白い原稿用紙

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2004年02月26日(木) しばしのお別れ

さて皆様。

予定通り明日(あ、もう今日?)
このパソコンのお引越しを致します。

移動すると、ADSLが使えなくなるはず。
ダイアルアップなら繋がるようなので
ネットサーフィンして遊ばない限り
不自由はないと思いますが、
うまく、すきっとネットに繋げられるかどうか不安ですわ。

いちおうしばしのお別れとなります。
無事 すぐ帰って来られるよう
念を送っておいて下さいまし。

朝にもう一度メールチェックをしたあとはずします。

それではしばし さらばですっ。


2004年02月24日(火) 落ち着かない猫たち。

引越し先への荷物の運び出しを今日から始める予定。

まだあちこちに工事は残っているものの
なんとか出来上がった2階部分の荷物から。

いろいろ追加でお願いした事もあり
工事が予定より大幅に遅れたのだけれども
当然だけど怒れないん。

だって、あたくしも締め切りも遅れてるん。

頑張っても出来ない事はあるわよね、と
同病アイ哀れむと言うか
同業アイ哀れむと言うか。
決まっている納期に向かって
がむしゃらに頑張るしかない業種としては
もはやお友達ですものん。
「すみません、どうしても間に合わなくてちょっと遅れます」
このセリフは
いつもあたくしが編集さんに向かって言っている
とっても身に覚えのあるセリフ。

じたばたと仕事をしたり
思い出しては荷物の整理をしたり
ばたばた動きまわるあたくしを
ふと気がつくと
猫たちが全員
この天気がいいのに出かけもせず 
仲良く並んで見物しているじゃないの。

あたくしが忙しく立ち働いているのが
そんなに珍しいかと聞いたら
珍しいと言っていたわ。
失礼ね。

そして 仕事机に向かって
あたくしがおとなしくなると
今度は猫達が騒ぎはじめるのよ。
彼等なりに落ち着かないのね。

とにかく ここが踏ん張りどころ。
仕事の手は抜かないけど引越しの手は抜くわ。
荷物なんざ 運べればいいのよっっ。
近いんだから、片づけながらのんびりと、なんて野望は
とうの昔に捨てたわ。

パソコンの移動はもっと後になると思うのだけれど
電話はさくっと変更できるけど
ちょっとADSLのお引越しに手間取っていますの。
もしかしたら
下手すると2週間ぐらい、
繋がらないと言う事も考えられます。
ダイアルアップなら繋がるのかしら。
そのへんよくわかんないんだけど調べてる時間がないのよ。
そっちのあたりは全面的にだんなにまかせておりますが。

そういうわけで
いちおうネットが切れる時には一言御挨拶の予定ですが、
その暇もなく
ネット落ちに突入するかもしれなせんので
いちおう御挨拶しておきますわね。

皆様〜
無事に引越し先でネットに繋がるまで
お元気で〜。


2004年02月15日(日) 緑の柱の家

さすがにばたばたした毎日の疲れがたまって来たのかしら。
昼間や夕方に殺人的な睡魔が訪れるのよ。

でもただ 単に春だからかも知れないわ。

やっとこさカラー原稿が終わって
色々と色のことばかり考えなくてよくなったわ、と
ほっとしていた次の日、
新居に塗るペンキの色を決めて下さいと職人さんが。

また色なのねっ。
と色めき立つ。とか親父ギャグかましてる場合じゃなく。

壁のクロスは白っぽい色合いで
木の柱部分は全部若草色と決めていたのよ。

ところが冷静になって考えてみると……。

新居にはあちこちあらぬところに
穴を開けてあるのよ。
閉鎖的なのがとっても嫌いなあたくしは
壁はほとんどぶち抜き、
ぶち抜けない所には室内窓を開けてもらったの。
しかもガラスは入れていないわ。
まさにただの「穴」なわけだけど。

その穴は木で囲ってあるわけで
当然、そんな楽しい穴があれば
猫がそこにとまるのよ。
小鳥のように。
つまり綺麗な若草色で塗った所に
あっという間に無数の猫の足跡がつくわけだわ。

