2015年03月31日(火) |
サッカー日本代表勝利 |
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今夜サッカー日本代表のウズベキスタンとの強化試合が行われました。ハリルホジッチ新監督の采配の試合は2試合目です。チュニジアとの最初の試合は見逃しましたが、今日のウズベキスタンとの試合は半分くらい観ることができました。試合は5対1で日本の勝利。チュニジア戦と合わせて2連勝です。
今日のウズベキスタンとの試合では明らかない「日本代表サッカー」が変わりつつあることが実感できました。代表選手の間に非常に良い意味での「競争」が生まれつつあります。これまでの「日本代表」ではどうしてもベテランが重視されていて、一人二人の若手が新加入しても「ベテラン陣」のサッカーに合わせるしかなかったのでした。その結果「Jリーグ」的な「ゆるいサッカー」がずっと継続することになっていました。
ホジッチ監督は自陣でボールを奪ってからの素早い動きを要求したのだと思います。ボールを奪った選手は前線に注目してロングパスを狙います。フォワード・サイドバックの選手は味方が玉を奪うとスペースを捜し、そこに走り込んでボールを貰おうとします。まだパスの精度は悪く、受けてのボールコントロールレベルは低いですが、選手はどうすれば効率的に得点できるのか理解したようです。ホジッチ監督はそういうことのできる選手をベテラン・若手に関係なく起用しました。こうした攻撃を繰り返せば得点チャンスが増え、結果的に5得点に繋がりました。観ていて非常に面白い試合内容だったと思います。満員のスタンドの興奮も相当なものでした。
「Jリーグ」でも今日のような試合が増えてくれば「Jリーグ全体」のレベルが上がりますし、試合自体がエキサイティングなので観客動員数も増えるはずです。但し大変なのは「選手達」でしょう。今日の試合においても90分の間同じように走り・闘うことのできる選手は日本チームにはいないことは明らかでした。これがヨーロッパのドイツ・スペインなどの強豪チームとの差だと思います。しかし目指すべき姿が明らかになり、強化すべきポイントが分かったことは大きな前進でしょう。これからの「Jリーグ」の試合が楽しみになりました。
ドイツの格安航空会社(ジャーマンウイングス)の旅客機がフランスアルプスに衝突した事件で回収されたボイスレコーダの記録分析が進み、衝突直前の飛行機の様子が次第に明らかになってきました。副操縦士は機長がトイレに行くためにコックピットを出た直後にコックピットをロックして急降下を開始したのでした。
バルセロナを離陸後30分で安定飛行に入った頃合いの機長のトイレタイムだと思っていたのですが、記録されている操縦室内の会話から、機長は出発地のスペインのバルセロナでトイレに行きそびれてしまい、その旨を副操縦士に話していたようです。副操縦士は機長に対して「いつでも操縦を引き継ぎます」と申し出ていたとのことです。副操縦士が機長がコックピットを外す機会を狙っていた思われるので、この機長の「トイレ行きそびれ」全く運命的なものとなってしまいました。
トイレを済ませてコックピットから閉め出されたことを知った機長の様子もドア越の音声記録から浮かび上がってきました。「ドアを開けろ」と何度も絶叫する声、そして非常用の金属製斧とみられる物でドアを激しくたたく音も録音されていたとのことです。コックピットを開けようとする機長の行動は機内前方に座っている乗客には丸見えでしょうから、乗客は非常事態が発生したことを察知することができたと思います。
衝突を覚悟した時の機長・乗務員、事態を知った乗客の絶望感を想像すると胸が張り裂けそうになります。副操縦士を除く149名の死は、今後どうすれば意義あるものとなるのでしょうか。飛行機の機体の故障とか運行ミスでの墜落事故であれば、その改善を徹底的に行い、同様な事故の再発を防止する事によって乗客・乗員の犠牲を多少とも役立てることが出来かも知れません。しかし149名の犠牲を伴った行為が「ひとりの人間の覚悟の自殺」であるとすると、犠牲はどのように受け入れることができるでしょうか。遺族の悲しみ・無念さを想像すると非常に暗澹たる気持ちになります。
2015年03月29日(日) |
スペインナヴァラのお得なワイン |
スペイン北部の「ナヴァラ地方」のワインメーカー「VEGA del Castillo」のワインです。価格は税込み951円。コルク栓でこの価格は珍しいです。葡萄は「グルナッシュ」。フルーティな香りで味は非常にバランスが良く纏まっています。主張するタイプではないですが、色々な料理に合わせることができそうです。今日は豚肉・魚介のアヒージョとモッツァレラ・トマトで頂きました。とても美味しかったです。非常にお得なワインなので迷った時に「とりあえず買うワイン」として記録しておきます。
スペイン北部のナヴァラ地方はカルメンとホセの出身地です。カルメンが出身地を話題にすることでホセの気をひくことから物語は展開し始めます。オペラの場面はスペイン南部なので登場するワインは「マンサニーリャ」です。こちらはアルコール度数の強い強化ワインで長期の航海でも品質が落ちないように工夫されたものです。フランス国境に近い北部ナヴァラのワインとは赴きが大分違うようです。
今日は朝から春の日差しが差し暖かい1日となりました。近所の桜も一気に開花しました。朝散歩に出かけた別所沼に繋がる「西南桜」、白幡沼の桜、は3分から5分咲きくらいです。写真は浦和にある「玉蔵院」の枝垂桜ですがこちらは丁度満開で多くの見物客で賑わっていました。
2015年03月27日(金) |
アルプスの飛行機墜落事故 |
3月24日にフランス南部のアルプス山中に乗客乗員150人を乗せたドイツ格安航空会社ジャーマンウィングスの旅客機(4U9525便)が墜落しました。現地の映像を観ると飛行機の残骸が山の斜面に広く散らばっていて、飛行機が山に衝突し一瞬で粉々になってしまった様が想像できます。現場から回収された操縦室のボイスレコーダーからは驚くべき事実が浮かび上がってきました。記録の解析によって墜落までの40分間の様子が次第に分かってきました(BBCNET報道を参考にしています)。
9:01分 4U9525便がドュッセルドルフに向けてバルセロナを出発。
9:30分 4U9525便からの最後の連絡。高度38000フィート。機長は飛行継続・異常なしと連絡。 (この後に機長がトイレに行くために操縦室を出たらしい)
9:30分55秒 オートパイロット装置が高度38000フィートから1000フィートに切り替えられた。
9:31分 飛行機が「地中海」上空からフランス国内に侵入する地点あたりで高度が下がり始める。
9時35分 航空管制塔から当該飛行機のパイロットにコンタクトするも返答無し。 (副操縦士の通常通りの呼吸音が衝突の瞬間まで記録されている。)
9時40分47秒 レーダーから機影が消える。高度6175フィート。 (飛行機は時速700Kmでアルプスの山肌に激突したと想定されています。)
バルセロナ出発から僅か約40分で大参事となりました。乗客はアルプスとの衝突直前まで事態を理解していなかったようです。それは乗客の心理を考えると恐怖の時間が短かくて済んだともいえるかもしれません。副機長は機長がコックピットを出てから直ぐに自殺に向けての行動を開始したと思われます。それが丁度地中海からフランス海岸を通過する地域でした。もし、機長のトイレがもう少し遅ければ飛行機はドイツの都市に墜落していたのかもしれません。副機長にとっては飛行機がどのような場所に墜落しようと全く構わなかったのだと思います。
