ネームの締め切りを
ぎりぎりでなんとか仕上げて
編集部にFAXを送り、
その後すぐ
別編集部からFAXを受け取って、
前に書いた文章の校正など
じたばたとこなし、
なんだか神経がはりつめたまま
メールチェックをしたところ
大変 愉快なメールが来ておりました。
<< 最 終 通 告 >>
というタイトルのそのメール。
内容は
「インターネットの有料アダルトコンテンツを見て
その支払いをしていませんね?
私は料金回収代行会社のものですが 今すぐ払え」
というものでしたわ。
んまあ、これが
最近はやりの ネット詐欺
『債券回収詐欺』
ですのね〜〜〜。
こんなシュンなものが来るなんて うふふ
とか思って読んでいたけど、けっこう腹立つわね、
この言いぐさ。
「再三の御連絡を試みましたが、未だ御入金がなく、
誠意ある御回答もいただいておりません」
再三もへちまも
始めてですのに。アナタからメール頂くの。
それから
詐欺師から -誠意- とか言われたくないわね。
「払わない気なら
メールアドレスやアクセスログから住所 氏名 勤務先
割り出して 取り立てに行くから 待ってやがれ」(意訳)
大昔にも この日記に書いた事があったわ。
締め切り前の漫画家は
もはや人間ではなく、闘牛なみに凶暴だと。
今 あたくしは締め切り前ではないけれど
たった今 ネームが間に合うか
間に合わないかの瀬戸際を戦って来たところ。
全力で猛進するイノシシのごとく
気分を盛り上げて来たばかりで
まだ盛り下がってないのよ。
そのままの興奮状態でこれを見たら
さすがに穏やかな人格(当社比)がウリのあたくしも
ちょっと腹がたちましてよ。
警察に通報してやろうと
ネットをうろうろしたけど
ドコに通報していいやらわからない(TT)
うろついているうちにアタマが冷えて来て
めんどくさくなったわ。
メールを放り投げてくるぐらいで
まだ被害はないに等しいけど
このメールで震え上がりそうな友人が
ふたりぐらいはいるわ。
とりあえず そういう友人は
ここを見てね。
http://www002.upp.so-net.ne.jp/dalk/higai.html
さて。
そういうわけで
ちょっとネームのお返事が来るまで
余裕が出来たのん。
サイトの更新作業をしようかしら。
お人形のお洋服の続きをしようかしら。
わくわく。
2003年05月23日(金) |
壊れたミシンと身内自慢 |
今日は 朝一番で映画に。
ロードオブザリングの吹き替え版が
このあたりではもう、最終日だったので
ぎりぎりで駆け込みましたのん。
字幕に注意を引かれる事無く
思う存分 画面を堪能してまいりましたわ。
どうせDVDが出たら買うんですけど。
昨日はといえば
久しぶりに実家帰り。
親孝行しに行ったわけではなく
娘孝行して頂きに行ったのですの。
人形用お洋服
型紙の作り方を教わって参りました。
素人まるだしの自作の型紙をお目にかけると
母は 「素人にしては充分に立派」と
親バカまるだし。
親子して まるだし大会。
「袖の型紙がちゃんと袖の型紙に見えるわ!」と
ものすごい
レベルの低い褒められ方のような気もするけど
まあいいわ。
半日教わっただけですけど
できそうな気がしてまいりましたわ。
ついでにお袖のつけかたも習って来たわ。
素人洋裁 第一条。
横着をしないこと。
もうこの第一条で終わってしまうくらい
大事な事でしたわ。
サイズをはかる事をすっとばさない。
仮縫いをめんどくさがらない。
型紙を布に写す時は
縫いしろの線も本体の線も省略しない。
(全部 経験済み)
こういう 一ミリの狂いが命取りな小さいものは
チャコでは太すぎるので 鉛筆の方が良い。
これはドールに鉛筆の粉がつくといやんなので
あとで消しますけど。
きっちり型紙を布に写せれば
もう出来たも同然、
そこから先は縫うだけなので
ここまでをきっちりやった方がよっぽど早いのよ。
たぶん 漫画で言えば
仮縫いまでが下描きね。
下描きがきっちり入っていれば