それはとってもありがたくないので
もっと深い緑で塗ってもらう事にしたわ。

職人さんに、そんなわけで、と
色の変更を申し出たら、
「でもこんな細い手すりや桟に猫が乗れるんですか?」と
素朴な疑問が。
普通の猫に乗れる程度の幅があるのは確かなんだけど
うちの 特に「ちょび」の場合、
どんなに細くても乗るわ。
それが細ければ細いほど 挑戦的に乗るのよ。
お向かいの鉄柵、
細いポールの上にとまっているのを見た時は
さすがに 我が猫ながらあきれたわ。
ちょびの足は 
ものがつかめるようになっているに違いないわ。

そんな細いとこに乗って落ちないんですかって、
もちろんしょっちゅう落ちてるわ。
何度落ちても挑戦し続けているのよ。もういい歳なのに。
生きている限り彼女は細い所にとまり続けるのよ、きっと。

そういうわけで、
猫がいくら乗っても気にならないような
濃い緑にして頂くのに
カラーチャートと首っ引きで色選び。

選んだ色にはメタル色が混ざっていたらしく
職人さんが困っちゃってたけど
メタルを入れてくれというほど無茶はいいませんってば。

その色でどこを塗るかと指示していた時、
いきなり職人さんが黙り込んだので
「普通、ここは塗りませんか?」と試しに聞いてみる。
それは階段の「耳」と呼ばれる部分だったんだけど。
「塗るのは難しいし、普通塗りません」と。

「そうですか〜。でも塗って欲しいわ〜〜」

職人さん達の
「普通 そんな事はしませんよ」は
このリフォームの間、何度聞いたかわからないから
もう慣れっこよ。

「階段には絨毯でもひいた方が
板の古さが目立ちませんよ」というアドバイスに
古い木の色も好きなんだけど、他から浮くかしら?
と聞いたら確信を持って言われちゃった。

「浮きますね。特に他がここまで斬新な色だと」

褒めて頂いて嬉しいけど
斬新ってほどじゃないわよ 普通よ。

はっ。全然褒めてないかしら。

古びた木の色は嫌いじゃないので
そこは強引にもとのままという意見でつらぬいたけど。
プロの意見に逆らう依頼主でごめんなさい。

その相談の後でまたふと思いついて
「塗って欲しい所の追加があるんですけど 怒る?」
と聞いたら
「怒りませんよ」と笑われたわ。
慣れっこになったのは
あたくしの方ばかりじゃないみたいね。

「普通、怒られるのは僕の方の役目です」
と職人さん。
職人さん達が 普通やらない事をここまで厭がるのは
自分で指示しておきながら
後で何か問題があると 
大工さん達のせいにする家主が多いかららしい、
とさすがににぶいあたくしにもわかってきたわ。

大工さん達もすでに
こちらのおかしさがわかっていらしたようで、
プロとして、安全面や、強度で譲れない所は
作っちゃってから「どうですか〜」
と報告していらっしゃるようになったわ。
どうですかもなにも もう変更できないじゃないのん。
やるわね。

職人さん達との日々の戦いは
最終的には引き分けというところね きっと。

昼間はそっちにかかりきり
夜には仕事にかかりきるわけで
ちょっとばかり疲れてペースが落ちてると言うか
最初から上がってないと言うか。

でも 無理を言うならこの生活があと2ヶ月も続けば
このペースに身体が慣れる気がするんだけど。
残念ながら 今月末には終わってしまうのね。

午前中に起きる生活も
頑張って下さっている職人さん達に
せめてお茶ぐらいと思うからあたくしも頑張れるわけで
これがなくなったら
また夕方まで自堕落に寝る生活に……。

しょうがないから
その時間に猫にお茶を出す習慣でもつけようかしら。

って、猫の為にそこまで頑張れないわねえ。。。
いや、問題はそこじゃなく、
猫はお茶を飲まないって事かしら。
それも違うような気もするわね。


2004年02月13日(金) 可愛いモニタ

……て書くと、なんだかわがままな恋人のようで
いい感じじゃないの。
恋人が女名前ってのもどうかと思うけどまあいいわ。

や〜〜〜〜〜っとカラーが上がりましたけど
とっても長い道のりだったわ。

点滅するモニタをなだめすかしつつ
取り込みたがらないスキャナも御機嫌取りつつ
時々動かなくなるポインタをだましだまし……
それってもしかしてすでにもう
可愛いモニタだけの問題じゃないような気もするわね。