今回の事件についてドイツもフランスも「テロ」ではないようだとの認識のようです。確かに当該副操縦士に政治的な不満・訴えがあったとは思えません。しかし現在「ISIS」に参加している西側諸国出身の若者達にどれだけの政治的意思があるのかということも疑問です。むしろはっきりした政治主張ではなく個人的な不満・疎外感等が他人の命を顧みないとんでもない殺人行為・自殺行為に走らせているのではないでしょうか。「ISIS」は巧みにそうした若者を利用しているのであり、たまたまドイツのジャーマンウイングスは27歳の若者のそのそうした性向を見抜けなかったのだと思います。恐ろしい世の中になってしまいました。
アラビア半島最南部のイエメンでは反政府武装組織「フーシ派(シーア派)」が首都サヌアを含むイエメン西部地域を陥れました。これに対し隣国のサウジアラビアがフーシ派軍事拠点の空爆を開始して、地上軍を進行させる準備をしているようです。サウジアラビアとしてはイエメンの多数派のスンニー派政権の存立を確保しようとする意図の作戦のようです。スンニー派が多数を占めるサウジアラビアはシーア派の中東の有力国「イラン」の動向に非常に神経を使っているようです。
そのイランは過激派テロ集団「ISIS」(スンニー寄りの原理主義)との戦いにおける連帯もあって、今月末までに合意を目指すアメリカ・欧州との「核開発交渉」においてはアメリカはイラン寄りの立場に立っているように思えます。少なくともイスラエルのような無茶苦茶を言っても仕方がないですから。アメリカにはイランとの妥協する姿勢が見受けられます。こうなると「イラン」の武力を敵視する「サウジアラビア」「イスラエル」(両方ともアメリカの友好国)は面白くありません。
そのサウジアラビアは今年1月に前国王が亡くなり異母弟の皇太子が国王に即位しました。一夫多妻制のイスラム国では異母兄弟が沢山いますから後継者選びは大変だと思います。内政が混乱する国には「ISIS」の過激テロ組織が浸透していくという事だけは確かなことですから、サウジアラビアには安定した政権が続いて欲しいと思います。
中東には役者が出揃った感じがします。イスラム教シーア派、イスラム教スンニー派、ISIS(過激派テロ組織)、トルコ(世俗国家)、クルド人武装集団(トルコの少数民族だがISISに対抗)、イスラエル(ユダヤ教国家)、そしてアメリカ。それぞれが合従連衡しています。これほど縺れた状況も歴史上例がないのではないかと思われます。
2015年03月25日(水) |
来週4月5日は世界的にバカンスデイ |
中国では4月5日が清明節の休日となります。清明節は二十四節気の一番目で春分を0度として太陽がそこから15度進んだ時期とされていて4月の5日頃にあたるのだそうです。この日には「祖先の墓をお参りし草むしり」をして墓を掃除する日とされているそうです。名前が示す通り春がやってきて清々しく暖かくなる季節なので絶好の行楽時期になります。5日の前後に休暇をとって連休としてバカンスを楽しむ中国人がかなりの数の上るようです。
一方でキリスト教の暦においては4月5日が「キリスト復活の日」にあたります。イースターは「春分の後の最初の満月の日の次の日曜日」と決められていますが、今年は4月4日が春分後最初の満月で翌日5日日曜日がイースターとなります。従って今年は「春節」と「イースター」が同じ日になり、来週後半は中国でも西側キリスト教国でも連休となります。そして丁度日本では「桜が満開」になり「花見」のピークを迎えるのでないでしょうか。
今週初めごろから「セブン銀行ATM」の宣伝広告(外国語版)がJRの電車内に掲示されているのを見かけるようになりました。セブン銀行ATMは「西側主要クレジットカード」のほかに「中国銀聯カード」が利用でき、機械は英語・韓国語・中国語・ポルトガル語の4外国語に対応しているため中国を始めとする海外からの観光客にとっては非常に便利なATMです。2月の春節期間に続いて、この4月の「清明節・イースター期間」にも多くの中国人の来日が予想され、セブンイレブンではその観光客を対象に宣伝しているようです。
セブンにセブンではアルバイト店員に中国人風な方を見かけますが、こういう季節になると物凄い利便性を発揮するのだとおもいます。そのことを見越して中国人アルバイトを雇っていたのでしたら大したものです。更に付随サービスとして自分の居場所から最寄のセブンATMまでの道筋を案内する「検索アプリ」も提供しています。今年の末にはATMの対応言語に新たに8外国語を追加するのだそうです。セブンイレブンの強さの「秘密」はこんなところにもありました。
3月21日太平洋戦争激戦地の硫黄島で日米合同の慰霊式典が開かれたそうです。終戦70年目の節目ということで塩崎恭久厚労大臣と中谷防衛大臣が参加したということです。硫黄島では1945年2月19日に始まった米国の上陸作戦による両軍の戦闘で日米合わせて約2万9000人が亡くなったのだそうです。アメリカの死亡者数は7000人、日本兵の死亡者数は約2万2千人に上ったのですが、2万2千人のうちまだ1万2千柱が未収容となっているとのことです。(因みに硫黄島は日本国の領土です。)
BBCネットニュースにBBCの若い記者が慰霊式典に参加した記事が載っていました。記者氏がまず指摘したことは「硫黄島」は日本の自衛隊基地となっているために年一度の慰霊式典以外には民間人は立ち入りができないにもかかわらず、硫黄島に着陸した飛行機のフライトアテンダントは通常通りの着陸アナウンスをしたことを興味深く報告しています。記者氏は「スリバチヤマ」に掘られたトンネルに入り80Kmの長さの地下トンネルを日本人兵士が手堀したことに深い感銘を受けたようでした。硫黄島上陸作戦のためにアメリカ海軍は800隻の艦艇を終結させました。上陸前には物凄い量の艦砲射撃をしたのでしたが、栗林中将率いる日本軍は果敢に戦い一ヶ月以上の戦いとなったのでした。若い記者氏は日本人の「戦い方」「生死感」を理解できなかったのだと思います。
アメリカはこのときの記録を詳細に残しているようです。「スリバチヤマ」に星条旗を立てる様子を写した「写真」は太平洋戦争の戦いを象徴する写真となっています。栗林中将に関する本は結構売れているようですし、「クリント・イーストウッド」が映画化をしているそうです(見ていませんが)。これだけ注目される硫黄島ですが、自衛隊基地が占領していて日本人でさえ慰霊に訪れることが難しい場所となっているのです。1万2千の遺骨の収集が出来ていないということは本当に残念です。飛行場の滑走路の下に埋まっている遺骨も多いようです。戦後70年ですが、日本の領土でこのような手付かずの状況となっていることは非常に困ったことです。
2015年03月23日(月) |
ヨーロッパ「チャンピオンズリーグ」準決勝の組み合わせ決定 |
ヨーロッパサッカーでは「チャンピオンズリーグ」各国リーグのトップグループが参加して行われています。先週までにベストエイトが決定して準々決勝の組み合わせが決まりました。4月から行われる準々決勝は以下の通りとなりました。
4月14日 レアル・マドリード(スペイン) × アトレチコ・マドリード(スペイン) ユベントス(イタリア) × モナコ(フランス)
4月15日 バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)× ポルト(ポルトガル) バルセロナ(スペイン) × パリ・サンジェルマン(フランス)
