

そういうわけで
「ちょっとくらい、のんびりするのよ」と
誘われるままに夜が明けたら友人達とお花見に。
ボークスへ行って、
公園でお花見しながら
友達が作って来てくれるおベントをいただくの〜〜ん。
自分で作らんのかというつっこみは
このさいナシの方向で。

ええ、
お片付けはまだ終わっていないわ。
とりあえず押し入れにつっこんで
パッと見だけはちょっと片付いているように
見えなくもないと言う感じ。
引っ越し後によくある状態よね。
そしてほとんどが
このまま月日が流れて行くのよね。

ま、
まあ いいじゃないの それも。
余裕が出来たらゆっくり片づければいいんだから。
「ゆとり」ってのは気分の問題よね。
お部屋が片付いていないのがどれほどの事よ。
後でどうとでもなることで
自分を追い詰めなくったっていいじゃないの。
誰に迷惑かけるわけでなし。
だんながちょっと迷惑かも。

あら。
なんか思いっきり言い訳じみてるわね。

いいのよ いいの。
どれだけ自分が頑張ったかは
この手足についちゃった筋肉が証明してるわ。
腹筋は別の話だけど。

毎日重い荷物をあっちこっちと動かして
自分の要領の悪さを確認してただけのような気もするけど
それも許してあげる。

たまには自分を許してあげるおおらかさもないとね。
なんかいつも許しっぱなしの気もするけど。

そういうわけで
このところ毎日感じていた非日常感から脱して
今日から日常。

思い出したのよ。
あたくしの日常は
いつだって穏やかではなかったと言う事を。


2004年03月27日(土) お引越しの効用

日記が滞っても
などと舌の根もかわかないうちにこんにちわ。

たかが15枚、とペロペロなめていた色紙が描き終わらず
編集さんにお伺いをたてたところ
月曜着でいいとおっしゃって下さったので
油断して日記など書きに来ちゃったりして。

あ、色紙をなめてはいけません。
ヨダレでインクが滲みますから。

でもおかげで
まだ繋いでいないスキャナを繋ぐ時間もできたので
色紙を全部スキャンして
サイトにアップすることが出来そうだわ。
スキャナの御機嫌が悪くなければだけど。

ところでさっき
お風呂に入っていて気がついたんだけど
運動もしていないのに腹筋がついているのよ。

こころあたりはただひとつ。

この新居では
おかしなベッドを作り付けで作って頂いたんだけど
それが高さ145センチあるのよ。
まあ、ロフトベッドと言えなくはないわね。
下が収納になっているの。
でも コンセプトは
「押し入れの上の段に寝る」だったんだけどもね。
子供の頃
親に内緒で押し入れに篭り、
ライトを持ち込んで漫画を描いていたという
三つ子の魂がぬけないのよねえ。

ベッド部分は壁はないので
押し入れ という雰囲気はなくなっちゃったけど。

で、
145センチもあるのにこのベッド
階段も梯子もついていないのよ。

あたくしはよほど梯子というものが嫌いらしいわ。
以前金属のロフトベッドを使っていた時、
夜中に寝ぼけて梯子を登ろうとして
足を怪我した事があるのよねえ。
ベッドに引っ掛けるタイプの梯子で
固定されていなかったものだから
足を踏み外した拍子に梯子がはずれて
足の小指を直撃。
眠かったもんだからそのまま
押さえて寝ちゃったんだけど
起きたら血だらけで、ものすごく深い傷だったのよねえ。

たとえ固定されていたとしても
ソコツ者のあたくしは必ずいつか足を踏み外すわ。

でも大工さんは階段を作るのがお嫌いそうだったの。

それはあとで階段ダンスでも買えばいいや
とか思って
「階段も梯子もいりません」と言ったら
なんの疑問もなく「そうですか」と
登りようのないベッドを素直に作って下さったわけなのよね。
いくらあたくしが変人でも
ちょっとぐらい疑問をもたないものかしら。

で、そのベッドにはまだ
なにもついていないのよ。登れるアイテムが。

何もついていないベッドにあたくしは
毎晩よじ登っているわけなのよ。

さすがのあたくしも
ここで寝ぼけたり油断すれば落ちる
って事ぐらいわかるので
とっても気をつけて心を込めてよじ登ってるんだけど
どうやらこれが筋肉をつけちゃったんじゃないかと。