とにかくモニタを一心不乱に見つめても
自分が何色を塗っているのかわからないのよ。
大袈裟な、と思うかも知れないけど
黒と濃紺、茶色なんかの区別はまったくわからないんだもの。
顔の中身なんかは
その色の濃淡で表情が違って見えてしまうのよ。

プリントしてみると
可愛いモニタで見ていたのと色が全然違うのは
まだ許せるとしても
(それを許せるあたくしもどうかしてるわね)
キャラの表情がまったく違っちゃうのは許せない。

一成はイっちゃってるし、
更紗は惚けたおばかな子供みたいだし。

顔色もどうも変だと確認すると
影の部分にシアンが入っちゃってるじゃないの。

肌色にシアンは御法度なのよ。
よっぽど才能のある、絵のわかった人が
わざと効果として使うならともかく
あたくしごときがその御法度を破ったら
キャラはただのゾンビ。
そうでなくても貧血寸前。

こうなったら情報の表示をさせて 
各色のパーセンテージを
いちいち確かめながら塗るしかないわ。

それでも全部のドットを確かめるのは不可能だし、
何度も何度もプリントアウトして発色を確かめる。
気に入らない部分を塗り直す。
プリントアウトの度に、
タブレットのペンをなくして捜しまわる。
とうとうペンを握っても
ポインタがぴくりとも動かなくなる。
これはいよいよパソコンごとお逝きになったかと思ったら
握っていたのはだたのシャーペン。
これでポインタが動いたら 心霊現象だわ。

何度もプリントアウトしていたので 紙が切れる。
印刷した感じを見るには一番高い紙、
光沢紙を使わないとわからないのよ。
ひと袋10〜20枚しかないんだから
こんなやりかたしていたら
いくらあっても足りないのは道理。
締め切りは迫っている(というより過ぎている)のだから
買いに行く暇も頼んでいる暇もない。
しかたないので、ふたまわりも大きな紙に出力。
なんて燃費が悪いのかしら。

怒濤の一人戦争をしている所へだんなが覗きに来て
「そのキャラの唇、変だよ」

なんだか可愛いモニタにひっぱりまわされて
いつもの色塗りの仕方を忘れちゃったのよ あたくし。
それであれこれ色を塗り直しているうちに
なぜだか唇だけがどんどんリアルになっちゃった。

「そのライトの設定じゃ、そこに影はつかないでしょ。
そこまでリアルに書いてその影は変だよ」

だってドコが変だかわかんないん。

よくあるじゃない、
ひとつの文字を何度も書いていると
それがとっても変な形に思えて来て
それがほんとにその字なのかどうなのか
疑問が生じちゃう事って。

そんな感じかしら。くすす。
って、笑ってる場合じゃないのよ これは表紙、
コミックスの顔なんだから。

「画像を逆さまにしてみなよ、そしたらわかるよ」
とのだんなの言葉に従い、上下、左右と色々反転。
色付けする段階になって
デッサンを裏から見るという手法を使うハメになるとは
あたくしほんとにプロかしら。

……どこが狂ってて どうなおせばいいのかわからない……

おかしな絵、もしくは絵が崩れる時というのは
そういうものなのよ。
自分ではわからないのよ。
時間がたてば変だとわかるんだけど
その時はいいと思って描いているんだからわからないのよ。
そして時間はないのよ 今。

「その角度、そのライティングで唇のそこにそんな影は出来ない。
そんな表情は人間には出来ないって」
「逆さまにしても自分でわからないんじゃダメだね」

そう言い残してだんなはご飯を食べに
ダイニングへ行っちゃった。
うちは自分の事は自分で。
(あたくしのご飯はだんなが。)

ちょっと待たれい、
そこまで言って直してくれないとはどういう了見よ
この狼藉者〜〜出あえ出あえ とか
わけのわかんない事を叫びつつ
とりあえず唇ばかりがリアルになっちゃったからおかしいのよ
漫画絵なら多少妙な影でもそれらしければいいんだから
と ひとり格闘していたら
しばらくしてだんなが戻って来たわ。