この後同じ組み合わせで「ホーム・アウェイ」を入れ替えて第二戦が4月21日・22日に行われます。今回ベストエイトにはスペインから3チーム、フランスから2チーム、ドイツ、イタリア、ポルトガルから1チームが勝ち進みました。スペインは強豪3チームが残っていますが、準決勝いきなりでレアルとアトレチコが対戦してしまうのは少し残念です。また予想を覆してフランスから2チームが残っているというのは興味深いものです。
一方レベルの高いブンデスリーグからはバイエルンだけが残りました。これはドルムントやシャルケの不振が響いていると思います。更に寂しいのはサッカーの本家「プレミアリーグ勢」が全滅してしまったことです。監督交替で総合力が落ちてしまったマンチェスター(U)はともかくチェルシー・マンチェスター(C)が残れなかったことはプレミアリーグ全体の停滞を示しているようです。チャンピオンズリーグの決勝ラウンドに何チーム残れるのかが各国リーグのサッカーレベルの評価モノサシになります。アジアに目を向けてみると日本のJリーグ勢の成績は酷いものです。色々言い分もあるでしょうが今回のアジアチャンピオンズリーグの結果がリーグで戦われているサッカーのレベルだということは冷静に受け止めるべきでしょう。
1000円近辺のお得ワイン
スペイン北東部アラゴン州に位置するカンポ・デ・ボルハのボデガス・ボルサオの「ボルサオ・クラシコ」です。葡萄はガルナッチャ70%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%、テンプラニーリョ10%で、アルコール濃度は13.5%。グルナッシュ・テンプラニーニョのフルーティさを前面に出して、カベルネ・ソーヴィニオンでしっかり感をキープしている感じです。非常にバランスが良くてお得なワインです。値段は税込み951円でした。ワイン選びに悩んだ時に買っても間違いのないワインです。
大相撲大阪場所は白鳳の優勝で幕を閉じましたが、この場所を盛り上げたのは「照ノ富士」の大活躍でした。13日目に白鳳との直接対決の取り組みが設定され、全勝白鳳に「土」をつけて白鳳との差を「星ひとつ」に縮めました。照ノ富士は14日・15日も勝ったので、今日の「白鳳と日馬富士」の横綱決戦で日馬富士がかっていたら白鳳との優勝決定戦となることろでした。残念ながら日馬富士が負けたのでそのシナリオは幻と終わりました。
今場所の「照ノ富士」の相撲に刺激を受けて「逸ノ城」も更に奮起することでしょう。「逸ノ城」も今場所勝ち越しましたから来場所は「照ノ富士」「逸ノ城」が揃って三役で活躍しそうです。二人が絶好調で土俵にあがる場合二人に勝利できるのは「白鳳」以外にいないのではないでしょうか。「白鳳」も怖いもの知らずの若手二人を相手にして優勝を続けるのは大変なことでしょう。今場所のようなワクワクさせるような取り組みが続けば大相撲も隆盛が続くことでしょう。残念ながら「Jリーグ」にはそうした面白みはありません。
2015年03月20日(金) |
アメリカ対イスラエル |
アメリカオバマ大統領とイスラエルのネタニヤフ首相の対立が目立っています。3月初めにホワイトハウスの合意を得ずに訪米したネタニヤフ首相はアメリカ・議会で演説し、オバマ政権が推し進めるイラン核開発問題を激しく非難しました。中東地域でISISとの戦いに勝利するためにイランのバックアップが必要なことを熟知しているオバマ大統領は、「核兵器開発」につながらないようにモニターしながらイランに受け入れ可能な原子力の平和的利用を可能とする解決案を示しています。オバマ大統領はネタニヤフ首相が現実的な対案を示さずに反対ばかりしていると非難しています。
そして今週のイスラエル総選挙においてネタニヤフ氏率いる与党リクードが辛くも勝利して継続して政権を担うこととなりました。選挙運動中にネタニヤフ氏は国際世論に逆らうようにパレスチナ国家を認めないという強硬な発言をしていたのでした。オバマ大統領としてはイランの核開発問題、パレスチナ問題の解決に向けてネタニアフ首相に柔軟な対応を求めているのですが、ネタニアフ首相はイスラエル国民の支持を背景に強硬な(しかし現実的な解決方法の提案を欠く)姿勢を崩していません。
国内に多くのユダヤ人を抱えるアメリカは同盟国イスラエルとの関係に苦心しています。イスラエルの永続的な存立を目指すという共通目的を持つと同時に、中東地域のテロ組織との戦いにおいてイスラム諸国と連携が不可欠と考えるアメリカと漁夫の利を得ようとするイスラエルとは対立する考え方を持っているからです。ところでアメリカは東アジアでも同盟国同士の問題を抱えています。本来中国を相手にして共同歩調をとるべき韓国と日本が対立している状況がそれです。
二期目に入っているオバマ大統領にとっては、中東地域でのテロとの戦いとロシア・ウクライナの対立問題は非常に大きな外交課題です。この状況下において日本には韓国・中国との関係をこれ以上悪化させないでほしいというのが本音でしょう。差し当たり戦後70年の安倍総理の談話が様々国から注目を集めることになりそうです。
2015年03月19日(木) |
日本サッカーは大丈夫? |
サッカーのアジア・チャンピオンズリーグの「グループステージ」は全6試合の中で3試合が終了しました。E組の「柏レイソル」は2勝1敗の成績で「韓国現代モータース」と並んでグループ首位に立っています。F組の「ガンバ大阪」は2敗1引き分けの勝ち星無しで現在最下位。この組ではタイの「ブリラム・ユナイテッド」が首位に立っています。G組の「浦和レッズ」は全く良いところ無しの3連敗の最下位です。G組では中国の「北京国安」が首位となっています。H組の「鹿島アントラーズ」も3連敗の最下位です。H組では中国の「広州恒大」が首位に立っています。昨年Jリーグ上位組みとしては非常に恥ずかしい成績だと思います。
そんな中で中国で国を挙げてサッカー振興策を展開していくというニュースがありました。「習近平主席」は大のサッカーファンなのだそうで、中国でのサッカーワールドカップ開催・ナショナルチームのワールドカップ出場を目指して、若年層からサッカー選手育成を強化していく方針を打ち出しました。イギリスのウィリアム英国王子が日本訪問の後に中国に寄ったのですが、王子との会談で「英国とのサッカー交流」が話題に上ったとの事です。経済成長の勢いが衰え、汚職摘発ニュースばかりが続く中国社会ですが、サッカー強化は国民にとって非常に明るいニュースとなっているようです。
中国ナショナルチームの強化に先行する形で中国のクラブチームでは国外から優秀な選手を補強してチーム強化を図っています。今年に入ってから資金力に物を言わせてブラジル・アルゼンチンなどから優秀な若手選手を大量に補強していたのだそうです。流石に得点ランキングの上位は外国人選手が占めているようですが、日本のJクラブチームが今の段階で中国に勝てないのですから、中国人選手が外国人選手の中でどんどん成長すると、ナショナルチームも日本に追い付き追い越していくことでしょう。
日本代表チームの監督には「ハリル・ホジッチ氏」が就任しました。監督の力は未知数ですが監督を代えるだけでチームが強くなるとは思えません。現在戦いが進行中のアジア・チャンピンズリーグを見る限り日本サッカーの相対的長期低落傾向はくい止められていません。