高所恐怖症入ってて
転落フェチなんだけど、
やたら高いとこに登りたがるのよねえ、あたくし。

高いとこに登りたがるのは
ナンカと煙りとかいうわね。
ナンカ がなんだったかは忘れちゃったわ。

梯子は嫌いなんだけど階段は異常に好き。

町に出てドコに行ってもめったにエスカレーターや
エレベーターは使わないので
友達にとってもキラわれているわ。
まあ、これは
立ち止まって待っているより歩いた方が
前に進んでるとか上に登っているとか言う気がして
好きだと言う理由だと思うんだけど。
5分 ただ立って目的地へ着くより
10分歩く方が好き。

なんて要領の悪い遠回りな人生。

でもそんな人生論とは関係なく
階段で座ってくつろぐのも好きなのよ。
これはもう階段の使用目的間違いまくってるわよね。

なので天窓も階段の上につけたのん。
明るい日ざしのそそぐ階段に座ってお茶を飲もうと。

これはちょっと計算が違って
この家の階段はスペースが足りなくて一段がとっても狭い。
狭いので座ろうにもお尻がずり落ちるのよ〜〜〜。

今は我慢して階段の一番うえで座ってるけど
いつかここをでかい階段に付け替えてやるわ〜〜〜〜。
家中階段か ってくらい でかいのに!

そしてもうひとつの楽しい計算違いは
天窓って
雨が降ると下から波紋が見えてとても面白いのよ。
おもしろいのはいいんだけど
少し凹んだその天窓にはうっすらと水がたまる。
たまった水に雨が落ち、
建物の構造とあいまって

ドンドコドン ドンドコドン

と太鼓のような雨音が響くのよ〜〜〜〜〜〜。

でもこの音は嫌いじゃないわ。
嫌いじゃないけど
うっかり仕事場の真上やベッドのわきなんぞに
作ってしまわなくてほんとによかったわ。

さて 油を売るのはこれくらいにして
再度 色紙に挑戦して来るわね。
あとちょっと、と思うのになかなか終わらないわ。

大雨でも降らないかしら。
ドンドコドンドコとすごく景気のいい気分になって
はかどるような気がするんだけど。


2004年03月26日(金) ささやかな大冒険

一世一代のお片付けがちっとも片付かず
気がついたらアタマの中でナニカがぶち切れて
とりあえず目の前のものを
ゴミ袋にぶちまけてしまった今日この頃です。
ぶちまけた割には燃えるゴミと燃えないゴミは
わけているあたりが
まだまだぶち切れ方が足りないようね。

まだすんでいない家の工事とかあっちゃって
けっこういろんな打ち合せや相談に
まだまだ時間を取られるのよ。

昨日だったかしら。
屋根の工事をしなきゃならないんだけど
それをするにあたって
せっかくだから屋根に登らせて頂いたのん。

連棟式のこの家の屋根は
数件分がひとつになっていて
まるで学校の屋上のように広いの。
いっぺん 登ってみたかったのよ。

工務店の職人さんが状況を見るために
梯子をかけていらしたので
「あたくしも 登らせてええええ」と。
だんなまで呼んで、屋根の上に遠足。
お弁当は持って行かなかったけど。

お弁当どころじゃなかったわよ〜。
その折りたたみ式の梯子の恐かった事〜〜〜〜〜。
あまりの揺れに
梯子から身体を離せないので
足が曲げられないのよ。
はしごってどうやって登るんだっけ?

最初 途中で挫折。。。。。
これはとても恐くて登れたもんじゃないわ と。

でも 見たい。
屋根の上とそこからの景色をどうしても見たいっ。

だんなが下で「押さえててやるから」と言うので
再度挑戦。
梯子にへばりつくようにして
息も絶え絶えに上までたどり着いたものの
恐くて梯子から手も足も離せず
屋根に乗り移るのにまた一苦労。

ようやくひーこらと屋根にあがれた時の爽快感は
筆舌に尽くしがたかったわね。
2階の屋根の上は思ったよりずっと高かったわ。

職人さんがあれこれ状況を見ている間ずっと
屋根の上で遊んでいたの。

あっちからこっちと歩き回り、
自分の家につけた天窓を上から覗き、
ついでにその天窓についた汚れをちょっと落とし(^^;)
ハンカチを持っていなかったので
ちまちまと手で拭いたわ。

実はその時
うちにいつもの大工さんがやってきて作業をしていらしたの。
その方に断わり無しに屋根に登っていたので
作業を終えた大工さんは
終了の挨拶をしようにも家に誰もいないので
困っていらした様子。

上から元気に名前をお呼びすると
見上げたまま かな〜り長い事固まっておられたわ。
ご、ごめんなさい おどかしちゃったわね?

