2014年05月31日(土) |
美味しい「モンテプルティアーノ・ダブルッツオ」 |
武蔵浦和駅前の「オリンピック」で探していた「テラ・ダリッジ社」の門てプルティアーノ・ダブルッツオ(税抜き950円)です。少し前ワイン置き場棚には「モンテプルティアーノ」が書いてあるのに、棚の在庫は全て「トレビアーノ」だったので店員さんに「モンテプルティアーノ」がないのか伺ったのでした。店員さんは暫く探したのですがないようなので値札を外していきました。その後も何度かチェックしましたが「モンテプルティアーノ」は入荷していませんでした。
ところが先週探したところ「モンテプルティアーノ」が一本だけあったので、即買い求めて今日飲んで見ました。期待に違わず非常に美味しい「モンテプルティアーノ」でした。この葡萄独特の「やさしさ」というか「女性らしさ」というか果実風味が豊かで濁り味がありません。税抜き950円という価格は非常にお得だと思いました。
この「テラ・ダリッジ」というワイナリーはイタリア・アブルッツオ州にあるのですが、他のイタリア南部のワイナリー同様比較的最近日本に進出したのだと思います。イタリアワインというと北部・中部が有名ですが、南部諸州のワイナリーが最近頑張っているように思えます。「テラ・ダリッジ」のホームページには「日本語」ページも準備されていて、日本マーケットへを大切にしていることが分かります。
このワイナリーで非常に好ましいと思ったのは、ペコリーノ、トラッビアーノ、モンテプルティアーノ、サンジョベーゼ等のイタリアの葡萄を使って「イタリアワインの味」に拘っていることです。高級ワインに成長するかどうか分かりませんが、身近なワイン作りに徹しているように思われます。ぜひ美味しいワインを安く生産し続けて欲しいと思いました。
スウェーデンで行われていた日本と北朝鮮との外務省局長級協議が28日終了し、外務省の伊原アジア大洋州局長が29日午前に帰国しました。29日の外務省の報道は、今回の3日間の交渉は3月末の前回協議とは「比較にならない」ほど激しい議論が繰り広げられたが、北朝鮮が「拉致問題を拒否する姿勢ではなく決裂を回避できた」ことは事実上の“成果”であるとしています。比較的納得いくコメントだと思いました。(サンケイ新聞WEBで)
今回の交渉においては「総連中央本部の売却問題が交渉の焦点として浮上した」そうです。表向きの日本政府の発表は「日本の司法判断に関して行政はタッチできない」との立場だとのことですが、総連系の新聞は「双方が懸案を真摯に議論し、近視眼的なアプローチを排して大局的な見地から議論を深めている。具体的な成果を出すまで、交渉経緯を公開しないという合意が成立している。」と報道しました。
そして29日夜になると、一転して安倍晋三首相が記者会見して「北朝鮮が拉致被害者調査を約束し全面解決に向けた前向きな姿勢を見せた。日本政府の北朝鮮に対する独自制裁の解除を検討することとし、日朝双方が大きく歩み寄ることとなった」と交渉の成果を旨を華々しく公表したのでした。28日の交渉を終えて帰国した外務省担当局長が政府首領と相談してから何があったのか。どんな条件を持ち帰っていたのか交渉の裏側はまだ闇の中です。朝鮮総連系のメディアが「大局的な見地から交渉を進めている」とするコメントは「朝鮮総連中央本部問題」が取引条件であったことは明らかです。
「3本の矢施策、集団的自衛権問題、従軍慰安婦問題」等阿倍首相の施策表明については、民主党・自民党の従来の首相の枠を超えた、かなり「アグレッシブ」なものとなっています。こうした難しい問題に積極的に取り組みことは評価できますが、残念ながら局所的で「大きな方向性」が見えないのも事実です。拉致被害者問題に関してはスウェーデンという第3国を選んで慎重に進めてきた結果なのでしょうが、その手法は「河野談話検証」「集団的自衛権に関する私的諮問会議設置」などと同じで「本質的な哲学不在」の印象が強く残ります。小泉さんのように自分で乗り込んで回答を引き出すなら分かりますが、「朝鮮総連本部問題」を取引材料にするのであれば国民の信頼を裏切ることになるでしょう。
2014年05月29日(木) |
ワールドカップ日本代表不安 |
サッカーワールドカップ日本代表日本での最後の試合がキプロスを相手に行われました。ヨーロッパで活躍するメンバーも全員合流して、来月始まるワールドカップに向けた最後の練習試合でした。結果は1対0で日本が勝ちましたが内容においてはランクが下のキプロスの方が「イキイキ」とそしてチームワーク良く動いていたと思います。日本代表メンバーには「代表に選抜された悦び・わくわく感」が感じられず、チームとしての「連帯感」も無くこのままでは予選リーグ突破は大変難しいと思いました。そうなってしまった理由を考えてみました。
)榲帖香川・遠藤の「成長がストップ」 この3人は文句なく日本代表の中心選手ですが3人とも自分の限界を打ち破れていません。本田・香川は日本・アジアではエースでもミラン・マンUにおいては出番がないように世界のトップ選手とは見なされていません。本人の能力の限界かもしれませんが、その限界を打ち破るだけの覇気が感じられません。移籍話がでてくるのは時間の問題だと思います。遠藤の「J2」という活動の場ではどう考えても世界トップクラスのサッカーを体験することはできません。この3人がそれぞれ自分の能力を磨く上で都合の良いチームで活躍しどんどん成長していた時代は日本代表にも活力がありました。現在停滞した主力3選手には輝きが無く、各人の「焦り」がそのままチームに現われてしまっています。
◆嵋榲帖香川・遠藤」に遠慮するJリーグ組 Jリーグ組はどうしても「本田・香川・遠藤」に遠慮があります。チャンスではこの人にボールを譲るし、ピンチではこの3人が何とか打開してくれるだろうと期待してボールをどんどん3人に供給します。そしてその結果日本代表が負けても自分の責任を感ずるよりは給料の高い「本田・香川・遠藤」の責任に原因を求めることになります。Jリーグ選手は本田に球を集めて本田がミスをすると「本田が自分達と遜色ないレベルだ」と見て密かに「妬み解消した気分」を味わってはいないでしょうか。本田はあくまでも11人のチームの一人に過ぎません。キャプテンは長谷部です。Jリーグ組みは欧州組みの鼻を明かすようなプレーをするべきです。本田・遠藤・香川を頼らずに、自ら自陣からドリブルで駆け上がって自分で戦況を打開しようとトライするべきです。
この状況を打開するには以下のような取り組みが必要になるでしょう。
.ャプテン長谷部を中心にしたチームワークの再構築 本田に物を言えるのは「長谷部」だけだと思います。現在の日本代表は「中田」が率いた2006年代表のような状態になっています。当時は中田一人⇒今回は「本田・香川・遠藤」。ここは長谷部が長友・岡崎・内田等の信任を取り付けて「本田の鼻をへし折る」ことが必要だと思います。今回選出された代表に「中山」のような「根性丸出し選手」がいないのもマイナス要因ですが、この役を「吉田・川島」が担うべきです。このチームワーク再構築がない限り予選突破は難しいでしょう。
◆崙眦帖Σ崎」の成長は著しいので「上り坂選手」を有効に使うべきだと思います。そして日本代表の得点のチャンスは「カウンターアタック」しかないと全員が認識すべきです。遠藤を起点としたパスサッカーは世界トップクラスのチームを打ち破ることは困難です。そのためにはドリブルで駆け上がる選手とそれをフォローする選手を確保しなければなりません。今のところ「内田・岡崎・長友・伊野波」がその候補です。残難ですが「大久保」は身体がトップクラスのように鍛えられていなくて走り続けることは難しいと思います。清武も身体の鍛え方が足りないと思います。
本田・長友が「優勝」を口にするならそれなりの作戦・闘い方を提示すべきです。世界トップに比べて明らかに戦力的が落ちる「日本代表」がどのように闘うのか。「神風・特攻隊」的な発想ではなくて「宮本武蔵」的な臨機応変・実践的な戦いを期待します。
会社の池で二匹のカルガモの雛が誕生しました。昨日まで暫くの間、池には一羽の親鳥の姿がありました。多分もう一羽がタマゴを抱いているのだと想像していたのですが、想像通り今日は二羽の親鳥とひな鳥の姿を見ることとなりました。通常だと6羽ぐらいは誕生するのですが今年は2羽でした。