あとはペンを入れて仕上げるだけ。
どんなに急いでいる時も
下描きに 手や気を抜くと
とんでもないものが出来ちゃうので
飛ばしてはいけないところなの。
母もあたくしも
シルエットの綺麗さにこだわるたちなので
寸分の狂いもいやんなのよ。
ちょっと変わったデザインの服だったんだけど
あたくしが作った型紙で本縫いしてみたら
腰がだぶつく……。
ハトメをつける時に調整できるわよ、と
横着しようとするあたくしの意見を
母が却下。
「型紙 修正しといてあげるから置いて行きなさい」
母よ。
長生きして下さい。
あたくしが完璧にあなたの技を習得するまで。
あら。永遠に生きなきゃかしら。
ところで
この母から譲ってもらうはずの古いミシンが
壊れている事が発覚。
一年ほど、知り合いのお嬢さんにお貸ししていて
帰って来てから動かしてなかったそうなの。
で、動かしてみたらあちこちに問題が。
母が強引に働かせましたけれど
あたくしの言う事は聞きそうにないわ。
修理とメンテナンスに出す事にいたしました。
でもほんとに古いものなので もう
修理出来ないかもしれないわね。
それから 祖父の形見となった
ミシンの押え金が見つからないのん。
それは 洋裁のプロだった母の使いやすいようにと
ミシン修理のプロだった祖父が造ってくれたもので、
ものすごく小さいの。
ふつう素人が小さい押え金を使うと
布が あさっての方向に行っちゃったりして
さしさわりがあるんだけど、
腕がいい人にとっては、
一ミリの縫い目のズレも許さないすぐれものなのよ。
世界にたったひとつの小さな小さな押え金。
あたくしの今 一番欲しいものは1/6ミシンなのん。
1/6ドールのお洋服を作るのに
人間用ミシンは大きすぎて扱いづらいのよ〜。
押え金が小さいだけで全然 楽なのよ〜〜。
「おとうちゃんが生きていれば
いくらでも小さい押え金を作ってもらえたのにね」
と母。
どうでもいいことだけど
この母の「おとうちゃん」という呼び方が
あたくしはとても好きなのん。
孫が生まれて「おじいちゃん」のはずなのに
「おとうちゃん」という呼び方を崩さなかったところが。
さらに どうでもいい事だけど
祖母も洋裁のプロでしたの。
ミシンのプロの祖父、
洋裁のプロの祖母と母
という洋裁一家から生まれた孫のあたくしは
雑巾すら縫わずに漫画のプロになっちゃたのでした。
ちなみに兄はコンピュータのプロになってます。
これ以上ないくらい どうでもいい事だけど。
それにしても あたくしが
ようやく洋裁に目覚めるのが遅かったわ。
(ちょっとサイズが小さいけど)
働けなくなっても
最後までミシンの部品の数々を
手放したがらなかった祖父。
それは素人目にはガラクタにしか見えなくて、
阪神大震災で工場がつぶれて雨曝しになり、
とうとう捨てられてしまったらしいわ。
その工場跡も今は
親戚の立派な家が立って もうない。
頼めば
喜んで1/6押え金を作ってくれたでしょう。
祖父はきっと
死ぬまで仕事がしたかったんだと思うの。
震災の後 母と駆け付けた時、
家がつぶれた事にも町が焼けた事にも
めげもせず、祖父は言ったわ。
「大丈夫。
神戸の町もすぐ復興する。
復興にはミシンがまた活躍する」
祖父が住んでいた、あたくしのふるさとは
焼け野原になった 「靴の町」長田町だったの。
たくさんの靴工場も焼け、崩れ落ちてしまったけれど
祖父は
その町中のミシンを修理する鼻息だったわ。
体力的にかなわなかった夢だけど。
祖父が生きていたら
この目の前にある壊れたミシンも
すぐに生き返ったに違いないわ。
新しいのを買えばいいんだけれど
ミシンは古いものの方が
ずっと丈夫で優秀なのだそうよ。
コンピュータ制御だなんて壊れやすくていけねえや。
あら、ちょっと江戸っ子入っちゃったわ。
神戸っ子のくせに。
世界にひとつの小さな押え金。
見つかるといいんだけど。
そんな事を考えながら
やっぱりまだ ちくちく手縫いしているあたくし。
ミシンがやってくる日はいつ〜?