ナニ この奥さん

とか顔に描いてあったわ。

すぐに降りてお疲れさまの挨拶をしようにも
一度降りたらきっと2度と登れないわ。恐くて。
まだ降りたくなかったので屋根の上から
「おつかれさまでした〜〜〜〜」
ななな なんて態度のでかい。。。。。

屋根の方の職人さんの確認作業も終わり
降りる段になって
梯子を降りようとそこに近付いたはいいけど

恐くて降りられない〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。

実はちょっと高所恐怖症入ってるのよ あたくし。
なのに好奇心に勝てなかったの。
でもこの恐怖にも負けそう。
なんていろいろ負けっぱなしなあたくし。

こ、これはとても降りられないわっっ。
あたくしは一生この屋根の上で暮らす事になるのかしらっっ
とか本気で考えましたわ ええ。

だんなが上で「押さえててやるから」と言うのだけれど
はっきり言ってこの
「押さえてる」動作になんの意味があるのかしら。
アタマではわかっているのよ。
かけられた梯子が漫画のように
人を乗せたままバタ〜〜〜〜ンとか倒れる確率は
きっと とっっても低い。
わかっていても沸き上がって来るこの恐怖心。

職人さんが笑いながら

「下を見ちゃダメだ」

ああ、このドラマチックなセリフを
自分の実生活で聞く事があろうとは。

でも職人さんっっ。
下を見ないでどうやって梯子の段に足をかけろと?

折りたたみ式のそのアルミの梯子は
屋根の上の地面より
人の身長分くらい高めにとび出していたの。
それに足をかけるには
当然横からまず梯子の正面にまわりこまなくてはいけないのよ。
それが恐いの〜〜〜。
頼り無い梯子は揺れるし、
一瞬でも 身体の前に空中があるわけよ。
三階分の高さの。

もう あたくしはこのまま
余生を屋根の上で暮らす決心を固めようと思ったわよ。

でも それもいろいろ人様に御迷惑をかけそうだわ。
買い物にも行けないし トイレはどうすれば。

えいっと度胸を決めて
横から梯子に飛び移る。
ほんとのところ飛び移ったなんて華麗なものでなく
つぶれたカエルもかくあらん という
みっともなさだったと思うけど
自分の姿なんか見えないからいいの。

でもその最初の段に足が届いた瞬間には
もうさっぱり 恐くもなんともなくなっていたわ。
さっきまでのあの極限の恐怖心はなんだったのよ
と言うくらい。

恐怖心と言うものは
やっぱり
生物が持っている生存本能のひとつなのでしょうねえ
と しみじみ感じながら梯子を降りたわ。

あたくしは自分が死ぬ事への恐怖心は持っていないと思うの。
いつかは誰もが死ぬんだし
あたくしはいつ死んでも まあ精一杯生きたと
満足できると思っているのよ。

でも それとは別に
こうやって異常な事態に出会った時
(出会ったんじゃなくて好き好んで呼び寄せたんだけど)
沸き起こって来る恐怖心っていうのは
生存本能が出している警戒警報なんでしょうね。

気をつけろ
慎重になれ
お前の生命が危機にあるぞ

と。

それは自分の死を迎える覚悟とは 
また
違ったところで鳴らされる警報だと思われるわ。
覚悟は知性。
恐怖心は本能。

それでも
あたくしの中にあった
一生を屋根の上で終えても良いと思っちゃうくらいの
度を越した恐怖心は
軽いカルチャーショックだったわね。
意外と生きる事に貪欲なのね あたくしってば。

ちょうどその夜
深夜の映画でダスティホフマンのアウトブレイクをやっていたわ。
恐怖心からチームを危機に晒した新米に彼がいうセリフ。

「恐怖を感じないような奴とは仕事をしたくない」

ありがとうございます、と思わず画面に向かってお礼など。

それにしてもねえ
あたくしが寿命とか病気以外で命を落とすとしたら
文字どおり
この好奇心の強さが命取りになるのかもしれないわね。

あたくし
今まで生きて来た上でけっこういろいろあって
もう恐いモノなどないわ と本気で思っていたんだけど、
この度見つけたこの恐怖心は
なんだか ものすごく 原始的で本能的で
知性の生き物 
霊長類、人類とはかけはなれたものだった気がして
嬉しかったわ。