今年5月にもうひとつの世界的イヴェントあります。それは世界ウエルター級のWBA、WBC、WBO統一チャンピオンを決めるために、現在このクラスのプロボクサーでダントツに強い選手が対戦します。その二人のボクサーはフィリピンの国民的英雄「マニー・パッキァオ」とアメリカの無敗の王者「フロイド・メイウェザー」です。5月2日ラスベガスのMGMグランドガーデンアリーナで戦うことがきまっています。
「マニー・パッキャオ」は史上二人目の「世界6階級制覇王者」でこれまで64戦57勝5敗2分の戦績で現在36歳。フィリピンのミンダナオ島の貧しい家庭の生まれのパッキャオは苦労してプロボクシング選手となり、多くの有力選手との対戦に勝利してきました。現在フィリピンの国会議員人に選出されているフィリピンの英雄です。
アメリカミシガン州出身の「メイウェザー」も貧しい家庭環境から苦労して這い上がった経歴を持っています。こちらは「世界5階級制覇」の実績ですが、これまで47戦47勝の「無敗記録」が示すように「鉄壁の守り」を武器とする38歳です。
この二人の対戦計画は2009年から調整交渉が進められていたもので5年越しで対戦が実現することになりました。ボクシング界の久しぶりのビッグマッチです。もちろん二人が受け取るファイトマネーは史上最高額になるでしょう。試合会場となるラスベガスのアリーナ入場料はとんでもない高額なものとなるでしょうし、テレビ放送のPPV料金も最高額になりそうだということです。この対戦は「Showtime」と「HBO」がPPV(ペイ・パー・ビュー)番組として世界に発信するようです。日本のケーブルテレビではあまり馴染みのない課金方式ですが、番組の人気によってその視聴料金が決まり視聴者が増えるとどんどん売上が上がっていく仕組みです。こういう仕組みがあるので「ビッグマッチ」も実現するのですね。
2015年03月17日(火) |
ベルリンフィル「ラトル」の後は? |
ベルリンフィルの首席指揮者「サイモン・ラトル」の契約期間が2018年で終了することになっていて、ラトル自ら契約を更新しないことを宣言しました。ラトルは2017年にイギリスのロンドン交響楽団首席指揮者に就任して故郷に恩返しをすることになるようです。ラトルの交替までまだ時間があるのですが、余計な雑音の発生を抑えるためにベルリンフィルはラトルの後任指揮者選び急ぐことになったようです。具体的には今年5月11日にベルリン・フィル団員による非公開の投票で後継者が決定されるのだそうです。後任選びの予想は非常に難しいのですが、ネット情報を見る限り下記の指揮者の中から選出されるという見方が多いようです。順序は若い順です。
○ロビン・ティチアーティ(29歳)(スコットランド室内管弦楽団) ○グスターヴォ・ドュダメル(31歳)(ロスアンゼルス交響楽団) ○アンドリス・ネルソンス(34歳)(ボストン交響楽団) ○ヴァシリー・ペトレンコ(36歳)(オスロ管弦楽団、ロイヤルリヴァプール管弦楽団) ○ヤニック・ネゼ・セガン(40歳)(フィラデルフィア管弦楽団、ロッテルダム交響楽団) ○キリル・ペトレンコ(44歳)(バイエルン国立歌劇場監督) ○パーヴォ・ヤルビ(52歳)(ドイツカンマ―フィル、パリ管弦楽団) ○クリスチァン・ティーレマン(53歳)(ドレスデン国立歌劇場監督) ○リッカルド・シャイー(62歳)(ゲバントハウス管弦楽団、スカラ座監督) ○セミヨン・ビシュコフ(62歳)(BBC交響楽団) ○イワン・フィッシャー(63歳)(ブダペスト祝祭管弦楽団)
私の個人的な予想では「ドュダメル」が本命だと思います。「ドュダメル」の才能は誰しもが認めるところです。ベルリンフィルが採らなければスカラ座・ウィーンフィルが触手を伸ばすでしょう。一方これまでの実績を勘案して堅く選ぶなら「シャイー」と「ヤルビ」でしょう。両者とも既に名門オケのシェフにあって非常に忙しい身ですが、ベルリンフィルの首席ポストなら受けるはずです。この二人は非常に人間味溢れた暖かい演奏をする指揮者だと思います。ベルリンフィルに君臨するフルトヴェングラー・カラヤン・アバド・ラトルの路線とは少し違うことが気になりますが。
「ダークホース」は何と言って「C・ティーレマン」です。彼はウィーン・フィルでメストに敗れて「ベルリン・フィル」の仕事を虎視眈々と狙っていると思います。「ティーレマン」は上のリストの指揮者の中でも非常に特に個性的な演奏をする指揮者だと思います。フルトヴェングラー・カラヤン等の独特な個性を持つ指揮者の典型のような感じがします。ベルリンフィルで「大化け」するか「オケもろとも自爆するか」のどちらかだと思います。今回長期的な人事を決められないとすると前回ラトルに敗れた「バレンボイム」を中継ぎに選ぶという選択もあるようです。中継ぎなら「ヤンソンス」も可能でしょう。5月の選挙が楽しみです。
14日に開通した上野東京ラインに平常日として初の今日月曜日に乗りました。乗った列車は赤羽を6時42分に出発する「新前橋発の熱海行き」です。赤羽駅から横浜駅までは45分かかりました。赤羽東京間が18分、東京横浜間が27分かかりました。赤羽・尾久・上野・東京・新橋・品川・川崎・横浜の8駅に停車しました。駅間7区間なので平均駅間走行時間は6分半程度です。上野駅手前の大きなカーブでスピードを若干落とすのは従来通りです。更に「上野・東京間」は速度をスピード落としていました。その他の区間の線路には大きなカーブがないため電車の揺れは少ないので快適です。以下途中駅の出発時刻です。
赤羽 06:42 発 尾久 06:47 発 上野 06:54 発 東京 07:01 発 新橋 07:04 発 品川 07:10 発 川崎 07:19 発 横浜 07:27 着
車内の状況は「赤羽−上野間」がもっとも混雑ししていたようです。上野で比較的多くの客が降りますが、予想に反して乗って来る客は非常に少なかったです。常磐線も品川まで繫がったので「常磐線→東海道線」の乗り換えは品川に移ったのではいかと思われます。東京では降りた乗客・乗ったきた乗客が多かったです。車内で立っている乗客が総入れ替えした感じでした。これまで東京から始発電車を利用して座っていた常連客が座れなくなりました。これは少しかわいそうな感じがしました。
会社からの帰りにも「上野東京ライン」を利用しました。「国府津発宇都宮行き」で横浜発5時54分初の列車に間に合いました。この列車の各駅通過時刻は以下の通りでした。
横浜 17:54 発 川崎 18:03 発 品川 18:12 発 新橋 18:17 発 東京 18:21 発 上野 18:27 発 尾久 18:32 発 赤羽 18:37 着
東海道線からの客が横浜で降りるので横浜駅から座席に座ることが出来ました。横浜から品川まではそれ程混雑していません。これは従来の東海道線でも同様でした。列車が混雑しだすのは品川以北でやはり東京からの乗客が多かったです。この方々はこれまで上野で東北線に乗り換えていたと思われますが、今日からは東京から乗り換えがなくなりました。上野からは予想外の乗ってくる客が少なかったです。赤羽では降りる客が少なく、まだまだ混雑が続く感じでした。ここは変わる要素はありませんね。
インド式カレーが食べたくなったなったので機能の夕飯に「本格インドカリー」を作りました。我が家のインドカリーは「銀座アショカ風」です。結婚して間もない頃にまだ珍しかったインド料理店を妻と食べ歩いて「銀座アショカ」のカリーが1番美味しいという結論に達しました。その後「銀座アショカ」のカリーレシピーを載せている料理本を買いて自宅で「アショカ風のカリー」が我が家のカリーメニューとなっています。