実は昨年はゼロだったのです。会社の池にはカルガモのタマゴと雛を狙って、「カラス、猫、ヘビ」がやってきます。昨年はどうもタマゴの段階で襲われたようです。今年は二羽が雛までこぎつけました。しかし今日も池には「カラス」がやって来ていました。親鳥は身体を大きく見せて警戒していました。
カルガモの巣は池の浮島にあり、そこには背の高い草が生えているので、そこに隠れてしまえば差し当たり「猫とカラス」からは逃れることができます。ただし泳ぐことができる「ヘビ」に狙われると危ないのです。せっかく孵化したしたのですからなんとか生き延びて欲しいと思っています。
2014年05月27日(火) |
アルゼンチン代表の「アンヘル・ディ・マリア」 |
25日早朝(日本時間)リスボンで行われた「レアル」対「アトレティコ」のヨーロッパチャンピオンズリーグ(CL)決勝試合は、延長戦の末に4−1でレアルが勝ち、レアルは「ラ・デシマ(10度目の欧州制覇)」を果たしました。この試合で「マン・オブ・ザ・マッチ」に選ばれたのはレアル所属のアルゼンチン代表「アンヘル・ディ・マリア」でした。
ディ・マリアはロナウド、ベンゼマ、ベイル等がアトレティコの強いあたりで苦戦し、アトレティコにリードを許して苦戦する中、ひとりそのプレッシャーを潜り抜けて多くのチャンスを作っていました。「ディ・マリア」はドリブルで駆け上がる速攻ができることに加えて、バルサ流のボールポッゼシッシングの技術も高く、上背(180cm)もあるので空中戦も強いという非常にバランスの取れた選手です。レアルがCLで優勝できた背景にはベイルの新規加入もありますが「ディ・マリア」の才能開花も大きな要因だと思います。
こうなるとワールドカップにおけるアルゼンチン代表の活躍が期待されます。勿論アルゼンチンにはスーパースター「メッシ」とマンチャスターシティのプレミアリーグ優勝に貢献した「セルヒオ・アグエロ」の二枚看板がいますが、その二人に加えて「ディ・マリア」が活躍するのではないかという予感がします。
ディ・マリアは飄々としたキャラが大きな舞台でも動じない強さとなっている思われます。アトレティコの反則に倒されながらも表情は冷静そのもの。やる気が表情に出ないタイプで、味方が苦戦していても最後まで淡々と自分のサッカーを続けるタイプだと思います。今回のCL決勝戦では「ディ・マリア」の苦戦でも動じない確実なプレーがレアルの同点・逆転に繫がったのだと思います。「マン・オブ・ザ・マッチ」は当然だとおもいます。
日経新聞の世論調査によると、
「憲法改正でなく憲法解釈の変更によって集団的自衛権の行使を容認することに「賛成」の回答が28%、「反対」の回答は51%。集団的自衛権行使自体に関しては「使えるようにすべきだ」が37%で「使えるようにすべきではない」は47%」であったそうです。日本国民の多くはまだ十分に冷静にかつ平和を守る立場で考えていることを示すものであり安心するとともに嬉しく感じました。
阿倍首相が良く考え、知恵を出し、すごく努力して政権運営を行っていることは理解しますが、根本のところで「危うい」と考えるのは私だけではなく多くの一般人が感じているようです。「靖国参拝」を強行して「従軍慰安婦問題」を蒸し返した後、「集団的自衛権行使容認へ」それも「憲法改正ではなく内閣の憲法解釈変更によって」というのはあまりにも「嘗て通過した危ない道」を思い起こさせます。
集団的自衛権行使に向けて審議会を立ち上げて世論に訴え、中国・韓国との和解を難しくする一方で、かなり非現実的な具体的発動状況を想定して国民に危機感を抱かせています。更にフィリピン・ベトナムが中国と「領土問題で揉めている」ことを利用して日本の立場の正当性を声高に主張し「中国の武力に拠る領土拡大戦略」を避難しています。
しかし「尖閣列島」についてはアメリカでさえ日本の施政権は認めても領有権は認めていないのです。元々「尖閣列島問題」は「問題所在の問題」でした。日本は正々堂々と国際司法裁判所で争う手順を踏めば、中国の今日の行動は世界中から非難されていたはずです。このような難しい領土問題は日本こそが「平和的解決」に向けた道筋を提示すべきだと思います。それが先の第二次世界大戦での日本の戦争責任を果たす絶好のチャンスではないかと思うのです。終戦時の日本の国家・国民の決意をもう一度しっかり噛みしめるべきだと思います。
自宅のある武蔵浦和には「ロッテ」の大きな工場があります。この工場ではチョコレートを作っているようで風向きによっては美味しそうなチョコレートの匂いが漂います。現在古い工場を取り壊して「7階建て」の大きな工場等を建設中です。最新式設備が導入されると美味しそうな「匂い」は消えてしまうかも知れません。まだ工場見学したことがないので、最新式工場が完成したら見学したいと思っています。(見学制度が継続すればの話ですが)
「ロッテ」工場の南側には「ロッテ浦和球場」があってロッテ2軍の練習やら試合が行われるようです。一軍の球場は幕張にある千葉ロッテ球場ですが二軍球場は武蔵浦和にあるのです。今日(日曜日)少し遅めの朝の散歩で球場を通ったところ、球場入り口付近に選手を待ち受けるファンの集団がかなり大勢集まっていました。日程表で確認すると、今日25日は「ロッテ対日本ハム」の試合が午後1時からあるとのことでした。試合3時間以上前からファンが集まるような人気であるととはついぞ知りませんでした。午後2時ごろ試合の様子をもう一度見に行ったのですが狭い観覧席は満員で結構篤い声援が送られていました。
一軍の試合は当然面白いのでしょうが、将来一軍で活躍しそうな選手を若手の頃から探し出すのも面白いのかもしれません。熱心はファンの方々が選手名鑑を見ながら目当ての選手を捜している様子が随所で見られました。
2014年05月24日(土) |
UEFAチャンピオンリーグ決勝 |
UEFAチャンピオンリーグ決勝を見ながらこの日記を書いています。試合はスペインマドリードを拠点にする「レアル」と「アトレティコ」。前半の半分が過ぎましたが「アトレティコの強さ」の理由が分かりました。レアルのようなスター選手こそいませんが、フィールド選手10人の緊密に連携した非常に厳しいプレッシャーと拾いまくる執拗なサッカーは凄いです。
この種のサッカーはJリーグサッカーの対極にあると言えます。レアル選手が少しでもトラップをミスするとボールは取られるし、ドリブルしようとする選手は複数の守備で潰してしまいます。試合前にレアルのアンチェロッティ監督は戦力的にアトレティコに劣ると言っていましたが、アトレティコの執拗なサッカーは今のところレアルを押さえ込んでいます。
31分:レアルのベイルの決定的チャンスですがシュートは左にそれました。身体能力を生かしてタイミングをずらしたシュートでした。このミスが試合を雰囲気を決めてしまいそうです。アトレティコから決定的なチャンスを作るのは容易ではありません。
36分:アトレティコが先制ゴールしました。密集でのヘディングボールが大きなループを描いてレアルゴールキーパー「カシージャス」の頭の上を越えてゴールインしました。非常に幸運なゴールですがアトレティコの豊富な運動量が生んだゴールだと思います。
前半終了です。ロナウド・ベイルを中心とするレアルのスピードサッカーはスピードを上げるためにある程度の「スペース」を必要とするのですが、アトレティコの守備はその「スペース」を消しています。それはスマートなサッカーでは決してなく、抜かれそうになった時に最後に身体をぶつけるとか、相手の靴を踏むとかいうものです。それは他のチームの守備より相手との距離を短くして圧力をかけるサッカーです。そうした接触プレーにレアルがペースを掴めていません。その分イエローカードの枚数も増ええいますが。ここまでは完全にアトレティコのペースで試合は進んでいます。レアルがどのように試合を打開するのか。
それにしてもスペインサッカーの多彩さ・激しさには驚きます。今日行われているサッカーは前回ワールドカップでスペインが見せたパスサッカーではありません。ワールドカップチームはバルセロナ主体といっても良いと思います。今日はまた別なレアルの「スピードサッカー」とアトレティコの「全員アグレッシブサッカー」の激突です。鍛えぬいたしなやかな肉体が広いグランドの上で躍動しています。この試合は6月に行われるワールドカップの行方を占うものと言えると思います。
試合後半です。