人間って動物なのね。
野生が持っている本能はまだまだ
人間の中にもあるのねっ。

自分が野生であったことが嬉しいわ。

「今さらわかったの。
つね日頃からマリトは野生だと思っていたわよ」
と言う声があちこちから聞こえてきそうだけど。

さて そして 野生のあたくしは最近
朝とか昼間、家に関する事にかかずらわり、
夕方 なるべく入院している父の見舞いに行き、
夜 仕事関係を片付け(ようと)しています。

そんなこんなで
日記が滞っても元気に走り回っております。
というわけで また〜〜。


2004年03月19日(金) 一世一代の

お引越しも終わり、仕事も終わったと言うのに
たいしたサイトの更新もせず
毎日何をしているのかと言えば それはもちろん
一世一代のお片付け。

普通はこういう事はお引越し前にすませるのが常識でしょうが
そうもいかなかった各種の事情により
只今 今まで生きて来た中で
これほど真剣に片付けた事があったかしらというくらい
情熱を燃やしております。
ちょっと くたびれたけど。

今まで押し入れで眠っていた箱や袋の中身の
紙の一枚まで把握する野望を胸に
起きてからほとんど寝るまで押し入れの中で過ごしているかも。
もちろん合間にやるべきことはやっている(はずです)けれど。

押し入れの中で 一番かさばっているもの……
それは予想に反して
ほとんど着ていないお洋服でも古びたお布団でもなく
今まで描いて来た原稿。。。。。

なんなの この山は。

それを全部引っぱりだし 中身を確かめ
ジャンル別に箱に詰め直して積んで行く。
少年誌、少女誌 ホラー レディス 幼年漫画 学習漫画
ゲーム漫画 同人原稿、え〜と まだなにかあったかしら。
BLは星の館が却って来ていないのでかなり少なめかしら。

まだ作業は半ば。

あたくしはキャリアは長いけど
決して順調にいつもお仕事が頂けていたわけではないので
キャリアのわりには原稿は少ないと思うのよ。
ま、まあ、同人原稿もかなりかさばっているけど。
それでこれなんだから 世間の大御所が
原稿を保管するためだけに
倉庫やマンションを用意なさるのも道理。

過去の作品のリストを作ろうと言う野望も持っていたけど
一気にその気が失せたわ。
それはまた 老後の楽しみと言う事に。
今は新しい原稿を増やす事に情熱を燃やす方を選ぶわ。

それにしても山と積まれた原稿を見ながら
取っておくのがあほらしくなるような
つまらない原稿だけは描くまいと
わけもなく心に誓ってしまったあたくし。
あ、わけは充分すぎるくらいあるわね。
もう置く所がないというでっかいわけが。

原稿を守っていたボール紙や厚紙もぜんぶはずし
ぴったりとおさまるサイズの箱につめたら
かなりスリムになったけど、
これからまだ増える事を思えば
やっぱり 心してかからないとっ。

こうして見ると
可愛いと思える原稿とそうでない原稿があるのが
ごまかしようなくはっきりわかるのよ。
どう違うのかしら。
強いて言えば急ぎ仕事をしてしまった原稿。。。
そいつかしら、いまいち可愛くないのは。
そして とっても微妙な位置に居る原稿はね、
「ちくしょ〜 ネームにあんなに頑張ったのにこの絵か〜」
という 自分の実力足らずの哀しき原稿達。

けれどっ。
そんな自分の思いとは全然別の所で
自分が可愛いと思う原稿が
必ずしも人気があったわけではなかろうという事実。

ここらへんが人気商売のビミョーな所かしらん。

でもとにかくとりあえず、
あたくしごときの原稿に
そうそう派手に人気の有る無しの差が
命にかかわるほど出るわけじゃないわ。

十年後の自分が見て
それなりに可愛いと思える原稿を描いて行きたいと希望。

今は十年後の話より
目の前のお部屋の惨状をなんとかする方が先だけど。

それにしても押し入れの物を全部おっぴろげても
歩く道が確保できるありがたい広さよ。
あらん。おっぴろげるだなんてはしたない。

この状態なので
しまじろうを今 ご飯の時以外は家に入れてあげられないわ。
発情期の彼はところかまわず
マーキングのおしっこをかけまわるからよ。
おっぴろげた原稿にマークされちゃたまんないわ。