「銀座アショカ」はその後再開発で弊店となり、銀座高速道路下に移転しましたが現在は弊店しています。新宿ヒルトンホテルで営業しているそうですが、そこには行ったことはありません。今でこそインド料理店は街中で多く見かけますが、昔(30年以上前)は非常に貴重でした。新宿中村屋・銀座ナイル等の有名店はありましたが、高級北インド料理としては銀座アショカと赤坂タージの二軒が有名でした。
銀座アショカは本格北インド料理の店でした。北インド料理は南インド程は辛くはありません。マイルドな味に仕上げるために、アーモンドナッツ粉やヨーグルト、刻みゆで卵などを加えます。我が家の場合はレジピー本に従ってケーキ作り用のアーモンドとヨーグルトをたっぷり加えます。そうすることによってスパイスの市絵g気的な味を円やかにするのです。「玉葱」を刻んで油で炒めるのは新婚当時からの私の役割です。玉葱を良く炒めることがカローの味の一つの秘訣でもあります。昨年ガスコンロを更改したことによって火が回りがよくなったので上手く炒めることができました。カリー作りには「トマト」が欠かせないのですが、缶詰めトマトは味が良すぎてカリーの味が甘くなりすぎる感じがします。非常に原始的な味のするインドのトマトが欲しくなります。インドで沢山カリーを食べましたが、我が家のカリーの味が本場インドカリーと遜色ありませんでした。
2015年03月14日(土) |
越谷のイタリアンレストラン |
加須市に本社のある「ロマンチック街道」という会社が埼玉県を中心にレストランを展開しています。さいたま市の自宅に理解レストランを探したところ、大宮の「ボア・ソスカーナ」、越谷の「ベッロ・カンパーニャ」の二軒があるということが分かり、両方の店に電話したところ大宮店は「ローマタイプピザ」、越谷店は「ナポリタイプピザ」だということなので越谷店にいってみることにしました。この会社が展開しているイタリアンレストランには「薪窯」が設置されているということなので「ナポリピザ」を食べることが目的です。
土曜日の外環下の国道は大変混雑していましたし、外環からレイクタウンに伸びる4号線バイパスも混雑していたので予想外に時間がかかりました。帰りは越谷駅を超えて旧4号線を南下して外環にでましたが、帰りの方がスムーズですた。
「ベッロ・カンパーニャ」は越谷郊外に駐車場を広く確保したレストランで如何にも子供が喜びそうな雰囲気をしていました。そして店のメニューも「パスタ料理・ピッツァ・イタリアン」に加えて、ケーキ・ジェラートが豊富で子供が喜びそうなメニューを揃えていました。目的の「マルゲリータピザ」ですが、コーヒーとサラダがついてモッツァレラ追加のピザセットが1300円程度でした。野菜とか飲み物は普通に美味しいのですが、マルゲリータはナポリを連想させるものではありませんでした。トマトソース・モッツァレラ等それなりの美味しいのですが「オリーブオイル」の量が少ないせいか「全体のまとまり」を欠いていました。
厨房の客から見えるところにイタリア製という「薪窯」が設置されていますが、ピザの注文はそれ程多くないようでピッツァイオーラの女子は少し手持ち無沙汰気味でした。規模が大きいファミリータイプのイタリアンレストランでは「薪窯」のコストも他で吸収できるのかもしれません。妻の注文したトマトソースのパスタは麺にひが通り過ぎていました。味は濃厚でパルメザンチーズを多く振りかけたソースはそれなりに美味しかったですが、ナポリの「パスタ・ポモドーロ」の味とは別物でした。とにかくピザを始めとしたイタリア料理がブームでいといろなタイプのレストランでができることはあり難いことです。
大相撲3月場所は非常に盛り上がっているようです。看板力士の横綱「白鳳」がどんどん記録に挑戦して非常に引き締まった姿勢を見せているので全体に緊張感があると思います。白鳳の横綱の自覚・稽古量はすごいのでしょうが、白鳳を止められない横綱・大関陣は一層の奮起が必要でしょう。
白鳳は先場所の行事軍配に対する批判とか最近発言が少し気になるところがあります。大記録挑戦で神経質になっているとの報道もありましたが、相撲界の潜在的な問題(外国人力士に対する待遇)に対する警鐘である可能性は否定できません。モンゴル出身力士にとっては年寄名跡取得条件に「日本国籍者」があることには抵抗感があると思います。過去「曙」「朝青竜」等外国人力士が相撲界から不自然な形で去って行きました。白鳳の相撲界への貢献を考えれば「一代年寄」の権利が与えられのは当然だとは思いますが、その上の相撲協会となると話は別でしょう。しかし貴乃花の次を担える日本人力士はいるのでしょうか。
モンゴル出身の若手が相変わらず元気です。白鳳・日馬富士・鶴竜の後には「逸ノ城」「照ノ富士」が続くことでしょう。この二人は共に白鳳の父親から柔道を習っていて、その師匠に進められて日本の相撲界にやってきたのだそうです。日本へやってきた飛行機も同じ便であったそうです。
二人とも非常に恵まれた身体を持っています。今場所東関脇に昇進した照ノ富士(1991年生まれ)は、モンゴルウランバートル市出身、伊勢ヶ濱部屋、身長191cm、体重180Kg。西関脇から落ちて西前頭筆頭の位置の逸ノ城(1993年生まれ)はモンゴルアルハンガイ県バットツェンゲル郡出身、湊部屋所属、身長192cm、体重202Kg。身体の小さい「遠藤」が早々に怪我をして休場したことに比べると非常に安定感のある相撲を取っています。
2015年03月12日(木) |
中国で鳥インフルエンザ発生 |
2013年春に中国・香港等で流行した「H7N9型鳥インフル」が昨年秋以降再び流行の兆しを見せていて、この「H7N9型鳥インフルザ」は「パンデミック」に繋がる危険性が増しているという報道がありました。香港での研究によると、鶏が伝染する「H7N9ウイルス」は変異しやすい遺伝子構造を有しているため、鶏から人間に感染してから人間の体内で突然変異して「人から人への感染するタイプ」に変異する可能性を持っているのだそうです。このインフルエンザの致死率は約3割で毒性はかなり高いインフルエンザです。
一方、今年の「春節」では非常に多くの中国人が日本に押し寄せました。この背景には円安局面の他に今年一月から実施された中国人に対する日本滞在ビザの発給要件の緩和がありました。今年の春節では多くの中国の方が「数次の日本滞在ビザ」を取得しましたので、春節が終わってチャンスがあれば簡単に日本観光にやって来ることが出来るようになりました。次に中国で連休となる時期は「清明節」で、最低でも4月3日からの3連休となります。前後に休暇を取れば日本旅行も可能な連休となります。丁度日本が桜開花シーズンなので多くの観光客が訪れそうです。
もし「人から人への感染力」を獲得したインフルエンザに罹った人が日本の満員電車に乗ったことを考えると非常に恐ろしい事態が予想されるのです。「エボラ出血熱」の場合には飛行機便がかなり限られていたし、西アフリカから長時間のフライトとなるので空港での水際検疫が有効でした。しかし中国国内の多くの空港から日本の地方空港にも飛行機が飛んでいることから、中国でパンデミックが発生した場合には空港での検疫で侵入を防ぐことは相当難しいのではないかと思われます。
2015年03月11日(水) |
東日本大震災から4年 |
東日本大震災から4年が経過しました。今日のテレビ放送では各社が震災後の復興状況を様々な角度から報道していました。仮設の復興住宅に住んでいる人がまだ沢山いること、ただでさえ地方では商店街が消えてく状況にあるのに震災でそれが加速されていることなどなど。しかし鉄道・道路などのインフラが次第に復興していることは明るい材料だと思います。