これまで何回かドリブル突破を見せたアルゼンチン代表の「デ・マリア」のドリブル切り込みが再び決定的なシーンを作りました。今日はロナウド・ベイル・ベンゼマは活躍できませんが「デ・マリア」のしなやかな動きはアトレティ守備を突破しています。アトレティコは身体で突破を防ぎました。ロナウドのフリーキックは惜しくも長身キーパに弾かれました。その後のコーナーキックからの攻撃でもレアルは徹底的にロナウドに合わせますがゴールならず。今日はベールもロナウドもゴールから嫌われている感じです。
17分:セルヒオ・ラモスのセンタリングにロナウドとベンゼマが合わせるもゴールならず。レアルは玉離れを少し早くしてアトレティコの執拗な接触プレーから逃れる作戦に出たようです。それにしてもアトレチィコの執拗さはすごいです。全員が徹底的にカバーしあっているので運動量はすごいことになっています。しかしまだその運動量は全く落ちていません。一点リードを守り抜こうという執念が感じられます。
28分:ロナウドからのベイルへのパス。ベイルの左足のシュートはゴール右に外れました。29分ロナウドのアクロバティックなシュートはゴールポストの上でした。次第にレアルがシュートまで持ち込むようになりました。アトレティコ選手のスタミナが落ち始めた感じがします。
32分:ベイルのドリブルからの突破。早いです。今日はじめて見せるベイルの突破力シュートはゴール右にそれました。アトレティコは「したたかな」プレーを始めました。倒されるとなかなか起き上がらず、時間稼ぎに入りました。レアル選手には「あせり」が見え始めた感じです。
後半ロスタイム3分過ぎに対にレアルが同点に追いつきました。劇的なロスタイムでの同点シュートです。セルヒオラモスのヘディングがゴール左隅に決まりました。レアルが生き返りました。決勝は延長に入りました。。
延長前半終了。アトレティコはイエローカード6枚もらっています。後一枚で退場と言う選手が6人いることになるので「当たり」が少し弱くなった感じです。しかしアトレティコの執念はすごい。それにしてもアトレティコ監督「シメオネ」は目立ちます。物凄い形相で選手を鼓舞します。サポータに応援を求めます。
延長後半に入りました。今日大活躍の「デ・マリア」の突破から遂にベイルがヘッドでシュートを決めました。ぎりぎりゴール右上に決めました。これまでシュートを外しまくっていたベイルが決めました。やはり今日気を吐いていた「デマリア」の突破からでした。このままレアルが勝てば「デマリア」が最優秀賞でしょう。
延長後半13分にレアルのマルセロが3点目のゴールです。ここでの「デ・マリア」が敵を撹乱する動きを見せました。14分14秒ロナウドのペナルティゴール。4対1レアルが勝利を確実にしました。「シメオリ」監督の場内乱入。試合が終わったのかどうなったのか?混乱しています。まだゲームは終わっていないのに場内混乱です。「シメオネ」退場。そして試合終了。レアルが10度目の優勝を飾りました。
両チームの殆どの選手はこれから祖国に帰ってワールドカップで闘うことになります。しかしウェールズ出身のベイルにとってはワールドカップは全く関係のない他人のお祭りです。歓喜に包まれるレアル選手の中で「ベイル」は少し寂しそうでした。
長崎医科大学の「永井隆教授」が被爆直後の自らの被爆体験を綴った「長崎の鐘」と共に収録されているのが「マニラの悲劇」です。「長崎の鐘」はGHQの検閲によって出版が許可されず、GHQから日本軍によるマニラ大虐殺の記録集である「マニラの悲劇」との合本することとされて1949年に出版されたのでした。ということで今回借りた「人間愛叢書(2009年発行)」でも「マニラの悲劇」との合本となっています。私もそうでしたが日本人読者としては「長崎の鐘」を身近なもので熟読するのですが、「マニラの悲劇」の方は読み飛ばすことが多いのではないでしょうか。
私は会社の仕事の関係で何回かマニラ出張の機会があり、何回目かの出張の折に仕事が早く終わったのでサンチィアゴ要塞を見学したことがありました。サンチィアゴ要塞はマニラ歴史地区「イントラムロス」の北側にあってマニラ観光のポイントにもなっています。そしてそこには日本軍によって多数のフィリピン人が殺害されたことを記した碑が建っていました。この碑のことはこのサンチァゴ要塞にあるリサール記念館の「オセイサン」の肖像画とともに私に引っ掛かっていたのでした。今回「長崎の鐘」を読んだことによってマニラでの「引っ掛かり」が少し解けました。
1941年真珠湾を攻撃した日本(帝国)軍は直ぐにアメリカ植民地フィリピンの攻略に取り掛かりました。当時台湾は日本の領土であり台湾基地からフィリピンルソン島はそれほど遠くはありません。そしてフィリピンを守備していたのがマッカーサーであり、日本軍の侵攻を受けてオーストラリアに逃れたマッカーサーが「I shall return」という言葉で日本軍に対して再起を期したのでした。1945年太平洋の拠点を一つ一つ攻略してきたアメリカ軍はフィリピン奪還作戦に着手しました。マニラに拠点を置く日本軍は徹底抗戦を決めて多数のマニラ市民を戦禍に巻き込んだのでした。そこで発生したのが「マニラ虐殺」でした。敗戦濃厚となった日本軍が野蛮で無慈悲な行動に出たことは十分あり得たことです。アメリカ軍は軍人・マニラ市民・キリスト教関係者からの日本軍の行動に関する証言を聴取し詳細に記録しました。その証言集が「マニラの悲劇」なのです。
日本(帝国)軍は敗戦に際して各所で記録を焼却したり捕虜を殺害したりしました。戦争の記録とか記憶を基に作られた戦記ものでは日本軍が全滅したとか日本軍が英雄的に戦ったとかいう日本側の話は多く残っていても、日本軍が現地で行った蛮行が記録されていることは少ないと思います。この種の記録は抹殺されることが多いことは容易に推測できます。証拠を消してしまうのですからある意味で当たり前だと思います。しかしここでは日本軍首脳部の発した命令が確認されており作戦はその通り実行されました。
1945年2月13日「大隊命令」 「比島人を殺すときは、一箇所に集めて之を行い、弾薬および人力を過度に消耗せざるよう配慮すべし。死体の処置は困難多きにつき、焼くか、若しくは破壊を予定されある建物に彼等を集めるか、あるいは河中に誘導すべし」 1945年2月13日「小林軍団命令」 「日本軍将兵、日本軍一般人、特別建設班を除き、戦場にある者は全て殺すべし・・・」
「永井隆教授」が長崎の記憶を作品に留めたことと同じようにマニラでは現地の証言が残されました。「長崎の鐘」を読んで受ける衝撃と全く同じように、日本人は「マニラの悲劇」をキチンと理解し反省しなければならないと思います。一部に「マニラの悲劇」はアメリカ軍の無差別爆撃が原因の一つであるとするような向きをあるようですが、他人の行為によって自分の罪は軽減されないことは明らかです。自分達の同胞が犯した犯罪を知っておくべきですし、自分にも同じような行動を起こしかねない血が流れていることを自覚すべきだと思いました。
戦後70年が近づいています。平和社会を維持するためには同胞の犯した戦争犯罪に正しく向き合い必要があると思いました。忘れたり、隠したりすると人間は何を始めるかわかりませんから。
5月21日、福井地裁は関西電力「大飯原発3、4号機」の運転差し止めを命ずる判決を言い渡しました。福井地裁判事の判決の内容は以下のようです。
「求められる安全性」 原発の稼働は法的には電気を生み出す一手段である経済活動の自由に属し、憲法上は人格権の中核部分よりも劣位に置かれるべきだ。自然災害や戦争以外で、この根源的な権利が極めて広範に奪われる事態を招く可能性があるのは原発事故以外に想定しにくい。具体的危険性が万が一でもあれば差し止めが認められるのは当然だ。
「原発の特性」 原子力発電技術で発生するエネルギーは極めて膨大で、運転停止後も電気と水で原子炉の冷却を継続しなければならない。その間何時間か電源が失われるだけで事故につながり、事故は時の経過に従って拡大する。これは原子力発電に内在する本質的な危険である。
【大飯原発の欠陥】 地震の際の冷やす機能と閉じ込める構造に欠陥がある。1260ガルを超える地震では冷却システムが崩壊し、メルトダウンに結びつくことは被告も認めている。わが国の地震学会は大規模な地震の発生を一度も予知できていない。頼るべき過去のデータは限られ大飯原発に1260ガルを超える地震が来ないとの科学的な根拠に基づく想定は本来的に不可能だ。
