KENの日記
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2013年04月30日(火) カジノ

経済力再生に悩んでいるスペインで「カジノ」を建設して経済復興を図ろうというプランがあるようです。アメリカのラスベガス、マカオのように巨大カジノ、ホテル、ゴルフ場などの娯楽施設を建設して客を呼ぶと共に、雇用機会を創出しようというもの。

もともとスペインは「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」への巡礼で有名だし、南ヨーロッパの明るい雰囲気はカジノで楽しく過ごすことにも適していると言えます。イタリアだとカジノをやっても「マフィアの資金源にしかならないだろう」という懸念もありますから。

こうした「カジノ」による経済振興はスペインに限らず、他のいくつかの国でも試みられているようです。マカオの成功の後を受けて韓国・シンガポールには既に立派なカジノがあって繁盛しているようですし、アジアではフィリピンもカジノビズネスを考えているようです。日本でもカジノを誘致する幾つかの経済特区構想があるようです。

「カジノ」は人間の「射倖心」を煽ることで儲けようとするビジネスなので、犯罪・風紀の乱れなどを起こしやすいことから、事業を誘致することには人々の間で様々な意見があるようです。私も個人的には「ネガティヴ」なイメージしかないのです。但し、数年前にラスベガスに行ったときに高齢のカップルや高齢の叔母さん達がスロットマシンに夢中になっている光景を目の当たりにして、「日常から離れて」わくわくする様な興奮を味わうことができるのなら、それもひとつの娯楽のあり方だと思いました。特に高齢者は身体を動かすことによる爽快感を味わうことは難しいので、これからの高齢化社会では大切な役割を担うかもしれません。

今年の連休の後半に、香港・マカオに行く予定です。マカオのホテルは都合で「サンズ」という大きなカジノに隣接するホテルを予約しました。今回の旅行で訪問した場所は他にも沢山あるのですが、世界有数のマカオのカジノがどのような状況なのか見るのも一興だと思っています。



2013年04月26日(金) 難しい北朝鮮問題

昨日25日、韓国政府は北朝鮮政府に対して、今月上旬に操業中断措置となった南北協力事業の「開城(ケソン)工業団地」の操業再開などを話し合うための南北の実務者会談開催を提案しました。韓国政府は26日午前までの回答を求め北朝鮮がこれに反応しなかった場合は「重大な措置を取る」と警告したのでした。この提案に対して本日26日の期限までに北朝鮮は全く反応しませんでした。

北朝鮮は25日の軍創設記念日を迎えましたが、韓国の提案を一蹴して相変わらず「核兵器保有」を声高に訴える挑発的な発言を続けています。北朝鮮のミサイル発射実験と核実験は、確実に日・米・韓・中に対する牽制の効果が出ています。北朝鮮の核兵器およびそれを運搬するミサイルの技術は未熟で本当に「的」に命中するかどうか怪しいところではありますが、万が一それが発射されると大きな被害をもたらす可能性は残ります。「核兵器による金一族体制維持戦略」は金日成の狙いがまさしく的中している図式と言えます。

この状況を打開するのは非常に難しいと思われますが、「金日成」時代とは違う環境が生まれていることも事実であり、問題喀血の手掛かりはその当りにあるのではないかと思われます。

まず中国の姿勢は随分変化しました。核実験非難の国連決議には賛成するし、北朝鮮との流通窓口を少しずつ閉じ始めているとの情報もあります。これまでは経済制裁を実施しても最期には中国から物資が流れましたが、そのルートが遮断されれば北朝鮮の疲弊の速度は格段に速まります。

それと数少ない軍事専制国家として北朝鮮独裁政権と同じように軍事政権が国民を牛耳ってきた「ミャンマー」の民主化が進展しつつあることです。この際、日本をはじめ国際社会は「ミャンマー支援」を「異次元レベル」に拡充して「民主化の果実」を促成栽培で実らせ、中国の締め付けで完全に国際社会から断絶された北朝鮮に、民主化の恩恵がいかに素晴らしいものであるのか見せつけるのです。

安倍首相は中国訪問を断られ外交日程が空いたのでミャンマーを訪問するらしい。是非思い切った支援策を打ち出して欲しいところです。



2013年04月24日(水) 閣僚・国会議員の靖国参拝

靖国神社春の例大祭へ閣僚・国会議員が大挙して参拝したことで、それでなくとも課題山積で冷え切っている中国・韓国との関係が一層悪化しています。

靖国神社の例大祭がどんなものか「靖国神社の解説」には以下のような解説がありました。

「靖国神社で最も重要な祭事は、春秋に執り行われる例大祭です。春の例大祭は4月21日から23日までの3日間で、期間中、清祓・当日祭・第二日祭・直会の諸儀が斎行されます。当日祭に先立って斎行される「清祓」では、神職はもとより祭儀に用いる諸具に至る一切が祓い清められます。当日祭では、生前、お召し上がりになっていた御饌神酒や海の幸、山の幸などの神饌50台をお供えして神霊をお慰めし、平和な世の実現を祈ります。」