問題解決の出口が見えないのが「被災した原発」です。「福島第一原発」では溶けてしまった燃料棒を取り出すまでに数十年かかる見込みです。そしてその取り出した「燃料」をどのように処理するのか、燃料棒取り出しまでに発生する莫大な量の汚染された冷却水をどのように処理するのか目処が立っていません。最初から怪しいと思っていた地下水の流出・流入を防ぐ「凍土壁」は予想通り役に立たないことが判明しました。現在のようなやり方で総合的に上手くいくのか、ひょっとして大きな落とし穴があるのではないかという心配があります。
小泉元首相が「原発廃止の政治決断」を迫っていますが、稼動できる原発は稼動させるという方針のようですが、将来どうするのかという大原則についての自民党政権は態度をはっきりさせていません。どうもその背景には日本の産業政策とか科学技術政策があるような気がします。つまり「原子力」の研究を継続していかないと、産業競争力も落ちるし、核兵器開発は横においておいても科学技術分野で「核保有国家」に置いていかれてしまうという心配があるのだと思います。更には「原発事故対策技術」が確立できれば、将来非常な有力な商売の「種」になるという目論見もあるでしょう。
しかし「原子力エネルギー」が本当に制御可能な技術なのか、東北大震災のような地震・自然災害にが発生しても大丈夫だという保証があるのでしょうか。科学者は出来ないことを可能にする方策を探そうとするのでしょうが、そういう科学者に任せておいて良いのでしょうか。多分「政治家」は「科学者」に責任を押し付けるし、科学者の方は「判断」するのは「政治家」だと最後には責任をとらないでしょう。なんだか嘗て「統帥権問題」が元で国民不在の無責任体制となってしまったどこかの国の指導者層みたいですね。
3月14日からJR東日本の鉄道ダイヤが大幅に改正されます。今回は例年・例月にない大きなイヴェントがあり大幅なダイヤ改正なので時刻表を買いました。今回の目玉は「北陸新幹線の長野以西開業」と「上野東京ライン開業」です。信州出身でさいたまに住む身としては北陸新幹線開業も大変期待の大きいイヴェントですが、埼玉から横浜に通勤していることから「上野東京ライン」の開通は非常に有難い出来事です。
これまでも「湘南新宿線開業」によって東京北部・埼玉県以北と横浜の連絡は非常に便利になっていたのですが、今回「上野東京ライン開業」によって高崎線・東北線・常磐線が東海道線に繫がるので、例えば赤羽・横浜間についてみるとこれまでの湘南新宿線を使うより「約5分」短縮されます。更に東海道線は湘南新宿線に比べて格段に運行本数が多いので湘南新宿線については多少混雑緩和になるかもしれません。
湘南新宿線が混雑するのは「渋谷・新宿・池袋」の3駅の乗降客のせいです。赤羽方面の北向きでいうと「池袋」でピークを迎えるます。池袋・赤羽間の混雑は大変な状況です。しかし神奈川方面から埼玉県以北向かう乗客はそれほど多くないように思えます。今回埼玉以北から「大手町・東京・新橋・品川」に通う通勤客にはかなりの便利になります。それより埼京線の混雑が緩和されるのではないかと思われます。というのも「赤羽−品川間」はについては、湘南新宿が通らないし、高崎・東北線は上野止まりだったので、大崎乗り換えがあっても本数の多い「埼京線」利用が便利でしたが、「上野東京ライン」を使った方が格段に便利になるからです。
今後の課題としては「埼京線大崎」以南の「りんかい線」です。大崎―大井町は一駅の乗車でもかなり割高です。りんかい線を使うと「天王洲アイル」で羽田モノレールに乗り換えできますし、将来の羽田アクセスと期待されるJRの貨物船とも接続可能となります。りんかい線は早期にJRと一体化して、乗客を獲得しておいた方が得だと思います。
2015年03月09日(月) |
過去に正面から向き合うこと |
「ぺリリュー(レイテ島)の戦い・硫黄島の戦い」では1944年後半から1945年前半にかけて日本の敗戦が濃厚になる中で太平洋の軍事拠点で「玉砕」という非常に悲劇的な「大量死」が発生しました。この二つの戦いは圧倒的な米軍の装備・兵力に対して、補給が途絶え弾薬の数の限られた守備部隊が知恵を凝らして戦い、短期間で制圧可能と考えていたアメリカ軍の大損害を与えて数か月もの間米軍を釘づけにしたものでした。
戦国時代の「真田昌幸」が上田の城を徳川の大群から守り抜き、大阪夏の陣で「真田幸村」が家康本陣に迫ったように少数精鋭兵力が強敵に立ち向かって善戦する戦記は人気があります。大阪冬の陣・夏の陣の豊臣軍の状況とその精神構造は、70年前の敗戦の状況にかなり似ていると思います。たぶん70年経った今でも多くの日本人の「心」は変わっていないのでしょう。この二つの玉砕戦における「守備隊」の戦い振りとか「特攻隊戦士」を英雄的に評価する論調は多いようです。
アメリカ軍は豊富な武器弾薬の兵站に加えて病院船の配備・戦車等の修理部隊の配備等非常に用意周到に戦いの準備をしたことに比べ、日本軍の戦い方は極度に精神力に頼ったゲリラ作戦でした。当時アメリカ軍は日本軍の行動を理解できずに非常に恐れたようですが、それはちょうど「ISIS」や「ボコ・ハラム」のゲリラ戦法に対応している現在の心境と似ていると思います。日本人としては非常に複雑ですが、過激派のテロ行為はかなりの部分、70年前に日本軍が思い至った強敵に立ち向かう戦法なのです。
そろそろ「桜」の季節ですが、毎年綺麗に咲いた「桜」が潔く散る姿は日本人の精神構造に深く影響を与えてきました。しかし国全体がそちらを向いていてどうしようもなかったからと言って「玉砕戦法」・「特攻隊の戦士」を英雄視するのは、過激派テロ組織の女性兵士が自分の身体に爆弾を巻いて爆発させるテロを英雄視することに近いと思います。家族が暮らす日本本土への攻撃を遅らせようとする玉砕決戦のために兵士に「死」を強要するのことを決して英雄視してはいけないと思います。
今日ドイツのメルケル首相が来日しました。記者会見で問われて答えたメルケルさんの言葉は非常にシンプルですが日本人に対して真摯なアドバイスとなっていると思います。メルケルさんは隣国フランスの理解もあったが、ドイツが"had faced its past squarely"したことが戦後の隣国との関係修復に役立ったことを述べられました。国内世論には安倍首相のタカ派的姿勢を評価する向きもありますが、政治指導者には過去に正面から向き合って欲しいと思います。
2015年03月08日(日) |
「フェイギンさん」に感謝 |
ロシア人チェリストの「フェイギンさん」のリサイタルを最前席で聞いて非常に勉強になりました。その後フェイギンさんの演奏からヒントを得て色々試してみていますが、昨日と今日集中的にチェロを弾いてみて、これまでの自分の欠点をかなり明確に意識することが出来ました。その欠点に気をつけて演奏することによってこれまでの悩みが解消されて全体として非常に「心地よい」練習ができるようになりました。まだまだ障害は沢山あるとは思いますが長い階段の最初の方の一段を登った感じです。これも「フェイギンさん」のお蔭です。
今回「フェイギンさん」の演奏で感心したのは、チェロの「音の立派さ」と、その音とは対照的とも言える程の「控え目な動き」でした。特に左右の「肩」「腕」「手」が常に動きが小さく「力が抜けている」ことです。低音・高音の非常な力強く輝かしい「音」は非常に「小さな動き」から奏でられていることにでした。情熱的・感動的に聞こえる演奏は実は冷静な頭脳と、リラックスして効率的に動く筋肉から発せられるのだと思いました。