「ごめん。
そんな影がつく表情は人間には出来ないなんて言って悪かった、
こうすればできるよ ほら」

そう言ってだんなは
絶対もてそうもないスケベおやじが
あややみたいなすこぶる可愛い女の子に
バレンタインチョコをもらったような顔をしたわ(当社比)
つまり「鼻の下が伸びた」状態なわけなのね。

そして「そんじゃ。ラーメンがのびるから」
と言い残し、ふたたびダイニングへと去って行った。

ラーメン作りつつ、鏡に向かって
どうしたらあの不条理な影ができるかと
一生懸命 研究してくれたのに申し訳ないけど
あたくしは 一成に そんな顔をさせたかったわけでは
決してないと思うわ。

とにかく唇を全部消して
頭も空にして
一からやり直し。
なんとかスケベおやじは脱したと思われるけどどうかしら。
だんなの点検は受けずに編集部に提出しちゃったけど。

最後のプリントアウトを終えて
さんざん手を焼かせてくれたこのモニタを切る時
これでお別れねと思うと悲しくなっっちゃったじゃないの。

パソコンというものは他の家電製品とはなんだか違う。
ものすごい愛着を持ってしまうものなのね。
本体はハードディスクなんだけど
やっぱりパソコンの顔はモニタ。
パソコンがこんなに普及する前は
モニタこそがパソコン本体だと思っていた人も多いはず。

このモニタもパソコンも3台目なんだけど
寿命が尽きるまでつきあったのは始めてだわ。
今までは 買い替えた時、養子にもらわれて行ったから。

別れがたいわ。

いっそ中身を出して外側だけインテリアボックスとして使用、
というのもなんだか
死んだ恋人の剥製を飾っているみたいでいやんかしら。
っていうか、こういう性格だから あたくし
なかなかモノが捨てられなくて
どんどん部屋が散らかって行くんじゃないの?

引越しに合わせて買い替えようと思うわ。

今までありがとう 可愛いモニタ。
よく働いてくれたわね。
引き取られて行く時にはピカピカに磨いてあげるわね。


2004年02月12日(木) てんてこまい

……そんな死語が似合ってしまう今日この頃です。
「てんてこ」な舞い っていったいどんな舞かしら。
見てみたいようなみたくないような。

引越し先のリフォームが佳境に入り、
日々 職人さんとの
喧嘩のようなやりとりが繰り広げられております。
あたくしがして欲しい事は
プロの職人さんには我慢ならないことがいろいろあるらしく、
「そんな事は普通しませんよ」とか言われちゃうのよ。
あたくしがいいって言ってるのに〜〜〜。

でも間取りやインテリアもあまりに妙な事を考えるらしく、
だんなすら「文句を言う職人さんの気持ちもなんだかわかる……」
とか言ってますわ。
ししし、失礼ねっ。普通よ。(漫画家としては)

それでも職人さん達は
堅実に仕事を進めて下さっているので
予定通り、2月いっぱいには引越せそうですわ。

堅実に仕事を進めていないのはあたくしの方。
とほほ。

前々からあやしかった仕事用パソコンのモニタが
あきらかにもう寿命がつきてます。
つきているのに死者に鞭打つように働かせているので
鞭打つこっちもとっても疲れるのよ。
なにしろ、消えかけた蛍光灯のごとく
明るくなったり暗くなったりしてるのよ、ずっと。
こっちの目がいかれるのが先か
モニタが完全に御臨終になるのが先か。
っていうか、カラーを終わらせるのを一番先にしないとっ。
そんなで作業能率が最悪で時間がかかっちゃってるんだけど
あと2枚!
がんばるのよモニタ〜〜〜。
これが終わったら永久に休ませてあげる。
……それってちょっと恐いセリフかしらん。

電化製品が次々連鎖的に壊れて行くので
引越しにあわせていろいろ買い替える事になりそうだわ。
なんか とっても物いりだわ。

そういうわけで てんてこまっているので
日記が滞っても元気に生きてます。

職人さん達にお茶をお出しする関係上
どんなに夜なべしても午前中には起きる生活だから
とっても健康的。
陽があるうちに起きてる生活ってやっぱりいいわ〜。
でもとっても眠いわ〜。

そしてきっと工事が終わって
お茶出しする必要がなくなっちゃったら
きっと元の木阿弥なんだわ。。。。
ええ、あたくしってそういう奴よ。
いちおう 努力はいたしますけれども。


2004年02月01日(日) 久しぶりのお休み

お休み、といってもあたくしのではなく
工事をして下さっている職人さん達のお休み。

土日も休みなく働いて下さっていたのよ。

お休みの今日は
あたくしのお茶運びもお休み、
打ち合わせに何度も出かけて行く事もないので
今日こそネームに専念するチャ〜ンス!