でもまだ来なくていいのよ〜。
もうこれから お仕事だからね〜。
誰に向かって叫んでるのかしら あたくし〜〜。
朝方、明るくなって来た頃に寝て
ちょうどお昼頃に起きると言う、
漫画描きとしては
健全と不健全のハザマのような今日この頃。
日記をさぼるとまた日付けがわからなくなるわ。
いやん。20日過ぎてるじゃないのん。
ドールを完成させる前に
次のお仕事に入らなきゃいけなさそうな予感。
お掃除にウツツをぬかしていたばっかりに。
今日はベランダ(というより物干台)のガラスを
中と外からせっせと磨いてぴっかぴかに。
……したとたんにザアザアと大雨が。
まあ、磨いてる途中じゃなくてラッキーかしら。
そのまま
一階、居間の「開かずの押し入れ」に着手。
もう着ないであろうお洋服とか
もう読まないであろう御本とかを捨てまくる。
なんでこんなものを大事にしまってあったのかしら?
というものもザラザラと出て来たわ。
昨日は2階の押し入れをやっつけたんだけど
押し入れをごそごそやっている時は
油断出来ない事があるの。
うちの三匹のこぶた……じゃない猫達が
いつの間にか入り込んで
一緒にごそごそやってるのよ。
あんたたちは 掘るな〜。
とか叫んでは 一時中断して押し入れを閉める。
猫達があきらめてどこかへ言ったらまた再開。
……なので順調にすすまないわ。
うっかりしてると
こっそり入り込んだ猫に気づかずに
半日閉じ込めちゃったりするし。
猫と戦いながら
ちびちびやっているうちに飽きたので
今日は このへんで勘弁してあげたわ。
そして自分への御褒美に
夜にちょっとドールをいじる(^^)
ところで今作っているドールの制作過程のデジカメ画像
間違えて削除しちゃった気がするわ。
ボールジョイントに替える過程とか
髪を染めた過程とか。
なのでドールサイトをなかなか更新できないわ。
でもとにかくとりあえず 次のネームだわ。
身体を動かしている今日この頃なので
頭の方が休止中。
そろそろ役割交代して頭の方に働いて頂かないと。
やっと……
や〜〜〜〜〜あっとトーンの棚の
最後の一段まで整理完了。。
友達に送るために段ボールにつめたら
ビール24本入りの段ボールに
あつらえたようにぴったりでしたわ。
50段以上あった棚、
28段まで減らしましたわ。ぜえぜえ。
ここまで減らすのに
一段づつ、一枚づつ全部確認して
今は使わない種類のものや半端な番号のもの、
さらには新種だからと見境なく買ってしまった
絶対使わなさそうなトーンも
全部はじいて、
さらに使いかけのトーンがちらかっているのは
一枚の台紙にはりつけてまとめ、
今までよりさらに細かく分類して
分類シールを貼り、棚に納めて出来上がり。
けっこうな棚が空になったわ。嬉しいん。
でもこうなると、トーン以外の棚も
いろいろ気になってくるのよ……
いろいろわけのわからないものが
ぎっしりとつまった引き出しが
まだ何十段分あるやら。
あ、あと2日!あたくしにちょうだいっ。
(誰にお願いしてるのかしら)
残りの棚も全部かたづけて
いらないもの(ゴミとも言う)を捨てるわっ。
なにゆえここまでムキになって
収納家具の中身を片付けようというのか
と言えば……
ほほほ。わかる人にはもうおわかりでしょうが
引っ越しの準備のためだけではなく、
増え過ぎてあふれている
お人形制作グッズを片付けるためなのよ〜〜。
始めはちょっと深い引き出し一個に
行儀よくおさまっていた人形グッズは
あちこちにあふれ、
あっちにひとかたまり
こっちにひとかたまりと
いざやろうとする時に
欲しいものがドコにあるのかわからないのよ〜〜。
ざっとわけても
ヘッドのペイント用品。
髪の毛のパーマ、染色用品。
ドールのアクセサリー制作用品。
(自分のも時々ついでに作る)
洋裁道具。(自分のは作らない)
さらに膨大な布 合皮。
ボディ改造用の工具類。
くわえて肝心のヘッドとボディ。
そのうえミシンもそのうち。