今丁度「長崎の鐘」を読了した時期であり「長崎の鐘」作者の永井隆教授の考え方に心を動かされていたので今回の福井地裁判決に対する私の感想を記載しておきます
永井教授(長崎医科大学放射線科教授)は長崎医科大学で放射線物理を研究し、1930年代には医師として従軍し、帰還後にはキリスト教に入信(浦上天主堂神父により洗礼)し、1945年8月9日長崎原爆爆心地近くで自ら被爆し、自ら重症を負うも被爆直後の緊急救護活動に医師として従事し、戦後は執筆活動を続け1951年に亡くなりました。隠れキリシタンの子孫である奥様の「緑」さんは永井教授が宿泊業務のため8月8日に永井教授を8日に送り出しそのまま9日爆心地近くで被爆し亡くなられました
永井教授は、研究者としてアインシュタインの「相対性理論」を理解し、放射線医学者として「原子力の平和利用」の方法を研究し、戦争の最前線の態様・戦争の悲惨さを十分理解し、執筆活動を通してキリスト教の立場から人間社会を見通してきた人物でした。
「長崎の鐘」においては、「人類が発見した原子力は途方もないものだが、それを制御するのも科学者に課せられた宿題である」との考え方が貫かれています。永井教授は原爆被爆以前から放射線を浴びて身体を壊し始めていましたし、奥様の安否を確認することなく被爆直後から救急医療活動を続けられました。まさしく自分の「身」を削って「原子力」の威力・人間への影響を記録を残されたのでした。
人類祖先が大昔「火」を知って「火」をコントロールできるようになって随分と社会・生活が変わりました。生活が便利になる一方で「火災」で命を亡くしたり、「火薬」を使った武器によって戦争の悲惨さは増しました。原子力の発見・利用に伴い「原子爆弾の被害」「原発事故」で従来では考えられないような被害が発生することも分かりました。しかし科学者として永井教授は「原子力利用」の人類への貢献を「多」としました。
原子力の発見は「火」の発見に披見しうる程のものかもしれません。少なくとも永井教授は多少の犠牲を払っても科学者として平和利用の道を開き将来の人類に大きな貢献できると考えていたと思います。ここは難しいところですが、発見の効果が大きければ大きいほど人類への恩恵は大きいし、悪用されれたり事故が発生すると人類への被害は大きいと思います。
しかし「知力」「探究心」を授かった人類は「発展」を目指して歩むことを止める訳には行かない運営にあると思います。それは能力を備えた人類の宿命だと思います。如何なる困難が待ち受けようともそれにチャレンジすることを運命付けられていると思います。その場合に採るべき手段は発展を止める手段は、発展を止めることではなく、被害を最小に留める手段を講ずることだと思います。
来月14日(土)兵庫県西宮での結婚式に招待されています。最初は私と妻の二人で出席と考えていたのですが、ここにきて息子と娘も出席することになったので急いでホテルを探し始めました。ネットの「楽天トラベル」やら「じゃらん」眺めてのですが、神戸市内の便利そうなビジネスホテルの「土曜日」はひどく混雑していることを知りました。
ビジネス客が多いのなら「土日」は空いているだろうと勝手に想像していたのですが、神戸は逆で「土曜日」が非常に混んでいて、日曜日・月〜金なら空きのあるホテルが多いです。神戸ってそれほどの観光地にだったのかと認識を新たにしました。大阪市内はさすがにビジネス客が多いらしく「土曜日」でも空きがあります。西宮なら新大阪近辺からも便利なので、差し当たり大阪北部の宿を押さえておこうかと思っています。でも前に書いたようにこの機会を利用して舞子の孫文記念館を訪問しようと思っているので、できたら神戸方面で宿を取りたいと思っています。便利そうなホテルにキャンセル空きが出ないかフォローしていくつもりです。
2014年05月20日(火) |
祝「ESL−PODCAST」1000回達成 |
5月19日、「ESLPODCAST」のエピソードが1000回目を迎えました。ESL(English As A Second Language)アメリカカリフォルニア州ロサンゼルスに本拠を置く「Center of English Development」(実際は二人の大学教授が運営しているようです)が提供している番組です。1000回記念のエピソードではこれまでの長い道程を振り返って「これほど続くとは想定していなかった」と二人が感慨を語っています。
私の「IPOD」には800回目からの「エピソード(スキット)」と「English Cafe」(様々なテーマの英語番組)が溜まっています。これだけでも物凄い量なのですからまだこのほかに4倍の量のコンテンツを作ってきたのですからすごいです。
エピソードは10分から15分程度、「English Cafe」はアメリカの歴史・地理から題材を採った30分程度の紹介番組となっていて、月・金に「エピソード」が水曜日に「English Cafe」が更新されます。昨日公開されたエピソードは1000回目、先週水曜日の「English Cafe」は450回を迎えています。
この番組の魅力は、分かり易い英語、アメリカに関する興味深い話の内容、ポッドキャスターの「Jeff McQuillan」さんのユーモアを交えたスマートな解説が素晴らしいことだと思います。ストーリーは同じ大学教授の「Lucy Tse」さんが書いているようですが、世界中の視聴者から寄せられるお便りが題材のヒントになっているようです。「English Cafe」の題材には、アメリカ国内国立公園、歴代大統領・有名人の紹介、アメリカの歴史的遺物の紹介、アメリカ文化(音楽・映画など)の紹介が含まれていています。
例えば「アメリカ大統領」の紹介の中では、当然ですがその大統領に関わる事件・事案の説明がなされます。従って、独立戦争、インディアンとの戦い、奴隷問題、大恐慌、二つの世界大戦、ベトナム戦争、ウォーターゲート事件等に触れることになります。アメリカインディアンへの迫害、黒人差別問題等における「Jeff」さんの解説からはリベラルで優しい人柄を知ることができます。
また「Jeff」さんは歌が上手でしばしば自ら声に出して歌を聞かせてくます。放送の内容から「Jeff」さんの追加的情報としては以下のようなことがあります。
〇ミネソタ州セントポール出身。ロザンゼルス在住。 〇お父さんは学校の先生で、同郷の「チャールズ・シュルツ」のサインを持っている。 〇大学(大学院も含めて)には随分長くいた。スペイン語を話す。 〇キャンプが大好き。 〇頭髪は残り少ない。あるいは殆ど残り少ない。 〇「お隣さん」との「関係」が微妙なことと。 〇「猫」が苦手。
妻がこれまで使っていた「スマホ」より新しい「スマホ」を手に入れたので、古いほうのスマホを使おうと思っています。といっても連絡手段としては「携帯電話(ガラ)」があるので、当面は「音楽プレーヤー」か「英語学習」用にと思っています。もう少し「無料WiFi」が増えれば使い勝手も良くなるのですが。
「携帯」はサムスン製です。携帯に音楽を入れるためのサムスン携帯の音楽ソフトの「サムスンKies」をパソコンにダウンロードしました。パソコンには「アップル」の「ITune」、「ソニー」の「Xアプリ」が入っていて、「サムスンキーズ」で三つ目になります。「ITune」は第3世代IPOD時代から使っていて一番長く使っています。「ITune」を標準に他のソフトを評価すると今のところ以下のようになります。
「アップル」「ソニー」の両社はコンテンツに強みを持っています。ソニーはCBSソニーを傘下に持つのでコンテンツに関する便利さではソニーの優秀さが分かります。大したことではないのですが「CD」の楽曲情報をダウンロードするときにソニーの方が整然としている感じです。ITuneで情報を取り出すと、演奏家の間違いや楽曲情報入力が省略されていたりして「クラシック音楽」への思い入れの少なさを実感します。でもPODキャストではアップルが本家なので素晴らしいと思います。ソニーはCDからMP3への変換がアップルより早い気がします。これには驚きました。
残念ながら「SamsungKies」はアップル、ソニーに比べると大分性能が落ちるような気がします。妻の端末が古いせいなのか分かりませんが、スマホの認識に非常に時間がかかります。また音楽コンテンツを操作するような機能は組み込まれていないようです。サムスンはアップル・ソニーとは目指す方向が違うのかもしれません。ソニーの果敢にアップルに挑んでいる姿は立派だと見直しました。
