深く暗い森。 - 2004年08月28日(土) うまく表現できないけれど 私は 今まで通い続けて来た道を 忘れてしまったようだ。 一歩足を踏み出せば 自然と 足が向かうはずの道であるのに そうである筈なのに 今まで 何度も重ねてきた自信が すっぽりと欠落して 私はそこで道を見失って 立ち止まってしまった。 思い出せず 先もわからず 歩き出しては 森の中に迷いこみ 悲しくて 淋しくて。 私は何をしているのだろう。 空にはいろんな声が響いていて それらのどれも 無責任で 投げやりで 軽薄で 身勝手で。 私はそんな声達に翻弄されながら 深く暗い森の中に迷いこむ。 ... 夢で逢いましょう。 - 2004年08月24日(火) 私は何を探していたのだろう。 しかし それは あなたが手紙に書き記していた シーズンのディスプレイをみつけては 何かひとつの手がかりを手に入れたかのように 着々と 近付いているような気がしていた。 ただ そんな気がしていた。 まるで親しみのある世界。 そこは はじめてみる場所だけれども そこは あなたの影を含む場所だったから そこにあなたが居なくても 私は安らかで居られた。 この世界の果てにいるよりも ずっと。 私はそうやって 影を辿った。 たぶん 私は その残像を集めて 形のある安らぎに 代えようとしていたのかもしれない。 夢は過去を振り返るばかり。 忘れてしまったあの時を 懐かしい気持で蘇らせる。 懐かしく人懐っこい笑い顔さえ もう 今ではなくなってしまっていて 何万光年も 昔の星の光をみるように 今夜 あなたの笑顔があらわれる。 ... 霊を送りに。 - 2004年08月18日(水) とても幅広い臨海道路を左に折れると すぐそこには 海があった。 小さな波止場があり その狭さとは対照的に 似つかわしく無いほどの人の姿。 それは 小さな子供をつれた若い家族連れや 腰のまがった老人が 家族につれられて訪れてた。 そして 私達もそのひとりだった。 波止場の先端は 香の煙りでにじんでいた。 線香の束に火をつけて そこに置き 手をあわせる。 家からもって来たお供物を 勢い良く海に投げ入れると そっと手を合わせて目を瞑る。 袋に入れられたお供えものの果物や菓子類は 波に押されて海に漂って流れゆく。 そして 静かに沈んでいった。 義母はずっと昔から 毎年かかすことなく 8月15日には 此処にきて 海にお供物を投げ入れて 手をあわせる。 それは 毎年お決まりの行事をこなすようにはみえず 先になくなった 義母の父や母の好きだったものを 彼等のもとへ届くようにと そんな風に感じる。 きっちりと ひとつひとつの所作を 丁寧にこなす姿をみると そこに ずっと昔になくなった父への思い 母への思いが とても強く伝わって来て 何だか 淋しい気分になった。 都会に住み 御盆休みは海外旅行へ行く為のもの と 最近では あまり御盆の行事を大切にされない。 それはそれでよいのだけれど 義母がそれを大切に思うのだから私も それを大切にしてゆかねばならないなと 感じた。 海に投げ入れられたお供物が 大切だった人たちの元へと 届くかどうかは 私にはわからないけれど 好物だった食べ物を届けてあげたいという気持だけは 伝わるんじゃ無いかなと 信じていたりする。 ... Le Vent - 2004年08月06日(金) それは山 それは泉 幸福 勇気 小川 香り 神 そよ風 一羽の鳥は空に 郷愁 それは朝の光 そして愛と共に 森 光 風 春 タンジェリンオレンジ chovi chuva それほど その時 それは空の一羽の鳥 悲しみ ...
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