ところでね。。
発情期のオスは大声でメスを呼ぶ時と
メスが目の前にいる時とはかなり鳴き声が違うのよ。
目の前にいるメスを口説く時は
それは甘く優しく、
うろろん、って喉をならすように鳴くの。

でもさ、 しまじろう。
あんたが口説いてるの、キスケなんですけど。
○マはないけど いちおう男の子なんですけど。
あああ、
キスケも応えてキスなんかしてんじゃないわよっ!
誤解のないように言っておけば
キスは猫同士のただの御挨拶だけど。

しまじろう、あんたにとって多分今が
最後の恋の季節よ。
アンタもじきに○マ 取られちゃうんだから。
そんな大事な一世一代の恋の季節に
キスケなんか口説いてていいの??


2004年03月11日(木) 結果報告

眠い〜〜ん。

はっ。
いえ なんでもありませんっ。

お仕事が終わったと言う御報告なのですけれど
いつ終わったかは言わぬが花。
とか言いながら眠いなんて口走ったら
徹夜続きだったのがバレバレじゃないの。
しかもまるで 今日終わったみたいじゃないの。いやん。

と、とにかく終わっているので
コミックスは無事4月1日に発行されると思われます。

さらに修羅場の中NTTさんもいらして下さり、
トラブルっていた電話回線の修正とADSLの工事も
すませて頂きました。
その他、あちこちのトラブルとか終わっていない工事に
職人さんの出入りは続いているので
仕事がやりにくかったのなんのって。

集中出来ない なんて甘ったれた事は言わなくても
なにしろ描いているものが描いているものなので
この原稿をおおっぴらに拡げていたら
男盛りの職人さん達にとってはセクハラではないかしら。
SMHはやめたといっても、
やはりこのキャラでH無しの話が出来ず、
描き下ろしではそれなりにいたしていたりいなかったり。
ともかく
一般の殿方に見せてはいけない原稿に仕上がっているのは
誰の目にも明らかね。

職人さん達の出入りや
なにより自分が歩きにくいと言う理由で
整理されていない荷物は収納庫その他にしまわれ
部屋は一見 まともなお家のようですわ。

でも これから
そのひとつひとつを全部ぶちまけて
それぞれをまともな位置に収めなければ。

でも×2
確定申告も片付けなければいけないのぉぉ。

でも×3
一番今
しなければいけないことはたぶんおそらく
あれよ。

今 リフォームのいちおうすんだこの家で
一番ばっちいもののお片付け。

つまりそれは あたくし自身〜〜〜〜。

職人さんへのお茶運びの効用で
午前中起きる正しい生活が続いてるはずなのに
お肌はぼろぼろ 髪はばさばさ なんてバッチイの〜。
お風呂は毎日入っているけど
お手入れしてる暇がなかったのよ〜。
愛用のクリームも切れ、補充してる暇もなかったし。
なんかニキビも増えちゃって。
若いわね あたくし。
ちょっと違う気も。

脱走してた しまじろう も
前の日記を書いた次の日にはもう帰って来てたわ。
猫好きの もとお隣さん一家の
「しまじろう捕獲作戦」のおかげで。
どんな作戦かと言うと
しまじろうを見つけたら とにかく餌でおびきよせ、
我が家の新居の猫専用出入口に放り込むという
とっても簡単なような難しいような作戦だったのよ。

あの子はなついてるようで実は
人間の見分けが全然ついていないので
ヒトを見ると とりあえず逃げるのよ。
家には入って来て餌をくらうくせに
あたくし達夫婦を全然認識してないのん。
とりあえず
ご飯をくれて、寝てても怒られなくて
そしてなによりメスがいる!という
しごく単純な理由で家にいるだけなのね 今の所。

また野良猫を一から手なづけなければいけないわ。
別に去るものは追いたくないんだけど
先日 病院に連れて行った時
いろいろ病気が発覚したので
野良でいたら悪化しそうで
ほっておけないハメになっているのよ。