これはちいさな工房さえ必要ですわ。
これらが気分よくおさまり
すぐに取りだせる状態にしたいわけですわね。
なんて壮大な計画。
ちょっとづつ増えてる最中に
ちょっとづつ
やっていればよさそうなものだけど
あたくしがハマって
関連ブツを集める勢いは尋常じゃないので
間に合わなかったのよ。
おほほ。
さらに。
ドールの為に努力している事がもうひとつ。
とりあえず節煙。
幾度となく挑戦しては
脆くも失敗してきた禁煙だけど
夏には 気に触る値上げもあることだし、
それまでにはやめたい希望。
ドールに
タバコのにおいがつくのがいやんなのよ。
漫画の原稿にタバコの匂いがついても
印刷されれば読者ちゃんまでは届かないけど
ドールは現物。
人様の手に渡る時
タバコの匂いをさせていたくないのよ。
とりあえず 最近は謙虚になったので
いきなりやめようなどと大それた事は考えず、
一日2箱、仕事中は3箱行ってしまっていたのを
一日一箱に減らしてみたわ。
このまま順調にいったら
2日で一箱。
順次繰り越し。
さてこの野望
どこまで実現するかしら。
やってもやってもトーンの整理が終わらない〜ん。
もうここらで勘弁しちゃおうかしらと思ったりもするけど
それじゃあ、
お掃除をやりかけて あとちょっとのところで
残りをすべて押し入れに放り込んでしまうのと
きっと同じ。
残りは永久に片付かないのよ。
もうちょっとなんだから 気張って終わらせてみせるわ。
今日中には無理かもしれないけど。
あら とっても気弱だわ。
いいのよ いいの。
無理をしないで 最後まで走り続けられれば。
もちろん日がな一日
トーンの整理をしているわけでなく
お天気のいい昼間はお洗濯とかお掃除とか。
とかいろいろ書いた所……日記が長くなり過ぎたので
続きはティータイムにアップすることにしたわ。
続きはそちらで御覧になってね。
またもや締め切り日を勘違いして大慌て。
前日に気がついてほんとによかったわ。
どうして12日〆を15日〆と
勝手に思いこんでいたのかしら。
短いエッセイとカットだからよかったようなものの
そうじゃなかったら……ひ〜〜〜〜。
それでなくてもこのあたくしが
手塚治虫先生に関する事を書くなんて恐れ多いのに
この上〆切り破りなんて〜〜〜
はあ。どきどき。
ちなみに「カトリック生活」という
ある意味マイナーな雑誌なので
その文章が
皆様のお目にふれることはないと思います(^^;)
もういいかげん自分が信用出来ないので(遅い)
スケジュールを確認
でっかい字で机の前に貼っておく事にするわ。
次の仕事も〆切りから逆算なんて小賢しいマネはせずに
さっさと始める事にするわ。
危機一髪で仕事を終わらせて
昨日はまた久しぶりの友人とお食事。
小学校からの竹馬の友(死語?)。
彼女も2年以上ゆっくり話していなかったわ。
「もう私の事なんか嫌いになったのかと思ったわ」
と冗談半分に怒られましたん。
いやいや すまない友よ。
つい休みの日にはイベントとかに出かけてしまうので
趣味が違う友人とは会う機会が少なくなるだけなのよ〜。
もっととおっしゃるなら
アナタもお人形趣味に御一緒に〜〜。
(彼女は無理そうだわ)
それにしても
久しぶりの友人との話は刺激的。
しばらく会っていない間に
アナタったらそんな大冒険を〜っていう感じですわ。
さて
明日にはトーンの整理を終わらせるわっ!
トーン、もう使わなくなった種類や
ハンパな使いかけを整理しているんですけど
小さな段ボール箱いっぱいぐらいにはなっちゃったわ。
これはアシちゃんのひとりに贈り物として押し付け……
いえ 送りつける予定〜。
整理しようと思った時、「遊びがてら取りに来てね〜」
とか言ってたんだけど、
いくらコミケカタログ2册組をも恐れず
しょって来てくれる彼女でも
「持ってお帰り」と押し付けるには重すぎると思うわ。
さくっとトーンの整理を終わらせて
お人形趣味にかまけたいのよ〜ん。
あら?