今回トライした演奏姿勢は一言でいうと「左右両方の肩・腕・手を連動させて「四本の弦」がより小さい力でより良い音を発することができるような姿勢を準備すること」でした。これまでは「D線とG線」については結果的に「左右の両手」の連動が出来ていたようなのですが、「A線・C線」については左右の腕・手にどうしても窮屈感を感じていました。この原因を考えてみると「弓の移弦の問題は右手」「音程の問題は左手」だけに気持ちがいっていて両方の肩・腕の相互作用を見逃していたことが大きいと思いました。
C線の音程を確かなものとするために左手の肘を前に出すときに、右肘を後ろに引いてやれば左手の動きはよりスムーズになりますし、逆にD線からA線への移弦が窮屈であれば、左肩を後ろに引くことによって右肩・右腕の動きをサポートできます。片方だけの腕・肘・手で処理するより、両方の腕・肘・手を連動させることによって必要な力は少なくて済みます。その結果身体全体の力を少し抜くことができることに成ります。体の力を少し抜くことによって「脳」は別のことを考える余裕が与えられ、音楽的な事についてより多くの注意を払うことが出来るようになるみたいです。「脳」が音楽の事をより多く考えるようになっていく程、奏でられる音楽が豊かになっていくのだと思います。
今日今年四回目の献血にいてきました。場所は池袋のイースト。土曜の夕方に予約したのですが予想外に混雑していました。予約しておいたのでズムーズに行きましたが予約が無ければかなり時間がかかったと思われます。混雑していても献血する人が多いということは良いことなので我慢しなければなりません。最近のGA(具リオアルブミン比率)は以下のようになっていて、年末年始の暴飲暴食での悪化を2月になってから改善傾向にあります。前回以降も体重管理も概ね出来ているので、前回に引き続いて良い結果が出るのではないかと思っています。
2014年12月21日・・・18.2 2015年01月10日・・・19.4 2015年02月01日・・・17.7 2015年02月18日・・・17.7 2015年03月07日・・・(?)・・・・・・17.6(後日追記)
因みに日赤のパンフレットでは、以下のような判断評価になっています。GA(グリコアルブミン比率)は「HbA1c」の約3倍が目安だとされいますが、少し厳しい数値のように思われます。
GA 15.6〜16.5・・・注意が必要。 GA 16.5〜18.3・・・超尿病が否定できない。 GS 18.3以上・・・・・・糖尿病が強く疑われる。
2015年03月06日(金) |
首都圏の高速道路が便利になります。 |
明日「中央環状線の渋谷−品川間」が開通して中央環状線が全線開通となるということです。これまで「さいたま市」の我が家から中央道・東名には中央環状線を使って都心環状線を使わずに行けましたが、横浜方面に行くには都心環状線を使うか、環八経由で第三京浜を使う方法を取るしかなかったのでした。これからは中央環状線で品川まで行って首都高速1号線をりようすることができるようになります。相当の時間おの短縮になると思います。
この他に来年度(2015年度)には「圏央道」の「桶川北本〜白岡菖蒲間」が開通して、「圏央道」が「東名・中央・関越・東北・常磐・東関東」の各高速道路を結ぶことになるのだそうです。「圏央道」が繫がると、東北・信越からの「成田空港」へのアクセスが大分便利になります。また東名・中央道から東北道への連絡が格段に便利になります。個人的には「桶川北本」インターに接続する「上尾道路」が整備されると、長野に帰省する際に非常に便利になるので期待しています。中央環状線・圏央道の整備は進みますが「外環」の整備はなかなか進みません。1番便利そうな場所は土地が高いのでしょうね。
天皇は今年4月にパラオ共和国を訪問することになっています。フィリピンの東の太平洋(赤道以北)海域には、現在、アメリカ領となっている「サイパン・グアム」、独立国として、マーシャル諸島、パラオ共和国、ミクロネシア連邦の3か国があり、天皇はパラオ訪問に合わせてマーシャル諸島・ミクロネシア連邦の首脳とも交流する予定だそうです。
これらの島国は第二次世界大戦中の当初は日本の領土となっていました。サイパン、マーシャル諸島・パラオ共和国、ミクロネシア連邦は第一次世界大戦の結果、ドイツ領だったところが日本の委任統治領となっていました。グラム米西戦争の結果アメリカ領だったのですが、真珠湾攻撃直後に日本が侵攻した結果アメリカ軍が放棄していったものでした。
アメリカ軍は体勢を立て直して東から徐々に挽回して、1944年夏以降サイパン・グアム奪還を果たし、パラオの「ペリリュー」の日本軍基地を苦戦しながらも攻略する一方、1944年末にはフィリピンに再上陸を果たします。サイパン・グアム等に空軍基地を建設した米軍はそこから直接日本本土空襲が可能となったのでした。長崎・広島に原爆を投下したエノラ・ゲイもサイパン諸島のテニアン島から飛び立ちました。
「敗戦70周年」の年に天皇陛下が意欲的に第二次世界大戦で日本軍が戦った地域を訪問し、連合軍・日本軍・現地住民の犠牲となった人々を追悼しようとされる姿は非常に立派だと思います。それは昭和天皇の後ろ姿をずっと近くから見てきて固く決意してきたことでしょうし、ひょっとしたら昭和天皇からの遺言だったのかもしれません。しまし今上天皇は「靖国神社」には参拝していないし韓国訪問も果たせていません。
どうもそれらの仕事については皇太子に引き継がれていくのではないかと思われます。今の日本政府の姿勢からするとこの二つの問題は簡単に解決しそうもありません。中国国内にも天皇が訪れたい場所は幾つかあるでしょうがこれも非常に難しい状況です。皇太子も55歳ですからそれほど悠長なことを言っていられない状況です。私は敗戦「100周年」の状況がどのような時代となっているのかぜひ立ち合ってみたいと思います。
2015年03月04日(水) |
「Beef Ban」 |
インド西部のマハラシュトラ州で「牛肉の販売・消費」を禁ずる法律が施行されたそうです。マハラシュトラ州では州議会が20年前に「the Maharashtra Animal Preservation (Amendment) Bill」で決議していたのですが、国会での承認・大統領の許可が保留されていたのだそうです。昨年10年振りに政権交代があって、ヒンドゥー教を大切にする「BJP」政権が発足し、国会でヒンドゥー教徒に歓迎されそうなこの法案に「Goサイン」が出されて3月3日に大統領が署名したということです。
マハラシュトラ州ではこれまで「Cows」の屠殺・販売・消費は禁止されていたそうですが、今回はこれに加えて「Bulls」も禁止種類に指定されるとのことです。但し水牛「Buffalos」の屠殺・販売・消費は許可されるようですが、その量は「牛」全体の25%程度に過ぎないので牛肉の流通量急激に減ることが予想されるのだそうです。この法律の罰則規定では法律を犯した者に高額の罰金や最長5年の禁固刑が適用されるとのことです。
マハラシュトラ州はインド金融の中心都市の「ムンバイ」を擁する非常に有力な州です。ここには外国の金融機関が進出しているし、インドの有力企業の本社が集中していて海外からの渡航者も多く国際都市と言えるのですが、だからこそこのようなヒンドゥー教寄りの法律が施行されるところが「ムンバイ」らしくもあるのです。