2014年05月18日(日) |
インド総選挙で野党が大勝利 |
インド国会の総選挙の開票作業が終了し野党が地滑り的な勝利を納めました。2004年の総選挙において「ソニア・ガンジー」率いる「インド国民会議党」がBJP党から政権を奪ったのですが、その時から10年を経てBJP党は政権を奪い返しました。BJP党の党首「ナーレンダ・モディ」氏が国会で首相に指名されることになります。
敗れた「国民会議党」ですが、選挙期間中から「ラフール・ガンジー」(副党首)の「線の細さ」が懸念され、一時妹の「プリヤンカ」を担ぎ出そうという動きさえありました。ネルー家の子孫の男系はどうも頼りないようです。これから国民会議党は野党に落ちるわけですが果たして「ラフール」の指導で党勢拡大ができるかどうか。母の「ソニア」も大変苦労しそうです。
政権に復帰するBJP党にとっても現在のインドは難問山積です。途上国がテイクオフするに際して「貧富の差の拡大→社会不安の増大」「急激な成長→インフラ整備遅れ・公害発生」などどの国も多かれ少なかれ通過する問題なのですが、大きな人口を抱える中国・インド等では問題は非常に深刻になります。一足先に成長した共産党独裁の中国に対して民主主義国インドがどのような解決策を提示できるのか。BJPに期待したいところです。
身近なところでは「日本に残されたチャンドラ・ボースの遺骨」の件ですが、ガンジー・ネルー王朝のインド国民会議党政権からBJP党に変わることで進展を期待したいところです。ネルー・ガンジーから袂を分かったチャンドラ・ボースはインド国民会議党からすると異端です。チャンドラ・ボースが英雄視されることは取りも直さず国民会議党本流の正当性への打撃となります。従って「英雄チャンドラ・ボースの遺骨」のインド帰還は好ましくなく「遺骨の信憑性」が疑われてきました。BJP党はむしろ逆に「チャンドラ・ボースの功績」を利用したいでしょうから、積極的に「遺骨の本国帰還」を進める方向に進みそうです。これと並行して「日印関係」も一層緊密になりそうです。
2014年05月17日(土) |
フィガロの結婚(1973年グラインドボーン音楽祭) |
妻が随分前にDVDに録画しそのまま見ずにいた「フィガロの結婚(1973年)を見ました。演奏は以下の通りです。
フィガロ:クヌート・スクラム スザンナ:イレアナ・コトルバシュ ケルビーノ:フレデリカ・フォン・シュターデ 伯爵夫人:キリ・テ・カナワ アルマビーヴァ伯爵:ベンジャミン・ラクソン バルトロ:マリウス・リンツレル
指揮:ジョン・プリッチャード 演奏:ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 合唱:グラインドボーン音楽祭合唱団 演出:ピーター・ホール
グラインドボーン音楽祭の実況録画ですが、劇場が小さいせいかあるいは明るいせいか、カメラワークが非常に上手く歌っている歌手の表情や仕草を的確に捉えています。歌手の顔が大写しになるので歌手達の丁寧な歌が「音楽」からだけでなく表情からも見て取れる非常に優秀な録画・録音だと思いました。部隊が小さいので非常に濃密な演奏になっていると思います。
歌手では「スザンナ」のコトルバシュが最後まで魅力的で可愛らしい「スザンナ」を好演しています。声はあくまでもソフトで透明であり発声法はしっかりしています。ケルビーノのシュターデは少し高音部が硬い思われましたが少年ケルビーノ役をを如何にも少年らしく好演しています。伯爵夫人のカナワは気品がありますが声は少し硬く感じました。男性人は皆芸達者です。
全体通しての感想は古典的な舞台装置・衣装で古典的な演出だろうと思われますが、それがオペラの面白さを際立たせていると思いました。領主夫妻と召使達の関係が、時には封建的で絶対服従要求するものであり、時には身分に関係のない人間同士の恋愛・義理人情であったりするところを丁寧に演出していたと思います。ポンテの台本が物凄く入り組んだ人間関係を描きモーツァルトはそれを楽しく音楽にした大傑作だと再認識しました。残念な点はオーケストラが伴奏が時に荒くなりバラついてしまうことですが、映像は古くともフィガロの標準版としては最適な演奏ではないかと思われました。
今年3月から毎月連続して非常に痛ましい事故が続いています。数百人の被害者を出す災害の発生そのものが稀ですがそれが続けて発生していることは非常に恐ろしい気がします。
3月 8日:マレーシア航空機便がタイ湾上空で遭難(乗客乗員:239人不明)
4月16日:韓国旅客船セウォル号が韓国南西海域で沈没(死者・行方不明者:304人)
5月13日:トルコ西部炭鉱爆発(死者:274名、行方不明100名以上)
日が経つにつれて報道の量はだんだん少なくなり第三者の記憶はだんだん薄れていきますが、犠牲者の何倍もの数のご家族家、友人を亡くした人々の悲しみは癒されることはありません。今年はこれ以上重大事故が発生することながないよう祈るばかりです。
今回の3件の重大災害において特に痛ましく感ずるのは、被害者の恐怖と苦痛が途方もないものであったと想像されることです。飛行機の空中での迷走、船内の閉じ込められ次第に海に沈んでいく恐怖、地中深くに閉じ込められて酸素が無くなって行く状態。事故の被害者達がなぜそのような恐怖と苦しみに瀕することになってしまったのか。なぜ自分ではなくてあの人達だったのか。被害者の方の御霊に安らかなれと祈ります。
安倍首相が目指す「集団的自衛権行使に向けた環境整備」がどんどん進んでいます。首相の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)が報告書を提出し、安倍首相はそれを受けて環境整備の手続きを着々と進めていくことになります。これから与党内の調整がなされて必要な法整備の準備に入ることになりそうです。
安倍首相が「強気」なのは基本的に「多数決原理」で勝てると思っているからでしょう。現在の分裂状態の野党はとても自民党に勝てません。もっとも野党の中で本当に「集団的自衛権行使」に反対している党は少ないですから最初から話になりませんが。現在もっとも頼りになるのは与党の公明党だというのは非常に困ったものです。
今回は「砂川事件」に関する最高裁判決を持ち出したみたいです。その判決は「現行憲法について主権国として持つ固有の自衛権を何ら否定されたものではなく、自国の平和と安全を維持し、その存立を全うするために必要な自衛のための措置をとりうる」としたものだそうです。これはこれまでも個別的自衛権の存在・行使の根拠になってきたものです。
阿倍首相ブレーンが昔の話を持ち出すのはこれが初めてではありません。河野官房長官談話の根拠について「キチンと検証すべき」とし、終戦70周年に向けて村山談話を見直して「新しい政府談話」を出すと言っていたのはそれほど昔ではありません。「保守主義」は現在の自分達の判断・意思決定に信頼を置かず、過去積み重ねてきた方法に重きを置くことといえますが、その意味で安倍首相の政治姿勢は「保守」ではありません。その自信はどこから来ているのでしょうか。
「パックスブリタニカ」の時代の後「パックスアメリカーナ」の時代が長期間続いていますが、中国の台頭で「パックス・チャイナ・アメリカーナ」の時代となるのはそれほど遠いとは思われません。中国の台頭、イスラム国における混乱を考えると、スーパーパワーのアメリカが世界の警察役を演じていくことはどんどん困難になっていきます。その時日本は集団的自衛権を行使してアメリカを支えていく道しか残されていないのでしょうか。
2014年05月14日(水) |
久しぶりの銀座中央通り |
夜銀座で懇親会があったので少し早く行って銀座中央通りを歩いてみました。最後に銀座行った時期は忘れましたが随分前だと思います。久しぶりの銀座の印象は非常に新鮮でした。有楽町駅で電車を降りて交通会館辺りから中央通りへ出て中央通りを4丁目から7丁目まで歩きました。4丁目の山野楽器を眺めて7丁目のヤマハに行く経路はそれこそ昔から幾度も歩いていますがその辺りは銀座の「顔」でもあります。
松屋デパートの改装が済んで奇麗になっていることは知っていましたが、4丁目松屋デパート手前辺りは服飾の海外高級ブランド店が集中して出店してかなりイメージが変わってしまったのでビックリしました。松屋、三越、松坂屋などのデパートなら店内に入って買い物をすることも偶にはあり得ますが、海外高級ブランド店には全く縁がありません。入ってみる気にもなりません。キラキラする高級ブランド店の集中で銀座が遠くなった感じがします。
