Kyoto Sanga Sketch Book
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2005年04月13日(水) 【第1節〜第6節】〜転がりだした!

■3月6日第1節水戸戦

開幕はアウェイ。
J2の雰囲気そのままの水戸の清々しいスタジアム。
開幕戦と言えども、華やかな雰囲気を感じないけど。
でも青いユニの大勢のサポーターの前で、少数の紫のサポーターたちに、
アレモン、パウリーニョ、そして田原の三人のFWが、
心から嬉しそうに充実した笑顔で手を振っていた。

実は、この45分前までは息が詰まりそうでした。

スタメンの半数近くを入れ替えた今年。その上開幕戦から京都のCBは急造。
(リカルドは怪我で欠場。怪我から復帰の手島と控え扱いだった鷲田は、
まだほとんど共に実戦練習をしていなかったはず)
ボランチの新しいコンビもお互い攻守のタイミングが噛みあわず、
新しい両サイドもフィットせず。ボール支配率で上回るも、決定機は…。


去年は9バックと揶揄されていた水戸が、今年は攻め込む。
若いウルグアイ人君の元気もいい。
ゴール前にサンガ選手達が何人もいた。そして水戸選手の足で押し込まれた。


前半終了。京都0−2水戸 


でも、この状勢は、たったの15分でひっくり返される。

田原が入った。米田が降り斉藤のワンボランチ。
それからは怒涛の攻撃。前線にたった一人増えただけで、
解き放たれたこの三人がスピードに乗る。ワンタッチで三人だけで攻めてしまう。

サイドからのクロスボールが走りこむFWの足に合う。
中央を突破するFWに地を走るボールが追いつく。
相手DFがクリアしようとしたボールをFWが奪う。


後半20分 パウリーニョ 得点
後半25分 田原 得点
後半34分 アレモン 得点


京都3−2水戸。試合終了。

その勝利の仕方に唖然とした。
スロースターターの京都サンガが、今年はたった開幕45分で転がりだした。
けっして奇麗に滑り出した訳ではない…ですが。連勝の始まりはこんな感じ。

今年の彼らは信じられる…?
こうして見ると今年も出場選手14人中24歳以下が10人。
まぁJ2はどこも若い選手が多いけど、
京都サンガはいつになったら思春期を過ぎることができるんだろう(笑)。
また選手とチームの成長を願う”思春期”の1年が始まる。



      アレ
   パウ
中払        星
   斉藤 米田
三上 手島 鷲田 渡邉

     平井

途中出場)美尾・加藤大志・田原










■3月14日第2節草津戦

連続失点で慌てる草津は退場者まで出してしまった。
京都は前線から最後尾のCB二人までが、味方を追い越し敵を追い越し
どんどん裏を狙って攻撃する。
斉藤と米田のダブルボランチも安定しつつありそう。
右SBには渡邉大剛でなく同級の二十歳、大久保裕樹が入り守備も安定。

最後尾から上がったCB手島のシュートがポストに跳ね返った。
それをパウリーニョの足がまた…。

京都3−0草津。
2連勝。首位に。




■3月21日第3節湘南戦

2得点後、早くも2人のブラジル人を前に置いて、
日本人達は引き篭もりだしてしまう。
しかし、古巣のブーイングを背に
小さな小動物のように走り回る大志。彼は今日もキュート。かなり。

京都2−1湘南。
3連勝。首位維持。




■3月28日第4節山形戦

訳あって元山形選手、今季初の揃い踏みで山形戦を迎えた。

解雇により移籍した松田に、アウェイゴール裏の山形サポーターは激励の拍手、
市原を経て監督を追って移籍した鷲田にはブーイング、
裏切った星には無視。

双方ともチームが未完成な姿を露呈させて90分が過ぎる。
(これが今年の昇格候補同士の試合とは。このことは京都と山形だけの秘密に。。)

京都2−1山形。
4連勝。首位維持。




■4月2日 第5節鳥栖戦

鳥栖といえば、美しき(ある意味)華麗なマンマークだったのに、
今年の彼らは違う。真っ向から戦うチーム。
未来を目指して、かなり本気である。
前半 京都0−2鳥栖 すでに2失点。

この劣勢を救ったのはまた途中投入の田原。
開幕水戸戦以来の出場。

美尾からの長いパスを胸でトラップし、数メートル先に豪快に送る。
そして自らの右足で再度捕らえられたボールは、
低く弾道のようにゴールへ飛ばされた。
ロスタイムに、凄い歓声がテレビから聞こえた。

でも「自分が入るのは負けている試合だから」という彼のインタビューが、
なんだか胸に痛い。
今年もアナウンサーたちは「内容はともかく京都の層の厚さ」を語っている。

残り15分で3点必要でも、田原が入ればどうにかしてくれる気がする信頼。

京都3−2鳥栖
5連勝。首位維持




■第6節仙台戦

得点とアシストを重ねていたパウリーニョが体調不良で突然の欠場。
勝つには勝ったけど、彼の不在は気持ちの上でも不安になってしまう。
パウが昔の朴のような存在になっているのに気づく。
選手もそのサポーターと同じ感覚を得てしまっているのだろうか。

手島もいない守備陣で、強風のなか美尾の一点を守りきる。

京都1−0仙台
6連勝。今日も首位を維持。



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