なのに出来てないし(TT)

表紙のラフの描き直しで
とりあえず一日終わっちゃったん。

それでもなんとかネームを進めようと
いろいろ頭を動かしていると
なんだか間違った方向に頭が働いているらしく
目につくいろんな単語に反応して
とりとめない事を考え始めたり
遠い昔の 
ツマンナイ事を思い出しちゃったりするのよ。

「痴漢」という単語が目について
思い出した事があったわ。

まだあたくしが若く
痴漢というものに御縁があった頃の事なんだけど。
もちろん、いまは御縁がなくなった事を
喜んでおりますけど。

電車の中の痴漢というのはよくございますが
女性にとっていや〜〜んなのは
寂しい夜道での痴漢でございます。

それはまだあたくしが高校生の頃
部活で遅くなり、
駅からお家までの暗い夜道をとぼとぼ歩いていると
後ろにひたひた気配がして
その気配がいきなり
あたくしのお尻をなでたのよっっ。

あたくしは振り返り
知り合いでない事を確かめる。
かなり背の高い
黒い革のスリムなパンツをはいた長髪の男。
これだけ抜き出せば、かなりあたくしのツボ。
しかし痴漢は射程外。

「なにすんのよ〜〜〜っっっ」

と叫んであたくしは
その男のぱっつんぱっつんの革のパンツを履いたお尻を
思いっきりひっぱたき
一目散でお家に向かって全力疾走で逃げたわけだけども。

「いってえええ!なにすんだよおおお!!」
と言う男の叫びを背中に聞きながら。
それはこっちのセリフだっつ〜〜の。

その後何度も思い出しては
悔しい思いをしているのよ。

なんでお尻を叩くなんて
子供のおしおき程度の事をしちゃったのかしら。
普通の女性ならめったに経験出来ない
ブツを蹴飛ばす という荒技を繰り出しても
文句をいわれない状況だったというのに。

だいたい
尻には尻を、という条件反射だったのだろうけど
つくづくあたくしって
単純な反射神経で出来ているのねえ。

あたくしはクリスチャンではあるけれど
やはり
右のお尻を撫でられて
左のお尻を差し出す気にはなれませんでしたわ。
んで、「尻には尻を」を採用しちゃったわけなのね。
反射的に。

でもまあ、
よく誤解されることだけど、この言葉、
「目には目、歯には歯」というのもは
復讐を推奨しているわけでは決してなく、
「目をやられたらやり返していいのは目だけ」
「歯をやられたら歯だけ」
という。『限度』を教えた言葉なわけなのよね。

そういう意味では
あたくしも「尻には尻」が限界だったのね〜。
それでいくと
撫でてあげるべきだったのかもしれないけど。

愛の鞭だったのよ。
今後そんな馬鹿な気は起こさないようにと言う。
その証拠に
叩いたあたくしの手もとっても痛かったのよ。

あの叫びからすると彼も相当痛かったと思うけど。
追い掛けて来る気配もなかったくらいだし。
ぴったりと身に纏った革の上から打つと
とっても痛いと言うのは本当なのかしらね、くすす。



なんてことを
つれづれなるままに思い出しちゃって
ネーム頭にならないんですけど〜〜〜〜〜。

ならないんですけど、
コミックスのタイトルは
「目覚めたら傍にいて」と決定いたしました。
描き下ろし分のお話しのタイトルでございます。
タイトルだけ見ると
まるでロマンチックな純愛ものと見まごうばかりで
ご免遊ばせ。
そういうものと間違えて買ってしまって
びっくりして
本を投げ捨てる方がいらっしゃいませんように〜。

もちろんあたくしは純愛物のつもりで
描いているんですけども。


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