また、中央通りが「外国人」で溢れているという印象はこれまでも持っていましたが、その度合いは進んでいるように思えました。日本人とは顔形が違う西洋人が多いことに加えて、一見「日本人風」でも話している言葉が日本語でない場合がかなりあります。銀座の真ん中に「免税店」ができていることも拍車をかけているようです。これほど平和で綺麗に整備されていて「物」が溢れている場所が他にどれくらいあるでしょうか。人質問題が解決しないナイジェリアや炭鉱爆発のトルコの光景を想像すると胸が少し痛みました。
夜6時頃は丁度「銀座のホステス」さんの出勤時刻らしく「豪華な洋服・和服の着飾って綺麗な女性」を多く見るました。6月中旬以降企業の株主総会が集中し、株主総会の後に大量の黒塗りの車が銀座界隈で待機する光景が見ることができるでしょう。昨年度は多くの企業が好決算を記録しているようで、不況時代の転換の足音は銀座の高級飲み屋さんが敏感に感じ取っていることでしょう。
2014年05月13日(火) |
ブラジルワールドカップ日本代表 |
ブラジルワールドカップの日本代表選手が発表されました。フォワード陣は久しぶり選出の「大久保」を含めて、岡崎・本田・香川・清武・柿谷・斎藤・大迫の8選手。果たしてこの陣容で予選リーグを突破できるかどうかかなり厳しいと思います。
現在ヨーロッパチャンピオンリーグの決勝戦を控えているところですが、決勝に駒を進めた優勝候補筆頭の「レアル・マドリッド」には「ロナウド・ベイル」の二人のフォワード選手がいます。二人とも自陣からドリブルで駆け上がり自らシュートまで持っていけるほどの「走力」と「技術」を持っています。レアルと並んで優勝候補と目されていたバイエルン・ミュンヘンも「ロッペン・リベリー」の二枚看板がフィールドの左右の長辺をハイスピードで駆け上がる攻撃を武器としています。最近の傾向は前回ワールドカップで優勝したスペインのパスサッカーの時代から変わろうとしていると思われます。
そうした観点から考えると「大久保・本田・香川・柿谷」あたりはスペイン・ブラジル流の「パスサッカー」選手に近いと思われます。バックからパスをもらった遠藤が起点となってキラーパスを出しフォワードは滅多に成功しないトリックプレーでチャンスを作って得点に持ち込むという攻撃パターンは、日本人より体格が良くて技巧派フォワードの対応を心得ている有力国の守備人がガードを固めてしまうと殆ど有効な攻撃方法にはなり得ないでしょう。「何度も責めるがゴールには届かない。相手のカウンターを食らって失点して、いつの間にか敗戦ムード」といういつもの負けパターンに入っていくことになります。
この流れを変えるために相手の意表をつく攻撃が必要になり、そのために長距離ドリブルができる「走れる選手」が必要だと思います。幸い「岡崎」がヨーロッパで得点を重ねていて絶好調なので、「岡崎」に「日本版ベイル」として縦横に走ってもらいたいと思います。「大迫」がどれくらい成長したかも楽しみです。斉藤はどちらかというとゴール前で走りまわるタイプのようですが、キープ力がありますから自陣から駆け上がるような攻撃パターンも可能だと思います。ロンドンオリンピックで活躍した「永井」のような「高速選手」をもう一人見つけ出すことができれば良かったのですが。
現在の「Jリーグ」で見られるプロレス興行的な「華麗に見えるパス回しサッカー」は、本気のワールドカップ本番では絶対通用しないことをまず確認すべき所から出発すべきだと思います。
2014年05月12日(月) |
「3種のおむすびとオカズセット」(ファミマ) |
ファミリーマートの「3種のおむすびとオカズセット」です。税込み248円、総熱量は507キロカロリーです。オカズは「小さなコロッケ、小さな鳥のから揚げ、ウインナー、沢庵3切れ」で3種のお結びに対して少ないです。もう少し値段を上げてオカズを充実させると良いと思います。
通勤に使っている靴が大分磨り減ってきて縁の部分の傷みもでてきたので、新しい靴を買うことにして昨日から靴屋さんを見て回っているのですが今日ある程度妥協できそうな靴があったので購入してきました。現在は健康のために1日「1万5千歩」程度歩いているので、長時間歩いても足が疲れずに、かつそれだけ歩いても傷みの少ない靴を捜す必要があるのです。この二つの要求は難しくて、「足が疲れない靴」というと、ソールが柔らかく足への衝撃が少ないことが要求されますが、そうするとソールの擦り切れは早くなります。最近のウォーキングシューズは全くソールの取替えができなくなっています。
若い頃それ程通勤時に歩くことのなかった時代は、「リーガル」とか「スコッチグレイン」とかきっちりした靴を履いていました。値段は高いものの大事に手入れをして履くとソールを取り替えて随分長く履くことができました。最初の頃は「靴の硬さ、重さ重さ」に手を焼きましたが慣れてしまえば、逆にそれが履き心地の良さに繋がっていました。ソールを取り替える一方で靴の手入れをしっかりやることを習慣にしていましたが。長時間歩くとなると話は別で、「リーガル」「スコッチグレイン」等の重く・硬い靴とは決別しました。
長時間歩く通勤靴は「消耗品」として割り切ることにしました。手頃な価格の商品を見つけて「履き潰す」ことになります。手入れをしますが、ソールの取替えが利かないので、ソールの減り靴の傷みが一定程度に達したら直ぐに次のを買う。今のところ「リーガル」「スコッチグレイン」並みの自分にあったブランドを捜すには至っていません。通勤ウォーキングシューズは進歩が早く、スポーツブランドの新規参入もあってまだまだ混戦状態が続いているのが現状だと思います。
今回はイオンで売っていた「CHARKIES HOMME]というブランドの靴を選びました。現在大きな総合靴ショップと言えども扱っているブランドが別々なことが多いため、ひとつの靴点ではその店に置かれているブランドしか比較できません。ひとつの店で見つけた商品を別の店のブランドとは比較できないようになっているので結局買うと決めて出かけた店で買うことになります。流通経路で仕方が無いのでしょうが、全てのブランドを履き比べることができれば、もっと満足感は高いでしょう。
来月6月に義弟の結婚式が兵庫県西宮の阪急沿線で行われるので妻と二人で参加する予定です。数年前に京都で行われた姪の結婚式出席のため京都まで出かけたのですが、京都は比較的近いので埼玉から日帰り旅行で対応しました。今回は新大阪から更に阪急を乗り継いで行くことになるため関西で宿泊することを考えています。そして神戸近辺に泊まるなら序にその機会を生かして神戸の「孫文」関係の博物館などを見学してこようとプランを練っています。
神戸は横浜・長崎にならんで「中華街」が発達していて、洋行の途中とか難を逃れるためとか何度か来日した「孫文」は神戸の華僑にも大いに世話になったようです。横浜と長崎の「孫文関連史跡」に関しては何回か訪れていますがこれまで神戸は全く手付かずにきました。実は神戸には日本で唯一の「孫文記念館」があります。香港・マカオ・広東省中山の孫文記念館を見学したからには、どうしても日本の「孫文記念館」は見ておきたいので今回神戸から足を伸ばそうと考えています。
私は1988年から2年間ほど大阪に勤務しました。その時お世話になった社宅は「東大阪市」にありました。会社の社宅は神戸と大阪の両方に便のよい西宮地区に多く設置されていて、西宮の社宅も紹介されたのですが当時は奈良に近い「東大阪鳥居町」の社宅を選んだのでした。大阪湾から吹き付ける西風が生駒山にぶつかって公害物質を降らすため「瓢箪山喘息」という病名があるような空気の悪い場所でしたが、奈良には滅法近くて奈良の神社仏閣を見て回るには大変便利な場所でした。というわけで大阪勤務時代は家族で日帰りドライブしたぐらいで神戸の名所も殆ど回らずに終わったのでした。今回新たな興味を持ちながら巡る25年振りの神戸の旅に期待が膨らみます。
2014年05月09日(金) |
NEWDAYSの「ひじき弁当」 |
駅前コンビに「NEWDAYS」の「ひじき弁当」です。税込み360円で総熱量は「395キロカロリー」。少なめな御飯は「ひじき」が入っていて美味しいし、何といっても野菜を中心にした「オカズ」が抱豊富です。蛋白質10.7g、脂質7.6g、炭水化物70.6g、ナトリウム1453mgです。