さっさと始めるはずの
次のお仕事のハナシはドコに?
2003年05月10日(土) |
留学先のお勉強は…… |
おとといは一日、トーンの整理であけくれ、
(まだ終わってないのん)
昨日は久しぶりの友達とデートでした。
どれくらい久しぶりって4年ぶりくらいかしら。
タイミングが悪くて
こっちが仕事だったりあちらに用事があったりで
延ばし延ばしにしてきたデートが
やっと実現したのが4年目の春というわけね。
ツァーの旅行で気が合って
それ以来時々会ってお食事する……というより
一緒に飲むのですの。
そもそも始めて出会ったイタリア旅行で、
ふたりしてワインのピッチャー(さすがイタリア)を
何杯開けたかわからない、という飲み友達。
4年ぶりの逢瀬では
とても一日では話し切れない
おもしろいお話しがいろいろと。
彼女はしばらくサンフランシスコに
英語を勉強するために留学していたのん。
そこで「あらん、素敵」と思う先生がいたそうなのね。
でも その先生はすでに結婚なさっているとの噂。
ちょっとがっかりしたものの
立ち直りも早く
「こんな素敵な男性の奥様って
どんな方なのかしら わくわく」
とか思っていたそうなの。
いよいよお会いできる機会があって
はじめまして と御挨拶した相手は
男性だったそうです。
……さすがサンフランシスコ。
その後、彼女は有名なゲイパレードなども見学、
ゲイの都カストロストリートなどにも
出かけたそうですわ。
何を勉強してきたの 友よ。
彼女は腐女子ではぜんぜんないんだけれど
かたくなな偏見も持ちません。
「前回会った時に 言ったかしら
あたくし今 ホモ漫画描いてるのって」
と確認したら
「初耳だわ。でもなんで それが描けるの?
描けるわけないわよ〜」と。
それはそうよね。
殿方同士の恋愛を
女のあたくしが勝手に描いてるわけだから。
でも描いてて楽しいのが殿方だから
ホモ漫画に走るわけだけど
気持ちとしては姫君同士の恋愛も
同じような気持ちで考えている自分がいましたわ。
確かに腐女子が描くホモはファンタジーなのよ。
あたくしがなぜホモを描くかと言えば
究極の恋愛だと思うからなのよね。
子孫繁栄にも係われず、
法律の守護も(一部を除いて)受けられず
まわりの人や家族にもまず受け入れてもらえない
半端じゃなく楽ではない恋愛。
それでもその気持ちを貫こうとするところに
究極の恋愛を夢見てしまうのね。
もちろん現実では
それとはぜんぜん違う一面も
いろいろあるとも思うけど。
男同士を ここまでハードに描いていながら
ふつうの男女間の恋愛はなんだか気恥ずかしくて
描けないあたくしはなんなんでしょう。
彼女とは 沖縄料理と
アジア料理をはしごして飲んで来ました。
2件めのお店のカウンターで
あたくし達の話に
興味深そうに
聞き耳をたてていた若い殿方は
なにを思っていらしたんでしょうね。
昨日はイベント三昧でした。
仕事明けでの強行軍だったのでまだ眠い〜
いつもの仕事明けに2〜3日爆睡を
まだ遂行していないせいですわね。
でもせっかく昼間起きてる状態なので
昼寝はがまんでございますわ。
で、先日お渡しした原稿
あれほど気を付けたつもりのネームのチェックは
やっぱり不十分。
「ちいさなフキダシがいくつか空いているんですが」
と申し訳無さそうに 編集さんからお電話が。
やっぱりやるのよ。
恒例 電話での喘ぎ声のやりとり。
何ページに、何コマ目に小さいフキダシがいくつ……
と聞いて、そのシーンの記憶をたどるのです。
ネームの絵コンテは手元にあるけれど
あたくしのは絵コンテとは呼べない、
絵の入っていない、
しかも下描きにする段階で大幅に変更が入るので
もはや絵コンテとは呼べないシロモノ。
それをいくら睨んでも
完成原稿がどうなったかは自分でもわかりません。