この靖国神社の春季例大祭に3閣僚、168人の国会議員が参拝し、中国・韓国からはそれに対する厳しい非難の声が上がりました。この影響で、日韓外相会談が中止され、日中友好議員連盟の国会議員の訪中も中止になりました。特に後者は日中首脳会談の糸口を掴むために重要な訪中だと位置づけられていましたから、拗れた日中関係改善を解きほぐす手掛かりがまた遠退いたことになります。

そろそろこうした年中行事となった揉め事は止めにしてもらいたいと思います。政府は「閣僚・国会議員の靖国参拝は個人の私的な行動で、心の問題でもあるので、内閣がいちいち制約を課すべきではない」としていますが、少なくとも閣僚の任命権限は首相にあるので、首相が閣僚に参拝を認めたことと同じことです。

去年暮れから日本・中国・韓国の首脳がそろって代替わりしました。3ヶ国の新しいリーダがこの地域で直面している課題といえば、「北朝鮮問題(核抑止力による体制存続)」「尖閣列島、竹島の領土問題」そして米・EUと並ぶ世界経済の中心となっている「東アジア地域の経済連携」の問題です。こうした問題においてはこの近隣3国の連携は欠くことがせきません。

この東アジア地域の安定的発展のための連携で考えておかなければならないのは、日本が当事者として過去に東アジア地域の安定を破壊したことがあるという歴史です。経緯はどうあれ韓国を併合したこと、中国に対して屈辱的な21か条の要求を飲ませ侵略したこと、現在の北朝鮮とまったく同じように国際連盟の決議を無視し、結果的にこの地域を巻き込んだ大規模な戦争の道に走ったこと等です。

最も参拝したかった(と思われる)安倍首相は、自ら参拝していたら大問題になっていたことが確かなので自分は参拝を遠慮し供え物を贈ることに留めておきながら、麻生副総理の参拝は止めないで中国・韓国の反応の様子を見たのだと思われます。しかしその中途半端さが誤りだったと思います。

「これ位なら反発もないだろう」と鯖を読んで閣僚の参拝を許可した行為に相手が思いもよらず大きな反感を示したので、開き直ったように反論するような行為は非常におとなげなく見えます。



2013年04月09日(火) 北朝鮮の威嚇

北朝鮮の韓国・米国・日本への威嚇が日に日に酷くなっています。明日10日は北朝鮮が攻撃開始を仄めかした日で、ミサイルの発射実験くらいは実行しそうです。今日は南北融和の象徴だった工業団地の創業が停止し、韓国駐在の外交団に対する勧告からの避難の呼び掛けがなされました。

北朝鮮が本気で攻撃を考えているとしたら、周辺国への影響は甚大ですが北朝鮮は間違いなく敗北します。アメリカはテロ国家撲滅のためなら多少の犠牲は厭わないはずです。「9.11」に対するアメリカの反撃を見れば明らかなはずです。ロシアのプーチン大統領が朝鮮半島で戦争が始まった場合、「核」による被害が甚大になると警告しましたが、朝鮮半島・日本列島は相当の被害が出ることとなりますが、日本政府・日本国民は本気にはしていないと思われます。

もし北朝鮮の行動が単なる「脅し」で本気で戦端を開くことを考えていないのだとしたら今度こそ国際社会(中国)も相手にしなくなります。食料援助も得られなくなります。北朝鮮が真摯に「誤り」を認め謝罪しない限り平和的な解決は得られないでしょう。それが嫌なら「本気で攻撃する」選択肢しか無くなってしまいます。

その前に何かできるとしたら中国の積極的関与しか望みがないように思えます。米・中・韓国が協力して「金一家独裁政権」に代わる在外北朝鮮政府(中国・韓国に居住する北朝鮮人による政権)を樹立することです。この政権は民主的政権が好ましいですが、中国の立場を考えれば親中国の社会主義政権でも構わないと思います。この政権に援助して祖国回復戦争を支援します。

しかしここまで考えてから「シリア」のようになってしまったらこれも大変だと気づきました。北朝鮮は核爆弾を保有する独裁政権なので非常に厄介です。本当に難しい事態になってしまいました。



2013年04月06日(土) 中目黒の「ダ・イーサ」

今日は私が新宿で「献血」、妻が目黒で「フェルデンクライス」だったので、どこかで待ち合わせて昼食を食べることにしました。私の方の終了が早かったので、まず私が新宿駅から目黒駅まで移動しました。目黒駅近辺でどこで食べるのか考えたのですが、中目黒の「ダ・イーサ」まで行ってみることにしました。実は妻と一緒に昨年の夏にピザを食べにいったのですが、その時は夏休み期間中だったので評判のダ・イーサのピザを食べることができなかったのです。