理化学研究所の調査委員会は、小保方さんから出されていた不服申し立てを退けて調査しないとの結論出して理研に報告報告し、理研(理事会)もその報告を是として最終的に再調査をしないことに決定したようです。これで小保方さんが中心となって作成された「STAP細胞論文」は不正があったとのする認定が確定したことになります。小保方さんはこの結論に対して大変不服なようで法廷闘争も辞さないとしているようです。この結果理研は小保方さん等にSTAP論文撤回を勧告するとともに、小保方氏や共著者の笹井副センター長等の処分の検討に入るとのこと。
理研調査委員会は小保方さんサイドから提出された研究ノート等を分析してこの結論に達したもので、今日公開された理研の判断に関する報告書はそれなりに妥当なものであるように思えます。小保方さんサイドは数日前にノートの一部を公開し「キチンと研究過程を記録している」と訴えているようですが、ノートの記載内容について前後の関係、日付等がしっかりしていないと信用できる証拠にはならないようです。その意味で一般的科学者が求めるノートの内容と小保方さんの考え方は大きな開きがあるようでした。でも「他人を納得させる資料」としてのノートならやはり学会で受容される書き方をしないと通用しないのは当たり前です。
ここまで来ると小保方さんには事態を収拾する方法を探してほしいと思います。裁判所に訴えるという行為は科学者としては如何なものかと思います。文系の裁判官に「科学的な手続き」に関する判定を期待するのは無理があります。むしろここは一旦撤退してもう一度始めから実験をやり直しmデータもキチンと整備して「科学の土俵」で白黒をつけて欲しい思います。
ところで笹井副センター長の前の小保方さん共同研究者の山梨大学の若山教授の話が聞こえてきません。笹井副センター長が記者会見したのですから若山教授にも見解を公にして欲しいものです。
2014年05月07日(水) |
安倍首相欧州での発言 |
このゴールデンウィークにヨーロッパを訪問している阿倍総理が「集団的自衛権行使への道筋、中国軍事大国化への懸念」など相変わらの発言を現地で繰り返しています。オバマ大統領来日の際に尖閣問題や「集団的自衛権へのお墨付き」を得たので早速ヨーロッパにその報告ということでしょうか。西側諸国にとって日本の集団的自衛権行使は損にはなりませんし、ヨーロッパから地理的に遠い日中・日韓関係はあまり興味がないのか阿倍発言を好意的に受け止めていると報道されています。
しかしそれがヨーロッパ諸国の本心なのか、阿倍首相には本当はもっと別な期待があるのではないかという気がしています。「中国・韓国との関係を速やかに話し合いで解決して欲しい」と考えているのはアメリカと同じだと思いますので、阿倍首相には「中国の軍拡を責めるより、歩み寄りのシグナルを送る姿勢」を期待していると思います。
また「集団的自衛権」についても「日本がこれまで貢献できなかった分野で貢献できるので強い味方を得た」と評価するよりは、「平和憲法の下で協力できる範囲を少し広げる努力は認めるにしろ、日本には平和憲法の精神に則って国際紛争を平和的に解決する知恵と行動力を示して欲しい」という期待の方が強いのではないでしょうか。安倍首相の提唱する「積極的平和主義」については「限定的な武力行使を伴う平和主義」ではなく、「より積極的で行動の伴う対話を通じた平和主義」を追求して欲しいと思います。「中国軍拡に対する批判声明」や「従軍慰安婦問題は既に解決済み」とツッパリ続ける態度は「紛争の平和的解決に向けた最大の努力」という憲法精神から少し外れている気がしてなりません。
2020年の東京オリンピックの前に、2015年は太平洋戦争敗戦70周年ですし日韓基本条約締結から50年の節目の年に当たります。「不戦の誓い」を深く再確認し、世界から尊敬される国になるのはどうあるべきか国民も真剣に考えなければならないと思います。
連休を活用しての音源整理で、今日はビデオテープに収録されていた「ボロディン弦楽四重奏団」の映像をデジタル化してビデオデッキに取り込みました。1995年に結成50周年記念で来日したときの演奏です。チャイオフスキー(ニ長調)とブラームスの1番を弦楽四重奏を演奏しています。NHKで放送されたものを収録しておいたものです。
最近の音楽映像放送は海外の有名な記念コンサートとかオペラ公演など大規模な公演が多く、そうした公演は「生」で聴くには値段が高かったりするので放送は有難いのですが、時には地味に弦楽四重奏等の室内楽を聴きたくなります。ピアノリサイタルなどは比較的多いように思いますが、弦楽四重奏の公演の放送は非常に少なくなっている気がします。ブームにならないので仕方無いのかもしれませんが。
「ボロディン四重奏団」は非常に地味です。映像では有名な「チェロのベルリンスキー」の演奏姿を見ることができます。四重奏団全体の音楽を支えているのは1stバイオリンではなく明らかにベルリンスキーさんのチェロです。決して体格は大きくなく、腕・指も長くはないのですが、その確実で無駄の無い演奏姿からは、暖かくて正確でしかも十分に「しなやかな音」が紡ぎだされています。ベルリンスキーさんは2007年に四重奏団を引退され2008年に亡くなられたました。
四重奏団のチェリストはソロとは違ったキャラクターが必要だと思います。ビデオの演奏では1stバイオリンが少し「弱い」のですが、結成メンバーのベルリンスキーさんは後輩を暖かく支えているように思えます。ブラームスの1楽章で不調だった1stバイオリンは他の3人の支えを得て楽章が進むに連れて調子を上げてきたように聞こえます。このようにして伝統が受け継がれていくのだと思います。この映像はしっかり保存しておきたいと思います。
暫く前からカンツォーネに凝っています。イタリア語とベルカント発声法を妻から少しずつ教えてもらって、馴染みがあって旋律の美しい曲を数曲勉強中です。今のところ「コーレングラート」「帰れソレントへ」「オーソレミオ」の3曲を歌えるようになりたいと取り組んでいます。通常は妻にピザノ伴奏をお願いしているのですが、カラオケを活用する方法に目覚めて今はチャンスを見つけてカラオケの伴奏で練習しています。
カンツオーネはイタリアオペラのアリアに近いです。オペラアリアは2時間以上歌う全曲オペラの中の一部で比較的短いことに比べて曲自体が長いので歌としては面白いと思います。もちろん劇的なオペラアリアの魅力はありますがオペラアリアは話が複雑でイタリア語が難しい過ぎる場合があります。今カンツォーネに加えて数曲のアリアを歌い始めました。
カラオケといってもクラシックのオペラアリアとカンツォーネのレパートリーはそれ程充実していません。レパートリーで通常あるものといえば、「帰れソレントヘ、オーソレミオ、誰も寝てはならぬ」の3曲程度です。カラオケ機械メーカによってもカバーの範囲が違ったり伴奏が違ったりしますので、カラオケ機械を事前に調査しておく必要があります。カラオケ機械については「クラシック音楽カラオケ」に詳しい「妻」の助けが必要になっています。
マンションの一室では「大きな声」で歌うことをつい遠慮してしまいますが、カラオケボックスの防音室では思いっきり声を出して練習できるので有難いです。キチンとした声を出さなければ歌は旨くならないようです。またカラオケのフルオーケストラの伴奏はピアノ伴奏より迫力があって歌っていても楽しくなります。カラオケメーカさんがもう少しカンツォーネとオペラアリアのソフトを増やしてくれればいいのですが。
連休のイベントとして千葉県のマザー牧場へ行ってきました。今年の連休は娘は仕事で出張、息子は帰省しないというので夫婦二人で勝手に過ごすことになりました。電車を利用した近郊観光地に日帰り旅行として少し遠いですがマザー牧場へ動物を見に行くことにしたのでした。私は大学時代に一回行ったことがありますが妻は初めての訪問です。休日には新宿から内房方面に特急「さざなみ」が走っているのでこれを利用すれば便利なのです。帰りの電車は東京行きの特急だったので、蘇我で京葉線に乗り換え南舟橋で武蔵野線に乗り換えるルートを取りました。佐貫駅からマザー牧場へのバスでも座ることができたのでラッキーでした。