記憶の糸をたどりたどり……
でも今回の喘ぎ声は単調だったはず。
「はぁ」か「はっ」か 程度の違い。
あ、そこは「っ」で。
あ。そっちは「ぁ」で。
う〜ん
我ながら どう違うのでしょう〜。
と思いつつ、微妙に違う気がするのでした。
とりあえず
今日はたまった雑用のいろいろを片付け、
明日もその続きをしつつ
新しく手に入れた素体で
新しいドールを作ってみられるのは
もうちょっと先かしらん。
今日のところは もう
寝ちゃおうかしら〜〜。
遅れまくった原稿の引き渡し日の事でした。
今日の事だと断言できないのは
いろいろと差し障りが……。
夕方お渡しのはずがなかなか仕上がらず、
スピードの限界に挑戦状態。
漫画家にしては珍しく
肩がこらない体質のあたくしも
この状態の時はさすがに
「肩に何トンの背後霊が乗っているのっ?」
と言うくらい凝りますのよ。
それでいつもの秘密兵器
「貼るホカロン」の出番なのん。
肌着は大きく肩があいているので
肩に貼るにはカッコ悪くても
ブラウスの上からべったりと。
ひとりの仕事中、どうせ誰にお見せするわけでもないし
いいのよ いいの。
あまりの肩凝りに ついお風呂まで入っちゃったわ。
1分1秒を争っているのにっ。
夕方 編集さんから
約束の喫茶店につきましたとお電話があった時、
まだ読者プレゼントの図書カードが描けていない。
それから 効果が思い付かなくて
後で考えようと 真っ白なページが数枚。
やっぱりお風呂なんか
入ってる場合じゃなかったわ〜〜。
30分もお待たせして
喫茶店へと走る。
愛猫ちょびの通院に、だんなが自転車を使うので
自前の足で商店街を疾走。
でも原稿は出来たのよ!
原稿が上がった時の幸せな気分は格別ね。
頬をなでる風も気持ちいいわ。
商店街の中
すれ違う人々すベてが
あたくしに
微笑みかけてくれるようにさえ感じるわ。
でも徹夜明けの老体に
駅前の喫茶店まで疾走する体力はないので
速度を緩めた……時に気がついたわ。
貼るホカロン。
ブラウスの上から貼ったままじゃん。
着の身着のままで飛び出して来たんじゃん。
誰にお見せするわけでもないし
と思って貼り付けたホカロンは
商店街中の人にお見せしてしまったわ。
町行く人は微笑んでいたんじゃなくて
嘲笑っていらしたのね〜〜。
大嫌いよ〜〜赤い夕日なんて〜〜〜
さらにネームの最終チェックをしていないため
喫茶店で『あの』原稿をひろげてセリフのチェック。
消しゴムをかける時、
小さいフキダシの中なんかは
めんどくさいので消してしまうのね。
ちいさいフキダシ。
つまり主に喘ぎ声でございますわ。
いちばん電話でやりとりしたくない
セリフだことあるよ。
セリフと言えるかどうかはともかく。
茶店の中で、
特に怪し気なページを重点的にチェック。
珈琲を運んで下さるウェイトレスさんに見えないよう
抱え込むようにして点検していたんだけど
後ろの壁。
ガラスだったわ。
いや〜〜ん
見ちゃダメ〜 そこのおじさま〜〜〜!
見てもいいけど
恥ずかしいのはおじさまの方よ〜〜〜。
惨澹たる苦労の末
ようやくチェックも終わって一息ついて
タバコに火をつけたら 聞かれました。
「あの……近況報告とカットは……」
すみません。
きれいに忘れていました。
すべての苦労をあざ笑うかのように
最後の最後で
コメントカットは後送することになっちゃったわ。
あたくしのばかばかばか〜〜〜。
でもすべての苦労の甲斐あって
明日はイベント。
ドールパーティーとコミティア。
さらに夜はお友達と飲み会。
ゴールデンウィークのお遊び
一気に凝縮の1日なのよ〜。
体力がもたないと哀しいので 今日は寝るわね。
あ、あら。
これじゃまるで
「今日の出来事だ」って言ってるようなものだわ。
と、とりあえず
おやすみなさ〜い
また明日。