桜シーズンを終えたばかりの目黒川沿いには、まだ花見用の提灯が掛けてありました。花の散る前はさぞ賑やかだったろうなと思わせます。ダ・イーサは中目黒でも渋谷寄りなので目黒からは結構歩きました。午後1時過ぎにダ・イーサ着きましたが店内のテーブルが満席。雨の心配はありましたが外のテーブル席でピザを頂くことにしました。注文したのはピザがマルゲリータとマリナーラ、赤白一杯のグラスワイン、エスプレッソコーヒー。

私は二回目ですが妻は始めてのダ・イーサですが、ピザの味には大満足しました。オリーブオイルの使い方・焼き方をキチンと押さえている感じで、これなら安定した美味しさを確保できると思われます。そして店の雰囲気もピザの味もナポリそのままという感じです。グラスワインの味はイタリアの大衆ワインの味ではなく、日本で手に入る安いボックスワインの味でした。

妻が「店の雰囲気・ピザの味はナポリそのもので、価格は日本そのもの」とコメントしましたが正しくその通りだと思いました。美味しいのですが「手軽に食べに行く」値段ではありません。



2013年04月05日(金) 中国上海の「新型インフルエンザ」

上海とその近郊で新型インフルエンザが発生しています。本日4月5日現在の現地の報道(新華社)では、新型の「H7N9型」のウィルスによって発病した患者は14人で死亡者は5人に上っているようです。感染した発病者の割りに死亡者が多いように思えますが、症状が軽い患者は見逃されている可能性がありますので、感染者の数がこれだけだとはとても信じられませんが。

2013年3月は北京で開催された全人大で10年に一度の中国の政権交代が行われ「習近平」「李克強」体制が船出しました。シンガポールのネットサイトでは2013年3月15日を「SARS10周年」として2003年当時を回顧する記事を掲載していました。3月15日は2003年にWHOによって新型インフルエンザが「SARS」と命名された日だそうです。新型インフルエンザも丁度10年目にあたります。その10年前の3月に家族4人でシンガポール旅行したので印象が深いのです。

北京で新政権誕生で賑わっている最中したが、その影に隠れて不気味な報道がなされていました。3月上旬ですが「上海市を流れる黄浦江で大量の豚の死骸(約16000頭)を発見」という報道がありました。この死骸は上海から南西100キロほど離れた浙江省嘉興市付近から流されたのではないかと想定されているようです。中国当局によると「34体の死骸を検査したが「H7N9型」ウィルスは検出されなかった」とのことですが、豚発育促進あるいは疫病対策として投与した薬物による副作用あるいはそれに起因する何らかの疾病によってブタが大量に死亡したのだという情報があります。インフルエンザのウィルスではなく過剰なあるいは間違った飼料による大量死だとしても問題は大きいと思いますが。また3月中旬には、四川省眉山市彭山県南川で家鴨死骸(約1000羽)が発見されました。家鴨の死亡原因も不明とされているようです。

この報道のあと3月末に「H7N9型」のウィルスによって新型インフルエンザ感染者が発生し死者がだたという報道がなされたのでした。「H7N9型」ウィルス感染者死亡者発生の経過をざっと整理しておきます。

○上海市で男性2人が死亡。87歳の男性は2月19日に発病し3月4日に死亡。豚肉販売に従事する27歳の男性は2月27日に発病し3月10日に死亡したとのこと。

○安徽省(Anhui)では35歳の女性が3月9日に発病し感染が確認されて江蘇省南京の病院で治療中だが危篤状態ということです。

○上海市では更に52歳の女性で3月27日に熱が出て4月2日に病院に運ばれ翌日に死亡し、もう一人鳥運送業に従事する48歳の男性で28日に咳きの症状で地元の医者にかかり4月1日に病院に運ばれたがその日の中に亡くなったそうです。生存している感染者は二人で67歳の重態の女性と4歳の子供で子供の症状は軽く快方に向かっているとのこと。

○江蘇省(Jiangsu)で感染者5人確認され、その中で38歳の調理師の男性が死亡したとのこと。

○浙江省(Zhejiang)では2名の感染者が確認されています。

これらを合計すると感染者14名、死亡者5名になります。その後の報道で、浙江省(Zhejiang)の感染者2人のうちの一人の64歳の農業に従事する男性が死亡したと報道されました。これで今回のH7N9ウィルスによる死亡者数が6名になりました。まだ上海で3月4日に無くなった男性の息子さんが風邪の症状によって亡くなっていた(ウィルスは検出されず)という報道もありました。

これとは別の情報ですが、2013年4月3日、湖南省岳陽市の疾病部門によると、新型インフルエンザ「H1N1型」の感染者が死亡したと新華社通信が伝えています。死亡したのは50歳の男性で、同市には仕事で滞在していて発病前は湖北省武漢市に出張していたとのこと。3月26日に病院に運び込まれ高熱と咳の症状があり搬送当日に呼吸困難に陥り4月1日に死亡したとのこと。(これとは別に2013年1月に北京で二人の女性が「H1N1型」インフルエンザで死亡していました。)

コロナウイルス、H7N9型ウィルス、H1N1型ウィルスと非常に恐ろしいウイルスが不気味に蠢いている感じです。




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