大昔の私の記憶は「竹馬で楽しんだ」くらいなので動物達は新鮮で面白かったです。子供達のために動物と触れ合えるように工夫されているので非常に身近に動物を感ずることができました。これが動物園と違うところです。牧場にはそのために多くの手洗い場が用意されていて石鹸やら消毒剤が配備されています。現在ではこのような配慮をしないと子供連れ客が安心して楽しめないのだと思いました。少し厄介な時代になってしまったとは思います。
牧場には「ドッグラン設備」が用意されているので様々な種類の犬が集まっているのではないかと期待していきましたが、ドッグランに来ているはそれ程多くは無くしかも元気に走り回る犬は数匹でした。ドッグランには来なくても犬連れの客は相当来園しているようで、今やペットと一緒に行楽する時代になっているということを知りました。牧場の動物では「羊の子供」が沢山生まれていて見ていて飽きませんでした。羊が全く善良で人間にとって昔からの便利な動物であることを実感しました。「牛」は親近感を抱くには大き過ぎるし、「豚」は一部の宗教では避けられています。「犬・猫」は人間社会で同居しても食用とはなりません。「羊」は丁度良い程度の可愛さと食料として手軽さを備えているのだと思いました。
「マザー牧場」は随所に手洗い場が用意されトイレの清掃も行き届いています。多くの観光客を集める理由が良く分かります。昼食時間帯に混雑するレストランも考えてみると「待ち時間」を「疲れをとる休憩時間」と割り切れば手頃な場所だし、注文したハンバーグは予想を遥かに超えて美味しかっことには「さすが牧場」と大いに関心しました。交響交通機関で行くと昼食や電車の中でアルコールを飲むことができるので満足感が高いです。
2014年05月03日(土) |
古いビデオテープのダビング |
連休を活用して古い「ビデオテープ」に録画してあったアナログの音楽コンテンツをデジタル化してディスクに保存する作業を少しずつ進めています。20年以上前にカラーテレビがステレオ放送化してからヴィデオに音楽会の映像を録画してきました。そのビデオテープはこれまで聞いてきた音楽の歴史を物語るものですが、地上波デジタルの高精細画像が視聴できる用になった今では増えることはありません。逆にビデオテープの劣化や再生機器が壊れたりすると代替が利かず見れなくなる惧れさえあります(カセットテープも同じ状況ですが。)残念なことになる前に思い出があって残しておきたい画像を現用再生機器をつかってデジタル画像に変換してこうと言うわけです。
アナログからデジタルへの変換は録画番組を実際に再生しなければなりません。2時間の番組の変換は2時間かかるので時間に余裕があるときしたできません。ということで今日は「スリーテナーズ」(2回)とモーツアルトのレクイエムの映像をデジタル化しました。
「スリーテナーズ」は1994年のロサンゼルスと1996年東京国立競技場でのものです。ロサンゼルス公演はスリーテナーズが世界的に有名になった20年前の公演の映像です。前年に止めたブッシュ(父)大統領とかキッシンジャー、フランク・シナトラ等のVIPが聞きにきていてスリーテナーズ公演が如何に期待されていたかを物語ります。二年後の東京公園では少しマイクに頼りすぎているパバロッティも非常にノリノリで見事な歌声を聞かせてくれます。
この映像を見ると20年前の「華やかな時代」を思い出すことができます。スリーテナーズ公演は思いっきり贅沢な「自分へのご褒美」として数万円のチケットするチケットは早々に売り切れました。パバロッティ・ドミンゴ・カレーラスの3人の歌を同じ公演で聞くことのできる贅沢さとVIP観客の華やかさは、冷戦崩壊後の社会にみなぎる勝利の宴であり、最高のステータスシンボルでした。3人の熱傷と観客の興奮振りあhそれを物語っています。歌声の主役の座にあったパバロッティは2007年に亡くなり、その華やかな活動は10年余りで終わりを告げます。その終焉と符合するかのように社会は「華やかな享楽の時代」に終わりがあることを知らされたのでした。それは社会が解決できない難しい問題にあふれてることを再認識した時代であったのだと思います。それは環境問題であり、テロ問題であり、先進国と途上国の経済・社会の格差問題などでした。そういう意味では社会は一歩前進したのだと思います。私は幸運にも「華やかな宴の時代」を経験することができましたが、現代の若い世代はそうした時代を知らないひとが多いようです。尤もそれを知らなければ今の時代の評価も違ったものになるかもっしれませんが。
モーツァルトのレクイエム(モツレク)の映像は1991年12月5日ウィーンの聖シュテファン大聖堂で行われたモーツァルト没後200年のミサのなかで演奏された映像です。ミサは同聖堂のハンス・へルマン・グローエル枢機卿が司祭して厳かなカトリックミサが執り行われました。
演奏者は ソプラノ:アーリーン・オジェー アルト:チェチーリア・バルトリ テノール:ヴィンソン・コール バス:ルネ・パーペ 合唱:ウィーン国立歌劇場合唱団 演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(ゲアハルト・ヘッツエルがコンマスしてます) 指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
この演奏は「モツレク」の中でも非常に厳かで立派に演奏されているものだと思います。特にソプラノの「アーリーン・オジェー」の歌が見事です。今でこそ八面六臂の大活躍のバルトリもオジェーの前では遠慮がちに見えます。この録画ではレクイエムの音楽に加えて「ミサ」をじっくり見ることができます。それで気になったことはカトリック教会の枢機卿の「権威」です。2013年に266代教皇に就任した「フランシスコ教皇」は就任直後kら教会の改革に取り組んでいます。教会の権威を否定するものではないですが権威の裏側で不正蓄財あるいは公序良俗違反が行われてきたことは教会の歴史上でも否定できない事実だと思います。庶民的で親しみやすい「フランシスコ教皇」の雰囲気とはかなり違った雰囲気の枢機卿だと思われました。
2014年05月02日(金) |
ファミマの「行楽おむすび弁当」 |
ファミリーマートの新商品の「行楽おむすびセット」です。税込398円で総熱量は444キロカロリー。3種類のおむすび(わかめごはん、梅しそごはん、俵むすび)と、おかずは「唐揚げ、豚角煮、ゆで卵、ひじき煮、金時豆」がセットされています。豚角煮・金時豆という珍しい食材を使用していて高級感があります。ファミリーマート店舗で勤務するストアスタッフが考案して2013年度に最優秀賞の「エクセレントスタッフ賞」を受賞したお弁当だそうで、ゴールデンウィーク直前に販売が開始されました。弁当の形が幅広いので長距離ぶら下げて歩くには適していません。考案者はどのような利用方法をイメージして作ったのでしょうか。
弁当材料内訳は「蛋白質11.1g、脂質16.1g、炭水化物63.9g、ナトリウム1.2g」。ネットで検索した簡易熱量計算法を適用するとこうなります。
蛋白質・炭水化物:1g⇒4キロカロリー、脂質:1g⇒9キロカロリー (11.1g+63.9g)×4Kcal+16.1g×9Kcal=444.9Kcal
またナトリウムから塩分量を計算する簡易な方法は以下です。 食塩相当量(g)=ナトリウム量(g)×2.54(ナトリウム換算係数) これでお弁当の塩分量を計算すると1.2g×2.54=3gということになります。
昨日に引き続いて「NEWDAYS」のお弁当です。今日は「俵おむすびセット」
俵型をした小さなおむすび4つと豊富な種類のおかずを詰め込んだお弁当です。値段は税込み370円で総熱量は502キロカロリーです。たんぱく質12.6g、脂質17.6g、炭水化物73.3g、ナトリウム1468mgです。上の写真のように「オカズ」が豊富で「ジャガイモ(2キレ、ケチャップ付き)、エビフライ(タルタルソース付き)、ウインナー、卵焼き、蒲鉾、焼きそば」が添えられています。これくらいオカズがあるとひとつずつ味わうことができます。これで370円はお得感があります。
「NEWDAYS」はJR東日本系のコンビにですが、お弁当に関する限りなかなか頑張っていると思います。JRの改札口に一番近いことに加え、お弁当の品数が豊富なので人気があります。
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