とにかく いちおうしまじろうも戻って
さしあたっての心配事は……
あるわね。まだいろいろ。
でもまあ なんとか一山は越えたので
まず自分の手入れをばしつつ やらなきゃ行けない事を
片付けて行くわ。

せっかくネット復帰したけど
サイトの更新その他はまだちょっと先になりそうです。


2004年03月06日(土) 経過報告

皆様お久しぶり〜〜ん。
と言っても
これぐらい日記をさぼることはよくあるんですけど、
書けないとなると無性に書きたくなるサガ。
ADSLのお引越しがすんでいないため
ダイアルアップで ちょっくら。
でも早さに慣れた身としては
ダイアルアップの哀しい遅さよ。。。。

しかも繋がったり繋がらなかったりするので
繋がった時にできる事は
さっさとすませなければいけないという
不便でスリリングなネット生活なのん。

とにかく無事(でもないけど)お引越し、と言うより
荷物の移動は終わり、
旧家の引き渡しもなんとか終わり、
ごたごたのおかげで一向に進まなかった仕事に
集中しなければいけない今日この頃です。

こんな個人的な事情で
本の発行などが伸びちゃった日にゃあ
女がすたるわっ。
編集さんもできる限り待って下さっている事だし
雑然とした、気になる荷物を横目で見ながら
これを片付けるのは老後の楽しみにと
とにかく仕事っ。

引越しの方は友達が3日間
入れ代わり立ち代わり手伝いに来てくれて
やっとなんとかこなせた状態。
そうでなければ
引き渡しも満足にできなかったはずよ。
ありがとう友人達〜愛してるわっっ。
あ、あたくしはキラわれたかもしれないけど。
たった3件隣の引越しなんだからと甘く見て
業者を頼んでいなかったのよ〜〜ん。

掲示板でちょびんが「荷造りもほとんど出来ていなくて」
とか書いていたようだけどそれは言い過ぎ。
良い方に。
「ほとんど」じゃなくて「まるっきり」できていなかったのよ。
そりゃもう綺麗さっぱりひとっつも潔く全然!!
ちまたでは
「まりとはほんとは引越す気なんてさらさらなかったのよ」
という噂がまことしやかに流れたほどよ。

押し入れの中の隅々まで
荷作り無しのナマの荷物を公衆の目に晒し
普通こんなとこまで人目に晒す事はないだろう状態。
こんな究極の羞恥プレイは一生でこれきりにしたいものね。
あの日手伝ってくれた友達とは
もう他人じゃないのよ。
もともと他人じゃないけど、もっと一段と。

猫達も、100年も前からここに住んでいました
って顔して落ち着きまくっているわ。
「猫は家に着く」なんて嘘よ。
やっぱり飼い主に着くのよ ほ〜ほほほ
とか言いたいとこだけど、
どうやら猫は荷物に着くらしいわ。
つまり自分の匂いのしみついた家具とか。
みんなそれぞれにお気に入りの場所を見つけ
ほとんど外にも出ないくらい
この家がお気に召した御様子。
特注の猫ドアもすでに一日目から覚え
あたりまえのようにそこから出入りしているわ。

ただ一匹、
しまじろうが脱走したわ。
暖かくなって来たので
引越し前から家に帰らなくなってたし
危ないとは思っていたのよ。
前の家の時に一度医者に健康診断に連れて言ったのも
お気に召さなかったらしく
かなり よりつかなくなっていたのよね。
でもまあ、世間は暖かいし
このへんでうろついているし、
ご飯もどこかでもらっているらしく
全然痩せた様子もないし、
また近い家に勝手に家に入り込んで来るようになるはずよ。
そしたらまたとっつかまえて病院送りだけど。

そういうわけで
一番気掛かりだった猫達の引越しも
気が抜けるくらいすんなりと終わったみたいだわ。

引越しカーニバルの様子や友人達への感謝は
またいづれ落ち着いたらゆっくりと言う事にして
今日はこのへんでお仕事に戻りますわね。

あ、ところで今回の引越しで
使っているプロバイダの不便にいろいろ気がついたので
引越ついでに
サイトも近いうちにどこかへ引越すかもしれないわ。
その時は早めに告知を出しますので
突然なくなった と
びっくりなさる事はないと思いますけど。

まあ、まだ先のお話しですけども。

と、とりあえず仕事っ。
いってきま〜〜す。 


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