金融・商業都市のムンバイにはインド人の高学歴層が集中しています。表現が少し適切性を欠くかも知れませんが、高学歴の人々は上位カーストの方が多いのは否定できない現象です。ヒンドゥー教徒では上位カーストの人日とほど節制します。当然ですが「肉食・アルコール」の習慣は殆どありません。ヒンドゥー教徒でも上位カーストの人達ほど菜食主義者が多くなるのです。また会計士・弁護士のような職業は厳しい戒律を守り自己統制能力の高い「ジャイナ教徒」の人々が就くことがおおいようです。ジャイナ教はヒンドゥー教より徹底して「生き物」は食べません。国際金融都市ムンバイの産業を支えるのがこのような人々なので「BeefBan」の法律も無理も無いと思われるのです。
ムンバイに住んでいた頃は「牛肉」の調達にはひどく苦労しました。そもそもムンバイでは「牛・豚肉屋」は見かけることはありませんでした。市場には「チキン」は売っていますが「牛・豚」は売っていませんでした。どこで買うかというと特定の食料品屋さんの奥の方に大きな冷蔵庫があって、そこで他人の目に触れないような形で豚・牛肉の販売が行われていました。街の人に聞けばどこに売っているか直ぐに教えてくれますが、堂々と胸を張って買うような品物でないことは確かでした。当時はそれでも牛肉を買えましたが、これからは購入そのものが難しくなります。スケーキ大好きのアメリカ人などムンバイでは暮らしていけないでしょう。
ユダヤ教の「Kosher」、イスラム教の「Halal」程ではないようですが、インドのヒンドゥー教も自らの宗教のアイデンティティを全面に押し出す時代が来たように思えます。「セクハラ・パワハラ・アカハラ」など様々な「ハラスメント」が「宜しくない」とする時代に入りつつありますが、他人の「宗教」に関してハラスメントにならないような細心の配慮が求められるようになりそうです。
嘗て香港で仕事をしているインド人の知り合いと彼の祖国インドのムンバイの「菜食主義レストラン」で食事をしたことがありました。完全菜食主義の彼が非常に満足した様子で美味しそうに「完全ベジ料理」を食べている様子を垣間みることとなりました。多分彼は何でも食べてしまうような「香港料理」に非常に苦労していたのだと想像できました。
2015年03月03日(火) |
フィレンツェ観光番組のミス |
昨日放送されていたBSTBSの「世界一周鉄道の旅(イタリアまるごと3時間スペシャル)」を途中から見ました。番組はミラノの観光を終えた後に鉄道の「Italo」に乗ってフィレンツェに移動して、ルネサンス名画の宝庫フィレンツェのウフィッツ美術館を紹介していました。昨年の秋の録画のようでフィレンツェ観光客は厚手の服を着ているし、ミラノの文房具屋さんでは来年(2015年)年の手帳を作っているという紹介がありました。
びっくりしたのがフィレンツェ市内案内の場面でした。市内中心部にある有名な教会の紹介として「サンタ・クローチェ教会」とテロップで書かれていて、案内約の女性ナレーターもはっきりと「サンタ・クローチェ教会」と紹介しているのです。しかし画面はどう見ても「サンタ・マリア・デル・フィーレ大聖堂(花の聖母教会)」なのです。普通に考えてもフィレンツェ中心部の教会を紹介するならば、まず「花の聖母教会」が出てくるはずだと思います。どう間違えて「サンタ・クローチェ教会」となってしまったのか。番組製作スタッフもナレーターの方も疑問を持たなかったのかしら。
BS放送が始まってから観光番組が充実してきたので楽しみが増えました。出かけてみないと本当の醍醐味は味わえないのですが、そのヒントになったり旅のプランを練るのに役立ちます。番組制作会社は現地でスポンサーを探すことが忙しくて、現地の観光情報については観光ガイドを参考にして簡単に作ってしまうのでしょうか。「観光案内の番組」がこのような間違いに気付かないほど「現地情報」を軽く考えているとしたら困ったものです。
2月18日から24日までの春節休暇の間に海外旅行に出かけた中国人の数は518万2千人に達したという報道がありました。前年同期比に比べて10%増加しているとのことです。(中国国家旅游局「2015年春節旅行状況に関する報告」データ)
渡航先別では、団体旅行はタイ(18%)、日本(18%)、韓国(10%)欧州(10%)、台湾(9%)。個人旅行では日本(17%)、タイ(11%)、韓国(9%)、モーリシャス(9%)となっているそうです。日中関係は決して良いとは言えない状況ですが、お金持ちの中国人観光客にとっては日本が人気No.1のようです。特により裕福な層が好むと思われる「個人旅行」では韓国・タイを引き離して一位となっているところが特徴です。円安局面であることに加えて、日本の観光業界・小売業界などの努力が功を奏したのではないかと思われます。
百貨店大手4社(三越伊勢丹、そごう西武、高島屋、Jフロント)の2月の速報売上高が発表されました。4社揃って対前年増加を記録したとのことです。免税品の売上増加が全体の増加に寄与している模様です。百貨店に来る客は「高級品購入」が目的だと思われますが、そういう富裕層が高級品を買い漁る以上に「家電量販店・ディスカウントストア」などではお目当て商品に的を絞った「爆買い」が行われたと想像されます。
また長崎には2月19、23、24日に中国から3隻のクルーズ客船が入港して約1万人の観光客が長崎に上陸したのだそうです。長崎中華街を中心にした旧正月イヴェントを楽しんで、近辺のデパート・ショップで買い物を楽しんだようです。飛行機のような大量の持込荷物に追加料金のかかることのない「客船」での来日なので思いっきり大型の買い物を楽しんだことと思います。
日本から海外旅行するというと「飛行機の旅」が当たり前になりますが、距離的に近い中国・台湾の場合、旅行の目的のひとつに「買い物」があるのであれば「船旅」という選択は非常に有益だと思われます。今年の春節旅行客の人気商品が「洗浄機能付き便座」だったそうですが、持ち帰るにはこれが最大級でしょう。勤務先関係でフィリピンから日本にやって来る「船」の船員は日本で炊飯器をはじめ洗濯機・テレビなどの大物を買って帰ります。船まで配達してもらえば後は自国に戻った時の家までの輸送手段を考えれば良いだけです。そうなればもっともっと買い物の範囲は広がると思われます。
先週の日曜日からドイツに出張していた娘が無事に帰国しました。娘は勤めている会社の取引先との打ち合わせなどでドイツのフランクフルト近郊の街と少し北部のハノヴァーに出張したのでした。一緒に出張する会社の同僚の都合で「関空−フランクフルト」のフライトとなったので、行きは新幹線利用の前泊、帰りはANA便の「関空−羽田」便を追加ということで大分面倒くさいことになったようです。
関空−フランクフルトの行き・帰りの両便とも満席だったとのことです。またフランクフルトで滞在したホテルには日本人客が沢山逗留していたとのこと。円安局面ですが原油安でサーチャージが下がっているので海外旅行客は減っていないようです。南ドイツ方面はロマンチック街道が人気なので観光客が多いのでしょう。
「ISIS」絡みでヨーロッパではテロの危険性が高まっていたので、何事もなく無事に帰ってきてくれるように願っていましたが安心しました。自分達夫婦の旅行より心配の種の多かった娘の出張でした。
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